JP3123041U - 包装容器のキャップ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製容器とノズル付きキャップの接着力が強固であり、使用後廃棄する為に分離処理する事がはなはだ困難であった。
【解決手段】金属製容器の頂部周壁に取り付けられる合成樹脂からなるノズル付きキャップに接合する部分に切り欠き部を形成すると共に、該キャップが分離し易いように摘み付き紐をキャップの中心に取り付け、この紐を嵌合部に通し、上方向に引くことで梃子の応用と成り、分離する力を増加させてプラスチック部を容易に外す事が出来る。
【選択図】図1

Description

本考案は金属製容器とプラスチックキャップから成る包装容器のキャップ構造に関する。
技術背景
現在市販されている殺虫剤やエアコン清掃用スプレー等の包装容器は、使用後これを廃棄する為に分離処理する必要がある。しかし現在ある物は金属製容器とノズル付きキャップの接着力が強固であり、これを分離するのにはなはだ困難だった。なおこれらに関連する分離処理したものに下記物件の有る事も分った。
特開平09−95373号公報 特開平09−301454号公報 特開平10−1175号公報 上記特許文献1は突条部7外周に嵌合させた周壁9上端縁より容器体上面周縁部に当接させたフランジ10を延設するとともに、上記突条部7下面に係合させた係合突条11を周壁9内面に周設し、且つ、周壁9下端縁より延設した連結鍔12を介して二重筒状に外周壁13を立設してなる合成樹脂製の固定筒部材3を設け、該固定筒部材3の周壁9外周に上記支持筒18下部内周を嵌合させてノズルキャップ4を容器体2に装着させ、上記支持筒18下端に穿設し且つ周方向へ下る傾斜側縁を有する切り欠き部27を設けるとともに、該切り欠き部内に突出し且つ周方向へ下る傾斜面を有する山形突部16を上記連結鍔上に設け、上記固定筒部材3のフランジ10及び周壁9を縦断する切り溝15を周方向複数穿接したエアゾール容器が記載されている。
また、特許文献2ではマウンテンキャップ2がかしめ部26において接合されたエアゾール容器本体1と、かしめ部26に嵌合される固定部25を有すると共にエアゾール容器本体1と異なる材質により形成されてなるバルブカバー20と、内容物の誤った吐出操作を防止するオーバーキャップ12とを具備するエアゾール容器において、固定部25がかしめ部26の内側で着脱可能に嵌合するよう構成すると共に、かしめ部26の外側にオーバーキャップ12が装着されたエアゾール容器が記載されていた
さらに、特許文献3はエアゾール容器カバー本体の上下方向に下端縁と接蝕する切り割りを厚み方向に貫通して形成し、この容器カバー本体の外周に固定フイルムを巻き回して、容器カバー本体を一体に固定すると共にこの固定フイルムの破断により、エアゾール容器からの容器カバー本体の除去を可能にして成ることが記載している。
現在市販されている包装容器は分離が難しくそのまま廃棄されている為、回収後の分離作業や仕分け作業など、後処理に時間とコストが掛っている。なお上記特許文献1はキャップカバーを容易に分離できる様にした発明であって、キャップ構造が非常に複雑に構成されており、金属製容器と合成樹脂ノズル付きキャップの接着力は弱く外れ易く造られているが、当考案が意図する引き金式キャップ構造とは構造が異なるものである。また、文献2ではマウンテンキャップを取り付けエアゾール容器本体からバルブカバーが脱離するように考えているが、マウンテンキャップとバルブカバーの嵌合部は使用時には接着方向に力が掛かり接着力も小さく、かつマウンテンキャップとバルブカバーの嵌合部を二回に分けて分離する必要が有る。現在市販されている引き金式包装容器に適合させる事は接着力の違いから難しい。
