JP3124611U - 射出成形機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡素な構成で能率良く高速でインサート成形を可能にし、金型温度調節手段の配管又は電源線をターンテーブル内外間で接続するためにスイベルジョイントやスリップリング等を必要としないようにすること。
【解決手段】 中心軸4を中心に120度の角度間隔で設定した取り出し・装填ステージs1、第2装填ステージs2及び成形ステージs3の間を、その中心軸4を中心に回転するターンテーブル1と、その上に中心軸4を中心とする仮想円弧に沿って120度の角度間隔で配した3個の下金型2a、2b、2cと、成形ステージs3で下方に停止した下金型2a、2b、2cのいずれかと対面し得る位置関係で取付部材6の下面に配した一個の上金型3と、ターンテーブル1を、120度ずつの一方向2度の回転と、240度の逆方向1度の回転とをセットとして行うように制御する制御手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 中心軸4を中心に120度の角度間隔で設定した取り出し・装填ステージs1、第2装填ステージs2及び成形ステージs3の間を、その中心軸4を中心に回転するターンテーブル1と、その上に中心軸4を中心とする仮想円弧に沿って120度の角度間隔で配した3個の下金型2a、2b、2cと、成形ステージs3で下方に停止した下金型2a、2b、2cのいずれかと対面し得る位置関係で取付部材6の下面に配した一個の上金型3と、ターンテーブル1を、120度ずつの一方向2度の回転と、240度の逆方向1度の回転とをセットとして行うように制御する制御手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
本考案は、射出成形機、特にキャビティ中に多数のインサート部品を装填して射出成形によりインサート成形品を成形する射出成形機に関するものである。
インサート成形品は、金属や木質等の種々の材質のインサート部品を金型のキャビティ内に予め装填しておき、該キャビティ内に樹脂を注入充填することにより成形される。このようなインサート成形品の成形は、樹脂の注入に先だってインサート部品を金型のキャビティ内に装填しておく必要がある関係上、樹脂のみによって成形される通常の成形品の成形作業に比較して作業工程が複雑になる。
そこで、このような問題に対処するものとして、ロータリー式射出成形機(特許文献1)が提案されている。
このロータリー式射出成形機は、一個の上金型と2個以上の下金型を備え、上金型を配置した型締めステーションと成形された製品の取り出しやインサートワークの金型への供給を行う他のステーションの間で各下型を移動させる回転テーブルを設け、型締めステーションに回転テーブル上の下金型を上金型に向けて移動させて上金型と下金型とを型締めする型締め手段を配設したものである。
このロータリー式射出成形機は、一個の上金型と2個以上の下金型を備え、上金型を配置した型締めステーションと成形された製品の取り出しやインサートワークの金型への供給を行う他のステーションの間で各下型を移動させる回転テーブルを設け、型締めステーションに回転テーブル上の下金型を上金型に向けて移動させて上金型と下金型とを型締めする型締め手段を配設したものである。
このロータリー式射出成形機は、特にインサート成形に於いて、ワークのセット及び製品取り出しの各ステーションを成形ステーションから分離し、1個の上金型に対して2個以上の下金型を用いることにより、成形ステーションで1個の下金型と上金型とで成形を行っている間に、他のステーションで下金型からの製品取り出しやインサートワークのセットを行うようにしたものであり、これによって成形の高速化を実現し、同時に、型締めステーションで下型を上金型に向けて移動させる型締め手段を構成したことにより、回転テーブルに過大な型締め力が掛からないようにしたものでもある。
従ってそのような作用動作の範囲では優れた装置であるもの認められる。しかし、例えば、前記回転テーブルに関し、該文献1中には、その回転方向について全く言及がないので、常に一定方向に回転するものと想定されるが、そうであるとすれば、文言上も図面上も全く記載のない金型の温度調節に関して厄介な問題があることを認めざるを得ない。
