JP3122203B2 - 新規ヘテロ分岐シクロデキストリンおよびその製造方法 - Google Patents

新規ヘテロ分岐シクロデキストリンおよびその製造方法

Info

Publication number
JP3122203B2
JP3122203B2 JP03324021A JP32402191A JP3122203B2 JP 3122203 B2 JP3122203 B2 JP 3122203B2 JP 03324021 A JP03324021 A JP 03324021A JP 32402191 A JP32402191 A JP 32402191A JP 3122203 B2 JP3122203 B2 JP 3122203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
side chain
cyclodextrin
mannosyl
heterobranched
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03324021A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05306301A (ja
Inventor
浩司 原
孝輝 藤田
宣洋 桑原
寿美雄 北畑
京子 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Original Assignee
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ensuiko Sugar Refining Co Ltd filed Critical Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Priority to JP03324021A priority Critical patent/JP3122203B2/ja
Priority to US07/958,579 priority patent/US5356884A/en
Priority to DE69219558T priority patent/DE69219558T2/de
Priority to EP92117621A priority patent/EP0541984B1/en
Priority to DK92117621.0T priority patent/DK0541984T3/da
Priority to CA002080868A priority patent/CA2080868C/en
Publication of JPH05306301A publication Critical patent/JPH05306301A/ja
Priority to US08/263,124 priority patent/US5463039A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3122203B2 publication Critical patent/JP3122203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/73Polysaccharides
    • A61K8/738Cyclodextrins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/0006Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
    • C08B37/0009Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid alpha-D-Glucans, e.g. polydextrose, alternan, glycogen; (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-Glucans; (alpha-1,3)(alpha-1,4)-D-Glucans, e.g. isolichenan or nigeran; (alpha-1,4)-D-Glucans; (alpha-1,3)-D-Glucans, e.g. pseudonigeran; Derivatives thereof
