JP3123772U - 携帯用日本茶セット - Google Patents

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Abstract

【課題】 少なくとも急須本体と茶漉しネットと湯飲み椀と茶入れとをコンパクトで端正な外観に組み合わせて携帯用日本茶セットとする。
【解決手段】 急須本体11における湯室11Hを急須本体11対して偏って設けることによって、急須本体11における側面の厚みを部分的に厚く設定する。この厚く設定した厚肉部11Kを横断する向きに湯室11Hから急須本体11の外側に及ぶ急須口11Eを形成することによって、他のセット構成部材と組み合わせる上で障害となる急須口11Eを外部に突出させない急須本体11を実現し、この急須本体11を中核として湯飲み椀30等の他の部材を組み合わせる。組合せ密度を高めた端正でコンパクトな組合せ形態を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、お花見会や屋外リクリエーション等に際してコンパクトな組み合わせ形態で携行および収納をすることができるとともに、使用に際しては、組合せ状態を分離することによって、多数人に入れたてのお茶を提供することができる携帯用日本茶セットに関する。
大きな視点で観察すれば、缶包装飲料等の自動販売機の普及によって、屋外においても何らかの飲料物を入手することは容易であると言える。今日、自動販売機によって提供される飲料には、日本茶も含まれる。しかし、特定の地域あるいは特定の場所という風に視点を狭めてみると、現実の必要に際して適当な場所に自動販売機が設置されているとは言えない。たまたま、入手の機会に恵まれたとしても、殊、日本茶に関しては風味の点で満足すべきものではない。また、缶やペットボトルから日本茶を飲用することは、人目をはばかる必要がない状況においても、いかにも興ざめの心地を禁じ得ない。
風味や風情の観点および日本茶の飲用を伴う催事等の趣旨の観点から屋外においても、本格的な日本茶を立てて嗜むことへの要望は根強いものがある。また、これとは別に、家庭における食器棚が茶器によって独占されるのを防止する観点から、多数人分の茶器を場所をとらずに収納したいという要望も根強い。そして、このような要望に対して、従来、次のような提案がなされている。
実公昭16−13394号公報 実公昭24−9480号(登録番号373084)公報 実開昭64−35074号公報 実開平6−17641号公報
特許文献1には、陶磁器製の3個の器体と被蓋との組合せからなる組合せ食器が開示されている。3個の器体は、それぞれ異なるサイズに寸法設定されており、大きいサイズの器体の中に順次に小さいサイズの器体を収納し、その上に被蓋を裏向けにして組み合わせる入れ子式の考え方に基づくものである。そして、このように組み合わせることで外側の器体と被蓋とは、あたかも1個の蓋付きの容器のような外形となり、容器1個分の収納スペースを占有するのみで食器棚に収納することができる。なお、本特許文献の発行年度は古く、場所をとらずに収納したいという要望がいかに古くて新しい課題であるかを物語っている。
特許文献2には、形状とサイズが大きく異なる5個の杯と賽小呂を1個の木茸形の容器体のように組み合わせることができる木茸形の余興用飲食用具が開示されている。各々の杯と賽小呂とには対応する図案が描かれており、賽小呂を振った際の図案に対応する杯を使用して酒を飲むというような趣向である。材質等には触れられていないが、この提案においても組み合わせた際の収納性の良さが主張されている。
特許文献3には、急須と湯さましと3個の茶碗と急須の蓋とをスペーサを介して組み合わせて紐帯で結わえる方式の茶器セットが提案されている。構成各部材の組み合わせ方は、大きい部材の内部に順次に小さい部材を入れ子式に収納し、最後に急須の蓋を逆さ姿勢で載せる態様である。スペーサを使用してセット構成部材相互の干渉に気遣いしている点からして、材質は、陶磁器であると思われる。なお、本文献に示されているような組合せ可能な茶器セットの従来例はきわめて少ない。
