JP3126270B2 - 電動流量制御弁、該弁用ロータ、及び、該ロータの製造方法 - Google Patents

電動流量制御弁、該弁用ロータ、及び、該ロータの製造方法

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JP3126270B2 JP05262247A JP26224793A JP3126270B2 JP 3126270 B2 JP3126270 B2 JP 3126270B2 JP 05262247 A JP05262247 A JP 05262247A JP 26224793 A JP26224793 A JP 26224793A JP 3126270 B2 JP3126270 B2 JP 3126270B2
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  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体、例えば、冷媒の
流量制御を行う電動流量制御弁、該弁の構成部品として
のロータ、及び、該ロータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は冷媒の流量制御を行う従来例1の
電動流量制御弁を示す縦断面図であって、この従来例1
の電動流量制御弁は弁室1に連通する第1流路Pa及び
第2流路Pbを有し該第2流路Pbの弁室連通部に弁シ
ート2を設けた弁本体Eと、この弁本体Eのシート弁座
3に接離するニードル弁部16を有した長さの長い弁棒
4と、前記弁本体Eの第2流路Pbと反対側になる外側
部に固定される円筒状の密閉ケース6及び該ケースの外
側に配置されるステータコイル14を有し前記ケース6
の内側にステータコイル14の通電励磁によって回転さ
れる弁開閉方向に位置移動可能なロータ11を設けたパ
ルス制御可能なステッピングモータMと、このステッピ
ングモータMのロータ回転によるねじ送り作用で前記弁
棒4を開閉作動させる雄ねじ管8とを具備し、前記ケー
ス6の下蓋7は弁本体Eに溶接固定されている。
【0003】前記ロータ11は内周に図9に示すような
雌ねじ9aを有する筒状のブッシュ9と、外周に多極着
磁された円筒形状をなす焼結品の永久磁石10と、筒状
をなす合成樹脂製のスリーブ5とが、該スリーブ5の射
出成形により一体化された構造となっており、前記ブッ
シュ9の内周雌ねじ9aを雄ねじ管8(弁本体Eの弁筐
突出口13に嵌合固着される)の外周雄ねじに螺合させ
ている。
【0004】前記雄ねじ管8の内側に挿入された弁棒4
は、その上端軸部を前記スリーブ5の上部隔壁の中心孔
に挿通して軸止具12で前記ロータ11と一体に移動す
るように止着し、前記ロータ11を回転させると、該ロ
ータ11が雄ねじ管8によるねじ送り作用で回転しなが
ら軸心方向に移動し、このロータ11の回転移動によっ
て前記弁体4を開閉方向に移動させ、ステータコイル1
4に与えられるパルス信号に対応した流体流量を制御で
きるようになっている。
【0005】なお、図8及び図9に示す符号15は前記
スリーブ5を射出成形した時に該スリーブ5の下端部に
突出形成される閉弁規制用の突出部、21は弁本体Eに
圧入固定される全閉ストッパピンで、前記弁棒4のニー
ドル弁部16の閉弁時に前記突出部15が全閉ストッパ
ピン21の外周面部に当接して、前記ロータ11の閉弁
下降限を規制する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように構成され
た従来例1の電動流量制御弁用ロ−タにおいては、図9
に示すように射出成形後には、樹脂材料の成形収縮によ
って永久磁石10の内周面に隙間17が生じるため、前
記ロ−タ11に著しい振動や衝撃力が印加されると、永
久磁石10が前記ブッシュ9の雌ねじ部9aに対して偏
心してしまい、ロ−タの回転動作に支障を来す欠点があ
った。
【0007】また、前記制御弁を冷媒の流量制御に使用
する場合、前記隙間17に冷媒が浸入するため、この冷
