JP2004251111A - 躯体と管材との接続構造 - Google Patents

躯体と管材との接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 躯体に管材を接続した状態で管材内部の点検が確実に行えるようにした躯体と管材との接続構造を提供する。
【解決手段】 有底円筒形状をなし、中継する流入側の管材25または流出側の管材24を連通するために管材の外径よりも大きい貫通孔11fを側壁11dに設けた躯体11と、管材25が接続される接続部40aと、接続部の基端に首振り可能に設けられる蛇腹構造の連設部40cと、連設部の基端側に設けられ躯体の側壁の周方向に回動可能に取り付けられるフランジ部40bとを有するアダプタ40とを備え、アダプタを介して管材を貫通孔に連通させる構成としている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、下水道のマンホール、汚水桝、雨水桝等の躯体と、下水、雨水等の流入または流出用の管材との接続構造に関する。
なお、本願明細書でいう「躯体」とは、地中に埋設される下水道管路施設、上水道やガス配管における路面下の配管施設、電力・通信における地下施設等の地下構造物と地上とを通じるために設けられる立孔状の構造物を総称する。
マンホール等の躯体と、流入または流出用の管材との接続構造において、管材の躯体に対する接続角度を調節できるようにした構造として、例えば、特開平8−270057号公報に記載されたものがある。この公報に記載されている接続構造は、図11(a)に示すようにマンホール本体1の側壁1aから一体的に突出されたコア部2、3のうちの一方のコア部2に接続管4を接続し、他方のコア部3に、接続管5の一端に膨出して形成されたシェル部6を装着してOリング等によってコア部3とシェル部6との間をシールしながら摺動させて屈曲させる自在継手構造とし、マンホール本体1に対する接続管5の接続角度を同図(b)、(c)に示すように任意の角度に調節できるようにしたものである。
しかしながら、前記公報に記載されているものにおいては、図11(b)、(c)に示すように接続管5を屈曲させる屈曲点Pが、マンホール本体1の中心(マンホール芯)Oから距離Dだけずれた位置となっているために、特に接続管5がマンホール本体1に対して大きな角度をなして接続されている状態では、マンホール本体1の中心O付近にミラー等を挿入して接続管5の内部状況を点検する際に遠くまで(奥深く)見通すことができないという問題がある。
また、自走式の監視カメラ等により接続管5の内部状況を点検しようとした場合、この監視カメラが接続管5の屈曲点P付近で引っ掛かってしまい、走行できなくなるという問題もある。
このように、従来の構造のものにおいては、マンホール本体1に接続管5を接続した後の点検作業に支障を来すという問題がある。特に、マンホール本体1が小径の所謂小口径マンホールにおいてはこのような問題が発生する虞があり、その対策が望まれている。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、躯体に管材を接続した状態で管材内部の点検が確実に行えるようにした躯体と管材との接続構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、有底円筒形状をなし、中継する流入側または流出側の管材を連通するために管材の外径よりも大きい貫通孔を側壁に設けた躯体と、前記管材が接続される接続部と、前記接続部の基端に首振り可能に設けられる蛇腹構造の連設部と、前記連設部の基端側に設けられ躯体の側壁の周方向に回動可能に取り付けられるフランジ部とを有するアダプタとを備え、前記アダプタを介して管材を前記貫通孔に連通させる構成としている。
請求項2の発明は、前記躯体と前記アダプタとの間には、前記躯体の貫通孔に連通する連通孔が設けられるとともに、前記躯体の側壁の周方向に回動可能に取り付けられ前記貫通孔の回りを塞ぐパッキンを設けた構成している。