    • C08B37/0012Cyclodextrin [CD], e.g. cycle with 6 units (alpha), with 7 units (beta) and with 8 units (gamma), large-ring cyclodextrin or cycloamylose with 9 units or more; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/18Preparation of compounds containing saccharide radicals produced by the action of a glycosyl transferase, e.g. alpha-, beta- or gamma-cyclodextrins

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規ヘテロ分岐シクロ
デキストリンおよびその製造方法に関し、詳しくはグル
コシル基またはマルトシル基を側鎖として有する分岐シ
クロデキストリンの該側鎖にα結合でマンノシル基を結
合させた新規ヘテロ分岐シクロデキストリンおよび糖転
移作用を利用した、該新規ヘテロ分岐シクロデキストリ
ンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】シク
ロデキストリン(以下、CDと略記する。)は、グルコ
ースがα−1,4結合で連なった環状デキストリンで、
グルコース6,7,8個より成るそれぞれα,βおよび
γCDが良く知られている。最近ではCDの溶解度を改
善するため、これらCDにα−1,6結合でグルコシル
基やマルトシル基を結合させた分岐CDが合成されてい
る。
【0003】これらCDおよび分岐CDには分子内部に
空洞があり、しかもこの空洞内部が疎水性になっている
ため、包接作用があり、各種油性物質を取り込む性質を
有している。CDおよび分岐CDは、このような性質を
もっているため、食品工業,化粧品工業,医薬品工業な
どの分野で広く使用されている。最近、医薬品工業の分
野では、薬剤の副作用を少なくするため、糖質の細胞認
識性に着目して、これをドラッグ・デリバリー・システ
ムの薬剤運搬体の標識細胞へのセンサーとして利用する
研究が活発に行われている。また、マンノースは生体内
の各部位に強い親和性を示すことが良く知られている。
【0004】そこで、本発明者らは分岐CDの有する包
接作用とマンノースのこの特質を利用して、ドラッグ・
デリバリー・システムに応用することを目的として、分
岐CDにマンノシル基を転移結合させたヘテロ分岐CD
の合成を試みた。その結果、市販の各種α−マンノシル
基転移酵素が、α−マンノシル化合物からグルコシル−
α,βおよびγCD(以下、それぞれG1−αCD,G
1−βCDおよびG1−γCDと略記する。)およびマ
ルトシル−α,βおよびγCD(以下、それぞれG2−
αCD,G2−βCDおよびG2−γCDと略記す
る。)の側鎖に、α結合でマンノシル基を転移結合させ
たヘテロ分岐CDを合成することを見出した。さらに、
このうちタチナタマメ由来のα−マンノシル基転移酵素
は、G1−βCDの側鎖のグルコシル基およびG2−α
CDの側鎖のマルトシル基の非還元性末端のグルコシル
基に、α−1,6結合で1個のマンノシル基を転移結合
させたヘテロ分岐CDを優先的に合成することを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成したのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
鎖としてグルコシル基またはマルトシル基を、α−、β
−またはγ−CDにα−1,6結合で結合させた分岐C
Dの該側鎖のグルコシル基の水酸基にα結合でマンノシ
ル基が結合している新規ヘテロ分岐CD、並びに側鎖と
してグルコシル基またはマルトシル基を、α−、β−ま
たはγ−CDにα−1,6結合で結合させた分岐CDと
α−マンノシル化合物を含有する溶液に、α−マンノシ
ル基転移酵素を作用させることを特徴とする側鎖として
グルコシル基またはマルトシル基を、α−、β−または
γ−CDにα−1,6結合で結合させた分岐CDの該側
鎖のグルコシル基の水酸基にα結合でマンノシル基が結
合している新規ヘテロ分岐CDの製造方法を提供するも
のである。
【0006】本発明に係る新規ヘテロ分岐CDは、図1
に示す構造式I〜VIIIで表すことができる。
【0007】本発明の新規ヘテロ分岐CDは、グルコシ
ル基またはマルトシル基を側鎖として有する分岐CDと
α−マンノシル化合物を含有する溶液に、α−マンノシ
ル基転移酵素を作用させることによって得られる。本発
明において、グルコシル基またはマルトシル基を側鎖と
して有する分岐CDとしては、G1−αCD,G1−β
