JP3125375B2 - 重合性グリシジルエステル誘導体、その製造方法、該誘導体から得られた重合体及びこの重合体を用いた硬化性組成物 - Google Patents

重合性グリシジルエステル誘導体、その製造方法、該誘導体から得られた重合体及びこの重合体を用いた硬化性組成物

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JP3125375B2 JP03290572A JP29057291A JP3125375B2 JP 3125375 B2 JP3125375 B2 JP 3125375B2 JP 03290572 A JP03290572 A JP 03290572A JP 29057291 A JP29057291 A JP 29057291A JP 3125375 B2 JP3125375 B2 JP 3125375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な重合性グリシジル
エステル誘導体、このものを効率よく製造する方法、該
重合性グリシジルエステルを単独重合又は共重合させて
得られた重合体及びこの重合体を含有して成る塗料、イ
ンク、接着剤、成形品などに好適に用いられる硬化性組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、グリシジル(メタ)アクリレート
を単独重合又は共重合させて得られるグリシジルエステ
ル基含有化合物と、カルボキシル基、シラノール基、ヒ
ドロキシル基、アミノ基、イミノ基などを有する化合物
との組合せから成る硬化性組成物は数多く知られてい
る。これら硬化性組成物は、得られる硬化物の化学性
能、物理性能、さらには耐候性などが優れていることか
ら、例えば塗料、インク、接着剤あるいは成形品などの
分野において広く利用されている。しかしながら、従来
のグリシジル(メタ)アクリレートを重合して得られる
グリシジルエステル基含有化合物は、グリシジルエステ
ル基が重合体主鎖近傍に存在するため、得られる硬化物
は比較的剛直な物性を有しており、ゴム弾性が必要とさ
れる、例えば耐擦傷性や高加工性などの性能面について
は必ずしも満足しうるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は化学性能、物
理性能、耐候性に優れるとともに、良好な耐擦傷性及び
加工性を有する硬化物を与える硬化性組成物、この組成
物に用いられるグリシジルエステル基含有重合体及びそ
の原料となる重合性グリシジルエステル誘導体を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有
する重合性グリシジルエステル誘導体、このものを単独
又は共重合可能なα,β−不飽和単量体と重合させて得
られた重合体及びこの重合体と特定の反応性官能基を有
する化合物とを所定の割合で含有する硬化性組成物によ
り、その目的を達成しうることを見い出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、一般式
【0005】
【化3】
【0006】(式中のRは水素原子又はメチル基、nは
1〜8の整数であり、式中に含まれる2価の有機エステ
ル単位が(−CH2CH2COO−)であって、ラクトンを
開環重合したものである場合を除く)で表される重合性
グリシジルエステル誘導体、この重合性グリシジルエス
テル誘導体を単独又はこれと共重合可能なα,β−不飽
和単量体と重合させて得られた重合体、及び(A)該重
合体と(B)1分子中にグリシジルエステル基と反応し
て化学結合を形成しうる反応性官能基少なくとも2個を
含有する化合物とを、重量比1:99ないし99:1の
割合で含有して成る硬化性組成物を提供するものであ
る。本発明に従えば、前記重合性グリシジルエステル誘
導体は、一般式
【0007】
【化4】
【0008】(式中のR及びnは前記と同じ意味をも
つ)で表されるα,β−不飽和カルボン酸誘導体とエピ
ハロヒドリンとを反応させることにより、製造すること
ができる。以下、本発明を詳細に説明する。本発明の重
合性グリシジルエステル誘導体は、前記一般式[1]に
おけるnが1〜8の化合物の混合体であってもよいし、
単一化合物であってもよい。この単一化合物は混合体を
蒸留又はクロマトグラフィーにて精製するか、あるいは
その原料を蒸留又はクロマトグラフィーで精製したの
ち、所望の化合物に誘導することにより得られる。
【0009】この重合性グリシジルエステル誘導体は、
不活性溶媒中において、又は溶媒の不在下に前記一般式
[2]で表されるα,β−不飽和カルボン酸誘導体とエ
ピハロヒドリンとを反応させることにより、製造するこ
とができる。この際、反応温度は通常−40〜200
℃、好ましくは30〜120℃の範囲で選ばれ、また必
要に応じて塩基性化合物や相間移動触媒を用いることが
できる。該エピハロヒドリンとしては、例えばエピクロ
ロヒドリン、エピブロモヒドリン及びエピヨードヒドリ
ンが挙げられる。不活性溶媒については、反応に悪影響
を及ぼさないものであればよく、特に制限はないが、例
えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ジク
ロロエタン、クロロホルム、エチレンジクロリドなどの
ハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族系溶媒などが好ましく用いられる。さらに、必要
