JP3125040U - セラミックピースの取付け構造 - Google Patents

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賢宏 小石原
浩司 富永
祐司 田中
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株式会社西部トレーディング
有限会社ティー・テック
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Abstract

【課題】金属母材の表面に容易かつ効率的に取付けて脱落を防止することが可能なセラミックピースの取付け構造を提供する。
【解決手段】表側より裏側の孔径の方が小さい貫通孔11が設けられたセラミックピース12と、貫通孔11に装着され基部が金属母材13に固定されるスタッドボルト14と、スタッドボルト14にねじ込まれるナット部材15とを有し、貫通孔11の表側にはスタッドボルト14にねじ込まれたナット部材15が収納される拡径部16が形成され、ナット部材15はスタッドボルト14にねじ込まれて拡径部16の底面17に当接する金属製ナット18と、金属製ナット18がねじ込まれたスタッドボルト14に更にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナット19とを備え、セラミックピース12は金属製ナット18により金属母材13の表面に押圧され金属製ナット18は締結ナット19で覆われている。
【選択図】図1

Description

本考案は、金属母材の表面に容易かつ効率的に取付けて脱落を防止するセラミックピースの取付け構造に関する。
従来、金属母材にセラミックピースの耐熱性保護層を設けることにより、炉壁、バーナー、高炉羽口等の高温雰囲気中で使用される装置の耐熱性を向上させることが行なわれている。また、セラミックスが耐摩耗性に優れることを利用して、ブロアー、ポンプ等の高速回転機器の金属母材にセラミックピースをライニングすることで耐摩耗性保護層を形成し、高速回転機器の長寿命化を図ることも行なわれている。
ここで、金属母材にセラミックピースの耐熱性保護層又は耐摩耗性保護層を設ける場合、各保護層は、中央に貫通孔を備えたセラミックピースと、セラミックピースの貫通孔に装着され基部が金属母材に固定されるスタッド(例えば、ステンレス鋼製)と、貫通するスタッドと連結してセラミックピースを掛止する固定リングとを有し、スタッドとしては、例えば、先部に設けられ先端に突起を備えたコーン部と、このコーン部に続くフランジ部と、このフランジ部の上面に立設される溶接電流供給用のピン部とを有するものが使用されている。そして、セラミックピースの貫通孔にスタッドのピン部を裏側より挿通し、貫通孔の表側の凹部に収容されている固定リングにこのピン部をろう付けすることによって、セラミックスピースをスタッドのフランジ部と固定リングとで挟持し、溶接機のホルダーでピン部の基部を保持し突起を金属母材の表面に接触させて溶接電流を供給し、スタッドを金属母材にアークスタッド溶接することで、金属母材にセラミックピースを現場で簡単に取付けている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−91376号公報
しかし、特許文献1では、固定リングとピン部との固定をろう付けにより行なっているため、ろう付け部の摩耗が進行すると、セラミックスピースが金属母材から剥離するという問題が生じる。また、ろう付け時にセラミックピースは加熱されるので熱歪みで破損する場合があり、更に、固定リングとピン部との接合が確実に行なわれているかの検査が非常に困難になるという問題がある。
また、固定リングとピン部とのろう付け部の摩耗損傷を解消するため、固定リングの代りに先側に雄ねじ部が形成されたセラミック製の蓋部材を作製してピン部の基側にねじ込んでピン部を保護することが行なわれている。しかし、ピン部の形状制約によりセラミックピースの厚みに限界が生じ、更に、セラミック製の蓋部材では、風圧やブロアー内部の剥離したパテ材等の異物の衝突によって、雄ねじ部側から折れる等の不具合が発生し、セラミックピースを取付けているピン部が剥き出しとなり、ピン部の摩耗進行によりセラミックスピースが金属母材から剥離するという問題が生じている。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、金属母材の表面に容易かつ効率的に取付けて脱落を防止することが可能なセラミックピースの取付け構造を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の考案に係るセラミックピースの取付け構造は、表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基部が金属母材に固定されるスタッドボルトと、該スタッドボルトにねじ込まれるナット部材とを有し、
前記貫通孔の表側には、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記ナット部材が収納される拡径部が形成され、
前記ナット部材は、前記スタッドボルトにねじ込まれて前記拡径部の底面に当接する金属製ナットと、該金属製ナットがねじ込まれた該スタッドボルトに更にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットとを備え、
前記セラミックピースは前記金属製ナットにより前記金属母材の表面に押圧され、該金属製ナットはその上面に当接する前記締結ナットで覆われている。
なお、本考案で、耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料とは、例えば、セラミック、超硬合金、及びサーメットの1又は2からなるものをいう。
