JPH09163632A - 無停電交流給電装置 - Google Patents

無停電交流給電装置

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JPH09163632A
JPH09163632A JP7337796A JP33779695A JPH09163632A JP H09163632 A JPH09163632 A JP H09163632A JP 7337796 A JP7337796 A JP 7337796A JP 33779695 A JP33779695 A JP 33779695A JP H09163632 A JPH09163632 A JP H09163632A
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JP
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power
power supply
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conversion device
reverse
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JP7337796A
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Yoshihiro Sekino
吉宏 関野
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流給電システムの信頼性を経済的に向上さ
せる。 【解決手段】 従来のUPSがもつ交流から直流へ順電
力変換する機能と直流から交流へ逆電力変換する機能を
合わせ持つ順逆変換装置を構成単位としてつくり、この
装置を複数台使って、選択スイッチを介して順変換に
も、逆変換にも転用できるように結線し、また冗長性を
もたせて無停電交流給電システムを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商用電源の停電時に
も負荷に給電を続ける無停電交流給電装置のシステム構
成に関わるものである。詳しくは、信頼性向上を狙った
電力変換装置およびこれを使った無停電交流給電装置の
構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日常の社会生活においてコンピュータと
の関わりがますます増加している。コンピュータは重要
なシステムに使われるほど瞬時のサービス停止も許され
ない場合が多くなり、また予告無しの停電があるとソフ
トウエアに損傷が生じる場合もある。これらのことから
コンピュータには商用電源の停電の影響をなくすため
に、一般に無停電電源装置(一般にUPSとも言われて
いる)を設けて給電する方法がとられる。また、UPS
はその使命からして信頼性の高いことが求められる。
【0003】以下、従来使われているUPSについて説
明する。まず、単独で使われるUPSについて説明す
る。UPSの構成を図7に示す。UPSの入力部には変
換器Aを置く。変換器Aは商用交流電力を受けて、これ
を直流電力に変換する順変換器であり、いわゆる整流器
としての機能を持つ。単なる交流から直流への順電力変
換だけなら安価なサイリスタ整流回路でもよいが、この
例では入力の力率を1に近づくまで高め、かつ入力電流
に高調波成分を含まないように制御する機能をもたせる
ために、機能の高いブリッジ回路が使われている。UP
Sの出力部に変換器Bを置く。変換器Bは直流電力を所
望の周波数、定電圧の交流電圧に逆変換するいわゆるイ
ンバータとしての機能を持つ。直流部にバッテリBTを
置く。負荷には選択スイッチSを介してUPSの出力か
あるいは交流電源から給電する。なお、UPSは三相の
装置の例を示しているがUPSの外部の結線は簡略化し
て単線結線図で示してある。常時は、UPSは商用交流
電源から電力を受けてこれを変換器A(順変換器、通称
整流器)で直流に変換し、バッテリBTを充電するとと
もに変換器B(逆変換器、通称インバータ)に給電す
る。変換器Bは定周波数、定電圧の交流電力を出力す
