JP3120830U - パークゴルフ用クラブ - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストを高めず、クラブヘッドの耐久性を保証し、良好な打感を得る。
【解決手段】フェース裏面に振動吸収材を設けるパークゴルフ用クラブを技術的前提として、振動吸収材20は、フェース裏面のクラブヘッド本体11に設けた埋設孔18に配設してなり、クラブヘッド本体の内奥に向かって径が小さくなる円錐または角錐の形状部位をもつ構造とする。振動吸収材は埋設孔に配するのでクラブヘッド本体の内奥に大きな寸法をとることが可能であり、平板ゴムを配するよりも小さな表面積で衝撃吸収率を高める。クラブフェースの外周部にも大きな反射振動が働かないので、ヘッド外周部の塗装の剥離やネジのゆるみなどの劣化も生じにくく打感も良好となる。
【選択図】図2
【解決手段】フェース裏面に振動吸収材を設けるパークゴルフ用クラブを技術的前提として、振動吸収材20は、フェース裏面のクラブヘッド本体11に設けた埋設孔18に配設してなり、クラブヘッド本体の内奥に向かって径が小さくなる円錐または角錐の形状部位をもつ構造とする。振動吸収材は埋設孔に配するのでクラブヘッド本体の内奥に大きな寸法をとることが可能であり、平板ゴムを配するよりも小さな表面積で衝撃吸収率を高める。クラブフェースの外周部にも大きな反射振動が働かないので、ヘッド外周部の塗装の剥離やネジのゆるみなどの劣化も生じにくく打感も良好となる。
【選択図】図2
Description
本考案は、パークゴルフ用のクラブの衝撃緩和構造に関する。
パークゴルフは、児童から高齢者まで幅広い年齢層に親しまれるスポーツとなっており、わが国をはじめ海外でのプレーヤーも着実に増加している。パークゴルフは、一本のゴルフクラブを使ってプレーするため、第一打目はとくに距離を稼ぐ必要から思い切り強打する人が多い。
パークゴルフの現在のルールでは、公式プレー時の使用球は重量が95g以下に定められ、地面を転がしてボールを移動させるよう定められているが、ボールの安定した回転を考慮すると、過剰に軽量のボールは使用できず、そのため多くのプレーヤーは90〜95g程度の公式球を使用する。
近年は、競技熱が盛んになったせいもあって、第一打目の飛距離が飛躍的に伸びるようになった。90〜95gのボールを遠くまで飛ばすためには、かなりの腕力を要するが、一方で、そのときの衝撃も激しいものとなる。もともとパークゴルフは主として高齢者等の健康増進の目的で考案されたゲームであるが、競技人口が増え、試合による勝敗の行方が健康増進の域を超えて重視されるようになると飛距離の問題も大きな技術的・戦術的テーマとなる。
このような事情から、球を打つときの衝撃を出来るだけ緩和することが望まれるようになり、本出願人は、クラブヘッドまたはクラブシャフトの接続箇所に振動吸収材を設けることを提案した(特許文献1)。
実用新案登録第3106624号
特許文献1の考案は、球を打ったときの衝撃を緩和することは可能であるが、振動吸収材の配設構造によっては製造コストが嵩むだけでなく、クラブヘッドの塗装が剥げ落ちるなどの早期劣化の問題があり、また好ましい打感を得にくいなどの問題が生ずる可能性があった。
そこで、本考案の目的は、製造コストを高めることなく、クラブヘッドの耐久性を保証し、良好な打感を実現可能とする点にある。
前記目的を達成するため、本考案に係るパークゴルフ用クラブは、フェース裏面に振動吸収材を設けるパークゴルフ用クラブを技術的前提として、前記振動吸収材は、フェース裏面のクラブヘッド本体に設けた埋設孔に配設してなり、クラブヘッド本体の内奥に向かって径が小さくなる円錐または角錐の形状部位をもつ構造とする(請求項1)。
振動吸収材は埋設孔に配するのでクラブヘッド本体の内奥に大きな寸法をとることが可能であり、フェース裏面に平板ゴムを配する場合よりも小さな表面積での衝撃吸収率が高まる。
クラブフェースの外周部にも無理な力が働かないので、ヘッド外周部の塗装の剥離やネジのゆるみなどの劣化も生じにくい。
また振動吸収材は円錐または角錐の部分をもつので、微妙な衝撃反射が生じやすく、反射した振動がクラブフェースに伝わるため、球の飛距離も伸びる傾向をみせる。円錐形や角錐形に限らず円錐台や角錐台であってもよい。
振動吸収材は、表面に近い箇所に、径が略一定である所定肉厚の第一の振動吸収部を備える場合がある(請求項2)。
このような第一の振動吸収部を設けることによって、表面部分における衝撃吸収率を高め、単純な円錐形や角錐形以上に良好な打感を得ることが出来る。
振動吸収材は、その表面部位をクラブヘッド本体の埋設孔から僅かに突出させて配する場合がある(請求項3)。
