JP3123773U - 組合せコーヒセット - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトで端正な外観に組み合わせること可能であって、携帯および収納に便利な組合せコーヒセットを提供する。
【解決手段】 コーヒセットの内容をなすセット構成部材をいずれも回転体形状として形成し、組み合わせた際の不要な空間をできるだけ少なくし、セット構成部材相互間の組合せ密度を高める。実用上で必須でないコーヒカップ15,16の把手は省略し、ドリップポット10において必要なポット口11Eは、ポット本体11の内容空間11Hを偏らせて形成することによってポット本体11の側面に部分的に厚肉部11Mを設け、この厚肉部11M内においてポット口11E形成することによって、コンパクトな組合せ形態の実現に必要なドリップポット10の回転体形状を維持する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば、釣りやバーベキュウー大会、キァンピング、アウトドアスポーツ等に際して、コンパクトな組合せ形態で携帯することができるとともに、使用しないときには、最小限のスペース内に収納をすることができるように組合せ形態を工夫した組合せコーヒセットに関する。
週休二日制の導入に端を発するアウトドアブームは、キャンプ場やバーベキュウー設備等の環境の整備によっても定着した感がある。一定限度を超える時間と体力を費やして行われる屋外活動には、食料や飲料の準備が欠かせない。今日では、いわゆるスポーツ飲料と称される種類の飲み物も提供され、ペットボトル入りで簡単に携帯することができる。しかし、この種の飲料は、体内で消費された成分の補給という生理学的観点に基づいて調整されているものであり、心理的に「一服した」という休息感を与えるものではない。屋外活動において最も有効な休息効果を与える飲料は、「入れたての熱いコーヒである」と言えば、先ずは、大方の賛同を得ることができるであろうと思われる。
しかし、現実の屋外活動において、入れたての熱いコーヒにありつける機会は少ない。これは、そのような要望がないからではなく、荷物として収まりの良くない多物品からなるコーヒセットを持参することが極めて煩雑であるからに過ぎない。また、これとは別に、家庭における食器棚がコーヒセットによってよって手狭となるのを防止する観点から、コーヒセットを場所をとらずに収納したいという要望も根強い。わが国における一般家庭には、通常、日本茶のための茶器が備えられており、この上に、コーヒセットを備える場合には、この両者によって食器棚の相当スペースが占領されてしまうこととなるからである。そして、このような問題に対して、従来、次のような提案がなされている。
実公昭16−13394号公報 実公昭18−4042号公報 実公昭24−9480号(登録番号373084)公報 実開昭49−3878号公報 実開昭64−35074号公報 実開平6−17641号公報
特許文献1には、陶磁器製の3個の器体と被蓋との組合せからなる組合せ食器が開示されている。3個の器体は、それぞれ異なるサイズに寸法設定されており、大きいサイズの器体の中に順次に小さいサイズの器体を収納し、その上に被蓋を裏向けにして組み合わせる入れ子式の考え方に基づくものである。そして、このように組み合わせることで外側の器体と被蓋とは、あたかも1個の蓋付きの容器のような外形となり、容器1個分の収納スペースを占有するのみで食器棚に収納することができる。なお、本特許文献の発行年度は古く、場所をとらずに収納したいという要望がいかに古くて新しい課題であるかを物語っている。
特許文献2には、セット中に、紅茶、コーヒ飲具を含む携帯用容器が開示されている。この携帯用容器は、上記のほかに食物容器、水飲具を含み、これらを組み合わせた状態において登山や行軍に携行することを目的とするものであり、今日のキャンピングセットに相当するようなセット内容である。セット構成部材の組み合わせ方をたとえて説明するならば、丁度、同じサイズの植木鉢を上下方向に積み重ねるような、いわば、普通の組合せ態様である。そして、最も上位には、ねじ蓋付きの食物容器を配置して全体の蓋を兼ねるようにしている。なお、本特許文献の発行年度も古いのであるが、この年代のセットに既にコーヒ飲具が含まれていることは、アウトドア活動におけるコーヒの効用を示唆している。
