JP3121151U - ダイヤフラム弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】弁を分解することなく、容易に駆動部の移動を制限することのできるダイヤフラム弁を提供する。
【解決手段】流体が通過可能な流路1aを内部に備えた本体部1と、一部が上記の流路1aに配位されたことにより、本体部1の流路面積を増減させることのできるダイヤフラム3と、上記流路面積の増減のためにダイヤフラム3を移動させるための駆動部2とを備え、上記の駆動部2は、ねじ込み動作により、出し入れが可能なスクリュー軸22と、スクリュー軸22の先端に設けられたものであり、ダイヤフラム3に当接する押圧部23とを備え、駆動部2には、駆動部2の外部から位置調整が可能なストッパー4が設けられたものであり、このストッパー4は、押圧部23に当接することにより、押圧部23の移動を制限可能であることを特徴とするダイヤフラム弁を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】流体が通過可能な流路1aを内部に備えた本体部1と、一部が上記の流路1aに配位されたことにより、本体部1の流路面積を増減させることのできるダイヤフラム3と、上記流路面積の増減のためにダイヤフラム3を移動させるための駆動部2とを備え、上記の駆動部2は、ねじ込み動作により、出し入れが可能なスクリュー軸22と、スクリュー軸22の先端に設けられたものであり、ダイヤフラム3に当接する押圧部23とを備え、駆動部2には、駆動部2の外部から位置調整が可能なストッパー4が設けられたものであり、このストッパー4は、押圧部23に当接することにより、押圧部23の移動を制限可能であることを特徴とするダイヤフラム弁を提供する。
【選択図】図1
Description
本願考案は、流体の流量調整に用いられるダイヤフラム弁に関するものである。
従来から、水などを流すために用いられる流体配管の途中に挿入され、流量調整を行うことのできる弁が種々存在している。その弁の一種であるダイヤフラム弁が広く用いられている。このダイヤフラム弁は、流体を流すための本体部と、ハンドル操作などによって、本体部に対して移動が可能な駆動部とを有している。そして、本体部と駆動部との間には、ゴムなどの樹脂から形成されたダイヤフラムが設けられている。
このダイヤフラムは、駆動部によって、本体部の内部に設けられた流路に一部が押し出され、これにより、流路面積を増減させ、流路を通過する流体の流量を変化させることができるものである。
ここで、配管の保守作業時などにこの弁を締め切って、作業後に開放する際においては、締め切り前の弁開度に戻す作業を、弁に付された目盛などの開度表示をいちいち確認しながら行う必要があって、手間がかかっていた。特にプラント配管など、弁の設置数の多い現場では、この弁開度の調整作業に必要な時間が莫大なものになってしまうという問題があった。
そこで、駆動部の移動を制限することによって、弁の開度をあらかじめ設定した値以上にしないようにできれば、上記のような開度表示の確認作業を省き、制限された開度まで機械的に弁を開放するだけで良くなり、配管の管理上有利である。
このことに関し、従来においては、駆動部の可動軸にリングやライナーなどを取り付け、駆動部の移動を制限することがなされていた。しかしこの方法では、開度の設定を変更する際には、いちいち弁を分解し、リングやライナーなどの取替えをする必要があるという問題があった。
またこれに加え、いたずらなどにより、弁の開度が管理者の感知しない間に変更されてしまうことを防止できる方が望ましい。
本願考案は上記のことに鑑み、弁を分解することなく、容易に駆動部の移動を制限することのできるダイヤフラム弁を提供することを課題とする。また、これに加えて、弁の開度が管理者の感知しない間に変更されてしまうことを防止できるダイヤフラム弁を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の考案は、流体が通過可能な流路1aを内部に備えた本体部1と、一部が上記の流路1aに配位されたことにより、本体部1の流路面積を増減させることのできるダイヤフラム3と、上記流路面積の増減のためにダイヤフラム3を移動させるための駆動部2とを備え、上記の駆動部2は、ねじ込み動作により、出し入れが可能なスクリュー軸22と、スクリュー軸22の先端に設けられたものであり、ダイヤフラム3に当接する押圧部23とを備え、駆動部2には、駆動部2の外部から位置調整が可能なストッパー4が設けられたものであり、このストッパー4は、押圧部23に当接することにより、押圧部23の移動を制限可能であることを特徴とするダイヤフラム弁を提供する。