る。商用電源の停電時には、バッテリBTの放電電力を
変換器Bに給電し、UPSからは停電なしで負荷への給
電を続ける。また、UPSの故障時には、負荷は選択ス
イッチSを切り換えて交流電源から給電を受ける。UP
Sに組み込まれている2組の変換器AおよびBは同一の
構成でもよい。制御装置は変換器A用と変換器B用で異
なる。制御装置Aは交流入力電流の波形を正弦波状にな
るように制御し、入力力率を1にする信号を生成して変
換器Aに送る。一方、制御装置BはUPS出力の交流電
圧および周波数を制御する信号を生成して変換器Bに送
る。
【0004】UPSを単体で使ったときには、UPSの
一部に故障が生じれば、修理・復旧するまでの期間は選
択スイッチSを切り換えて交流電源から負荷に給電す
る。この交流電源から給電している期間に停電があると
給電はとまる。無停電電源に一段と高い信頼性が求めら
れる場合にはUPSを2台使った冗長並列運転システム
が構成される。UPSの故障頻度は交流電源の停電頻度
より十分に低いので無停電電源としての信頼性は向上す
る。この冗長並列運転システムを図8に示す。2台のU
PSの内の1台は予備である。たとえば1台が故障して
切り離されても、残りのUPSで負荷の必要とする電力
は給電できるようにしてある。また、負荷に給電したま
ま、システムから1台のUPSを切り離して保守点検が
できるという長所もある。UPSの投入・切り離しは入
力側はスイッチSa1,2の開閉により、また出力側は
スイッチSb1,2の開閉によって行う。スイッチは電
磁スイッチのようなメカニカルなものも、またサイリス
タのような半導体スイッチも使われる。また、スイッチ
Sa1,2、Sb1,2はそれぞれUPSの内部に実装
される場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】1台のUPSで給電す
る場合には、このUPSが故障すると修理・復旧するま
での期間は交流電源から給電することになる。交流電源
として一般に使われる商用電源は停電の頻度が高いの
で、この交流電源を予備電源として使う給電システムは
安上がりの設備であるが高い信頼性は確保できない(そ
もそも商用電源の信頼性が低いがためにUPSが使われ
る)。UPSを冗長並列運転させる場合には、信頼性は
向上するものの予備の装置を1台設けて置く必要があ
り、設備のコストが大幅に上がる。負荷が複数ある場合
には、このコスト高は深刻な問題になる。冗長運転して
いるUPSのいずれかが故障すると修理点検のために故
障UPSを並列運転システムから切り離して作業するこ
とになる。UPSには変換器AおよびBが実装されてい
るので、一方の変換器が故障すると他方は健全でありな
がら給電系から切り離されているため遊ばせておくこと
になる。稼働率が悪い。また、故障変換器の修理点検が
完了するまでの期間は、切り離されているUPSのバッ
テリは商用電源の停電があっても給電サービスに供し得
ない。変換器Aは出力の逆変換用には使えず、また、変
換器Bは入力の順変換用には使えない。両回路に融通性
がないために保守点検修理の作業性が悪く、また予備の
回路・部品もそれぞれ別個に備えておく必要があり無駄
がでる。UPSは変換器AとBを実装した複雑な装置で
あり、故障頻度は高い。すなわち、信頼性が低い。負荷
に増設があって電力需要が増えても給電システムの給電
容量増は容易ではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、半導体スイッチを用いたブリッジ回路とフ
ィルタで構成した順逆変換装置を少なくとも3台有し、
この順逆変換装置は交流から直流への順電力変換と直流
から交流への逆電力変換とのいずれにも選択して動作さ
せられるものであり、前記順逆変換装置の交流端を交流
電源あるいは負荷へ選択して接続する選択スイッチを有
し、この選択スイッチを介して前記順逆変換装置を交流
電源あるいは負荷に接続し、すべての前記順逆変換装置
の直流端をバッテリに接続したことを特徴とする無停電
交流給電装置を発明の要旨とする。
【0007】さらに本発明は、交流入力電流を制御する
信号を生成する機能と交流出力電圧を制御する信号を生
成する機能を備え、この両機能のいずれかを選択して順