前記目的に沿う第2の考案に係るセラミックピースの取付け構造は、表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基部が金属母材に固定されるスタッドボルトと、該スタッドボルトにねじ込まれるナット部材とを有し、
前記貫通孔の表側には、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記ナット部材が収納される拡径部が形成され、
前記ナット部材は、前記スタッドボルトにねじ込まれて前記拡径部の底面に当接する金属製ナットと、該金属製ナットがねじ込まれた該スタッドボルトに更にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる袋ナットとを備え、
前記セラミックピースは前記金属製ナットにより前記金属母材の表面に押圧され、該金属製ナットの上面及び前記スタッドボルトの先側は前記袋ナットで覆われている。
ここで、第1、第2の考案に係るセラミックピースの取付け構造において、前記ナット部材の側面と前記貫通孔の内面との間には接着剤が充填されていることが好ましい。
前記目的に沿う第3の考案に係るセラミックピースの取付け構造は、表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基部が金属母材に固定されるスタッドボルトと、該スタッドボルトにねじ込まれるナット部材とを有し、
前記貫通孔の表側には、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記ナット部材が収納される拡径部が形成され、
前記ナット部材は、前記スタッドボルトにねじ込まれて前記拡径部の底面に当接すると共に、該拡径部の内面との間に空間部を形成する金属製ナットと、該金属製ナットの外側面に形成された雄ねじ部にねじ込まれ開口端側が前記空間部に嵌入する耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる袋ナットとを備え、
前記セラミックピースは前記金属製ナットにより前記金属母材の表面に押圧され、該金属製ナットの上面及び前記スタッドボルトの先側は前記袋ナットで覆われている。
そして、第3の考案に係るセラミックピースの取付け構造において、前記袋ナットの側面と前記貫通孔の内面との間には接着剤が充填されていることが好ましい。
また、第1〜第3の考案に係るセラミックピースの取付け構造において、前記スタッドボルトは前記金属母材に溶接により固定することができる。
前記目的に沿う第4の考案に係るセラミックピースの取付け構造は、表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基部が金属母材に固定され、中間部にフランジ部が形成され該フランジ部より先側には雄ねじ部が形成されているスタッドボルトと、該雄ねじ部にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットとを有し、
前記貫通孔の表側には前記フランジ部及び前記スタッドボルトの前記雄ねじ部にねじ込まれた前記締結ナットが収納される拡径部が形成され、
前記セラミックピースは前記拡径部の底面に当接する前記フランジ部に掛止されて前記金属母材の表面に固定され、該フランジ部はその上面に配置される前記締結ナットで覆われている。
第4の考案に係るセラミックピースの取付け構造において、前記スタッドボルトの前記フランジ部及び前記締結ナットの側面と前記貫通孔の内面との間には接着剤が充填されていることが好ましい。
前記目的に沿う第5の考案に係るセラミックピースの取付け構造は、表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基側に金属母材に固定されるフランジ部が形成され、該フランジ部より先側には雄ねじ部が形成されているスタッドボルトと、該雄ねじ部にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットとを有し、
前記貫通孔の内面は孔径が表側から裏側に向けて徐々に縮小するテーパ状に形成され、
前記フランジ部の側面及び前記締結ナットの側面は前記貫通孔の内面の傾斜角度に実質的に一致した傾斜角度をそれぞれ備え、
前記セラミックピースは前記貫通孔の側面に当接する前記フランジ部により掛止されて前記金属母材の表面に固定され、該フランジ部はその上面に配置される前記締結ナットで覆われている。
第4、第5の考案に係るセラミックピースの取付け構造において、前記スタッドボルトは前記金属母材にアークスタッド溶接により固定することができる。
請求項1〜6記載のセラミックピースの取付け構造においては、金属母材に固定されセラミックピースの貫通孔に装着されたスタッドボルトに金属製ナットをねじ込んでセラミックピースを金属母材に押圧して固定するので、セラミックピースをスタッドボルトにろう付けする場合に比べて、固定を確実に行なうことができ、セラミックピースの脱落を防止できる。また、ろう付けを行なわないことで、セラミックピースが高温に曝されることがなく熱歪みによる破損が防止できると共に、セラミックピースの取付け作業を効率的に行なうことができる。
更に、スタッドボルトを容易に金属母材に固定できるので、金属母材の表面が曲面状であってもセラミックピースの取付けが容易になり、補修も容易にできる。そして、金属母材に取付けたスタッドボルトを介してセラミックピースを金属母材に取付けるので、金属母材とセラミックピースとの間に隙間が発生せず、取付け時におけるセラミックピースの破損を防止できると共に、セラミックピースの裏面側が金属母材で一様に支持されることで衝撃に対する強度を向上させることができる。また、セラミックピースの貫通孔の形状とスタッドボルトの形状は相互に影響を及ぼさないので、セラミックピースの加工が容易になりと共に、スタッドボルトに既製品を使用でき、スタッドボルトの管理が容易になり、更に取付けコストも低減する。
