JP3120878U - 花飾り用額縁 - Google Patents

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Abstract

【課題】縁枠部材と花及び背景との組合せによる装飾効果が得られ、しかも光が上方から花に届き易く花の新鮮さが長期間にわたって維持できる花飾り用額縁を提供する。
【解決手段】花飾り用額縁は、中央に開口部23が形成された枠状の縁枠部材10と、
花60を支持して縁枠部材の開口部に配置する容器65と、縁枠部材の後面側で開口部の下方に設けられ容器が載置される載置台45と、花の背後に所定の背景71、72を表示するシート状部材70と、縁枠部材の後面側で開口部の左右外側に設けられシート状部材を保持する左右一対の保持部材35,38と、を含む。従って、縁枠部材と花及び背景との組合せにより、向上した装飾効果が得られる。縁枠部材、シート状部材及び左右一対の保持部材で区画される空間55の上端が開口しているので、光が上方から花に届き易く、花の新鮮さが長期間にわたって維持される。
【選択図】図2

Description

本考案は、枠状の縁枠部材の開口部に花を配置でき、花の背後に背景を表示できる花飾り用額縁に関する。
従来より、枠状の縁枠部材の開口部に根付き花木や切り花などの花を配置できる花飾り用額縁が知られている。たとえば、従来の花用額縁は、上縁部、下縁部、左縁部及び右縁部を含む四角枠状の縁枠部材の開口部に切り花を配置するために、縁枠部材の下縁部には、切り花を支持する水器(花瓶)を載置する載置棚が形成されている(特許文献1及び特許文献2参照)。これにより、花を単独で設置した場合に比べて、装飾効果が向上する。
また、より装飾効果を向上するために、切り花の背後に背景を表示することも知られている。たとえば、従来の花用額縁では、切り花の背後に背景を表示するために、上記載置棚が形成された枠状部材に高さ方向の案内部を形成し、風景が描かれた板部材をこの案内部に挿入している(特許文献2参照)。
実開平7−9171号公報 特開平9−238801号公報
しかし、上記従来の花用額縁は何れも、切り花に光(日光又は室内光)が十分に当たるとは言い難い。その理由は、縁枠部材の後面側に切り花を収容するために形成された収容空間の上端が、縁枠部材の上縁部などから後方に突出した突出部分で閉じられているからである。これでは、花用額縁に上方から照射される光が上記突出部分で遮られ、切り花の葉などに十分に届きにくい。その結果、葉などで光合成が十分に行われず、切り花の新鮮さが短期間で失われ易い。
本考案は上記課題に鑑みてなされたもので、縁枠部材と花及び背景との組合せによる装飾効果が得られ、しかも光が上方から花に届き易く、花の新鮮さを長期間にわたって維持できる花飾り用額縁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の花飾り用額縁は、請求項1に記載したように、
中央に開口部が形成された枠状の縁枠部材と、花を支持して縁枠部材の開口部に配置する容器と、縁枠部材の後面側で開口部の下方に設けられ容器が載置される載置台と、
花の背後に所定の背景を表示するシート状部材と、縁枠部材の後面側で開口部の左右外側に設けられシート状部材を保持する左右一対の保持部材と、を含む。そして、縁枠部材、シート状部材及び左右一対の保持部材で区画される空間の上端が開口している。
本考案の花飾り用額縁によれば、縁枠部材と、容器により支持された花及び花の背後に表示された背景とが調和して装飾効果が向上する。また、載置台に載置される容器及び左右一対の保持部に保持されるシート状部材は交換可能なので、花の組合せを変えたり、花の種類に応じて背景を選択することができ、それによって装飾効果が一層向上する。