逆変換装置の半導体スイッチに制御信号を送出すること
を特徴とする無停電交流給電装置に適用する制御装置を
発明の要旨とする。
【0008】さらに本発明は、バッテリを複数の並列群
に分けて、それらの群をそれぞれスイッチを介して並列
に接続したことを特徴とする無停電交流給電装置を発明
の要旨とする。
【0009】本発明は変換器Aと変換器Bを備えたUP
Sを構成単位とした従来の装置に代って、順逆変換装置
を1つの単位とし、いわゆるUPSの機能は2台の順逆
変換装置の組み合わせで実現する。単位装置である順逆
変換装置は従来のUPSにくらべて構成が小規模で部品
点数が少なく、したがって、故障確率は小さい。つまり
信頼性が高い。故障が生じたときには故障した順逆変換
装置のみを切り離し修理点検を行えばよく、この修理点
検の期間中も他の順逆変換装置は遊ばせておくことなく
サービスに供する事ができる。ちなみに、従来のUPS
では、変換器Aが故障するとその装置内に実装されてい
る変換器Bは故障修理の期間中は休止していてサービス
に供し得ない。つまり稼働率がよくない。同じように、
変換器Bが故障した場合、その装置の変換器Aも遊んで
しまうことになる。また、同じ構成の順逆変換装置を共
通に使用してシステムを構成しているので保守用の部
品、ユニット等の種類が少なくてすみ、保守の作業性も
高くなる。また、設備した状態のままで入力側に使われ
る順逆変換装置と出力側に使われる順逆変換装置とは選
択スイッチによって相互に転用可能である。また、稼働
状況をみて並列運転の順逆変換装置台数を調整できるの
で、信頼性を向上させるのに適した状態で運転できる。
負荷の増設に対応させるための給電容量増も順逆変換装
置を追加し並列運転台数を増すだけでよく、増設時の融
通性が高い。故障等で切り離してある順逆変換装置があ
っても全てのバッテリはサービスに供することができ、
信頼性や稼働率の向上が図れる。バッテリは定期的に容
量テストを行い蓄電能力が正常化か否かのチェックが必
要である。また寿命が短いために、通常5年程度で新品
と交換する必要がある。これらの作業時にはバッテリス
イッチSBTで部分的に切り離して処置すればよく、作
業性がよい。残りのバッテリをサービスに供したままの
状態で作業が進められるので商用電源の停電があっても
バッテリの一部は常に接続されているので給電サービス
が停止する心配はない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は半導体スイッチを用いた
ブリッジ回路とフィルタで構成した順逆変換装置を少な
くても3台有し、この順逆変換装置は交流から直流への
順電力変換と直流から交流への逆電力変換とのいずれに
も選択して動作させられるものであり、前記順逆変換装
置の交流端を交流電源あるいは負荷へ選択して接続する
選択スイッチを有し、この選択スイッチを介して前記順
逆変換装置を交流電源あるいは負荷に接続し、すべての
前記順逆変換装置の直流端を相互に接続するとともにバ
ッテリに接続した無停電交流給電装置を特徴とする。
【0011】実施例1 図1は本発明の第1の実施例を示す。図において、1は
交流電源であり、一般には商用電源が使われる。また、
予備電源としてエンジン・発電機が備えられている場合
には、商用電源の停電時には、このエンジン・発電機が
交流電源として使われる。21〜23は順逆変換装置
で、実施例では合計3台が使われている。3は負荷であ
る。4は交流入力バスであり、交流電源1と接続して使
う。5は交流出力バスであり、負荷3と接続される。6
は直流バスで順逆変換装置21〜23の直流端を相互接
続させ、またバッテリBT1,BT2をそれぞれスイッ
チSBT1あるいはSBT2を介して接続する。順逆変
換装置の交流端はそれぞれ選択スイッチSA1〜SA3
を介して交流入力バス4か、あるいは交流出力バス5に
接続される。図1は順逆変換装置21が交流入力バス4
に、また、順逆変換装置22,23が交流出力バス5に
接続されている。SSは交流電源1と交流出力バス5と
を接続する予備スイッチである。図中の矢印はこの接続
状態における電力の流れの方向を示す。
【0012】順逆変換装置は、通常、予備を加えた台数
を冗長並列運転させることによって無停電交流給電装置