請求項3の発明は、前記躯体は、底部にインバートを備え、このインバートの溝部は、底面が前記躯体の流入側から流出側に向けて下り傾斜し、躯体の側壁に設けた前記貫通孔と連通する側の端部の溝幅が前記貫通孔の横幅と一致するように形成された構成としている。
請求項4の発明は、前記アダプタは、前記躯体の流入側に設ける構成としている。
請求項1の発明によれば、アダプタのフランジ部が躯体の側壁の周方向に回動可能とされ、さらに首振り可能とされているので、アダプタを回動及び上下方向に首振りさせて躯体と管材の接続角度を種々変化させた場合でも、常に管材の中心線上にマンホールの中心が位置するようになるので、特に、小口径の躯体においてミラーや監視カメラによる管材内部の点検を確実に行うことが可能となる。
請求項2の発明によれば、躯体とアダプタとの間にパッキンを設けることでこれらの間を液密に接続することができ、接続部の漏水が防止される。
請求項3の発明によれば、躯体の底部にインバートの溝部を、底面が前記躯体の流入側から流出側に向けて下り傾斜し、躯体の側壁に設けた貫通孔と連通する側の端部の溝幅が前記貫通孔の横幅と一致するように形成することにより、下水等の流れがスムーズになり、躯体と管材との接続角度を変化させたとしてもその流れが阻害されることがない。
請求項4の発明によれば、アダプタを躯体の流入側に設けることで下水等の流れがよりスムーズになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明に係る躯体と管材との接続構造の分解斜視図、図2は、図1の組立斜視図である。図1および図2において躯体と管材との接続構造10は、敷設される管材を中継接続する躯体としてのマンホール本体11、アダプタ13、押さえ部材14等により構成されている。マンホール本体11は、有底円筒形状をなし、その側壁11dには孔11eと貫通孔11fが貫通して設けられている。孔11eは、管材としての流出管24の外径程度の丸孔とされ、この孔11eには後述する継手部材12を介して流出管24が連通して接続される。貫通孔11fは、管材としての流入管25の外径よりも大きく形成されており、実施例では、垂直方向の内径(短径)が流入管25の外径と略同程度で水平方向に長い長孔(以下「長孔11f」という。)とされている。この長孔11fには後述するアダプタ13を介して流入管25が周方向の接続角度を調整可能として連通して接続される。そして、長孔11fの四隅近傍位置の側壁11dには、インサートナット17が4個設けられている。
さらに、マンホール本体11の底部には、図3に示すように溝部11bを有するインバート11aが設けられている。この溝部11bは、両端部の溝幅が夫々孔11e、長孔11fの横幅と一致して形成されており、流入側の長孔11fと流出側の孔11eとが滑らかに連通されている。また、溝部11bの底面は、流入側(長孔11f)から流出側(孔11e)に向けて下り勾配の傾斜面とされている。
なお、図3(a)に示す溝11bの溝幅は、略中央から長孔11f側に向かってテーパ状に拡開した形状とされているが、孔11e側から長孔11f側に向かって2点鎖線で示すようにテーパ状に広くなる形状としてもよい。
継手部材12は、管状の継手部12aの基端側に固定部12bが一体に形成されている。継手部12aは、内径が孔11eと略同径とされ、先端部外周には流出管24を固定するための締め輪21が装着されている。固定部12bは、湾曲する板状をなし、内面の曲率がマンホール本体11の側壁11dの外周面の曲率と略同じ曲率の円弧面とされている。この継手部材12は、合成ゴム部材により形成されている。そして、継手部材12は、継手部12aの基端側がマンホール本体11の孔11eと整合するように取り付けられ、固定部12bが側壁11dの外周面に例えば、接着剤により密着固定される(図2)。
なお、継手部材12は、マンホール本体11の側壁11dにインサートナットを設けて固定部12bをボルトにより固定するようにしてもよいし、マンホール本体11の側壁11dに一体に形成してもよい。このように一体に形成することで、部品点数の低減、組付工数の低減、コストの低減等が図られて好ましい。
