JP3121467B2 - 脱臭兼芳香発生機 - Google Patents

脱臭兼芳香発生機

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JP3121467B2
JP3121467B2 JP05026908A JP2690893A JP3121467B2 JP 3121467 B2 JP3121467 B2 JP 3121467B2 JP 05026908 A JP05026908 A JP 05026908A JP 2690893 A JP2690893 A JP 2690893A JP 3121467 B2 JP3121467 B2 JP 3121467B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱臭装置と芳香発生装
置とを備え、しかもこれら両方の装置を使用環境に実時
間で対応して制御できるようにして経済性、快適性の向
上を図った脱臭兼芳香発生機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の都市型住宅構造においては、気密
性が高い上に、キッチンやトイレット等のように種々の
臭気が漂い勝ちな場所が、玄関や居室のように臭気を嫌
う場所と接近して設けられる場合が多い。
【0003】このため、従来よりこのような屋内の臭気
を除去する脱臭装置として、例えば活性炭フィルター
や、電気集塵法を用いたもの、あるいは臭気を検知す
る、いわゆるニオイセンサを備えてその出力信号から脱
臭運転の強弱を自動的に変更するもの等が知られてい
る。
【0004】また、人間の嗅覚に快適性を付与する各種
の芳香には、単に嗅覚に快適感を与えるのみでなく、心
理的にもリラックスさせたり、爽快感を生起する効用が
あることは広く知られているところであり、このような
効用がある種々の芳香剤も一般に広く使用されている。
【0005】ところで、上述の臭気と芳香とは感覚的に
相反するものであるため、臭気を除去することなく芳香
の発生を促しても、本来の芳香の効能は臭気の存在によ
って著しく減殺されるだけでなく、高価な芳香剤を無駄
に消費することにもなる。
【0006】また、人間の嗅覚は鈍化しやすいことが知
られており、同じ臭いや香りが長時間に亙って漂ってい
る環境下では、初期段階では芳香の効果が現れるが、次
第にその効果が減少し、ついにはその香り等を感じなく
なってしまう。
【0007】このような不都合を解消するものとして、
従来より脱臭機能を兼備し、且つ芳香発生のための動作
制御が行えるようにした機器、例えば芳香発生機能を備
えた空気清浄機や、空気調和機あるいは芳香発生機が開
発されている。
【0008】この種の脱臭兼芳香発生機の先行技術とし
て、例えば特開平3−139360号公報に開示された
空気清浄装置のように、芳香発生の動作間隔と動作時間
とを制御することにより、芳香剤の有効利用を図ったも
のや、特開昭63−283648号公報に開示された芳
香付空気清浄器のように、間欠的に芳香を発生させるこ
とによって嗅覚の慣れを防ぐようにしたものが提案され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような先行技術のものでは、芳香発生運転を脱臭運転と
は無関係に行っており、その前提の下で芳香発生の動作
及び時間間隔制御や、あるいは間欠制御を行っているに
過ぎないため、第1に脱臭運転によって芳香発生運転で
用いられる高価な芳香剤が無駄になる点、第2に嗅覚の
鈍化を防止することが困難である点、第3に使用場所の
広さや換気条件が考慮されていない点が問題点として挙
げられる。
【0010】即ち、第1の問題点については、芳香発生
制御を行うとき、単に屋内または室内に芳香を発生させ
るだけでなく、不要な臭気を除去してから、あるいは芳
香発生運転休止時に除去しつつ芳香発生制御を行うと効
果的であるが、上記先行技術ではいずれも芳香発生運転
と脱臭運転とを関連付けず、独立して制御している。こ
のため、芳香発生運転と脱臭運転とが同時に行われるこ
とがあり、このような場合発生させた芳香が不要臭気と
共に取り除かれてしまうこととなって効率が悪い。
【0011】第2の問題点については、同じ香りの芳香