としての信頼性を向上させる。図1の場合、出力側の順
逆変換装置台数は2台であり、この内の1台は予備であ
る。つまり、予備装置も加えて2台を冗長並列運転させ
ている。入力側には予備を加えていない。入力側の順逆
変換装置が故障した場合には、1台の順逆変換装置を選
択スイッチSAの操作で出力側から入力側に切り換える
ことによって順変換動作を行わせる。この場合、切り換
え時に、一時的に入力の電力容量が不足してもバッテリ
BT1,BT2からの放電電力で補えるので、負荷への
給電サービスに支障はない。このように入力側と出力側
の順逆変換装置の運転台数を負荷の状況見合いで任意に
変えて使い、無停電交流給電装置としての信頼性を向上
させる。
【0013】次に図1の無停電交流給電装置の動作を説
明する。 (定常運転モード)順逆変換装置21は交流電源1から
給電された交流電力を整流して順逆変換装置22,23
に直流電力を給電するとともにバッテリBT1,BT2
を充電する。この順逆変換装置21は、また、入力の力
率を1に近くするとともに電流の波形を正弦波状に制御
する(例えば特開平7−59354号,特開平7−75
342号の公報参照)。順逆変換装置22,23は冗長
並列運転しており、直流電力を所望の周波数、電圧の正
弦波交流に変換して交流出力バス5を介して負荷3に給
電する。
【0014】(停電時運転モード)交流電源1が停電す
ると順逆変換装置21を停止し、順逆変換装置22およ
び23はバッテリBT1およびBT2の直流電力を交流
に変換して交流出力バス5に出力する。
【0015】(順逆変換装置故障時運転モード1)逆変
換運転して交流電力を出力している順逆変換装置22あ
るいは23の一方が故障した場合には、選択スイッチS
A2あるいはSA3によって故障装置を切り離して残り
の健全な順逆変換装置で負荷3への給電サービスを続け
る。故障した順逆変換装置は修理後稼働状態に戻す。こ
れで定常運転時モードに移る。
【0016】(順逆変換装置故障時運転モード2)順変
換運転して直流出力のある順逆変換装置21が故障した
場合にはこれを選択スイッチSA1を開いて切り離す。
順逆変換装置22および23はバッテリBT1,BT2
の放電電力を使って逆変換運転を継続する。この間に逆
変換運転している順逆変換装置の内の1台、たとえば2
2の選択スイッチSA2を交流出力バス5側から交流入
力バス4側に切り換える。この操作により、順逆変換装
置22は順変換運転モードに移り交流電源1からの電力
を整流して順逆変換装置23およびバッテリBT1,B
T2に給電する。順逆変換装置21は修理点検後、選択
スイッチSA1を交流出力バス5側にして、順逆変換装
置23と冗長並列運転させて稼働させる。これで定常運
転時モードに移る。
【0017】(順逆変換装置故障時運転モード3)3台
の順逆変換装置のうち2台が故障すると変換する電力容
量が不足し、順逆変換装置からの給電は続行できないの
で予備スイッチSSを閉じて交流電源から直接、負荷3
に給電する。この間、健全な順逆変換装置は停止させ
る。故障装置を修理復旧させ、稼働状態にして予備スイ
ッチSSを開き、定常運転モードに移す。
【0018】(バッテリ点検時運転モード)2組のバッ
テリBT1,BT2のうち、一方のみスイッチSBTを
開いて交換、点検等の作業を行う。一方の作業の完了
後、スイッチSBTを閉じてサービスに戻した後に、他
方のバッテリの交換、点検の作業を行う。少なくとも一
方のバッテリは稼働させておき、交流電源の停電に備え
る。
【0019】本発明の構成要素である順逆変換装置を説
明する。順逆変換装置の構成を図2に示す。Q1〜Q6
は半導体スイッチ素子である。半導体スイッチ素子Q1
〜Q6とダイオードD1〜D6の逆並列回路である半導
体スイッチを6組使って三相ブリッジインバータ回路を
構成している。ブリッジの交流点AU.AV,AWから
リアクタL1〜L3、コンデンサC1〜C3で構成した
フィルタ、ブレーカBAを介して交流端とする。この順
逆変換装置を交流電源に接続した場合には交流端は入力
端になり、負荷に接続した場合には交流端は出力端にな
る。ブリッジの直流側はブレーカBBを介して直流端に
出す。電解コンデンサCDCをブリッジの直流点間P,
Nにまたがって設ける。制御装置は順逆変換装置を構成