アダプタ13は、管状の接続部13aと、この接続部13aの基端側に一体に形成されマンホール本体11の側壁11dに取り付けられるフランジ部13bとから成り、接続部13aの内径が長孔11fの短径と略同径とされている。接続部13aの先端部外周には、流入管25を固定するための締め輪22が装着されている。フランジ部13bは、湾曲する板状をなし、マンホール本体11の側壁11dの周方向に回動可能とされ、その内面の曲率が側壁11dの外周面の曲率と略同じ曲率の円弧面とされている。さらに、フランジ部13bは、長孔11fよりも大きい横方向に長い矩形状をなしており、アダプタ13を周方向に回動させて接続部13aを長孔11fの左、右何れか一側に合致する最端位置まで移動させた状態において、この長孔11fの何れか他側の隙間を閉塞できる大きさとされている。フランジ部13bの周縁部の四隅には、前記マンホール本体11の側壁11dに設けられている各インサートナット17と対応して水平方向(横方向)に長いボルト挿通孔13cが設けられている。このアダプタ13は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチック、或いは合成ゴム部材、エラストマー等の柔軟性、耐蝕性を有する部材により形成されている。
押さえ部材14は、アダプタ13のフランジ部13bと略同じ大きさの湾曲する板状部材とされ、中央に接続部13aが挿通する孔14aが設けられており、周縁部の四隅にフランジ部13bの各ボルト挿通孔13cと対応して横方向に長いボルト挿通孔14bが設けられている。この押さえ部材14は、フランジ部13bの外面と当接する内面が押さえ面とされ、この押さえ面は、フランジ部13bの外面の曲率と略同じ曲率の円弧面とされている。この押さえ部材14は、例えば、硬質の樹脂部材、或いは金属部材により形成されている。
そして、前記アダプタ13は、接続部13aが押さえ部材14の孔14aに挿通された状態において、押さえ部材14の各ボルト挿通孔14bとフランジ部13bの各ボルト挿通孔13cとが合致する。アダプタ13は、フランジ部13bがマンホール本体11の長孔11fの周縁部近傍に当接されて、各ボルト挿通孔14b、13cを挿通するボルト18により、ワッシャ19を介してインサートナット17に取り付けられる(図2)。即ち、アダプタ13は、そのフランジ部13bに設けられたボルト挿通孔13cの横幅の分だけマンホール本体11の側壁11dの周方向に回動可能に取り付けられ、この状態において、接続部13aが長孔11fに連通する。なお、本実施例では、接続部13aの基端側開口端が長孔11fの左端または右端と一致する位置まで回動可能となるように構成されている。
次に、マンホール本体11への管材の一般的な接続方法について説明する。
図2に示すようにマンホール本体11は、アダプタ13側が流入側とされ、継手部材12側が流出側とされて地下に設置される。このとき、各ボルト18は、インサートナット17に緩く螺合されており、アダプタ13は、マンホール本体11の側壁11dの周方向に回動可能な状態とされている。そして、継手部材12の継手部12aに流出管24を、アダプタ13の接続部13aに流入管25を、夫々接続する。
マンホール本体11への流出管24、流入管25の接続は、下流側から順次行われる。即ち、マンホール本体11の下流側に敷設されている流出管24に接続部材12を接続してマンホール本体11の位置決めをし、このマンホール本体11の上流側に敷設する流入管25を、流出管24に対して水平面内で屈折させたい角度に合うように水平に左または右方向にアダプタ13を回動させて角度調節を行う。このとき、マンホール本体11の側壁11dとアダプタ13との間に角度調整用の合わせ目盛りを設けておくと、前記角度調節が容易となり、作業性の向上が図られて好ましい。
次いで、アダプタ13に流入管25を接続し、ボルト18を締め付けて、押さえ部材14によりフランジ部13bをマンホール本体11の側壁11dに押し付けて固定する。これにより、アダプタ13のフランジ部13bは、押さえ部材14により側壁11dの外周面に密着される。そして、継手部材12、アダプタ13の締め輪21、22により流出管24、流入管25を固定する。このようにして、流出管24と流入管25とが所定の角度をなして接続される。なお、一旦固定したアダプタ13の位置を再調節する場合には、ボルト18を緩めて行う。