雰囲気の下では嗅覚の鈍化が著しいことは前述の通りで
あり、これを解消するためには、芳香が連続して発生す
ることがないように、芳香発生運転を間欠制御すること
が好ましく、後者の先行技術においても、そのような対
策がなされている。
【0012】しかしながら、この場合、芳香発生運転は
一定時間間隔をおいて間欠制御されるものであるから、
単調なリズムで間欠動作を繰り返すだけであり、短期的
には多少の効果は認められるものの、長期的には嗅覚の
慣れが生じることが避けられず、従って次第に感覚が鈍
化して間欠制御の意味をなさなくなってしまう。
【0013】第3の問題点については、芳香の拡散は使
用場所の広さや換気条件によって大きく変化することは
周知の通りであり、使用場所が狭い場合、あるいは単位
時間あたりの換気量が少ない場合は、芳香が室内に残存
している間に再び芳香発生運転が開始されるので、芳香
が強くなりすぎて却って不快感を与えてしまうことにも
なりかねない。
【0014】逆に、使用場所が広い場合、あるいは単位
時間あたりの換気量が多い場合は、使用場所の全域に亙
って拡散するに十分な量の芳香を発生させることができ
ないため、芳香の効果が期待できない。
【0015】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、芳香発生時には脱臭運転による
芳香の減少を抑制して無駄なく効果的な芳香発生運転を
行い得るようにし、また、単調な間欠制御によって起こ
る嗅覚の慣れを可及的に防止できるようにするととも
に、使用場所の広さや換気条件を考慮した芳香制御を行
えるようにした脱臭兼芳香発生機を提供することを目的
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、脱臭装置と、芳香発生装置と、ニオイの
強さを検知するニオイ検知手段とを設け、さらに、脱臭
装置による脱臭運転と芳香発生装置による芳香発生運転
との切換制御を行う手段により、前記ニオイ検知手段の
出力に基づいて脱臭運転から芳香発生運転に切り換える
ように構成している。
【0017】また、前記運転切換制御手段としては、前
記脱臭装置による脱臭運転と前記芳香発生装置による芳
香発生運転とを交互に切り換えるように構成したもので
あってもよく、これに加えて、ニオイ検知手段の検知出
力値の減衰変化に基づき前記運転切換制御手段による脱
臭運転の停止時間を設定する脱臭運転停止時間設定手段
とを設けたものとしてもよい。
【0018】前記芳香発生装置の制御については、芳香
発生運転の芳香発生タイミングにおける時間軸上密度の
周波数特性が周波数fの1/fゆらぎとなる制御パター
ンに従って前記芳香発生装置を制御するように構成する
ことができ、この場合、ニオイ検知手段の検知出力値の
減衰変化に基づき前記芳香発生運転の制御パターンの周
期または芳香発生時間長を設定する芳香発生運転設定手
段を設けたものとしてもよい。
【0019】
【作用】上記構成の脱臭兼芳香発生機の運転開始時にお
いては、ニオイ検知手段によって使用場所のニオイの強
さを検知するとともに脱臭運転を行う。ある程度の脱臭
運転を行ってニオイの強さが前もって設定した値よりも
低くなった時点で、脱臭運転から芳香発生運転に切り換
える。ニオイが強くて直ぐにはなくならない場合は、予
め設定した時間まで脱臭運転を行った後、芳香発生運転
に切り換える。
【0020】このように動作することにより、ニオイを
感じないか、あるいはニオイが少なくなった状態から芳
香発生運転を開始できるので、芳香の効果を高めること
ができる。また、脱臭運転から芳香発生運転に切り換え
る、即ち脱臭運転を停止した上で芳香発生運転を行うこ
とにより、芳香発生時には脱臭運転が停止しているの
で、脱臭運転による芳香の無駄な消費がなく、発生した
芳香の全てが効果的に消費される。
【0021】使用場所の広さや換気条件によっては、芳
香発生を終えた直後に脱臭運転を開始すると、室内に拡
散した芳香が脱臭運転によって減少し、折角の芳香の効
果が著しく損なわれる場合がある。そこでニオイ検知手
段の検知出力値の減衰変化の度合いから使用場所の広さ
や換気条件を判断して、脱臭運転の停止時間を設定する
ようにすれば、芳香発生運転終了後、脱臭運転開始まで