例えば、金型の温度調節のために熱媒体として液体(水、油、エチレングリコール)を用いる場合は、回転テーブル上の金型と装置本体側との間の配管は、両者の間での回転を許容した接続とする必要があり、スイベルジョイントのような結合手段を用いる必要がある。金型の温度調節のために電気ヒータを用いる場合は、回転テーブルの内外の間をスリップリングで接続する必要がある。
これらはそれぞれ回転を許容しつつ接続する手段であるが、その性能を長期にわたって維持するのは難しく、回転を不要とする場合の通常の配管や配線と比べればその耐久性は遙かに短い物と云わざるを得ない。
更に、同様な問題に対処するものとして、他の射出成形装置(特許文献2)が提案されている。
この射出成形装置は、成形ステージを含む複数ステージを循環移動可能に取り付けられた複数の下金型と、前記成形ステージに一対の上金型を配備し、この一対の上金型を型締め位置と待避位置とを交互移動可能としつつ型締めのための昇降移動を可能に支持し、前記上金型の待避位置にはランナチャック手段を設け、当該ランナチャック手段は前記上金型に付帯したランナを型締め動作の昇降時に把持して金型から抜き取り除去可能としてなるものである。
この射出成形装置は、成形ステージを含む複数ステージを循環移動可能に取り付けられた複数の下金型と、前記成形ステージに一対の上金型を配備し、この一対の上金型を型締め位置と待避位置とを交互移動可能としつつ型締めのための昇降移動を可能に支持し、前記上金型の待避位置にはランナチャック手段を設け、当該ランナチャック手段は前記上金型に付帯したランナを型締め動作の昇降時に把持して金型から抜き取り除去可能としてなるものである。
この射出成形装置も、同様に、特にインサート成形に於いて、インサート部品のセット及び製品取り出しの各ステーションを成形ステーションから分離したもので、その関係では、特許文献1の装置と同様に動作して成形の高速化を実現したものと認めることができる。この射出成形装置は、更に、上金型を交互に型締め位置と待避位置とに移動させ、型締め位置に位置する一方の上金型と成形ステージに移動してきた下金型とで成形動作を行う間に、待避位置に位置する他方の上金型に付帯するランナを除去する動作を行うものであり、その点に特徴を有している。
従って、特許文献1と同様に優れた面を持つが、同様に金型の温度調節のために、熱媒体として液体を用いる場合は、スイベルジョイントを用いる必要があり、電気ヒータを用いる場合はスリップリングを用いる必要がある問題を抱えている。
本考案は、インサート成形に関して、ロータリー式を採用して、簡素な構成でありながら能率良く高速で成形可能にすると共に、金型温度調節のために熱媒体を使用し又は電気ヒータを使用するいずれの場合でもスイベルジョイントやスリップリング等の回転接続手段を必要としない射出成形機を提供することを解決の課題とする。
本考案の1は、軸心を中心に回転し、その軸心を中心に120度の角度間隔で設定した成形ステージ、取り出し・装填ステージ及び第2装填ステージ間を回転し得るターンテーブルと、前記ターンテーブル上にその軸心を中心とする仮想円弧に沿って120度の角度間隔で配した3個の下金型と、前記成形ステージで下方に停止した前記下金型と対面し得る位置関係に配した一個の上金型と、前記ターンテーブルを、これに配した下金型のいずれか一つが上金型と対面しながら前記成形ステージに、他の二つの下金型が取り出し・装填ステージ又は第2装填ステージに、それぞれ位置して一時停止した後、いずれか一回転方向への120度の回転と回転先ステージでの一時停止を2度繰り返し、次いで逆回転方向への240度の回転により原ステージに復帰するサイクルを繰り返させるように構成した制御手段とを備えた射出成形機である。
本考案の2は、本考案の1の射出成形機に於いて、前記一時停止の時間が、上型と下型とが対面する成形ステージでは、成形加工を、取り出し・装填ステージでは、成形品の取り出しとインサート部品の装填を、装填ステージでは残余のインサート部品の装填を、それぞれ行うのに必要な時間に設定されているものである。
本考案の1の射出成形機によれば、一つのインサート成形品は、ターンテーブル上の各下金型に於いて、該ターンテーブルの一回転方向への120度の2度の回転と逆回転方向への240度の1度の回転の過程で、取り出し・装填ステージでのインサート品の装填、第2装填ステージでの残りのインサート品の装填、成形ステージでの成形加工、取り出し・装填ステージでの成形品の取り出しのそれぞれの工程を行って成形を完了させることができるものであり、簡素な構成でありながら、能率的かつスピーディにインサート成形品の成形工程を行うことができる。