に応じて用いられる塩基性化合物としては、例えば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水
酸化物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウムなどのアルカリ金属の炭酸塩、トリエチルアミン
などのトリアルキルアミンなどが挙げられる。
【0010】また、相間移動触媒については、四級アン
モニウム塩であればよく特に制限はないが、例えば塩化
テトラメチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニ
ウム、塩化テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラ
ブチルアンモニウムなどが好適である。これらの四級ア
ンモニウム塩は1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。前記一般式[2]で表される、
α,β−不飽和カルボン酸誘導体は、アクリル酸又はメ
タクリル酸の多量体化反応によって、nが1〜8の混合
物として得られる。この混合物はそのまま用いてもよい
し、蒸留又はクロマトグラフィーにより単一化合物とし
用いてもよく、また市販品のアクリル酸の多量体、例え
ばアロニックスM−5600[商品名、東亜合成化学工
業(株)製]を用いてもよい。
【0011】このようにして得られた前記一般式[1]
で表される重合性グリシジルエステル誘導体は単独又は
これと共重合可能なα,β−不飽和単量体と重合させる
ことにより、本発明重合体が得られる。この際用いられ
るα,β−不飽和単量体としては、例えばメチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)
アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−ビニルトルエン、アクリロニトリルなどのα,
β−不飽和化合物、及び2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキ
シブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシル基含
有α,β−不飽和化合物などが挙げられる。これらのα,
β−不飽和単量体は1種用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0012】重合形式については特に制限はなく、公知
の方法、例えばラジカル重合、イオン重合、乳化重合な
どの方法を用いることができる。本発明の硬化性組成物
は、(A)成分として前記のようにして得られた重合体
を、(B)成分としてグリシジルエステル基と反応して
化学結合を形成しうる反応性官能基2個以上を1分子中
に含有する化合物を用い、該(A)成分と(B)成分と
が重量比1:99ないし99:1の割合になるように配
合することによって調製させる。前記(B)成分の反応
性官能基としては、例えばカルボキシル基、アミノ基、
イミノ基、酸無水物基、ヒドロキシル基、シラノール
基、イソシアネート基、あるいは潜在化されたカルボキ
シル基、潜在化されたアミノ基などが挙げられる。これ
らの反応性官能基は1種含まれていてもよいし、2種以
上が含まれていてもよい。ここで、カルボキシル基を有
する化合物は、例えば(1)1分子当たりヒドロキシル
基2個以上、好ましくは2〜50個を有するポリオール
と酸無水物とをハーフエステル化させる、(2)1分子
当たりイソシアネート基2個以上、好ましくは2〜50
個を有するポリイソシアネート化合物とヒドロキシカル
ボン酸又はアミノ酸とを付加させる、(3)カルボキシ
ル基含有α,β−不飽和単量体を単独重合又は他のα,β
−不飽和単量体と共重合させる、(4)カルボキシル基
末端のポリエステル樹脂を合成する、などの方法により
得られる。
【0013】前記1分子当たりヒドロキシル基2個以上
を有するポリオールとしては、例えばエチレングリコー
ル、1,2−及び1,3−プロピレングリコール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレン
グリコール、ペンタンジオール、ジメチルブタンジオー
ル、水添ビスフェノールA、グリセリン、ソルビトー
ル、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル
−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、キニトール、マニトール、トリスヒドロキシエチル
イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールなどの多価
アルコール類;これらの多価アルコール類とγ−ブチロ
ラクトンやε−カプロラクトンなどのラクトン化合物と
の開環付加体;該多価アルコール類と、トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ートなどのイソシアネート化合物とのアルコール過剰下
での付加体;該多価アルコール類とエチレングリコール
ジビニルエーテル、ポリエチレングリコールジビニルエ
ーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ペンタンジ
オールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエ
ーテル、1,4−シクロヘキサンジメチノールジビニル
エーテルなどのビニルエーテル化合物とのアルコール過
剰下での付加体;及び該多価アルコール類とアルコキシ
シリコーン化合物、例えばKR−213、KR−21
7、KR−9218[いずれも信越化学工業(株)製、商
品名]などとのアルコール過剰下での付加体などを挙げ
ることができる。
【0014】一方、これらのポリオールと反応させる酸
無水物としては、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカメチレンジカル
ボン酸、フタル酸、マレイン酸、トリメリット酸、ピロ
メリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、メチル化ヘキサヒドロフタル酸などの多価カルボ
ン酸の酸無水物体を挙げることができる。また、1分子
当たりイソシアネート基2個以上を有するポリイソシア
ネート化合物としては、例えば、p−フェニレンジイソ
シアネート、ビフェニルジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ビフェニ
レンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,
4−トリメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、
メチレンビス(フェニルイソシアネート)、リジンメチ
ルエステルジイソシアネート、ビス(イソシアネートエ
チル)フマレート、イソホロンジイソシアネート、メチ
ルシクロヘキシルジイソシアネート、2−イソシアネー
トエチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエート及
びこれらのビュレット体、イソシアヌレート体などを挙
げることができる。また、ヒドロキシカルボン酸として
は、例えば乳酸、クエン酸、ヒドロキシピバリン酸、1
2−ヒドロキシステアリン酸、リンゴ酸などを挙げるこ
とができ、アミノ酸としては、例えば、DL−アラニ
ン、L−グルタミン酸、グリシン、L−テアニン、グリ
シルグリシン、γ−アミノカプロン酸、L−アスパラギ
ン酸、L−チトルリン、L−アルギニン、L−ロイシ
ン、L−セリンなどを挙げることができる。
【0015】さらに、カルボキシル基含有α,β−不飽
和単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、メサコン酸、マレイン酸、フマル酸な
どを挙げることができ、他のα,β−不飽和単量体とし
ては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレ
ート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、sec−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
スチレン、α−メチルスチレン、p−ビニルトルエン、
アクリロニトリルなどを挙げることができる。また、カ
ルボキシル基末端のポリエステル樹脂は、多価アルコー
ルに対して多塩基酸過剰下での通常のポリエステル樹脂
の合成法に従い、容易に形成させることができる。
【0016】アミノ基及びイミノ基を有する化合物とし
ては、例えばアジリニジルエチル(メタ)アクリレー
ト、ピロリジニルエチル(メタ)アクリレート、ピペリ
ジニルエチル(メタ)アクリレートなどを単独又はこれ
らと共重合可能なα,β−不飽和単量体と重合させて得
られる化合物や、エチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミン、ペンタエチレンヘキサミン、3−ジエチルアミノ
プロピルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、テト
ラメチルエチレンジアミン、ポリエチレンジアミンなど
のポリアミン化合物などが挙げられる。また、ここで用
いられる共重合可能なα,β−不飽和単量体としては、
前記(A)成分重合体の製造において例示した化合物を
挙げることができる。酸無水物基を含有する化合物とし
ては、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、デカメチレンジカルボン酸、フ
タル酸、マレイン酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸など
の多価カルボン酸の酸無水物体及び無水イタコン酸、無
水マレイン酸などの重合体を挙げることができる。
【0017】ヒドロキシル基を含有する化合物として
は、前記のヒドロキシル基含有α,β−不飽和化合物の
重合体、及びポリオール化合物、例えばエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、1,2−及び1,3−プロパンジオール、1,2−、
1,3−、1,4−及び2,3−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−
オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオ
ール、1,10−デカンジオール、ジメチルブタンジオ
ール、水添ビスフェノール−A、グリセリン、ソルビト
