JP3125428U - プロテクター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表カバー23と、裏カバー22と、表裏カバー23、22間に設けられた緩衝部材24と、を備え、緩衝部材24を設けた部分が突出するように形成された凸状パッド部20を有するプロテクター1に於いて、表カバー23は、凸状パッド部20の側面部に対応する部分に通気孔を有し、且つ裏カバー22は、凸状パッド部20に対応する部分に通気孔を有し、緩衝部材24が、通気性を有する。
【選択図】 図2
Description
このようなプロテクターは、衝撃吸収性の他、例えば、着用時の蒸れを防止するために、通気性が求められる。プロテクターの通気性を確保するため、プロテクターの表裏方向に貫通する通気孔を発泡層に形成したものが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、貫通孔を発泡層に形成すると、発泡層の有する衝撃吸収性や強度が低下する。さらに、このような貫通孔を形成すると、プロテクターの凸状パッド部(発泡層の部分)の形状が型崩れし易くなる。
また、上層の緩衝材に衝撃吸収性に優れた材質を選択できるため、下層の緩衝材として、例えば比較的衝撃吸収性に劣る素材を採用することもでき、下層の緩衝材の選択幅も広がる。
上記のように、上層及び下層の緩衝材の選択幅が広がることから、多種のプロテクターを設計することができる。
ただし、本明細書に於いて、「通気度」とは、厚み2mmの試料を、JIS L−1096に準じた方法(測定温度23℃±2℃、湿度65%±5%)でフラジール形通気性試験機を用いて測定された通気度を言う。
下層の緩衝材として、通気度100〜500cm3/cm2/secであるものを使用することにより、緩衝材の通気性の確保及び、凸状パッド部の衝撃吸収性の低下を防ぐことができる。通気度が500cm3/cm2/sec以下であれば、下層の緩衝材が型崩れし難く、凸状パッド部が変形することによる凸状パッド部の衝撃吸収性の低下を防ぐことができる。
図1に示すように、本実施形態に係るプロテクター1は、プロテクター本体2と、プロテクター1を着用するためのショルダーバンド3及び腰バンド4と、ネックプロテクター5とを備えている。
このネックプロテクター5は、可撓性のある板状体(例えば比較的厚みのあるウレタンシート等)で構成され、プロテクター本体2の円弧状首部に2取り付けられている。
補強シート21の厚みは、通常、1〜5mm程度のものが好ましい。
開口211は、1箇所の凸状パッド部20に対して、比較的大きな開口211を1つ形成してもよいが、1箇所の凸状パッド部20に対して、比較的小さな開口211を2つ以上形成することが好ましい。このように比較的小さな開口211を複数形成することにより、開口211を設けることによる補強シート21の剛性の低下を抑えつつ、通気性を確保することができる。
本実施形態においては、表カバー23全体に、2層構造を有したメッシュ状の布が用いられている。具体的に説明すると、図2に示すように、当該2層構造の布は、2層いずれもメッシュ状の布231、232で形成され、上層の布231には、下層の布232に比べて網目が大きいメッシュ状の布が用いられている。
なお、上層の緩衝材241と下層の緩衝材242は、単に重ねて積層しただけでもよいし、接着剤等で接着してもよい。
上層及び下層の緩衝材241、242のうち、少なくとも下層の緩衝材242は通気性を有する。
上層の緩衝材241としては、例えば、独立気泡の樹脂発泡材や連続気泡の樹脂発泡材などを挙げることができる。具体的には、発泡倍率5〜40倍のEVAの発泡材(発泡倍率は、独立気泡の場合は5〜20倍が好ましく、連続気泡の場合は5〜40倍が好ましい)、スチレン系エラストマーの発泡材、オレフィン系エラストマーの発泡材、ポリウレタンの発泡材などが挙げられる。
なお、上層の緩衝材241は、実質的に通気性を有しないもの(通気度50cm3/cm2/sec以下)でもよいし、通気性を有するものを用いることもできる。中でも、上層の緩衝材241は、実質的に通気性を有しないもの、又は通気性が低いもの(通気度100cm3/cm2/sec以下)が好ましい。具体的には、上層の緩衝材241としては、通気度100cm3/cm2/sec以下の発泡材が挙げられる。なぜなら、発泡材の通気度が高くなると、一般に強度が低下し、衝撃吸収性が十分に得られない虞があるからである。
また、上層の緩衝材241の厚みは特に限定されないが、上記発泡材を用いる場合には、厚み3〜20mm、好ましくは、厚み5〜15mm程度とされる。
通気度の下限を100cm3/cm2/secとするのは、これ未満であると十分な通気性を確保できないため、下層の緩衝材242に空気が円滑に出入りできない虞があるからである。一方、通気度の上限を500cm3/cm2/secとするのは、これを超えると、下層の緩衝材242が型崩れし、これにより凸状パッド部20が変形して、凸状パッド部20の衝撃吸収性が低下するからである。
下層の緩衝材242に用いられる材質としては、上記した範囲内の通気度性を有する連続気泡の発泡材や、ゴム弾性などを有する弾性繊維、天然繊維、合成繊維等の繊維状素材を立体的に絡めた不織布状の構造体等を挙げることができる。特に、繊維状素材を立体的に絡めた構造体は、比較的軽く、且つ通気性に優れるので、このような構造体を下層の緩衝材242に使用すれば、プロテクター1の軽量化を図ることもできる。中でも弾性繊維を立体的に絡めた構造体が好ましく、このような構造体として、東洋紡績株式会社製のブレスエアー(登録商標)を挙げることができる。当該構造体は、空隙率が特に高く、通気性に特に優れている。