そして、請求項1記載のセラミックピースの取付け構造においては、金属製ナットが耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットで覆われて、表面に露出する金属部分を少なくすることで、金属部材の損傷(加熱による劣化又は摩耗)を少なくすることができる。なお、耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料で締結ナットを形成するので、引張力が発生するボルトを硬質材料で形成する場合に比較して破損を抑制できる。
また、請求項2記載のセラミックピースの取付け構造においては、金属製ナット及びスタッドボルトが耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる袋ナットで覆われて、請求項4記載のセラミックピースの取付け構造においては、金属製ナットが耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる袋ナットで覆われて表面に露出しないので、金属部材の摩耗を防止できる。なお、耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料で袋ナットを形成するので、引張力が発生するボルトを硬質材料で形成する場合に比較して破損を抑制できる。
請求項7〜10記載のセラミックピースの取付け構造においては、金属母材に固定されセラミックピースの貫通孔に装着されたスタッドボルトのフランジ部でセラミックピースが掛止されるので、セラミックピースをスタッドボルトにろう付けする場合に比べて、固定を確実に行なうことができ、セラミックピースの脱落を防止できる。また、ろう付けを行なわないことで、セラミックピースが高温に曝されることがなく熱歪みによる破損が防止できると共に、セラミックピースの取付け作業を効率的に行なうことができる。そして、スタッドボルトのフランジ部は耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットで覆われて、表面に露出する金属部分が少なくなっているので、金属部材の摩耗を少なくすることができる。なお、耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料で締結ナットを形成するので、引張力が発生するボルトを耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料で形成する場合に比較して破損を抑制できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1(A)、(B)はそれぞれ本考案の第1の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側断面図、平面図、図2(A)、(B)はそれぞれ本考案の第2の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側断面図、平面図、図3(A)、(B)はそれぞれ本考案の第3の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側断面図、平面図、図4(A)、(B)はそれぞれ本考案の第4の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側面図、平面図、図5(A)、(B)はそれぞれ本考案の第5の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側面図、平面図である。
図1(A)、(B)に示すように本考案の第1の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造10は、表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔11が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピース12と、セラミックピース12の貫通孔11に装着され、基部が金属母材13に固定されるスタッドボルト14と、スタッドボルト14にねじ込まれるナット部材15とを有している。
ここで、セラミックピース12は、例えば、一辺の寸法が15〜50mm、厚みが3〜10mmの正方形又は長方形であり、アルミナ、ジルコニア、サイアロン、窒化珪素、又は炭化珪素で形成されている。そして、貫通孔11の表側には、拡径部16が形成されている。また、スタッドボルト14は、例えば、外径が3〜6mmで、炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄材で形成され、その基部が金属母材13に溶接により固定されている。
ナット部材15は、セラミックピース12の貫通孔11を挿通しているスタッドボルト14にねじ込まれて、貫通孔11の拡径部16の底面17に当接する金属製ナット18と、金属製ナット18がねじ込まれたスタッドボルト14に更にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットの一例であるセラミック製ナット19とを備えている。ここで、金属製ナット18は、例えば、外径が6〜10mmで炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄材で形成され、セラミック製ナット19は外径が6〜10mmでアルミナ、ジルコニア、サイアロン、窒化珪素、又は炭化珪素で形成されている。
