JPH0614406Y2 - 電磁石用コイルボビン - Google Patents

電磁石用コイルボビン

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JPH0614406Y2
JPH0614406Y2 JP1988123377U JP12337788U JPH0614406Y2 JP H0614406 Y2 JPH0614406 Y2 JP H0614406Y2 JP 1988123377 U JP1988123377 U JP 1988123377U JP 12337788 U JP12337788 U JP 12337788U JP H0614406 Y2 JPH0614406 Y2 JP H0614406Y2
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JP
Japan
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coil
yoke
bobbin
winding
molding
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JP1988123377U
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JPH0244305U (ja
Inventor
勝博 大橋
信治 中村
Original Assignee
三明電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電磁弁における弁装置あるいはその他の機械
装置を作動させる為に用いられる電磁石用コイルボビン
に関する。
〔従来の技術〕
第4図に示される如く、ヨーク11f,12f及びコイル5fを
樹脂で一体化する為に、それらを成形型25f,26f間に位
置させた時、ヨーク11fと12fとの間隔Aがコイル5fにお
けるボビン6fの高さ寸法Bとぴったりと一致するように
設計がなされていると、寸法Bにプラスの公差があった
場合、コイル5fが押し潰される問題が生ずる。そこで上
記間隔Aを上記ボビンの寸法の最大公差を考慮した大き
い値にしてその問題を予め除くようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしそのようにボビンの高さBの公差を大きくする
と、その公差がプラスの最大の時を除いては常にヨーク
11fとコイルボビン6fとの間に空間40が残る。すると成
形の為に成形空間30fに成形材料を矢印の如く注入した
とき、それが上記空間40を通ってボビン6fの内側に流れ
込む。流れ込んだ材料は、成形を終えて型外しをした後
に削り取るという煩わしい作業が必要となる問題点があ
った。
これを解決する為に、第5図を示されるように上記空間
40を埋めるパッキン41を用いることも考えられるが、そ
のパッキンの材料費や、それを組み込む余分な作業を要
する問題点があった。
本考案は以上のような点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、 成形時にコイルの潰れを防止できるは勿論のこと、 成形材料の不要な流れ込みも防止でき、しかも、 それらのことを余分な部品を要することなく達成で
きるようにした構造の電磁石用コイルボビンを提供する
ことである。
〔課題を解決する為の手段〕
上記目的を達成する為に、本願考案は、内周にチューブ
アセンブリを挿入する為の筒状中空部を備え、外周には
コイル巻線を巻回する空間を備える筒状の巻胴と、上記
巻胴の軸線方向の両端に夫々内周側が連結されていて放
射方向に延設してある二つの鍔とから成るコイルボビン
であって、上記二つの鍔の夫々軸線方向の外面には夫々
ヨークを沿付け、上記巻胴の外周に巻回されるコイルの
外周にはコイル位置とは間隙をもたせてヨークを配した
状態でそれらのヨーク及びコイルの外面に成型材料を流
し込み、これらを一体化して形成されるコイルアセンブ
リに用いる為のコイルボビンにおいて、上記の鍔は合成
樹脂材料で形成され、しかもその内の一つの外面には、
頂部に近い程外力によって変形され易く断面形状を先細
状にした突条を、中央の開口部を取り囲むように環状に
形成して成るシール突起を具備させたものである。
〔作用〕
一対の成形型の間に第3図のようにコイル及びヨークを
位置させた場合、シール突起の先端がヨークに当接す
る。この場合、ボビンにプラス公差があっても該シール
突起が変形してコイルの潰れが防がれる。成形材料の注
