バドミントンはネットを中央にしてラケットでシャトルコックを打ってネットを越す競技であって、サーブ権に関係なく、該ラリーで勝った方が得点して、一ゲームで21点(初等部は17点)を先取した方が勝利し、20:20同点(初等部16:16)の場合2点を連続して得点した方が勝利し、29:29(初等部24:24)の場合、30点(初等部25点)に先に到逹した方が勝つ。
このようなバドミントン競技は競技に要求される人数が最小二人で、装備もラケットとシャトルコックなどと簡単で、専門選手の他に一般人も楽しめる運動である。
また、バドミントンの正式大会は、シャトルコックが羽根からなって、衝撃によってよく折れることができ、風の影響をたくさん受けることから、シャトルコックの飛行性を保持するために外気の通風を全部遮断した室内競技場で行うようになっており、床は競技者が滑らない材質からなり、単式競技と複式競技ができるようにラインを引いて使用し、上記したバドミントンのためのコートのラインは、幅が単式の場合5.18m、複式の場合6.1mで、両方バックバウンドリラインの間の長さが13.4mで、中心に中央部がl.524m、支柱側がl.55mであるネットが設置され、単式のロングサービスラインはネットから6.7mで、複式のロングサービススラインは5.94mである。
また、ラケットは重量、形状、材質に対する制限がない。純木材からなるもの、シャフトのみスチールからなるもの、純スチールからなるものなどがあり、近来は特殊カーボンやファイバー製をたくさん使用する。ラケットに用いる紐(ガット)は羊の腸で作られたシープ(sheep)が最も弾力性があり、耐久性が強くて選手は大抵試合の時これを使用する。しかし練習の時はナイロンまたはシルク製品を利用したりする。
シャトルコックは鳥の羽根を半球状のコルクからなるベースに差し立てたもので、重量は4.5〜5.5gで、コルクの直径は2.5〜2.8cmであり、羽根の数は16枚、羽根端からベース上部面までの長さは6.4〜7.0cmであり、羽根端の直径は58〜68mmで、最高速度は320km/hであり、競技者がコートの一隅でアンダーハンドで打って反対側のバックバウンダリーラインの内側の53〜99cmの間に落ちなければならない。
このような構成を有するシャトルコックは羽根が広げられた形状に製作されてオーバーハンドストロークで打てば羽根が縮められながら空気の抵抗が減少されるが、アンダーハンドストロークで打てば空気の抵抗が大きくなって、構造上空気の抵抗によってバックバウンダリーライン付近で垂直落下して、この区域を脱すると、不良と見做して競技で除く。
一方、前記したシャトルコックに使用される羽根は、水鳥の羽を用いた水鳥球と鶏の羽根を用いた陸鳥球があるが、最近には水鳥球の生産が需要を満足できなくて陸鳥球を多く使用する。その他に前記の羽根を用いたシャトルコックが価格の問題とよく折れる問題が発生されるので訓練用またはレクリエーション用としてナイロン係、プラスチック係が市販されているが、国際規格に合わないで、耐久性も水鳥球に及ぶことができないとともに、打球感も良くないという問題点があった。
従来の羽根からなるシャトルコックは、図1及び図2に示すように、ベース10の上部面と羽根20の外周面が65°〜75°程度となり、国際競技に使用されるシャトルコックの場合、上述したように、ベースの直径が2.5〜2.8cmで、最大円周が8.8cm程度で、羽根が差し立てることを勘案して端部から内側に1.5mm程度置いて羽根を差し立てた場合には、羽根の差し立てる部分の円周は7.85cm程度であり、これを16等分すれば一つの羽根のためのベースの最上部面の空間が0.5cm程度であるので、羽根と羽根の間に、図3に示すように、若干の空間を有するようになるが、羽根の終り部分はベースの端部から内側に約5mm離れた位置に位置され、羽根の直径が2〜3mmであるので、羽根の終り部分が位置される部分の円周は4.4cmで、一つの羽根に保障される空間が約2.7mmとなるので、羽根の終り部分は、図4に示すように、互いに触れたり重畳されるので結果的に羽根の縦断部がコルクを内/外に分離してコルクと羽根の密着状態が堅固でなくて、羽根とコルク材のベースが分離される問題が発生された。
また、上述したようなシャトルコックはベースの上部面の直径に比べて羽根の縦断直径が約3倍程度大きいため、図5に示すように、ラケット30で打撃の時ベースより羽根が先にラケットにぶつかるので、羽根が破損される確率が非常に高かった。
