JP3122613B2 - 無停電電源装置 - Google Patents
無停電電源装置Info
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Description
ステム構成に関わるものである。詳しくは、予備の電力
変換装置を備えた無停電電源装置の構成に関するもので
ある。
の関わりがますます増加している。コンピュータは重要
なシステムに使われるほど瞬時のサービス停止も許され
ない場合が多くなり、また予告無しの停電があるとソフ
トウエアに損傷が生じる場合もある。これらのことから
コンピュータには商用電源の停電の影響をなくすため
に、一般に無停電電源装置(一般にUPSと言われてい
る)を設けて給電する方法がとられる。また、UPS自
体にはその使命からして信頼性の高いことが求められ
る。
明する。まず、単独で使われるUPSについて説明す
る。UPSの構成を図5に示す。UPSの入力部には変
換器Aを置く。変換器Aは商用交流電力を受けて、これ
を直流電力に変換する順変換器であり、いわゆる整流器
としての機能を持つ。単なる交流から直流への電力変換
だけなら安価なサイリスタ整流回路でもよいが、この例
では入力の力率を1に近くまで高め、かつ入力電流に高
調波成分を含まないように制御する機能をもたせるため
に、機能の高いブリッジ回路が使われている。UPSの
出力部に変換器Bを置く。変換器Bは直流電力を所望の
周波数、定電圧の交流電圧に変換するいわゆるインバー
タとしての機能を持つ。直流部にバッテリBTを置く。
負荷は選択スイッチSを介してUPSの出力かあるいは
交流電源1に接続される。なお、UPSは三相の装置の
例を示しているがUPSの外部の結線は簡略化して単線
結線図で示してある。常時は、UPSは交流電源1から
電力を受けてこれを変換器Aで直流に変換し、バッテリ
BTを充電するとともに変換器Bに給電する。変換器B
は定周波数、定電圧の交流電力を出力する。交流電源1
の停電時には、バッテリBTの放電電力を変換器Bに給
電し、UPSからは停電なしで負荷への給電を続ける。
また、UPSの故障時には、選択スイッチSを切り換え
ることによって負荷へは交流電源1から給電する。UP
Sに組み込まれている2組の変換器AおよびBは同一の
構成でもよい。制御装置は変換器A用と変換器B用で異
なる。入力部の制御装置Aは交流電流の波形を正弦波状
に整形し、入力力率を1に、また、出力の直流電圧を一
定にする信号を生成して変換器Aに送る。一方、出力部
の制御装置BはUPS出力の電圧および周波数を制御す
る信号を生成して変換器Bに送る。
Sの一部に故障が生じれば、修理・復旧するまでの期間
は選択スイッチSを切り換えて交流電源1から給電す
る。この交流電源1から給電している期間に停電がある
と負荷への給電は停止する。無停電電源に一段と高い信
頼性が求められる場合にはUPSを2台使った冗長並列
運転システムが構成される。UPSの故障頻度は交流電
源1の停電頻度より十分に低いので無停電電源としての
信頼性は予備系として交流電源1を使った図5の例にく
らべて向上する。この冗長並列運転システムを図6に示
す。2台のUPSの内の1台は予備である。たとえば1
台が故障して切り離されても、残りのUPSで負荷の必
要とする電力は給電できる。また、負荷に給電したま
ま、システムから1台のUPSを切り離して保守点検が
できるという長所もある。UPSの投入・切り離しは入
力側はスイッチSa1,2の開閉により、また出力側は
スイッチSb1,2の開閉によって行う。スイッチは電
磁スイッチのようなメカニカルなものも、またサイリス
タのような半導体スイッチも使われる。また、スイッチ
Sa1,2、Sb1,2はUPSの内部に実装される場
合もある。
めるためそれぞれ別の電源から給電を受ける場合の給電
システムの構成例を図7,8に示す。このような負荷の
例はコンピュータが無停止運転を強いられるような高信
頼度システムの場合に見られる。信頼性を高めるため
に、コンピュータシステムを0系と1系の全く同じ2組
で構成し、同時に同じコンピュータ処理業務を進める。
一方が故障あるいは点検で停止しても、他方が継続して
稼働するように運用されている。これら高信頼度コンピ
ュータシステムでは一部が給電停止に至ってもコンピュ
ータ業務を続けられるように電源設備も2系統を設備す
る。図7,8はこれら2系統の負荷1,2に給電する電