媒の作用によってスリ−ブ5を成形した樹脂材が膨潤し
て、射出成形条件等によっては、前記永久磁石10の内
周寸法より大きくなり、永久磁石10に応力が印加され
る状態となって、この応力が永久磁石10の機械的強度
を越えると、永久磁石10にクラックが入り、モ−タ性
能が低下するという欠点があった。
【0008】更に、射出成形時の溶融樹脂の注入圧力
や、金型へのインサ−ト時の衝突などによっても永久磁
石10にクラックが入ったりする問題があるため、射出
成形の歩留りが悪く、コスト増となっていた。
【0009】図10は実公平2−49421号による別
の従来技術(以下従来例2という)を示すもので、この
従来例2の電動流量制御弁(図8及び図9に示す従来例
1の電動流量制御弁と同一部分には同符号を付してあ
る)は、従来例1の永久磁石10とスリ−ブ5からなる
ロ−タ11を、フェライト磁石粉末材と流体の化学的特
性に対応できる合成樹脂材との複合材料を用いて射出成
形により形成し、この複合材料の成形ロ−タ20と雄ね
じ部18を有する弁棒4とを前記ロータ20の射出成形
により一体化させたものである。
【0010】この従来例2によれば、従来例1の問題点
である偏心による回転動作の欠陥及びクラックによるモ
−タ性能の低下は解決され、且つロ−タ20の重量低減
が図れ回転効率が改善される。
【0011】しかし、フェライト磁石粉末材と合成樹脂
材との複合材料は、従来例1のスリ−ブ5を成形する樹
脂材に対して、材料の引張強度、曲げ強度等の機械的強
度が約 1/2 になるため、弁棒4の固定保持力とピン2
2の固定保持力が低下し、著しい振動や衝撃力によって
緩みが発生し、回転動作に支障をきたすという欠点を有
している。また、磁石の性能に無関係な部分、つまり従
来例1のスリ−ブ5に相当する部分まで複合材料で構成
されるため、材料コストが増加し高価になるという欠点
を有する。
【0012】更に、従来例1の永久磁石10に相当する
部分については、永久磁石10の比重が約4.8g/cm
3 、複合材料の比重は約3.3g/cm3 であるため、約
30%の重量低減となるが、従来例1のスリ−ブ5に相
当する部分については、スリ−ブ5の樹脂材の比重が約
1.6g/cm3 、複合材料は前記比重であるため、約2
倍の重量増加となる。従って、前記ロ−タ20の重量を
低減させるためには、この複合材料の使用量を少なくす
ることが必要であるが、この量はステッピングモ−タM
のトルク性能に影響を与えるため、実質的に重量低減は
きわめて極かなものとなり、回転効率の改善には至らな
いものになっていた。
【0013】本発明は、前記従来例1及び2の問題を解
消するためになされたもので、その目的は、耐振性と耐
衝撃性に優れ、冷媒等の影響による経時的変化のない、
低重量で回転効率の良い電動流量制御弁、該弁用ロー
タ、及び、該ロータの製造方法に関する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0015】前記目的を達成するために、本発明(第1
の発明)の電動流量制御弁用ロータは、シャフト部及び
該シャフト部と同心且つ外方の筒状スリーブ部を有する
合成樹脂の成形スリーブと、ニードル弁部と雄ねじ部及
び前記ニードル弁部と反対側の棒端ヘッド部を有し該ヘ
ッド部を前記スリーブの射出成形によって成形スリーブ
の中心部に前記シャフト部と同一軸線上に位置するよう
に一体的に塑造固定させた弁棒とからなるロータ中心体
と、このロータ中心体のスリーブ外周部に射出成形によ
り成形され前記スリーブと密着する状態に一体化させた
筒状の成形ボンド磁石とを具備することを特徴としてい
る。
【0016】更に、他の態様の本発明(第2の発明)
は、前記第1の発明のロータを電動流量制御弁、即ち、
弁シートを有する弁本体、ニードル弁部と雄ねじ部等を
有する弁棒を備えたロータ、及び、該ロータを回転させ
るステータコイルとを具備した電動流量制御弁に適用し
たことを特徴としている。
【0017】更に、他の態様の本発明(第3の発明)
は、前記第1の発明のロータの製造方法を特徴とするも