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,2−、1,3−及び1,4−ジヒド
ロキシシクロヘキサン、2−メチル−1、3−ヘキサン
トリオール、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール、キニトール、マニト
ール、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレートなどの
多価アルコール類、及び上記の多価アルコール類と例え
ばγ−ブチロラクトンやε−カプロラクトンのようなラ
クトン化合物との開環付加体、及び上記の多価アルコー
ルと例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートのようなイソシアネー
ト化合物とのアルコール過剰下での付加体、及び上記の
多価アルコールと例えばエチレングリコールジビニルエ
ーテル、ポリエチレングリコールジビニルエーテル、ペ
ンタンジオールジビニルエーテルやヘキサンジオールジ
ビニルエーテルのような多価ビニルエーテルとのアルコ
ール過剰下での付加体、及び上記の多価アルコールと例
えば信越化学工業(株)製KR−213、KR−217、
KR−9218のようなアルコキシシリコーンとのアル
コール過剰下での付加体などを挙げることができる。
【0018】シラノール基を含有する化合物としては、
例えばアクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、メタクリロイルオキシプロピルトリ−n−ブトキシ
シランなどのα,β−不飽和シラン化合物の単独重合体
又は共重合体、及びこれらの化合物の加水分解生成物な
どのシラノール基やアルコキシシラン基含有化合物など
が挙げられる。また、イソシアネート基を含有する化合
物としては、例えばp−フェニレンジイソシアネート、
ビフェニルジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、3,3'−ジメチル−4,4'−ビフェニレンジイソシ
アネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチ
ルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、メチレンビス
(フェニルイソシアネート)、リジンメチルエステルイ
ソシアネート、ビス(イソシアネートエチル)フマレー
ト、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキシ
ルジイソシアネート、2−イソシアネートエチル−2,
6−ジイソシアネートヘキサノエート及びこれらのビュ
レット体、イソシアネート体などを挙げることができ
る。また、潜在化されがカルボキシル基を有する化合物
としては、前記カルボキシル基含有化合物と、一般式
【0019】
【化5】
【0020】(式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素
原子又は炭素数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜1
8の有機基であって、R3とR4はたがいに結合してYを
ヘテロ原子とする複素環を形成していてもよく、Yは酸
素原子又はイオウ原子である)で表されるビニルエーテ
ル化合物、ビニルチオエーテル化合物、あるいは酸素原
子又はイオウ原子をヘテロ原子とするビニル型二重結合
をもつ複素環式化合物とを、酸性触媒の存在下、好まし
くは室温ないし100℃の温度で付加させ、該カルボキ
シル基を一般式
【0021】
【化6】
【0022】(式中のR1、R2、R3、R4及びYは前記
と同じ意味をもつ)で表されるブロック化カルボキシル
基に変性させた化合物が挙げられる。前記一般式[3]
及び[4]におけるR1、R2及びR3は、それぞれ水素
原子又は炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、ア
ルカリール基などの有機基、R4は炭素数1〜18のア
ルキル基、アリール基、アルカリール基などの有機基で
あって、これらの有機基は適当な置換基を有していても
よく、また、R3とR4は、たがいに結合してYをヘテロ
原子とする置換基を有しない又は有する複素環を形成し
ていてもよい。前記一般式[3]で表される化合物の具
体例としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエ
ーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビ
ニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチル
ビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、
シクロヘキシルビニルエーテルなどの脂肪族ビニルエー
テル化合物及びこれらに対応する脂肪族ビニルチオエー
テル化合物、さらには2,3−ジヒドロフラン、3,4−
ジヒドロフラン、2,3−ジヒドロ−2H−ピラン、3,
4−ジヒドロ−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2−
メトキシ−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−4,4−ジ
メチル−2H−ピラン−2−オン、3,4−ジヒドロ−
