JP3125786U - 小便器用薬液供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】男子用小便器に尿石が付着するのを防止するために用いられる尿石付着防止剤、或いは消臭剤、芳香剤等の各種の薬液を小便器に供給するための装置に関し、簡単な構成で、薬液の不必要な消耗を減らして濃度の高い薬液を確実に供給することができる小便器用の薬液供給装置を提供することを課題とする。
【解決手段】男子用小便器の壁面に設置されて該小便器の壁面に薬液を供給するための小便器用薬液供給装置であって、液の供給口となる開口部と、供給された液の排出口となる出口部とを備えた第1タンクと、前記第1タンクの出口部から排出される液の供給口となる開口部を有するとともに、供給された液を貯留することができるように構成された第2タンクとを備え、且つ前記第1タンクの出口部は、該出口部から排出される液が前記第2タンク側へ滴下されるような状態で供給されるように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】男子用小便器の壁面に設置されて該小便器の壁面に薬液を供給するための小便器用薬液供給装置であって、液の供給口となる開口部と、供給された液の排出口となる出口部とを備えた第1タンクと、前記第1タンクの出口部から排出される液の供給口となる開口部を有するとともに、供給された液を貯留することができるように構成された第2タンクとを備え、且つ前記第1タンクの出口部は、該出口部から排出される液が前記第2タンク側へ滴下されるような状態で供給されるように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、小便器用薬液供給装置、さらに詳しくは、男子用小便器に尿石が付着するのを防止するために用いられる尿石付着防止剤、或いは消臭剤、芳香剤等の各種の薬液を小便器に供給するための装置に関する。
一般に、男子用小便器の下部排水部には目皿と称される器具が設置され、その目皿が設置された排水部から尿が排出されることとなる。このような小便器には、付着した尿から尿中の成分であるカルシウムやリン等の塩類が析出凝固して、尿石となって付着、固化するが、特に上記のような排水部に付着した尿石を除去するのは、清掃等によっても容易ではない。このような清掃等によっても除去し難い小便器の排水部に付着した尿石をそのまま放置しておくと、クラックにより便器を破損させるおそれがあるため、速やかに除去する必要がある。
このような尿石除去の手段として、清掃時に用いる洗剤等では容易に除去できないことから、一般には、塩酸やスルファミン酸等の酸類が用いられている。これらの酸類は、それなりに除去効果はあるが、これらの塩酸やスルファミン酸等は強酸であるため、その製造時はもとより、使用時の取り扱いや作業環境の安全性の面で問題があった。また、これらの酸類は、便器排水部の下部に金属製の配管が存在する場合には、その配管を腐食させることになる。さらに、有毒ガスの発生等、人体に悪影響を及ぼすおそれがあるだけでなく、地球環境破壊の観点からも好ましくない。
これらの問題点に鑑み、このような尿石が便器に付着するのを未然に防止するために、固形等の薬液を水に溶解させ、溶解した薬液を便器に供給する薬液供給装置が開発されている。一例としての薬液供給装置は、図5に示すように、男子用小便器14に水を供給する水道管17にバイパス管18を設け、そのバイパス管18の端部側に薬液供給装置19が設けられ、小便水に流された後に前記薬液供給装置19から薬液がバイパス管18を介して散水孔16から男子用小便器14の壁面15に供給されるように構成されたものである。
しかしながら、このような薬液供給装置は、図5に示すように水道管17に薬液を供給するためのバイパス管18を設置する工事が必要であり、その工事は水道管工事に携わる有資格者でなければ実施することができない。また最近は男子用小便器を設置する壁の中に水道管が収容されたトイレが増加しており、水道管に細工を施す等の作業が困難となりつつある。
そこで、このような問題点を解決するために、下記特許文献1のような出願もなされている。この特許文献1に係る考案は、その請求項1に記載されているように、
水の一部が薬液収容部に供給された薬液の一部又は全部を溶解して所定濃度の薬液が容器内部で生成され、その容器に供給される水の単位時間あたりの量が減少した際又は途絶えた際に、前記薬液を容器外へ流出させるようにしたことを特徴とするものである。
水の一部が薬液収容部に供給された薬液の一部又は全部を溶解して所定濃度の薬液が容器内部で生成され、その容器に供給される水の単位時間あたりの量が減少した際又は途絶えた際に、前記薬液を容器外へ流出させるようにしたことを特徴とするものである。
具体的には、[0016]に記載されているように、容器の内部が支柱部21を介して貯水領域31と薬液領域32とに区画された構成からなり、使用に際しては、[0027]に記載されているように、便器の流水吐出孔42から吐出された水が、先ず貯水領域31内に流入し、貯水領域31内に流入した水が、流路変更部材25により流路が変更されて、本体1の下面と支柱部21の間に形成された隙間33から薬液領域32内へと流入する。
この特許文献1に記載された薬液供給装置は、貯水領域31と薬液領域32とにおける水位の差を利用したもので、[0030]に記載されているように、貯水領域31内の水位が前記特許文献の図3のように薬液領域32よりも高い間は、水圧の関係で隙間33から貯水領域31内へは流出せず、[0031]に記載されているように、流水吐出孔42から供給される水の量が減少するか又は途絶えると貯水領域31内の水位は次第に低下し、前記特許文献の図4に示すように貯水領域31内の水位が薬液領域32内の水位と等しくなったときに初めて薬液が隙間33を介して貯水領域31へ流入する」という作用に着目したものである。
しかしながら、理論的には貯水領域31内の水位が薬液領域32の水位より高ければ確かに薬液領域32内の薬液は隙間33から貯水領域31内へ流出しないはずであるが、本来は隙間33を介して貯水領域31と薬液領域32とが連通しているので、貯水領域31へ連続的に水を供給したとしても、実際には貯水領域31内の水位を薬液領域32の水位より常に高く維持できるとは限らず、その場合には意図しない時に薬液が供給されることとなり、薬液の不必要な消耗を減らして濃度の高い薬液を効果的に供給するという本来の目的を達成しがたいものとなっていた。
尚、このような男子用小便器は、近年の一般家庭の家屋においては、ほとんど設置されなくなったが、公園、鉄道の駅や車両の内部、映画館、高速道路の休憩所等、公衆の場においては未だに設置されており、清掃作業者の確保が年々困難になっていることから、このような公衆便所の男子用小便器に、上記のような尿石の付着を防止しうるような薬液を供給する薬液供給装置の開発が望まれている。
本考案は、このような問題点を解決するためになされたもので、簡単な構成で、薬液の不必要な消耗を減らして濃度の高い薬液を確実に供給することができる小便器用の薬液供給装置を提供することを課題とする。
本考案は、このような課題を解決するためになされたもので、請求項1記載の考案は、男子用小便器の壁面に設置されて該小便器の壁面に薬液を供給するための小便器用薬液供給装置であって、液の供給口となる開口部5と、供給された液の排出口となる出口部2とを備えた第1タンク2と、前記第1タンク2の出口部6から排出される液の供給口となる開口部9を有するとともに、供給された液を貯留することができるように構成された第2タンク3とを備え、且つ前記第1タンク2の出口部6は、該出口部6から排出される液が前記第2タンク3側へ滴下されるような状態で供給されるように形成されていることを特徴とする。
また請求項2記載の考案は、請求項1記載の小便器用薬液供給装置において、第1タンク2の出口部6がオリフィス状に形成されていることを特徴とする。さらに
請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載の小便器用薬液供給装置において、第1タンク2の出口部6からの液の排出量を調整するための弁が該第1タンク2の出口部6に設けられていることを特徴とする。さらに請求項4記載の考案は、請求項1乃至3のいずれかに記載の小便器用薬液供給装置において、第1タンク2には水が供給されて収容され、第2タンク3には薬液が収容されるとともに前記第1タンク2に収容された水が供給されて前記薬液を溶解させ、薬液を生成しうるように構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載の小便器用薬液供給装置において、第1タンク2の出口部6からの液の排出量を調整するための弁が該第1タンク2の出口部6に設けられていることを特徴とする。さらに請求項4記載の考案は、請求項1乃至3のいずれかに記載の小便器用薬液供給装置において、第1タンク2には水が供給されて収容され、第2タンク3には薬液が収容されるとともに前記第1タンク2に収容された水が供給されて前記薬液を溶解させ、薬液を生成しうるように構成されていることを特徴とする。