かかる構造をとると、クラブフェースの裏面とクラブヘッド本体の表面との間に微妙な隙間ができ、衝撃を振動吸収材に対して均一に伝播し、反射した振動をクラブフェースに均一に伝播して好ましい打感を生み出す。
本考案に係るパークゴルフ用クラブによれば、振動吸収材の使用量を抑えた構造でありながら、クラブヘッド本体の塗装の剥げ落ち等の劣化を防止でき、また良好な打感を得る。
図1は、本考案に係るパークゴルフ用クラブを例示するものである。このパークゴルフ用クラブ10は、木製のクラブヘッド本体11のフェースに複数の振動吸収材20を埋設し、その上にフェース材14を設けて振動吸収材20を被覆してある。フェース材14は例えば金属製とし、外周部に設けた孔15にネジを配してクラブヘッド本体11に固定する。16は金属製のソール、17はクラブシャフトである。
振動吸収材20は、好ましくはすべて同一の大きさと形状をもつようにする。製造コストを抑えるためである。
また振動吸収材20は、クラブヘッド本体11のフェースに略均等な間隔をもって配することが望ましい。打球時の衝撃を略均等に受けて外力を分散させるためである。
振動吸収材20は、図2に示すように、クラブヘッド本体11に設けた埋設孔18に配する。構造の理解を容易にするため、図面では埋設孔18を誇張してあり、振動吸収材20との間に若干の隙間があるように描いてあるが、実際には埋設孔18の表面と振動吸収材20の表面は密着させるので、隙間は設ける必要がない。
振動吸収材20は、円錐または角錐の部分を備える。図面(図2)では、例えば、全体として独楽(コマ)に似た円錐形の外観形状をもつ場合を描いた。円錐台、角錐形、角錐台であっても略同様の効果を得る。
振動吸収材20の構造を具体的に説明すると、表面側に径が略一定である第一の振動吸収部21があり、それに連続して円錐形を呈する第二の振動吸収部27とを備える。振動吸収材20はゴム等の弾性樹脂を用いて一体成形することが望ましいので、第一の振動吸収部21と第二の振動吸収部27とは継ぎ目のない連続構造をもつ。なお、第一の振動吸収部21の表面は平滑にしておくことが望ましい。
第一の振動吸収部21は、径が略一定であり、ある程度の厚みをもつ。クラブヘッド本体11のフェースに近い部分にこのような第一の振動吸収部21を設けておくと、打球時の衝撃を、大きな面積で受け、厚みをもった大きな容積部分によって吸収緩和するため初期段階の振動減衰率を高めることが出来る。
かかる効果を高く保証するためには、第一の振動吸収部21の肉厚も意味をもつ。打感実験によれば、振動吸収材20の個数を6個、第一の振動吸収部21の径を15mmとした場合に、第一の振動吸収部21の肉厚は2mmが最適であった。もちろん第一の振動吸収部21の好ましい肉厚は、振動吸収材20の配設個数や、その径によっても変動するが、2〜3mmに設定しておけば振動を初期段階で急速に減衰できると思われる。
第二の振動吸収部27は、第一の振動吸収部21によって減衰させた衝撃振動を奥部において更に減衰させる。第一の振動吸収部21により、初期段階で衝撃は緩和されるが残余の振動を第二の振動吸収部27によって吸収緩和させることにより、非常に良好な打感を得ることが出来る。
振動は表面から順次吸収減衰されるので、奥部ほど容積が小さくなる円錐形や角錐形の形状をとることができる。本実施形態では円錐形をとるが、これは主として埋設孔18の成形のしやすさに基づく。円錐形の方が角錐形よりも打感が誰でも明瞭に判るほど顕著に相違するわけではない。
打感実験によれば、第一の振動吸収部21の径を15mm、肉厚を2mmとしたときに、第二の振動吸収部27の奥行き寸法は3〜3.5mmに設定すると好ましいことがわかった。第二の振動吸収部27の好ましい奥行き寸法は、使用する樹脂材の性質あるいは第一の振動吸収部21の径と肉厚とによって微調整することが望ましい。第二の振動吸収部27の頂点の内角は140度を中心として前後10度程度の増減幅を見込んで設定することが望ましい。
第二の振動吸収部27の奥行き寸法と、第一の振動吸収部21の肉厚(奥行き寸法)は、球を打ったときの振動の減衰効果や打感の良好性に寄与するだけでなく、埋設孔18に配する振動吸収材20の位置ずれを防止する効果もある。表面側に大きな径をもち、ある程度の深度をもって埋設孔18に配することによって接着剤を使用しなくても動きが拘束できるからである。
以上のように、木製のクラブヘッド本体11に円錐形を呈する複数の振動吸収材20を埋設すれば、球の打ち位置が多少ずれても振動吸収材20が衝撃を効果的に吸収する。振動吸収材20は埋設してあるので奥部まで振動をよく吸収し、フェース材14には激しい振動反射を与えない。このため、フェース材14の振動によるクラブヘッド本体11の外周部の塗装の剥げ落ち等の問題も生じさせない。
逆に、微小な振動反射がフェース材14に与えられる結果、良好な打感を得ることができる。また、平均して打球の飛距離も伸びる傾向がみられる。