更に、縁枠部材、シート状部材及び左右一対の保持部材で区画される空間の上端が開口していることにより、以下の効果が得られる。花飾り用額縁の上方から照射される光(日光や室内光)が花に届きやすく、花(特に根付き花木)の葉などでの光合成が盛んになり、花の新鮮さが長期間にわたって維持できるとともに、花(根付き花木及び生け花)が鮮やかに見える。また、たとえば花飾り用額縁を前面を外向きにしてベランダに設置したような場合は、縁枠部材の開口から水をやることは困難であるが、空間の開口した上端から花に水をやることができる。さらに、シート状部材の背景が立体的でシート状部材の厚さが厚い場合でも、空間の開口した上端から容易にシート状部材を着脱できる。
請求項2の花飾り用額縁では、容器は、少なくとも、底部に排水孔が形成され根付き花木を支持する植木鉢、及び、切り花を支持する水器の何れか一方を含む。請求項2の花飾り用額縁によれば、植木鉢で根付き花木を支持することができ、水器で切り花を支持することができる。その際、根付き花木を支持する植木鉢の個数と、切り花を支持する水器の個数とを適宜選択することができる。これにより、季節や花飾り用額縁を設置する場所の雰囲気に応じて、開口部に根付き花木のみを配置することも、切り花のみを配置することも、両方を配置することもでき、花の種類、組み合わせを多様に変更できる。
請求項3の花飾り用額縁では、容器は、植木鉢及び水器の少なくとも一方から成る複数の小容器と、底部に排水孔が形成され複数の小容器を収容し載置部に載置される大容器と、を含む。請求項3の花飾り用額縁によれば、花飾り用額縁から離れた場所で、予め複数の小容器を大容器に収容し、複数の小容器が収容された大容器を載置台に載置することができ、これによって複数の小容器の載置台への載置作業が簡単になる。また、複数の小容器は、その底部に排水孔が形成された大容器内に収容されているので、植木鉢から排水された水や、小容器への注水時にこぼれた水は大容器内に収容される。これにより、小容器を直接載置台に載置した場合に比べて載置台に水がかかり難くなり、載置台や縁枠部材が木製の場合でも、水による載置台などの腐りが防止でき、耐久性が向上する。
請求項4の花飾り用額縁では、載置台は、縁枠部材の前記開口部の下方に位置する部分の後面に固定され水平方向に延びた水平部と、左右一対の保持部材に固定され水平部の後端から垂直方向に延びた垂直部と、を含む。請求項4の花飾り用額縁によれば、載置台の水平部の左右側方には一対の保持部材が位置し、後方には垂直部が位置している。従って、花飾り用額縁が移動時などに傾いたり振動しても、容器は一対の保持部材又は垂直部に当接し、水平部から転落することが防止できる。
請求項5の花飾り用額縁では、載置台には、載置台上に集まる水を排水する排水孔が形成されている。請求項5の花飾り用額縁によれば、例えば容器への注水量が多すぎたような場合でも、載置台の上面に集まった水は排水孔から下方に落下し、載置部の上面に溜まらない。従って、載置台や縁枠部材が木製の場合でも、水による載置台などの腐りが防止でき、耐久性が向上する。
請求項6の花飾り用額縁では、載置台の下面には、載置台の排水孔から排水される水を受ける水受け部材が着脱可能に取り付けられている。請求項6の花飾り用額縁によれば、載置台の下面に取り付けられた水受け部材が、載置台の排水孔から排水される水を収容する。従って、たとえば花飾り用額縁を室内に配置した場合でも、落下した水で床が汚れる心配はない。また、水受け部材は載置台に対して着脱可能であるので、受けた水の量が多くなった場合は載置台から取り外し、収容した水の排水後、再度載置台に取り付けることができ、これによって水の床への落下を永続的に防止できる。
請求項7の花飾り用額縁では、シート部材は所定の背景が描かれた薄板である。請求項7の花飾り用額縁によれば、シート状部材に風景や人物などの背景を描くことにより、額縁に入った絵画とその前に配置した花との組合せと同様の装飾効果を得ることができる。
請求項8の花飾り用額縁では、シート部材は、薄板と、薄板に取り付けられ所定の背景を構成する背景部品とを含む。請求項8の花飾り用額縁によれば、シート状部材に立体的な背景部品や、絵の具では描けない背景部品を取り付けることにより、より多様な背景を表示することができる。
