JP3124194U - 格闘技用股間防具 - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆるワンタッチで確実に脱着できると共に想定通りの引っ張り状態で装着できて装着感も好適なものとして得られるようにした格闘技用股間防具を提供する。
【解決手段】正面視略三角形状で競技者の股間に当てがわれる膨出盤状の防護芯体4を、格闘競技の競技中に競技者の股間急所を保護する股間防具本体用として備えると共に、連結手段7,8により腰回りに締め付け状態で装着されて防護芯体4を、股間急所を対象に脱着自在とする腰回しベルト5を、防具脱着用として備えている。連結手段7,8は、互いに機械的に係脱自在な組み合わせのもので構成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は格闘技用股間防具に関し、詳しくは、空手やキックボクシングあるはテコンドー等の格闘技に使われる用具に係り、特に正面視略三角形状で競技者の股間に当てがわれる膨出盤状の防護芯体を、格闘競技の競技中に競技者の股間急所を保護する股間防具本体用として備えると共に、連結手段により腰回りに締め付け状態で装着されて前記防護芯体を、股間急所を対象に脱着自在とする腰回しベルトを防具脱着用として備えている格闘技用股間防具に関する。
近年、空手やテコンドー等の試合や練習の際、競技者の股間急所を時として誤って加えられる相手の突きや蹴りから防護するために、図6および図7に示す格闘技用股間防具などが用いられる。この股間防具は、正面視して略三角形状で競技者の股間に当てがわれる膨出盤状の防護芯体(股間防具本体)50を、略三角形をした緩衝ボディ51の下部に備えると共に、この緩衝ボディ51には、その両脇から左右一対の腰回しベルト52,52を防具脱着用として伸ばして、これらを引き締めながらその先端部の連結手段53を連結することにより、防護芯体50を股間急所に安定確実に当てがうようにし、加えて、太もも嵌入ベルト54の補助もあって、前記安定確実性を一層高めるようにすることにより、前記股間急所の防護を図るようにしてある。
しかしながら、図6,7に示す格闘技用股間防具の連結手段53は、面ファスナー55,56で脱着自在に構成されていたので、いわゆるワンタッチでの脱着はできるかのようであるが、図6の矢印Xのように、腰回しベルト52,52を引っ張りながら互いを係着しようとすると、腰回りの背面において係着をする慣例から、その途中の中途半端な段階で互いの面ファスナー55,56が係着してしまうことが多々あり、そのような場合、好ましい引っ張り状態で係着するには、引っ張り途中で面ファスナー55,56が無用に係着しないように、注意を払いながら係着操作をする必要があった。また、前記係着がうまくできない場合には、一旦面ファスナー55,56を剥がし取り再度係着しなければならないという不便さがあった。
そこで、本考案は上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、いわゆるワンタッチで確実に脱着できると共に、想定通りの引っ張り状態で装着でき、装着感も好適なものとして得られるようにした格闘技用股間防具を提供することにある。
上記課題は、各請求項記載の考案により達成される。すなわち、本願考案は、正面視略三角形状で競技者の股間に当てがわれる膨出盤状の防護芯体を、格闘競技の競技中に競技者の股間急所を保護する股間防具本体用として備えると共に、連結手段により腰回りに締め付け状態で装着されて前記防護芯体を、股間急所を対象に脱着自在とする腰回しベルトを防具脱着用として備えている格闘技用股間防具であって、前記連結手段は、互いに機械的に係脱自在な組み合わせのもので構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、連結手段は機械的に係脱自在な組み合わせのもので構成されているので、従来の面ファスナー式のような途中での係着はなく1回の操作で想定通りに確実に係着することができる。したがって、係着が確実であるので面ファスナー式のように係着をやり直すなどの手間は不要になる。
前記連結手段は、弾性変形を介して嵌脱自在とされた第1ジョイントと第2ジョイントとで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、第1、第2ジョイントが弾性変形により嵌脱自在とされているので、嵌合はもとより取り外しもワンタッチで確実に行えるようになるし、弾性により競技時に取り外れるおそれもなくなる。