また、アダプタ13は、前述したようにポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチック、或いは合成ゴム部材、エラストマー等の柔軟性を有する部材により形成されていることで、接続部13aがフランジ部13bとの付け根近傍で上下方向に多少自由度があり、マンホール本体11と流入管25との間に上下方向に僅かにずれが生じた場合でも対処可能である。
以上の構成において、図3(b)、(c)に示すように、マンホール本体11と流入管25との接続角度を種々変化させたとしても、常に流入管25の中心線La上にマンホール本体11の中心(マンホール芯)Oが位置する。即ち、常に流入管25の屈曲点がマンホール本体11の中心Oと一致する。したがって、流入管25内部の点検の際にミラーにより流入管25の遠くまで(奥深くまで)見ることが可能となる。また、マンホール本体11と流入管25との接続部において自走式の監視カメラが引っ掛かることが無くなる。これにより、流入管25の内部状況の点検を確実に行うことが可能となる。なお、マンホール本体11の中心Oは、流出管24の中心線Lb上にも位置している。
さらに、マンホール本体11の長孔11fの横幅とこの長孔11fに連通するインバート11aの溝11bの溝幅が一致しており、しかも、溝11bの底面が流入側から流出側に向けて下り傾斜面とされていることで、下水等の流れがスムーズとなり、マンホール本体11と流入管25との接続角度を変化させてもその流れが阻害されることがない。
特に、下水道のような汚泥を含む場合にはアダプタ13側を流入側、継手部材12側を流出側として図3(a)〜(c)の矢印方向に下水を流すことで、フランジ部13bの付け根部分13b’によって流れが阻害されることが無く、汚泥の堆積が防止され、下水の円滑な流れが確保されて好ましい。
なお、本実施例とは逆にアダプタ13を流出側、継手部材12を流入側としてインバート11aの溝11bの底面を継手部材12側からアダプタ13側に向かって下り傾斜面としてもよい。しかしながら、本実施例のようにアダプタ13を流入側、継手部材12を流出側とする方が、上述した理由により好ましい。
また、本実施例においては、アダプタ13が取り付けられるマンホール本体11の流入側の長孔11fを、水平方向(横方向)に長い長孔としたが、これに限るものではなく、長孔11fの長径を直径とする大径の丸孔としてもよい。しかしながら、本実施例のように水平方向に長い長孔とすることで、マンホール本体11の側壁11dの強度の低下を防止することができると共に、アダプタ13のフランジ部13bや、押さえ部材14の上下方向の幅を狭くして形状を小さくすることが可能であり、軽量化や、コストの低減を図る上で好ましい。
さらに、本実施例では押さえ部材14によりアダプタ13のフランジ部13bをマンホール本体11の側壁11dに押さえ付けて固定するようにしたが、アダプタ13のフランジ部13bの板厚を厚くして強度を持たせることで、押さえ部材14を省くことが可能である。これにより、部品点数の低下、コストの低減等が図られる。
さらに、本実施例では、マンホール本体11の側壁11dに孔11eと長孔11fとを対向させて配置した構造としたが、これに限るものではなく、流出側の孔11eと流入側の長孔11fとを周方向に沿って所定の角度をなして設けてもよい。
(実施例2)