また、前記のように、インサート成形品の成形工程は、ターンテーブルの一回転方向への回転の繰り返しのみではなく、一回転方向への合計240度の回転と逆回転方向への240度の回転との繰り返しの過程で行われるものであるため、ターンテーブルに配された下金型の温度調節のために、熱媒体として液体を用いる場合又は電気ヒータを用いる場合のいずれの場合も該ターンテーブル内外の間の接続にスイベルジョイントやスリップリングのような回転接続手段を採用する必要がない。例えば、前者の場合は、フレキシブルなホース類を採用することができるし、後者の場合は同様のフレキシブルな電源線を採用することができる。
本考案の2の射出成形機によれば、ターンテーブルの所定回転方向への回転毎の一時停止時間が、全ステージの各々の作業又は動作時間を考慮して適切に設定されているため、無理なくかつ無駄なく能率的な成形工程を進行させることができる。
本考案の射出成形機は、基本的に、ターンテーブルと、該ターンテーブル上に配した3個の下金型と、1個の上金型と、前記ターンテーブルを制御する制御手段とを備えたものである。
前記ターンテーブルは、軸心を中心に回転するように構成した円板部材であり、その軸心を中心に120度の角度間隔で設定した成形ステージ、取り出し・装填ステージ及び第2装填ステージ間を回転し得るものである。前記120度の角度間隔は、この場合は、各ステージの中心間の角度間隔を云うものである。
前記成形ステージは、上金型と下金型との型閉め及び該金型に於ける射出成形工程が行われるエリアであり、前記取り出し・装填ステージは、成形ステージで射出成形工程が完了して該ステージに回転移動してきた下金型からエジョクトピン等により成形品が突き出し等により取り出される工程が行われ、更にその後、インサート部品の装填工程が行われるエリアである。また前記第2装填ステージは、残りのインサート部品の装填工程が行われるエリアである。成形品の取り出し工程及びインサート部品の装填工程は、手動又はロボットその他の手段を用いて自動的に行われる場合のいずれも採用可能である。
前記ターンテーブルは、当然、前記射出工程で加えられる型締め力等に耐えられる十分な強度を備え、かつそのように取り付けられている必要がある。また該ターンテーブルは、当然、これを回転駆動する回転駆動手段を付設してある必要があるが、これには電動モータ及び減速機等によって構成された既存のそれを自由に採用することができる。また各下金型を各ステージに正確に位置決めする必要があるが、その位置決め手段も所要の能力を備えた既存のそれを採用することができる。
前記3個の下金型は、前記ターンテーブル上にその軸心を中心とする仮想円弧に沿って120度の角度間隔で配する。この120度の角度間隔も隣接する下金型相互の中心間の角度間隔である。また3個の下金型は、当然ながら全て同一の構成であり、目的とするインサート成形品を成形するための一方の金型要素である。これらには温度調節手段を付設したものを採用する。温度調節手段は、電気ヒータ又は熱媒体を水又は油等の種々の液体とするそれのいずれでも採用可能である。
前記1個の上金型は、前記成形ステージで下方に停止した前記下金型と対面し得る位置関係でその上方に配する。この上金型は、前記下金型と対になって目的とするインサート成形品を成形するための他方の金型要素である。この上金型には型締め機構が付設され、前記ターンテーブルの各回転毎に直下に位置して一時停止している下金型上に下降して型閉め工程を行い、更に型締め力まで昇圧する型締め工程を行い、溶融プラスチックの射出工程に備えるべく動作するようになっている。この上金型には、温度調節手段をも付設する。該温度調節手段は電気ヒータ、或いは熱媒体を水又は油等の種々の液体とするそれのいずれでも採用可能である。
前記制御手段は、前記ターンテーブルを、これに配した下金型のいずれか一つが上金型と対面しながら前記成形ステージに、他の二つの下金型が取り出し・装填ステージ又は第2装填ステージに、それぞれ位置して一時停止した後、いずれか一回転方向への120度の回転と回転先ステージでの一時停止を2度繰り返し、次いで逆回転方向への240度の回転により原ステージに復帰するサイクルを繰り返させるように構成したものである。