また、本願の請求項2に記載の考案は、上記のストッパー4が、駆動部2にねじ込まれたストッパーボルト41と、このストッパーボルト41を駆動部2に固定するための固定ナット42とを備えたことを特徴とする、請求項1に記載のダイヤフラム弁を提供する。
また、本願の請求項3に記載の考案は、本体部1が、上流側に配位される入口管11と、下流側に配位される出口管12とを有し、入口管11と出口管12との間には、ダイヤフラム3が当接して流路1aの開閉を行うことのできる堰部13が設けられており、本体部1の上側には、ダイヤフラム取付部14が設けられたものであって、このダイヤフラム取付部14は、本体側ダイヤフラム取付フランジ14aを備え、本体側ダイヤフラム取付フランジ14aの内側は開口されており、ダイヤフラム3は、この開口部を覆うように配位されるものであり、駆動部2は、上記本体部1の上方に配位されるケーシング21を備え、ケーシング21は、下側に上記本体側ダイヤフラム取付フランジ14aと一致する形状の駆動部側ダイヤフラム取付フランジ21aを備え、駆動部側ダイヤフラム取付フランジ21aの内側は開口されており、上側にはスクリュー軸貫通穴21bを備え、このスクリュー軸貫通穴21bにはスクリュー軸22が貫通しており、スクリュー軸貫通穴21bの内周には雌ねじが設けられ、スクリュー軸22の外周には当該雌ねじに対応する雄ねじが設けられ、これにより、ケーシング21に対してスクリュー軸22がねじ込み可能とされており、スクリュー軸22の上端側にはハンドル24が設けられ、下端側には押圧部23が設けられ、ハンドル24は、スクリュー軸22を回動させるためのものであり、押圧部23は、スクリュー軸22の上記回動により、上下動のみをするものであって、下端側がダイヤフラム3に接続されており、この押圧部23の径外方向の一部は膨出しており、この部分がストッパー受部23aとされたものであり、また、ケーシング21の上側であって、スクリュー軸22から径方向に離れた位置には、ストッパーボルト貫通穴21cを備え、このストッパーボルト貫通穴21cにはストッパーボルト41が貫通しており、ケーシング21の外面であり、ストッパーボルト貫通穴21cの周囲には、ナット受け面21dが形成されており、ストッパーボルト41に固定ナット42が取り付けられ、上記のナット受け面21dに固定ナット42が締め付けられたことにより、ケーシング21とストッパーボルト41とが固定されるものであって、ストッパーボルト41の下端は、上記押圧部23のストッパー受部23aと当接可能とされており、ダイヤフラム3は、中心側の移動部31と、移動部31の周囲に存在する支持部32とを備えたものであり、支持部32は、上記の本体側ダイヤフラム取付フランジ14aと駆動部側ダイヤフラム取付フランジ21aとに挟まれて支持されるものであり、移動部31は、上記駆動部2の押圧部23に接続されたものであり、これにより押圧部23と連動するものであることを特徴とする、請求項2に記載のダイヤフラム弁を提供する。
なお、ここで示した上下方向の表現は、相対的な位置関係を定めるための便宜的なものであって、図1及び図2に示したように配位された状態における位置関係を示している。よって、絶対的な位置を示すと解釈してはならない(下記説明においても同様)。
なお、ここで示した上下方向の表現は、相対的な位置関係を定めるための便宜的なものであって、図1及び図2に示したように配位された状態における位置関係を示している。よって、絶対的な位置を示すと解釈してはならない(下記説明においても同様)。