そして、金属製ナット18及びセラミック製ナット19の外径寸法は拡径部16に収容可能な寸法に調整され、金属製ナット18及びセラミック製ナット19の表側には、金属製ナット18及びセラミック製ナット19をねじ込む際にねじ込み工具の先端部が掛止される掛止穴20が中心を挟んで両側にそれぞれ形成されている。更に、スタッドボルト14にねじ込まれ拡径部16内に収容された金属製ナット18及びセラミック製ナット19の各側面と拡径部16の内面との間には接着剤21が充填されている。ここで、接着剤21としては、使用温度に応じて、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、封止用ガラス材を使用することができる。なお、図中、符号14aは雄ねじ形成領域を示し、18a、19aはそれぞれ雌ねじ形成領域を示す(以下の実施の形態においても同様)。
続いて、本考案の第1の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造10による金属母材13へのセラミックピース12の取付け方法について説明する。
先ず、金属母材13にスタッドボルト14を溶接により固定する。そして、金属母材13に取付けたスタッドボルト14をセラミックピース12の貫通孔11に挿通させて、スタッドボルト14にセラミックピース12を装着する。次いで、セラミックピース12の表側から突出しているスタッドボルト14に金属製ナット18をねじ込み、金属製ナット18が拡径部16内に進入すると、掛止穴20にねじ込み工具の先端部を装入して更にねじ込む。これにより、金属製ナット18で拡径部16の底面17を押圧することができ、セラミックピース12を金属母材13の表面に固定することができる。
ここで、金属母材13に先に取付けたスタッドボルト14にねじ込む金属製ナット18のねじ込み量でセラミックピース12の金属母材13に対する固定力が調整でき、金属母材13にセラミックピース12が密着しているか否かを確認しながら取付け作業を行なうことができる。なお、スタッドボルト14を金属母材13に固定する際に、隣り合うスタッドボルト14の間隔に多少の変動が発生しても、スタッドボルト14をセラミックピース12の貫通孔11に装着させた状態で、セラミックピース12を金属母材13表面に沿って移動させることができる。このため、スタッドボルト14を貫通孔11に装着させた状態のセラミックピース12同士の位置を相互に調整することができ、セラミックピース12を隙間なく金属母材13に取付けることができる。
セラミックピース12の金属母材13への固定が終了すると、セラミックピース12の表側から突出しているスタッドボルト14にセラミック製ナット19をねじ込み、セラミック製ナット19が拡径部16内に進入すると、掛止穴20にねじ込み工具の先端部を装入して更にねじ込んで、セラミック製ナット19を金属製ナット18の上面に当接させる。これにより、金属製ナット18及びセラミック製ナット19を拡径部16内に収容し、金属製ナット18をセラミック製ナット19で覆う状態にすることができ、露出する金属部分を少なくすることができると共に、金属製ナット18の緩みを防止することもできる。
そして、セラミック製ナット19から突出しているスタッドボルト14の不要部分を除去する。次いで、拡径部16内に収容された金属製ナット18及びセラミック製ナット19の各側面と拡径部16の内面との間に接着剤21を充填する。接着剤21を充填することで、金属製ナット18の緩みを更に防止することができると共に、セラミック製ナット19の緩みも防止することができる。
図2(A)、(B)に示すように本考案の第2の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造22は、第1の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造10と比較して、スタッドボルト23の長さがスタッドボルト14より短く形成されて、セラミックピース12の貫通孔11に装着された際にスタッドボルト23が貫通孔11内に収容されることと、セラミック製ナット19の代りにセラミック袋ナット(耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる袋ナットの一例)24を有することが特徴となっている。従って、スタッドボルト23及びセラミック袋ナット24についてのみ説明し、第1の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造10と実質的に同一の構成部材については同一の符号を付して説明は省略する。
スタッドボルト23は、外径が3〜6mm、長さがセラミックピース12の厚みの、例えば1/2を超え3/4以下であって、炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄材で形成され、その基部が金属母材13に溶接により固定される。長さがセラミックピース12の厚みの1/2以下の場合、金属製ナット18の厚みを確保して、更にセラミック袋ナット24のねじ込み量も確保することが困難となる。また、長さがセラミックピース12の厚みの3/4を超えると、セラミック袋ナット24の頭部の厚みを確保することが困難になり、セラミック袋ナット24の頭部の強さが低下するため好ましくない。
セラミック袋ナット24は外径が6〜10mmで、雌ねじ部はスタッドボルト23のねじ込み長さよりも長く形成されている。雌ねじ部をスタッドボルト23のねじ込み長さよりも長くすることで、セラミック袋ナット24をスタッドボルト23にねじ込んだ際に、スタッドボルト23の先端がセラミック袋ナット24の雌ねじ部の底面に当たるのを防止して、セラミック袋ナット24が破損するのを防止することができる。更に、セラミック袋ナット24をスタッドボルト23にねじ込んで、セラミック袋ナット24の基面を先にねじ込んだ金属製ナット18の上面に確実に当接させることができる。なお、セラミック袋ナット24は、アルミナ、ジルコニア、サイアロン、窒化珪素、又は炭化珪素で形成することができる。