入の場合、上記シール突起がコイル内側への成形材料の
流れ込みを防ぐ。
〔実施例〕
以下本願の実施例を示す図面について説明する。第1図
において、電磁石1は、チューブアセンブリ挿通用の中
空部を有する筒状のコイルアセンブリ2と、そのコイル
アセンブリ2の中空部に挿通したチューブアセンブリ3
とから成り、両者は固定用ナット4でもって一体化され
ている。
符号5〜14は上記コイルアセンブリ2における周知の部
材を示す。5はコイルで、合成樹脂材料(例えばナイロ
ン、PBT等の熱可塑性樹脂)で形成されたボビン6に
コイル巻線7を巻回して構成してある。ボビン6は中空
筒状の巻胴6aを有し、その両端には鍔6b,6c(厚みは例
えば2mm)が一体形成されている。該ボビン6の内径は
上記チューブアセンブリ3の外径例えば26よりもやや
太く例えば26.3程度に形成される。尚8はコイル巻線
のリード線、9は電気接触用のプラグピンである。10は
上記コイル5を包囲するように備えられた外部磁気回路
体で、コイルボビンの一端に添設された環状の第1ヨー
ク11と他端に添設された環状の第2ヨーク12と、両ヨー
ク11,12を磁気的に繋ぐ第3ヨーク13から成る。これら
はいずれも鈍鉄、低炭素鋼等の磁性材料で形成される。
ヨーク11は上記材料の板を複数枚重合させて形成してあ
るが、むく材で形成することも可能である。ヨーク11,
12の内径は上記チューブアセンブリ3の外径よりも僅か
に大きく例えば26.25mmに形成される。ヨーク13は筒状
に形成されており、その一部にはプラグピンを突出させ
る為の欠如部13aが形成してある。14は成形体で、後述
のようにして成形材料を上記コイル5やヨーク11,12,
13が埋まる状態に成形して形成されている。該成形体14
の成形材料は、耐熱性の高い熱硬化樹脂(エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂など)又は熱可塑性の樹脂(ナイ
ロン、PBT等)が用いられる。また強度を上げる為
に、ガラス粉末が入れられることもある。
次に符号16〜21は上記チューブアセンブリ3における周
知の部材を示す。16は固定鉄心で、上記ヨークと同様の
材料で形成され、弁装置への連結部17を有する。18は中
空筒で、磁性ステンレスのような高透磁率材料で形成さ
れた要素18aと非磁性ステンレスのような極低透磁率材
料で形成された要素18bをもって構成してある。19は閉
鎖体である。上記固定鉄心16、中空筒の要素18a,18b、
閉鎖体19は、例えば溶接手段により一体化されて、中空
筒18の内部が密閉されるようにしてある。20は可動鉄
心、21は連動用ロッドで、高マンガン鋼や窒素入ステン
レス鋼のように加工硬化させても磁化されない材料で形
成される。19aは手動操作用のプッシュピン、19bは気密
性保持用のOリングである。
次に第2図には上記ボビン6における鍔6cの詳細が示さ
れる。22はシール突起で、ボビン6の中空部6dにおける
開口部を取り囲む環状に形成してある。その断面形状は
高さが0.7mm程度、頂角が60゜程度の三角形に形成してあ
り、頂部に近い程外力によって変形され易くしてある。
しかしそれらは後述の如き成形材料の侵入の阻止に適す
る任意の先細り形状であればよい。なお上記シール突起
22は鍔6bにおいてヨーク11に対向する面に備えてもよ
い。
次に上記コイルアセンブリの組立について説明する。先
ず第3図に示す如き成形型24を準備する。成形型24は例
えば固定型25と、固定型25に対し夫々矢印方向に型合せ
可能な可動型26、27,28とから構成され、内部には成形
体14の成形空間30を有する。31,32は夫々固定型25及び
可動型26における位置決体で、前記チューブアセンブリ
3の外径よりもわずかに太く(例えば26.2)形成して
ある。33,34はヨーク位置決用の座部である。また35は
可動型27に設けた成形材料の注入口である。次に固定型
25に対し、ヨーク12、コイル5、ヨーク13、ヨーク11の
順に図示の如く装着する。次に可動型27,28,29を夫々
矢印方向に型合せする。このとき、可動型26の座部34に
よってヨーク11がヨーク13に押し付けられ、更にヨーク
13が固定型25の成形面25′に押し付けられて、それらの
位置決及び固定がなされる。又座部33によってヨーク12
が位置決されることにより、鍔6bがヨーク11と密着する
と共に、シール突起22の先端(頂部)がヨーク12に当接
する。そのような状態が達成されるよう、ヨーク11,1
2,13の厚さおよびホビン6の高さの公差を考慮して座
部33,34の高さが設定されている。上記ヨーク12へのシ
