JP3124539U6 - - Google Patents

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破断開始部を備えた粘着ラベル
大きな引張り強さを持ちながら、必要に応じて容易に切断することのできる粘着ラベル、及びその粘着ラベルを用いた包装体の連結構造物に関する
従来、商品の低価格販売を目的として、同種の物品を複数個をまとめて販売することが一般に広く行われている。その一例として数枚のスライスハムをプラスチックフイルムから成る包装材料で包装して個別販売が可能な包装体とし、その複数個を部分的に重なり合う状態に並べ、それらを販売価格などを記した粘着ラベルにより連結したものがある。
そして、これを購入した消費者は、粘着ラベルを引き剥がして連結構造物を分離した後、各包装体の中から物品を個別に取り出すことができる。
しかし、その種の連結構造物によれば、輸送中や販売前に不用意に分離することが無い様、粘着ラベルに使用の糊は強力な性質であり、これを購入した消費者にとっては、各包装体を分離すべく粘着ラベルを引き剥がすことは至難であった。
そのような不都合を解消する為に、粘着ラベルにミシン目・V字カット・I字カットを設ける考えもある(例えば、特許第2947349号特許公報や特許第3564048号特許公報で開示されている粘着ラベル)
しかしながら、従来の粘着ラベルでは、ミシン目は図2のように短尺な切込み線Lが等間隔で一直線状に配列される状態であるので、包装体の輸送や陳列に際して粘着ラベルに図示矢印方向への引張力が作用すると、切込み線LLの間に残された僅かな接着部に引張力が集中してミシン目が破断してしまう。
粘着ラベルを用いた包装体の連結構造物において、輸送中や販売前に不用意に分離することが無い様に強力な接着剤を使用しての粘着ラベルであり、これを購入した消費者にとっては各包装体を分離すべく、粘着ラベルを引き剥がすことは至難であった。
大きな引張り強さを持ちながら、必要に応じて容易に切断することのできる粘着ラベルを用いることで解決した。
大きな引張り強さを得るために図1に示す様な短尺切込み線による破断開始部を備えることで解決した。すなわち,図1に示す様に、粘着ラベルに複数条の短尺切込み線を一方向に配列させ、その短尺切込み線はそれぞれ平行で且つその配列方向に対して傾斜するようにさせ、さらに、短尺切込み線は粘着ラベルの縁部に接することなく、粘着ラベルの縁部の近傍に位置させることにより、大きな引張り強さと必要に応じた切断の容易さを両立させた粘着ラベルとした。
図2に示すように破断面方向に一列に配置した考えより、図1に示すような破断開始の糸口としての短尺切込みにより、大きな引張り強さを持ちながら必要に応じて容易に切断することのできる粘着ラベルを使用することにより、消費者の各包装体の分離が容易となった。
各包装体の連結構造物において、図1に示す破断開始部を備えた粘着ラベルを使用することで、連結保持に必要な大きな引張り強さを持ちながら、必要に応じて容易に切断できるものであり、製造メーカー・消費者共に利益がある。
本発明に係わる破断開始部を備えた粘着ラベルによる包装体の連結構造物を示した平面図 従来のミシン目を備えた粘着ラベルを示す部分平面図
符号の説明
1 A〜1C包装体
2 物品
3 封止部
4 開封開始部
5 粘着ラベル
6 破断開始部
L 従来のミシン目

Claims (1)

  1. 複数の包装体の連結に用いる粘着ラベルにおいて、表裏若しくはいずれか一方の粘着ラベルに複数条の短尺切込み線が一方向に配列されて成る破断開始部を備え、前記短尺切込み線がそれぞれ平行し且つその配列方向に対して傾斜しており、さらに前記短尺切込み線は粘着ラベルの縁部に接していないことを特徴とする粘着ラベル。
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