JP3125839U

JP3125839U - 調整可能な漏れインダクタンスの変圧器

Info

Publication number: JP3125839U
Application number: JP2006005854U
Authority: JP
Inventors: 陶宇聲
Original assignee: 敦吉科技股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2006-07-21
Filing date: 2006-07-21
Publication date: 2006-10-05
Anticipated expiration: 2016-07-21

Abstract

【課題】調整可能な漏れインダクタンスの変圧器を提供する。
【解決手段】絶縁ベースと、ベース上に位置する第１の収納槽と第２の収納槽及び第３の収納槽と、が含有され、第３の収納槽が、第１の収納槽と第２の収納槽の間に位置し、また、一次コイルと二次コイルが、それぞれ、第１の収納槽と第２の収納槽に収納され、また、隔板で二次コイルを二つに隔離し、一次コイルと二次コイルが、それぞれ、第１の巻線台と第２の巻線台に巻線することにより形成され、最後に、二つのＥ型鉄心の両端にある延伸部を第１の巻線台と第２の巻線台の両端にある挿入孔に挿入し、Ｅ型鉄心の中間延伸部分が調整鉄心で、当該調整鉄心を第３の収納槽に挿入して、調整鉄心の長さにより漏れインダクタンスの大きさを調整できる。
【選択図】図２

Description

本考案は、変圧器に関し、特に、漏れインダクタンスが調整可能で、磁気回路均衡が良い調整可能な漏れインダクタンス変圧器に関する。

薄膜トランジスタ液晶ディスプレー（ＴＦＴＬＣＤ）は、高効率且つ小型であるランプをバックライトとする必要があり、冷陰極管（ＣＣＦＬ）は、よく、液晶ディスプレーのバックライトのチューブとして利用され、チューブを点灯するため、チューブと電圧源との間に高圧変圧器を設置して、チューブに必要とする電気エネルギーを供給する。しかしながら、一般の変圧器は、使用する時、漏れインダクタンスが発生して損耗になり、そのため、優れた高圧変圧器は、一定の標準値に満たす低漏れインダクタンスでなければならなく、また、当該高圧変圧器が、フルブリッジ式とハーフブリッジ式の応用回路とに適用される時、漏れインダクタンスにより調波振動の要求を実現しなければならない。

また、図１を参照しながら、従来技術の高圧変圧器を説明する。絶縁効果を有するスタンド１２があり、当該スタンド１２は、挿入孔１４が設けられ、表面に巻き線方式により一次コイル１６と二次コイル１８が形成され、両側に、一次コイル１６と二次コイル１８に電気的に接続するための複数の導電端子２０が設けられ、また、一次コイル１６と二次コイル１８との間に、中空部２２が設けられる。鉄心セットは、第１の鉄心２４と第２の鉄心２６とが含有され、当該第２の鉄心２６は、両側に、延伸部２８が形成され、また、中空部２２に対応する位置に、抵当部３０が設置される。変圧器を組み立てる時、第１の鉄心２４をスタンド１２内の挿入孔１４に挿入し、また、第１の鉄心２４の両側が、挿入孔１４から露出し、そして、第２の鉄心２６をスタンド１２の一側に置き、また、第２の鉄心２６の延伸部２８が、それぞれ、第１の鉄心２４の両側に抵当し、抵当部３０が、スタンド１２の中空部２２内に入り込んで、第１の鉄心２４に抵当する。上記の従来技術の変圧器構造によれば、単一の第１の鉄心を挿入孔内に挿入し、このような設計である磁気回路の均衡性が良くなく、また、各チューブにそれぞれの高圧変圧器があるため、平衡性が良くないと、複数のチューブの発光輝度が一致しなくて、液晶ディスプレーの表示画面の輝度が均一ではなく、ユーザーの見る品質が悪くなる。

また、台湾特許公告号Ｍ２６７６０３「抗干渉変圧器」は、一次側領域と二次側領域の間に磁気回路を増設し、当該磁気回路の太さを制御することにより、漏れ磁束を制御することを記載しているが、このような改善方式は、理論上で可能であるが、実際に実施すると、色々の困難があり、例えば、作製した磁気回路の幅が細すぎると、実際の作製上、色々の困難が発生し、例えば、金型の製造が難しく、機械設備の調達も容易ではないため、生産困難度が高くなり、また、大量に生産できない問題点がある。

本考案は、従来技術の上記の欠点を解消できる調整可能な漏れインダクタンスの変圧器を提供する。
台湾特許公告号Ｍ２６７６０３

本考案の主な目的は、調整鉄心の長さを制御することにより、漏れインダクタンスの大きさを制御し、従来技術と比較すると、優れた平衡性が得られ、また、生産が容易である調整可能な漏れインダクタンスの変圧器を提供する。