源システムの構成例である。図7は図5に示した商用交
流電源1を予備系としてもったUPSを2系統使った例
である。括弧内に示した数字は相対的な電力容量の大き
さを示す。1つの負荷の消費電力量を100とすると、
給電するUPSの出力電力容量は100あればよい。し
かしUPS内部では変換器AとBに100の電力変換容
量を必要とするので、UPS1台では合計200(10
0+100)の電力変換処理をする。無停電電源システ
ムとしては負荷1,2の要求する合計200に対して合
計400(100×4)の電力を変換処理することにな
る。図8は図6のUPSの冗長並列運転システムを2系
統使った例である。負荷の消費電力量200に対して無
停電電源システムで変換処理する全電力容量は800
(100×8)となる。図7は電力変換の処理量は小さ
く、したがって、電源の設備のコストは相対的に低いが
UPSが停止中の商用電源停電のリスクが大きい。一
方、図8は電力変換処理量は800と極めて大きくなっ
てしまうが給電システムの信頼性は高くなる。
る場合には、安い設備費で給電システムが構築できる。
しかし、このUPSが故障すると修理・復旧するまでの
期間は交流電源から給電することになる。交流電源とし
て一般に使われる商用電源は停電の頻度が高いので、こ
の交流電源を予備電源として使うと高い信頼性を確保で
きない(そもそも商用電源の信頼性が低いがためにUP
Sが使われる)。一方、UPSを冗長並列運転させる場
合には、給電システムの信頼性は高くなるが、予備の装
置を設けておく必要があり、設備のコストが大幅に上が
る。負荷が複数ある場合には、このコスト高は深刻な問
題になる。コスト増を抑えて、かつ信頼性の高いUPS
を構築することが求められる。
故障すると修理点検のために故障UPSを並列運転シス
テムから切り離して作業することになる。したがって、
故障UPSの修理点検が完了するまでの期間は、故障装
置内に実装されている健全な回路は活用されないで眠っ
ている(たとえば、変換器Aが故障した場合には変換器
Bは健全でありながら給電システムから切り離されてい
る)。切り離されているUPSのバッテリも同じく商用
電源の停電があっても給電サービスに供し得ないで眠っ
ている。健全な部分は可能な限り給電システムの信頼性
向上のために活用したい。
発明は、半導体スイッチを用いたブリッジ回路とフィル
タで構成した順逆変換装置を予備装置として設け、この
順逆変換装置に交流から直流への順変換機能を持たせて
順変換装置(図5の変換器Aに相当)の予備装置として
使い、また、直流から交流への逆変換機能を持たせて逆
変換装置(図5の変換器B)の予算装置として使うもの
であり、半導体スイッチを用いたブリッジ回路とフィル
タで構成した変換装置を3台以上有し、このうちの少な
くても1台の変換装置は交流から直流への順変換装置で
あり、このうちの少なくても1台の変換装置は直流から
交流への逆変換装置であり、うちの少なくても1台の変
換装置は交流から直流への順変換と直流から交流への逆
変換とのいづれにも選択して動作させられる順逆変換装
置であり、前記順変換装置の交流端は交流電源に接続さ
れ、前記逆変換装置の交流端は選択スイッチを介して負
荷に接続され、前記順逆変換装置の交流端は選択スイッ
チを介して前記交流電源あるいは前記負荷に接続され、
前記変換装置のすべての直流端をバッテリに接続したこ
とを特徴とする無停電電源装置を発明の要旨とする。
回路とフィルタで構成した変換装置を4台以上有し、こ
のうちの少なくても1台の変換装置は交流から直流への
順変換装置であり、このうちの少なくても2台の変換装
置は直流から交流への逆変換装置であり、うちの少なく
ても1台の変換装置は交流から直流への順変換と直流か
ら交流への逆変換とのいづれにも選択して動作させられ
る順逆変換装置であり、前記順変換装置の交流端は交流
電源に接続され、前記2台以上の逆変換装置の交流端は
それぞれ選択スイッチを介してそれぞれの負荷に接続さ
れ、前記順逆変換装置の交流端は選択スイッチを介して
前記交流電源あるいはそれぞれの前記負荷に接続され、
前記変換装置のすべての直流端をバッテリに接続したこ
とを特徴とする無停電電源装置を発明の要旨とする。
と変換器Bを分離しそれぞれ独立させた。これによって
装置当たりの構成単位が小さくなり、従って、故障する
部品点数が少なくなる。結果として装置の故障の確率が
小さくなる。つまり、信頼性が高くなる。変換器Aの装