図4は、本発明の第2の実施例を示す躯体と管材との接続構造の分解斜視図である。実施例2において実施例1と異なる点は、アダプタ30をマンホール本体11に対して周方向(水平方向)に回動可能とするだけでなく軸方向(垂直方向)にも摺動可能とした点である。なお、実施例1と同一および相当する部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、アダプタ30は、接続部材31と、回動部材32とからなり、接続部材31は、管状の接続部31aの基端側に摺動部31bが一体に形成されている。回動部材32は、中心に垂直方向に長い連通孔32aが設けられている。回動部材32の内面32bの曲率は、マンホール本体11の側壁11dの外周面の曲率と略同じとされ、側壁11dの周方向に回動可能な曲面とされている。また、外面32cは、凸状の曲面とされ、その曲率は、マンホール本体11の中心O(図3参照)を中心とする円弧と同じ曲率とされている。さらに回動部材32の周縁部四隅にはインサートナット17に対応して水平方向に長いボルト挿通孔32dが設けられており、連通孔32aの周縁部の四隅近傍位置にはインサートナット33が設けられている。
摺動部31bは、内面31cが回動部材32の外面32cの曲率と略同じ曲率の曲面とされ、回動部材32に対して垂直方向(上下方向)に摺動可能とされている。また、摺動部31bの周縁部四隅には、回動部材32のインサートナット33に対応して上下方向に長いボルト挿通孔31dが設けられている。
以上の構成において、図5に示すように回動部材32がボルト18によりマンホール本体11の側壁11dにその周方向に回動可能に取り付けられ、接続部材31がボルト34により回動部材32にその外面32cに沿って垂直方向に摺動可能に取り付けられる。即ち、アダプタ30全体としては、マンホール本体11の側壁11dに対して矢印で示す周方向および垂直方向の両方向に調整可能に取り付けられる。これにより、流入管25の接続角度の調整の自由度が大きくなり、しかも、実施例1と同様に流入管25の中心線上にマンホール本体11の中心が常に位置するので、流入管25の内部状況の確認を確実に行うことができる。
(実施例3)
図6は、本発明の第3の実施例を示す躯体と管材との接続構造の分解斜視図である。実施例3において実施例1と異なる点は、アダプタ40をマンホール本体11に対して周方向(水平方向)に回動可能として管材の周方向の接続角度を調整可能とするだけでなく、軸方向(垂直方向)にも管材の接続角度を調整可能とした点である。なお、実施例1と同一および相当する部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、アダプタ40は、パッキン41を介してマンホール本体11の側壁11dの外周面に取り付けられるが、アダプタ40は、接続部40aとフランジ部40bとからなり、管状の接続部40aの基端側にフランジ部40bが一体に形成されている。さらに、接続部40aの基端とフランジ部40bとの連設部40cは、蛇腹構造とされており、フランジ部40bに対して接続部40aが垂直方向(上下方向)に首振り可能とされている。フランジ部40bの内面の曲率は、マンホール本体11の側壁11dの外周面に装着されるパッキン41の外面の曲率と略同じ曲面とされ、周縁部四隅にはインサートナット17に対応して水平方向に長いボルト挿通孔40dが設けられている。このアダプタ40は、例えば、樹脂部材により形成されている。
パッキン41は、中心にマンホール本体11の長孔11fと対応して水平方向に長い長孔41aが設けられており、四隅にはマンホール本体11の側壁11dのインサートナット17に対応して水平方向に長いボルト挿通孔41bが設けられている。このパッキン41は、例えば、エラストマー、合成ゴム部材により形成されている。
以上の構成において、アダプタ40は、ボルト18によりパッキン41を介してマンホール本体11の側壁11dにその周方向に回動可能に取り付けられる。したがって、アダプタ40を周方向に回動させて管材(図示せず)の周方向の接続角度を変化させたとしても、この管材の中心線上にマンホール本体11の中心が常に位置するので、実施例1と同様の効果を奏する。さらに本実施例では、接続部40aがフランジ部40bに対して垂直方向に首振り可能とされていることで、管材の垂直方向の接続角度の若干の調整も行うことができる。
(実施例4)