請求項9の花飾り用額縁では、左右一対の保持部材は、互いに対向する対向面に、シート状部材の両側部がそれぞれ差し込まれる左側溝及び右側溝が形成されている。請求項9の花飾り用額縁によれば、左右一対の保持部材に左側溝及び右側溝がそれぞれ形成されているので、シート状部材を左右一対の保持部材に対して容易に差し込み及び抜き出しでき、その交換が容易になる。
請求項10の花飾り用額縁では、縁枠部材の前面は、彫刻、彩色又は装飾部品の取付けにより装飾が施されている。請求項10の花飾り用額縁によれば、縁枠部材の前面に彫刻や彩色を施すことにより、花による装飾効果に加えて、彫刻や彩色による花とは異質の装飾効果を付加することができる。また、縁枠部材に装飾部品を取付けることにより、花による装飾効果に加えて、装飾部品による立体的な装飾効果を付加することができる。
請求項11の花飾り用額縁では、 縁枠部材、容器、載置台、シート状部材及び左右一対の保持部材から成る額縁本体が取り付けられる三脚を含む。請求項11の花飾り用額縁によれば、三脚を移動させることにより、額縁本体を室内でも屋外でも所定場所に簡単に設置することができる。
以下、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(実施形態)
図1から図6に実施形態の花飾り用額縁を示す。図1は花飾り用額縁の設置状態を示す斜視図、図2は花飾り用額縁の正面図、図3は縁枠部材及び薄板を示す(植木鉢は不図示)分解斜視図、図4(a)及び(b)はそれぞれ花飾り用額縁の正面図及び背面図、図5(a)及び(b)はそれぞれ花飾り用額縁の平面図及び側面図、図6は花飾り用額縁の載置部材に載置された植木鉢を示す斜視図(根付き花木は不図示)である。なお、以下の説明において、「左側」及び「右側」とは、それぞれ花飾り用額縁を前面側から見たときの左側及び右側を意味する。
図1から図3に示すように、花飾り用額縁80は木製の縁枠部材10、木製の載置部材45、容器65及び木製の保持部材35、38などから成る。このうち縁枠部材10は、図2から図5に示すように、上縁部11、下縁部14、左縁部17及び右縁部21を含み、四角枠形状を持つ。上縁部11、下縁部14、左縁部17及び右縁部21は何れも等脚台形状の板材から成り、上縁部11と下縁部14とは上下対称な形状を持ち、左縁部17と右縁部21とは左右対称な形状を持つ。図3及び図4(a)において、上縁部11の左方端部12aの斜面と左縁部17の上方端部18aの斜面とが当接しており、釘(不図示)により左方端部12aが上方端部18aに結合されている。また、上縁部11の右方端部12bの斜面と右縁部21の上方端部22aの斜面とが当接しており、釘(不図示)などにより右方端部12bが上方端部22aに結合されている。
なお、下縁部14の左端部15aと左縁部17の下端部18bとは上記上縁部11の左端部12aと左縁部17の上端部18aと同様に結合され、下縁部14の右端部15bと右縁部21の下端部22bとは上記上縁部11の右端部12bと右縁部21の上端部22aと同様に結合されている。上縁部11、下縁部14、左縁部17及び右縁部21から成る縁枠部材10は縦方向(上下方向)寸法よりも横方向(左右方向)寸法の方が長く、中央部に横方向に長い矩形状の開口部23が形成されている。
図4(b)及び図5(b)に示すように、左縁部17の後面18c及び右縁部21の後面22cに、左側取付部材27及び右側取付部材31が釘(不図示)によりそれぞれ固定されている。左側取付部材27の幅は左縁部17の幅よりも狭く、高さは左縁部17の高さとほぼ等しい。右側取付部材31は左側取付部材27と左右対称な形状を持つ。
また、左縁部17の後面18cに左側取付部材27を介して左側保持部材35が固定されている。左側保持部材35は、所定の幅(図5(a)で上下方向寸法)を持ち、左縁部17の後面18cから後方(図5(a)で上方向)に突出し、左縁部17の高さ方向(図4(b)で上下方向)のほぼ全体にわたって延びている。左側保持部材35は、その内面36aの前端寄り部分から左側取付部材27の内側面に挿入された釘(不図示)により、左側取付部材27に固定されている。左側保持部材35の内側面36aの後端寄り部分には左側溝36bが全高さにわたって形成されている。