このように、従来のシャトルコックは、上述したような構造上の問題で羽根とベースが分離される問題がよく発生され、羽根がラケットとぶつかって頻繁に破損され、羽根を使用するので材料の需給とコストが問題として台頭し、重量などによって中長年層の場合、エルボー及び関節などに衝撃が大きいという問題があった。
また、16個の羽根が約70°程度の起立角(ベースと羽根の間の角度)を有するので飛行中に空気の抵抗が大きくなるので十分な飛距離を有するためには打撃の時大きい力を加えなければならないので、中/長年層がバドミントンを充分に楽しむために、特に遠距離にシャトルコックを打つためには非常に強くシャトルコックを打たなければならないので、関節や骨などに負担を与えるという問題点があった。
また、空気の抵抗を大きく受けるので、室外で競技をする場合、弱風にもシャトルコックが所望の方向と距離に飛行できないという問題が発生されて、競技がよく中断されたり、競技に対する興味を失うという問題点が発生された。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照してより詳しく説明する。
図6は本発明によるシャトルコックの側断面図であり、図7はベースの上端部の断面図で、図8はベースの下端部の羽の端部の部分断面図であり、図9はシャトルコックの飛行角とシャトルコックとラケットの接触角度を示す図面である。
本発明によるシャトルコックは、図6〜図8に示すように、上部面の直径が2.5〜2.8cmである公認シャトルコックに用いられるコルク材質のベース100と、前記ベース100に所定の間隔で差し立てる12個の羽200で構成され、前記ベース100の上部面と羽200の外周面との間が80°を有する。
このように構成されたシャトルコックによれば、ベースの直径が2.5〜2.8cmで、最大円周が8.8cm程度で、羽根が差し立てられる角度が従来のシャトルコックより大きいので、ベースの端部から内側に3mm程度入れて羽を差し立てられるので、羽根が差し立てられる部分の円周は最大6.91cm程度であり、これを12等分すれば一つの羽根のためのベースの最上部面の空間が0.5759cm程度で、図7に示すように、相当の間隔を有し、羽根の直径が0.3cm程度であり、羽根がほぼ直角に差し立てられる点を勘案すると、羽根の終り部分は、図8に示すように互いに触れないで離間される。
これによって、ベースに差し立てられる羽根部分は、全部コルクと密着されるので、コルクと羽根の密着力が良くて羽根の分離が比較的少なく発生され、コルクの軽快な感覚を感じることができる。
また、図9に示すように、羽根200の起立角が直角に付近するので、羽根の最上側の直径が従来に比べて大幅に減少され、重量の中心がベースに集中されるので、ラケット300で打撃の時ベースに正確に打撃することができ、打撃の過程でベースが運動方向を向けるので、相手のラケットで羽根がベースより先にぶつかる頻度が大幅に減少されて、シャトルコックの破損率が減少される效果を奏する。
また、シャトルコックの最大直径が従来のシャトルコックより小さくなって、重量の中心がベース部位に集中されるので、空気との接触面積が小さくなって打撃の時空気の抵抗を少なく受けるので、風に容易に飛ばされなくて、小さな力でも遠い距離まで飛ぶようになって、打撃が容易で、室外でも風の影響を少なく受けるので、従来のように風によって競技が中断されたり、十分な飛距離を有することができなくなるなどの問題が発生されないので、室外でもバドミントンを充分に楽しむことができる。
また、羽根の数が減少された分だけシャトルコックが軽量になって、中長年層が使用する時にも打撃の時転移される衝撃が減少されて、中長年層の体に負担を与えないで、軽量化と直角に近い起立角及びこれによるベースの重量の集中及び空気の抵抗の弱化によって瞬間速度がさらに早くなることによって、シャトルコックを遠く飛ばそうとする時にも、従来に比べて小さな力でも可能であるので、競技者の体に負担を与えないで、瞬間速度が早くなるので、相手のシャトルコックを打つためには、継続してシャトルコックに集中しなければならないので、競技に緊張感を増加させ、展開が速くなるのでバドミントンを楽しむのに興味を増加させることができる。