JP3120123U - 指笛代用笛 - Google Patents

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【課題】親指と人指し指や中指をリング状に曲げて、その中に挟持した状態で外からは分かりにくいように使用でき、誰でも容易に吹ける指笛代用の笛を実現する。
【解決手段】親指と人指し指や中指をリング状に曲げた際に、その中に隠れるように挟持して使用できる外形で、かつ平型状をしていることを特徴とする指笛代用笛である。親指と人指し指や中指をリング状に曲げた際に、その中に隠れるように挟持して使用できる外形をしているため、外部からはあたかも自分の指を使って吹いているように見えるので、初心者でも熟練者気取りで指笛を楽しむことができる。平型状をしているため、親指と人指し指や中指に隠れて、指笛代用笛を使用していることが他人から見え難い。なお、防犯用の警報手段としても兼用できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、指笛の代用として使用でき、他人に容易に気付かれずに、誰でも容易に吹ける指笛代用笛に関する。
実用新案登録第3091297号によると、単に吹いて音を楽しむばかりではなく、視覚にも訴えて子供達により一層興趣を湧かしめ、夢を与えることができるように工夫したおもちゃのホイッスルを提供すべく、息の通気路を有するマウスピース部と、このマウスピース部に連設された歌口を有する中空の共鳴部と、この共鳴部内に前記マウスピース部より吹き込まれた息によって回転するように取り付けられた風車と、この風車の回転軸に取り付けられ前記共鳴部の外側で前記風車の回転と共に回転する装飾円板とを有する構造が提案されている。
実用新案登録第3091297号
特許文献1のような構造によると、吹き込まれた息によって回転する風車を設けるなど、視覚に訴える効果を有するという利点がある。これに対し本考案は逆に、リング状に丸めた指の中に隠れて外から見えづらいようにした笛を実現するものである。沖縄や奄美地方では、親指と人指し指又は中指をリング状に曲げて口のなかに入れて吹くと高い音を出す指笛が多用され、特に各種競技の応援などに効果が大きい。ところが、指笛は熟練を要し、初心者で困難である。
そこで本考案は、初心者でも容易に指笛らしい音の出せる指笛代用笛を実現することを課題とする。しかしながら、あくまでも自分の指を使っているように見えないと価値が無いので、指笛を吹いているように親指と人指し指又は中指をリング状に曲げて、その中に隠して挟持し、外から見えづらい状態で使用可能とする必要がある。本考案の技術的課題は、このような問題に着目し、親指と人指し指又は中指をリング状に曲げて、その中に挟持して外からは分かりにくい状態で使用できる指笛代用の笛を実現することにある。
本考案の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際に、その中に隠れるように挟持して使用できる外形で、かつ平型状をしていることを特徴とする指笛代用笛である。このように、親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際に、その中に隠れるように挟持して使用できる外形をしているため、外部からはあたかも自分の指を使って吹いているように見えるので、初心者でも熟練者気取りで指笛を楽しむことができる。また、通常のホイッスルと違って平型状をしているため、親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際に、下側に突出する部分が無く、指笛代用笛を使用していることが他人から見え難い。しかも、この指笛代用笛を防犯用の警報手段としても使用する際も、他人から見えにくいので、犯人に気付かれ難いという利点がある。
請求項2は、前記の親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際の内形状と同様に、外形が非対称形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の指笛代用笛である。このように、前記の親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際の内形状と同様に外形が非対称形状をしているため、指笛を吹くような格好で親指と人指し指又は中指をリング状に曲げて、その中に本考案の指笛代用笛を納めて挟持した際に、指笛代用笛の外周部がリング状に曲げた親指と人指し指又は中指の内周にフィットするので、挟持しやすく、かつ脱落し難い。また、外形が非対称形状であるため、上下の判別も容易で、競技中の応援であせって使用する際に上下を間違うのを防止できる。
請求項3は、本体部に共鳴室を形成し、その前端に吹き込み口を形成すると共に、上蓋板を重ねて共鳴室を閉鎖してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指笛代用笛である。このように、本体部に共鳴室を形成し、その前端に吹き込み口を形成すると共に、上蓋板を重ねて共鳴室を閉鎖してなる構成であるため、吹き込み口と共鳴室を有する本体部と上蓋板とを別体で形成した後、最終的に合体させて共鳴室を閉鎖できるので、中空の共鳴室を有する指笛代用笛を容易に安価に製造可能となる。