CD,G1−γCD,G2−αCD,G2−βCDおよ
びG2−γCDのいずれでもよく、これらの混合物であ
ってもよい。
【0008】また、本発明に用いるα−マンノシル化合
物(以下、糖供与体と記す。)としては、例えばメチル
−α−マンノシド,フェニル−α−マンノシド,パラニ
トロフェニル−α−マンノシド,α−マンノオリゴ糖な
どのα−マンノシル基を含む配糖体やオリゴ糖、あるい
は多糖やその部分分解物およびそれらの混合物なども用
いることができる。
【0009】本発明に用いるα−マンノシル基転移酵素
としては、α−マンノシル化合物とグルコシル基または
マルトシル基を側鎖として有する分岐CDを含有する溶
液に作用させたとき、糖供与体を分解し、そのα−マン
ノシル基をグルコシル基またはマルトシル基を側鎖とし
て有する分岐CDの該側鎖にα結合で転移させ、ヘテロ
分岐CDを合成するものであれば、いずれも使用可能で
ある。
【0010】本発明に用いるα−マンノシル基転移酵素
は、自然界に広く分布しているものである。例えば、タ
チナタマメあるいはアーモンドなどの植物由来の酵素、
サザエや肝臓(ウシ,ラット,ヒト)などの動物由来の
酵素、さらにはアルスロバクター・オーレセンス,アス
ペルギルス・ニガーなどの微生物由来の酵素がよく知ら
れている。
【0011】本発明の反応系において、グルコシル基ま
たはマルトシル基を側鎖として有する分岐CDと糖供与
体を含む溶液(水溶液または懸濁液)は、該分岐CDの
濃度が約1〜100%(W/W),糖供与体の濃度が約
1〜50%(W/W)であることが好ましく、かつ該分
岐CDに対する糖供与体の比率(重量)は、使用する糖
供与体の種類によって異なるが、0.1〜50倍の範
囲、好ましくは0.3〜2倍の範囲とするのが適当であ
る。
【0012】反応液のpHは3〜10、好ましくは4〜
9、温度は20〜70、好ましくは30〜60℃に調整
して反応させることが適当である。使用酵素量は反応時
間と密接な関係があるので、通常は反応が5〜100時
間、好ましくは5〜20時間で終了するような酵素量と
すればよいが、これらに限定されるものではない。
【0013】以上のような方法で反応させて得られた液
を、高速液体クロマトグラフィーにかけて、グルコシル
基またはマルトシル基を側鎖として有する分岐CDへの
転移生成物を分取した後、酵素分解法により構造を調べ
た。得られた転移生成物のうち、G1−βCDおよびG
2−αCDへの転移生成物について、それぞれを分画,
分取した後、酵素分解法および核磁気共鳴により構造解
析を行った結果、図1に示す構造式I〜VIIIで表される
ヘテロ分岐CDであることを確認した。
【0014】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 (1)転移反応 メチル−α−マンノシド3g,G1−βCD3gを50
mM酢酸緩衝液(pH4.5)10mlに溶解させた
後、タチナタマメのα−マンノシル基転移酵素(シグマ
社製)を25単位加え、40℃にて40時間反応させ
た。反応液の一部を高速液体クロマトグラフィーにより
分析した結果を図2に示す。反応終了後、酵素を熱失活
させた溶液を高速液体クロマトグラフィーにかけて転移
生成物80mgを分取した。
【0015】(2)構造解析 上記(1)で単離された転移生成物は、図3に示すよう
に、タチナタマメのα−マンノシダーゼにより、完全に
等モルのマンノースとG1−βCDに分解された。ま
た、13C−NMR解析により、図4に示すように、G1
−βCDの側鎖のグルコシル基の6位の水酸基にα結合
でマンノシル基が結合した化合物(図1の構造式IV)で
あることが確認された。
【0016】実施例2 (1)転移反応 メチル−α−マンノシド3g,G2−αCD3gを50
mM酢酸緩衝液(pH4.5)10mlに溶解させた
後、タチナタマメのα−マンノシル基転移酵素(シグマ
社製)を25単位加え、40℃にて40時間反応させ
た。反応液の一部を高速液体クロマトグラフィーにより
分析した結果を図5に示す。反応終了後、酵素を熱失活
させた溶液を高速液体クロマトグラフィーにかけて転移
生成物57mgを分取した。
【0017】(2)構造解析 (1)で単離された転移生成物は、タチナタマメのα−
マンノシダーゼにより、完全に等モルのマンノースとG
2−αCDに分解された。また、13C−NMR解析によ
り、図6に示すように、G2−αCDの側鎖のマルトシ
ル基の非還元性末端または還元性末端のグルコシル基の
6位の水酸基にα結合でマンノシル基が結合した化合物
(図1の構造式II)であることが確認された。マンノー
スの代わりにガラクトースを用いて行った同様な反応で