のであって、弁棒を下型の弁棒取付穴にセットした後、
第1の金型装置を型閉じし、この第1金型装置のスリー
ブ成形用キャビティに溶融樹脂を射出注入して、前記弁
棒と成形スリーブが一体化されたロータ中心体を製造す
る第1の成形行程と、この第1の成形行程で得られたロ
ータ中心体を下型の中心体取付穴にセットした後、第2
の金型装置を型閉じし、この第2の金型装置のボンド磁
石成形用キャビティに溶融ボンド磁石を射出注入して、
前記スリーブと成形ボンド磁石を密着する状態に一体化
させる第2の成形行程とを特徴とし、前記弁棒は、ニー
ドル弁部、雄ねじ部、及び、シャフト部もしくは棒端ヘ
ッド部を有することを特徴としている。
【0018】
【作用】前記第1、2の発明の電動流量制御弁、及び、
該弁用のロータによれば、従来例2のロータに比べて2
倍の機械的強度を有する合成樹脂のスリーブがロータ中
心体となるため、弁棒の固定保持強度を含め、ロータ全
体の耐振性と耐衝撃性が向上すると共に、スリーブの重
量が従来例2のロータに比べて約1/2となることか
ら、ロータ重量が軽くなり、回転効率が向上する。更
に、射出成形時や取り扱い時による従来例1のようなク
ラック等の発生がなくなり、安価で強度が高く、軽量で
回転効率の良い電動流量制御弁、もしくは、該弁用のロ
ータを提供することができる。
【0019】また、前記第3の発明による電動流量制御
弁用ロータの製造方法によれば、前記のような軽量で回
転効率の良いロータを第1の行程と第2の行程の2行程
によって効率よく製造することができる。
【0020】更に、前記ロータのスリーブの成形樹脂材
料と、ボンド磁石の成形に用いる複合材料のベースとな
る樹脂材料を同一にしたので、前記スリーブと前記成形
ボンド磁石との熱膨張の差異の基づく弊害を除去できる
と共に、成形収縮率の差異に基づく弊害を除去して成形
密着性を良好にすることができる。即ち、スリーブとボ
ンド磁石とは、常に冷媒雰囲気中にあるため、その温度
範囲がー30℃から70℃と広い範囲に渡っているの
で、スリーブとボンド磁石の樹脂材料の差異に基づく線
膨張の違い、つまりスリーブの膨張応力によってボンド
磁石にクラックが入る場合があるが、樹脂材料を同一に
するもとによりこのような弊害を除去できる。そして、
樹脂成形後の残留歪みは、材料によって異なるため異な
る樹脂材料の組み合わせだと、温度サイクルによる繰り
返し応力によってボンド磁石に同様にクラックが入る場
合があるが、この場合も樹脂材料を同一にすることによ
りその弊害を除去できる。また、異種材料は、成形収縮
率が異なるので、スリーブとボンド磁石との接合表面に
隙間が発生し、この隙間に冷凍液が進入し、温度変化が
起きると、液体膨張によって、接合表面に応力が集中し
てボンド磁石にクラックが発生する場合があるが、両者
の樹脂材料を同一にすることにより両者の成形密着性を
良好にして前記弊害をなくすることができる。
【0021】
【実施例】図1は本発明のロータRを具備する電動流量
制御弁の中央縦断面図であって、この電動流量制御弁は
弁室1に連通する第1流路Pa及び第2流路Pbを有し
該第2流路の弁室連通部に弁シート2を設けた弁本体E
と、この弁本体Eの第2流路Pbと反対側になる外側部
に固定される円筒状の密閉ケース6(このケース6の下
蓋7は弁本体Eに溶接固定されている)及び該ケース6
の外側に配置されるステータコイル14を有し前記ケー
ス6内にステータコイル14の通電励磁によって回転さ
れる弁開閉方向に位置移動可能なロータR(本発明の対
象となるロータ)を設けたパルス制御可能なステッピン
グモータMとを具備する。
【0022】本発明の対象とする前記ロータRは、弁本
体Eのシート弁座3に接離するニードル弁部16と本体
蓋螺口E1の内周雌ねじ部に螺挿される雄ねじ部18a
及び前記ケース6の軸受部6aに軸移動可能に支承され
るシャフト部19を有する長さの長い弁棒4Aを、スリ
ーブ5Aの射出成形によってスリーブ中心部に一体化さ
せたロータ中心体50と、このロータ中心体50のスリ