本考案の他の目的は、漏れインダクタンスの大きさが調整可能で、また、フルブリッジ式とハーフブリッジ式の応用回路とに優れた調波振動の効果が得られる調整可能な漏れインダクタンスの変圧器を提供する。

本考案は、磁気回路対称の概念により磁気回路の均衡性問題を解決し、二次コイルと一次コイルが完全に密閉された磁気回路を共用することにより、変圧器の磁気回路の均衡性が良くなり、複数のチューブの発光輝度の一致性が向上されることにより、液晶ディスプレーの表示輝度が均一になり、本考案は、絶縁ベースと、ベース上に位置する第１の収納槽と第２の収納槽と第３の収納槽と、が含有され、第３の収納槽が、第１の収納槽と第２の収納槽の間に位置し、また、一次コイルと二次コイルが、それぞれ、第１の収納槽と第２の収納槽に収納され、また、隔板で二次コイルを二つに隔離し、一次コイルと二次コイルが、それぞれ、第１の巻線台と第２の巻線台に巻線することにより形成され、また、二つのＥ型鉄心の両端にある延伸部を第１の巻線台と第２の巻線台の両端にある挿入孔に挿入し、Ｅ型鉄心中間延伸部分が調整鉄心で、当該調整鉄心を第３の収納槽に挿入して、調整鉄心の長さにより漏れインダクタンスの大きさを調整でき、従来技術と比較すると、より良い平衡性が得られ、また、必要に応じて、漏れインダクタンスを調整でき、また、フルブリッジ式とハーフブリッジ式の応用回路とに優れた調波振動の効果が得られる調整可能な漏れインダクタンスの変圧器である。

以下、図面を参照しながら具体的の実施例を挙げて説明することにより、本考案の目的や技術内容、特長及びその効果が分かる。

図２乃至４を参照しながら、絶縁材料からなるベース４２上に、三つの収納槽があり、当該三つの収納槽は、それぞれ、第１の収納槽４４と第２の収納槽４６及び第３の収納槽４８であり、当該第３の収納槽４８は、第１の収納槽４４と第２の収納槽４６の間に位置し、任意の二つの収納槽に介在する空間は、平行の関係を有し、収納槽の材料は、絶縁材料であり、第１の収納槽４４と第２の収納槽４６は、上下両側に、ともに開口が形成され、第３の収納槽は、下側だけに開口が形成される。
第１の収納槽４４に、一次コイル５０が容納され、当該一次コイル５０は、第１の巻線台５２の表面にコイルを巻線することにより構成され、第１の巻線台５２は、両端に挿入孔５４があり、また、一次コイル５０に電気的に接続される複数の導電端子５６が設けられ、第２の収納槽４６に、二次コイル５８が容納され、当該二次コイル５８は、第２の巻線台６０の表面にコイルを巻線することにより構成され、隔板６６により、二次コイル５８が隔離され、第２の巻線台６０の両端に、ともに挿入孔６８があり、また、二次コイル５８に電気的に接続される複数の導電端子７０が設けられ、一次コイル５０を低圧本体として、二次コイル５８を高圧本体とし、上記の二つのＥ型鉄心７２は、高透磁材料からなり、第１の巻線台５２と第２の巻線台６０は、絶縁材料である。二つのＥ型鉄心７２の両端にある延伸部７２２を、それぞれ、第１の巻線台５２と第２の巻線台６０の両端にある挿入孔５４、６８に挿入し、各Ｅ型鉄心７２と、第１の巻線台５２と第２の巻線台６０の両端にある挿入孔と、第３の収納槽４８とにより、図２と図３のような変圧器構造が構成される。

本考案によれば、Ｅ型鉄心７２の中間突出部分である調整鉄心７２４により、漏れインダクタンスの大きさを調整し、また、図１と図３とを比較すれば分かるように、従来技術は、一次コイル５０がない設計で、複数の二次コイルを基板の上に並列し、また、抵当部３０がスタンド１２の中空部に伸ばすように一次コイル１６と二次コイル１８を隔離し、上記の従来技術の変圧器構造によれば、磁気回路の均衡性が良くなく、また、各チューブに、それぞれの高圧変圧器があるため、平衡性が良くなく、これにより、複数のチュブの発光輝度が一致しなくて、液晶ディスプレーの表示画面の輝度が均一ではなく、ユーザーの見る品質が悪くなる。本考案は、上記の欠点を解決するため、磁気回路対称の概念により磁気回路の均衡性問題を解決し、二次コイル５８と一次コイル５０が完全に密閉された磁気回路を共用することにより、変圧器の磁気回路の均衡性が良くなり、複数のチュブの発光輝度の一致性が向上されることにより、液晶ディスプレー表示輝度が均一になり、図５は、本考案に係わる磁気回路の作動図であり、図５から分かるように、本考案は、更に、調整鉄心７２４の長さにより、漏れインダクタンスの大きさを調整し、また、フルブリッジ式とハーフブリッジ式の応用回路とに優れた調波振動の効果が得られる。