は、G2−αCDの側鎖のマルトシル基の非還元性末端
のグルコシル基の6位の水酸基にα結合でガラクトシル
基が結合した化合物が得られたことがメチル化分析によ
り確認された。したがって、この場合もマルトシル基は
非還元性末端のグルコシル基の6位の水酸基にα結合し
ているものと考えられる。
【0018】実施例3 (1)転移反応 フェニル−α−マンノシド1g,G1−αCD2gを5
0mM酢酸緩衝液(pH6.0)10mlに溶解させた
後、アーモンドのα−マンノシル基転移酵素(シグマ社
製)を20単位加え、40℃にて1時間反応させた。反
応終了後、酵素を熱失活させた溶液を高速液体クロマト
グラフィーにかけて転移生成物15mgを分取した。
【0019】(2)構造解析 上記(1)で単離された転移生成物は、アーモンドのα
−マンノシダーゼにより完全に等モルのマンノースとG
1−αCDに加水分解された。さらに、この転移生成物
をFAB−MSにより分析したところ、図に示すよう
に分子量は、1296であることがわかった。また、9
71にピークがあることより、この転移生成物は、G1
−αCDの側鎖のグルコシル基にマンノシル基が結合し
た化合物であることがわかった(Carbohydra
te Research,215(1991)127−
136)。以上のことより、上記(1)で単離された転
移生成物は、G1−αCDの側鎖のグルコシル基のC
2,C3,C4,C6位のいずれかの水酸基にα結合で
マンノシル基が転移した化合物(図1の構造式I)であ
ることが確認された。
【0020】実施例4 (1)転移反応 フェニル−α−マンノシド1g,G2−βCD2gを5
0mM酢酸緩衝液(pH6.0)10mlに溶解させた
後、アーモンドのα−マンノシル基転移酵素(シグマ社
製)を20単位加え、40℃にて1時間反応させた。反
応終了後、酵素を熱失活させた溶液を高速液体クロマト
グラフィーにかけて、転移生成物20mgを分取した。
【0021】(2)構造解析 (1)で単離された転移生成物は、アーモンドのα−マ
ンノシダーゼにより、完全に等モルのマンノースとG2
−βCDに加水分解された。また、13C−NMR解析
により、図8に示すように、G2−βCDの側鎖のマル
トシル基の非還元性末端のグルコシル基の6位の水酸基
にα結合でマンノシル基が転移した化合物(図1の構造
式VI)であることが確認された。
【0022】実施例5 (1)転移反応 パラニトロフェニル−α−マンノシド500mg,G1
−γCD1gを50mM酢酸緩衝液(pH4.0)10
mlに溶解させた後、サザエのα−マンノシル基転移酵
素(シグマ社製)を20単位加え、40℃にて1時間反
応させた。反応終了後、酵素を熱失活させた溶液を高速
液体クロマトグラフィーにかけて、転移生成物15mg
を分取した。
【0023】(2)構造解析 (1)で単離された転移生成物は、サザエのα−マンノ
シダーゼにより完全に等モルのマンノースとG1−γC
Dに加水分解された。さらに、この転移生成物をFAB
−MSにより分析したところ、分子量は、1620であ
ることがわかった。また、1295にピークがあること
より、この転移生成物は、G1−γCDの側鎖のグルコ
シル基にマンノシル基が結合した化合物であることがわ
かった(Carbohydrate Researc
h,215(1991)127−136)。以上のこと
より、(1)で単離された転移生成物は、G1−γCD
の側鎖のグルコシル基のC2,C3,C4,C6位のい
ずれかの水酸基にα結合でマンノシル基が転移した化合
物(図1の構造式VII)であることが確認された。
【0024】実施例6 (1)転移反応 パラニトロフェニル−α−マンノシド500mg,G2
−γCD1gを50mM酢酸緩衝液(pH4.0)10
mlに溶解させた後、サザエのα−マンノシル基転移酵
素(シグマ社製)を20単位加え、40℃にて1時間反
応させた。反応終了後、酵素を熱失活させた溶液を高速
液体クロマトグラフィーにかけて転移生成物18mgを
分取した。
【0025】(2)構造解析 上記(1)で単離された転移生成物は、サザエのα−マ
ンノシダーゼにより完全に等モルのマンノースとG2−
γCDに加水分解された。さらに、この転移生成物をF
AB−MSにより分析したところ、分子量は、1782
であることがわかった。また、1295にピークがある
ことより、この転移生成物は、G2−γCDの側鎖のマ
ルトシル基にマンノシル基が結合した化合物であること
がわかった(Carbohydrate Resear
ch,215(1991)127−136)。以上のこ
とより、上記(1)で単離された転移生成物は、G2−