ーブ5Aの外周部に射出成形により形成され前記スリー
ブ5Aと完全密着する状態に一体化させた筒状の成形ボ
ンド磁石20Aとから構成される(図2参照)。
【0023】図3及び図4は、前記ロータRの製造方法
を示す説明図であって、スリーブ成形用キャビティ44
を画定する第1の金型装置45と、ボンド磁石成形用キ
ャビティ54を画定する第2の金型装置55とを具備
し、第1の金型装置45は弁棒取付穴42a及びスリー
ブ突出部15の形成用凹部42bを有する下型42と、
弁棒シャフト部19の挿入孔43a及びスリーブ内穴画
定用の突出口43bを有する上型43と、この上下型間
に配置されスリーブ成形用キャビティ44を画定する割
型41とから構成され、第2の金型装置55は中心体取
付穴52a(弁棒嵌合孔h1とスリーブ端嵌合孔h2と
からなる)を有する下型52と、弁棒シャフト部19の
挿入孔53a及びスリーブ変形防止用の突出口53bを
有する上型53と、この上下型間に配置されボンド磁石
成形用キャビティ54を画定する割型51とから構成さ
れる。
【0024】而して、前記金型装置45,55を用いた
本発明による前記ロータRの製造方法は、ニードル弁部
16と雄ねじ部18a及びシャフト部19を有する弁棒
4Aを、下型42の弁棒取付穴42aに図3の如くセッ
トした後、第1の金型装置45を型閉じし、この第1金
型装置45のスリーブ成形用キャビティ44に溶融樹脂
(図示せず)を射出注入して、弁棒4Aと成形スリーブ
5Aが一体化されたロータ中心体50を製造する第1の
成形工程と、この第1の成形工程で得られたロータ中心
体50を下型52の中心体取付穴52aに図4の如くセ
ットした後、第2の金型装置55を型閉じし、この第2
金型装置55のボンド磁石成形用キャビティ54に溶融
ボンド磁石材(フェライト磁石粉末材と合成樹脂材との
複合材料を溶融させた図示省略のボンド磁石材)を射出
注入して、前記スリーブ5Aと成形ボンド磁石20Aを
完全密着する状態に一体化させる第2の成形工程とを経
て前記ロータRを製造することを特徴とするもので、本
実施例の場合は、前記スリーブ5Aの成形樹脂材料と、
前記ボンド磁石20Aの成形に用いる複合材料のベース
となる樹脂材料を同一にしている。
【0025】図5は本発明の第2の実施例によるロータ
構造を示す。この第2実施例の電動流量制御弁用ロ−タ
R′は、図1に示すケース軸受部6aに軸移動可能に支
承されるシャフト部19B及び該シャフト部19Bと同
心且つ外方の筒状スリーブ部5′を有する合成樹脂の成
形スリーブ5Bと、図1に示す弁本体Eのシート弁座3
に接離するニードル弁部16と図1に示す本体蓋螺口E
1の内周雌ねじ部に螺挿される雄ねじ部18a及び前記
ニードル弁部16と反対側の棒端ヘッド部19hを有し
該ヘッド部19hを前記スリーブ5Bの射出成形によっ
て成形スリーブの中心部に前記シャフト部19Bと同一
軸線上に位置するように一体的に塑造固定させた弁棒1
9Aとからなるロータ中心体50Aと、このロータ中心
体50Aのスリーブ外周部に射出成形により形成され前
記スリーブ5Bと完全密着する状態に一体化させた筒状
の成形ボンド磁石20Aとを具備する構成となってい
る。
【0026】図6及び図7は、前記第2の実施例による
ロータR′の製造方法を示す説明図であって、シャフト
部成形用キャビティ44Aを包含したスリーブ成形用キ
ャビティ44を画定する第1の金型装置45Aと、ボン
ド磁石成形用キャビティ54を画定する第2の金型装置
55Aとを具備し、第1の金型装置45Aは弁棒取付穴
42a及びスリーブ突出部15の形成用凹部42bを有
する下型42と、シャフト部成形用キャビティ44Aを
画定する突出口43cを有した上型43と、この上下型
間に配置されスリーブ成形用キャビティ44を画定する
割型41とから構成され、第2の金型装置55Aは中心
体取付穴52a(弁棒嵌合孔h1とスリーブ端嵌合孔h
2とからなる)を有する下型52と、スリーブシャフト
部19Bの挿入孔53a及びスリーブ変形防止用の突出
口53bを有する上型53と、この上下型間に配置され