本考案の第2の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造22による金属母材13へのセラミックピース12の取付け方法は、セラミックピースの取付け構造10による金属母材13へのセラミックピース12の取付け方法と実質的に同一なので、説明は省略する。なお、セラミックピースの取付け構造22では、金属製ナット18の上面及びスタッドボルト23の先側がセラミック袋ナット24で覆われて表面に露出しないので、金属部材の摩耗や加熱による劣化をより効果的に防止できる。
図3(A)、(B)に示すように本考案の第3の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造25は、表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔11が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピース12と、セラミックピース12の貫通孔11に装着され、基部26が金属母材13に固定され、中間部にフランジ部27が形成されフランジ部27より先側には雄ねじ部28が形成されているスタッドボルト29と、雄ねじ部28にねじ込まれるセラミック製ナット19とを有している。
スタッドボルト29は、基部26の外径が、例えば、3〜8mm、フランジ部27の外径が6〜12mm、雄ねじ部28の外径が3〜6mmで、炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄材で形成され、その基部26が金属母材13に溶接により固定されている。また、基部26の基端中央には突起30が設けられている。そして、貫通孔11の表側に設けられた拡径部16の内径寸法はフランジ部27を収容可能な寸法に調整され、スタッドボルト29にねじ込まれ拡径部16内に収容されたセラミック製ナット19及びフランジ部27の各側面と拡径部16の内面との間には接着剤21が充填されている。なお、図3(A)は、スタッドボルト29を金属母材13に溶接する前の状態を示している。
続いて、本考案の第3の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造25による金属母材13へのセラミックピース12の取付け方法について説明する。
先ず、セラミックピース12の貫通孔11にスタッドボルト29を基部26から挿通させて、セラミックピース12にスタッドボルト29を装着する。そして、スタッドボルト29の基部26の突起30を金属母材13の固定しようとする位置に押圧すると共に、スタッドボルト29の先側(雄ねじ部28)を溶接機のホルダーで保持し、溶接電流を通電してアークを発生させる。このアークによって突起30及び金属母材13の表面が溶融し、押圧力により溶着する。その結果、フランジ部27を拡径部16の底面17に当接させてセラミックピース12をフランジ部27で掛止することができ、セラミックピース12を金属母材13の表面に固定できる。
セラミックピース12の金属母材13への固定が終了すると、セラミックピース12の表側から突出しているスタッドボルト29の雄ねじ部28にセラミック製ナット19をねじ込み、セラミック製ナット19が拡径部16内に進入すると、掛止穴20にねじ込み工具の先端部を装入して更にねじ込んでフランジ部27に近接させて、セラミック製ナット19でフランジ部27の上面を覆う。これにより、フランジ部27及びセラミック製ナット19を拡径部16内に収容し、フランジ部27をセラミック製ナット19で覆う状態にすることができ、露出する金属部分を少なくすることができる。そして、セラミック製ナット19から突出している雄ねじ部28の不要部分を除去する。
次いで、拡径部16内に収容されたフランジ部27及びセラミック製ナット19の各側面と拡径部16の内面との空隙に接着剤21を注入する。注入された接着剤21は空隙を充填すると共に、図3(A)に記載されるフランジ部27の上面とセラミック製ナット19の下面の間に生じている隙間にも充填される。これにより、セラミック製ナット19の緩みを防止することができる。
図4(A)、(B)に示すように本考案の第4の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造31は、表側の孔径より裏側の孔径の方が徐々に縮小するテーパ状の貫通孔32が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピース33と、セラミックピース33の貫通孔32に装着され、基側に金属母材13に固定され貫通孔32の内面の傾斜角度に実質的に一致した傾斜角度の側面を備えたフランジ部34が形成され、フランジ部34より先側には雄ねじ部35が形成されているスタッドボルト36と、雄ねじ部35にねじ込まれ貫通孔32の内面の傾斜角度に実質的に一致した傾斜角度の側面を備えた耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットの一例であるセラミック製ナット37とを有している。
スタッドボルト36は、例えば、フランジ部34の基端外径が貫通孔32の基端外径に実質的に一致して、例えば6〜10mm、フランジ部34の先端外径が5〜8mm、雄ねじ部35の外径が3〜6mmで、炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄材で形成され、その基端部が金属母材13にアークスタッド溶接により固定されている。また、フランジ部34の基端中央には突起38が設けられている。また、セラミック製ナット37の基端外径はフランジ部34の先端外径に実質的に一致し、セラミック製ナット37の先端外径は貫通孔32の先端外径に実質的に一致して、例えば6〜10mmであり、アルミナ、ジルコニア、サイアロン、窒化珪素、又は炭化珪素で形成されている。