また、本願の請求項4に記載の考案は、押圧部23が、平面視において放射状に延ばされた複数の腕体23bを有し、その腕体23bのうち、対向する関係にある2本が、他の腕体23bよりも長く形成された延長腕体23cとされており、この延長腕体23cは、上記堰部13の延びる方向に沿って設けられたものであり、この延長腕体23cのうちの1本の先端部分が、上記のストッパー受部23aとされたものであって、ケーシング21の内壁21eが、上記の腕体23bに一致するように形成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のダイヤフラム弁を提供する。
また、本願の請求項5に記載の考案は、ストッパー4のうち、駆動部2のケーシング21の外部に突出した部分がキャップ5で覆われたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のダイヤフラム弁を提供する。
本願考案は、駆動部2の外部から位置調整が可能なストッパー4が、押圧部23に当接することにより、押圧部23の移動を制限可能であることから、弁を分解することなく、容易に駆動部の移動を制限することのできるダイヤフラム弁を提供することができたものである。
また、上記の効果に加えて、本願の請求項5に記載の考案は、ストッパー4のうち、駆動部2のケーシング21の外部に突出した部分がキャップ5で覆われたことから、弁の開度が管理者の感知しない間に変更されてしまうことを防止できるダイヤフラム弁を提供することができたものである。
以下、図面に基づき本願考案の一実施例をとりあげて説明する。図1は、本例のダイヤフラム弁の開放状態を示す半断面図であり、図2は、本例のダイヤフラム弁の閉鎖状態を示す半断面図である。なお、図1及び図2においては、説明の関係上、ストッパー4をスクリュー軸22の左方に図示しているが、実際には、ストッパー4はスクリュー軸22の後方であって、堰部13の延びる方向に存在する。
本例のダイヤフラム弁は、本体部1、駆動部2、ダイヤフラム3からなる。
本体部1は、流体が通過可能な空間である流路1aを内部に備えた筒状のものであって、上流側に配位される入口管11と、下流側に配位される出口管12とを有する。そして、この入口管11と出口管12との間には、図2に示すように、ダイヤフラム3の下面の一部が当接して流路1aの開閉を行うことのできる堰部13が設けられている。
本例では、図1に示すように、入口管11と出口管12との下内面が、各管11、12の境界(本例では駆動部2のスクリュー軸22の中心線に一致している)に向かってせり上がるように形成されたものであり、その頂部が平らに形成されて堰部13とされている。つまり、この堰部13は図示手前側から奥側へと延ばされるように形成されている。
本例では、図1に示すように、入口管11と出口管12との下内面が、各管11、12の境界(本例では駆動部2のスクリュー軸22の中心線に一致している)に向かってせり上がるように形成されたものであり、その頂部が平らに形成されて堰部13とされている。つまり、この堰部13は図示手前側から奥側へと延ばされるように形成されている。
なお、入口管11、出口管12、堰部13の形態は、本例のものに限られたものではなく、例えば、比較的高粘性の流体に対して用いるダイヤフラム弁にあっては、流体の通過抵抗を大きくしないために、図4(A)(B)に示すように、各管11、12の下内面がほとんどせり上がらないものとしても良い。
また、入口管11、出口管12、堰部13については、内面に樹脂などでライニングを施したものとしても良い。
また、入口管11、出口管12、堰部13については、内面に樹脂などでライニングを施したものとしても良い。
本体部1の端部にはフランジ14を備え、他の配管部材と接続が可能なものとされている。なお、図示したものは、消火栓に用いられるものであって、入口管11の端部にはフランジ14が設けられているが、出口管12の端部には、ホース装着部15が設けられており、ここに消火ホース(図示しない)を接続することができるものとされている。なお、通常時においては、図示したように着脱式のキャップ15aが取り付けられている。
このように、他の配管部材と接続するため、また、端部処理のために、本体部1の端部の形態については種々に変更して実施することができる。例えば、本例のようなフランジ以外に、ねじ込みによる接続が可能なようにねじを形成したものであっても良い。また、配管部材に対して溶接で接続するものであっても良い。