に芳香の効果が十分に現れる時間を設けることができ、
過剰な脱臭も防ぐことができる。
【0022】室内等における芳香の広がり方は、芳香剤
を構成する分子の拡散現象や使用場所の気流の状態に依
存する。芳香発生直後に芳香濃度が大きくなることはな
く、逆に芳香発生運転停止後、暫くの間の方が芳香濃度
は大きい。このように芳香の濃度変化は芳香発生運転制
御に対する応答が遅いという特性があるため、該芳香発
生運転制御にはON−OFF間欠制御が好適であるとい
える。中でも本発明で用いるゆらぎ制御は単調な間欠制
御と異なり、人間にとって快適なリズムのある制御であ
るといえる。
【0023】ゆらぎには、そのパワースペクトル特性上
の分類で1/f0ゆらぎ(ランダムゆらぎ)、1/fゆ
らぎ、1/f2ゆらぎの都合3種類が一般的に知られて
いる。このうち、1/f0ゆらぎは不規則感が強く、1
/f2ゆらぎは緩慢に変化する規則性の強いゆらぎであ
る。これに対し、1/fゆらぎは適度な変化性を備えた
ゆらぎであり、人間にとって快適なリズムであるとされ
ている。従って、本発明では芳香発生運転の制御に1/
fゆらぎを採用している。
【0024】ところで、ゆらぎの一種として、密度のゆ
らぎがある。この密度ゆらぎの一例として、生体の神経
細胞の軸索を伝播するパルス信号の密度のように、パル
ス密度が大きくなるに従ってパルス信号の速度が遅くな
ることに起因するゆらぎが挙げられる。このような原理
で発生するゆらぎは前述した1/fゆらぎ特性を示すこ
とが知られている。
【0025】このような1/fゆらぎは生体のリズムと
同じ原理に従うものであるので、この1/fゆらぎを用
いることにより運転時における芳香発生間隔を設定する
と、間欠制御における単調さが避けられ、しかも快適な
制御を行うことができる。
【0026】前述したように、芳香の拡散は使用場所の
広さや換気条件によって大きく変化するが、使用場所が
狭い場合、あるいは単位時間あたりの換気量が少ない場
合は、芳香が強くなりすぎることを防止するため、芳香
発生のゆらぎパターンの周期を全体的に伸長するか、ま
たは芳香発生時間長を短縮する。
【0027】逆に、使用場所が広い場合、あるいは単位
時間あたりの換気量が多い場合は、使用場所の全域に亙
って拡散するに十分な量の芳香が発生するように、芳香
発生のゆらぎパターンの周期を全体的に短縮するか、ま
たは芳香発生時間長を拡大する。このようにすることに
より使用場所の広さや換気条件が変化しても芳香の効果
にその影響が及ばないようにすることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係る脱臭兼芳香発生機の実施
例について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、
以下に示す各実施例によって本発明が限定されるもので
はない。図1は本発明の各実施例に共通する全体構成を
概略的に示している。この図に示された脱臭兼芳香発生
機は、脱臭装置1、芳香発生装置2、ニオイ検知手段3
及び制御部4により構成されている。
【0029】脱臭装置1は活性炭フィルター方式、電気
集塵方式、その他諸種の方式によるものが使用できる。
なお、本発明では脱臭機能を有する空気清浄器や空気調
和機における換気装置等も脱臭装置1に含まれるものと
する。芳香発生装置2は芳香剤や香料液を室内等の本機
使用場所に拡散させるもので、超音波霧化方式、噴霧方
式、機械的振動方式あるいは蒸発拡散方式等、諸種の方
式によるものが使用できる。
【0030】また、ニオイ検知手段3は臭気または芳香
の強さを検知して、その検知信号を制御部4に出力する
もので、周知のニオイセンサ等により構成することがで
きる。さらに、制御部4はメモリ、タイマ等を含むマイ
クロコンピュータからなり、ニオイ検知手段3からの入
力信号に基づき、以下の各実施例で述べるような判断動
作を行って脱臭装置1及び芳香発生装置2の制御を行う
ものである。
【0031】第1実施例 図2は本発明の第1実施例における脱臭運転及び芳香発
生運転のフローチャート、図3はその運転状態を示すタ
イムチャートである。これらの図に示すように、本機の
運転を開始させると、制御部4はほぼ同時に脱臭装置1