従って、セラミックピース33の貫通孔32に装着されたスタッドボルト36の基端部を金属母材13に固定することで、セラミックピース33の貫通孔32内面に側面が当接するスタッドボルト36のフランジ部34によりセラミックピース33が掛止されて、セラミックピース33を金属母材13の表面に固定できる。そして、スタッドボルト36の雄ねじ部35にセラミック製ナット37をねじ込み貫通孔32内に進入させ、セラミック製ナット37をフランジ部34の上面に近接させることでフランジ部34の上面をセラミック製ナット37で覆うことができる。なお、図4(A)はスタッドボルト36を金属母材13に溶接する前の状態を示している。
続いて、本考案の第4の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造31による金属母材13へのセラミックピース12の取付け方法について説明する。
先ず、セラミックピース33の貫通孔32にスタッドボルト36をフランジ部34から挿通させて、セラミックピース33の貫通孔32にスタッドボルト36を装着する。そして、スタッドボルト36のフランジ部34の突起38を金属母材13の固定しようとする位置に押圧すると共に、スタッドボルト36の先側(雄ねじ部35)を溶接機のホルダーで保持し、溶接電流を通電してアークを発生させる。このアークによって突起38及び金属母材13の表面が溶融し、押圧力により溶着する。その結果、フランジ部34の側面を貫通孔32の側面に当接させてセラミックピース33をフランジ部34で掛止することができ、セラミックピース33を金属母材13の表面に固定できる。
セラミックピース33の金属母材13への固定が終了すると、セラミックピース33の表側から突出しているスタッドボルト36の雄ねじ部35にセラミック製ナット37をねじ込み、セラミック製ナット37が貫通孔32内に進入すると、セラミック製ナット37の表面に設けられた掛止穴20にねじ込み工具の先端部を装入して更にねじ込んで、セラミック製ナット37の側面を貫通孔32の側面に当接させる。これにより、フランジ部34及びセラミック製ナット37を貫通孔32内に収容し、フランジ部34をセラミック製ナット37で覆う状態にすることができ、露出する金属部分を少なくすることができる。そして、セラミック製ナット37から突出している雄ねじ部35の不要部分を除去する。
ここで、雄ねじ部35にセラミック製ナット37をねじ込む際に、セラミック製ナット37の裏面側に図示しない接着剤(例えば、エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂)を塗布しておく。これによって、セラミック製ナット37をねじ込んだ際にフランジ部34の上面とセラミック製ナット37の下面の間に生じる隙間に接着剤を充填させることができ、セラミック製ナット37の緩みを防止することができる。
図5(A)、(B)に示すように本考案の第5の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造39は、第2の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造22と比較して、スタッドボルト40の長さがスタッドボルト23より短く、スタッドボルト40にねじ込まれる金属製ナット41の外径が金属製ナット18の外径より小さく、しかも、金属製ナット41の外側面に雄ねじ部42が形成され、金属製ナット41がスタッドボルト40にねじ込まれて拡径部16の底面に当接した際に、スタッドボルト40の先端部が金属製ナット41から突出せず、拡径部16の内面と金属製ナット41の間に空間部43が形成されることが特徴となっている。更に、セラミックピースの取付け構造39は、セラミックピースの取付け構造22と比較して、スタッドボルト23にねじ込まれるセラミック袋ナット24の代りに、金属製ナット41の外側面に形成された雄ねじ部42にねじ込まれ開口端側が空間部43に嵌入する耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる袋ナットの一例であるセラミック袋ナット44を有することが特徴となっている。従って、スタッドボルト40、金属製ナット41、及びセラミック袋ナット44についてのみ説明し、第2の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造22と実質的に同一の構成部材については同一の符号を付して説明は省略する。
スタッドボルト40は、外径が3〜6mm、長さがセラミックピース12の厚みの、例えば1/2を超え3/4以下であって、炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄材で形成され、その基部が金属母材13に溶接により固定される。長さがセラミックピース12の厚みの1/2以下の場合、金属製ナット41の厚みを確保して、更にセラミック袋ナット44のねじ込み量も確保することが困難となる。また、長さがセラミックピース12の厚みの3/4を超えると、セラミック袋ナット44の頭部の厚みを確保することが困難になり、セラミック袋ナット44の頭部の強さが低下するため好ましくない。一方、金属製ナット41の外径は、金属製ナット41の外側面と拡径部16の内面との間に、例えば、2〜5mmの隙間が形成されるように決定する。金属製ナット41の外側面と拡径部16の内面との間の隙間が2mm未満では、空間部43に嵌入するセラミック袋ナット44の開口端側の強さが低下するため好ましくなく、隙間が5mmを超えるようにすると、拡径部16の内径が大きくなってセラミックピース12の強さが低下するため好ましくない。