なお、前記一時停止の時間は、上型と下型とが対面する成形ステージでは、成形加工を、取り出し・装填ステージでは、成形品の取り出しとインサート部品の装填を、装填ステージでは残余のインサート部品の装填を、それぞれ行うのに必要な時間に設定する。該一時停止の時間は、例えば、インサート部品の下金型への装填作業を手動で行う場合は、予め一定時間に設定しておくのではなく、作業者が装填作業を完了する毎に完了ボタンを押し下げて制御手段に完了信号を送るまでの時間に設定することもできる。
該制御手段による制御は、具体的には、前記ターンテーブルを回転駆動する回転駆動手段及び位置決め手段に対して行うように構成することができる。該制御手段は、例えば、該ターンテーブルの動きを検出するロータリーエンコーダや位置決め手段の動作を検出するセンサ等の補助手段と、これらの補助手段の出力信号の供給を受けて、所定のソフトウエアの指示に従って演算処理し、前記回転駆動手段及び位置決め手段に必要な制御信号を出力する演算手段とを主要構成要素として構成することができる。該制御手段としては、いずれにしても、前記のような制御を行い得る手段を自由に採用することができる。
従って本考案の射出成形機によれば、一つのインサート成形品は、ターンテーブル上の各下金型に於いて、該ターンテーブルの一回転方向への120度の2度の回転と逆回転方向への240度の1度の回転の過程で、取り出し・装填ステージでのインサート品の装填、第2装填ステージでの残りのインサート品の装填、成形ステージでの成形加工、取り出し・装填ステージでの成形品の取り出しのそれぞれの工程を行って成形を完了させることができるものであり、高能率かつ高速でインサート成形品の成形を行うことができる。
また、前記のように、インサート成形品の成形工程は、ターンテーブルの一回転方向への回転の繰り返しのみではなく、一回転方向への2回で合計240度の回転と逆回転方向の240度の回転との繰り返しの過程で行われるものであるため、該ターンテーブルに配された下金型の温度調節のために、熱媒体として液体を用いる場合又は電気ヒータを用いる場合のいずれの場合であっても該ターンテーブル内外間の接続にスイベルジョイントやスリップリングのような回転接続手段を採用する必要がない。例えば、前者の場合は、フレキシブルなホース類を採用することができるし、後者の場合は同様のフレキシブルな電源線を採用することができる。従ってこれらの部位の確実な動作が確保でき、故障の虞が低下する。
前記ターンテーブルの所定回転方向への回転毎の一時停止時間を、全ステージの各々の作業又は動作時間を考慮して適切に設定しておけば、無理なくかつ無駄なく能率的な成形工程を進行させることができる。またインサート部品の装填工程を手動で行うように構成した場合は、装填作業の完了毎に作業者が押しボタン等で制御手段に完了信号を送ることで前記一時停止時間の終了を決定することとすることで、作業を無理なく確実に行うようにすることができる。
この実施例の射出成形機は、図1及び図2に示すように、基本的に、ターンテーブル1と、該ターンテーブル1上に配した3個の下金型2a、2b、2cと、1個の上金型3と、前記ターンテーブル1を制御する図示しない制御手段とを備えた構成のものである。
前記ターンテーブル1は、図1及び図2に示すように、中心軸4を中心に回転自在に配した金属円板部材であり、図1に示すように、該中心軸4を中心に120度の角度間隔で設定した取り出し・装填ステージs1、第2装填ステージs2及び成形ステージs3間をその上に取り付けた下金型2a、2b、2cが通過すべく回転するように配したものである。なお、前記120度の角度間隔は、この場合は、各ステージの中心間の角度間隔を云う。
前記ターンテーブル1は、これを回転駆動する図示しない回転駆動手段を備える。また各下金型を、各ステージs1、s2、s3に正確に位置決めする位置決め手段を備える。この実施例ではいずれも既存のそれを用いている。
前記3個の下金型2a、2b、2cは、図1に示すように、前記ターンテーブル1上にその中心軸4を中心とする仮想円弧に沿って120度の角度間隔で配する。この120度の角度間隔も隣接する下金型2a、2b又は2b、2c若しくは2c、2aの中心間の角度間隔を云う。これらの3個の下金型2a、2b、2cは、当然ながら全て同一の構成であり、目的とするインサート成形品を成形するための一方の金型要素である。
これらの下金型2a、2b、2cには、この実施例では、熱媒体として油を用いた既存の温度調節手段を付設した。ターンテーブル1の内外を接続する配管は余裕を持った長さのフレキシブルなホースで構成した。
