JP3123181U - ガスライター - Google Patents
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Abstract
【課題】廃棄時に残留ガスを簡単に排出し得るガスライターを提供する。
【解決手段】本体ケース2の底部に、タンク部3に連通する内空状易切断遮蔽部9を突設し、該内空状易切断遮蔽部9を爪切りまたは鋏等の道具により切断することによって、タンク部3内の残留ガスを排出させ得るようにするとともに、該内空状易切断遮蔽部9を被覆するキャップ体11を、本体ケース2の底部に着脱可能に嵌着するようにした。
【選択図】図2
【解決手段】本体ケース2の底部に、タンク部3に連通する内空状易切断遮蔽部9を突設し、該内空状易切断遮蔽部9を爪切りまたは鋏等の道具により切断することによって、タンク部3内の残留ガスを排出させ得るようにするとともに、該内空状易切断遮蔽部9を被覆するキャップ体11を、本体ケース2の底部に着脱可能に嵌着するようにした。
【選択図】図2
Description
本考案は、廃棄時に残留ガスを簡単に排出し得るようにしたガスライターに関する。
本体ケース内に可燃性液化ガスが充填されるタンク部を備え、かつ該本体ケースの上部に、前記タンク部から気化ガスを吐出させて、該気化ガスに点火する点火操作機構部を備えたガスライターにあって、使い捨てを前提として製造される安価なガスライターが知られている。かかる使い捨てのガスライターは、ガス補給用バルブを備えておらず、タンク部内のガスが使用に伴って減少しても、使用者が新たにガスを補給することができないため、製造時にタンク部に充填された所定量の可燃性液化ガスが殆ど無くなって点火不能となると廃棄されている。
また、タンク部に可燃性液化ガスが十分残っている状態であっても、点火操作機構部の故障によって点火操作ができなくなった場合には、修理されることなく、そのまま廃棄されることとなる。
ところで、上記のような使い捨てのガスライターにあっては、点火操作機構部の故障で点火不能となり、ガスが十分残っている状態で廃棄する場合は勿論のこと、使用に伴いガスが減少して点火不能となった場合においても、タンク部内にガスが残留しており、このようにタンク部内にガスが残留した状態で廃棄すると、焼却処理やリサイクル時の粉砕処理時に爆発等の不測の事態が発生する虞がある。従って、使用者は残留ガスを完全に排出させてから廃棄することが望ましいが、従来の使い捨てのガスライターには、簡単に残留ガスを排出させ得るガス抜き手段が設けられていないという問題点があった。
本考案は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、廃棄時にタンク部内の残留ガスを簡単に排出し得るようにしたガスライターを提供することを目的とするものである。
本考案は、本体ケース内に可燃性液化ガスが充填されるタンク部を備え、かつ該本体ケースの上部に、前記タンク部から気化ガスを吐出させて、該気化ガスに点火する点火操作機構部を備えたガスライターにおいて、前記本体ケースの底部に、タンク部に連通する内空状易切断遮蔽部が突設されるとともに、該内空状易切断遮蔽部が、本体ケースの底部に着脱可能に嵌着されるキャップ体によって被覆されていることを特徴とするガスライターである。
ここで、本発明が適用されるガスライターは、圧電ユニットを備えた電子式ガスライターまたは発火石を備えたフリント式ガスライターの何れであってもよい。また、本体ケースの材質には硬質合成樹脂が好適に用いられ、タンク部は該本体ケースの内部に一体に区画形成され得る。また、タンク部に連通する内空状易切断遮蔽部は、先端が閉塞された細管状の突出部を、本体ケースの底部から下方に突設させることにより、本体ケースと一体に形成され得る。
また、前記キャップ体の横断面の外周形状が、前記本体ケースの横断面の外周形状に一致させて形成され、その相互の外周面が整一に連続するようにして、本体ケースの底部にキャップ体を嵌着する構成が提案される。
さらに、前記本体ケースとキャップ体の何れか一方に、単一または複数の凹部を形成し、他方に該凹部と係合して本体ケースとキャップ体との嵌着状態を保持する突部を形成する構成が提案される。
また、本発明は、本体ケース内に可燃性液化ガスが充填されるタンク部を備え、かつ該本体ケースの上部に、前記タンク部から気化ガスを吐出させて、該気化ガスに点火する点火操作機構部を備えたガスライターにおいて、前記本体ケースの底部に、タンク部と外部とを連通する雌螺子孔からなるガス抜き路が形成され、該ガス抜き路が外部側から前記雌螺子孔に螺着される着脱可能な封止螺子によって遮蔽されていることを特徴とするガスライターである。
本発明は、上述したように、本体ケースの底部に、タンク部に連通する内空状易切断遮蔽部が突設されるとともに、該内空状易切断遮蔽部が、本体ケースの底部に着脱可能に嵌着されるキャップ体によって被覆されているガスライターであるから、廃棄時に、爪切りまたは鋏等の道具を適宜用いて、内空状易切断遮蔽部を切り落とす簡単な作業により、タンク部が外部と連通し、該タンク部の残留ガスを即座に大気中に排出させることができる。ここで、内空状易切断遮蔽部の切断には、どこの家庭にもある爪切りまたは鋏等の一般な道具類が使用可能であり、特殊な工具を用意する必要がないため、残留ガスの除去作業を容易かつ無費用で行うことができる。また、内空状易切断遮蔽部が、本体ケースの底部に着脱可能に嵌着されるキャップ体によって被覆されているので、使用者は内空状易切断遮蔽部に対して違和感を生じることなくガスライターを使用することができるとともに、キャップ体の保護作用により、使用中における落下等の衝撃による内空状易切断遮蔽部の不意の切断や破損を防止することができる。さらに、キャップ体によって内空状易切断遮蔽部を覆い隠すことができるので、内空状易切断遮蔽部が目立たず、その外的美観を向上させることができる。