特許文献3には、形状とサイズが大きく異なる5個の杯と賽小呂を1個の木茸形の容器体のように組み合わせることができる木茸形の余興用飲食用具が開示されている。各々の杯と賽小呂とには対応する図案が描かれており、賽小呂を振った際の図案に対応する杯を使用して酒を飲むというような趣向である。材質等には触れられていないが、この提案においても組み合わせた際の収納性の良さが主張されている。使用方法が特殊であるが、組合せ例として参照した。
特許文献4には、上下方向に段済み可能な同じサイズの複数個の容器本体の内部に、キャンピン部に必要とされる各種の食器類を入れ子に重ねたものを収納する形式のキャンピングセットが開示されている。複数個の容器本体は、いずれも容器蓋を有し、下側の容器本体の容器蓋と、その上の容器本体の底面とが互いに嵌合重積するように段積みする態様である。したがって、容器本体については、小物の収納容器として機能するものの、組み合わせても全く減容されない方式である。
特許文献5には、急須と湯さましと3個の茶碗と急須の蓋とをスペーサを介して組み合わせて紐帯で結わえる方式の茶器セットが提案されている。構成各部材の組み合わせ方は、大きい部材の内部に順次に小さい部材を入れ子式に収納し、最後に急須の蓋を逆さ姿勢で載せる態様である。スペーサを使用してセット構成部材相互の干渉に気遣いしている点からして、材質は、陶磁器であると思われる。
特許文献6には、保温用の容器と徳利と盃とからなる酒器セットが提案されている。徳利は、容器内部に宙吊り状態として掛止され、盃は、徳利の口を塞ぐように逆さ姿勢で容器上の載せるように組み合わされる。全体を1物体として簡便に扱うことを可能としつつ、徳利内のお酒の温度変化を抑えることを目的とするものである。このものにつても、用途が特殊であるが、組合せ形態に着目して参考とした。
セットの用途がキャンピングセットであるか食器セット等であるかを不問として、上記のセット物あるいは組合せ物の従来例を観察すると、セット構成部材を組み合わせた際の組合せ形態が外観面で良好であるものと(特許文献1,3,4,6参照)、そうでないもの(特許文献2,5参照)があることに気がつく。また、外観が良好であっても全体嵩の面でコンパクトな組合せ形態のものと(特許文献1,3)、そうでないものがある。見方を変えると組合せ形態が蓋付きの1個の容器体として観察されるものと、単なる構成部材の寄せ集めとしてしか観察できないものとがある。また、1個の容器体として組み合わせることができるものにおいても、コンパクトに組み合わせることができるものとそうでないものとがある。その理由を検討するに、セット構成部材中にその横断面の外形形状が円形でない部材を含む場合や突出部を有する部材を含む場合および側面の傾斜角度が異なる構成部材を含む場合(特許文献5参照)には、組合せ形態をコンパクトで端正なものとすることが難しいということが理解される。
すなわち、単品の集合からなる通常のコーヒセットにおけるドリッパや把手付きのコーヒカップを含む組合せ物は、端正でコンパクトな組合せ形態を実現することが困難であるという問題があり、このことが組合せ可能なコーヒセットが普及していない原因ともなっている。
本考案は、上記考察の基づき、実用上必須とはいえないコーヒカップにおける把手を、外観を損ねることなく省略するとともに、抽出したコーヒ液を小分けする上で必須の要素となるコーヒポットのポット口をポット本体の外部に突出させないように工夫することによって、携帯および収納に便利な、コンパクトで端正な組合せ形態を実現することができる組合せコーヒセットを提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するために次のような手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の組合せコーヒセットは、濾紙を収納するロート形の濾紙カップに円板形のドリッパベースを一体化してなるドリッパと、ドリップしたコーヒ液を受けるドリップポットと、コーヒ液を飲用するコーヒカップと、挽いたコーヒ豆を収納する蓋付きの豆容器とを備え、ドリップポットのポット縁の外径とドリッパベースの外径とコーヒカップのカップ縁の外径とを同一外径に形成し、ドリッパベースの周縁部寄りの表側と裏側とに嵌合段を形成し、ドリップポットのポット縁にドリッパベースの嵌合段に対応する受け段を形成し、豆容器は、逆さ姿勢としたコーヒカップ内に収納される外形に形成してなり、ドリッパとドリップポットとコーヒカップと豆容器とは、ドリップポット内に逆さ姿勢としたドリッパを収納し、ドリッパのドリッパベース上に豆容器を載せ、豆容器の上に逆さ姿勢としたコーヒカップを被せるように組み合わせたとき、ドリップポットの受け段にドリッパベースの表側の嵌合段が嵌まり込むとともに、コーヒカップのカップ縁がドリッパベースの裏側の嵌合段と嵌まり込むことによって相互に位置決めされることを特徴とする。
上記構成を有する組合せコーヒセットは、組み合わせたときに嵩張ることとなるドリッパの濾紙カップがコーヒポット内に収納されてしまうとともに、ドリッパベースは嵩張らない円板形であるので、ドリップポットとドリッパとは、略、ドリップポットのみの組合せ容積となる。また、豆容器は、逆さ姿勢としたコーヒカップ内に収納される外形であるので、コーヒカップと豆容器とは、コーヒカップのみの組合せ容積で組み合わせることができる。したがって、4点のセット構成部材は、実質的にコーヒポットとコーヒカップのみの容積相当のコンパクトな組合せ形態を実現することができるとともに、ドリップポットのポット縁の外径とドリッパベースの外径とコーヒカップのカップ縁の外径とを同一外径に形成してあるので、組合せ状態の外観も端正である。そして、組合せ状態におけるドリップポットとコーヒカップとは、ドリッパベースの表裏一対の嵌合段とコーヒポットの受け段とコーヒカップのカップ縁との嵌り合いによって位置決めされるで、携帯に支障のない適度な一体性を維持することができる。
本考案の請求項2に記載の組合せコーヒセットは、コーヒポットのポット縁の受け段をドリッパベースを受け入れ可能に形成し、ドリッパベースとコーヒカップのカップ縁との双方をドリップポットの受け段に落とし込んで位置決めすることを特徴とする。
上記構成を有する組合せコーヒセットは、請求項1に記載の組合せコーヒセットとの比較で説明すると、請求項1に記載のものにおいては、ドリッパベースを介在させてコーヒポットとコーヒカップとを位置決めするのに対し、本構成のものは、ドリッパベースとコーヒカップとの双方をコーヒポットの受け段に落とし込んで位置決めするものであり、位置決め手段の変形例を示している。
本考案の請求項3に記載の組合せコーヒセットは、ポット本体とポット蓋とからなるドリップポットと、ロート形の濾紙カップと円板形のドリッパベースとを一体化してなるドリッパと、使用したドリッパを載せ置くドリッパ受け皿と、コーヒ液を飲用する少なくとも2個のコーヒカップと、挽いたコーヒ豆を収納する蓋付きの豆容器とを備え、ドリップポット本体は、側面に厚肉部と薄肉部とが形成されるように内容空間を偏らせて形成するとともにドリップポットのポット縁の外径とドリッパ受け皿の皿縁の外径を同一外径に形成し、ポット本体のポット縁には、側面の厚肉部を横断する向きにポット口を形成するとともに外側受け段と内側受け段とを形成し、ドリッパ受け皿の皿縁に外側嵌合段と内側受け段とを形成し、ドリッパベースとポット蓋とを内側受け段に対応する同一外径に形成し、ドリッパの濾紙カップと複数個のコーヒカップとを相似形状に形成し、豆容器を逆さ姿勢とした最も小さいコーヒカップ内に収納される外形に形成してなり、ドリップポットとポット蓋とドリッパとドリッパ受け皿と複数のコーヒカップと豆容器とは、ポット本体の内部空間に順次に、豆容器と逆さ姿勢の複数のコーヒカップとドリッパを収納した後、ドリッパのドリッパベースの上に、逆さ姿勢としたポット蓋を載せた上、ポット本体にドリッパ受け皿を被せるように組み合わせたとき、ポット本体とドリッパ受け皿とが外側嵌合段と外側受け段との嵌合によって相互に位置決めされるとともに、重なり合っているドリッパベースの周縁部とポット蓋の蓋縁とがポット本体の内側受け段とドリッパ受け皿の内側受け段に嵌まり合うことによって相互に位置決めされ、豆容器と複数のコーヒカップとは、ドリッパの濾紙カップによって取り囲むように位置決めすることを特徴とする。