なお、本考案に係るパークゴルフ用クラブは、以上の構成に限定されない。例えば、第一の振動吸収部21と第二の振動吸収部27とは継ぎ目のない連続構造をもつとしたが、第一の振動吸収部21と第二の振動吸収部27とを別部材とし、これを接着させても良い。振動吸収材20は、必ずしも継ぎ目のない一体構造である必要はない。
また球を打ったときの振動は振動吸収材20の表面部分である程度の減衰をみせるから、奥部になるほど振動吸収材20の容積を小さくしても振動を吸収させることが可能である。従って、第一の振動吸収部21を設けずに振動吸収材20を単純な円錐形や角錐形としても、従来の振動吸収材に較べれば格段に好ましい振動吸収の効果を得る。
振動吸収材20の配設数や大きさ(表面外径)は、プレーヤーの技量レベルに応じて適宜変更することができる。上級者であれば、クラブヘッド本体11の外周部近傍にまで振動吸収材20を配する必要もない。初心者の場合は、プレーになれておらず微妙な打感の相違がわからないことも多いので、第一の振動吸収部21の肉厚を大きくして可能な限り初期段階の衝撃吸収を吸収するような構造としてもよい。
振動吸収材20の表面部分の面積の総計は、通常、フェース材14の面積の50〜60%の範囲に設定するが、振動吸収を優先させるか打感の良好を優先させるかによって、振動吸収材20の配設個数、表面外径、肉厚(深さ)は適宜調整することが望ましい。振動吸収材20は、天然ゴムでも合成ゴムでも利用可能である。打感を優先する場合は天然ゴム(いわゆる生ゴム)が望ましい。
10 パークゴルフ用クラブ
11 クラブヘッド本体
14 フェース材
15 孔
16 ソール
17 クラブシャフト
18 埋設孔
20 振動吸収材
21 第一の振動吸収部
27 第二の振動吸収部
11 クラブヘッド本体
14 フェース材
15 孔
16 ソール
17 クラブシャフト
18 埋設孔
20 振動吸収材
21 第一の振動吸収部
27 第二の振動吸収部
Claims (3)
- フェース裏面に振動吸収材を設けるパークゴルフ用クラブにおいて、
前記振動吸収材は、
フェース裏面のクラブヘッド本体に設けた埋設孔に配設してなり、
クラブヘッド本体の内奥に向かって径が小さくなる円錐または角錐の形状部位をもつことを特徴とするパークゴルフ用クラブ。 - 振動吸収材は、表面近傍に、径が略一定で所定肉厚の部位を備えることを特徴とする請求項1記載のパークゴルフ用クラブ。
- 振動吸収材は、表面をクラブヘッド本体の埋設孔から僅かに突出させて配することを特徴とする請求項1または請求項2記載のパークゴルフ用クラブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000574U JP3120830U (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | パークゴルフ用クラブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000574U JP3120830U (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | パークゴルフ用クラブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3120830U true JP3120830U (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=43470979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3120830U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020204423A1 (ko) * | 2019-04-03 | 2020-10-08 | 이충헌 | 파크골프용 클럽 |
KR20220028777A (ko) | 2020-08-31 | 2022-03-08 | 임수희 | 파크골프용 클럽의 헤드 |
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2006
- 2006-01-31 JP JP2006000574U patent/JP3120830U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20200117281A (ko) * | 2019-04-03 | 2020-10-14 | 이충헌 | 파크골프용 클럽 |
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