なお、右側保持部材38は左側保持部材35と左右対称な形状を持ち、右側取付部材31に固定され、内側面39aの後端寄り部分には右側溝39bが全高さにわたって形成されている。
図4(b)、図5(a)及び(b)に示すように、下縁部14の後面には、左側保持部材35の内面36aと右側保持部材38の内側面39aとの間に、載置部材(実用新案登録請求の範囲の「載置台」及び「水平部」に相当する)45が配置されている。載置部材45の長さ(図5(a)で左右方向寸法)は左側保持部材35と右側保持部材38との間隔とほぼ等しく、載置部材45の幅(図5(a)で上下方向寸法)は左側保持部材35及び右側保持部材38の幅とほぼ等しい。載置部材45の左端46a及び右端46bが、釘(不図示)によりそれぞれ左側保持部材35の内面36aの下端及び右側保持部材38の内面39aの下端に固定されている。載置部材45には、その厚さ方向に貫通する複数の排水孔47が長さ方向に離れて形成されている。
図4(b)に示すように、左側保持部材35の後面36dの下端寄り部分と右側保持部材38の後面39dの下端寄り部分との間に下方連結部材(実用新案登録請求の範囲の「垂直部」に相当する)51が左右方向に渡され、その左端52a及び右端52bが釘(不図示)などにより左側保持部材35の下端及び右側保持部材38の下端にそれぞれ固定されている。また、左側保持部材35の後面36dの上端寄り部分と右側保持部材38の後面39dの上端寄り部分との間に上方連結部材53が左右方向に渡され、その左端54a及び右端54bが釘(不図示)により左側保持部材35の上端及び右側保持部材38の上端にそれぞれ固定されている。上方連結部材53には取付け用ひも82(図1参照)を挿通するための挿通孔56が形成されている。
なお、額縁部材10、載置部材45、保持部材35,38、及び連結部材51,53など、花飾り用額縁80を構成する木製の部材にはすべて、防腐性、防虫性及び防かび性を持つ木材用塗料が塗布されている。
図2及び図6に示すように、載置部材45には複数(ここでは5個)の植木鉢(実用新案登録請求の範囲「容器」に相当する)65が、載置部材45の長手方向に並んで載置されている。複数の植木鉢65は同じ形状でも、異なる形状でも良い。各植木鉢65は底壁部と周壁部とを持ち上方に開口し、底部に排水孔66を備え、内部空間に土67が充填されている。各植木鉢65には、異なる種類の根付き花木(以下、実施形態では「花木」と呼ぶ)60(図2参照)の根が植えられ、茎及び葉が収容空間55内を上方に延び、花及び葉が縁枠部材10の開口部23に配置されている。
なお、上記5個の植木鉢65の他にも、これらと同じ種類又は異なる種類の花木が植えられた複数の植木鉢(不図示)が用意されている。従って、必要に応じて、現在載置部材45上に載置されている植木鉢65の一部又は全部を、他の植木鉢と交換することができる。
図3に、花木60の背景を表示する木製の薄板(実用新案登録請求の範囲の「シート状部材」に相当する)70が示されている。この薄板70は横方向に長い矩形状を持ち、その縦寸法は左側保持部材35及び右側保持部材38の高さと等しく、その横寸法は左側保持部材35の左側溝36bと右側保持部材38の右側溝39bとの間隔と等しい。従って、薄板70の左側部73b及び右側部73bを左側保持部材35の左側溝36b及び右側保持部材38の右側溝39bにそれぞれ差し込むことができる。薄板70の前面(表面)の上方寄り部分には、自然の風景として青い空71と白い雲72とが絵の具(油性絵の具、クレヨン、ペンキ、マジックなど、水がかかっても落ちにくい材料)により描かれている。
なお、上記のように木製の薄板70に絵の具で風景を描く代わりに、木、ブリキ、布などの素材に、トール用アクリルペイントで、トールペインティングの技法により、風景を描いても良い。
図3及び図5(a)から明らかなように、縁枠部材10の上縁部11及び下縁部14と、左側保持部材35及び右側保持部材38と、薄板70とで、所定の幅、長さ及び深さを持つ立方体形状の収容空間55が区画されている。この収容空間55の下端は載置部材45で閉じられているが、上端は開口している。