による脱臭運転を開始させると同時に、計時を開始する
とともに、ニオイ検知手段3にニオイの検出動作を開始
させる(ステップ#101〜#103)。
【0032】図3に示すように、この脱臭運転により不
必要なニオイ(臭気)は次第に排除され、使用場所にお
けるニオイの強さ(通常は臭気濃度)は前もって設定し
たニオイの強さの設定値Aまで低下する。ニオイの強さ
の低減変化はニオイ検知手段3によって検知され、その
検知出力値、つまりニオイ検知手段3からの入力信号S
が制御部4で判断される(ステップ#104)。
【0033】そして、制御部4において設定値Aよりも
前記入力信号Sが小さくなれば、該制御部4は脱臭装置
1による脱臭運転を停止させ、芳香発生装置2による芳
香発生運転を開始させる(ステップ#105、#10
6)。
【0034】また、図4のタイムチャートに示すよう
に、タイマで計時している設定時間T1が経過しても制
御部4に入力されるニオイ検知手段3からの入力信号S
が設定値まで小さくならなかった場合には、制御部4は
脱臭装置1による脱臭運転を停止させ、芳香発生装置2
による芳香発生運転を開始させる(ステップ#104
a、#105、#106)。
【0035】その後、制御部4は予め設定されたタイム
チャートに従って、脱臭運転及び芳香発生運転を行う
(ステップ#107)。
【0036】なお、前記設定値A及び設定時間T1のデ
ータは、いずれも制御部4のメモリに予め格納しておく
ものとするか、あるいは使用者が運転に先だって任意に
設定できるようにすることよい。
【0037】このように本実施例では、ニオイの強さが
設定値Aまで低下したとき、あるいは脱臭運転持続時間
が設定時間T1に達した時点で、脱臭運転から芳香発生
運転に切り換えられるようになっているので、運転前に
使用場所に漂うニオイ、つまり臭気が芳香発生運転に先
だって除去され、芳香発生の効果を高めることができ
る。
【0038】第2実施例 図5は本発明の第2実施例における脱臭運転及び芳香発
生運転のフローチャート、図6はそのタイムチャートで
ある。これらの図に示すように、運転開始と同時に制御
部4により脱臭装置1による脱臭運転を開始させ、設定
時間T1が経過すると、制御部4は脱臭装置1による脱
臭運転を停止させる(ステップ#201〜#205)。
【0039】同時に芳香発生装置2による芳香発生運転
を開始させ、芳香発生装置2による芳香発生運転をその
持続時間が、脱臭運転と比較して短い設定時間T2に達
した時点で停止するようにし(ステップ#206〜#2
09)、前記各設定時間T1、T2を再設定した後、ス
テップ#201に戻って脱臭装置1による脱臭運転を再
び開始させる。
【0040】このように本実施例では、制御部4により
脱臭装置1による脱臭運転と、芳香発生装置2による芳
香発生運転とを同時に運転させることなく、交互に切換
運転させるようにしている。なお、この場合、制御部4
のメモリに脱臭運転と芳香発生運転との切換タイミング
をプログラムとして格納しておけば、ニオイ検知手段3
を省略することができ、構造の簡素化を図ることができ
る。
【0041】第3実施例 図7及び図8は本発明の第3実施例における脱臭運転及
び芳香発生運転のフローチャート、図9はそのタイムチ
ャートである。これらの図に示すように、本機の運転を
開始させると、制御部4はほぼ同時に芳香発生装置2に
よる芳香発生運転を開始させ、運転開始時点から設定時
間T2を経過した後、芳香発生運転を停止させる(ステ
ップ#301〜#304)。
【0042】これと同時に脱臭装置1による脱臭運転を
開始させ、運転開始時点から基準時間T1を経過した
後、脱臭運転を停止させる(ステップ#305〜#30
8)。脱臭運転の停止と同時に、制御部4はニオイ検知
手段3からのニオイ検出信号を入力する(ステップ#3
09)。そして、基準時間T1を次回の脱臭運転時間に
更新しておく。再び芳香発生装置2が前記設定時間T2
の間、運転する(ステップ#311〜#314)。
【0043】ステップ#315aでそのときのニオイの
強さ、この場合は芳香濃度の検知値Fが図8に示す下限
設定値A1を下回ったときは、芳香の拡散速度が相当大
きいことになる。従って、このとき制御部4は使用場所
が広いか、あるいは単位時間の換気量が多いと判断し、
