JP3120222B2 - Pwr燃料集合体 - Google Patents

Pwr燃料集合体

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JP3120222B2
JP3120222B2 JP09065444A JP6544497A JP3120222B2 JP 3120222 B2 JP3120222 B2 JP 3120222B2 JP 09065444 A JP09065444 A JP 09065444A JP 6544497 A JP6544497 A JP 6544497A JP 3120222 B2 JP3120222 B2 JP 3120222B2
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thimble
sleeve
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end plug
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達郎 野原
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Nuclear Fuel Industries Ltd
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Nuclear Fuel Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加圧水型原子炉で使
用されるPWR燃料集合体に係り、詳しくは下部ノズル
に接するように位置せしめた最下部支持格子の固定構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加圧水型原子炉にて使用される燃料集合
体は、例えば図3に示す如く多数の燃料棒1を並列し、
かつシンブル管2を混入して複数の支持格子3で支持せ
しめた燃料部と、シンブル管2に固定される上部ノズル
4と下部ノズル5とから構成されており、最下部の支持
格子3′は、冷却材中の異物捕捉効果を高めるために下
部ノズル5の上面に接するように下げられ、シンブル管
2に固定されている。この最下部支持格子3′の固定方
法は、この支持格子3′と下部ノズル5との間にほとん
ど隙間のないことから、図4に示すように支持格子3′
のシンブルセル上方にスリーブ15を溶接し(X部)、
このスリーブ15とシンブル管2とをスウェージ(拡
管)加工(Y部)によって一体化するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の最下部支持格子の固定構造においては、シンブル管
の下部には下部端栓が固着されているため、シンブル管
の上方から約4mの拡管治具を挿入して操作する必要が
あるが、このような長尺治具の取り扱いは自動化が困難
で作業の合理化やMOX燃料の組み立てに問題があり、
また、組立ラインは上記長尺治具の挿入・引き出しを考
慮して燃料集合体の約2倍の長さが必要となり、組立ラ
イン設備が大型化するという問題がある。
【0004】またさらに、シンブル管にスウェージ部が
形成されることにより、この部分でシンブル管が短くな
るという問題があり、上記スウェージ加工によってばら
つきの出るシンブル管の長さをブッシングを用いるなど
して調整する必要もある。
【0005】本発明は叙上の如き実状に対処し、最下部
支持格子をこの支持格子の下側で行う新規な構成を見出
すことにより、上記スウェージ固定を廃止し、上記の如
き問題を解決することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的に適
合する本発明の特徴は、前記したように最下部支持格子
を下部ノズルに接するように固定せしめたPWR燃料集
合体において、上記最下部支持格子のシンブルセルから
下方に、この支持格子に固定され、かつシンブル管下部
端栓の下部を内挿するスリーブを延出すると共に、上記
下部端栓の下部外周面に周方向に凹部を形成して、上記
スリーブをこの凹部にかしめ止めし、かつこれらスリー
ブと下部端栓とを、下部ノズルのシンブルスクリュー穴
周囲に形成した座ぐり部に嵌挿せしめて、上記下部端栓
をシンブルスクリューにより上記下部ノズルに固定した
ところにある。
【0007】
【作用】上記本発明の燃料集合体においては、最下部支
持格子と一体化したスリーブをシンブル管下部端栓の凹
部にかしめ止めすることによりスリーブとシンブル管と
を一体化するものであり、最下部支持格子はこのスリー
ブとシンブル管の結合により、スウェージ加工を必要と
することなく、また自動化も容易にして簡単に定位置に
固定される。そして、上記スウェージ加工を廃止するこ
とにより、この加工に起因するシンブル管の長さのばら
つきを解消することも可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、さらに添付図面を参照し
て、本発明の実施の形態を説明する。
【0009】図1は本発明の実施形態に係るPWR燃料
集合体の最下部支持格子から下部ノズルプレートまでを
示す部分拡大断面図、図2は最下部支持格子を省略した
図1の分解斜視図、図3は同燃料集合体の全体を示す正
面図である。
【0010】上記実施形態の燃料集合体は、図3に示す
ように、多数の燃料棒1にシンブル管2を混入してこれ
らを複数の支持格子3にて集束すると共に、上記シンブ
ル管2の上部を上部ノズル4に固定し、かつシンブル管
2の下部を下部ノズル5に固定した全体的な基本構造を
有している。そして、最下部の支持格子3′は下部ノズ
ル5にほぼ、または完全に接するまで下げられ、その位
置で固定されている。
【0011】一方、本発明の実施形態は上記の如き燃料
集合体において、図1、図2に示すよう、最下部支持格
子3′のシンブルセル6から下方に、シンブル管2の下
部端栓7の少なくとも下部を内挿する金属管からなるス
リーブ8を延出している。このスリーブ8は、図1に示
すごとくセル側壁3aに固定されたタブ9と溶接により
一体に接合されている。
【0012】上記スリーブ8の支持格子3′の下端から
出す寸法は、下部ノズル5のプレート5aの厚みの約半
分以下にするのが望ましい。これは、スリーブ8内に挿
入されるシンブル管2の下部端栓7とシンブルスクリュ
ー14とで下部ノズルプレート5aを挟着するに際し、
ある程度の肉厚を確保するためである。
【0013】一方、シンブル管2の下部端栓7には、上
記スリーブ8の下部10がかしめ込まれる凹溝11が全
周に亘り周方向に形成されている。このシンブル管下部
端栓7は、その下端面が図1に示す如くスリーブ8の下
端面よりも少し下方に出る状態で位置決めされ、シンブ
ルスクリュー14によって下部ノズルプレート5aに固
定できるようにしておく。なお、上記凹溝11は、独立
した凹部が複数存在するように間欠的に形成することも
可能である。そして、この状態でスリーブ8の下部10
の周面を、下部端栓7の凹溝11に挿入しうる突起を有
するペンチ状の工具(図示せず)で凹溝11内にかしめ
込む。このかしめは、部分的に複数、あるいは全周に亘
って連続的に施すことも可能である。 即ち、このかし
めによって、シンブル管2とスリーブ8とが一体化さ
れ、その結果、このスリーブ8と一体化した最下部支持
格子3′とシンブル管2とが一体化される。
【0014】また、上記スリーブ8と下部端栓7とは、
図1に示す如く上記凹溝11にスリーブ下部8をかしめ
込んだ状態で、下部ノズル5a上面のシンブルスクリュ
ー穴12の周囲に凹設された座ぐり部13に嵌挿されて
おり、上記下部端栓7下方からねじ込まれたシンブルス
クリュー14によって上記下部ノズル5に固定されてい
る。なお、本発明のこの実施形態においては、上記の如
き最下部支持格子3′の固定構造を全てのシンブル管2
の位置で採用している。
【0015】しかして、上記本発明実施形態の燃料集合
体は、シンブル管下部端栓7の凹溝11にスリーブ8の
下部10をかしめ止めすることによりスリーブ8とシン
ブル管2とを一体化するものであり、このスリーブ8と
シンブル管2の結合によって最下部支持格子3′はスウ
ェージ加工を必要とすることなく、また機械による自動
組み立ても容易にして簡単に燃料集合体の定位置に固定
される。またさらに、上記スウェージ加工を廃止するこ
とにより、この加工に起因するシンブル管2の長さのば
らつきを解消することも可能である。
【0016】以上、本発明の実施形態を説明したが、図
1、図2における16はロッキングカップであり、座面
の突起16aを上部ノズルプレート5aの切欠17に嵌
合させると共に、その周壁の一部をシンブルスクリュー
14の頭部にかしめることにより、このシンブルスクリ
ュー14の緩み止めをなすものである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPWR燃
料集合体は、最下部支持格子を下部ノズルに接するよう
に固定せしめたPWR燃料集合体において、上記最下部
支持格子のシンブルセルから下方に、この支持格子に固
定され、かつシンブル管下部端栓の下部を内挿するスリ
ーブを延出すると共に、上記下部端栓の下部外周面に周
方向に凹部を形成して、上記スリーブをこの凹部にかし
め止めし、かつこれらスリーブと下部端栓とを、下部ノ
ズルのシンブルスクリュー穴周囲に形成した座ぐり部に
嵌挿せしめて、上記下部端栓をシンブルスクリューによ
り上記下部ノズルに固定したものであり、最下部支持格
子と一体化したスリーブをシンブル管下部端栓の凹部に
かしめ込むことによりスリーブとシンブル管とを一体化
し上記最下部支持格子を固定することから、従来のスウ
ェージ加工を必要とすることなく最下部支持格子を簡単
に固定することが可能で、これにより上記スウェージ加
工に伴う煩雑な作業を省略して燃料組立作業の自動化を
図り、工程短縮と組立作業中の被爆の低減を実現すると
の顕著な効果を奏するものである。そしてさらに、上記
スウェージ加工を廃止することにより、この加工に起因
するシンブル管の長さのばらつきを解消することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るPWR燃料集合体の最
下部支持格子から下部ノズルプレートまでを示す部分拡
大断面図である。
【図2】最下部支持格子を省略した図1の分解斜視図で
ある。
【図3】同燃料集合体の全体を示す正面図である。
【図4】従来の最下部支持格子の固定構造を示す部分拡
大斜視図である。
【符号の説明】
1 燃料棒 2 シンブル管 3 支持格子 3′ 最下部支持格子 3a セル側壁 4 上部ノズル 5 下部ノズル 6 シンブルセル 7 下部端栓 8 スリーブ 9 タブ 10 スリーブ下部 11 凹溝 12 シンブルスクリュー穴 13 座ぐり部 14 シンブルスクリュー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最下部支持格子を下部ノズルに接するよ
    うに固定せしめたPWR燃料集合体において、上記最下
    部支持格子のシンブルセルから下方に、この支持格子に
    固定され、かつシンブル管下部端栓の下部を内挿するス
    リーブを延出すると共に、上記下部端栓の下部外周面に
    周方向に凹部を形成して、上記スリーブをこの凹部にか
    しめ止めし、かつこれらスリーブと下部端栓とを、下部
    ノズルのシンブルスクリュー穴周囲に形成した座ぐり部
    に嵌挿せしめて、上記下部端栓をシンブルスクリューに
    より上記下部ノズルに固定したことを特徴とするPWR
    燃料集合体。
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