JP3101671U - 水洗式小便器用洗浄芳香剤散布器 - Google Patents

Abstract

【課題】水洗式小便器内に取り付けることで、小便器の汚れ付着を軽減する器具を提供する事である。
【解決手段】小便器内上部ボウル壁面に薬剤を充填した器具ａを取り付け、ａ上部の洗浄水取り込み口１より使用後洗浄水の一部を
器具内部５へ導きａの中の洗浄薬剤を溶かし３スプレッダにより再び小便器ボウル内面を伝い落ちることにより洗浄効果を向上させる。
また、付着性の薬剤を使うことによってコーティング効果が得られ小便器の事前洗浄が不要となり水資源の消費を押さえることや、
薬剤の容易な補充によるランニングコストの低減、不凍性の成分の混入による冬季寒冷地における
小便器トラップ部の凍結による破損を防止する効果も期待できる。
【選択図】図1

Description

本考案は水洗式小便器に取り付け洗浄性及び芳香性を実現する洗浄芳香剤散布器に関するものである。

水洗式小便器は使用後真水で洗い流し公共下水道や浄化装置へ汚物を洗い流し小便器を衛生的に保つ役割を
果たしている。

しかし、本来真水だけでの洗浄では洗浄面の汚れを洗い流すには十分とは言えず、水垢や黄ばみまた尿石の付着などによる
悪臭も発生しその汚れを落とすには時間と労力を必要とする。
水洗式小便器の洗い流しの際、洗浄水を流すバルブの構造や規模の大きい公衆便所の一斉洗浄の装置を改良改造し
洗浄芳香剤を洗浄水と共に小便器内に散布する方法は開発されている。また、自動洗浄方式の水洗式小便器では
用を足す前に器具の前に立った時点で洗浄水を流す構造の物も存在する。

清掃の時間と労力を軽減するに当たり上記構造は既存の設備の改良改造を余儀なくされ相当な投資が必要とされる。
また、事前に洗浄水を流す方法は水資源やエネルギーの節約という観点から必ずしも得策とは思われない。

この改善策として、既存の水洗式小便器に取り付け小便器の汚れ付着や悪臭発生を軽減する方法がある。
図1はこの方法を実現する器具の立面、平面及び断面図である。
特許公開平１１−２１９７３号 実用新案公開平６−６３６８５号

解決しようとする問題点は水洗式小便器の汚れ付着や悪臭発生を軽減する方法に掛かる手段が
相当額且つ大掛かりになる事である。

本考案は、既存の水洗式小便器に簡単に装着し小便器の汚れ付着や悪臭発生を軽減することを特徴とする。

本考案の水洗式小便器用洗浄芳香剤散布器は、水洗式小便器洗い流しの際、器具上部から洗浄水の一部を取り込み
器具下部から薬剤が溶け込んだ薬液を散布する事により小便器の汚れ付着や悪臭発生を軽減するという利点がある。

水洗式小便器用洗浄芳香剤散布器の薬剤収納部や洗浄水取り込みフラップ及び薬液散布のスプレッダは変形可能な材質
とすることにより様々な形状の水洗式小便器に適用するものとする。

図1は本考案器具の実施例の図である。

筐体5には水溶性の洗浄芳香剤が充填されており取り込みフラップ1より洗浄水の一部を導入し
筐体5の中の薬剤から溶出した薬液を薬液スプレッダ3より小便器ボウル内へと導くものである。

筐体5は吸盤2により水洗式小便器の洗浄水吐き出し口の真下へ固定するものとする。
フラップ1は水洗式小便器の洗浄水を筐体5に導き入れるため可能な限り小便器内面に密着する材質とする。

筐体5に充填する薬剤は消耗したとき容易に詰め替えが可能な形状とする。
また、薬液スプレッダ3は確実に小便器内面に薬液を伝い流すと同時に小便器ボウル内の洗浄水の流れを妨げない形状とする。

図2の実施例の様に現在使用されている水洗式小便器は大きく分けて2種類に分類される。
筐体5は変形させることにより多様な水洗式小便器に取り付けることを可能とする。

水洗式小便器本体やバルブ装置など改造することなく、事前洗浄のように水資源等を無駄に消費せず
小便器の衛生維持及び清掃の時間短縮による労力の節減等にも貢献する物である。
また、薬剤の成分の調整により冬季寒冷地における小便器トラップ部の凍結による破損を
防止する効果も期待できる。

水洗式小便器用洗浄芳香剤散布器の説明及び取り付け例の図である。 水洗式小便器用洗浄芳香剤散布器の実施方法を示した説明図である。

符号の説明

1 洗浄水取り込みフラップ
2 固定用吸盤
3 薬液スプレッダ
4 薬剤補充孔
5 筐体、薬剤格納部

Claims (1)

1. 家庭や公共の場で一般に使用されている水洗式小便器（以下小便器）の構造を変更することなく
   小便器内の洗浄水吐き出し口真下に装着し使用後洗浄水を流すことによって
   小便器内に付着性のある洗浄及び芳香を持つ薬剤の散布を特徴とする器具。