上記構成を有する組合せコーヒセットは、同一外径としたコーヒポットと逆さ姿勢のドリッパ受け皿とが外側嵌合段と外側受け段との嵌り合いによって、外観の良い1個の容器体を形成し、その内容空間に他のセット構成部材を収納することができる。ドリップポットとドリッパ受け皿との双方には、さらに、内側受け段が形成されており、いずれも逆さ姿勢で重なり合ったドリッパのドリッパベースとポット蓋の蓋縁を内側受け段内に受け入れて上下から挟み込むようにして両者を位置決めすることができる。この状態において、ドリッパの濾紙カップは、下向きになっており、濾紙カップの下方に豆容器と複数のコーヒカップとは、濾紙カップに取り囲まれて位置決めされる。ドリップポット内に抽出されたコーヒ液は、ドリップポットの側面の厚肉部に形成されたポット口から複数のコーヒカップに小分けすることができる。ポット口は、コーヒ液を注ぎ出す位置を特定させる機能を有し、ポット口の形成位置を厚肉部とすることによって、ポット口をドリップポットの外部に突出させることなく、しかもポット口の機能を発揮することができる有効な大きさのポット口を形成することができるのである。
本考案の請求項4に記載の組合せコーヒセットは、上記、いずれの請求項についても、組合せコーヒセットを構成するセット構成部材が天然木材から回転切削加工されていることを特徴とする。
上記構成を有する組合せコーヒセットは、各セット構成部材が木製であるので、多数の部材をセット化したときにもセットとしての全体重量を軽量なものとすることができる。また、樹脂製品における貧弱感および陶磁器製品における衝突もろさのいずれをも排除することができる。
本考案の組合せコーヒセットは、セット構成部材がいずれも回転体形状であるので、例えば、組み合わせた状態から逆算的に各セット構成部材の外形を決定するような設計手法を容易に採用することができるので、各セット構成部材を高密度に組み合わせたコンパクトで良好な外観の組合せコーヒセットを提供することができる。また、複数人用の大きなドリップポットを採用する場合には、側面に厚肉部と薄肉部とを形成し、厚肉部を横断するようにポット口を形成することによって、回転体形状でありながら、抽出したコーヒ液の小分けにおいて必要となるポット口を設けることを可能としている。
以下、図面を引用しながら本考案の実施の形態の3例について順次に説明する。1例は、セット構成部材中に2個以上のコーヒカップを含む多人数用の組合せコーヒセット10Aであり(図1)、2例目は、セット構成部材中のコーヒカップが1個である一人用の組合せコーヒセット10Bであり(図5)、他の1例は、その変形例の組合せコーヒセット10Cである(図9)。2例目以下の説明については、いずれも1例目と異なる点ついて説明し、重複する説明は、適宜割愛する。また、以下の説明において「嵌合段A」という場合には、段部が凸型として形成されているか凹型として形成されているかにかかわらず嵌め込む側の部材に形成されている段部を示し、「受け段B」という場合には、段部が凸型として形成されているか凹型として形成されているかにかかわらず嵌め込まれる側の部材に形成されている段部を示すものとして説明する。このことは「外側嵌合段A1」、「外側受け段B1」、「内側受け段B2」という場合についても同様である。凸型と凹型は、見方によってはいずれとも受け取れる形状であるからである。
また、以下に示す組合せコーヒセット10A,10B,10Cは、いずれも天然木材料を回転切削加工した木地を用いて漆器として製造する例に関するものであるが、本発明は、陶磁器製品としても樹脂製品としても通常の製造方法によって製造可能である。ただし、この場合には、使用する素材の加工方法や物性上の都合によって、各部の厚みや形状等について若干の範囲で設計変更を要する場合がある。