2−エトキシ−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2H
−ピラン−2−カルボン酸ナトリウムなどの環状ビニル
エーテル化合物及びこれらに対応する環状ビニルチオエ
ーテル化合物などが挙げられる。 また、その他に前記カルボキシル基含有化合物のt−ブ
チルエステル体も用いることができる。
【0023】さらに潜在化されたアミノ基含有化合物と
しては、前記アミノ基含有化合物から誘導されるカルバ
メート体、アミド体、環状イミド体、イミン体、具体的
にはメチルカルバメート、t−ブチルカルバメート、ベ
ンジルカルバメートなどのアルキルカルバメート体、ホ
ルムアミドやアセトアミド、イソブタンアミドなどのア
ルキルアミド体、フタルイミドなどの環状イミド体、さ
らには種々のアルデヒド、ケトン、アセタール及びケタ
ールと一級及び二級アミンとから得られるイミン及びエ
ナミン誘導体が好ましく挙げられる。ここで用いられる
アルデヒド、ケトン、アセタール及びケタールについて
は、アミノ基と反応してイミン体及びエナミン体を形成
しうるものであればよく、特に制限はないが、例えばア
セトアルデヒド、ベンズアルデヒド、メトキシベンズア
ルデヒド、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ア
セトフェノン、ベンゾフェノンなどのケトン、及びこれ
らのアルデヒドやケトンのアセタール及びケタール体な
どが好ましく挙げられる。
【0024】本発明の熱硬化性組成物は、ルイス酸やブ
レンステッド酸などの酸触媒、ルイス塩基やブレンステ
ッド塩基などの塩基触媒、さらには四級アンモニウム塩
などが存在すると、より短時間で硬化することができ
る。前記酸触媒としては、例えば塩化スズ、塩化亜鉛、
塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素エーテラート、三フ
ッ化ホウ素フェノラート、p−トルエンスルホン酸、ド
デシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホ
ン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸及び脂肪族スルホン酸系界面活
性剤を脱陽イオン化して得られる脂肪族スルホン酸化合
物、モノメチルリン酸、モノエチルリン酸、ジメチルリ
ン酸、ジエチルリン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シ
ュウ酸、マロン酸、マレイン酸などを挙げることができ
る。この際、前記酸触媒は、アミン類、例えばモノエチ
ルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、
n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチル
アミン、t−ブチルアミン、ペンチルアミンなどの一級
アミン類、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソ
プロピルアミン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミ
ン、ジペンチルアミンなどの二級アミン類、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トル
ブチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリンなどの
三級アミン類との中和塩でもさしつかえない。さらに、
前記酸触媒は、単官能基エポキシ化合物、例えばフェニ
ルグリシジルエーテル、バーサチック酸グリシジルエス
テル、スチレンオキシド、ビスフェノール、A型エポキ
シ化合物などとのβ−ヒドロキシエステル体とすること
もできる。また、脂肪族又は脂環式の一級、二級若しく
は三級アルコールとのエステル体とすることもできる。
【0025】さらに、該酸触媒としては、一般式 [(R5)3NR6]+- …[5] [(R5)3PR6]+- …[6] [(R5)2OR6]+- …[7] 及び [(R5)2SR6]+- …[8] (式中のR5は炭素数1〜12のアルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、アルカリール基、アルカノール基又
はシクロアルキル基であって、2個のR5はたがいに結
合してN、P、O又はSをヘテロ原子とする複素環を形
成していてもよく、R6は水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルカリール
基、X-はSbF6 -、AsF6 -、PF6 -又はBF4 -であ
る)で表されるアンモニウム、ホスホニウム、オキソニ
ウム及びスルホニウム化合物も使用することができる。
また、塩基触媒としては、例えばリチウム、ナトリウ
ム、カリウムなどのアルカリ金属、メチルリチウム、ブ
チルリチウムなどのアルキルアルカリ金属、水素化リチ
ウム、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属の
炭酸塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどのアル
カリ金属の水酸化物、ナトリウムメチラート、リチウム
エチラートなどのアルカリ金属アルコキシド、酢酸ナト
リウム、酢酸カリウムなどのアルカリ金属の酢酸塩、ベ