する半導体スイッチ素子Q1〜Q6の動作を制御する信
号の生成装置であり、順逆変換装置を交流から直流へ順
変換させる場合の信号生成と直流を交流に逆変換させる
場合の信号生成の2通りの機能を合わせ持ち、何れかを
選択して使う。
【0020】順逆変換装置を交流から直流へ順変換す
る、いわゆる整流器として使う場合には、制御装置は交
流の入力電流と出力の直流電圧をセンシング情報として
使う。入力電流の位相を交流電源電圧の位相に合わせる
ように、つまり、入力の力率を1に近づけるように制御
し、同時に、高調波電流の発生を抑制するために、入力
電流の波形を正弦波状に整形する。また、直流電圧のレ
ベルが所望の値になるように交流入力電流のレベルを制
御する。これらの制御情報をもった信号を生成させてそ
れぞれの半導体スイッチQ1〜Q6に与える。
【0021】順逆変換装置を直流から交流への逆変換に
使う場合には、制御装置は交流の出力電圧をセンシング
情報として使う。出力電圧の周波数が所望の値になるよ
うに、また電圧のレベルが所望の値になるように制御
し、場合によっては電圧波形が正弦波状になるように整
形する。このような制御情報をもった信号を生成させて
半導体スイッチQ1〜Q6に与える。
【0022】図2では制御装置を順逆変換装置の装置内
に実装させているが、各順逆変換装置の制御装置をまと
めて独立した装置に実装してもよい。このようにすると
順逆変換装置を同期させて運転させる場合などの制御装
置間の信号のやりとりが容易になる。
【0023】図2において順逆変換装置の交流入力側に
設けている選択スイッチSAをそれぞれ順逆変換装置の
装置の内部に実装してもよい。また、選択スイッチSA
には電磁スイッチのようなメカニカルなものだけではな
く、従来使われているような半導体スイッチも適用でき
る。
【0024】図3に半導体素子としてサイリスタを使っ
た選択スイッチの1相分について構成例を示す。電流を
流したいルートのサイタスタ対に信号を与えてこれをオ
ン状態にする。信号を除くとサイリスタ対はオフ状態と
なる。三相のスイッチの場合には、このスイッチをU,
V,Wの各相に使う。
【0025】順逆変換装置内に実装される電解コンデン
サCDCは従来例図7のように直流バス側に移設しても
よい。図2では半導体スイッチ素子としてバイポーラ・
トランジスタを使った例を示してあるが、他に、GTO
(ゲート・ターンオフ・サイリスタ)、IGBT等も使
われる。順逆変換装置の回路例として従来から使われて
いる三相のブリッジ回路を示したが、単相の場合も従来
回路が同じように使われる。
【0026】実施例2 図4に本発明の第2の実施例を示す。図1の第1の実施
例は順逆変換装置を3台で構成した無停電交流給電装置
の例である。図2は順変換にも逆変換にもそれぞれ予備
装置をもち多数台で冗長並列運転させる。21〜28は
順逆変換装置で、実施例では合計8台が使われている。
直流バス6は順逆変換装置21〜28の直流端を相互接
続させ、また、それぞれスイッチSBT1あるいはSB
T2を介してバッテリBT1,BT2を接続する。図4
は順逆変換装置21,22,23,24が交流入力バス
4に、また、順逆変換装置25,26,27,28は交
流出力バス5に接続された例である。順逆変換装置21
〜24は順変換装置として機能し、交流電源1から給電
された交流電力を整流して順逆変換装置25〜28に直
流電力を給電するとともにバッテリBT1,BT2を充
電する。この順逆変換装置21〜24は、また、入力の
力率を1に近くするとともに電流の波形を正弦波状に制
御する。順逆変換装置25〜28は逆変換装置として機
能し、直流電力を所望の周波数、電圧の正弦波交流に変
換して交流出力バス5に出力する。
【0027】順逆変換装置は、予備を加えた台数を冗長
並列運転させることによって無停電交流給電装置として
の信頼性を向上させる。図4の場合、出力側の順逆変換
装置台数は必要なのは3台であり、1台の予備を加えて
4台を冗長並列運転させている。同じように入力側も1
台の予備を加えて4台の順逆変換装置を冗長並列運転さ
せている。コンピュータが負荷である場合、始動時には
一時的に大きな突入電流(トランスの励磁突入電流、電
解コンデンサの充電突入電流等)があり、必要な電力容