図7は、本発明の第4の実施例を示す躯体と管材との接続構造の分解斜視図である。実施例4において実施例1と異なる点は、アダプタ50をマンホール本体11に取り付けるボルト18を締め付けた状態において、アダプタ50をマンホール本体11に対して周方向に回動可能とした点である。なお、実施例1と同一および相当する部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7に示すようにアダプタ50は、管状の接続部50aの基端側にフランジ部50bが一体に形成されている。ホルダ51は、ホルダ本体52とカバー53とにより構成されており、ホルダ本体52は、内面の曲率がマンホール本体11の側壁11dの外周面に装着されるパッキン54の外面の曲率と略同じ曲面とされ、中央にマンホール本体11の長孔11fと対応して水平方向に長い長孔52aが設けられている。ホルダ本体52の外面は、内面と同心円状の曲面をなし、長孔52aの周縁部に凹部52bが形成され、四隅にインサートナット17と対応してボルト挿通孔52cが設けられている。凹部52bの底面は、内面と同心円状の曲面とされている。
アダプタ50のフランジ部50bは、凹部52bに収納されて周方向に回動可能とされ、その大きさが凹部52bの左、右の最端位置においても接続部50aと連通する長孔52aの隙間を覆う程度とされ、その厚みが凹部52bの深さと略同じとされている。カバー53は、ホルダ本体52と略同じ大きさとされ、内面がホルダ本体52の外面に当接する曲面とされている。カバー53の中央には、ホルダ本体52の長孔52aと略同じ形状の長孔53aが形成されており、四隅にインサートナット17と対応してボルト挿通孔53bが設けられている。
パッキン54は、ホルダ本体52と略同じ大きさとされ、中央にマンホール本体11の長孔11fと対応する長孔54aが設けられ、四隅にインサートナット17と対応してボルト挿通孔54bが設けられている。このパッキン54は、例えば、エラストマー、ゴム部材により形成されている。
アダプタ50は、フランジ部50bがホルダ本体52の凹部52bに収納されてカバー53によりサンドイッチ状に保持され、且つ接続部50aがカバー53の長孔53aを貫通して突出する。ホルダ本体52は、パッキン54を介してマンホール本体11の側壁11dに取り付けられ、インサートナット17に螺合するナット18によりカバー53と共締め固定される。
この状態において、フランジ部50bがホルダ本体52の凹部52b内で周方向に回動可能とされており、ボルト18を緩めることなくマンホール本体11に対する周方向の接続角度の調整を行うことが可能である。これにより、予めマンホール本体11にアダプタ50を取り付けておくことが可能であり、現場での作業能率の向上が図られる。
そして、本実施例においてもアダプタ50は、マンホール本体11の側壁11dの周方向に回動可能に取り付けられているので、管材(図示せず)の周方向の接続角度を変化させたとしても、この管材の中心線上にマンホール本体11の中心が常に位置し、実施例1と同様の効果を奏する。
(実施例5)
図8は、本発明の第5の実施例を示す躯体と管材との接続構造の斜視図である。図9は、図8の矢線IX−IXに沿う断面図である。実施例5において実施例1と異なる点は、アダプタ70を円筒形状としてマンホール本体60の周方向に回動可能に外嵌した構造とした点である。
図9に示すように有底円筒形状をなすマンホール本体60の側壁60dには流出口としての孔60eと流入口としての長孔60fとが対向して設けられており、孔60eには管状の継手部材61が設けられている。アダプタ70は、マンホール本体60に外嵌し、且つ周方向に回動可能な円筒形状をなし、フランジ部としての胴部70dにマンホール本体60の長孔60f、孔60eと対応して孔70e、長孔70fが設けられている。孔70eには管状の接続部70gが嵌合固定され、且つ基端が僅かに内方に突出してマンホール本体60の長孔60f内に周方向に回動可能に嵌入されている。また、長孔70fには、その内部に継手部材61が位置し、アダプタ70の回動を阻害しないようになっている。なお、上記の継手部材61および接続部70gは、マンホール本体60にアダプタ70を外嵌装着した後、夫々孔60e、70eに嵌合して固定される。
