JP3125085U - ボルトクリッパ収納ホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 より簡単にボルトクリッパの収納、取り出しができる極めて簡単な構造のボルトクリッパ収納ホルダを提供する。
【解決手段】ベルト10を挿通されるベルト挿通部8、8、8、8を有してベルト10に掛けられるベルト側部材4と、ボルトクリッパ20をその頭部から略垂直の向きに上から受け入れ握り22、22が引っ掛かって受けるホールド部(ホールドリング)6と、からなり、そのホールド部6がベルト側部材4に取り付けられている。
【効果】 従来におけるようにボルトクリッパの収納、取り出しをする毎に、ロック部分を弾性手段による付勢力に抗して押すことによりホールドリングに切欠部分を形成するという面倒な作業は必要でなく、単にボルトクリッパ20を頭部を下向きにしてホールド部(ホールドリング)6に上から入れることにより収納でき、握り22、22を持って持ち上げることにより取り出すことができ、極めて収納、取り出しがやり易い。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ボルトクリッパ収納ホルダ、例えば、電気工事、建築、建設、土木等の現場にて作業する人がベルトに掛けて用い、ボルトクリッパを収納するボルトクリッパ収納ホルダに関するものである。
電気工事、建築、建設、土木等の現場においては、種々の工具類を使用して作業するので、使用する工具を入れる工具ホルダをズボンのベルト或いは安全ベルトにかけ、それに必要な工具類を入れて現場に臨む。使用する種類が多い場合は、一人の現場作業員が複数種の工具を使用するので、複数の工具ホルダを身に着け、その身に着けた各工具ホルダに一乃至複数の工具を収納して作業現場に臨むことになる。
そして、本願出願人会社は、そのような工具を収納する各種工具ホルダーについて、例えば特願2001−275975、特願2001−269714等により技術的提案をし、その提案内容が特開2003−082856号公報、特開2003−080474号公報等により公開されている。
ところで、電気工事、建築、建設、土木等の現場において使用する工具の一つとしてボルトクリッパがあり、従来において、そのボルトクリッパの収納には、例えば、図2に示すような工具収納ホルダ100が用いられた。その工具収納ホルダ100は、ベルト側部材102と、略垂直な平面上に位置する向きでベルト側部材102に固定されたホールドリング104からなる。
ベルト側部材102は、略平板状の金属からなり、ベルト挿通孔106、106、106、106が形成されている。工具収納ホルダ100は、そのベルト挿通孔106、106、106、106に図示しない現場作業員の2点差線で示すベルト108が通されることによりそのベルト108に掛けられる。
ホールドリング104は、一部を切り欠いた形状のリング本体部110とその切り欠かれた部分に回動自在に設けられたロック部分112からなり、114はそのロック部分112の回動軸であり、ロック部分112は図面に現れない弾性手段により内側からそのリング本体部114に係合する回動方向に付勢されている。
このホールドリング104は、その付勢力に抗してロック部分112を押すことによりホールドリング104の切り欠かれた部分を開くことができ、以て、工具を受け入れる状態になる。そして、工具、例えばボルトクリッパ116の頭部118を図2に示すようにホールドリング104内に入れると自ずとホールドリング104のロック部分112が切欠部分を閉じた状態に戻り、脱落しない状態に維持される。
また、ボルトクリッパ116を取り出すときは、指等でロック部分112を外側から押してホールドリング104の切欠部分を開き、ボルトクリッパ116の頭部118をホールドリング104から出し、その後、ロック部分112に掛けていた力を抜くと、図示しない弾性手段による付勢力により、ロック部分112が切欠部分を閉じた状態に戻る。