なお、上記青い空71と白い雲72とが描かれた薄板70以外にも、例えば海や人物などが描かれた薄板(不図示)が準備されている。この海や人物などが描かれた薄板も上記薄板70と同じ寸法を持つので、上記薄板70の代わりに、上記左側溝36b及び右側溝39bに差し込むことができる。
図1に示すように、花飾り用額縁80は、その載置部材45及び下方連結部材51を三脚85の第1脚86a及び第2脚86bに取り付けた支持部材84上に載せ、その上方連結部材53の貫通孔56に挿通したひも82を第1脚86a及び第2脚86bに縛り付けることにより、三脚85に取り付けられている。三脚85は所望の場所に移動可能であり、屋内に設置することも、屋外に設置することもできる。
なお、従来の花飾り用額縁は屋内に設置されることが多かったが、実施形態の花飾り用額縁80は、額縁部材10、載置部材45、保持部材35,38、及び連結部材51,53など、花飾り用額縁80を構成する木製の部材に防腐効果などを持つ木材用塗料を塗布しているので、耐久性が向上しており、屋外での配置にも適している。たとえば、ガーデニングを楽しんでいる個人の自宅の庭に設置したり、喫茶店や美容室などの店舗の店頭に設置してお客の入店を促すことができる。
次に、花飾り用額縁80の載置部材45への花木60の配置、及び保持部材35,38への薄板70の取付けについて簡単に説明する。図3及び図5(a)において、花飾り用額縁80の収容空間55の開口した上端から図6に示す複数の植木鉢65を収容空間55内に収容し、載置部材45の上面に載置する。その後、花木60の茎を若干前方に湾曲させ、花や葉を縁枠部材10の開口部23内に配置する。
つぎに、図3に示す薄板70の左側部73a及び右側部73bを図3及び図5(a)において左側保持部材35の左側溝36b及び右側保持部材38の右側溝39bに差し込む。差し込まれた薄板70はその下端部が載置部材45の上面に当接することにより高さ方向で位置決めされる。こうして、開口部23内に配置された花木60の花や葉のの背後に、薄板70により青い空71及び白い雲72が表示される。
なお、収容空間55に複数の植木鉢65を収容する前に、予め薄板70の左側部73a及び右側部73bを左側保持部材35及び左側保持部材38に差し込んでおくこともできる。
次に、植木鉢65の交換及び薄板70の差替えについて説明する。植木鉢65の交換時は、収容空間55に開口した上端から手を入れ、植木鉢65を手で持ち、収容空間55から上方に取り出す。その後、代わりの植木鉢を上端開口から収容空間55内に下方に挿入し、載置部材45上に載置する。また、薄板70の差替え時は、その上端部を指でつまみ、上方に引き出す。その後、代わりの薄板の左端部及び右端部を左側保持部材35の左側溝36b及び右側保持部材38の右側溝39bにそれぞれ差し込めば良い。
花木60に水をやるときは、縁枠部材10の前面側から開口部23を通して斜め下方に、又は収容空間55の上端開口から下方に注水する。何れの場合も、注水された水は植木鉢65内の栽培土67を潤し、余った水は植木鉢65の底部に形成された排水孔66から下方ににじみ出る。上記植木鉢65の排水孔66から下方ににじみ出た水、及び花木60の葉などに邪魔されて植木鉢65に吸収されなかった水は、載置部材45の上面に集まり、その後排水孔47から下方に落下する。
実施形態によれば以下の効果が得られる。第1に、花飾り用額縁80による花木60の装飾効果が向上する。詳述すると、花飾り用額縁80の前面側から見ると、縁枠部材10が花木60の花や葉の回りを取り囲んで、花や葉にアクセントを与えている。また、花木60の花や葉の有彩色と木製の縁枠部材10の木目模様とが調和している。更に、花木60の花の赤色や黄色と、その背後の青い空71及び白い雲72とがコントラストをなしている。これらの組み合わせにより、向上した装飾効果が得られる。