前記1個の上金型3は、図1及び図2に示すように、前記中心軸4及び他の2本の支柱5、5に昇降自在に支持された取付部材6の下面に固設する。該取付部材6は、前記成形ステージs3の上方に昇降自在に配した物で、該上金型3は、該成形ステージs3でその下方に停止した前記いずれかの下金型2a(2b、2c)と対面し得る位置関係で該取付部材6に固設したものである。この上金型3は、前記下金型2a、2b、2cと順次対になって目的とするインサート成形品を成形するための他方の金型要素である。
この上金型3には、前記取付部材6を介して図示しない型締め機構が付設され、前記ターンテーブル1の各回転動作毎に該上金型3の直下に位置して一時停止している下金型2a(2b、2c)上に下降して所定の型締め動作を行うようになっている。
またこの上金型3にも前記下金型2a、2b、2cと同様の温度調節手段を付設する。
前記制御手段は、この実施例では、前記ターンテーブル1を、これに配した下金型2a、2b、2cのいずれか一つが上金型3と対面しながら前記成形ステージs3に、他の二つの下金型が取り出し・装填ステージ又は第2装填ステージに、それぞれ位置して一時停止した後、図1中、矢印a1、a2、a3に示すように、左回転方向への120度の回転と回転先ステージでの一時停止を2度繰り返し、次いで逆回転方向への240度の回転により原ステージに復帰するサイクルを繰り返させるように構成したものである。
また前記制御手段による制御は、前記ターンテーブル1を回転駆動する回転駆動手段及び位置決め手段に対して行うように構成し、該ターンテーブル1の動きを検出するロータリーエンコーダ及び位置決め手段の動作を検出するセンサ等の補助手段と、これらの補助手段の出力信号の供給を受けて、所定のソフトウエアの指示に従って演算処理し、前記回転駆動手段及び位置決め手段に必要な制御信号を出力する演算手段とを主要構成要素として構成してなる既存の手段を採用した。
なお、前記一時停止の時間は、この実施例では、固定した時間ではなく、各ステージs1、s2、s3に配したセンサからの情報信号により、それぞれのステージに於ける工程の完了を確認して、その時間の終期を決定するように構成した。
従って本考案の射出成形機によれば、一つのインサート成形品は、ターンテーブル1上の各下金型2a、2b、2cに於いて、該ターンテーブル1の左回転方向への120度の2度の回転と右回転方向への240度の1度の回転の過程で、取り出し・装填ステージs1でのインサート品の装填、第2装填ステージs2での残りのインサート品の装填、成形ステージs3での成形加工、取り出し・装填ステージs1での成形品の取り出しのそれぞれの工程を行って、高能率かつ高速にその成形を完了させることができる。
この動作を詳細に説明する。
各ステージでは、常に同一の作業又は動作が行われる。
前記取り出し・装填ステージs1では、装置の動作開始時は、該ステージs1に位置する下金型2a、2b、2cには成形品が入ってはいないので、該当するインサート部品の装填作業のみが行われる。その後は、成形品の取り出し及び引き続く該当するインサート部品の装填作業が行われる。
第2装填ステージs2では、残りのインサート部品の装填作業が行われる。
成形ステージs3では、型閉め及び型締め工程が行われて溶融プラスチックが注入され、成形工程が行われる。
各ステージでは、常に同一の作業又は動作が行われる。
前記取り出し・装填ステージs1では、装置の動作開始時は、該ステージs1に位置する下金型2a、2b、2cには成形品が入ってはいないので、該当するインサート部品の装填作業のみが行われる。その後は、成形品の取り出し及び引き続く該当するインサート部品の装填作業が行われる。
第2装填ステージs2では、残りのインサート部品の装填作業が行われる。
成形ステージs3では、型閉め及び型締め工程が行われて溶融プラスチックが注入され、成形工程が行われる。
またいずれの下金型2a、2b、2cに於いても、当然ながら、取り出し・装填ステージs1でのインサート部品の装填作業、第2装填ステージs2での残りのインサート部品の装填作業、成形ステージs3での成形工程、取り出し・装填ステージs1での成形品の取り出し工程の順序は不変である。2回目以降の成形サイクルでは、最後の取り出し・装填ステージs1での成形品の取り出し工程に引き続いて同ステージでインサート部品の装填作業に入ることになるのは云うまでもない。