ステップ#316aで芳香発生運転停止後から脱臭運転
開始までの時間を変更する。
【0044】この場合、制御部4で変更すべき時間t1
を設定すると同時に、t1の計時を開始する(ステップ
#317a)。従って、このときの脱臭運転停止時間は
前記変更時間に芳香発生運転の設定時間を加えた時間T
2+t1となる。そのため脱臭運転時間がt1だけ短く
なるので、ステップ#310で設定した基準時間T1を
t1だけ短くして再設定する(ステップ#318a)。
【0045】ステップ#319〜#322において、基
準時間T1だけ脱臭運転を行い、その後T1を次回の脱
臭運転時間に更新しておく(ステップ#323)。ステ
ップ#324〜#327においてT2だけ芳香発生運転
を行う。ステップ#315aで選択した芳香発生運転停
止後から脱臭開始までの時間を時間t1に変更し(ステ
ップ#328、#329a、#330a)、ステップ#
323で設定したT1をt1だけ短く再設定した後(ス
テップ#318a)、ステップ#319に戻って以上の
プロセスを繰り返す。
【0046】また、図10のタイムチャートに示すよう
に、ステップ#301〜#308を経過した後、ステッ
プ#309で制御部4においてニオイ検知手段3からの
信号(芳香濃度の検知出力値)を入力したとき、そのニ
オイの強さの検出値Fが下限設定値A1を上回り、上限
設定値A2を下回ったときは(ステップ#315b)、
芳香の拡散速度がやや大きい、つまり脱臭運転停止後、
まだ脱臭運転の影響が室内気流に残っていることにな
る。
【0047】従って、このとき制御部4は使用場所が適
正な広さよりやや広い、あるいは単位時間の換気量がや
や大きいと判断し、ステップ#315bで芳香発生運転
停止後から脱臭運転開始までの時間を変更する。この場
合、制御部4で変更すべき時間t2は使用場所が広い
か、または換気量が大きいときよりも小さいめとなる。
このときの脱臭運転停止時間は前記変更時間に芳香発生
運転の設定時間を加えた時間T2+t2となる。
【0048】なお、それ以後のプロセスは前述の通りで
あり、ステップ#315bで選択した芳香発生運転停止
後から脱臭開始までの時間を時間t2に変更し、T1を
T1−t2に再設定した後(ステップ#328、#32
9b、#330b、#331b)、ステップ#319に
戻る。
【0049】さらに、図11のタイムチャートに示すよ
うに、ステップ#301〜#308を経過した後、ステ
ップ#309で制御部4においてニオイ検知手段3から
の信号を入力したとき、そのニオイの強さの検出値Fが
上限設定値A2をも上回ったときは、芳香の拡散速度が
適正な場合である。従って、この場合、制御部4は使用
場所や単位時間の換気量が適当であると判断し、芳香発
生後から脱臭運転開始までの時間を変更せず、即座に脱
臭運転に切り換えられる。
【0050】このように本実施例では、ニオイ検知手段
3の検出値Fの減衰変化から使用場所の広さや換気条件
を判断し、それに対応して運転切換制御における脱臭運
転の停止時間を変更しているので、過剰な脱臭を防止す
ることができる。
【0051】第4実施例 図12は本発明の第4実施例における芳香発生タイミン
グをパルス波形で示し、図13はその芳香発生タイミン
グパターンをフーリエ周波数解析したものを示してい
る。図12においては、横軸が時間軸であり、縦線で示
すパルス波形の存在するところが芳香発生時刻に対応し
ている。
【0052】この芳香発生タイミングパターンは例えば
流体の方程式のように密度が大きくなるに連れて速度が
遅くなる状態を表現している方程式を用いて作成するこ
とができ、図13に示すようにほぼ周波数fの1/fゆ
らぎに一致している。このようなゆらぎパターンを制御
部4のメモリにデータとして格納しておくか、あるいは
該ゆらぎパターンを実現する方程式を制御部4で演算す
れば、1/fゆらぎのリズムを用いた芳香発生制御が可
能となる。
【0053】図14は本実施例における脱臭運転と芳香
発生運転のフローチャート、図15はそのタイムチャー
トである。これらの図に示すように、運転開始時には制
御部4が芳香発生装置2によって時間T2だけ芳香を発
生させ、その後芳香発生を停止させた上で、脱臭装置1
による脱臭運転を開始させ、基準時間T3経過後、脱臭