尚、図2に示す工具収納ホルダ100は、ボルトクリッパ116を収納するために開発されたものではないが、ボルトクリッパ116の収納にも比較的適するとして、ボルトクリッパ用ホルダとしても良く使用された。
特願2001−275975(特開2003−082856号公報) 特願2001−269714(特開2003−080474号公報)
ところで、図2に示すホルダ100をボルトクリッパ116用のホルダとして使用する上記従来技術によれば、ボルトクリッパ116の収納や取り外しが比較的面倒であり、より使い勝ってを良くする要請に応えることができないという問題があった。
というのは、作業現場の作業環境は必ずしも作業し易すいとは限らない、というよりも、相当に危険な環境である場合が少なくないからである。
従って、ボルトクリッパをホルダに収納したり、ホルダからボルトクリッパを取り出したりする作業はできるだけやり易いようにすることが必要であるが、ロック部分112を弾性手段による付勢力に抗して押し、ホールドリング104に切欠部分をつくり、その切欠部分を通してボルトクリッパ116の頭部118をホールドリング104内に入れるという収納作業も、逆に、ロック部分112を弾性手段による付勢力に抗して押し、ホールドリング104に切欠部分をつくり、その切欠部分を通してボルトクリッパ116の頭部118をホールドリング104から取り出すという取り出し作業も決して簡単ではなく、面倒である。
本考案は、このような問題を解決すべく為されたものであり、より簡単にボルトクリッパの収納、取り出しができる極めて簡単な構造のボルトクリッパ収納ホルダを提供することを目的とする。
本考案ボルトクリッパ収納ホルダは、ベルトを挿通されるベルト挿通部を有してベルトに掛けられるベルト側部材と、ボルトクリッパをその頭部から略垂直の向きに上側から受け入れ握りにて引っ掛かって受けるホールド部と、からなり、そのホールド部が上記ベルト側部材に取り付けられてなることを特徴とする。
本考案ボルトクリッパ収納ホルダによれば、ベルト挿通部に現場作業員のベルトを通すことによってそのベルトに掛けられた状態になると、そのホールド部にボルトクリッパを頭部から略垂直に入れとき、自ずとそのボルトクリッパが自重で降下しその握りがホールド部に引っ掛かってボルトクリッパがボルトクリッパ収納ホルダにホールドされた状態になり、逆に、その握りを掴んでボルトクリッパを持ち上げることによりボルトクリッパをボルトクリッパ収納ホルダから取り外して使用できる状態にすることができる。
即ち、図2に示すホルダ100を用いた場合におけるように、ボルトクリッパ116の収納、取り出しをする毎に、ロック部分112を弾性手段による付勢力に抗して押すことによりボルトクリッパ切欠部分を形成するということは必要ではないので、極めて収納、取り出しがやり易い。
本考案は、基本的に、ベルトを挿通されるベルト挿通部を有してベルトに掛けられるベルト側部材と、ボルトクリッパをその頭部から略垂直の向きに上側から受け入れ握りにて引っ掛かって受けるホールド部と、からなり、そのホールド部が上記ベルト側部材に取り付けられてなるものであるが、ベルト側部材は、図1、図2に示すような略板状の金属からなり、縦長のベルト挿通部(ベルト挿通孔)を形成したものであっても良いが、必ずしもそれに限定されず、例えば皮革、或いは合成繊維等を用い板状の成形体を裏側に折り返す等してベルト挿通孔を形成したものをベルト側部材として用いるようにすることもできる。そのような皮革、或いは合成繊維等を用いた技術は、例えば特開2005−088163号公報等により紹介されているので、詳細な説明は省略する。
尚、後述する実施例においては、ベルト側部材として略板状の金属からなるものを用いている。
ホールド部は、例えば金属棒をトラック状に折り曲げてリング状にすること等により簡単に製造することができ、それを、例えば金属により形成したベルト側部材に溶接等により直接固定すると良い。尤も、ホールド部はリング状にすることは不可欠ではなく、ボルトクリッパを頭部が下側になる向きで上から受け入れ握りが引っ掛かって保持することができるようなものであればリング状でなくても良い。例えば、板に孔をあけ、その孔にてボルトクリッパを受け入れ、その孔の内周面にてボルトクリッパの握りが引っ掛かって保持するという態様もあり得る。