特許文献4には、保温用の容器と徳利と盃とからなる酒器セットが提案されている。徳利は、容器内部に宙吊り状態として掛止され、盃は、徳利の口を塞ぐように逆さ姿勢で容器上の載せるように組み合わされる。全体を1物体として簡便に扱うことを可能としつつ、徳利内のお酒の温度変化を抑えることを目的とするものである。
用途が食器であるか酒器であるか茶器であるかを不問として、上記のセット物あるいは組合せ物の従来例、およびその他の従来例を観察すると、セット構成部材を組み合わせた際の組合せ形態が外観および全体嵩の面で良好であるものと(特許文献1,2,3参照)、そうでないもの(特許文献3参照)があることに気がつく。見方を変えると組合せ形態が蓋付きの1個の容器体として観察されるものと、単なる構成部材の寄せ集めとしてしか観察できないものとがある。また、1個の容器体として組み合わせることができるものにおいても、コンパクトに組み合わせることができるものとそうでないものとがある。その理由を検討するに、セット構成部材中にその横断面の外形形状が円形でない部材を含む場合(特許文献3参照)には、組合せ形態をコンパクトで端正なものとすることが難しいということが理解される。
すなわち、日本茶用の急須における急須口のように突出部分を有することによって、その横断面の外形形状が円形でない構成部材を含む組合せ物は、端正な組合せ形態を実現することが困難であるという問題があり、このことが組合せ可能な日本茶セットが普及していない原因ともなっているのである。
本考案は、上記考察の基づき、端正な組合せ形態を阻害していた急須の形状を急須としての機能を損ねることなく急須口を突出させない形状に工夫するとともに、この急須の形状に基づいた湯飲み椀等との組合せを工夫することによって、コンパクトで端正な組合せ形態を実現することができる携帯用日本茶セットを提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するために次のような手段を採用する。
本考案の請求項1に記載の携帯用日本茶セットは、内部に湯室を形成した急須本体と急須本体の湯室に収納する茶漉しネットと湯室の開口部を覆う急須蓋とからなる急須と、少なくとも1個の湯飲み椀と、茶入れ本体と茶入れ蓋とからなる茶入れとを組み合わせてなり、急須本体は、全ての横断面位置における横断面外形形状が円形に形成され、急須本体に対して湯室を偏った位置に設けることによって急須本体の側面に厚肉部と薄肉部とを有するように形成し、急須本体の側面の上端面の外周寄りに形成する第1の落とし込み段部と湯室の開口部の周縁に形成する第2の落とし込み段部と側面の厚肉部において第1の落とし込み段部と第2の落とし込み段部間を横断するように形成する急須口を備え、湯飲み椀は、天淵部が急須本体の第1の落とし込み段部に嵌まり込む外形に成形され、茶入れは、茶入れ本体に茶入れ蓋を施用した状態において湯飲み椀内に収納可能な外形にサイズ設定され、さらに、急須本体と湯飲み椀と茶入れとは、急須本体の第2の落とし込み段部に茶漉しネットのリング枠を落とし込み、茶漉しネットのリング枠の上に急須蓋を裏向きにして落とし込み、急須蓋の上に茶入れを載せ、茶入れの上方から逆さ姿勢にした湯飲み椀の天淵部を急須本体の前記第1の落とし込み段部に嵌め込むように組み合わせることを特徴とする。
上記構成に係る携帯用日本茶セットは、急須本体と茶漉しネットと茶入れと少なくとも