γCDの側鎖のマルトシル基のいずれかのC2,C3,
C4,C6位のいずれかの水酸基にα結合でマンノシル
基が転移した化合物(図1の構造式VIII)であるこ
とが確認された。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、α−マンノシル基転移
酵素の糖転移作用を利用して、グルコシル基またはマル
トシル基を側鎖として有する分岐CDの該側鎖のグルコ
シル基の水酸基にα結合でマンノシル基が結合している
新規ヘテロ分岐CDを効率よく得ることができる。本発
明の新規ヘテロ分岐CDは、医薬品分野のほか食品分
野,化粧品分野等における幅広い利用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る新規ヘテロ分岐CDの構造式を
示す。
【図2】 実施例1における転移反応生成物の、高速液
体クロマトグラムを示す。
【図3】 実施例1における転移反応生成物の、タチナ
タマメのα−マンノシル基転移酵素による分解物の高速
液体クロマトグラムを示す。
【図4】 実施例1の(1)で単離された転移生成物の
13C−NMRスペクトルを示す。
【図5】 実施例2における転移反応生成物の、高速液
体クロマトグラムを示す。
【図6】 実施例2の(1)で単離された転移生成物の
13C−NMRスペクトルを示す。
【図7】 実施例3の(1)で単離された転移生成物の
FAB−MSを示す。
【図8】 実施例の(1)で単離された転移生成物の
13C−NMRスペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 孝輝 神奈川県横浜市鶴見区大黒町13番46号 塩水港精糖株式会社内 (72)発明者 桑原 宣洋 神奈川県横浜市鶴見区大黒町13番46号 塩水港精糖株式会社内 (72)発明者 北畑 寿美雄 大阪府泉南郡熊取町野田621−440 (72)発明者 小泉 京子 大阪府藤井寺市春日丘3−14−3 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08B 37/16 C12P 19/00 - 19/64 BIOSIS(DIALOG) MEDLINE(STN) WPI(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側鎖としてグルコシル基またはマルトシ
    ル基を、α−、β−またはγ−シクロデキストリンにα
    −1,6結合で結合させた分岐シクロデキストリンの該
    側鎖のグルコシル基の水酸基にα結合でマンノシル基が
    結合している新規ヘテロ分岐シクロデキストリン。
  2. 【請求項2】 側鎖としてグルコシル基またはマルトシ
    ル基を、α−、β−またはγ−シクロデキストリンにα
    −1,6結合で結合させた分岐シクロデキストリンとα
    −マンノシル化合物を含有する溶液に、α−マンノシル
    基転移酵素を作用させることを特徴とする側鎖としてグ
    ルコシル基またはマルトシル基を、α−、β−またはγ
    −シクロデキストリンにα−1,6結合で結合させた
    岐シクロデキストリンの該側鎖のグルコシル基の水酸基
    にα結合でマンノシル基が結合している新規ヘテロ分岐
    シクロデキストリンの製造方法。
JP03324021A 1991-11-13 1991-11-13 新規ヘテロ分岐シクロデキストリンおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3122203B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03324021A JP3122203B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 新規ヘテロ分岐シクロデキストリンおよびその製造方法
US07/958,579 US5356884A (en) 1991-11-13 1992-10-08 Hetero-branched cyclodextrins
EP92117621A EP0541984B1 (en) 1991-11-13 1992-10-15 Hetero-branched cyclodextrins and method of preparing them
DK92117621.0T DK0541984T3 (da) 1991-11-13 1992-10-15 Hetero-forgrenet cyclodextrin og fremgangsmåde til fremstilling deraf.