ボンド磁石成形用キャビティ54を画定する割型51と
から構成される。
【0027】而して、前記金型装置45A,55Aを用
いた第2の実施例による前記ロータR′の製造方法は、
ニードル弁部16と雄ねじ部18a及び反ニードル弁部
側の棒端ヘッド部19hを有する弁棒19Aを、下型4
2の弁棒取付穴42aに図6の如くセットした後、第1
の金型装置45Aを同図の如く型閉じし、この第1金型
装置45Aのスリーブ成形用キャビティ44(シャフト
部成形用キャビティ44Aを含む)に溶融樹脂を射出注
入して、前記弁棒19Aと成形スリーブ5Bが一体化さ
れたロータ中心体50Aを製造する第1の成形工程と、
この第1の成形工程で得られたロータ中心体50Aを下
型52の中心体取付穴52aに図7の如くセットした
後、第2の金型装置55Aを型閉じし、この第2の金型
装置55Aのボンド磁石成形用キャビティ54に溶融ボ
ンド磁石材(フェライト磁石粉末材と合成樹脂材との複
合材料を溶融させた図示省略のボンド磁石材)を射出注
入して、前記スリーブ5Bと成形ボンド磁石20Aを完
全密着する状態に一体化させる第2の成形工程とを経て
前記ロータR′を製造することを特徴とするもので、前
記スリーブ5Bの成形樹脂材料と、前記ボンド磁石20
Aの成形に用いる複合材料のベースとなる樹脂材料は同
一にされている。
【0028】
【発明の効果】図2、図5に示す実施例の電動流量制御
弁用ロータは、図10に示す従来例2のロータに比べて
2倍の機械的強度を有する合成樹脂のスリーブ5A、5
Bがロータ中心体50、50Aと成るため、弁棒4A、
19Aの固定保持強度を含め、ロータ全体の耐久性と耐
衝撃性が向上すると共に、スリーブ5A、5Bの重量が
従来例2のロータに比べて約1/2となることから、ロ
ータ重量が軽くなり、回転効率が向上する。更に、射出
成形時や取り扱えによる従来例1のようなクラック等の
発生がなくなり、安価で強度が高く、軽量で回転効率の
良いロータを提供できる。
【0029】また、図3と図4及び図6と図7に示す各
発明の電動流量制御弁用ロータの製造方法によれば、前
記のような軽量で回転効率の良いロータを第1の成形行
程と第2の成形行程の2行程によって能率よく製造する
ことができる。
【0030】更に、前記スリーブ5A、5Bの成形樹脂
材料と、前記ボンド磁石20Aの成形に用いる複合材料
のベースとなる樹脂材料を同一としたので、前記スリー
ブ5A、5Bと成形ボンド磁石20Aとの熱膨張の差異
に基づく弊害を除去できると共に、成形収縮率の差異に
基づく弊害を除去して成形密着性を良好にすることがで
きる。更に、ロータ中心部の成形に当たって、弁棒を合
成樹脂の射出成形によって該ロータ中心部に一体化して
固定させたものであるので、成形された後のロータ中心
部に弁棒を圧入固定するもののように、挿入固定時にロ
ータ中心部に残留応力が発生することがないので、固定
時あるいは経時変化(クリープ現象)等によってロータ
中心部及び成形ポンド磁石にクラック等が発生する危険
が減少する。更に、ロータ中心部のスリーブ外周部と成
形ボンド磁石とを射出成形により一体に成形するに当た
って、前記成形ボンド磁石を筒状として前記スリーブの
外周全面に密着状態で一体化したので、ステータコイル
14からの磁力を電動流量制御弁のロータRの外周全面
で均等に強く受けることができる。従って、前記電動流
量制御弁のロータRが、ステータコイル14の通電励磁
によって回転し、ねじ送りにより上下動しても、前記成
形ボンド磁石が前記ロータRの全外周面に形成されてい
るので、前記ステータコイル14から受ける磁力の変化
が少なく、ロータRのトルク低下等のトルク変動が少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするロータを具備した電動流量
制御弁の中央縦断面図。
【図2】本発明の第1の実施例による電動流量制御弁用
ロータを示した要部断面の構成説明図。
【図3】前記第1実施例のロータ製造方法(第1の成形
工程)を示す製法説明図。
【図4】前記第1実施例のロータ製造方法(第2の成形