下層の緩衝材242の厚みは、特に限定されるものでないが、好ましくは、上層の緩衝材241の1〜3倍、特に好ましくは、上層の緩衝部材241の1.2〜2倍とされる。
メッシュ状の布などからなる表カバー23は、凸状パッド部20の突出面部及び側面部に対応する部分に通気孔を有するので、図2に示すように、外部の空気は、表カバー23の側面部を通過して、下層の緩衝材242内に入る。さらに、補強シート21は、凸状パッド部20に対応する部分に開口211が形成されているので、下層の緩衝材242内に入り込んだ空気は、下層の緩衝材242から開口211を通って裏カバー22から、着用者側へと抜ける。
内部の空気は、上記外部の空気と逆向きに流れることで、プロテクター本体2の表側に抜けることができる。
このように本考案のプロテクター1は、少なくとも腹部において表裏側に空気が抜けるので、着用時の蒸れを防止することができる。
また、本実施形態のプロテクター1においては、下層の緩衝材242の側面部を通って、空気が出入りするので、上層の緩衝材241は通気性を有さないもので構成できる。
一方、上層の緩衝材241が衝撃吸収性及び低反発性を有するので、下層の緩衝材242として、例えば比較的衝撃吸収性に劣る素材を採用することもでき、下層の緩衝材242の選択幅も広がる。
従って、上下層の緩衝材241,242として様々な材質のものを選択でき、多種のプロテクター1を提供することができる。
上記実施形態では、表カバー23全体がメッシュ状の布などで形成されているため、凸状パッド部20の突出面部及び側面部に通気孔を有する。この通気孔は、少なくとも下層の緩衝材242に対して空気が出入りできる位置に形成されていればよいので、表カバー23は、凸状パッド部20の側面部(下層の緩衝材242の側面部)に対応する部分にのみ通気孔が形成されているものを用いることもできる。例えば、表カバー23として、下層の緩衝材242の側面部に対応する部分のみがメッシュ状に形成された布などを用いることもできる。また、表カバー23として、凸状パッド部20の少なくとも側面部に対応する部分に通気孔が穿孔された皮革シート等を用いることもできる。
同様に、上記実施形態では、裏カバー22全体がメッシュ状の布などで形成されているが、裏カバー22の通気孔は、凸状パッド部20に対応する部分に形成されていればよい。例えば、裏カバー22として、下層の緩衝材242に対応する部分のみがメッシュ状に形成された布などを用いることもできる。
このように、上層の緩衝材241として通気性を有するものを用い、且つ表カバー23として全体に通気孔を有するシート(例えばメッシュ状の布など)を使用すると、上記実施形態の如く凸状パッド部20の側面部から空気が流通するだけでなく、図2の矢印Bで示すように、凸状パッド部20の突出面部に於いても空気が流通する。従って、より通気性に優れたプロテクター1を提供できる。
3層以上の複層構造の場合、最下層の緩衝材242(補強シート21に接する側の緩衝材)は、少なくとも通気性を有する緩衝材が用いられる。
一方、上側2層の緩衝材241a,241bは、例えば、最上層の緩衝材241a(表カバー23側に接する側の緩衝材)として低反発性に優れた材質のものを用い、その下の緩衝材241bとして衝撃吸収性に優れた材質のものを用いることができる。
さらに、上記実施形態において、表カバー23は、2層構造であるが、例えば、図4に示すように、表カバー23は、1層構造でもよいし、特に図示しないが、3層以上で構成されていてもよい。また、裏カバー22についても、1層構造に限られず、2層以上の複層構造でもよい。
2 プロテクター本体
21 補強シート
211 開口
22 裏カバー
23 表カバー
24 緩衝部材
241 上層の緩衝材
242 下層の緩衝材
Claims (6)
- 表カバーと、裏カバーと、表裏カバー間に設けられた緩衝部材と、を備え、緩衝部材を設けた部分が突出するように形成された凸状パッド部を有するプロテクターに於いて、
表カバーは、凸状パッド部の側面部に対応する部分に通気孔を有し、且つ裏カバーは、凸状パッド部に対応する部分に通気孔を有し、緩衝部材が、通気性を有することを特徴とするプロテクター。 - 緩衝部材が、異なる緩衝材を上下層に積層した複層構造であり、裏カバー側に配置された下層の緩衝材が、通気性を有する素材を含み、表カバーは、下層の緩衝材に対応する部分に通気孔を有する請求項1に記載のプロテクター。
- 下層の緩衝材が、繊維状素材を立体的に絡めた構造体を含む請求項2に記載のプロテクター。
- 上層の緩衝材が、実質的に通気性を有しない発泡材を含む請求項2または3に記載のプロテクター。
- 下層の緩衝材が、通気度(厚み2mmで、JIS L 1096に準じて測定)100〜500cm3/cm2/secである請求項2〜4のいずれかに記載のプロテクター。
- さらに、裏カバーには、該裏カバーよりも剛性の高い補強シートが積層されており、補強シートは、凸状パッド部に対応する部分に開口を有する請求項1〜5のいずれかに記載のプロテクター。
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JP2006005304U JP3125428U (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | プロテクター |
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2006
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