運転を停止する(ステップ#401〜#408)。
【0054】同時に制御部4はニオイ検知手段3からの
信号(芳香濃度の検知出力値)を入力し(ステップ#4
09)、そのニオイの強さFが図15に示す上限設定値
B1を上回ったときには(ステップ#410a)、制御
部4は使用場所が狭い、あるいは単位時間の換気量が小
さいと判断して、制御部4が指示する芳香発生のゆらぎ
パターンPF1を、元のパターンPF0に対して全体の
周期を伸長するように変更する(ステップ#411
a)。
【0055】また、基準時間経過後のニオイの強さFが
図16のタイムチャートに示すように上限設定値B1も
下限設定値B2も下回ったときには(ステップ#410
b)、制御部4は使用場所が広い、あるいは単位時間の
換気量が多いと判断して、制御部4が指示する芳香発生
のゆらぎパターンPF2を、元のパターンPF0に対し
て全体の周期をを短縮するように変更する(ステップ#
411b)。
【0056】さらに、基準時間経過後のニオイの強さF
が図17のタイムチャートに示すように、上限設定値B
1と下限設定値B2の間にあるときには(ステップ#4
10c)、制御部4は使用場所の広さと換気条件が適当
であると判断して、芳香発生のゆらぎパターンは変更し
ない。
【0057】その後は、選択した1/fゆらぎパターン
で脱臭運転及び芳香発生運転を行う。なお、脱臭装置1
を省略したり、制御パターンを1/fゆらぎとせずに、
単なるゆらぎとした簡略化した制御も可能である。
【0058】第5実施例 図18は本発明の第5実施例における脱臭運転と芳香発
生運転のフローチャート、図19はそのタイムチャート
である。これらの図に示すように、運転開始時には制御
部4が芳香発生装置2によって時間T2だけ芳香を発生
させ、その後芳香発生を停止させた上で、脱臭装置1に
よる脱臭運転を開始させ、基準時間T3経過後、脱臭運
転を停止する(ステップ#501〜#508)。
【0059】同時に制御部4はニオイ検知手段3からの
信号(芳香濃度の検知出力値)を入力し(ステップ#5
09)、そのニオイの強さFが図18に示す上限設定値
B1を上回ったときには(ステップ#510a)、制御
部4は使用場所が狭い、あるいは単位時間の換気量が少
ないと判断して、制御部4が指示するパターンの芳香発
生時間長PT1を元のパターンの時間長PT0に対して
短くするように変更する(ステップ#511a)。
【0060】また、基準時間経過後のニオイの強さFが
図20のタイムチャートに示すように、上限設定値B1
も、下限設定値B2も下回ったときには(ステップ#5
10b)、制御部4は使用場所が広い、あるいは単位時
間の換気量が大きいと判断して、制御部4が指示するパ
ターンの芳香発生時間長PT2を元のパターンの時間長
PT0より長くするように変更する(ステップ#511
b)。
【0061】さらに、基準時間経過後のニオイの強さF
が図21のタイムチャートに示すように、上限設定値B
1と下限設定値B2の間にあるときには(ステップ#5
10c)、制御部4は使用場所の広さと換気条件が適当
であると判断して、芳香発生時間長は元のパターンのま
ま変更しない。その後は、選択した芳香発生時間長で脱
臭運転及び芳香発生運転を行う。なお、脱臭装置1を省
略したり、制御パターンを1/fとせずに、単なるゆら
ぎとした簡略化した制御も可能である。
【0062】このように前記第4、第5実施例では、使
用場所の広さや換気条件が変わっても、芳香のゆらぎ制
御の効果が変わらないようにすることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ニオイ検
知手段の検知出力値がニオイの強さの設定値よりも低く
なった時点で前記脱臭装置による脱臭運転から前記芳香
発生装置による芳香発生運転に切り換えるとともに前記
検知出力値が前記設定値より低くならないときは脱臭運
転持続時間が設定時間に達した時点で前記脱臭運転から
前記芳香発生運転に切り換えるようにしているので、無
臭状態あるいは臭気を抑制した上で芳香発生運転を開始
されることになり、芳香の効果を高めることができる
上、芳香発生時には脱臭運転が停止しているので、脱臭
運転による芳香の無駄な消費がなく、発生した芳香の効
能を無駄なく発揮させることができる。また、本発明で