前記腰回しベルトは、防護芯体側の両側から伸びた左右一対のもので構成され、前記連結手段は、前記腰回しベルトの各先端部に設けられて腰の後ろ回り位置において嵌脱自在とされていることが好ましい。
この構成によれば、腰回しベルトが左右一対であるので、同ベルトを引っ張る操作が左右均等にでき、ずれのない好ましい装着状態を得ることができる。
前記連結手段は、腰部脇位置の近くで嵌脱されるようになっていることが好ましい。
この構成によれば、連結手段が腰部脇位置近くにくるので、視認できる個所で脱着がより確実に行えるようになる。
前記腰回しベルトは、腰全体長さに亘るものとされていると共に、前記連結手段は、前の前回りに配置されるようになっていることが好ましい。
この構成によれば、連結手段が腰の前回りに配置されるので、上方から最もよく見える個所で脱着ができてより確実な脱着が行えるようになる。
前記腰回しベルトは、長さ調節自在に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、腰回しベルトが長さ調節自在であるので、上記のような確実な脱着ができるうえで各格闘競技者の体形にマッチングした防具を提供できるようになる。
本考案の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
〈第1実施形態〉
図1は、第1実施形態に係る格闘技用股間防具を非装着状態で示す斜視図、図2は、第1実施形態の股間防具を装着状態で示す背面図である。
この格闘技用股間防具は、略三角形をした表地1と裏地2との間に、軟質樹脂などの緩衝材を装填してなる緩衝ボディ3を備える。この緩衝ボディ3の下部中央には、樹脂、金属などによる防護芯体4が一体に埋め込まれており、この防護芯体4は、正面視略三角形状で競技者の股間に当てがわれるべく膨出盤状をなしている。
防護芯体4の左右両側からは、左右一対をなすようにゴムベルト状の腰回しベルト5,6が伸びて設けられており、一方の腰回しベルト5には、第1ジョイント(連結手段)7が、また他方の腰回しベルト6には、第2ジョイント(連結手段)8が取り付けられている。第1ジョイント7は、樹脂一体成形品でなり、把持部7aと同部から二葉状に突出する弾性変形自在な係脱片7bからなっている。第2ジョイント8も樹脂一体成形品でなり、各筒状をなすグリップ部8aを備える。同グリップ部8aの内部には、係脱片7bが弾性変形を介して係止し外部の解除ボタン9の押圧により、その係止が解除される係止受部8bが形成されている。解除ボタン9は、内装バネ10により常時突出するように付勢されている。また、緩衝ボディ3には、太もも嵌入ベルト11,11が左右一対設けられている。なお、図2に示すように、一方あるいは双方の腰回しベルト5,6は、競技者Mの体形や好みに合わせて長さを調節できる調節環12を設けてもよい。
この格闘技用股間防具は、図1に示す状態から図2に示すように、まず両太もも嵌入ベルト11を足から太ももに嵌入しながら、競技者Mの前面の股間急所に防護芯体4が当てがわれるようにして、緩衝ボディ3を前面にフィットさせる。そして、一対の腰回しベルト5,6を後回しにして、左手で第2ジョイント8を、右手で第1ジョイント7を、それぞれ把持しながら引っ張り、第1ジョイント7を相手側の第2ジョイント8内に係止するようにしてロックする。
この格闘技用股間防具は、上下の解除ボタン9を押すことにより、係止状態の係脱片7bが係止受部8bから外れて抜け出すことで、左右の腰回しベルト5,6が分離すると共に、太もも嵌入ベルト11を抜き出すことにより、取り外し状態となる。
〈第2実施形態〉
図3は、第2実施形態の格闘技用股間防具を示す側面図である。この第2実施形態の股間防具は、防護芯体20を内装した緩衝ボディ21を備えると共に、太もも嵌入ベルト22を備えるもので、前記緩衝ボディ21の正面からみて、左側部から長く伸縮可能な腰回しベルト23が伸び、その先端部に第1ジョイント(連結手段)24を備えたものにしてある。一方、第2ジョイント(連結手段)25は緩衝ボディ21の正面からみて、右側に直接あるいはベルトを介して取り付けられている。第1ジョイント24は係脱片26を備え、第2ジョイント25は解除ボタン27を備えている。
この実施形態の格闘技用股間防具は、連結手段である両ジョイント24,25が腰部脇位置近くにくるようになるので、視認し得る個所で脱着がより確実に行えるようになる。
〈第3実施形態〉
