JP3125878U - 加工食品用価格札 - Google Patents

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司 河野
亮 秋山
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薬糧開発株式会社
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Abstract

【課題】 惣菜などの加工食品の価格札において、品名や価格の表示だけでなく、需要者の購買意欲を刺激する作用も生じさせる。
【解決手段】 加工食品の品名及び価格を表示した価格札本体1と、加工食品の原材料食品やその花Fを図示した1又は複数の補助札2A・・・Bを組み合わせ、価格札本体に対して補助札を着脱自在とする手段を設ける。
【選択図】 図1

Description

この考案は、惣菜などの加工食品を販売する際に店頭で使用する価格札に関し、より詳細には品名や価格の表示だけでなく、需要者の購買意欲を刺激する作用を有する価格札に関する。
食料品店やスーパーマーケットの店頭で惣菜などの加工食品を販売する際に、商品の包装に直接貼付する価格ラベルとは別に、陳列棚やショーケース内に並べられた同種の商品群ごとに品名と価格を表記した価格札を当該商品群付近に置くことが行なわれている(特許文献1)。
特開2002−221908号公報 特開2001−272913号公報
従来技術の価格札においてはそこに表示される情報は品名や価格、それに原材料名などの文字情報のみなので実用的な機能しかなかった。更に、文字表示なので、遠くからではどのような原材料を使用しているかが判別できず、近くで価格札に目を凝らさないと判別できなかった。よって、需要者の購買意欲を刺激する作用は専ら商品自体の姿に頼ざるを得なかった。しかしながら、惣菜などの加工食品においては、その原材料は調理されて食品の中に混入されてしまうので、需要者の購買意欲を刺激するような原材料を使用していてもそれが需要者に伝わらないおそれがあった。例えば、高価な牛肉を使用したカレーであっても、需要者は商品自体からはそれが判別できず、価格札に目を凝らして初めて判別できるので、通りすがりの需要者はその商品に注目せずに通りすぎてしまうおそれがあった。
これに対し、惣菜などの加工食品ではなく単一品目の生鮮食品において、品名の他に生鮮食品の加工前の、例えば魚や家畜等の絵姿を図示した価格ラベルが提案されている(特許文献2)。
前記の価格ラベルにおいては加工前の食品の絵姿をビジュアルに表示するので、近くで目を凝らさなくても判別が容易であるとの利点がある。しかしながら、それを表示する媒体はあくまでも商品の包装に直接貼付する価格ラベルであり、単一品目の生鮮食品ならともかくも、複数の原材料を使用している加工食品にそれを応用した場合には媒体が小さすぎ、複数の絵姿を盛り込むとかえって判別しにくくなるという問題が生じる。また、絵姿は品名や価格などと共にラベルに印刷されるので、食品ごとに原材料の絵姿を表示したラベルを個別に作成しなくてはならず、多種類の惣菜などの加工食品が店頭に並ぶ販売の現場においてそれらを用意することは多大の手間を要し、現実的ではなかった。
この考案は以上の従来技術の問題点に鑑みた価格札を提供することを目的として創作されたものであり、価格札を加工食品の品名及び価格を表示した価格札本体と、加工食品の原材料食品を図示した1又は複数の補助札の組み合わせにより構成し、価格札本体に対して補助札を着脱自在とする手段を設けたことを特徴とする。
また、前記の価格札において原材料食品中の植物の花を補助札に図示したことを特徴とする価格札も第2考案として開示する。
よって、この考案の価格札は次の特有の効果を奏する。
(1) 価格札には加工食品の品名及び価格だけでなく、原材料食品の絵姿がビジュアルに表示されるので、需要者は遠くからでも即座に原材料食品を判別することができる。
(2) 原材料食品中の植物の花を補助札に図示した第2考案においては、花部分が高い意匠効果を発揮し、またそのような植物の花を見たころがない需要者の関心を引くことが期待でき、需要者の購買意欲を刺激することができる。
(3) 価格札に原材料食品の絵姿がビジュアルに表示されるので、原材料を見たことがない子供であっても容易に原材料を知ることができ、親と一緒に買い物に来た子供の情操教育にも役立つ。特に第2考案の場合は、今まで実や葉しか知らなかった植物の花を子供が学習する格好の機会を価格札が与えることとなる。