ール突起22の当接により、シール突起22によってその外
周側の空間と内周側の空間とが隔絶される。尚当接状態
では突起22が僅かに変形(変形の程度はボビンの高さ寸
法の誤差の大小に依る)するのみで、ボビンの巻胴6aや
鍔6b,6cあるいはコイル巻線7等は何ら損傷を受けな
い。
次に注入口35から成形空間30に向け成形材料を加圧注入
する。成形材料の温度は例えば100〜150℃(より高い場
合も低い場合もある)である。注入された成形材料は、
ヨーク11,12,13とコイル5との間や、それらと成形型
の内面との間、プラグピン9やリード線8の周囲などに
すき間なく流れ込み、固化して成形体14となって各部材
が一体化され、コイルアセンブリ2が出来上る。上記成
形体14の固化後は各可動型26,27,28を分離し、出来上
ったコイルアセンブリ2を固定型25から外す(作業能率
の点から一般に未だ熱いときに行なうが、冷えてからで
もよい)ことにより組立作業が完了する。
弁装置に対する上記電磁石1の組付は次の通りである。
先ずチューブアセンブリ3の連結部17を弁装置のボディ
に螺合させてチューブアセンブリ3を弁装置に結合す
る。次にチューブアセンブリ3の周囲にコイルアセンブ
リ2を嵌める。次に固定用ナット4のねじ部4′をチュ
ーブアセンブリ3の閉鎖体19におけるねじ部19′に螺合
させて、該固定用ナット4によりコイルアセンブリ2を
弁装置に締着する。
上記組付状態においてプラグピン9を通してコイルを巻
線7に通電されると、該巻線7により発生された磁束
は、固定鉄心16、ヨーク12,13,11、可動鉄心20、固定
鉄心16の経路を通り、その磁束による磁力によって可動
鉄心20は固定鉄心16に向け吸引される。可動鉄心20のこ
の動きはロッド21を通して弁装置のスプールに伝えら
れ、弁装置の切換乃至は開閉作動がなされる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案にあっては、コイルアセンブリ2の
製造時、コイルボビン6の高さ寸法にプラス公差があっ
ても、シール突起22の先端が潰れてコイル5の潰れを防
止できる効果があるは勿論のこと、 シール突起22の先端が潰れてもシール効果は増大するか
ら、コイルボビン6の内側への成形材料の流入を防止で
きる効果がある。
しかもその成形材料の流入防止は上記「コイル5の潰れ
防止用となるシール突起22」を兼用するものであるか
ら、余分な別部品を要することなく行なえる部品節減の
点から実用的効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は縦断面図、
第2図はボビンの鍔の部分拡大断面図、第3図は成形型
にヨーク及びコイルを装着した状態の縦断面図、第4、
5図は夫々従来の成形時の状態を示す半断面図。 5……コイル、6……ボビン、11,12,13……ヨーク、
22……シール突起、24……成形型、30……成形空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周にチューブアセンブリを挿入する為の
    筒状中空部を備え、外周にはコイル巻線を巻回する空間
    を備える筒状の巻胴と、上記巻胴の軸線方向の両端に夫
    々内周側が連結されていて放射方向に延設してある二つ
    の鍔とから成るコイルボビンであって、上記二つの鍔の
    夫々軸線方向の外面には夫々ヨークを沿付け、上記巻胴
    の外周に巻回されるコイルの外周にはコイル位置とは間
    隙をもたせてヨークを配した状態でそれらのヨーク及び
    コイルの外面に成型材料を流し込み、これらを一体化し
    て形成されるコイルアセンブリに用いる為のコイルボビ
    ンにおいて、上記の鍔は合成樹脂材料で形成され、しか
    もその内の一つの外面には、頂部に近い程外力によって
    変形され易く断面形状を先細状にした突条を、中央の開
    口部を取り囲むように環状に形成して成るシール突起を
    具備させたことを特徴とする電磁石用コイルボビン。
JP1988123377U 1988-09-20 1988-09-20 電磁石用コイルボビン Expired - Lifetime JPH0614406Y2 (ja)

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JPH0244305U JPH0244305U (ja) 1990-03-27
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