これにより、アダプタ70は、その接続部70gの基端がマンホール本体60の長孔60fの左端または右端部に当接するまでマンホール本体60の側壁60dの周方向に回動可能とされる。したがって、アダプタ70を周方向に回動させて管材(図示せず)の周方向の接続角度を変化させたとしても、この管材の中心線上にマンホール本体11の中心が常に位置し、実施例1と同様の効果を奏する(図10参照)。また、本実施例の場合、アダプタを固定するボルトを必要としないので、部品点数を低減でき、アダプタを回動させる際にボルトを緩めるという作業も不要となる。
なお、アダプタ70は、必ずしも円筒形状にする必要はなく、長孔70fの部分をアダプタ70の長手方向に全長に亘り切り欠いて平面視略C字形状としてもよい。しかしながら、実施例のように円筒形状とすることで、強度の向上が図られる。
また、本実施例では、アダプタ70をマンホール本体60の側壁60dの外周面に沿って回動可能となるように外嵌した構造としたが、これに限るものではなく、アダプタ70をマンホール本体60の側壁60dの内周面に沿って回動可能となるように内嵌する構造としてよい。
本発明に係る躯体と管材との接続構造を示す分解斜視図である。 図1に示す躯体と管材との接続構造の組み立て斜視図である。 図1に示す躯体と管材との接続構造における躯体に対する管材の接続角度を調整する説明図である。 本発明に係る躯体と管材との接続構造の第2の実施例を示す分解斜視図である。 図4に示す躯体と管材との接続構造の組み立て斜視図である。 本発明に係る躯体と管材との接続構造の第3の実施例を示す分解斜視図である。 本発明に係る躯体と管材との接続構造の第4の実施例を示す分解斜視図である。 本発明に係る躯体と管材との接続構造の第5の実施例を示す斜視図である。 図8に示す躯体と管材との接続構造の矢線IX−IXに沿う断面図である。 図9に示す躯体と管材との接続構造における躯体に対する管材の接続角度を調整する説明図である。 従来の躯体と管材との接続構造における躯体に対する管材の接続角度を調整する説明図である。
符号の説明
11、60 マンホール本体(躯体)
11a インバート
11b 溝
11d 側壁
11e 孔
11f 長孔(貫通孔)
13、30、40、50、70 アダプタ
13a、31a、40a、50a、70g 接続部
13b、40b、50b フランジ部
14 押さえ部材
24 流出管(管材)
25 流入管(管材)
31 接続部材
32 回動部材
32a 連通孔
41、54 パッキン
51 ホルダ
70d 胴部(フランジ部)

Claims (4)

  1. 有底円筒形状をなし、中継する流入側または流出側の管材を連通するために管材の外径よりも大きい貫通孔を側壁に設けた躯体と、
    前記管材が接続される接続部と、前記接続部の基端に首振り可能に設けられる蛇腹構造の連設部と、前記連設部の基端側に設けられ躯体の側壁の周方向に回動可能に取り付けられるフランジ部とを有するアダプタと
    を備え、前記アダプタを介して管材を前記貫通孔に連通させることを特徴とする躯体と管材との接続構造。
  2. 前記躯体と前記アダプタとの間には、前記躯体の貫通孔に連通する連通孔が設けられるとともに、前記躯体の側壁の周方向に回動可能に取り付けられ前記貫通孔の回りを塞ぐパッキンを設けたことを特徴とする請求項1に記載の躯体と管材との接続構造。
  3. 前記躯体は、底部にインバートを備え、このインバートの溝部は、底面が前記躯体の流入側から流出側に向けて下り傾斜し、躯体の側壁に設けた前記貫通孔と連通する側の端部の溝幅が前記貫通孔の横幅と一致するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の躯体と管材との接続構造。
  4. 前記アダプタは、前記躯体の流入側に設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の躯体と管材との接続構造。
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