また、前記キャップ体の横断面の外周形状を、前記本体ケースの横断面の外周形状に一致させて形成し、その相互の外周面が整一に連続するようにして、本体ケースの底部にキャップ体を嵌着する構成にあっては、本体ケースとキャップ体の外周面が面一状に連続するので、ガスライターの把持が容易であるとともに、ガスライターのデザイン性を向上させることができる。
さらに、前記本体ケースとキャップ体の何れか一方に、単一または複数の凹部を形成し、他方に該凹部と係合して本体ケースとキャップ体との嵌着状態を保持する突部を形成する構成にあっては、凹部と突部との係脱作用を介して、本体ケースとキャップ体との着脱操作を確実かつ容易に行うことができる。
また、本発明は、本体ケースの底部に、タンク部と外部とを連通する雌螺子孔からなるガス抜き路が形成され、該ガス抜き路が外部側から前記雌螺子孔に螺着される着脱可能な封止螺子によって遮蔽されているガスライターであるから、廃棄時に、ドライバーを用いて封止螺子を弛緩方向へ回転させて取り外す簡単な作業により、タンク部がガス抜き路を介して外部と連通し、該タンク部の残留ガスを即座に大気中に排出させることができる。ここで、封止螺子の取り外しには、どこの家庭にもあるドライバーが使用可能であり、特殊な工具を用意する必要がないため、残留ガスの除去作業を容易かつ無費用で行うことができる。
以下に、本考案にかかるガスライターの第一実施例を、図1〜図3に基づいて説明する。この第一実施例のガスライター1Aは、ポリプロピレン等の硬質合成樹脂により縦長薄型の略中空箱状に形成された本体ケース2内に、可燃性液化ガスが充填されるタンク部3が一体に区画形成されており、該本体ケース2の上部には、前記タンク部3から気化ガスを吐出させて、該気化ガスに点火する点火操作機構部4が配設されている。
前記点火操作機構部4は、タンク部3の上部と連通する開閉弁5と、該開閉弁5の上部に立設されたガス吐出ノズル6と、蓋体を兼ねた点火操作レバー7と、圧電ユニット8等を備えており、点火操作レバー7の押し下げ操作によって、開閉弁5を開作動してガス吐出ノズル6から気化ガスを吐出させるとともに、圧電ユニット8で高電圧を発生させてガス吐出ノズル6に放電し、その火花によって気化ガスに点火し得るようになっている。尚、点火操作機構部4は、このような圧電式のもの以外に、ヤスリ車と発火石とを備えたフリント式のものであってもよい。
本体ケース2の底部には、図2,図3に拡大して示すように、タンク部3に連通する内空状易切断遮蔽部9が突設されている。該内空状易切断遮蔽部9は、先端が閉塞された細管を本体ケース2から下方に向けて一体に突出させて形成されており、該細管の内空部10がタンク部3に連通されている。この内空状易切断遮蔽部9は、直径2.5〜3.0mm程度の太さに設定されており、これによって爪切りや鋏によって容易に切断し得るようになっている。
また、本体ケース2の底部には、前記内空状易切断遮蔽部9を被覆するキャップ体11が着脱可能に嵌着されており、該キャップ体11によって内空状易切断遮蔽部9を外的衝撃から保護するようにしている。ここで、本体ケース2の底部の外周壁には、キャップ体11の周壁の厚みに一致する分だけ内方に凹ませた嵌合部12が形成されており、また、キャップ体11の横断面の外周形状は、本体ケース2の横断面の外周形状に一致させて形成されている。これにより、前記嵌合部12にキャップ体11を外嵌させると、その相互の外周面を整一に連続させ得るようになっている。
さらに、前記嵌合部12の前後及び左右の周面には、略半球状の突部13が夫々突成されており、キャップ体11の内周面には該突部13と係合可能な凹部14が夫々形成されている。これにより、嵌合部12にキャップ体11を外嵌させると、図1に示すように、各突部13と凹部14とが係合され、その係合作用を介して本体ケース2とキャップ体11との嵌着状態を保持し得るようになっている。尚、本体ケース2とキャップ体11との嵌着状態を保持できれば、前記突部13と凹部14の数及び配設箇所は特に限定されるものではなく、また、突部13と凹部14は、その位置関係を逆にして配置することも可能である。
かかる構成からなるガスライター1Aにあっては、廃棄時に、爪切りまたは鋏等の道具を適宜用いて、内空状易切断遮蔽部9を切断して切り落とすことにより、内空部10を介してタンク部3が外部と連通し、該タンク部3の残留ガスを即座に大気中に排出させることができる。ここで、内空状易切断遮蔽部9の切断には、どこの家庭にもある爪切りまたは鋏等の一般な道具類が使用可能であり、特殊な工具を用意する必要がないため、残留ガスの除去作業を容易かつ無費用で行うことができる。また、内空状易切断遮蔽部9が、本体ケース2の底部に着脱可能に嵌着されるキャップ体11によって被覆されているので、使用者は内空状易切断遮蔽部9に対して違和感を生じることなくガスライター1Aを使用することができるとともに、キャップ体11の保護作用により、使用中における落下等の衝撃による内空状易切断遮蔽部9の不意の切断や破損を防止することができる。