1個の湯飲み椀を備えることによって、少なくとも一人前の日本茶を立てるのに欠くことができない用具を一挙に準備することができる。携帯用日本茶セットに含まれる急須本体は、全ての横断面位置における横断面外形形状が円形に形成されているため、内部を見えないようにした場合には、急須のようには見えず、他のセット構成部材と組み合わせた際に容器の一部と見せることに大きく貢献する。湯飲み椀にお茶を注ぐための急須口は、急須本体における湯室を偏在させることによって部分的に厚くした急須本体の側面部分を横断する態様で設けられ、急須口は、いわば急須本体の外形内に収まっていながら、湯室からは突出した状態である。そのため、急須口は、その厚肉部で鳥嘴状に斜向しているので、円筒状でありながらお茶を注ぎやすくなっている。茶漉しネットおよび急須蓋は、いずれも湯室の周縁に形成した第2の落とし込み段部に落とし込むことによって使用に際しての位置決めすることができる。また、収納に際しては、急須蓋を裏返しにしてその上に茶入れを載せた後、湯飲み椀を逆さ姿勢としてその天淵部を急須本体の第1の落とし込み段部内に嵌め込むことによって、茶入れを転倒不能に拘束するとともに、湯飲み椀自体も位置決めすることができる。そして、この組合せ状態では、急須本体が、容器本体として観察され、湯飲み椀が容器蓋として観察されるので、きわめて端正な外観が呈される。
本考案の請求項2に記載の携帯用日本茶セットは、急須本体の上端縁の外形に一致する上端縁の外形を有し、急須本体と組み合わせた湯飲み椀の外側に不要な遊び間隙を有することなく逆さ姿勢で嵌まり込むことによって、急須本体と段差なく組み合わせる茶受け器を備えることを特徴とする。
上記構成に係る携帯用日本茶セットは、茶受け器を含むことによって和菓子等を添えた本格的な日本茶を立てて楽しむことができる。収納に際しての茶受け器は、急須本体に対してすでに位置決めされている湯飲み椀の外側に嵌め込むことによって急須本体に対して間接的に位置決めすることができるので、独立の位置決め構造を省略したシンプルな形状とすることができる。また、急須本体と茶受け器との組合せ状態の外形は、段差を伴わない一体感に優れた外形とすることができる。
本考案の請求項3に記載の携帯用日本茶セットは、湯飲み椀の内側に不要な遊び間隙なく嵌まり込む1個または複数個の中子湯飲み椀を備え、茶入れは、最も内側の中子湯飲み椀内に収納可能な外形にサイズ設定することを特徴とする。
上記構成に係る携帯用日本茶セットは、湯飲み椀の他に中子湯飲み椀を含むので、湯飲み椀と中子湯飲み椀の合計数に等しい人数でお茶を立てて楽しむことができる。また、組合せ状態における湯飲み椀と中子湯飲み椀間における不要な遊び間隙を排除することによって、不快音や傷つきの原因となる携行中のがたつきを防止することができる。
本考案の請求項4に記載の携帯用日本茶セットは、セット構成部材として、それぞれ、側面の上端縁寄りに環状の水切り溝を形成した急須本体、湯飲み椀、茶受け器、中子湯飲み椀のいずれかを備えることを特徴とする。
上記構成に係る携帯用日本茶セットは、例えば、湯飲み椀が水切り溝を有する場合には、お茶の飲用に際して天淵部に付着したお茶が湯飲み椀の外側面を伝い落ちるのを水切り溝の位置で阻止し、衣類等を汚すことを防止することができる。このような作用は、急須本体や中子湯飲み椀についても同様であるが、茶受け器における水切り溝は、組み合わせる急須本体とデザインを統一する機能をも有する。
本考案の請求項5に記載の携帯用日本茶セットは、急須本体が、外形加工軸と湯室を形成する中繰り加工軸とを異ならせて天然木材料から回転切削加工され、湯飲み椀と中子湯飲み椀と茶受け器とは、外形加工軸と中繰り加工軸とを一致させて天然木材料から回転切削加工されていることを特徴とする。
上記構成に係る携帯用日本茶セットは、全構成部材が天然木材料から形成されるので、組合せ状態における全体重量を携行に適した軽量なものとして仕上げることができる。急須本体の外形も湯室の形状も円形であるが、外形加工軸と湯室を形成する中繰り加工軸とを異ならせることによって、急須本体に対して湯室を偏った位置に形成することができる。また、急須本体の外形自体は円形であるから、円形に形成される他の構成部材と良好な組合せ状態を実現することができる。