請求項4は、本体部に、上下に貫通する真円状の共鳴室を形成し、その前端に吹き込み口を形成すると共に、上下に上蓋板と下蓋板を重ねて共鳴室を閉鎖してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指笛代用笛である。このように、本体部に上下に貫通する真円状の共鳴室を形成し、上下に上蓋板と下蓋板を重ねて閉鎖する構造であるため、吹き込み口と共鳴室を有する本体部と上蓋板と下蓋板をそれぞれ別体で形成した後、最終的に合体させて共鳴室の上下を閉鎖できるので、中空の共鳴室を有する指笛代用笛を容易にかつ安価に製造可能となる。特に、本体部の共鳴室が上下に貫通す真円状であるため、ドリルを貫通させるなどの手法で容易に製造でき、安価な製品となる。
請求項1のように、親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際に、その中に隠れるように挟持して使用できる外形をしているため、外部からはあたかも自分の指を使って吹いているように見えるので、初心者でも熟練者気取りで指笛を楽しむことができる。また、通常のホイッスルと違って平型状をしているため、親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際に、下側に突出する部分が無く、指笛代用笛を使用していることが他人から見え難い。しかも、この指笛代用笛を防犯用の警報手段としても兼用する際も、他人から見えにくいので、犯人に気付かれ難いし、他人に見られて恥ずかしい思いをすることも防げる。
請求項2のように、前記の親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際の内形状と同様に外形が非対称形状をしているため、指笛を吹くような格好で親指と人指し指又は中指をリング状に曲げて、その中に本考案の指笛代用笛を納めて挟持した際に、指笛代用笛の外周部がリング状に曲げた親指と人指し指又は中指の内周にフィットするので、挟持しやすく、かつ脱落し難い。また、外形が非対称形状であるため、上下の判別も容易で、競技中の応援であせって使用する際に上下を間違うのを防止できる。
請求項3のように、本体部に共鳴室を形成し、その前端に吹き込み口を形成すると共に、上蓋板を重ねて共鳴室を閉鎖してなる構成であるため、吹き込み口と共鳴室を有する本体部と上蓋板とを別体で形成した後、最終的に合体させて共鳴室を閉鎖できるので、中空の共鳴室を有する指笛代用笛を容易に安価に製造可能となる。
請求項4のように、本体部に上下に貫通する真円状の共鳴室を形成し、上下に上蓋板と下蓋板を重ねて閉鎖する構造であるため、吹き込み口と共鳴室を有する本体部と上蓋板と下蓋板をそれぞれ別体で形成した後、最終的に合体させて共鳴室の上下を閉鎖できるので、中空の共鳴室を有する指笛代用笛を容易にかつ安価に製造できる。特に、本体部の共鳴室が上下に貫通す真円状であるため、ドリルを貫通させるなどの手法で容易に製造でき、安価な製品となる。
次に本考案による指笛代用笛が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本考案による指笛代用笛3を使用して吹いている状態の斜視図であり、親指1と人指し指2でリング状に形成するように曲げ、その中に指笛代用笛3が納まって隠れるように挟持して使用する。歌口4から、本体部中の中空の共鳴室5が見えている。
図2は、この指笛代用笛の持ち方を示す斜視図であり、親指1と人指し指2でリング状に形成するように曲げ、その中に指笛代用笛3が納まって隠れるように挟持する。そして、吹き口6の開いているマウスピース7を口に加えて、又は口に当てて息を吹き込むと、マウスピース7中の通気孔を通過して、指笛代用笛3の本体中の共鳴室5中に流入し、内部で周回して来た空気が歌口4から吹き出す際に、マウスピース7中の通気孔から入って来た空気と衝突して笛が鳴る。これはホイッスルの原理と全く同じである。
指笛代用笛3の持ち方は、図3のように、親指1と中指8でリング状に曲げ、その中に隠れるように挟持してもよい。なお、指笛を吹く場合は、図3における親指1と中指8の先が接するように閉じて、口の中に入れて吹く。図2の場合も、親指1と人指し指2の先が接するように閉じて、口の中に入れて吹く。図4は指笛代用笛3の斜視図であり、吹き口6の開いている本体部9の上に、歌口4の開いている上蓋板10を重ねて一体に接着してある。また、前記本体部9の下に、下蓋板11を重ねて一体に接着してある。
図5は指笛代用笛3の平面図であり、歌口4から、本体部9中の共鳴室5が見えている。なお、マウスピース7中を水平方向に貫通している通気孔12が部分的に露出して見える。図6には、指笛代用笛3の平面方向の各部の寸法を例示してある。Aは歌口4の前後方向の寸法、Bは歌口4の左右方向の幅、Cは指笛代用笛3の前後方向の全長、Dは指笛代用笛3の左右方向の全長、Eは共鳴室5の内径である。
図7には、図5の平面図におけるX−X方向の縦断面図における各部の寸法を例示してある。Fは、マウスピース7中を水平方向に貫通している通気孔12の内端の上下方向の寸法、Gは前記通気孔12の外端(吹き口6)の上下方向の寸法、Hは共鳴室5の前後方向の内径、Iは共鳴室5の高さ寸法、Jはマウスピース7の通気孔12の前後方向の寸法である。Lは指笛代用笛3の全体の高さ寸法で、10〜16mm程度なため、指の太さと同程度か多少低い程度であるから、指の中に挟持した際に、指の中に隠れる程度の寸法である。図8は、指笛代用笛3を吹き口6側から見た正面図であり、Kは吹き口6の左右方向の寸法である。
図7のように、本体部9に共鳴室5が形成されており、その平面形状は、図6のように真円状である。したがって、木材等にドリルなどで貫通孔を形成するだけで、共鳴室5を形成できる。そして、この本体部9の上に、歌口4を形成した上蓋板10を重ねて一体に接着し、下側に下蓋板11を重ねて接着することによって共鳴室5を閉鎖してある。上蓋板10には歌口4を開けてあるが、その平面形状は、図5、図6のように横長の長方形状である。そして、この歌口4の後ろ側に中空の共鳴室5の前端が見える。ただし、歌口4中の前側には、吹き口6に通じる通気孔12が一部露出して見える。しかも、通気孔12と円形の共鳴室5との境界部に、歌口4の前端縁が接線状に位置している状態が最も効果的に笛が鳴ることが、実験的に判明している。
本体部9の上下に上蓋板10と下蓋板11を重ねて接着した状態の指笛代用笛の平面図における外形は、図2のように親指1と人指し指2でリング状に曲げてその中に指笛代用笛3が納まって隠れるように、あるいは図3のように親指1と中指8でリング状に曲げてその中に隠れるように、指笛代用笛3の外形は左右非対称形状に形成してある。すなわち、図5のように、親指1の内面が当たる部分13は凹曲面状になっているのに対し、反対側の人指し指2や中指8の内面が当たる部分14はゆるい凸曲面状になっている。その結果、指笛代用笛3全体が親指1と人指し指2の内側あるいは親指1と中指8の内側にぴったりと納まり、外部から見えにくい。しかも、親指1と人指し指2や中指8とのフィット感がよく、使用中に指の中から離脱したり脱落するような恐れもない。
しかしながら、指笛代用笛の使用に慣れるまでは、あるいは幼児や子どもが使用する場合は、人指し指2又は中指8側も、鎖線で示すような凹曲面状が適している。人指し指2や中指8が凹曲面中に入って、位置ずれしたり、脱落し難くなるからである。
図7、図8からも明らかなように、マウスピース7の部分の先端(前端)側は、下側部分15のみ切除して、傾斜させてあるため、口を大きく開けなくても上下の唇の間に挟んで吹くことができる。傾斜部15以外の上下両面は平坦であり、全体的にも平型状をしている。通常のホイッスルは下側に円筒状に突出しているので、親指1と人指し指2や中指8の間に挟持しても、下側の突出部が他人から容易に見えるという問題があるが、本考案は平型状をしているので、親指1と人指し指2や中指8の太さの範囲に納まるので、他人から見に難いという効果を奏する。
図7のように、本体部9と下蓋板11は、別体の部品を接着して合体させてあるが、最初から一体に形成してもよい。すなわち、下蓋板11の部分が底板として残るように、有底の共鳴室5をドリルなどで形成すれば、下蓋板11と本体部9が一体の状態に形成できる。なお、本体部9、上蓋板10および下蓋板11は、木材が適しており、加工性や軽量であるなどの利点がある。なお、合成樹脂製も不可能ではない。
以上のように、本考案によると、指笛代用笛3全体が親指1と人指し指2の内側あるいは親指1と中指8の内側にぴったりと納まり、外部から見えにくいため、実際に指笛を吹けない初心者でも、これらの指の中に隠した状態で使用することによって、実際に指笛を吹いているように楽しめるので、スポーツの応援などに適している。また、他人から見えづらいので、防犯用の警報手段としても適している。
本考案による指笛代用笛を使用している状態の斜視図である。 本考案による指笛代用笛の持ち方を示す斜視図である。 本考案による指笛代用笛の他の持ち方を示す斜視図である。 指笛代用笛の斜視図である。 指笛代用笛の平面図である。 指笛代用笛の平面方向の各部の寸法例である。 縦断面図における各部の寸法例である。 指笛代用笛を吹き口側から見た正面図である。
符号の説明
1 親指
2 人指し指
3 指笛代用笛
4 歌口
5 共鳴室
6 吹き口
7 マウスピース
8 中指
9 本体部
10 上蓋板
11 下蓋板
12 通気孔
13 親指の内面が当たる凹曲面状部
14 人指し指や中指の内面が当たる凸曲面状部
15 傾斜部

Claims (4)

  1. 親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際に、その中に隠れるように挟持して使用できる外形で、かつ平型状をしていることを特徴とする指笛代用笛。
  2. 親指と人指し指又は中指をリング状に曲げた際の内形状と同様に、外形が非対称形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の指笛代用笛。
  3. 本体部に共鳴室を形成し、その前端に吹き込み口を形成すると共に、上蓋板を重ねて共鳴室を閉鎖してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指笛代用笛。
  4. 本体部に、上下に貫通する真円状の共鳴室を形成し、その前端に吹き込み口を形成すると共に、上下に上蓋板と下蓋板を重ねて共鳴室を閉鎖してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指笛代用笛。
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