工程)を示す製法説明図。
【図5】本発明の第2の実施例による電動流量制御弁用
ロータを示した要部断面の構成説明図。
【図6】前記第2実施例のロータ製造方法(第1の成形
工程)を示す製法説明図。
【図7】前記第2実施例のロータ製造方法(第2の成形
工程)を示す製法説明図
【図8】従来例1の電動流量制御弁を示す中央縦断面
図。
【図9】従来例1の電動流量制御弁に適用されるロータ
の構成説明図。
【図10】従来例2の電動流量制御弁を示す中央縦断面
図。
【符号の説明】
E…弁本体、1…弁室、3…シート弁座、4A,19A
…弁棒、5A,5B…成形スリーブ、M…ステッピング
モータ、R,R′…本発明の電動流量制御弁用ロータ、
16…ニードル弁部、18a…雄ねじ部、19,19B
…シャフト部、19A…弁棒の棒端ヘッド部、20A…
成形ボンド磁石、41…割型、42…下型、42a…下
型の弁棒取付穴、43…上型、44…スリーブ成形用キ
ャビティ、44A…シャフト成形用キャビティ、45,
45A…第1の金型装置、50,50A…ロータ中心
体、51…割型、52…下型、52a…下型の中心体取
付穴、53…上型、54…ボンド磁石成形用キャビテ
ィ、55…第2の金型装置。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフト部及び該シャフト部と同心且つ外
    方の筒状スリーブ部を有する合成樹脂の成形スリーブ
    と、ニードル弁部と雄ねじ部及び前記ニードル弁部と反
    対側の棒端ヘッド部を有し該ヘッド部を前記スリーブの
    射出成形によって成形スリーブの中心部に前記シャフト
    部と同一軸線上に位置するように一体的に塑造固定させ
    た弁棒とからなるロータ中心体と、このロータ中心体の
    スリーブ外周部に射出成形により成形され前記スリーブ
    と密着する状態に一体化させた筒状の成形ボンド磁石と
    を具備することを特徴とする電動流量制御弁用ロータ。
  2. 【請求項2】スリーブの成形樹脂材料と、前記ボンド磁
    石の成形に用いる複合材料のベースとなる樹脂材料を同
    一にしたことを特徴とする請求項1に記載の電動流量制
    御弁用ロータ。
  3. 【請求項3】弁シートを有する弁本体、ニードル弁部、
    雄ねじ部、及び反対側の棒端ヘッド部を有する弁棒を備
    えたロータ、及び、該ロータを回転させるステータコイ
    ルとを具備した電動流量制御弁において、 前記ロータが、シャフト部及び該シャフト部と同心且つ
    外方の筒状スリーブ部を有する合成樹脂の成形スリーブ
    を有すると共に前記弁棒のヘッド部を前記スリーブの射
    出成形によって成形スリーブの中心部に一体化させたロ
    ータ中心体と、該ロータ中心体のスリーブ外周部に射出
    成形により形成され前記スリーブと密着する状態に一体
    化させた筒状の成形ボンド磁石とを具備することを特徴
    とする電動流量制御弁。
  4. 【請求項4】弁棒を下型の弁棒取付穴にセットした後、
    第1の金型装置を型閉じし、この第1金型装置のスリー
    ブ成形用キャビティに溶融樹脂を射出注入して、前記弁
    棒と成形スリーブが一体化されたロータ中心体を製造す
    る第1の成形行程と、この第1の成形行程で得られたロ
    ータ中心体を下型の中心体取付穴にセットした後、第2
    の金型装置を型閉じし、この第2の金型装置のボンド磁
    石成形用キャビティに溶融ボンド磁石を射出注入して、
    前記スリーブと成形ボンド磁石を密着する状態に一体化
    させる第2の成形行程とを特徴とする電動流量制御弁用
    ロータの製造方法。
  5. 【請求項5】前記弁棒がニードル弁部、雄ねじ部、及
    び、シャフト部もしくは棒端ヘッド部を有することを特
    徴とする請求項4に記載の電動流量制御弁用ロータの製
    造方法。
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