セラミック袋ナット44は外径が6〜10mmで、雌ねじ部45は金属製ナット41の雄ねじ部42の長さよりも長く形成されている。雌ねじ部45を金属製ナット41の雄ねじ部の長さよりも長くすることで、セラミック袋ナット44を金属製ナット41にねじ込んだ際に、金属製ナット41の先端がセラミック袋ナット44の内側の凹部(雌ねじ部45)の底面に当たるのを防止して、セラミック袋ナット44が破損するのを防止することができる。更に、セラミック袋ナット44を金属製ナット41にねじ込んで、セラミック袋ナット44の開口側端面をセラミックピース12の拡径部16の底面に確実に当接させることができる。なお、セラミック袋ナット44は、アルミナ、ジルコニア、サイアロン、窒化珪素、又は炭化珪素で形成することができる。
本考案の第5の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造39による金属母材13へのセラミックピース12の取付け方法は、セラミックピースの取付け構造10による金属母材13へのセラミックピース12の取付け方法と実質的に同一なので、説明は省略する。なお、セラミックピースの取付け構造39では、金属製ナット41の上面及びスタッドボルト40の先側がセラミック袋ナット44で覆われて表面に露出しないので、金属部材の摩耗や加熱による劣化をより効果的に防止できる。
なお、第1〜第3、及び第5の実施の形態では、貫通孔11は、すべて表側に拡径部16が形成された段付き状であって、拡径部16の底面は平面となっている。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、この実施の形態に限定されるものではなく、考案の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本考案のセラミックピースの取付け構造を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
例えば、第1、第3、及び第4の実施の形態では、セラミック製ナットをねじ込んでからスタッドボルトの雄ねじ部の不要部分を除去したが、金属母材にスタッドボルトを固定し雄ねじ部の不要となる部分をあらかじめ除去しておいてもよい。また、第1、第2の実施の形態では、セラミック製ナットをしめ込んでから接着剤を注入したが、接着剤を予め貫通孔の内面に塗布しておくこともできる。更に、耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料としてセラミックを使用したが、超硬合金、サーメットを使用することもできる。
なお、本考案では、セラミックピースの代りに、硬質樹脂ピース、ゴムピース、超硬合金ピースを使用することも可能である。
(A)、(B)はそれぞれ本考案の第1の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側断面図、平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ本考案の第2の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側断面図、平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ本考案の第3の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側断面図、平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ本考案の第4の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側断面図、平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ本考案の第5の実施の形態に係るセラミックピースの取付け構造の側断面図、平面図である。
符号の説明
10:セラミックピースの取付け構造、11:貫通孔、12:セラミックピース、13:金属母材、14:スタッドボルト、14a:雄ねじ形成領域、15:ナット部材、16:拡径部、17:底面、18:金属製ナット、18a:雌ねじ形成領域、19:セラミック製ナット、19a:雌ねじ形成領域、20:掛止穴、21:接着剤、22:セラミックピースの取付け構造、23:スタッドボルト、24:セラミック袋ナット、25:セラミックピースの取付け構造、26:基部、27:フランジ部、28:雄ねじ部、29:スタッドボルト、30:突起、31:セラミックピースの取付け構造、32:貫通孔、33:セラミックピース、34:フランジ部、35:雄ねじ部、36:スタッドボルト、37:セラミック製ナット、38:突起、39:セラミックピースの取付け構造、40:スタッドボルト、41:金属製ナット、42:雄ねじ部、43:空間部、44:セラミック袋ナット、45:雌ねじ部

Claims (10)

  1. 表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基部が金属母材に固定されるスタッドボルトと、該スタッドボルトにねじ込まれるナット部材とを有し、
    前記貫通孔の表側には、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記ナット部材が収納される拡径部が形成され、
    前記ナット部材は、前記スタッドボルトにねじ込まれて前記拡径部の底面に当接する金属製ナットと、該金属製ナットがねじ込まれた該スタッドボルトに更にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットとを備え、