置が故障しても変換器Bには影響しない。また、変換器
Bが故障しても変換器Aには影響しない結線をした。こ
れによって、故障が生じても故障装置のみを切り離せば
よく、残りのすべての変換器を給電サービスに供するこ
とができる。修理点検の作業性を上げるため、故障が生
じたときには故障した変換装置のみを切り離して修理点
検できる、順変換装置に故障が生じれば、予備用の順逆
変換装置を交流電源側に切り換えて使う。また、出力用
の逆変換装置が故障したときには予備の順逆変換装置か
ら負荷に給電させられるので、負荷への給電の信頼性が
高まると同時に、故障した変換装置のみを切り離して修
理点検できる作業性向上が期待できる。
直流から交流への逆変換の機能を合わせ持つ順逆変換装
置を予備装置として持ち、選択スイッチを介して順変換
にも逆変換にも稼働させられるよう結線し、無停電電源
装置の信頼性を高めることを特徴とする。
り、一般には商用電源が使われる。また、予備電源とし
てエンジン・発電機が備えられている場合には、商用電
源の停電時には、このエンジン・発電機が交流電源とし
て使われる。2は順変換装置で、3は逆変換装置であ
る。4は順逆変換装置である。5は負荷である。6はバ
ッテリーである。順変換装置2は交流電源1と接続され
ている。逆変換装置3は選択スイッチSB1,SC1を
介して負荷5に接続されている。順逆変換装置4は選択
スイッチAS1を介して交流電源1に、また、選択スイ
ッチSA2,SB2,SC2を介して負荷5に接続され
ている。また、交流電源1は選択スイッチSC2を介し
て負荷5に接続されている。各変換装置2,3,4の直
流側はバッテリ6に接続されている。
る。(常時運転モード)順変換装置2、逆変換装置3が
稼働状態にある運転モードである。選択スイッチSB
1、SC1、SA2がそれぞれ閉じられ、SA1、SB
2、SC2はそれぞれ開かれている。順変換装置2は交
流電源1の交流電力を直流電力に変換して逆変換装置3
に給電するとともにバッテリ6を充電する。逆変換装置
3は交流電圧を負荷5に給電している。順逆変換装置4
は逆変換装置3の故障に備えて逆変換モードで待機運転
している。
てバッテリ6の放電電力で給電する運転モードである。
交流電源1が停電すると順変換装置2は停止し、逆変換
装置3はバッテリ6の放電による直流電力を交流電力に
変換して負荷5に給電する。順逆変換装置4は待機運転
している。
給電している逆変換装置3が故障したときの運転モード
である。逆変換装置3が故障すると選択スイッチSB1
を開きSB2を閉じて、それまで待機運転していた順逆
変換装置4から負荷5に給電させる。逆変換装置3を修
理復旧させて選択スイッチSB2を開いてSB1を閉じ
ると常時の運転モードに戻る。
1から受電している順変換装置2が故障したときの運転
モードである。故障すると逆変換装置3はバッテリ6の
電力を変換して負荷5に給電する。選択スイッチSA2
を開きそれまで逆変換装置として待機運転させていた順
逆変換装置4を順変換装置として稼働させ、スイッチA
S1を閉じる。これにより、交流電源1からの給電を受
け、バッテリ6の放電を停止させる。故障した順変換装
置2は修理点検後再運転させ、選択スイッチSA1を開
放し、順逆変換装置4を逆変換動作をさせ、SA2を投
入する。これで常時運転状態に戻る。
2,3,4のうち2台が故障した時の運転モードであ
る。選択スイッチSC1を開き、SC2を閉じて交流電
源1から直接負荷5に給電する。故障した変換装置を復
旧させ常時運転モードに戻す。
1の長時間の停電の場合にも負荷を稼働させるにはバッ
テリ6の蓄電容量を大きくして対応する。バッテリ6が
大きいと充電する電力量が大きいので逆変換装置3の容
量見合いで容量を決めた順変換装置2のみでは容量不足
になる。本発明ではバッテリ6の充電時間中には順逆変
換装置4を順変換装置2と並列運転させて順変換電力量
を2倍にしてバッテリ6を充電する。
との関係を次に説明する。図1の括弧内の数字は相対的
な電力容量である。負荷の需要電力を100とすると変
換装置3台の総電力変換量は300である。これに対応
する従来の信頼性の高い無停電電源装置図6では総電力
変換量が400であり、本発明では、より少ない設備量
で同等以上の信頼性を得ている。経済効果は明瞭であ
る。
る。変換装置の構成を図2に示す。Q1〜Q6は半導体
スイッチ素子である。D1〜D6はダイオードである。