さらに、文献3においては容器カバーを設けそのカバーを縦割りし装着する事で容器カバーの分離を容易にする事が可能としているが、押し下げ方式なので接着力も弱く、使用中に剥離しない様にその補強に粘着テープを巻きつけてあり、テープを外す事でキャップカバーを容易に外すようにしてある。また引き金式包装容器にどの様に適合させるかが問題である。これ等の文献の発明はキャップ構造に大きな違いがある。押し下げ方式は使用時に於いて圧着方向に力が掛かるため弱い接着力で対応できたが、今回の考案は引き金式キャップ構造の為使用時には接着部に剥離する方向に力が掛るため、その解決がしにくくノズル付きキャップ2がとれないまま廃棄処理されているのが現状だった。そこで本考案はノズル付きキャップ2の接合状態が今まで通りの強い接着力であっても,摘み付き紐8を引く事で容易に金属製容器1とノズノ付きキャップ2を外す事が出来るようになる為、廃棄回収後のあと処理を完全になくすようにした事を目的にしている。
本考案は上記課題を解決する為に少なくとも、金属製容器の頂部周壁に取り付けられる合成樹脂から成るノズル付きキャップの接合する部分に切り欠き部を形成すると共に、該キャップが分離し易いように摘み付き紐を設けられてある事を特徴とする包装容器のキャップ構造。
本考案は上記構成から成るので以下に述べる効果が期待できる。
1.キャップ構造を大幅に変える事無く切り欠き部と紐を設ける事で目的を達成できる。
2.誰もが余り力を入れずに紐を引く事で容易に分離出来るようになる。
3.分離せずに,そのまま廃棄処分される事がなくなる。
4.リサイクルが今以上に増え省資源、省エネルギー化に寄与できる。
本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1乃至図3に示すように金属製容器1の頂部にはキャップカバー12を固定する為のキャップカバー嵌合部9が円周状に形成されている。さらに、合成樹脂から成るノズル付きキャップ2がキャップカバー嵌合部9に嵌合する形で、キャップカバー取り付け片10が接合される。このノズル付きキャップ2には溶液を噴出させる為のポンプ押し下げ部材5が接続されており、このポンプ押し下げ部材5を上下に作動させる為のレバー4が設けられている。
そこで、本出願人は前記キャップカバー12を固定する為,円周状に設けられているキャップカバー嵌合部9に取り付けられるキャップカバー取付け片10を少し大きめに切り欠き部11を設けると共に、ノズル付きキャップ2のレバーと反対側の位置と成る腰部に穴を穿孔し、此処へ紐7を結び付けた後、紐7は金属製容器1の側面にだらりと下げておき,其の紐7の端にはシール摘み片8を設ける事で図4A及び図4Bに示すように、ノズル付きキャップ2の紐通し穴6に止められた紐7は摘み片8を引くことでキャップカバー12の一端を引き離すように梃子の作用が働きキャップカバー12と共にノズル付きキャップ2も同時に引き離すことが出来る。
また、切り欠き部11の設置は使用時にノズル付きキャップ2の脱落を防止する為、噴出レバーの反対側に設ける事が好ましい。また、図3Bに示す様に切り欠き部11はノズル付きキャップ2がキヤップカバー嵌合部9と外側のキャップカバー12と二重にする事でノズル噴出口3から溶液を噴射する時に切り欠き部11が外れ無い様になっている。しかし剥離し易くする為、キャップカバー嵌合部9の切り欠き長さはやや大きめに、山形に切り欠き嵌合部の面積を最適にする事が肝要である。
ここで使用する紐7は剥離させる時切れない程度の強度を維持したもので、シール摘み片8の強度も同様に引っ張って外れない様に取り付け、ノズル付きキャップ2を剥離する時のみシール摘み片8を金属製容器1の上部に引き上げる事で簡単に剥離できる。
金属製容器とノズル付きキャップの全体構成図 全体構造図の一部断面図 全体構造の平面図 図2のA−O−O−A断面図 取外し初め参考図1 取外し後参考図2
符号の説明
1 金属製容器
2 ノズル付きキャップ
3 ノズル噴出口
4 レバー
5 ポンプ押し下げ部材
6 紐通し穴
7 紐
8 シール摘み片
9 キャップカバー嵌合部
10 キャップカバー取付け片
11 切り欠き部
12 キャップカバー

Claims (1)

  1. 少なくとも、金属製容器の頂部周壁に取りつけられる合成樹脂から成るノズル付きキャツプの接合する部分に、切り欠き部を形成すると共に、該キャツプが分離し易いように、摘み付き紐を設けられてあることを特徴とする包装容器のキヤツプ構造。
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