また、キャップ体11の横断面の外周形状を、前記本体ケース2の横断面の外周形状に一致させて形成し、その相互の外周面が整一に連続するようにして、本体ケース2の底部にキャップ体11を嵌着するように構成したので、その嵌着状態において本体ケース2とキャップ体11の外周面が面一状に連続することとなり、これによって、ガスライター1Aの把持が容易となるとともに、ガスライター1Aのデザイン性を向上させることができる。
さらに、前記本体ケース2とキャップ体11の何れか一方に、単一または複数の凹部14を形成し、他方に該凹部14と係合して本体ケース2とキャップ体11との嵌着状態を保持する突部13を形成するように構成したので、凹部14と突部13との係脱作用を介して、本体ケース2とキャップ体11との着脱操作を確実かつ容易に行うことができる。
図4,図5は、第二実施例を示し、この第二実施例のガスライター1Bは、本体ケース2の底部に、タンク部3と外部とを連通する雌螺子孔からなるガス抜き路15を形成するとともに、該ガス抜き路15を外部側から前記雌螺子孔に螺着される着脱可能な封止螺子16によって遮蔽するようにしたものである。ここで、ガス抜き路15が形成される本体ケース2の底板部分17は、前記雌螺子孔を長くして封止螺子16の螺着力を高め得るように他の部分に比して若干厚く形成されており、また、封止螺子16には遮蔽を確実にするために環状パッキン18が外嵌されている。その他、第一実施例と共通する構成部分については第一実施例と同一符号を付して重複説明を省略する。
かかる構成からなるガスライター1Bにあっては、廃棄時に、ドライバーを用いて封止螺子16を弛緩方向へ回転させて取り外す簡単な作業により、タンク部3がガス抜き路15を介して外部と連通し、該タンク部3の残留ガスを即座に大気中に排出させることができる。ここで、封止螺子16の取り外しには、どこの家庭にもあるドライバーが使用可能であり、特殊な工具を用意する必要がないため、残留ガスの除去作業を容易かつ無費用で行うことができる。
1A,1B ガスライター
2 本体ケース
3 タンク部
4 点火操作機構部
9 内空状易切断遮蔽部
11 キャップ体
13 突部
14 凹部
15 ガス抜き路(雌螺子孔)
16 封止螺子
2 本体ケース
3 タンク部
4 点火操作機構部
9 内空状易切断遮蔽部
11 キャップ体
13 突部
14 凹部
15 ガス抜き路(雌螺子孔)
16 封止螺子
Claims (4)
- 本体ケース内に可燃性液化ガスが充填されるタンク部を備え、かつ該本体ケースの上部に、前記タンク部から気化ガスを吐出させて、該気化ガスに点火する点火操作機構部を備えたガスライターにおいて、
前記本体ケースの底部に、タンク部に連通する内空状易切断遮蔽部が突設されるとともに、該内空状易切断遮蔽部が、本体ケースの底部に着脱可能に嵌着されるキャップ体によって被覆されていることを特徴とするガスライター。 - キャップ体の横断面の外周形状が、本体ケースの横断面の外周形状に一致させて形成され、その相互の外周面が整一に連続するようにして、本体ケースの底部にキャップ体が嵌着されていることを特徴とする請求項1記載のガスライター。
- 本体ケースとキャップ体の何れか一方に、単一または複数の凹部が形成され、他方に該凹部と係合して本体ケースとキャップ体との嵌着状態を保持する突部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のガスライター。
- 本体ケース内に可燃性液化ガスが充填されるタンク部を備え、かつ該本体ケースの上部に、前記タンク部から気化ガスを吐出させて、該気化ガスに点火する点火操作機構部を備えたガスライターにおいて、
前記本体ケースの底部に、タンク部と外部とを連通する雌螺子孔からなるガス抜き路が形成され、該ガス抜き路が外部側から前記雌螺子孔に螺着される着脱可能な封止螺子によって遮蔽されていることを特徴とするガスライター。
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JP2006003133U JP3123181U (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | ガスライター |
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JP2006003133U JP3123181U (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | ガスライター |
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2006
- 2006-04-25 JP JP2006003133U patent/JP3123181U/ja not_active Expired - Fee Related
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