本考案の小便器用薬液供給装置は、上述のように液の供給口となる開口部と、供給された液の排出口となる出口部とを備えた第1タンクと、前記第1タンクの出口部から排出される液の供給口となる開口部を有するとともに、供給された液を貯留することができるように構成された第2タンクとを備え、且つ前記第1タンクの出口部は、該出口部から排出される液が前記第2タンク側へ滴下されるような状態で供給されるように形成されたものであるため、先ず薬液供給装置に供給される水等の液は第1タンク内で貯留され、貯留された液は該第1タンクの出口部から滴下されるように第2タンク側へ供給されることとなるので、第2タンクへは急激に液が供給されるようなこともなく、第2タンク内に貯留される液の水位はほぼ一定に保持されることとなる。
そして、第2タンクから溢流した薬液のみが小便器の壁面に供給されることとなる。この場合において、第1タンクからは水が滴下されるように第2タンク側へ供給され、急激に供給されることがないので、第2タンクからも急激に薬液が溢流することはなく、徐々に溢流して小便器の壁面に供給されることとなる。従って、必要な量の薬液のみが小便器の壁面に供給されることとなるので、薬液が無駄に消費されることもない。
特に第2タンクに薬液を収容し、第1タンクから水を第2タンクに供給して薬液を溶解させて薬液を生成させる場合には、第2タンク内で上記第1タンクから少量ずつ供給される水によって、該第2タンク内に予め収容されていた薬液が徐々に溶解して薬液が形成されることとなるので、水の供給速度が速すぎて薬液が十分に溶解しないうちに薬液が第2タンクから溢流するというような事態も生じることがなく、第2タンク3内で所望の濃さの濃度の薬液が生成されることとなり、薬液が十分に溶解していない状態で生成された濃度の薄い薬液が、不用意に第2タンクから溢流して小便器に供給されることもないという効果がある。
以下、本考案の実施形態について説明する。本実施形態の小便器用薬液供給装置は、図1乃至図3に示すように、ケーシング1と、第1タンク2と、第2タンク3とを具備するものである。
ケーシング1は、左右一対の側面板1a、1bと、背面板1cとで構成されたものであり、図3に示すように平面略コ字状に形成されたものである。このように平面略コ字状に形成されているので、ケーシング1の前面側は開口した状態とされている。そして、図2及び図3に示すように、ケーシング1の背面板1cが小便器の壁面15への取り付け部分となるものである。この場合の壁面15への取り付け手段は特に問うものではないが、たとえば接着剤を介してケーシング1の背面板1cを壁面15に接着する手段、両面接着テープや面ファスナー等を用いる手段、ビス止めなどによって取り付ける手段等、任意の手段を採用することができる。
第1タンク2には、図1乃至図3に示すように、供給される水の入口部となる開口部5が上面に形成され、下面には該第1タンク2からの水の排出部分であるとともに前記第2タンク3への水の供給部分となる出口部6が形成されている。第1タンク2の開口部5は、図3に示すように平面長方形状に形成されたものであり、該開口部5の口径は、第2タンク3の最大内径と同径に形成されている。
一方、上記のような開口部5の形成によって第1タンク2の上面側は開口状態とされているのに対して、該第1タンク2の下面側は底部7によって有底状に形成されている。第1タンク2の底部7の正面視略中央には、図1に示すように絞り部8が形成され、該絞り部8の先端が前記出口部6として形成されている。この絞り部8は、側面視の状態では、図2に示すように第1タンク2の底部7の後部側に形成されている。そして、第1タンク2の底部7は、図1及び図2に示すように、正面視及び側面視のいずれの方向においても、前記出口部6を有する絞り部8側に向かって緩やかな湾曲状態の傾斜面を有して形成されている。そして該出口部6は、前記水の入口部となる開口部5に比べて非常に小さな径に形成されているとともに、前記絞り部8の形成によってオリフィス状に形成されている。このように出口部6がオリフィス状に形成されていることで、該出口部6から排出される水は、滴下するような状態で第2タンク3へ供給されることとなる。
第2タンク3は、図1乃至図3に示すように、上面に開口部9を有し、下面には開口部のない底部10を有して全体が箱形に形成されている。該開口部9は、図示しないが、上記第1タンク2の開口部5と同様に平面長方形状に形成されている。
そして、第2タンク3の開口部5が、前記第1タンク2の出口部6の直下に位置するように第1タンク2と第2タンク3とがケーシング1内に配置された状態で、該第1タンク2及び第2タンク3の背面板11及び12が、それぞれケーシング1の背面板1cに接着状態で固着されている。尚、第1タンク2及び第2タンク3のいずれも、合成樹脂で構成されている。
以上のような構成からなる小便器用薬液供給装置13は、図4に示すように、男子用小便器14の壁面15の比較的上部であって、該壁面15の上部に複数穿設された散水孔16の下方に取り付けて使用される。そして、第2タンク3内には、薬液の一例としての固形状又はゲル状の尿石除去剤が収容される。