尚、上述したように、ベルト側部材として、皮革、或いは合成繊維等を適宜な平面パターンを有する板状に成形した成形体を用いる場合には、それに直接ホールド部を溶接等により固定することは面倒であるので、取付部材を介して間接的且つ交換可能にホールド部を取り付けるようにすると良い。
以下、本考案の詳細を図示実施例に基いて説明する。
図1(A)、(B)は本考案ボルトクリッパ収納ホルダの一つの実施例を示すもので、(A)はボルトクリッパ収納ホルダの斜視図、(B)はボルトクリッパを収納した状態のボルトクリッパ収納ホルダの斜視図である。
2はボルトクリッパ収納ホルダで、ベルト側部材4とホールドリング(実用新案登録請求の範囲におけるホールド部に該当する。)6とからなる。ベルト側部材4は、略平板状の金属からなり、ベルト挿通孔8、8、8、8が形成されている。ボルトクリッパ収納ホルダ2は、そのベルト挿通孔8、8、8、8に図示しない現場作業員の2点鎖線で示すベルト10が通されることによりそのベルト10に掛けられる。
ホールドリング6は、金属からなる棒を略トラック状に折り曲げることにより形成され、12はそのトラック状に折り曲げられた棒の両端面間に生じた間隙である。このホールドリング6は上記ベルト側部材4に例えば溶接により略水平方向の向きで固定されている。
このボルトクリッパ収納ホルダ2は、そのベルト挿通孔8、8、8、8に図示しない現場作業員の2点鎖線で示すベルト10が通されることによりそのベルト10に掛けられ、トラック状のホールドリング6が略水平面上に位置するような向きになり、ボルトクリッパ20をその頭から略垂直方向で上から受け入れる状態になる。
そこで、ボルトクリッパ20をその頭からホールドリング6に挿入すると、ボルトクリッパ20は自重により降下し、その握り22、22の最も広がりの大きい部分の手前にてホールドリング6の内面に引っ掛かり、ボルトクリッパ2にホールドリング6にて保持された状態になる。
その状態にするために、図2に示す従来例におけるようなロック部分を弾性手段による付勢力により押して切欠部分を開く状態にするというような作業は一切必要としない。
また、ボルトクリッパ収納ホルダ2に収納されたボルトクリッパ20を使用するときは、そのボルトクリッパ20の握り22、22を持ち、上に持ち上げることによりボルトクリッパ20をボルトクリッパ収納ホルダ2から取り外せば良く、その際にも図2に示す従来例におけるようなロック部分を弾性手段による付勢力により押して切欠部分を開く状態にするというような作業は一切必要としない。
従って、本ボルトクリッパ収納ホルダ2によれば、ボルトクリッパ20の収納、取り出しを極めて簡単に行うことができる。
本考案は、例えば、電気工事、建築、建設、土木等の現場にて作業する人がベルトに掛けて用い、ボルトクリッパを収納するボルトクリッパ収納ホルダに広く産業上の利用可能性がある。
(A)、(B)は本考案ボルトクリッパ収納ホルダの一つの実施例を示すもので、(A)はボルトクリッパ収納ホルダの斜視図、(B)はボルトクリッパを収納した状態のボルトクリッパ収納ホルダの斜視図である。 従来例を示す斜視図である。
符号の説明
2・・・ボルトクリッパ収納ホルダ、4・・・ベルト側部材、
6・・・ホールド部(ホールドリング)、8・・・ベルト挿通部(ベルト挿通孔)、
10・・・ベルト、20・・・ボルトクリッパ、22・・・握り。

Claims (1)

  1. ベルトを挿通されるベルト挿通部を有してベルトに掛けられるベルト側部材と、
    ボルトクリッパをその頭部から略垂直の向きで上側から受け入れ握りに引っ掛かって受けるホールド部と、
    からなり、
    上記ホールド部が上記ベルト側部材に取り付けられてなる
    ことを特徴とするボルトクリッパ収納ホルダ。
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