量は大きいが、定常運転に入ると必要電力量は半減す
る。したがって、定常時には無停電交流給電装置の入力
電力も減少するので順変換装置としての稼働には2台の
順逆変換装置があれば足り、2台分の順逆変換装置が予
備とみなせるようになる。したがって、始動後、定常状
態に入ってから、入力側の順逆変換装置数を4台から3
台に減らし、1台を出力側に切り換えて使えば、出力側
の順逆変換装置は5台の冗長並列運転となる。予備の順
逆変換装置が2台あるため1台の順逆変換装置の故障時
は言うに及ばず、2台の順逆変換装置が同時に故障する
ような極めて稀な事故が生じても給電サービスには支障
がでない。つまり、信頼性が格段に向上する。入力側の
順逆変換装置が故障した場合には、出力側から1台の順
逆変換装置を選択スイッチSAの切り換え操作によって
入力側に切り換えて信頼性を確保する。この場合、一時
的に入力電力の容量不足しても、その間、不足分をバッ
テリからの放電によってまかなうので負荷への給電サー
ビスに支障はない。このように入力側と出力側の順逆変
換装置の運転台数を負荷の状況見合いで任意に変えて使
い、無停電交流給電装置としての信頼性を向上させる。
【0028】実施例3 図4の第2の実施例では給電用にバスを配置している
が、ビルの中の同一フロアに各装置を集中して設備でき
る場合には経済性の点からバスを省略してもよい。省略
しても無停電交流給電装置の機能、性能が損なうことは
ない。共通のバスを省いた図5の結線図が本発明の第3
の実施例である。
【0029】実施例4 図6に本発明の第4の実施例を示す。図4の第2の実施
例では負荷を一つのグループとして扱っているが、コン
ピュータ等のシステムが複数ある場合には無停電交流給
電装置の出力を複数に分けることが出来る。負荷のコン
ピュータシステムは信頼性向上のために、0系と1系の
2系統を設備し、これを常時、同時処理させておき、一
方が故障しても他方がサービスを継続できるようにして
いる。このような高い信頼性を要求されるシステムでは
給電系も2系統に分離することが求められる。順逆変換
装置のうち21〜23(1台は予備)は交流入力バス4
を介して交流電源1に接続されている。24,25(1
台は予備)は交流出力バス51を介して負荷31に、ま
た、26,27((1台は予備)は交流出力バス52を
介して負荷32に接続されている。この場合でも順逆変
換装置として共通の装置が使える長所は存続する。図6
の実施例は負荷を2系統に分割し、それぞれの負荷に2
台の順逆変換装置から給電する例である。各順逆変換装
置を負荷31か32に振り分けるために選択スイッチS
B1〜SB8が追加されている。
【0030】
【発明の効果】
第1,第2の実施例: ・順逆変換装置の何れかが故障した場合、その装置だけ
切り離して修理・点検すればよく、他の健全な順逆変換
装置はすべてサービスに供する事が出来るので装置の稼
働率が高い。 ・入力側に使う順逆変換装置と出力側に使う順逆変換装
置とを共通にしているために互換性があり、かつ、負荷
容量見合いで入・出力側へ振り分ける順逆変換装置の台
数を任意に決められるので無停電交流給電装置としての
信頼性および融通性が高められる。 ・構成単位となる順逆変換装置が従来のUPS(整流器
+インバータ)に比べて部品点数が1/2の規模に小さ
くなる。したがって信頼性が高い。 ・順逆変換装置がすべて共通な構成であるために、部品
が標準化されやすく製造コストの低減効果が大きい。 ・部品が標準化され、かく少ないので故障修理・定期交
換等で準備しておく部品が少なくてよく、また、メンテ
ナンスの作業性もよい。 ・バッテリの定期点検、容量テストが部分的に切り離し
て行え、他は給電システムで稼働させておけるので給電
システムの信頼性を低下させることなく、作業できる。 ・高層ビル、大形ビル等で交流入力バス、交流出力バ
ス、直流バス等の給電バスをあらかじめ配備しておく
と、順逆変換装置や負荷のコンピュータを分散させて配
置する場合に融通性が高くなり、増設等の拡張も容易に
なる。 第2の実施例: ・無停電交流給電装置を構成する順逆変換装置等の装置
を集中して配置する場合には、第1の実施例の効果を持
ちながら給電バスを省略してコンパクトなシステムが実