このように散水孔16の下方に小便器用薬液供給装置13が取り付けられることによって、小便器の利用後に前記散水孔16から散布される水が、ケーシング1の
上部側に取り付けられた第1タンク2の開口部5から該第1タンク2内に供給されることとなる。
上部側に取り付けられた第1タンク2の開口部5から該第1タンク2内に供給されることとなる。
この場合において、第1タンク2には水の入口部である開口部5のみならず、出口部6も形成されているが、その出口部6は、前記開口部5に比べて非常に小さな径に形成されたものであるとともに、第1タンク2の底部7の絞り部8の先端側に形成されたオリフィス状のものであるため、第1タンク2に供給された水は、その供給量と同量の分が出口部6から直ちに排出されるわけではなく、あたかも第1タンク2に一旦貯留されたような状態となり、前記オリフィス状の出口部6から少量ずつ滴下するような状態で排出されることとなる。
従って、第2タンク3へは多量の水が一気に供給されることはなく、前記第1タンク2のオリフィス状の出口部6から少量ずつ滴下するようにして水が供給されることとなる。この結果、第2タンク3内では、上述のようにして少量ずつ供給される水によって、該第2タンク3内に予め収容されていた薬液が徐々に溶解して薬液が生成されることとなる。
そして、第1タンク2から供給される水によって第2タンク3内が満杯になり、さらに第2タンク3へ水が供給されると、その水によって溶解した薬液によって生成された薬液が第2タンク3から溢流し、小便器の壁面15等に流出することとなる。
この場合において、第2タンク3へは、上述のように第1タンク2のオリフィス状の出口部6から少量ずつ滴下するような状態で水が供給されるので、それに伴って第2タンク3内に収容されていた薬液も徐々に溶解することとなり、水の供給速度が速すぎて薬液が十分に溶解しないうちに薬液が第2タンク3から溢流するというような事態も生じない。
従って、第2タンク3内では、所望の濃さの濃度の薬液が生成されることとなり、薬液が十分に溶解していない状態で生成された濃度の薄い薬液が、不用意に第2タンク3から溢流して小便器に供給されることもない。
また、第2タンク3内では、上述のように第1タンク2から少量ずつ滴下するようにして水が供給されるので、第2タンク3内での水位は略一定に維持され、該第2タンク3から溢流して小便器に供給される薬液の量と濃度は略一定となり、安定した状態で薬液を供給することができるのである。
尚、上記実施形態では、第1タンク2の底部7に絞り部8を形成し、その絞り部8の先端側に出口部6を形成することで、オリフィス状の出口部6から水を滴下させて少量ずつ排出させ、その滴下する水を少量ずつ第2タンク3へ供給されるように構成したが、水を滴下させて少量ずつ第2タンク3へ供給する手段は、該実施形態のようにオリフィス状の出口部6を形成する手段に限定されず、たとえば出口部6を単なる管状に形成し、その出口部6に弁を設けて少量ずつ水が滴下するような状態で供給されるように構成することも可能である。要は、第1タンク2から第2タンク3側へ水が少量ずつ滴下するような状態で供給されるように出口部6が構成されていればよいのである。
尚、上記のようなオリフィス状の出口部8を形成した場合でも、その出口部6に弁を設けることも可能である。
また該実施形態では、薬液を第2タンク3のみに収容し、第1タンク2には水のみが貯留されてその水が第2タンク3へ供給され、その水によって薬液が溶解して第2タンク3内で薬液が生成するようにしたが、これに限らず、たとえば第1タンク2内のみに薬液を収容し、その薬液を溶解させて得られた薬液が第2タンク3へ供給されるように構成することも可能である。
この場合には、第1タンク2にはある程度の水が供給されるので、上記実施形態のように、水の供給量に応じて該第1タンク2内の薬液が溶解するというわけではないが、その薬液の溶解によって得られる薬液は、第1タンク2から滴下するように少量ずつ第2タンク3へ供給されるので、第2タンク3内の薬液は直ちに満杯になることはなく、従って初期に第1タンク2から第2タンク3へ供給される薬液の濃度が薄いものであっても、薬液が溶解することによって、少量ずつ供給される薬液の濃度が徐々に高くなり、第2タンク3内の薬液が満杯になる時点においては、薬液の濃度は適度に調整されることになり、支障は生じないものと認められる。
ただし、タンク内で生成される薬液の濃度むらを極力生じないようにするためには、上記実施形態のように第2タンク3内のみに薬液を収容する方が望ましい。
ただし、タンク内で生成される薬液の濃度むらを極力生じないようにするためには、上記実施形態のように第2タンク3内のみに薬液を収容する方が望ましい。