このように、他の配管部材と接続するため、また、端部処理のために、本体部1の端部の形態については種々に変更して実施することができる。例えば、本例のようなフランジ以外に、ねじ込みによる接続が可能なようにねじを形成したものであっても良い。また、配管部材に対して溶接で接続するものであっても良い。
本体部1の上側にはダイヤフラム取付部14が設けられている。このダイヤフラム取付部14は、本体側ダイヤフラム取付フランジ14aを備えたものであり、この本体側ダイヤフラム取付フランジ14aの内側は開口されている。後述するダイヤフラム3は、この開口部を覆うように配位される。
ダイヤフラム3は、一部が流路1aに配位されたことにより、本体部1の流路面積を増減させることのできるものである。このダイヤフラム3は、ゴムなどの軟質樹脂で形成されたものであり、補強のための布や繊維が挿入されている。
このダイヤフラム3は、中心側に設けられた移動部31と、移動部31の周囲に存在する支持部32とを備えたものである。支持部32は平板状で、上記の本体側ダイヤフラム取付フランジ14aと、後述する、駆動部2の駆動部側ダイヤフラム取付フランジ21aとに挟まれて支持されるものであり、各フランジ14a、21aと密着することにより、流路1aを流れる流体が漏れたり、逆に雨水などが弁内に浸入しないようにされている。
そして、移動部31は、後述する駆動部2の押圧部23に接続されている。これにより、移動部31が押圧部23と連動し、本体部1の堰部13に対して接近及び離反できる。
駆動部2は、本体部1の流路面積の増減のためにダイヤフラム3を移動させるためのものである。この駆動部2は、本体部1の上方に取り付けられるケーシング21と、スクリュー軸22と、押圧部23とを備える。
ケーシング21は、下側に上記本体側ダイヤフラム取付フランジ14aと一致する形状の駆動部側ダイヤフラム取付フランジ21aを備え、駆動部側ダイヤフラム取付フランジ21aの内側は開口されている。
これにより、ダイヤフラム3を挟んだ状態で、駆動部側ダイヤフラム取付フランジ21aと本体側ダイヤフラム取付フランジ14aとを重ね、本体部1にケーシング21に取り付けることができる。なお、本例では、各フランジ14a、21aをボルトが貫通するように配位され、このボルトにナットを締結することにより、上記の取り付けがなされる。
これにより、ダイヤフラム3を挟んだ状態で、駆動部側ダイヤフラム取付フランジ21aと本体側ダイヤフラム取付フランジ14aとを重ね、本体部1にケーシング21に取り付けることができる。なお、本例では、各フランジ14a、21aをボルトが貫通するように配位され、このボルトにナットを締結することにより、上記の取り付けがなされる。
ケーシング21の上側にはスクリュー軸貫通穴21bを備え、このスクリュー軸貫通穴21bにはスクリュー軸22が貫通して配位される。スクリュー軸貫通穴21bの内周には雌ねじが設けられ、スクリュー軸22の外周には当該雌ねじに対応する雄ねじが設けられ、これにより、ケーシング21に対してスクリュー軸22がねじ込みにより出し入れ可能とされている。
また、本例では、スクリュー軸22の上端側にハンドル24が設けられており、下端側には押圧部23が設けられている。ハンドル24は、スクリュー軸22を手動で回動させるためのものであり、スクリュー軸22を電動や空気動など、自動で回動させる場合には、スクリュー軸22にモーターの駆動軸などを接続しても良い。
押圧部23は、スクリュー軸22の上記回動を受けて上下動のみがなされる。つまり、スクリュー軸22の下端部と押圧部23との間は空転可能に接続されており、後述のストッパー受部23aが、スクリュー軸22につられて回転することのないようにされている。
また、押圧部23の下端はダイヤフラム3に接続されている。よって、スクリュー軸22の回動により、押圧部23を介してダイヤフラム3が上下するようにされている。
また、押圧部23の下端はダイヤフラム3に接続されている。よって、スクリュー軸22の回動により、押圧部23を介してダイヤフラム3が上下するようにされている。