各下金型毎に動作を説明するものとし、まず下金型2aから始める。
図3(a)に示すように、下金型2aが初めに取り出し・装填ステージs1に位置するものとして説明を開始する。動作開始時点には、該下金型2aには、成形品は入っていないので、ここでは、所定のインサート部品の装填のみを行う。インサート部品の装填及び他のステージに於ける他の下金型2b、2cに於ける必要な動作等の完了が確認されると、ターンテーブル1が、矢印a1に示すように、120度左方向に回転して、該下金型2aを第2装填ステージs2に移動させて停止する。ここでは該下金型2aに残余のインサート部品を装填する。
図3(a)に示すように、下金型2aが初めに取り出し・装填ステージs1に位置するものとして説明を開始する。動作開始時点には、該下金型2aには、成形品は入っていないので、ここでは、所定のインサート部品の装填のみを行う。インサート部品の装填及び他のステージに於ける他の下金型2b、2cに於ける必要な動作等の完了が確認されると、ターンテーブル1が、矢印a1に示すように、120度左方向に回転して、該下金型2aを第2装填ステージs2に移動させて停止する。ここでは該下金型2aに残余のインサート部品を装填する。
ここでも所定の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、矢印a2に示すように、更に120度左回転方向に回転して、該下金型2aを成形ステージs3に移動させて停止する。ここでは、前記上金型3が下降して、型閉め及び型締め工程が行われ、溶融プラスチックが注入されて成形工程が行われる。この後、所定の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、今度は、矢印a3に示すように、240度右回転方向に回転して、該下金型2aを原ステージである取り出し・装填ステージs1に移動させて停止する。このステージs1では、成形品の取り出し工程が行われ、引き続いて次の成形サイクルのインサート部品の装填作業が行われることになる。
次に下金型2bの動作を説明する。下金型2aと同様の説明の部分は省略する。
下金型2bは、下金型2aが取り出し・装填ステージs1に位置する時点で、図3(b)に示すように、第2装填ステージs2に位置しているので、ここから説明を開始する。
下金型2bは、下金型2aが取り出し・装填ステージs1に位置する時点で、図3(b)に示すように、第2装填ステージs2に位置しているので、ここから説明を開始する。
第2装填ステージs2にこの時点で位置する下金型2bには、このステージs2で装填すべきインサート部品は装填しない。装填順序が不都合であるからである。所定の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、矢印b1に示すように、120度左方向に回転して、該下金型2bを成形ステージs3に移動させて停止する。ここでもこの下金型2bには、インサート部品が装填されていないので成形工程は行われない。ここでもまた所定の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、矢印b2に示すように、120度左方向に回転して、該下金型2bを取り出し・装填ステージs1に移動させて停止する。ここで初めてこのステージs1で装填すべきインサート部品の装填作業を行う。
次いで同様の確認動作が行われると、今度は、ターンテーブル1が、矢印b3に示すように、240度右方向に回転して、該下金型2bを第2装填ステージs2に移動させて停止する。ここでは該下金型2bに残余のインサート部品を装填する。その後、所定の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、矢印b1に示すように、120度左回転方向に回転して、該下金型2bを成形ステージs3に移動させて停止し、今度はここで成形動作が行われる。この後、また所定の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、矢印b2に示すように、120度左回転方向に回転して、該下金型2bを取り出し・装填ステージs1に移動させて停止する。このステージs1では、成形品の取り出し工程が行われ、引き続いて次の成形サイクルのインサート部品の装填作業が行われることになる。