図4は、第3実施形態の格闘技用股間防具を示す正面図である。この股間防具は、防護芯体30を備えた緩衝ボディ31に太もも嵌入ベルト32を取り付けたものにあって、腰回しベルト33は、腰後回りから緩衝ボディ31の上部内を通る単一本のものとし、その両端を、緩衝ボディ31の上部に形成した凹所34内にくるように配置してなるもので、腰回しベルト33を引っ張りながら腰前回りにおいて第1、第2ジョイント34,35を係止すれば、装着が完了するものになっている。この第3実施形態によれば、連結手段34,35が腰の前回りに配置されるので、上方から最もよく見える個所で脱着ができてより確実な脱着が行えるようになる。なお、緩衝ボディ31は必ずしも必要なものではなく、防護芯体30を備えたサポーター式のものとして構成してもよい。
〔別実施の形態〕
(1)上記実施形態では、図2に示すように、左右一対をなすゴムベルト状の腰回しベルト5,6が伸びて設けられており、一方の腰回しベルト5には、第1ジョイント(連結手段)7が、また他方の腰回しベルト6には、第2ジョイント(連結手段)8が取り付けられていて、競技者Mのほぼ真後で接続される例を示したが、これに代えて、図5に示すように、第1ジョイントと第2ジョイントとの接続箇所を競技者Mの腰部の左右いずれかにずらすようにすると共に、腰回しベルト5,6と一体の股回しベルト36を設ける構成としてもよい。この場合、股回しベルト36は、緩衝ボディ3および太股嵌入ベルトとも一体になっている。
もっとも、第1ジョイントと第2ジョイントとの接続箇所を競技者Mの腰部の左右いずれかにずらすことなく、図2と同様な位置のままとしておき、股回しベルトと腰回しベルト5,6との接続を、第1ジョイントと第2ジョイントの接続箇所を避けるように二股状にしてもよい。つまり、股回しベルトの上端をY字状にする。
本考案の第1実施形態に係る格闘技用股間防具を非装着状態で示す斜視図 第1実施形態の股間防具を装着状態で示す背面図 第2実施形態の格闘技用股間防具を示す側面図 第3実施形態の格闘技用股間防具を示す正面図 別実施形態に係る格闘技用股間防具を装着状態で示す背面図 従来の格闘技用股間防具の一例を装着状態で示す斜視図 図6の股間防具を装着状態で示す斜視図
符号の説明
4,20,30 防護芯体
5,23,33 腰回しベルト
7,8,24 ジョイント(連結手段)
25,34,35 ジョイント(連結手段)

Claims (6)

  1. 正面視略三角形状で競技者の股間に当てがわれる膨出盤状の防護芯体を、格闘競技の競技中に競技者の股間急所を保護する股間防具本体用として備えると共に、連結手段により腰回りに締め付け状態で装着されて前記防護芯体を、股間急所を対象に脱着自在とする腰回しベルトを防具脱着用として備えている格闘技用股間防具であって、
    前記連結手段は、互いに機械的に係脱自在な組み合わせのもので構成されていることを特徴とする格闘技用股間防具。
  2. 前記連結手段は、弾性変形を介して嵌脱自在とされた第1ジョイントと第2ジョイントとで構成されている請求項1に記載の格闘技用股間防具。
  3. 前記腰回しベルトは、防護芯体側の両側から伸びた左右一対のもので構成され、前記連結手段は、前記腰回しベルトの各先端部に設けられて腰の後ろ回り位置において嵌脱自在とされている請求項1又は2に記載の格闘技用股間防具。
  4. 前記連結手段は、腰部脇位置の近くで嵌脱されるようになっている請求項1又は2に記載の格闘技用股間防具。
  5. 前記腰回しベルトは、腰全体長さに亘るものとされていると共に、前記連結手段は、前の前回りに配置されるようになっている請求項1又は2に記載の格闘技用股間防具。
  6. 前記腰回しベルトは、長さ調節自在に構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の格闘技用股間防具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013022355A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Ebaasu:Kk 捕手用下腹部セーフティープロテクター
JP2014061015A (ja) * 2012-09-19 2014-04-10 Kyoyu Co Ltd 股間部保護防具および打撃判定装置
WO2019225616A1 (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 株式会社モーゼ 格闘技用保護具

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