ンジルジメチルアミンなどの三級アミン、その他リチウ
ムベンゾフェノン、カリウムベンゾフェノン、トリフェ
ニルホスフィンなどが挙げられる。
【0026】さらに、四級アンモニウム塩としては、例
えば塩化テトラメチルアンモニウム、塩化テトラエチル
アンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウム、臭化テ
トラエチルアンモニウム、ヨウ化テトラメチルアンモニ
ウム、ヨウ化テトラエチルアンモニウム、塩化テトラプ
ロピルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、
塩化テトラペンチルアンモニウム、塩化テトラヘキシル
アンモニウム、塩化テトラヘプチルアンモニウム、塩化
テトラオクチルアンモニウム、臭化テトラプロピルアン
モニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラ
ペンチルアンモニウム、臭化テトラヘキシルアンモニウ
ム、臭化テトラヘプチルアンモニウム、臭化テトラオク
チルアンモニウム、ヨウ化テトラプロピルアンモニウ
ム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化テトラペ
ンチルアンモニウム、ヨウ化テトラヘキシルアンモニウ
ム、ヨウ化テトラヘプチルアンモニウム、ヨウ化テトラ
オクチルアンモニウムなどのハロゲン化アルキルアンモ
ニウム、硫酸水素テトラメチルアンモニウム、硫酸水素
テトラエチルアンモニウム、硫酸水素テトラプロピルア
ンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、硫酸
水素テトラペンチルアンモニウム、硫酸水素テトラヘキ
シルアンモニウム、硫酸水素テトラヘプチルアンモニウ
ム、硫酸水素テトラオクチルアンモニウムなどの硫酸水
素テトラアルキルアンモニウムなどが挙げられる。
【0027】前記触媒の添加量については特に制限はな
いが、短時間で効率よく硬化させるには、通常該(A)
成分及び(B)成分の樹脂固形分総量に対して0.01
〜5重量%の範囲にあるのが望ましい。本発明の熱硬化
性組成物の硬化に要する温度及び時間は、(A)及び
(B)成分の種類や使用する触媒によっても異なるが、
室温ないし200℃の範囲の温度で2分間ないし10時
間程度が一般的である。本発明の熱硬化性組成物は、そ
のままで、あるいは必要に応じて、顔料、染料、ガラス
フレーク、アルミニウムフレーク、マイカフレークなど
の着色剤、フィラー、溶剤、さらには顔料分散剤、流動
調節剤、レベリング剤、硬化触媒、ゲル化防止剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、ラジカル補足剤などを配合し
て、塗料、インク、接着剤、成型品などに用いることが
できる。
【0028】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、塗膜性能は次のようにして求
めた。 (1)耐擦傷性 ポリエチレン製自動車用洗車ブラシの中心から15cmの
位置に試験片を固定し、水流下400rpmで1時間洗車
ブラシを回転させた際の塗面上の傷を目視にて判定。 良 好:塗面にほとんど傷が認められない。 やや良好:塗面の傷が目立つ。 不 良:塗面に密に傷が認められる。 (2)ヌープ硬度 (株)島津製作所製のM型微小硬度計にて20℃で測定し
た(ASTMD−1474による)。数値の大きいほど
硬いことを示す。 (3)耐衝撃性 デュポン式衝撃変形試験器[JIS K-5400(19
79)6.13.3 B法]を用い、半径6.35mmの撃ち
型に試験片をはさみ、500gのおもりを40cmの高さ
から落下させた際の塗膜の損傷を目視にて判定。 (4)促進耐候性 サンシャインカーボンアーク灯式[JIS B-775
3]を用いて、1000時間曝露後、塗膜の60度鏡面
光沢値を測定し、未曝露時の光沢値と比較。
【0029】実施例1 アロニックスM−5600[酸価287.0、一般式
[2]におけるRは水素原子、nが平均1.4の混合
物、東亜合成化学(株)製、商品名]198重量部をエピ
クロロヒドリン925重量部に溶解したのち、メトキノ
ン2重量部及び塩化テトラメチルアンモニウム4.4重
量部を添加し、窒素気流下60℃で18時間撹拌した。
次いで、無水炭酸カリウム200重量部を加え、さらに
20時間加熱撹拌した。放冷後、トルエン500重量部
を加え、飽和食塩水で洗浄したのち、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、次いで過剰のエピクロロヒドリ
ンが無くなるまで減圧濃縮し、エポキシ当量254の淡
黄色油状物200重量部を得た。このものの赤外分光分
析(IR)における特性吸収を次に示す。 IR(neat)cm-1:2956.9 1728(カル
ボニル基) 1190、911(エポキシ基) また、前記油状物をカラムクロマトグラフィー(中性ア
ルミナ、ヘキサン/酢酸エチル重量比4/1)で分画
し、第1表に示す化合物を単離した。単離した化合物の
元素分析結果とIRの特性吸収値を第1表に示す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例2〜4 重合体A−1〜A−3溶液
の製造 温度計、還流冷却器、撹拌機、滴下ロートを備えた4つ
口フラスコに、それぞれ第2表記載の量の初期仕込み溶