多人数用の組合せコーヒセット10Aは、大容量のドリップポット10と、ドリッパ14と、ドリッパ受け皿13と、2個のコーヒカップ15,16と豆容器17とからなる(図1)。これらの、各セット構成部材は、いずれも回転体形状である。したがって、これらの各セット構成部材の全体形状は、同図に示す断面形状を回転させたときに形成される形状である。ただし、ドリップポット10とドリッパ受け皿13については、回転体形状ではあるが、その外形を加工する際の外形加工軸S1と、内容空間11Hを形成する際の中繰り加工軸S2との間に偏心量D1を設定した特殊な回転体形状とされている。また、ポット口11Eは、回転切削加工後の後加工によって形成する。
ドリップポット10は、ポット本体11とポット蓋12とからなる。ポット本体11は、有底円筒状の容器体であり、コーヒ液を抽出するのに使用する。円筒状のポット本体11の側面には、偏心量D1の設定によって厚肉部11Mと薄肉部11Tとが設定され、側面の上端面であるポット縁11Fには、外周寄りに位置する外側受け段B1と、内容空間11Eの開口部を取り巻くように位置する内側受け段B2とが形成され、厚肉部11Mには、厚肉部11Mを横断する向きにポット口11Eが形成されている(図1,図2)。ポット蓋12は、中心位置につまみ12Tを有し、ポット本体11の内側受け段B2に落とし込んで、内容空間11Hの開口部を塞ぐ機能を担う。
ドリッパ14は、濾紙Fを受けるためにロート形に形成される濾紙カップ14Cと(濾紙としては、紙製のもの、布製のもが用いられる)、濾紙カップ14Cに一体成形される円板形のドリッパベース14Bとからなり、コーヒ液の抽出に際しては、ドリッパベース14Bをポット本体11の内側受け段B2に落とし込んで位置決めすることができる(図3)。なお、ドリッパベース14Bの外径は、ポット蓋12の外径と同一外径に設定されている。また、濾紙カップ14Cの内周面には、コーヒ液を案内する6本ないし8本のドリップ溝14G…が形成されている。ドリップポット10の内容空間11Hは、コーヒのお替りを提供することができるように十分な容量が設定され、抽出したコーヒ液は、ポット口11Eを介して的確に注ぐことができる。
ドリッパ受け皿13は、ドリップ作業後にドリッパ14を載せておく受け皿である。ドリッパ受け皿13は、ドリッパポット本体11を極端に浅くした形状相当の小容量の内容空間13Hを有するように形成され、外形と内容空間Hは、ポット本体11に対応させて偏心加工されている(図1)。ドリッパ受け皿13の皿縁13Fには、ポット本体11の外側受け段B1に対応する外側嵌合段A1と、ポット本体11の内側受け段B2に対応する内側受け段B2が形成されている。使用後のドリッパ14は、表向きとしたドリッパ受け皿13の内側受け段B2にドリッパベース14B落とし込んで位置決めすることができる。また、逆さ姿勢としたドリッパ受け皿13の外側嵌合段A1は、ポット本体11の外側受け段B1と嵌合することによってドリップポット10の外蓋としても利用することができる。
組合せコーヒセット10Aに含まれる2個のコーヒカップ15,16は、互いに相似形に形成され、入れ子式に重ねることができるとともに、ドリッパ14の濾紙カップ14Cとも略相似形に形成されている(図1)。また、豆容器17は、蓋17Fを有する小容器であり、蓋17Fを使用した正立姿勢において最も小さいコーヒカップ16内に収納可能な外形に設定されている。
組合せコーヒセット10Aを構成するセット構成部材は、図1に示す状態、すなわち、ポット本体11内に正立姿勢の豆容器17、逆さ姿勢とした小のコーヒカップ16、大のコーヒカップ15、ドリッパ14、ポット蓋12を順次に収納した上、ポット本体11に逆さ姿勢としたドリッパ受け皿13を嵌め込む順序で組み合わせることができる(図1,図4)。この際、ドリッパ14のドリッパベース14Bとポット蓋12とは、重なり合った状態でポット本体11の内側受け段B1とドリッパ受け皿13の内側受け段B1とによって上下から挟み込まれる態様で位置決めされる。