第2に、花木60と薄板70の背景との組合せを簡単に変更することができる。組合せの変更時は、植木鉢65を交換しても、薄板70を交換しても、その両方を交換しても良い。しかも、植木鉢65の交換も薄板70の交換も容易である。従って、花木60の花や葉の色彩と調和しやすい風景や人物が描かれた薄板70を適宜選択することにより、花木60の花や葉の色彩をより一層引き立たせることができる。
第3に、縁枠部材10の後方に縁枠部材10、左側保持部材35、右側保持部材38及び薄板70などで区画形成された収容空間55の上端を開口したことにより、以下の効果が得られる。まず、花木60の新鮮さが長期間にわたって維持される。これは、上方から花木60に照射される日光又は室内光を遮る障害物がないからである。つまり、上方から照射される日光又は室内光は収容空間55の開口の上端を通して花木60の葉などに当たって光合成を促進し、その結果花木60の新鮮さが長期間にわたって維持される。また、日光又は室内光は収容空間55の開口の上端を通して花木60の花や葉などに当たるので、花や葉が鮮やかに見える。さらに、たとえば花飾り用額縁80の前面を外向きにしてベランダに設置したような場合は、縁枠部材10の開口部23から花木60に水をやることは困難であるが、収容空間55の開口した上端から花木60に水をやることができる。
第4に、花飾り用額縁80の耐久性が向上する。詳述すると、縁枠部材10、載置部材45、保持部材35,38などの木製の部材には、防腐性などを持つ木材用塗料が塗布されている。従って、縁枠部材10などが腐りにくく、長持ちする。また、長年の使用により縁枠部材10や載置部材45などに塗布した木材用塗料の一部がはがれても、縁枠部材10や載置部材45などが注水された水や雨水で腐ることが防止できる。即ち、植木鉢65の排水孔66から排水された水、注水時に植木鉢65に吸収されなかった水、及び屋外設置時にかかる雨水は、載置部材45の上面に集まる。しかし、載置部材45には排水孔47が形成されているので、載置部材45の上面に集まった水はこの排水孔47を通して下方に落下し、載置部材45の上面には溜まらない。
第5に、三脚85を移動させることにより、花飾り用額縁80は屋内はもとより、自宅の庭や、店舗の店頭などの屋外に簡単に移動できる。
そして、移動の際に花飾り用額縁80が傾くことがあっても、載置部材45上の植木鉢65は側方の保持部材35,38又は後方の下方連結部材51に当接するので、載置部材45から転落することが防止できる。
(変形例)
本考案の花飾り用額縁は、上記実施形態に限定されず、以下のような変形が可能である。第1変形例として、図3に示したように薄板70に絵の具で青い空71と白い雲72とを描く代わりに、薄板70の無模様又は模様付きの表面に和紙を貼り付けたり、風景を表示する背景部品を取り付けることができる。和紙を貼り付ければ落ち着いた感じが得られ、背景部品を取り付ければ絵の具では描けない背景を表示でき、また立体感が発生する。なお、このように薄板70に施した立体的装飾が薄板70の表面から盛り上がる場合でも、収容空間55の上端は開口しているので、立体的装飾が施された薄板70を開口した上端から容易に着脱することができる。
第2変形例として、図2に示したように花木60を縁枠部材10の開口部23に配置するのに加えて、縁枠部材10の前面に所定模様の装飾を施すことができる。たとえば上縁部11、左縁部17又は右縁部21の前面に彫刻により模様を形成することができる。また、上縁部11、左縁部17又は右縁部21の前面にシールやラベルを貼付したり、第2図に二点鎖線で示すように、左縁部17及び右縁部21に造花やドライフラワー90を取り付けることもできる。さらに、上縁部11、左縁部17又は右縁部21などの前面にイルミネーション用電球を取り付けることもできる。これら縁枠部材10の前面への追加装飾により、花木60では得られにくい、追加装飾に特有の装飾効果が付加され、装飾効果が更に向上する。
さらに、第3変形例として、図2などに示すように複数の花木60を複数の小さな植木鉢65に植える代わりに、複数の花木60を、図2に二点鎖線で示すように、一つの大きな植木鉢67に植えることもできる。このようにすれば、複数の花木60の植え方が複数の植木鉢65により制約されないので、花木60の植え方の自由度が増す効果が得られる。また、複数の植木鉢65がない分、植木鉢67の内部空間が大きくなり、この植木鉢67に植えられる花木60の本数が増加する効果が得られる。