図1に示すように、この押圧部23の径外方向の一部(図示左方)は膨出して形成されており、この部分がストッパー受部23aとされている。このストッパー受部23aの上面は平面とされており、この面が、後述するストッパー4のストッパーボルト41の下端と当接する。
具体的に、本例における押圧部23は、図3に示すように、平面視において八方に延ばされた腕体23bを有する。腕体23bは、上方が平坦であり、下方が湾曲して形成されている。この湾曲した下面でダイヤフラム3を押圧する。
この腕体23bのうち、対向する関係にある2本が他の6本よりも長く形成された延長腕体23cとされている。この延長腕体23cは、上記堰部13の延びる方向に沿って設けられたものである。そして、この延長腕体23cのうちの1本の先端部分が上記のストッパー受部23aとされる。このように、他の腕体23bよりも長い延長腕体23cの先端部分にストッパー受部23aを設けたことにより、ストッパー4の操作に当たり、干渉が起こりにくく、確実・容易に操作できるという利点を有する。なお、本例では、腕体23bを8本からなるものとしたが、放射状に延ばされた複数の腕体(23b)を有するものであれば良く、本数が限定されるものではない。
なお、本例におけるケーシング21の内壁21eは、上記の腕体23bに一致するように形成されている。具体的には、押圧部23の腕体23bの幅寸法を10mmとした場合、
内壁21e(図3に破線で示す)の幅寸法が14mmとされており、このように一回り大きく形成されている。
内壁21e(図3に破線で示す)の幅寸法が14mmとされており、このように一回り大きく形成されている。
また、ケーシング21の上側であって、スクリュー軸22から径方向に離れた位置には、ストッパーボルト貫通穴21cが設けられている。このストッパーボルト貫通穴21cには、後述するストッパー4のストッパーボルト41が貫通して配位される。
そして、ケーシング21の外面であり、ストッパーボルト貫通穴21cの周囲には、平面であるナット受け面21dが形成されている。このナット受け面21dには、ストッパーボルト41に取り付けられた固定ナット42が締め付けられることにより、ケーシング21とストッパーボルト41とを固定するためのものである。本例の固定ナット42は、図1に示したように、より緩みにくいダブルナットとされている。
そして、ケーシング21の外面であり、ストッパーボルト貫通穴21cの周囲には、平面であるナット受け面21dが形成されている。このナット受け面21dには、ストッパーボルト41に取り付けられた固定ナット42が締め付けられることにより、ケーシング21とストッパーボルト41とを固定するためのものである。本例の固定ナット42は、図1に示したように、より緩みにくいダブルナットとされている。
上記のストッパーボルト41と固定ナット42とによりストッパー4が構成される。このストッパー4は、ケーシング21に対して位置調整可能に設けられ、上記押圧部23のストッパー受部23aに当接することにより、押圧部23の移動を制限することができる。具体的には、ストッパーボルト41の下端が、上記押圧部23のストッパー受部23aと当接可能とされており、ケーシング21に対するストッパーボルト41のねじ込み量を調整することにより、押圧部23の上限位置を設定できる。つまり、本体部1の流路面積が、この押圧部23の上限位置に対応するものよりも大きくならないようにできる。
これにより、配管の保守作業時などにこの弁を締め切って、作業後に開放する際、締め切り前の弁開度に戻す作業を、弁に付された目盛などの開度表示をいちいち確認せずに、押圧部23のストッパー受部23aにストッパーボルト41の下端に当接するまで、つまり、ハンドル24が回らなくなるまで弁を開放するだけで良く、作業を単純化できる。これは、特にプラント配管など、弁の設置数の多い現場では、多大な時間及び労力の削減につなげることができるものである。
なお、図1に示したように、ストッパー4のうち、駆動部2のケーシング21の外部に突出した部分がキャップ5で覆われたものであっても良い。本例では、図示したように、ナット受け面21dを覆うようにねじ込みにより取り付け可能な筒状体とされている。このようにキャップ5によりストッパー4が覆われたものとすることにより、いたずらなどにより、ストッパー4を設定した位置から勝手に移動させられることを防止できる。また、ストッパー4のケーシング21から突出した部分を、弁周囲の雰囲気や雨水による腐蝕から保護できるという利点も有する。