半導体スイッチ素子QとダイオードDの逆並列回路で構
成した半導体スイッチを6組使って三相ブリッジインバ
ータ回路を構成している。ブリッジの交流点AU,A
V,AWからリアクタL1〜L3、コンデンサC1〜C
3で構成したフィルタを介して交流端に接続する。この
変換装置を交流電源に接続した場合には順変換装置にな
り、交流端は入力端子となる。また、負荷に接続した場
合には逆変換装置になり、交流端は出力端になる。ブリ
ッジの直流点P,Nを直流端に出す。電解コンデンサC
dcをブリッジの直流点間にまたがって設ける。制御装
置は変換装置を構成する半導体スイッチ素子Q1〜Q6
の動作を制御する信号を生成する装置であり、機能とし
ては図5の制御装置AとBの少なくとも一方を備える。
変換装置を交流から直流へ変換させる順変換装置として
使う場合の信号を生成する場合には制御装置Aを使い、
直流を交流に変換させる逆変換装置として使う場合の信
号を生成する場合には制御装置Bを使う。変換装置に順
変換装置と逆変換装置の機能を持たせる順逆変換装置に
は制御装置AとBを組み込み選択して使う。順変換装置
として使う場合の制御装置Aは、交流の入力電流と出力
の直流電圧をセンシング情報として使う。入力電流の位
相を交流電源電圧の位相に合わせるように、つまり、入
力の力率を1に近づけるように制御し、同時に、高調波
電流の発生を抑制するために、入力電流の波形を正弦波
状に整形する。また、直流電圧のレベルが所望の値にな
るように交流入力電流のレベルを制御する。これらの制
御情報をもった信号を生成させてそれぞれの半導体スイ
ッチ素子Q1TOQ6に与える。(例えば、特開平7−
59354号、特開平7−75342号公報参照) 逆変換装置として使う場合の制御装置Bは交流の出力電
圧をセンシング情報として使う。出力電圧の周波数が所
望の値になるように、また電圧のレベルが所望の値にな
るように制御し、場合によっては電圧波形が正弦波状に
なるように整形する。このような制御情報をもった信号
を生成させて半導体スイッチ素子Q1〜Q6に与える。
の装置内部に実装させているが、各変換装置の制御装置
をまとめて独立した装置に実装してもよい。このように
すると変換装置を同期させて運転させる場合などの制御
装置間の信号のやりとりが容易になる。
る選択スイッチSA1,2およびSB1,2をそれぞれ
図2の変換装置の内部に実装してもよい。また、選択ス
イッチSA1,2、SB1,2には電磁スイッチのよう
なメカニカルなものだけでなく、従来使われているよう
な半導体スイッチも適用できる。図3に半導体素子とし
てサイリスタを使った選択スイッチの1相分について構
成例を示す。電流を流したいサイリスタ対に信号を与え
てこれをオン状態にする。信号を止めるとオフ状態にな
る。三相の選択スイッチの場合には、このスイッチを
U,V,Wの各相に使う。
に直流バス側に移設してもよい。図2では半導体スイッ
チ素子としてバイポーラ・トランジスタを使った例を示
してあるが、他にGTO(ゲート・ターン・オフ・サイ
リスタ)、IGBT等も使われる。変換装置の回路例と
して従来から使われている三相のブリッジ回路を示した
が、他に単相の従来回路も同じように使われる。
いで決めればよく、大きい負荷には2台以上の逆変換装
置を並列運転させて使うことができる。なお、並列運転
は図6に示したように従来から使われており、技術的に
は確立している。同じように、順変換装置も順逆変換装
置もそれぞれ複数台の装置を並列運転させることも従来
技術が使えて容易に実現できる。本発明では、並列運転
している場合も等価的に1台として扱っている。
立した装置である。それぞれ独立したフレームに実装し
てもよいし、また、一つのフレーム内に、例えば内部を
3つに仕切って実装してもよい。
例は単一の負荷5(複数の負荷が並列に接続されている
場合も含む)に給電する例である。図4の実施例は複数
の負荷(図4は2組の負荷の場合を示す)に給電する場
合である。順変換装置21および22はそれぞれ交流電
源1に接続されている。逆変換装置31は選択スイッチ
SB11,SC11を介して負荷51に接続されてい
る。逆変換装置32は選択スイッチSB21およびSC
21を介して負荷52に接続されている。順逆変換装置
4は選択スイッチSA1を介して交流電源1に、また選
択スイッチSA2,SB12,SC11を介して負荷5
1に、選択スイッチSA2,SB22,SC21を介し