    前記セラミックピースは前記金属製ナットにより前記金属母材の表面に押圧され、該金属製ナットはその上面に当接する前記締結ナットで覆われていることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  2. 表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基部が金属母材に固定されるスタッドボルトと、該スタッドボルトにねじ込まれるナット部材とを有し、
    前記貫通孔の表側には、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記ナット部材が収納される拡径部が形成され、
    前記ナット部材は、前記スタッドボルトにねじ込まれて前記拡径部の底面に当接する金属製ナットと、該金属製ナットがねじ込まれた該スタッドボルトに更にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる袋ナットとを備え、
    前記セラミックピースは前記金属製ナットにより前記金属母材の表面に押圧され、該金属製ナットの上面及び前記スタッドボルトの先側は前記袋ナットで覆われていることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載のセラミックピースの取付け構造において、前記ナット部材の側面と前記貫通孔の内面との間には接着剤が充填されていることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  4. 表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基部が金属母材に固定されるスタッドボルトと、該スタッドボルトにねじ込まれるナット部材とを有し、
    前記貫通孔の表側には、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記ナット部材が収納される拡径部が形成され、
    前記ナット部材は、前記スタッドボルトにねじ込まれて前記拡径部の底面に当接すると共に、該拡径部の内面との間に空間部を形成する金属製ナットと、該金属製ナットの外側面に形成された雄ねじ部にねじ込まれ開口端側が前記空間部に嵌入する耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる袋ナットとを備え、
    前記セラミックピースは前記金属製ナットにより前記金属母材の表面に押圧され、該金属製ナットの上面及び前記スタッドボルトの先側は前記袋ナットで覆われていることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  5. 請求項4記載のセラミックピースの取付け構造において、前記袋ナットの側面と前記貫通孔の内面との間には接着剤が充填されていることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のセラミックピースの取付け構造において、前記スタッドボルトは前記金属母材に溶接により固定されることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  7. 表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基部が金属母材に固定され、中間部にフランジ部が形成され該フランジ部より先側には雄ねじ部が形成されているスタッドボルトと、該雄ねじ部にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットとを有し、
    前記貫通孔の表側には前記フランジ部及び前記スタッドボルトの前記雄ねじ部にねじ込まれた前記締結ナットが収納される拡径部が形成され、
    前記セラミックピースは前記拡径部の底面に当接する前記フランジ部に掛止されて前記金属母材の表面に固定され、該フランジ部はその上面に配置される前記締結ナットで覆われていることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  8. 請求項7記載のセラミックピースの取付け構造において、前記スタッドボルトの前記フランジ部及び前記締結ナットの側面と前記貫通孔の内面との間には接着剤が充填されていることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  9. 表側の孔径より裏側の孔径の方が小さい貫通孔が中央に設けられ、平面視して矩形のセラミックピースと、該セラミックピースの前記貫通孔に装着され、基側に金属母材に固定されるフランジ部が形成され、該フランジ部より先側には雄ねじ部が形成されているスタッドボルトと、該雄ねじ部にねじ込まれる耐熱性及び耐摩耗性を有する硬質材料からなる締結ナットとを有し、
    前記貫通孔の内面は孔径が表側から裏側に向けて徐々に縮小するテーパ状に形成され、
    前記フランジ部の側面及び前記締結ナットの側面は前記貫通孔の内面の傾斜角度に実質的に一致した傾斜角度をそれぞれ備え、
    前記セラミックピースは前記貫通孔の側面に当接する前記フランジ部により掛止されて前記金属母材の表面に固定され、該フランジ部はその上面に配置される前記締結ナットで覆われていることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のセラミックピースの取付け構造において、前記スタッドボルトは前記金属母材にアークスタッド溶接により固定されることを特徴とするセラミックピースの取付け構造。
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