本考案の携帯用日本茶セットは、特定の位置から適切な流量で水切れ良く湯飲み椀にお茶を注ぐという役目を担っている急須口を、急須本体の外側に突出させることなく、部分的に厚く成形した急須本体の側面の厚みを利用して形成することにより、急須本体の横断面外形をいずれの横断面位置においても円形に形成することができ、円筒状の急須本体を傾斜させて円滑にお湯、または、お茶を注ぐことができる。そして、同じく円形形状である湯飲み椀等の他のセット構成部材と端正な組合せ外観によって高密度に組み合わせて多数人分の茶器をコンパクトにセット化することを可能とし、携帯および収納に格別の便宜を提供することができる。
以下、図面を引用しながら本考案の実施の形態を説明する。
本考案の携帯用日本茶セット100は、陶磁器製品としても漆器製品としても樹脂製品としても、いずれも通常の製造方法によって製造可能である。本実施の形態においては、素材に天然木材料を利用して漆器として製造した例を説明する(図1)。天然木製の漆器は、外観の豪華さと携帯に便利な軽量化を両立することができるという利点を有する。
携帯用日本茶セット100を構成する各構成部材は、ケヤキ等の材の堅緻な広葉樹の木質材料ブロックを木工旋盤や専用の轆轤装置等によって回転切削加工してなる木地に、合成漆または天然漆による塗装仕上げをしてなる。
携帯用日本茶セット100は、急須10と湯飲み椀30と中子湯飲み椀40と茶受け器20と茶入れ50とを組み合わせてなる。そして、急須10は、急須本体11と急須蓋12とからなり、茶漉しネット13が付属する。また、茶入れ50は、茶入れ本体51と茶入れ蓋52とからなる。
これらの部材は、回転切削加工されていることから、急須本体11を除き、いずれも通常の回転体形状である。すなわち、木地を成形する際の回転切削加工は、外形削りバイトを用いて木地の外側を切削する外形加工工程と、中繰りバイトを用いて木地の内部空間を形成する中繰り加工工程とに大きく分けることができる。この際、外形加工をするための外形加工軸S1と中繰り加工をするための中繰り加工軸S2とは、ワークをチャックし直す手間が省けることからも通常は一致させている。湯飲み椀30、中子湯飲み椀40、茶受け器20および茶入れ50は、この例に該当する。
急須本体11も回転切削加工を経て製造されるという限りにおいて回転体形状ということもできるが、外形を切削する際の外形加工軸S1と内部空間である湯室11Hを中繰り加工する際の中繰り加工軸S2との間に適切な偏心量D1が設定されていることが大きな特徴である(図1,図2)。すなわち、急須本体11の横断面外形形状は、全ての横断面位置において外形加工軸S1を中心とする円形に形成されるとともに、湯室11Hは、別の中繰り加工軸S2を基準として急須本体11に対して偏った位置に形成されている。したがって、急須本体11の側面には、相対的に厚肉部11Kと薄肉部11Gとが生じている。
急須本体11には、湯室11Hの他、側面の上端面の外周寄りに第1の落とし込み段部11Aが形成されるとともに、湯室11Hの開口部の周縁に第2の落とし込み段部11Bが形成されている。この際、第1の落とし込み段部11Aは、外形加工軸S1を基準に形成され、第2の落とし込み段部11Bは、中繰り加工軸S2を基準に形成されている。また、お茶を注ぐときの急須口11Eは、側面の厚肉部11Kにおいて第1の落とし込み段部11Aと第2の落とし込み段部11B間を横断するように形成されている。その急須口11Eは、その厚肉部11Kに斜向するように形成しているので、必然的ではあるが鳥嘴状の形状にデザインされ、急須本体11の側面の厚肉部11Kの肉厚の範囲内に収まっている。そして、急須口11Eの前方である上端縁11Cの内側を切り欠いて、凹状の湯道をつけておくと、外形が円筒状の急須本体11を傾斜させて滑らかに注ぐことができる(図3)。
急須10に付属する茶漉しネット13は、ステンレス製のリング枠13Fを有するメッシュ籠であり、使用に際しては、リング枠13Fを第2の落とし込み段部11Bに落とし込んで位置決めすることができる。急須蓋12は、つまみ12Tを有する皿状体であり、茶漉しネット13のリング枠上に重ねるように第2の落とし込み段部11Bに落とし込んで位置決めすることができる。
