JP3121481U - 溶融試験機装置におけるピストン掃除用ガーゼ供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピストンに付着した残留試料を拭き取った清掃用ガーゼの巻き取りに際して、金属ロール軸がガーゼに接触したときの空転を防止し、金属軸が回転しないというエラーで装置が停止するトラブルを防止する装置を提供。
【解決手段】溶融樹脂の物性を測る自動溶融試験機装置のピストン4をガーゼで掃除する機構において、ガーゼを巻き取る金属ロール軸に突起のついたテープを貼り付け、軸がガーゼに接触したときに、空転せずにリミットスイッチ17を押すようにしたことを特徴とするピストン掃除用ガーゼ供給装置。
【選択図】図2
【解決手段】溶融樹脂の物性を測る自動溶融試験機装置のピストン4をガーゼで掃除する機構において、ガーゼを巻き取る金属ロール軸に突起のついたテープを貼り付け、軸がガーゼに接触したときに、空転せずにリミットスイッチ17を押すようにしたことを特徴とするピストン掃除用ガーゼ供給装置。
【選択図】図2
Description
本考案は、溶融樹脂の物性を測る溶融試験機装置におけるピストン掃除用ガーゼ供給装置に関し、詳しくは熱可塑性プラスチックの流れ性の試験等の自動装置に用いられるピストンに付着した残留試料を除去する掃除用ガーゼの供給装置に関する。
熱可塑性プラスチックのような高分子物質は、その溶融流れ性が剪断速度に依存して、成形加工時の指標として重要な要素となっている。したがって、JIS規格でもJIS K 7210に「熱可塑性プラスチックの流れ試験方法」として規格化が図られている。この流れ試験方法では、垂直に支持されたシリンダーと、上部に錘が取付けられてシリンダー内に挿入されるピストンと、シリンダーの下端に取付けられたダイと、シリンダーを囲繞するように設けられたヒータとから成る押出形プラストメータを用い、そのシリンダー内に熱可塑性プラスチックの試料を充填して、ヒータにより試料を加熱溶融した後、ピストンによりダイから溶融した試料を押し出し、この押出物であるストランドの単位時間当たりの質量を求め、これを10分間に押出された質量に換算してメルトフローレート値として算定するようになっている。
この試験を行うための自動試験機においては、試料に直接接触するシリンダーやピストンの表面には試料が付着して残り、続く試験試料に混入してその性状を変質させてしまうおそれがあるため、付着した試料を掃除する必要がある。特に、ピストンには試料が付着しやすく自動装置によっては、ガーゼで3回の清掃が行われている。
自動試験装置におけるピストンの掃除用ガーゼは、金属ロール軸を使用して供給、巻き取りが行われている場合が多い。これらの装置においては、金属ロール軸がガーゼを巻き取って回転し、その回転を検知するとリミットスイッチがONとなり、次の測定操作に移るようにされている。一方、この自動的に試料を拭き取った清掃用ガーゼには、残留試料が付着しているため、その巻き取りに際しては、金属ロール軸がガーゼに接触したときに空転するため、金属軸が回転しないというエラーで装置が停止するトラブルが頻発していた。
自動試験装置におけるピストンの掃除用ガーゼは、金属ロール軸を使用して供給、巻き取りが行われている場合が多い。これらの装置においては、金属ロール軸がガーゼを巻き取って回転し、その回転を検知するとリミットスイッチがONとなり、次の測定操作に移るようにされている。一方、この自動的に試料を拭き取った清掃用ガーゼには、残留試料が付着しているため、その巻き取りに際しては、金属ロール軸がガーゼに接触したときに空転するため、金属軸が回転しないというエラーで装置が停止するトラブルが頻発していた。
本考案は、上記問題点に鑑み、溶融樹脂の物性を測る溶融試験機装置のピストンに付着した残留試料を拭き取った清掃用ガーゼの巻き取りに際して、金属ロール軸がガーゼに接触したときの空転を防止し、金属軸が回転しないというエラーで装置が停止するトラブルを防止する装置の提供を目的とする。
本考案者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ガーゼ巻き取り用の金属ロール表面に突起のついたテープを巻きつけることのより、金属ロールと残留試料が付着した清掃用ガーゼが空転を起こさないことを見出し、本考案を完成させた。
すなわち、本考案の第1の考案によれば、溶融樹脂の物性を測る自動溶融試験機装置のピストンをガーゼで掃除する機構において、ガーゼを巻き取る金属ロール軸に突起のついたテープを貼り付け、軸がガーゼに接触したときに、空転せずにリミットスイッチを押すようにしたことを特徴とするピストン掃除用ガーゼ供給装置が提供される。