また第1タンク2と第2タンク3との双方に薬液を収容することも可能である。ただし、上記実施形態のように第2タンク3のみに薬液を収容し、その第2タンク3のみで薬液を生成するようにしても、ほぼ濃度が均一な薬液を所定量ずつ溢流させて小便器側へ供給するという目的を達成することができるので、あえて第1タンク2と第2タンク3との双方に薬液を収容する必要もない。逆に第1タンク2と第2タンク3との双方に薬液を収容することで不経済となり、また管理面等のメンテナンス上の負担を強いるという問題も生じることとなる。その意味では上記実施形態のように第2タンク3内のみに薬液を収容する方が望ましい。
さらに、上記実施形態では、第1タンク2及び第2タンク3を接着状態でケーシング1に固着させ、そのケーシング1を小便器の壁面に固着させることによって、
薬液供給装置を小便器に取り付けたが、薬液供給装置を小便器に取り付ける手段も該実施形態に限定されるものではない。
薬液供給装置を小便器に取り付けたが、薬液供給装置を小便器に取り付ける手段も該実施形態に限定されるものではない。
さらに上記実施形態では、ケーシング1を平面略コ字状に形成したが、ケーシング1の形状も該実施形態に限定されない。また該実施形態では、第1タンク2及び第2タンク3をケーシング1に固着することによって薬液供給装置を構成したが、
このようなケーシング1を装置に具備させることは本考案に必須の要件ではない。たとえば第1タンク2と第2タンク3とをそれぞれ直接小便器の壁面に取り付けることも可能である。
このようなケーシング1を装置に具備させることは本考案に必須の要件ではない。たとえば第1タンク2と第2タンク3とをそれぞれ直接小便器の壁面に取り付けることも可能である。
また、小便器の壁面への薬液供給装置の取り付け箇所も限定されるものではないが、上記実施形態のように散水孔16の下方に取り付けることで、効果的に水を第1タンク2内へ供給することができる。尚、水の供給手段も該実施形態のような散水孔16から水を散布する手段に限定されるものではない。
さらに、第1タンク2及び第2タンク3の形状も上記実施形態に限定されるものではなく、またその材質も該実施形態の合成樹脂製のものに限定されない。
さらに上記実施形態では、固形状またはゲル状の薬液を用いたが、薬液の性状も
該実施形態に限定されるものではなく、たとえば粉粒状の薬液を用いることも可能である。
該実施形態に限定されるものではなく、たとえば粉粒状の薬液を用いることも可能である。
さらに、上記実施形態では薬液として尿石除去剤を用いたが、薬液の種類も該実施形態の尿石除去剤に限定されるものではなく、たとえば消臭剤、芳香剤等を用いることも可能である。
2…第1タンク 3…第2タンク
5…開口部 6…出口部
9…開口部
5…開口部 6…出口部
9…開口部
Claims (4)
- 男子用小便器の壁面に設置されて該小便器の壁面に薬液を供給するための小便器用薬液供給装置であって、液の供給口となる開口部(5)と、供給された液の排出口となる出口部(2)とを備えた第1タンク(2)と、前記第1タンク(2)の出口部(6)から排出される液の供給口となる開口部(9)を有するとともに、供給された液を貯留することができるように構成された第2タンク(3)とを備え、且つ前記第1タンク(2)の出口部(6)は、該出口部(6)から排出される液が前記第2タンク(3)側へ滴下されるような状態で供給されるように形成されていることを特徴とする小便器用薬液供給装置。
- 第1タンク(2)の出口部(6)がオリフィス状に形成されている請求項1記載の小便器用薬液供給装置。
- 第1タンク(2)の出口部(6)からの液の排出量を調整するための弁が該第1タンク(2)の出口部(6)に設けられている請求項1又は2記載の小便器用薬液供給装置。
- 第1タンク(2)には水が供給されて収容され、第2タンク(3)には薬液が収容されるとともに前記第1タンク(2)に収容された水が供給されて前記薬液を溶解させ、薬液を生成しうるように構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の小便器用薬液供給装置。
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WO2008081700A1 (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-10 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | 通液構造及び該通液構造を備えた薬液供給装置 |
JP2010528202A (ja) * | 2007-05-30 | 2010-08-19 | ヨシェブド シャショ | 殺菌剤を自動放出するトイレのシステムとその方法 |
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