DE69219558T DE69219558T2 (de) 1991-11-13 1992-10-15 Heteroverzweigte Cyclodextrine und Verfahren zu deren Herstellung
CA002080868A CA2080868C (en) 1991-11-13 1992-10-19 Novel hetero-branched cyclodextrins and method of preparing them
US08/263,124 US5463039A (en) 1991-11-13 1994-06-21 Method of preparing hetero-branched cyclodextrins

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03324021A JP3122203B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 新規ヘテロ分岐シクロデキストリンおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05306301A JPH05306301A (ja) 1993-11-19
JP3122203B2 true JP3122203B2 (ja) 2001-01-09

Family

ID=18161264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03324021A Expired - Fee Related JP3122203B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 新規ヘテロ分岐シクロデキストリンおよびその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US5356884A (ja)
EP (1) EP0541984B1 (ja)
JP (1) JP3122203B2 (ja)
CA (1) CA2080868C (ja)
DE (1) DE69219558T2 (ja)
DK (1) DK0541984T3 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3078923B2 (ja) * 1992-04-08 2000-08-21 塩水港精糖株式会社 新規分岐シクロデキストリンおよびその製造方法
DE4325057C2 (de) * 1993-07-26 1996-10-17 Consortium Elektrochem Ind Verfahren zur Herstellung von verzweigten Cyclodextrinen
JP5144957B2 (ja) * 2007-05-16 2013-02-13 ナノデックス株式会社 多分岐シクロデキストリン化合物、その製造方法、および標的指向性薬物送達システム用の薬物送達剤

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6192592A (ja) * 1984-10-12 1986-05-10 Norin Suisansyo Shokuhin Sogo Kenkyusho 分岐サイクロデキストリンの製造方法
JPS6346201A (ja) * 1986-08-13 1988-02-27 Natl Food Res Inst 重分岐サイクロデキストリン、及びその製法
JPS6474997A (en) * 1987-09-17 1989-03-20 Nat Food Res Complex branched cyclodextrin and production thereof
JPH0698012B2 (ja) * 1988-05-13 1994-12-07 農林水産省食品総合研究所長 複分岐グルコシルーサイクロデキストリンの製法
JP2775046B2 (ja) * 1989-12-21 1998-07-09 農林水産省食品総合研究所長 ヘテロ糖を含有する修飾サイクロデキストリンの製造方法
TW282399B (ja) * 1990-05-25 1996-08-01 Takeda Pharm Industry Co Ltd

Also Published As

Publication number Publication date
DE69219558D1 (de) 1997-06-12
EP0541984B1 (en) 1997-05-07
JPH05306301A (ja) 1993-11-19
DE69219558T2 (de) 1997-09-11
CA2080868A1 (en) 1993-05-14
US5463039A (en) 1995-10-31
EP0541984A1 (en) 1993-05-19
CA2080868C (en) 2003-07-01
US5356884A (en) 1994-10-18
DK0541984T3 (da) 1997-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3078923B2 (ja) 新規分岐シクロデキストリンおよびその製造方法
JP3865436B2 (ja) 分岐シクロデキストリンの製造方法
JP3122203B2 (ja) 新規ヘテロ分岐シクロデキストリンおよびその製造方法
EP0565106B1 (en) Method of preparing branched cyclodextrin
JP2863262B2 (ja) 分岐シクロデキストリンの側鎖部分にα―結合でガラクトシル基を転移結合させた新規ヘテロ分岐シクロデキストリン及びその製造方法
JP2863263B2 (ja) 分岐シクロデキストリンの側鎖部分にβ―結合でガラクトシル基を転移結合させた新規ヘテロ分岐シクロデキストリン及びその製造方法
JP3816554B2 (ja) 新規分岐シクロデキストリンおよびその製造方法
JP3552732B2 (ja) 新規な分岐シクロデキストリン
JP3086076B2 (ja) 新規ガラクトシル−分岐シクロデキストリン
JP3655325B2 (ja) マンノシル−シクロデキストリンの新規製造方法
JP3637085B2 (ja) マンノシル−シクロデキストリンの製造方法
JP3637086B2 (ja) マンノシル−シクロデキストリンの製法
JP2700423B2 (ja) グルコシル―サイクロデキストリン類の製造方法
JPH08173181A (ja) ヘテロ分岐シクロデキストリンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees