JP3120531U

JP3120531U - 隠し画像発現装置

Info

Publication number: JP3120531U
Application number: JP2006000324U
Authority: JP
Inventors: 信也今脇
Original assignee: 廣川株式会社
Priority date: 2006-01-19
Filing date: 2006-01-19
Publication date: 2006-04-06
Anticipated expiration: 2016-01-19

Abstract

【課題】隠し画像を発現させるという必要最小限度の発現効果をもたせ、製造コストが安く、種々の分野における広い範囲において容易に利用できる隠し画像発現装置を提供する。
【解決手段】隠し画像発現装置Ａは、レンチキュラーレンズ１０と印刷物２０とを組み合わせてなるものであって、レンチキュラーレンズ１０は、その表面側１０ａが蒲鉾型をなす等幅複数本の帯状凸レンズ１１より形成され、裏面側がフラットな平滑面よりなるものであり、印刷物２０は、モノクロ画像と該モノクロ画像を白黒反転させて表示した反転画像とブラインド画像とを重ね印刷したものであり、ブラインド画像は、帯状凸レンズと同幅の領域をさらに等幅複数本に分割した細幅領域を不連続点により塗りつぶして構成される万線を配してなることを特徴とする。
【選択図】図５

Description

本考案は、隠し画像発現装置に関し、特に隠し絵が印刷された印刷物と、該印刷物に印刷された隠し画像を発現させるレンチキュラーレンズとからなる隠し画像発現装置に関する。

従来より、レンチキュラーレンズを使用して隠し画像を発現させる装置として、下記文献に記載のような構造のものが提案されている。
特公平５−３０４００号特開２００１−３２８４００特開２００３−９４７９０

しかしながら、上記従来の隠し画像発現装置は、多種多様な発現効果をねらうものであるため、複雑な構成であって、製造コストが高く、利用範囲が制限されるものであった。

そこで、本考案者は、隠し画像を発現させるという必要最小限度の発現効果をもたせることを目的とし、製造コストが安く、種々の分野における広い範囲において容易に利用できる隠し画像発現装置を考案した。

本考案に係る隠し画像発現装置は、レンチキュラーレンズと印刷物とを組み合わせてなるものであって、前記レンチキュラーレンズは、その表面側が蒲鉾型をなす等幅複数本の帯状凸レンズより形成され、裏面側がフラットな平滑面よりなるものであり、前記印刷物は、モノクロ画像と該モノクロ画像を白黒反転させて表示した反転画像とブラインド画像とを重ね印刷したものであり、ブラインド画像は、前記帯状凸レンズと同幅の領域をさらに等幅複数本に分割した細幅領域を不連続点により塗りつぶして構成される万線を配してなることを特徴とするものである。

本考案に係る隠し画像発現装置は、隠し画像を発現させるという必要最小限度の発現効果を有するものであるとしても、これを構成する隠し画像を印刷した印刷物が安価に容易に製造でき、また、レンチキュラーレンズも容易にかつ、安価に製造できるため、全体の製造コストが安価であるので、利用範囲が広く種々の分野に採用できて便利である。

以下、本考案に係る隠し画像発現装置の実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。

図１はレンチキュラーレンズの概略斜視図であり、図２は印刷物を構成するモノクロ画像の表面図であり、図３は印刷物を構成する反転画像の表面図であり、図４はブラインド画像の表面図であり、図５はレンチキュラーレンズを印刷物にあてがおうとする状態を示す概略斜視図であり、図６は印刷物にレンチキュラーレンズをあてがって見た表面図であり、図７は図６とは異なる角度から見た表面図である。

本実施例に係る隠し画像発現装置Ａは、レンチキュラーレンズ１０と印刷物２０とを組み合わせてなるものであ。図１において前記レンチキュラーレンズ１０は、その表面側１０ａが蒲鉾型をなす等幅複数本の帯状凸レンズ１１より形成されている。本実施例においては、帯状凸レンズ１１が１インチ当たり７５本、すなわち、約０．３３８ｍｍ幅の帯状凸レンズ１１が幅方向に隣設されているが、これに限られるものではない。該レンチキュラーレンズ１０の裏面側は、フラットな平滑面よりなっている。

図２〜図４は、前記印刷物２０を構成するモノクロ画像２１、該モノクロ画像２１を白黒反転させて表示した反転画像２２及びブラインド画像２３をそれぞれ表している。モノクロ画像２１は「￥１０，０００」の黒塗り文字２１ａで画像が形成されており、反転画像２２はモノクロ画像２１の白黒を反転させた「￥１０，０００」を白抜き文字２２ａで形成されている。ブラインド画像２３は前記帯状凸レンズ１１と同幅の領域をさらに等幅複数本に分割した細幅領域を不連続点により塗りつぶして構成される万線を配してなるものである。これらモノクロ画像２１、反転画像２２及びブラインド画像２３を重ね印刷すると、モノクロ画像２１における黒塗り文字２１ａ及び反転画像２２における白抜き文字２２ａがブラインド画像２３により隠され、外見上、印刷物２０は図４に示すブラインド画像２３とほぼ同じように見えることとなる。