て負荷52に接続されている。各変換装置の直流端子は
それぞれスイッチSBT1,SBT2を介してバッテリ
61,62に接続されている。
る。 (常時運転モード)変換装置すべてが動作している運転
モードである。選択スイッチSA1,SB12,SC1
2,SB22,SC22は開放でSA2,SB11,S
C11,SB21,SC21は閉じている。また、スイ
ッチSBT1,SBT2は閉じている。順変換装置2
1,22は交流電源1の交流電力を直流電力に変換して
逆変換装置31,32に給電するとともにバッテリ6
1,62を充電する。逆変換装置31は直流電力を交流
電力に変換して負荷51に給電している。また、逆変換
装置32も同じように負荷52に給電している。順逆変
換装置4は選択スイッチSA2を閉じて逆変換動作モー
ドで待機運転している。
てバッテリ61,62の放電電力で給電する運転モード
である。交流電源1が停電すると順変換装置21,22
は停止し、逆変換装置31,32はバッテリ61,62
の放電による直流電力を交流電力に変換してそれぞれの
負荷51,52に給電する。順逆変換装置4は待機運転
している。
1,52に給電している逆変換装置31,32の内の1
台が故障したときの運転モードである。逆変換装置、た
とえば31が故障すると選択スイッチSB11が開いて
SB22が閉じて、それまで待機運転していた順逆変換
装置4から負荷51に給電させる。逆変換装置31を修
理復旧させて選択スイッチSB12を開きSB11を閉
じて再び常時の運転モードに戻る。
1から受電している順変換装置21,22の内の1台が
故障したときの運転モードである。順変換装置21,2
2の何れか、たとえば21が故障すると選択スイッチS
A2を開いて順逆変換装置の運転モードを順変換に変更
し、次に選択スイッチAS1を閉じて、それまで逆変換
モードで待機運転していた順逆変換装置4を順変換装置
として稼働させる。順逆変換装置4が稼働し始めるまで
のわずかの期間は順変換装置22しか稼働していないの
で交流電源1からの受電電力は不足することになるが、
この不足分はバッテリ61,62の放電によってまかな
うので負荷への給電には支障をきたさない。故障した順
逆変換装置21は修理点検後再稼働させ、選択スイッチ
SA1を開き、順逆変換装置4を逆変換動作に切り替え
SA2を閉じてこれを無負荷運転させ常時運転のモード
に戻す。
ド)変換装置のうち2台が故障した場合の運転モードで
ある。選択スイッチSC11,SC21を開き、SC1
2,22を閉じて交流電源1から負荷51,52に給電
する。故障した変換装置を修理、復旧させて稼働させ常
時運転モードに戻す。なお、2台以上の変換装置が同時
に故障となる確率は極めて少ない。
1の長時間の停電の場合にも負荷を稼働させるにはバッ
テリ61,62の蓄電容量を大きくして対応する。バッ
テリ61,62が大きいと充電する電力量が大きいので
逆変換装置31,32の容量見合いで容量を決めた順変
換装置21,22のみでは容量不足になる。本発明では
バッテリ61,62の充電時間中には順逆変換装置4を
順変換装置21,22と並列運転させて順変換電力量を
増加させてバッテリ61,62を充電する。
積能力が正常化か否かのチェックが必要である。また寿
命が短いために、通常5年程度で新品と交換する必要が
ある。これらの作業時にはバッテリ61,62のスイッ
チSBT1,SBT2で部分的に切り離して処置すれば
よく、作業性がよい。また、残りのバッテリをサービス
に供したままの状態で作業が進められるので交流電源1
の停電があってもバッテリの一部は常に接続されている
ので給電サービスの心配はない。なお、図1の第1の実
施例においても図4の例のようにバッテリを分割してそ
れぞれスイッチを設けられ同様の効果が得られることは
いうまでもない。
換装置4として1台を設けた例について説明したが、複
数台の予備を設けて置くことによりさらに無停電電源装
置としての信頼性は向上する。
では2系統の負荷200に給電するのに変換装置の総電
力変換容量は500(100×5)となる。これに比
べ、信頼性の高い従来例図8の総電力変換量は800
(100×8)であり、本願の効果は明らかである。
が、3系統以上でも拡張して同じ効果が得られる。例え
ば、5階建てのビルに信頼性の高い給電システムを構築
する場合、各階毎に負荷の系統を分けて5系統の逆変換
装置を持つ無停電電源装置として設備すれば信頼性の向