次に下金型2cの動作を説明する。下金型2a、2bと同様の説明の部分は省略する。
下金型2cは、下金型2aが取り出し・装填ステージs1に位置する時点で、図3(c)に示すように、成形ステージs3に位置しているので、ここから説明を開始する。
下金型2cは、下金型2aが取り出し・装填ステージs1に位置する時点で、図3(c)に示すように、成形ステージs3に位置しているので、ここから説明を開始する。
この下金型2cには、この時点でインサート部品が装填されていないので成形工程は行われない。所定の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、矢印c1に示すように、120度左方向に回転して、該下金型2cを取り出し・装填ステージs1に移動させて停止する。ここでこのステージs1で装填すべきインサート部品の装填作業を行う。また同様の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、矢印c2に示すように、更に120度左方向に回転して、該下金型2cを第2装填ステージs2に移動させて停止する。ここでは該下金型2bc残余のインサート部品を装填する。
その後、所定の確認動作が行われると、今度は、ターンテーブル1が、矢印c3に示すように、240度右回転方向に回転して、該下金型2cを成形ステージs3に移動させて停止し、今度はここで成形動作が行われる。この後、また所定の確認動作が行われると、ターンテーブル1が、矢印c1に示すように、120度左回転方向に回転して、該下金型2cを取り出し・装填ステージs1に移動させて停止する。このステージs1では、成形品の取り出し工程が行われ、引き続いて次の成形サイクルのインサート部品の装填作業が行われることになる。
図4は、以上の下金型2a、2b、2cのターンテーブル1の回転に基づく位置の変化を示す図である。概略を説明すると以下の通りである。
下金型2aは進行番号1番で取り出し・装填ステージs1に位置し、最初のステージから有効に所定の動作を開始し、進行番号の順序通りに、このステージs1から第2装填ステージs2に、第2装填ステージs2から成形ステージ2cにと移動して各々所定の動作を行い、更に進行番号4番で取り出し・装填ステージs1に戻る。
下金型2bは、進行番号1番で、下金型2aが取り出し・装填ステージs1に位置するとき、第2装填ステージs2に位置し、進行番号2番で成形ステージs3に移動する。進行番号3番で、下金型2aが成形ステージs3に位置するとき、この下金型2bは取り出し・装填ステージs1に到達し、このステージs1から有効に所定の動作を開始する。アンダーラインのないステージ符号は、当該のステージで有効な所定の動作が行われていることを示している。
下金型2cは、進行番号1番で、下金型2aが取り出し・装填ステージs1に位置し、下金型2bが第2装填ステージs2に位置しているとき、成形ステージs3に位置している。該下金型2cは、進行番号2番で、下金型2aが第2装填ステージs2に位置し、下金型2bが成形ステージs3に位置するとき、取り出し・装填ステージs1に位置することとなり、このステージs1から有効に所定の動作を開始する。進行番号3番で、下金型2aが成形ステージs3に位置するとき、この下金型2cは、第2装填ステージs2に位置し、所定の有効な動作を行い、更に進行番号4番で、下金型2aが取り出し・装填ステージs1に戻ったとき、下金型2cは成形ステージs3に到達する。
ところで、前記のように、以上のインサート成形品の成形工程は、ターンテーブル1の左回転方向の回転の繰り返しのみではなく、左回転方向の2回で合計240度の回転と右回転方向の240度の回転との繰り返しの過程で行われるものであるため、該ターンテーブル1に配された下金型2a、2b、2cの温度調節手段の配管の内、ターンテーブル1の内外を接続する手段としては、スイベルジョイントではなく、単なるフレキシブルなホースが用いられているが、これが損傷を生じるような問題の生じる虞はない。
1 ターンテーブル
2a、2b、2c 下金型
3 上金型
4 中心軸
5 支柱
6 取付部材
s1 取り出し・装填ステージ
s2 第2装填ステージ
s3 成形ステージ
a1、a2、a3、b1、b2、b3、c1、c2、c3 矢印
2a、2b、2c 下金型
3 上金型
4 中心軸
5 支柱
6 取付部材
s1 取り出し・装填ステージ
s2 第2装填ステージ
s3 成形ステージ