セット構成部材に回転体形状と相似形状を採用することによって、きわめてコンパクトかつ端正な1容器としての組合せ外観を構成することができるとともに、セット構成部材が木製であるために全体重量が小さく、手軽に携帯することができる。また、この組合せ状態で省スペース収納が可能である。なお、ポット本体11の外周面には、取り扱い上の滑り止め兼用の千筋G1が加工されている。ただし、この千筋G1は、伝統的な千筋より深めに刻設することによって、液垂れ防止機能をも発揮するように配慮されている。ドリッパ受け皿13側の千筋は、専らポット本体11との外観統一を意図している。
一人用の組合せコーヒセット10Bは、いずれも回転体形状であるドリップポット10とドリッパ14とコーヒカップ15と豆容器17とをセット構成部材としてなる(図5)。ドリップポット10は、ドリッパ14の濾紙カップ14Cを収納できるサイズに設定され、コーヒカップ15は、蓋17Fを使用した豆容器17を収納可能なサイズに設定されている。また、ドリップポット10のポット縁11Fの外径とコーヒカップ15のカップ縁15Fの外径とは同一外径に設定されている。ドリッパベース14Bの周縁部寄りの表側と裏側とには、一対の嵌合段A,Aを形成されるとともに(図6)、ドリップポット10のポット縁11Fには、ドリッパベース14Bの嵌合段A,Aに対応する受け段Bが形成されている。
コーヒの抽出に際してのドリッパ14は、ドリッパベース14Bの裏側の嵌合段Aをドリップポット10の受け段Bに嵌め込んで位置決めすることができる(図7)。また、収納に際してのセット構成部材は、ドリッパベース14Bを介在させて位置決めすることが特徴である(図5,図8)。組合せ状態は、ドリッパ14を逆さ姿勢とし、ドリッパベース14Bの表側の嵌合段をドリップポット10の受け段Bに嵌め込み、ドリッパベース14の上に豆容器17を載せ、ドリッパベース14Bの裏側の嵌合段Aに逆さ姿勢のコーヒカップ15のカップ縁15F嵌め合わせる順序によって簡単に実現することができる。組み合わせることで小型の携帯用魔法瓶のように一体感に優れたコンパクトな組合せ外観が形成される。
一人用の別の組合せコーヒセット10Cは、ドリッパベース14Bとコーヒカップ15のカップ縁15Fとの双方をドリップポット10の受け段Bに落とし込んで位置決めするように構成されている(図9)。この場合におけるドリップポット10の受け段Bは、ドリッパベース14Bの外径を落とし込み可能なサイズに設定し、セット構成部材は、ドリッパベース14Bの裏側の受け段Aにコーヒカップ15のカップ縁15Fを嵌合させた状態のドリッパベース14とコーヒカップ15とをともにドリップポット10の受け段Bに落とし込む態様で組み合わせることができる。ドリップポット10とコーヒカップ15との間に僅かの段差が生じるものの、上記の組合せコーヒセット10Bと同等の組合せ外観を形成することができる。
組合せコーヒセットの実施の形態を示す縦断面図である。 上記組合せコーヒセットの実施の形態における要部の斜視図である。 上記組合せコーヒセットの実施の形態における使用状態の縦断面図である。 上記組合せコーヒセットの実施の形態における組合せ状態の斜視図である。 別の組合せコーヒセットの実施の形態を示す縦断面図である。 上記組合せコーヒセットの実施の形態における要部の斜視図である。 上記組合せコーヒセットの実施の形態における使用状態の縦断面図である。 上記組合せコーヒセットの実施の形態における組合せ状態の斜視図である。 上記組合せコーヒセットの他の実施の形態を示す縦断面図である。
符号の説明
S1 外形加工軸
S2 中繰り加工軸
A 嵌合段
B 受け段
A1 外側嵌合段
B1 外側受け段
B2 内側受け段
10A 多数人用の組合せコーヒセット
10B 一人用の組合せコーヒセット
10C 一人用の組合せコーヒセット
10 ドリップポット
11 ポット本体
11E ポット口
11F ポット縁
11M 厚肉部
11T 薄肉部
12 ポット蓋
13 ドリッパ受け皿
14 ドリッパ
14B ドリッパベース
14C 濾紙カップ
15 コーヒカップ
15F カップ縁
16 コーヒカップ
17 豆容器

Claims (4)