なお、本願考案に係るダイヤフラム弁は、広い範囲の流体配管に適用が可能であり、液体や気体はもとより、粘性物、粉体、粒体など、流動可能な物質用の配管に広く用いることができる。
1 本体部
1a 流路
11 入口管
12 出口管
13 堰部
14 ダイヤフラム取付部
14a ダイヤフラム取付フランジ
2 駆動部
21 ケーシング
21a 駆動部側ダイヤフラム取付フランジ
21b スクリュー軸貫通穴
21c ストッパーボルト貫通穴
21d ナット受け面
21e 内壁
22 スクリュー軸
23 押圧部
23a ストッパー受部
23b 腕体
23c 延長腕体
24 ハンドル
3 ダイヤフラム
31 移動部
32 支持部
4 ストッパー
41 ストッパーボルト
42 固定ナット
5 キャップ
1a 流路
11 入口管
12 出口管
13 堰部
14 ダイヤフラム取付部
14a ダイヤフラム取付フランジ
2 駆動部
21 ケーシング
21a 駆動部側ダイヤフラム取付フランジ
21b スクリュー軸貫通穴
21c ストッパーボルト貫通穴
21d ナット受け面
21e 内壁
22 スクリュー軸
23 押圧部
23a ストッパー受部
23b 腕体
23c 延長腕体
24 ハンドル
3 ダイヤフラム
31 移動部
32 支持部
4 ストッパー
41 ストッパーボルト
42 固定ナット
5 キャップ
Claims (5)
- 流体が通過可能な流路(1a)を内部に備えた本体部(1)と、
一部が上記の流路(1a)に配位されたことにより、本体部(1)の流路面積を増減させることのできるダイヤフラム(3)と、
上記流路面積の増減のためにダイヤフラム(3)を移動させるための駆動部(2)とを備え、
上記の駆動部(2)は、ねじ込み動作により、出し入れが可能なスクリュー軸(22)と、
スクリュー軸(22)の先端に設けられたものであり、ダイヤフラム(3)に当接する押圧部(23)とを備え、
駆動部(2)には、駆動部(2)の外部から位置調整が可能なストッパー(4)が設けられたものであり、
このストッパー(4)は、押圧部(23)に当接することにより、押圧部(23)の移動を制限可能であることを特徴とするダイヤフラム弁。 - 上記のストッパー(4)が、駆動部(2)にねじ込まれたストッパーボルト(41)と、このストッパーボルト(41)を駆動部(2)に固定するための固定ナット(42)とを備えたことを特徴とする、請求項1に記載のダイヤフラム弁。
- 本体部(1)が、上流側に配位される入口管(11)と、下流側に配位される出口管(12)とを有し、
入口管(11)と出口管(12)との間には、ダイヤフラム(3)が当接して流路(1a)の開閉を行うことのできる堰部(13)が設けられており、
本体部(1)の上側には、ダイヤフラム取付部(14)が設けられたものであって、
このダイヤフラム取付部(14)は、本体側ダイヤフラム取付フランジ(14a)を備え、本体側ダイヤフラム取付フランジ(14a)の内側は開口されており、ダイヤフラム(3)は、この開口部を覆うように配位されるものであり、
駆動部(2)は、上記本体部(1)の上方に配位されるケーシング(21)を備え、
ケーシング(21)は、下側に上記本体側ダイヤフラム取付フランジ(14a)と一致する形状の駆動部側ダイヤフラム取付フランジ(21a)を備え、駆動部側ダイヤフラム取付フランジ(21a)の内側は開口されており、
上側にはスクリュー軸貫通穴(21b)を備え、このスクリュー軸貫通穴(21b)にはスクリュー軸(22)が貫通しており、
スクリュー軸貫通穴(21b)の内周には雌ねじが設けられ、スクリュー軸(22)の外周には当該雌ねじに対応する雄ねじが設けられ、これにより、ケーシング(21)に対してスクリュー軸(22)がねじ込み可能とされており、
スクリュー軸(22)の上端側にはハンドル(24)が設けられ、下端側には押圧部(23)が設けられ、
ハンドル(24)は、スクリュー軸(22)を回動させるためのものであり、