湯飲み椀30は、日本茶を嗜むのに適合するようにデザインされた椀体である。湯飲み椀30の天淵部31は、急須本体11の第1の落とし込み段部11Aに緩窮なく嵌まり込む外形に成形され、逆さ姿勢とした湯飲み椀30を急須本体11の第1の落とし込み段部11Aに嵌め込むようにして急須10と組み合わせることができる(図3)。本発明の携帯用日本茶セット100は、一人前を前提とし、茶葉、お湯を別途に持参するものとすれば、最低限本図の状態で1セットを構成することもできる。
携帯用日本茶セット100における茶受け器20は、湯飲み椀30の外側に重なり合うとともに、中子湯飲み椀40は、湯飲み椀30の内側に重なり合うことができるように、略、相似形に形成されている(図1,図4)。すなわち、これらは、茶受け器20の内側形状と湯飲み椀30の外側形状が近似し、湯飲み椀30の内側形状と中子湯飲み椀40の外側形状が近似する関係にある。したがって、3者は、入れ子椀式に重なり合い、この状態における茶受け器20の上端縁21と、湯飲み椀30の点渕部31と、中子湯飲み椀40における天淵部41のそれぞれの位置は、略同じ高さに揃うように寸法設定されている。なお、茶受け器20の上端縁21の外形と急須本体11の上端縁11Cの外形は、一致するように設定されている。
また、茶葉を収納する茶入れ50は、茶入れ本体51に茶入れ蓋52を被せた状態において、逆さ姿勢とした中子湯飲み椀40の内部に納まる外形に形成され、かつ、中子湯飲み椀40内に収納されている限りは、茶入れ蓋52が脱落するような不要な遊び空間がないようにサイズ設定されている(図1)。そして、この条件が満たされる限りは、茶入れ50の形状等に対する制約はなく、自由な形状を採用することができる。
茶入れ50を含む携帯用日本茶セット100の構成部材を組み合わせるには、茶漉しネット13はそのままとし、急須本体11に対して急須蓋12を裏向けにして組み合わせ、その上に茶入れ50を載せるように組み合わせる。次いで、いずれも逆さ姿勢の中子湯飲み椀40、湯飲み椀30、茶受け器20の順序で急須本体11の上に載せる。図1に示すこの状態において、湯飲み椀30は、急須本体11の第1の落とし込み段部11Aによって位置決めされ、茶受け器20と中子湯飲み椀40は、急須本体11に位置決めされた湯飲み椀30の内外に嵌まり込むことによって位置決めされ、結果として全セット構成部材がコンパクトに組み合わされて位置決めされる(図5)。茶受け器20の上端縁21の外形と急須本体11の上端縁11Cの外形を一致させていることにより両者間に段差等が生じることもなく、外観も端正である。
なお、急須本体11、茶受け器20、湯飲み椀30、中子湯飲み椀40の側面の上端縁寄りには、環状の水切り溝G1を形成することができる。水切り溝G1は、U溝形の環状溝であり、急須本体11の急須口11Eや湯飲み椀30の天淵部31から裏漏りしたお茶が、その側面を流下し垂下して着衣等に滴下するのを防止することができる。茶受け器20における水切り溝G1は、湯飲み椀30の数が不足する場合においては、これを、湯飲み椀代用として使用することが想定されているためであり、他の構成部材と外観上の統一性を図る趣旨でもある。また、これらの構成部材の側面には、水切り溝G1の他、滑り止め用の千筋模様G2を形成することができる。回転切削加工において低コストで実現できる技法でもある。
上記のように構成した急須本体11を使用する場合、持ち手で急須本体11の側面を持ち、その手の中指もしくは人差し指で第2の落とし込み部11Bの急須蓋12を押しつけて茶漉しネット13を支持しているので、一方側に急須口11Eが開口し、水切り溝G1を手掛かりとした持ち手前方に開口する急須口11Eから、安全に湯飲み椀30にお茶を注入できる。さらには、厚肉部11K側に急須口11Kを設けているので、その薄肉部11Gとの重さの差によって、お茶の注入時に前方に傾ける際に軽さを感じ、注入の安全性は向上する。