上記したレンチキュラーレンズ１０を、図５に示すように、その表面側１０ａを上向きにして印刷物２０にの上にあてがい、帯状凸レンズ１１の方向と万線の方向とが一致したときに、ある一定の角度から見ると、反転画像２２における白抜き文字２２ａが、図６に示すように、ブラインド画像２３における一部の不連続点により構成される斑点を混在させた斑点入り白抜き文字２２ｂとして発現し、この斑点入り白抜き文字２２ｂの周辺は反転画像２２の白抜き文字２２ａ以外の黒色部分の影響によりブラインド画像２３よりやや黒っぽく現出し、印刷物２０に「￥１０，０００」の文字が表示されていることが目視可能となる。また、若干角度を変えて見た場合には、モノクロ画像２１における黒塗り文字２１ａが、図７に示すように、ブラインド画像２３における一部の不連続点以外の白色部分により構成される斑点を混在させた斑点入り黒塗り文字２１ｂとして発現し、この斑点入り黒塗り文字２１ｂの周辺はモノクロ画像２１の黒塗り文字２１ａ以外の白色部分の影響によりブラインド画像２３よりやや白っぽく現出し、印刷物２０に「￥１０，０００」の文字が表示されていることが目視可能となる。なお、その他の角度においては、印刷物２０上には文字が現出せず、ブラインド画像２３とほぼ同程度の画像となる。

なお、本実施例においては、モノクロ画像２１は「￥１０，０００」の黒塗り文字２１ａで画像を形成し、反転画像２２はモノクロ画像２１の白黒を反転させた「￥１０，０００」を白抜き文字２２ａで画像を形成したいるが、これに限られるものではなく、文字以外の図形や記号でも可能である。

上記したように、本実施例に係る隠し画像発現装置Ａは、ブラインド画像２３にモノクロ画像２１と反転画像２２とを重ね印刷するだけでモノクロ画像２１と反転画像２２とに表示されている画像を完全に隠した印刷物２０を作成することができ、当該印刷物２０に対して、レンチキュラーレンズ１０をあてがうだけで、印刷物２０に隠されている画像が現出して目視可能となる。したがって、本実施例に係る隠し画像発現装置Ａは、これを構成する隠し画像を印刷した印刷物２０が安価に容易に製造でき、また、レンチキュラーレンズ１０も容易にかつ、安価に製造できるため、全体の製造コストが安価であるので、隠し画像を発現させるという必要最小限度の発現効果を有するものであるとしても、利用範囲が広く種々の分野に採用できて便利である。

本考案に係る隠し画像発現装置は、抽選券、教材、娯楽用具などの幅広い分野に利用できるものである。

本考案の実施例に係る隠し画像発現装置におけるレンチキュラーレンズの概略斜視図である。本考案の実施例に係る隠し画像発現装置における印刷物を構成するモノクロ画像の表面図である。本考案の実施例に係る隠し画像発現装置における印刷物を構成する反転画像の表面図である。本考案の実施例に係る隠し画像発現装置におけるブラインド画像の表面図である。本考案の実施例に係る隠し画像発現装置におけるレンチキュラーレンズを印刷物にあてがおうとする状態を示す概略斜視図である。本考案の実施例に係る隠し画像発現装置における印刷物にレンチキュラーレンズをあてがって見た表面図である。図６とは異なる角度から見た表面図である。

符号の説明

Ａ・・・・隠し画像発現装置
１０・・・レンチキュラーレンズ
１０ａ・・レンチキュラーレンズの表面側
１０ｂ・・レンチキュラーレンズ裏表面側
１１・・・帯状凸レンズ
２０・・・印刷物
２１・・・モノクロ画像
２１ａ・・黒塗り文字
２１ｂ・・斑点入り黒塗り文字
２２・・・反転画像
２２ａ・・白抜き文字
２２ｂ・・斑点入り白抜き文字
２３・・・ブラインド画像

Claims

レンチキュラーレンズと印刷物とを組み合わせてなるものであって、
前記レンチキュラーレンズは、その表面側が蒲鉾型をなす等幅複数本の帯状凸レンズより形成され、裏面側がフラットな平滑面よりなるものであり、
前記印刷物は、モノクロ画像と該モノクロ画像を白黒反転させて表示した反転画像とブラインド画像とを重ね印刷したものであり、
ブラインド画像は、前記帯状凸レンズと同幅の領域をさらに等幅複数本に分割した細幅領域を不連続点により塗りつぶして構成される万線を配してなる
ことを特徴とする隠し画像発現装置。