剤(キシレン)を仕込み、100℃で撹拌した。次いで
同温度にて、第2表記載の組成の単量体及び重合開始剤
の混合物を2時間かけて滴下したのち、1時間撹拌を続
けた。さらに、第2表記載の組成の重合開始剤溶液を追
加し、100℃で2時間撹拌して、第2表記載の重合体
A−1〜A−3溶液を得た。
【0032】製造例1 重合体A−4溶液の製造 第2表記載の種類と量の仕込原料を用いて、実施例2〜
4と同様にして重合体A−4溶液を得た。
【0033】
【表2】
【0034】製造例2 化合物B−1溶液の製造 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えた4つ口フラスコ
に、トリメチロールプロパン134.0重量部、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸462.0重量部及びメチルイソブ
チルケトン149.0重量部を仕込み、撹拌下で加熱
し、140℃に昇温し、酸価が226mgKOH/gになる
まで反応を継続した。放冷後、メチルイソブチルケトン
106.4重量部を加え、加熱残分70.1wt%、酸当量
199の化合物B−1溶液を得た。
【0035】製造例3 化合物B−2溶液の製造 冷却管、温度計、撹拌装置及び滴下ロートを備えた2リ
ットルの4つ口フラスコ中にメチルイソブチルケトン4
88重量部を仕込み、100℃に加熱し、そこへアクリ
ル酸64重量部、メチルメタクリレート232重量部、
n−ブチルアクリレート196重量部、2,2'−アゾビ
スイソブチロニトリル20重量部の混合物を2時間かけ
て滴下した。滴下終了後、100℃で2.5時間反応を
続け、酸当量561.1、加熱残分50.5wt%の化合物
B−2溶液を得た。
【0036】実施例5 (a)硬化性組成物の調製 実施例2で得た重合体A−1溶液100重量部に、製造
例2で得た化合物B−1溶液20重量部、トリフェニル
ホスフィン0.3重量部及びモダフロー(商品名、モン
サント社製レベリング剤)0.3重量部を混合し、硬化
性組成物を調製した。 (b)試験片の作成 リン酸亜鉛処理軟鋼板にカチオン電着塗料アクアNo.
4200[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚20μ
mとなるよう電着塗装して175℃で25分間焼付け、
さらに中塗塗料エピコNo.1500CPシーラー[商
品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚40μmとなるよう
にエアスプレー塗装し、140℃で30分間焼付けるこ
とによって試験板を作成した。次いで、前記(a)の硬
化性組成物をそれぞれシンナー(キシレン/酢酸n−ブ
チル=8/2重量比)で塗装粘度(フォードカップN
o.4、20℃で25秒)に希釈後、前記の方法で作成
した試験板にエアスプレーにて塗装し、140℃で30
分間焼付けて試験片を得た。塗膜性能を第4表に示す。
【0037】実施例6〜10、比較例1、2 第3表に示す配合組成で、実施例5と同様にして硬化性
組成物を調製し、試験片を作成した。塗膜性能を第4表
に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明の重合性グリシジルエステル誘導
体は新規な化合物であって、その重合体や共重合体は、
化学性能、物理性能及び耐候性に優れるとともに、良好
な耐擦傷性及び加工性を有する硬化物を与える硬化性組
成物に好適に用いられる。また、この硬化性組成物は、
多種多様の塗料、インク、接着剤、成形品などに好まし
く利用される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 163/00 C09D 163/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 20/32 C07D 301/30 C07D 303/16 C08F 299/02 C08G 59/20 C09D 163/00 CA,REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中のRは水素原子又はメチル基、nは1〜8の整数
    であり、式中に含まれる2価の有機エステル単位が(−
    CH 2 CH 2 COO−)であって、ラクトンを開環重合し
    たものである場合を除く)で表される重合性グリシジル
    エステル誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 (式中のRは水素原子又はメチル基、nは1〜8の整数
    である)で表されるα,β−不飽和カルボン酸誘導体と
    エピハロヒドリンとを反応させることを特徴とする請求
    項1記載の重合性グリシジルエステル誘導体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の重合性グリシジルエステル
    誘導体を単独又はこれと共重合可能なα,β−不飽和単
    量体と重合させて得られた重合体。
  4. 【請求項4】(A)請求項3記載の重合体と(B)1分
    子中にグリシジルエステル基と反応して化学結合を形成
    しうる反応性官能基少なくとも2個を含有する化合物と
    を、重量比1:99ないし99:1の割合で含有して成
    る硬化性組成物。
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