また、本考案の第2の考案によれば、第1の考案において、突起のついたテープが、マジックテープ(登録商標)の雄側であることを特徴とするピストン掃除用ガーゼ供給装置が提供される。
本考案によれば、熱可塑性プラスチックの各種物性の試験、例えば、流れ性の試験(JISK 7210)の自動溶融試験機装置に用いられるピストンに付着した残留試料を除去する掃除用ガーゼの供給装置において、金属ロール軸がガーゼに接触したときの空転を防止し、金属軸が回転しないというエラーで装置が停止するトラブルを防止することができる。
本考案の適用可能な、自動溶融試験装置は、ピストンに付着した残留試料をガーゼによって除去する工程を有するものであり、例えば、溶融張力測定装置、溶融粘弾性測定装置、メルトフローレート測定装置等を挙げることができる。
以下に本考案の溶融樹脂の物性を測る自動溶融試験機装置として、自動メルトフローレート測定装置を例にとり、ピストン掃除用ガーゼ供給装置を図で説明する。
以下に本考案の溶融樹脂の物性を測る自動溶融試験機装置として、自動メルトフローレート測定装置を例にとり、ピストン掃除用ガーゼ供給装置を図で説明する。
図1は、本考案で用いる溶融樹脂の物性である流動性を測る自動溶融試験装置の全体を説明する概略図である。図1において、測定用試料は、試料カップ8に入れられ、シリンダー(炉)3内に設置され、その上部にピストン4が載せられ、さらに所定の分銅12がピストン上に載せられ、シリンダーを所定の温度にすることにより、試料の流動性が測定される。第1回の測定が終了後、ピストン4は、その表面に付着した残留樹脂試料を清浄するために、アーム10でピストン掃除機構7に運ばれ、ピストン清掃用ガーゼ6から繰り出されるガーゼで掃除される。なお、シリンダー3は、シリンダー掃除用ガーゼ1から繰り出され、ガーゼカッター機構2から送り出されるガーゼと清掃棒5でその内部が清掃され、測定済みの試料は、試料払い9に集められる。また、測定結果は、電気的に集計される。
図2は、図1に示したピストン掃除機構7を説明する概略図である。測定試料の押し出しに用いられたピストンは、溶融した試料に接するため、その表面に残留試料が付着する。したがって、次回の使用のためには、清浄する必要がある。上記のように、溶融樹脂の流動測定後のピストンは、アームでピストン掃除機構7に運ばれ、ガーゼで掃除される。
図2において、ピストン掃除用ガーゼ16は、ガーゼ押さえ板18を経て、ローラー14、及び14’を経由して、ガーゼ巻き取り装置15に巻き取られる。一方、残留試料が付着したピストンは、アームで運ばれてきてガーゼの上部に設けられた上蓋のピストン挿入穴に差し込まれてガーゼに押し付けられるようにして、付着した残留試料がガーゼで拭き取られる。ピストン挿入穴は、横に並ぶように20、20’、20”と3個設けられ、この操作を順次3回繰り返すことにより、完全にピストン表面に付着した残留試料は拭き取られる。
ピストンの掃除処理が3回行われると、ガーゼの新しい箇所がピストン挿入穴20〜20”の下に位置するようにガーゼ巻き取り装置15が稼動する。ガーゼ巻き取り装置15によりガーゼが巻き取られる際、ガーゼはローラー14’を回転させ、ローラー14’に設けられているカムを回転させる。ローラーの回転に伴ってカムが所定回数リミットスイッチ17を作動させることにより、次の測定操作に移る合図が発信され、自動的に測定操作が進行する。所定時間内に所定回数リミットスイッチが作動しないときは、エラーとなり測定装置が停止する。
図2において、ピストン掃除用ガーゼ16は、ガーゼ押さえ板18を経て、ローラー14、及び14’を経由して、ガーゼ巻き取り装置15に巻き取られる。一方、残留試料が付着したピストンは、アームで運ばれてきてガーゼの上部に設けられた上蓋のピストン挿入穴に差し込まれてガーゼに押し付けられるようにして、付着した残留試料がガーゼで拭き取られる。ピストン挿入穴は、横に並ぶように20、20’、20”と3個設けられ、この操作を順次3回繰り返すことにより、完全にピストン表面に付着した残留試料は拭き取られる。
ピストンの掃除処理が3回行われると、ガーゼの新しい箇所がピストン挿入穴20〜20”の下に位置するようにガーゼ巻き取り装置15が稼動する。ガーゼ巻き取り装置15によりガーゼが巻き取られる際、ガーゼはローラー14’を回転させ、ローラー14’に設けられているカムを回転させる。ローラーの回転に伴ってカムが所定回数リミットスイッチ17を作動させることにより、次の測定操作に移る合図が発信され、自動的に測定操作が進行する。所定時間内に所定回数リミットスイッチが作動しないときは、エラーとなり測定装置が停止する。