また、本考案において、Ｅ型鉄心７２は、色々の異なる設計を採用でき、図６（Ａ）〜（Ｊ）のようなＥ型鉄心７４の形状も、本考案に応用できる。

以下は、本考案の他の実施例を説明し、本実施例と上記の実施例との各素子の相対位置が同一であるため、それについて説明を省略し、本実施例において、上記の実施例と異なる点は、ベース４２とベース７６との差別であり、図７と図２とを同時に対照する。ベース７６において、二次コイル５８の上方が密閉されるため、埃や人的要因により層間に短絡が発生する等の問題を防止でき、また、低圧を供給する一次コイル５０は、電流が大きいため、温度が高くなり、上方に開口が形成されることにより、放熱の効果が得られる。第３の収納槽の下方が密閉されることは、二次コイル５８と調整鉄心７２４との放電を防止できる。

以上は、ただ、本考案のよりよい実施例であり、本考案は、それによって制限されない。本考案に係わる実用新案登録請求の形状や構造、特長及び精神に従って行う等価の変更や修正は、全てが、本考案に係わる実用新案登録請求の範囲内に含まれる。

従来技術の構造分解図本考案の立体構造図本考案の底部概念図本考案の構造分解図本考案の磁性作動の概念図各種類のＥ型鉄心の概念図本考案の他の実施例の立体構造図

符号の説明

１２スタンド
１４挿入孔
１６一次コイル
１８二次コイル
２０導電端子
２２中空部
２４第１の鉄心
２６第２の鉄心
２８延伸部
３０抵当部
４２ベース
４４第１の収納槽
４６第２の収納槽
４８第３の収納槽
５０一次コイル
５２第１の巻線台
５４挿入孔
５６導電端子
５８二次コイル
６０第２の巻線台
６６隔板
６８挿入孔
７０導電端子
７２Ｅ型鉄心
７２２延伸部
７２４調整鉄心
７４Ｅ型鉄心
７６ベース

Claims

上に左から右へ配列された第１の収納槽と第２の収納槽と第３の収納槽と、が含有され、当該第３の収納槽が、当該第１の収納槽と当該第２の収納槽の間に位置し、当該第１の収納槽と当該第２の収納槽の上下両側にともに開口が形成され、当該第３の収納槽の下側に開口が形成されるベースと、
第１の巻線台にコイルを巻線することにより形成され、当該第１の巻線台の両端に挿入孔があり、当該第１の収納槽に収納される一次コイルと、
第２の巻線台にコイルを巻線することにより形成され、当該第２の巻線台の両端に挿入孔があり、当該第２の収納槽に収納され、隔板により二つに隔離される二次コイルと、
両端にある延伸部が、当該第１の巻線台と当該第２の巻線台の両端にある挿入孔に挿入され、調整鉄心が当該第３の収納槽に収納され、当該調整鉄心の長さを調整することにより、漏れインダクタンスの大きさを変化できる二つのＥ型鉄心と、
が含有される、
ことを特徴とする調整可能な漏れインダクタンスの変圧器。
当該第１の巻線台と当該第２の巻線台の両側に、それぞれ、導電端子が設けられることを特徴とする請求項１に記載の調整可能な漏れインダクタンスの変圧器。
当該第１の巻線台と当該第２の巻線台の一側に、それぞれ、導電端子が設けられることを特徴とする請求項１に記載の調整可能な漏れインダクタンスの変圧器。
当該ベースと当該第１の巻線台及び当該第２の巻線台は、絶縁材料からなることを特徴とする請求項１に記載の調整可能な漏れインダクタンスの変圧器。
当該Ｅ型鉄心は、高透磁材料からなることを特徴とする請求項１に記載の調整可能な漏れインダクタンスの変圧器。
当該第３の収納槽に収納される当該Ｅ型鉄心の長さを調整することにより、漏れインダクタンスの大きさを調整できることを特徴とする請求項１に記載の調整可能な漏れインダクタンスの変圧器。
当該第１の収納槽の上下両側に、ともに開口が形成され、当該第２の収納槽の下側に、開口が形成され、第３の収納槽の上下に開口が形成されないことを特徴とする請求項１に記載の調整可能な漏れインダクタンスの変圧器。