  1. 濾紙を収納するロート形の濾紙カップに円板形のドリッパベースを一体化してなるドリッパと、ドリップしたコーヒ液を受けるドリップポットと、コーヒ液を飲用するコーヒカップと、挽いたコーヒ豆を収納する蓋付きの豆容器とを備え、
    前記ドリッパとドリップポットとコーヒカップと豆容器とは、いずれも回転体形状に形成し、前記ドリップポットのポット縁の外径とドリッパベースの外径とコーヒカップのカップ縁の外径とを同一外径に形成し、前記ドリッパベースの周縁部寄りの表側と裏側とに一対の嵌合段を形成し、前記ドリップポットのポット縁に前記ドリッパベースの嵌合段に対応する受け段を形成し、前記豆容器は、逆さ姿勢とした前記コーヒカップ内に収納される外形に形成してなり、
    前記ドリッパとドリップポットとコーヒカップと豆容器とは、前記ドリップポット内に逆さ姿勢とした前記ドリッパを収納し、該ドリッパのドリッパベース上に前記豆容器を載せ、該豆容器の上に逆さ姿勢とした前記コーヒカップを被せるように組み合わせたとき、前記ドリップポットの受け段に前記ドリッパベースの表側の嵌合段が嵌まり込むとともに、前記コーヒカップのカップ縁がドリッパベースの裏側の嵌合段と嵌まり込むことによって相互に位置決めされること、を特徴とする、
    組合せコーヒセット。
  2. 前記コーヒポットのポット縁の受け段を前記ドリッパベースを受け入れ可能に形成し、ドリッパベースとコーヒカップのカップ縁との双方を前記ドリップポットの受け段に落とし込んで位置決めすること、を特徴とする、
    請求項1に記載の組合せコーヒセット。
  3. ポット本体とポット蓋とからなるドリップポットと、ロート形の濾紙カップと円板形のドリッパベースとを一体化してなるドリッパと、使用したドリッパを載せ置くドリッパ受け皿と、コーヒ液を飲用する少なくとも2個のコーヒカップと、挽いたコーヒ豆を収納する蓋付きの豆容器とを備え、
    前記ドリップポットとポット蓋とドリッパとドリッパ受け皿と複数のコーヒカップと豆容器とは、いずれも回転体形状に形成し、前記ドリップポット本体は、側面に厚肉部と薄肉部とが形成されるように内容空間を偏らせて形成するとともにドリップポットのポット縁の外径とドリッパ受け皿の皿縁の外径を同一外径に形成し、ポット本体のポット縁には、側面の厚肉部を横断する向きにポット口を形成するとともに外側受け段と内側受け段とを形成し、前記ドリッパ受け皿の皿縁に外側嵌合段と内側受け段とを形成し、前記ドリッパベースとポット蓋とを該内側受け段に対応する同一外径に形成し、前記ドリッパの濾紙カップと複数個のコーヒカップとを相似形状に形成し、前記豆容器を逆さ姿勢とした最も小さいコーヒカップ内に収納される外形に形成してなり、
    前記ドリップポットとポット蓋とドリッパとドリッパ受け皿と複数のコーヒカップと豆容器とは、前記ポット本体の内部空間に順次に、豆容器と逆さ姿勢の複数のコーヒカップとドリッパを収納した後、該ドリッパのドリッパベースの上に、逆さ姿勢としたポット蓋を載せた上、ポット本体にドリッパ受け皿を被せるように組み合わせたとき、
    前記ポット本体とドリッパ受け皿とが前記外側嵌合段と外側受け段との嵌合によって相互に位置決めされるとともに、重なり合っている前記ドリッパベースの周縁部とポット蓋の蓋縁とが前記ポット本体の内側受け段とドリッパ受け皿の内側受け段に嵌まり合うことによって相互に位置決めされ、前記豆容器と複数のコーヒカップとは、前記ドリッパの濾紙カップによって取り囲むように位置決めすること、を特徴とする、
    組合せコーヒセット。
  4. 組合せコーヒセットを構成するセット構成部材が天然木材から回転切削加工されていること、を特徴とする、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の組合せコーヒセット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019193757A (ja) * 2018-05-04 2019-11-07 藤田 秀雄 コーヒーつくり器

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