本考案においては、ピストン表面の残留試料を拭き取ったガーゼが接するローラー14’の金属軸の表面に突起のついたテープが取り付けられ、ガーゼ巻き取り装置15が駆動してガーゼを巻き取る際に、残留試料を拭き取ったガーゼが、確実にローラー14’を回転させるようにしている。ローラー14’を確実に回転させることにより、カムを回転させ、リミットスイッチ17を作動させ、次の測定操作に移る合図が発信されて自動的に測定操作が進行する。ローラー14’の金属軸の表面に突起のついたテープが取り付けられていないと、ピストン表面の残留試料を拭き取ったガーゼにはピストンから拭き取られた残留樹脂試料が固化して付着しているため、金属ロール14’の表面で滑ってしまい、金属ロール14’を確実に回転させることができず、カムが回転せず、リミットスイッチが作動しない。その結果、自動測定操作が進行しないことになってしまう。
図3は、本考案において、掃除装置のリミットスイッチ用金属ロール軸の表面に突起のついたテープを取り付けた状態を説明する一例の図である。図3において、金属ローラー14’の表面には、突起のついたテープ19が取り付けられている。本考案において、突起のついたテープとしては、特に限定されず、残留樹脂がガーゼ表面に貼りついた状態、例えば、コーティングされたような状態であっても確実に捕らえることができる機能を有するテープであれば良く、例えば、マジックテープ(登録商標)の雄側等を挙げることができる。また、取り付ける状態も特に限定されず、金属ローラーを確実に回転させるように取り付けられていれば、幅、位置等は任意に決めることができる。
本考案のピストン掃除用ガーゼ供給装置は、溶融樹脂の物性を測る自動溶融試験機装置のピストンをガーゼで掃除する機構において好適に用いることができ、例えば、熱可塑性プラスチックの流れ性の試験(JISK 7210)の自動溶融試験機装置において、金属軸が空転するというエラーで装置が停止するトラブルを防止することができる。
1 シリンダー掃除用ガーゼ
2 ガーゼカッター機構
3 シリンダー(炉)
4 ピストン
5 掃除棒
7 ピストン掃除機構
8 試料カップ
9 試料払い
10 アーム
11 チャック(ハサミ)
12 分銅
14、14’ ローラー
15 ガーゼ巻取り装置
16 ガーゼ
17 リミットスイッチ
18 ガーゼ押え板
19 突起のついたテープ
20、20’、20” ピストン挿入穴
2 ガーゼカッター機構
3 シリンダー(炉)
4 ピストン
5 掃除棒
7 ピストン掃除機構
8 試料カップ
9 試料払い
10 アーム
11 チャック(ハサミ)
12 分銅
14、14’ ローラー
15 ガーゼ巻取り装置
16 ガーゼ
17 リミットスイッチ
18 ガーゼ押え板
19 突起のついたテープ
20、20’、20” ピストン挿入穴
Claims (2)
- 溶融樹脂の物性を測る自動溶融試験機装置のピストンをガーゼで掃除する機構において、ガーゼを巻き取る金属ロール軸に突起のついたテープを貼り付け、軸がガーゼに接触したときに、空転せずにリミットスイッチを押すようにしたことを特徴とするピストン掃除用ガーゼ供給装置。
- 突起のついたテープが、マジックテープ(登録商標)の雄側であることを特徴とする請求項1に記載のピストン掃除用ガーゼ供給装置。
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JP2006001272U JP3121481U (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 溶融試験機装置におけるピストン掃除用ガーゼ供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006001272U Expired - Fee Related JP3121481U (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 溶融試験機装置におけるピストン掃除用ガーゼ供給装置 |
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CN111044325A (zh) * | 2019-12-24 | 2020-04-21 | 江苏格林勒斯检测科技有限公司 | 用于实验室土壤污染物浓度检测分析的采样系统 |
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CN111044325B (zh) * | 2019-12-24 | 2022-05-27 | 江苏格林勒斯检测科技有限公司 | 用于实验室土壤污染物浓度检测分析的采样系统 |
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