上が図れると同時に経済的にも高められる。
の整流部と出力側のインバータ部を分離し、2つの独立
した装置とした。これによって1台当たりの装置は規模
が小さくなり、部品数が減少したことから信頼性が向上
する。給電システムを構成した場合、従来の給電システ
ムに比較して少ない総電力容量の装置を使って同等以上
の信頼性が確保できる。したがって、本発明の給電シス
テムの設備は経済性の面から優位である。例えば、図1
の第1の実施例では負荷の電力需要100に対して、変
換装置側の総電力変換容量は300となる。これに対し
て従来例図6では400も必要になり、同等以上の信頼
性を持つ本願の方が経済的に実現できると言える。同じ
ように2系統の負荷に給電する場合には従来例(図8)
が800であるのに対して本発明の図4の第2の実施例
では500で済み、経済効果は明らかである。負荷が高
信頼度コンピュータのように0系と1系に2重化した構
成をとっている場合に、本発明を適用すると効果は極め
て大きいと言える。負荷の系統を分岐させてより信頼性
を高める場合、分岐数が多くなるほど本発明の経済効果
は高まる。高層ビル内に高信頼度給電システムを構築す
る場合、本発明を適用してビルの各階毎の負荷に対応さ
せて分割して給電させると効果が大きい。順変換装置、
逆変換装置、順逆変換装置の機能部分を同じ構成で実現
した。これによって部品類の共用が可能となった。これ
によって、変換装置の標準化が進められコスト低下に寄
与する。変換装置の何れかが故障した場合、その装置だ
け切り離して修理・点検すればよく、他の健全な変換装
置はすべてサービスに供することが出来るので装置の稼
働率が高い。部品が標準化されているので故障修理・定
期交換等で準備しておく部品の種類が少なくてよく、ま
た、メンテナンスの作業性もよい。バッテリの定期点
検、容量テスト(劣化判定テスト)が部分的に切り離
し、一部は稼働させたままで作業できるので給電システ
ムの信頼性を低下させることなく、かつ作業性もよくで
きる。複数の変換装置が故障した場合にも対応できるよ
うに予備系が多重に構成されるので、これも信頼性向上
に寄与する。
装置の従来例を示す。
電する従来の無停電電源の例を示す。
電する従来の無停電電源の例を示す。
源装置 Sa1,Sa2,Sb1,Sa2,SBT1,SBT2
スイッチ SA1,SA2,SB1,SB2,SC1,SC2
選択スイッチ SB11,SB12,SB21,SB22,SC11,
SC12 選択スイッチ Q1〜Q6 半導体スイッチ 21,22 順変換装置
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体スイッチを用いたブリッジ回路と
フィルタで構成した変換装置を3台以上有し、このうち
の少なくても1台の変換装置は交流から直流への順変換
装置であり、このうちの少なくても1台の変換装置は直
流から交流への逆変換装置であり、うちの少なくても1
台の変換装置は交流から直流への順変換と直流から交流
への逆変換とのいづれにも選択して動作させられる順逆
変換装置であり、 前記順変換装置の交流端は交流電源に接続され、 前記逆変換装置の交流端は選択スイッチを介して負荷に
接続され、 前記順逆変換装置の交流端は選択スイッチを介して前記
交流電源あるいは前記負荷に接続され、 前記変換装置のすべての直流端をバッテリに接続したこ
とを特徴とする無停電電源装置。 - 【請求項2】 半導体スイッチを用いたブリッジ回路と
フィルタで構成した変換装置を4台以上有し、このうち
の少なくても1台の変換装置は交流から直流への順変換
装置であり、このうちの少なくても2台の変換装置は直
流から交流への逆変換装置であり、うちの少なくても1
台の変換装置は交流から直流への順変換と直流から交流
への逆変換とのいづれにも選択して動作させられる順逆
変換装置であり、 前記順変換装置の交流端は交流電源に接続され、 前記2台以上の逆変換装置の交流端はそれぞれ選択スイ
ッチを介してそれぞれの負荷に接続され、 前記順逆変換装置の交流端は選択スイッチを介して前記
交流電源あるいはそれぞれの前記負荷に接続され、 前記変換装置のすべての直流端をバッテリに接続したこ
とを特徴とする無停電電源装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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