(4) 原材料食品の絵姿は価格札に印刷などにより施すのではなく、価格札本体にそれとは別体の補助札を組み合わせて施されるので、加工食品の種類ごとに原材料の絵姿を表示した価格札を印刷しなくて済む。すなわち、原材料の絵姿を表示した補助札を複数種用意しておけば、それを適宜組み合わせてあらゆる種類の加工食品に対応することができ、加工食品の種類がどんなに増えても、原材料食品の絵姿がビジュアルに表示される価格札を販売の現場において容易に実現することが可能となる。
(5) 同様の理由により、価格札に対し任意の補助札を組み合わせることにより、販売の現場において所望の原材料を需要者にアピールすることができる。例えば、加工食品の原材料中の旬の材料を表示した補助札のみを組み合わせることにより需要者の購買意欲を刺激したり、人によってはアレルギーの原因となる材料を表示した補助札のみを組み合わせることにより需要者の注意を喚起することができる。
以下、この考案の加工食品用価格札の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1はこの考案の価格札の構成部材を示す図である。図中符号1は価格札本体である。この実施例においては上記の価格札本体10は、透明プラスチックよりなる二つ折りのホルダー10と上記ホルダー内に挿入される加工食品の品名及び価格を印刷した紙製の表示シート15により構成している(図2参照)。ホルダー10は透明プラスチック板を二つ折りすることにより構成されるものであり、前後の壁面に挟まれた空隙を表示シート15を挿入するためのポケット11として利用し、更に背面の壁面を後方に折り返すことによりホルダーを陳列棚などの立ち上がり壁に挟持するためのクリップ部12としている(図4、3参照)。
次に図中符号2A・・Bは前記の価格札本体10に着脱される補助札である。この実施例においては補助札2A・・Bは、表示を印刷した紙製のシートに透明プラスチック板を積層することにより剛性を与えた構造よりなり、原材料食品を図示した表示部20と上記表示部に延設される余白部21により構成される。そして、上記余白部をもって前記の価格札本体10のポケット11内の表示シート15の背面に挿入され(図5参照)、価格札本体の上方に原材料食品を図示した表示部20が突出することとなる(図3参照)。
この実施例においては、対象となる加工食品としてにんじんのオレンジ煮を例示するものであり、補助札2Aの表示部20には原材料中のにんじんの絵姿をその花Fと共に表示し、補助札2Bの表示部20には原材料中のオレンジの絵姿をその花Fと共に表示している。これらはあくまでも例示であり、対象となる加工食品やその原材料の種類はこれらに限定されないことは勿論である。
尚、価格札本体に対する補助札の着脱手段としては前記の他、磁力により補助札を価格札本体に吸着することも想定できる。
この考案の価格札の構成部材の平面図。 同上、価格札本体の構成部材の平面図。 同上、価格札本体に補助札を取り付けた状態の平面図。 同上、価格札本体のホルダーの一部切り欠き平面図。 この考案の価格札の構成部材の断面図。 同上、価格札本体に補助札を取り付けた状態の断面図。
符号の説明
M 花の図柄
1 価格札本体
2A 補助札
2B 補助札
10 ホルダー
15 表示シート
20 表示部

Claims (5)

  1. 加工食品の品名及び価格を表示した価格札本体と、加工食品の原材料食品を図示した1又は複数の補助札の組み合わせからなり、価格札本体に対して補助札を着脱自在とする手段を設けたことを特徴とする加工食品用価格札。
  2. 補助札を原材料食品を図示した表示部と上記表示部に延設される余白部により構成すると共に、価格札本体に上記の補助札の余白部が挿入される手段を設けることにより両者の着脱手段とした請求項1記載の加工食品用価格札。
  3. 透明素材よりなる二つ折りのホルダーと上記ホルダー内に挿入される加工食品の品名及び価格を印刷した表示シートにより価格札本体を構成し、上記のホルダーをもって補助札の余白部の挿入手段とした請求項2記載の加工食品用価格札。
  4. 磁力により補助札を価格札本体に吸着することをもって両者の着脱手段とした請求項1記載の加工食品用価格札。
  5. 原材料食品中の植物の花を補助札に図示した請求項1から4の何れかに記載の加工食品用価格札。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012079549A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 操作スイッチの保護カバー

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