はニオイ検出値が設定値以下にならないことによって芳
香発生運転がいつまでも開始されないという不具合が生
じない。
【0064】請求項によるときは、ニオイ検知手段の
検知出力値の減衰変化の度合いから使用場所の広さや換
気条件を判断して、脱臭運転の停止時間を設定すること
ができて芳香発生運転終了後、脱臭運転開始までに芳香
の効果が十分に現れる時間を設けることができ、過剰な
脱臭も防ぐことができる。
【0065】請求項によるときは、従来のように間欠
制御における単調さが避けられ、しかも快適な制御を行
うことができ、そのうえ、使用場所や換気条件が変化し
ても方向の効果にその影響が及ばないようにすることが
できる。
【0066】請求項によるときは、使用場所の広さや
換気条件が変化しても、その広さや条件に応じたゆらぎ
パターンでの芳香発生制御を行うことができ、芳香の効
果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の各実施例を示す全体構成図。
【図2】 その脱臭運転及び芳香発生運転のフローチャ
ート。
【図3】 そのタイムチャート。
【図4】 その別の運転状態を示すタイムチャート。
【図5】 本発明の第2実施例を示すフローチャート。
【図6】 そのタイムチャート。
【図7】 本発明の第3実施例を示すフローチャート。
【図8】 その続きのフローチャート。
【図9】 そのタイムチャート。
【図10】 その別の運転状態を示すタイムチャート。
【図11】 その更に別の運転状態を示すタイムチャー
ト。
【図12】 本発明の第4実施例における芳香発生時間
相を示す線図。
【図13】 その芳香発生タイミングパターンをフーリ
エ周波数解析した特性線図。
【図14】 本発明の第4実施例を示すフローチャー
ト。
【図15】 そのタイムチャート。
【図16】 その別の運転状態を示すタイムチャート。
【図17】 その更に別の運転状態を示すタイムチャー
ト。
【図18】 本発明の第5実施例を示すフローチャー
ト。
【図19】 そのタイムチャート。
【図20】 その別の運転状態を示すタイムチャート。
【図21】 その更に別の運転状態を示すタイムチャー
ト。
【符号の説明】
1 脱臭装置 2 芳香発生装置 3 ニオイ検知手段 4 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/00 - 9/22 F24F 1/00 - 3/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱臭装置と、芳香発生装置と、前記脱臭
    装置による脱臭運転と前記芳香発生装置とを交互に切り
    換える運転切換制御手段と、ニオイの強さを検知するニ
    オイ検知手段と、このニオイ検知手段の検知出力値の減
    衰変化に基づき使用場所の広さや換気条件を判断して前
    記運転切換制御手段による脱臭運転の停止時間を設定す
    る脱臭運転停止時間設定手段とを具備することを特徴と
    する脱臭兼芳香発生機。
  2. 【請求項2】 脱臭運転を行う脱臭装置と、芳香発生運
    転を行う芳香発生装置と、前記芳香発生運転の芳香発生
    タイミングにおける時間軸上密度の周波数特性が使用場
    所や換気条件に応じて伸長若しくは短縮変更する周波数
    fの1/fゆらぎとなる制御パターンに従って前記芳香
    発生装置を制御する芳香制御手段とを具備することを特
    徴とする脱臭兼芳香発生機。
  3. 【請求項3】 脱臭運転を行う脱臭装置と、芳香発生運
    転を行う芳香発生装置と、前記芳香発生運転の芳香発生
    タイミングがゆらぎとなる制御パターンに従って前記芳
    香発生装置を制御する芳香制御手段と、ニオイの強さを
    検知するニオイ検知手段と、このニオイ検知手段の検知
    出力値の減衰変化に基づき使用場所の広さや換気条件を
    判断して、前記芳香発生運転のパターンの周期または芳
    香発生時間長を設定する芳香発生運転設定手段とを具備
    することを特徴とする脱臭兼芳香発生機。
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