さらに、第4変形例として、図6に示したように複数の植木鉢65を直接載置部材45に載置する代わりに、図7に示すように、生け花(不図示)を支持した複数の花瓶95を、大容器100を介して載置部材45(図3参照)に載置することができる。各花瓶95は底壁部、周壁部96及び上壁部97を持ち、内部空間に水が充満され、上壁部97には生け花の挿入孔98が形成されている。花瓶95の大きさは植木鉢65の大きさと同じである。なお、水器として、花瓶95の他にも、オアシス(水を吸った孔付きスポンジ)や剣山を収容する容器を使用することもできる。
大容器100はたとえば不要となったペットボトルを利用して製作され、底壁部、左右壁部102及び前後壁部103を持ち、上方に開口している。底部の縦横寸法は載置部材45の縦横寸法よりも少し小さく選定され、底部には複数の排水孔104が形成されている。
複数の花瓶95の載置時は、まず、大容器100をその開口を上向きにして収容空間55内に収容し、その底部を載置部材45に載置する。次に、それぞれ生け花を支持した複数の花瓶95を大容器100内に並べて収容すると、複数の花瓶95は大容器100を介して載置部材45に載置される。
花瓶95に水を補充するときなどに花瓶95からこぼれた水は、大容器100内に収容され、その後底壁部の排水孔104及び載置部材45の排水孔47を通して下方に落下する。従って、大容器100に収容される水量の分だけ、左側保持部材35、右側保持部材38、下方連結部材51及び載置部材45など(図3参照)にかかる水量が減少する。その結果、水による左側保持部材35、右側保持部材38、下方連結部材51及び載置部材45などの腐りが防止される。
なお、上記載置方法とは別の載置方法として、大容器100を載置部材45に載置する前に、予め複数の花瓶95を大容器100内に収容しておき、複数の花瓶95と大容器100とを一緒に載置部材45に載置することもできる。このようにすれば、複数の花瓶95の載置部材45への載置作業が簡単になる。
また、第5変形例として、図8に示すように、上面に複数の植木鉢65及び複数の花瓶95が載置された載置部材45の下面に、水受け部材110を取り付けることができる。この水受け部材110は底壁部112、左右壁部114、前後壁部116及び左右取付け部118を持ち、上方に開口している。底壁部112の縦横寸法は上記載置部材45の複数の排水孔47を全て覆うように選定されている。水受け部材110は、たとえばその左右取付け部118を載置部材45の下面に形成されたガイド部(不図示)に係止することより、載置部材45に着脱可能に取り付けられている。
水受け部材110を載置部材45の下面に取り付けたことにより、植木鉢65の排水孔66から下方ににじみ出た水や、植木鉢65及び花瓶95からこぼれた水は、載置部材45の排水孔47から下方に流れた後、水受け部材110内に収容される。従って、載置部材45の排水孔47から流れ出た水が下方に落下しないので、花飾り用額縁80を催し会場などの室内に設置した場合でも、その床面が落下した水で汚れる心配がない。
第6変形例として、図3、図4及び図5に示した矩形状の開口部23を持つ四角枠形状の縁枠部材10の代わりに、たとえば六角形状の縁枠部材や、円形状の縁枠部材を採用することもできる。六角形状の縁枠部材の開口部は六角形状又は円形状とすることができ、円形状の縁枠部材の開口部は円形状又は矩形状とすることができる。
本考案の実施形態の花飾り用額縁の設置状態を示す斜視図である。 上記花飾り用額縁の正面図である。 上記花飾り用額縁の縁枠部材及び薄板を示す分解斜視図である。 (a)及び(b)はそれぞれ花飾り用額縁の正面図及び背面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ花飾り用額縁の平面図及び側面図である。 上記花飾り用額縁の載置部材に載置された植木鉢を示す斜視図である。 実施形態の第4変形例を示す平面説明図である。 実施形態の第5変形例を示す正面説明図である。