a1、a2、a3、b1、b2、b3、c1、c2、c3 矢印
Claims (2)
- 軸心を中心に回転し、その軸心を中心に120度の角度間隔で設定した成形ステージ、取り出し・装填ステージ及び第2装填ステージの間を回転し得るターンテーブルと、
前記ターンテーブル上にその軸心を中心とする仮想円弧に沿って120度の角度間隔で配した3個の下金型と、
前記成形ステージで下方に停止した前記下金型と対面し得る位置関係に配した一個の上金型と、
前記ターンテーブルを、これに配した下金型のいずれか一つが上金型と対面しながら前記成形ステージに、他の二つの下金型が取り出し・装填ステージ又は第2装填ステージに、それぞれ位置して一時停止した後、いずれか一回転方向への120度の回転と回転先ステージでの一時停止を2度繰り返し、次いで逆回転方向への240度の回転により原ステージに復帰するサイクルを繰り返させるように構成した制御手段と、
を備えた射出成形機。 - 前記一時停止の時間が、上型と下型とが対面する成形ステージでは、成形加工を、取り出し・装填ステージでは、成形品の取り出しとインサート部品の装填を、装填ステージでは残余のインサート部品の装填を、それぞれ行うのに必要な時間に設定されている請求項1の射出成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006004511U JP3124611U (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 射出成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006004511U JP3124611U (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 射出成形機 |
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JP3124611U true JP3124611U (ja) | 2006-08-24 |
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ID=43474529
Family Applications (1)
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JP2006004511U Expired - Fee Related JP3124611U (ja) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | 射出成形機 |
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JP (1) | JP3124611U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114801027A (zh) * | 2021-01-29 | 2022-07-29 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
-
2006
- 2006-06-12 JP JP2006004511U patent/JP3124611U/ja not_active Expired - Fee Related
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EP4039440A1 (en) | 2021-01-29 | 2022-08-10 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Injection molding machine |
EP4253001A2 (en) | 2021-01-29 | 2023-10-04 | Sumitomo Heavy Industries, LTD. | Injection molding machine |
EP4253001A3 (en) * | 2021-01-29 | 2024-02-07 | Sumitomo Heavy Industries, LTD. | Injection molding machine |
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