また、水切り溝G1は、急須口11Eや天淵31から裏漏りしたお茶が側面を流下し垂下して着衣を汚すのを防止する目的のほか、この水切り溝G1を急須本体11,茶受け器20,湯飲み椀30および中子湯飲み椀40に設けるのは、手持ちをし易く、滑落しないようにするためである。特に、急須本体11では、その本体の両側面に添え指を押し込むように持つことにより、安定して安全にお茶を注ぐことができる。
携帯用日本茶セットの実施の形態を示す縦断面図である。 携帯用日本茶セットの要部の分解斜視図である。 携帯用日本茶セットの実施の形態を示す縦断面図である。 携帯用日本茶セットの要部の斜視図である。 携帯用日本茶セットの要部の分解斜視図である。
符号の説明
100 携帯用日本茶セット
S1 外形加工軸
S2 中繰り加工軸
G1 水切り溝
10 急須
11 急須本体
11A 第1の落とし込み段部
11B 第2の落とし込み段部
11C 急須本体の上端縁
11H 湯室
12 急須蓋
13 茶漉しネット
13F リング枠
20 茶受け器
21 茶受け器の上端縁
30 湯飲み椀
31 天淵部
40 中子湯飲み椀
50 茶入れ
51 茶入れ本体
52 茶入れ蓋




Claims (5)

  1. 内部に湯室を形成した急須本体と該急須本体の湯室に収納する茶漉しネットと前記湯室の開口部を覆う急須蓋とからなる急須と、少なくとも1個の湯飲み椀と、茶入れ本体と茶入れ蓋とからなる茶入れとを組み合わせてなり、
    前記急須本体は、全ての横断面位置における横断面外形形状が円形に形成され、急須本体に対して前記湯室を偏った位置に設けることによって該急須本体の側面に厚肉部と薄肉部とを有するように形成し、急須本体の側面の上端面の外周寄りに形成する第1の落とし込み段部と前記湯室の開口部の周縁に形成する第2の落とし込み段部と前記側面の厚肉部において前記第1の落とし込み段部と第2の落とし込み段部間を横断するように形成する急須口を備え、前記湯飲み椀は、天淵部が急須本体の前記第1の落とし込み段部に嵌まり込む外形に成形され、前記茶入れは、前記茶入れ本体に茶入れ蓋を施用した状態において前記湯飲み椀内に収納可能な外形にサイズ設定され、
    前記急須本体と茶漉しネットと湯飲み椀と茶入れとは、急須本体の第2の落とし込み段部に茶漉しネットのリング枠を落とし込み、該茶漉しネットのリング枠の上に前記急須蓋を裏向きにして落とし込み、該急須蓋の上に茶入れを載せ、該茶入れの上方から逆さ姿勢にした前記湯飲み椀の天淵部を急須本体の前記第1の落とし込み段部に嵌め込むように組み合わせること、を特徴とする、
    携帯用日本茶セット。
  2. 前記急須本体の上端縁の外形に一致する上端縁の外形を有し、急須本体と組み合わせた前記湯飲み椀の外側に不要な遊び間隙を有することなく逆さ姿勢で嵌まり込むことによって、前記急須本体と段差なく組み合わせる茶受け器を備えること、を特徴とする、
    請求項1に記載の携帯用日本茶セット。
  3. 前記湯飲み椀の内側に不要な遊び間隙なく嵌まり込む1個または複数個の中子湯飲み椀を備え、前記茶入れは、最も内側の中子湯飲み椀内に収納可能な外形にサイズ設定すること、を特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の携帯用日本茶セット。
  4. それぞれ、側面の上端縁寄りに環状の水切り溝を形成した急須本体、湯飲み椀、茶受け器、中子湯飲み椀のいずれかを備えること、を特徴とする、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の携帯用日本茶セット。
  5. 前記急須本体は、外形加工軸と前記湯室を形成する中繰り加工軸とを異ならせて天然木材料から回転切削加工され、前記湯飲み椀と中子湯飲み椀と茶受け器とは、外形加工軸と中繰り加工軸とを一致させて天然木材料から回転切削加工されていること、を特徴とする、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の携帯用日本茶セット。

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