押圧部(23)は、スクリュー軸(22)の上記回動により、上下動のみをするものであって、下端側がダイヤフラム(3)に接続されており、
この押圧部(23)の径外方向の一部は膨出しており、この部分がストッパー受部(23a)とされたものであり、
また、ケーシング(21)の上側であって、スクリュー軸(22)から径方向に離れた位置には、ストッパーボルト貫通穴(21c)を備え、このストッパーボルト貫通穴(21c)にはストッパーボルト(41)が貫通しており、
ケーシング(21)の外面であり、ストッパーボルト貫通穴(21c)の周囲には、ナット受け面(21d)が形成されており、ストッパーボルト(41)に固定ナット(42)が取り付けられ、上記のナット受け面(21d)に固定ナット(42)が締め付けられたことにより、ケーシング(21)とストッパーボルト(41)とが固定されるものであって、
ストッパーボルト(41)の下端は、上記押圧部(23)のストッパー受部(23a)と当接可能とされており、
ダイヤフラム(3)は、中心側の移動部(31)と、移動部(31)の周囲に存在する支持部(32)とを備えたものであり、
支持部(32)は、上記の本体側ダイヤフラム取付フランジ(14a)と駆動部側ダイヤフラム取付フランジ(21a)とに挟まれて支持されるものであり、
移動部(31)は、上記駆動部(2)の押圧部(23)に接続されたものであり、これにより押圧部(23)と連動するものであることを特徴とする、請求項2に記載のダイヤフラム弁。 - 押圧部(23)が、平面視において放射状に延ばされた複数の腕体(23b)を有し、
その腕体(23b)のうち、対向する関係にある2本が、他の腕体(23b)よりも長く形成された延長腕体(23c)とされており、
この延長腕体(23c)は、上記堰部(13)の延びる方向に沿って設けられたものであり、
この延長腕体(23c)のうちの1本の先端部分が、上記のストッパー受部(23a)とされたものであって、
ケーシング(21)の内壁(21e)が、上記の腕体(23b)に一致するように形成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のダイヤフラム弁。 - ストッパー(4)のうち、駆動部(2)のケーシング(21)の外部に突出した部分がキャップ(5)で覆われたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のダイヤフラム弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006000914U JP3121151U (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | ダイヤフラム弁 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH061000U (ja) * | 1992-06-10 | 1994-01-11 | 株式会社東海理化電機製作所 | 静電気ショック防止器用アース端子 |
JP2016102517A (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-02 | ワールドバルブ株式会社 | ファイヤーセイフティバルブ |
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2006
- 2006-02-13 JP JP2006000914U patent/JP3121151U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH061000U (ja) * | 1992-06-10 | 1994-01-11 | 株式会社東海理化電機製作所 | 静電気ショック防止器用アース端子 |
JP2016102517A (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-02 | ワールドバルブ株式会社 | ファイヤーセイフティバルブ |
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