現できる。 第3の実施例: ・給電専用の施設としてバスを設けずに、直接的に各装
置間を結線する方法は、狭い設置スペースに機器を配置
する場合に省スペースの点で有効である。 第4の実施例: ・例えばコンピュータが0系と1系をもち同時処理させ
るような高信頼性を期待するシステムでは、電源設備も
それぞれ独立させると事故時の相互の干渉が防止でき給
電装置も含めたコンピュータシステム全体の信頼性向上
が図れる。(例えば0系のコンピュータの事故の影響で
0系の電源が過負荷になった場合に、給電系を分離して
おくと1系の電源にまで事故が波及することがなく1系
のコンピュータには給電サービスが続けられる)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す。
【図2】本発明に使う順逆変換装置の構成例を示す。
【図3】本発明に使う選択スイッチの構成例を示す。
【図4】本発明の第2の実施例を示す。
【図5】本発明の第3の実施例を示す。
【図6】本発明の第4の実施例を示す。
【図7】単独で使われるUPSの従来例を示す。
【図8】複数のUPSを冗長並列運転させた無停電電源
装置の従来例を示す。
【符号の説明】
1 交流電源 21〜28 順逆変換装置 3,31,32 負荷 4 交流入力バス 5,51,52 交流出力バス 6 直流バス BT1,BT2 バッテリ SBT1,SBT2 スイッチ SA1〜SA3 選択スイッチ SS 予備スイッチ Q1〜Q6 半導体スイッチ素子 D1〜D6 ダイオード L1〜L3 リアクタ C1〜C3 コンデンサ BA ブレーカ BB ブレーカ U,V,W 各相 CDC 電解コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/48 9181−5H H02M 7/48 D 9181−5H N 7/797 9181−5H 7/797

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体スイッチを用いたブリッジ回路と
    フィルタで構成した順逆変換装置を少なくとも3台有
    し、この順逆変換装置は交流から直流への順電力変換と
    直流から交流への逆電力変換とのいずれにも選択して動
    作させられるものであり、前記順逆変換装置の交流端を
    交流電源あるいは負荷へ選択して接続する選択スイッチ
    を有し、この選択スイッチを介して前記順逆変換装置を
    交流電源あるいは負荷に接続し、すべての前記順逆変換
    装置の直流端を相互に接続するとともにバッテリに接続
    したことを特徴とする無停電交流給電装置。
  2. 【請求項2】 交流入力電流を制御する信号を生成する
    機能と交流出力電圧を制御する信号を生成する機能を備
    え、この両機能のいずれかを選択して順逆変換装置の半
    導体スイッチに制御信号を送出することを特徴とする請
    求項1記載の無停電交流給電装置に適用する制御装置。
  3. 【請求項3】 バッテリを複数の並列群に分けて、それ
    らの群をそれぞれスイッチを介して並列に接続したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の無停電交流給電装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002544755A (ja) * 1999-05-10 2002-12-24 インダクトサーム・コーポレイション モジュール式高出力誘導加熱及び溶融システム
JP2004254363A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Densei Lambda Kk 無停電電源装置
JP2008236993A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 半導体電力変換システム
CN103229063A (zh) * 2010-11-29 2013-07-31 吉坤日矿日石能源株式会社 接地检测装置、接地检测方法、太阳能发电系统以及接地检测程序

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