符号の説明
10:縁枠部材 11:上縁部 14:下縁部 17:左縁部 21:右縁部 23:開口部 35:右側保持部材 36b:左側溝 38:右側保持部材 39b:右側溝 40:保持部材 45:載置部材 47:排水孔 51:下方連結部材 53:上方連結部材 55:収容空間 60:根付き花木 65:植木鉢 70:薄板 71,72:背景 80:花飾り用額縁
85:三脚 95:花瓶 100:大容器 110:水受け部材

Claims (11)

  1. 中央に開口部が形成された枠状の縁枠部材と、
    花を支持して前記縁枠部材の開口部に配置する容器と、
    前記縁枠部材の後面側で前記開口部の下方に設けられ、前記容器が載置される載置台と、
    前記花の背後に所定の背景を表示するシート状部材と、
    前記縁枠部材の後面側で前記開口部の左右外側に設けられ、前記シート状部材を保持する左右一対の保持部材と、から成り、
    前記縁枠部材、前記シート状部材及び前記左右一対の保持部材で区画される空間の上端が開口していることを特徴とする花飾り用額縁。
  2. 前記容器は、少なくとも、底部に排水孔が形成され根付き花木を支持する植木鉢、及び、切り花を支持する水器の何れか一方を含むことを特徴とする請求項1に記載の花飾り用額縁。
  3. 前記容器は、
    前記植木鉢及び前記水器の少なくとも一方から成る複数の小容器と、
    底部に排水孔が形成され、前記複数の小容器を収容し、前記載置部に載置される大容器と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の花飾り用額縁。
  4. 前記載置台は、
    前記縁枠部材の開口部の下方に位置する部分の後面に固定され、水平方向に延びた水平部と、
    前記左右一対の保持部材に固定され、前記水平部の後端から垂直方向に延びた垂直部と、
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の花飾り用額縁。
  5. 前記載置台には、該載置台上に集まる水を排水する排水孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の花飾り用額縁。
  6. 前記載置台の下面には、前記載置台の前記排水孔から排水される水を受ける水受け部材が着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の花飾り用額縁。
  7. 前記シート部材は所定の背景が描かれた薄板であることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の花飾り用額縁。
  8. 前記シート部材は、薄板と、該薄板に取り付けられ所定の背景を構成する背景部品とを含むことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の花飾り用額縁。
  9. 前記左右一対の保持部材は、互いに対向する対向面に、前記シート状部材の両側部がそれぞれ差し込まれる左側溝及び右側溝が形成されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の花飾り用額縁。
  10. 前記縁枠部材の前面は、彫刻、彩色又は装飾部品の取付けにより装飾が施されていることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の花飾り用額縁。
  11. 前記縁枠部材、前記容器、前記載置台、前記シート状部材及び前記左右一対の保持部材から成る額縁本体が取り付けられる三脚を含むことを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の花飾り用額縁。
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