JP3119832B2 - ねじ締め用具 - Google Patents

ねじ締め用具

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JP3119832B2 JP09121303A JP12130397A JP3119832B2 JP 3119832 B2 JP3119832 B2 JP 3119832B2 JP 09121303 A JP09121303 A JP 09121303A JP 12130397 A JP12130397 A JP 12130397A JP 3119832 B2 JP3119832 B2 JP 3119832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじ締め用具に関
し、特に狭小な箇所及び目視の難しいところにねじ締め
作業を施す外科手術用として好適なねじ締め用具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ねじ締め用具(以下「ドライバ」とい
う。)は、多くの用途に用いられるが、例えば外科手術
用としても用いられるケースがある。具体的には、折れ
て離脱した骨を金属,セラミック,分解性或は非分解性
プラスチック,ヒドロキシアパタイトなどの素材からな
る、頭部にすりわりを有したねじを挿入して連結し、損
傷箇所を補強する場合の工具としての用途がある。
【0003】このような外科手術用のドライバとしては
例えば、図12に示す、握り部203に固定された軸体
201の先端202が、例えば断面プラス形状のドライ
バ200が一般的である。このようなドライバの使用例
を図12,図13に示す。図12では、脊椎300の損
傷に対する移植骨301を移植する様子を表している。
又、図13では、靱帯再建において、ねじを固定する様
子を表している。
【0004】ドライバ200の使用方法を図12を用い
て説明すると、まず、ねじ400の頭部に成形されたす
りわり部分にドライバの先端部分を係合させて、ねじ先
端を骨等に予め設けたねじ穴302に挿入する。それか
ら、ドライバ先端をねじ頭部のすりわりに係合させた状
態で回転させ、ねじをねじ込み固定させる。その後、ド
ライバ先端をすりわりから離脱させて作業は完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のドライバによると、ねじをねじ込む際に、ドライバ
の先端とねじのすりわりとの係合が外れ易いといった問
題がある。このようにドライバの先端とねじのすりわり
との係合が外れ易いと、何度もドライバとねじとを係合
させる動作を繰り返さなければならず、また、手術する
人体の部位が狭い場合や深部にある場合には、一担係合
が外れると再び係合させるのは容易ではなく、手術の順
調な進行を阻害することにもなりかねない。
【0006】さらに、ねじの先端を所定のねじ穴等にま
で挿入するまでに、ドライバの先端とねじのすりわりと
の係合が外れると、ねじが落下して体内に紛れ込んでし
まい、手術の進行の妨げとなることもある。一方、ねじ
の素材が金属製の場合には、磁力によってドライバ先端
とねじ頭部との係合が外れ難いようにするのが一般的に
行われるが、セラミック,分解性或は非分解性プラスチ
ック,ヒドロキシアパタイトのようにねじの素材が非金
属の場合には、このように磁力によって係合を維持する
ことは不可能である。
【0007】これに対して、ドライバの先端にねじを保
持する機構を設ければよいとも考えられるが、人体内部
の狭い部位や深部においてねじを固定する場合は、作業
が終了した後は、できるだけ速やかにドライバ先端とね
じ頭部との係合が外れることが必要である。また、ねじ
を締め込んでから、所定日数経った後にそのねじを患部
から抜去することもある。この場合には、通常、手術後
(ねじ締め込み後)から1年以上経過しているので、ね
じの溝には新生骨や軟部組織が侵入しており、抜去時に
大きなトルクを要する。従って、金属製のねじであって
も場合によっては、ねじ頭部のすりわりの角が磨耗して
しまいドライバを使用できなくなってしまうこともあ
る。
【0008】本発明は、上記諸点に鑑みてなされたもの
であって、ねじ素材に関らずねじの頭部とドライバの先
端の係合が外れ難く、さらに作業が終了した後は容易且
つできるだけ速やかにねじの頭部とドライバ先端の係合
を外すことができ、また、比較的大きなトルクでも、ね
じの被係合部(頭部のすりわり部など)を損傷させるこ
となく使用できるドライバを提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るねじ締め用
具は、上記目的を達成するために、握り部と、基端が握
り部に一体固定され、先端にねじの頭部と係合して握り
部の回転操作に伴う回転力をねじに伝達する係合体が形
成された軸体と、縮径変形が可能で、縮径状態において
前記係合体に係合されたねじの頭部を保持する保持体
と、前記保持体の周囲に、保持体に対してスライド可能
に配されて、後方へのスライドにより当該保持体を締め
付けて縮径させる縮径付与体と、前記握り部とは独立し
て軸体外周周りに回動可能に配されると共に、軸体周り
にねじ締め付け方向に回動操作されると、その回動量を
軸体軸心方向後方への運動に変換して縮径付与体に伝達
し、当該縮径付与体を後方へスライドさせる回動操作部
とを備えることを特徴としている。
【0010】この構成のねじ締め用具によれば、縮径付
与体が保持体を締付け、係合されたねじは確実に保持さ
れる。従って、狭小な箇所にドライバを挿入して、ねじ
を患部に当接させ、ねじ締め作業を行う場合に、ねじの
係合が外れる可能性は低い。縮径変形量は可変であるの
で、ねじはその頭部が比較的小さな径のものから、大き
な径のものまでが適応対象となる。
【0011】しかも、ねじを保持するための縮径付与体
の後方へのスライド操作を、回動操作部のねじ締め付け
方向への回動操作によって行なうことができ、あたかも
握り部を回動操作してのねじ締め付け作業と同様な操作
感覚で、ねじ頭部の保持操作を行なうことができる。
【0012】ここで、前記保持体は先端部分が縮径可能
な筒体であり、前記縮径付与体は、前記保持体を外套す
る筒体で、先端方向に次第に径が小さいテーパー状に形
成され、前記保持体に対してスライド可能に取り付けら
れていると共に、螺旋状の螺合部で前記回動操作部と螺
合されており、回動操作部の回動量に応じて、前記縮径
付与体が軸体先端方向後方に後退し、前記縮径付与体の
テーパー部分が前記保持体を締め付け、縮径させる構成
とすれば、縮径付与体の保持体に対する相対的な位置の
変更を合理的に行なうことができ、また、前記締付力を
合理的に変更できる。
【0013】また、前記操作部を回動しないかぎり、一
担係合されたねじの保持を解除しないので、ねじ締め作
業中にねじを保持した状態が確実に維持される。以上の
ねじ締め用具において前記保持体が、前記係合体を埋没
させた第1の状態と、係合体を突出させた第2の状態と
をとる構成とすることもできる。これによって、取り敢
えずねじ締め動作が終了したあとにさらにねじを追い締
めする際やねじを深部にある骨また関節骨深部などに締
め込み留置する場合に好適である。
【0014】また、前記縮径付与体の先端部分の外周壁
に、螺旋溝を形成することもできる。このように螺旋溝
を設けることによって、患部周辺の筋肉組織等の先端へ
の巻き付きを防止する効果を奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下実施の形態に係るドライバ1
について図面を参照しながら説明する。図1は、ドライ
バ1の外観を示す斜視図、図2は、当該ドライバ1の分
解斜視図である。図3は、断面図である。ドライバ1
は、これらの図にみられるように握り部10と、軸体1
1と、軸体11の外周を外套する保持体12と、この保
持体12の外周を外套する縮径付与体13と、保持体1
2および縮径付与体13の移動範囲を規制する部材14
と、この移動をなすために操作者が操作を加える第1操
作部16と、保持体12と縮径付与体の相対位置を変更
するために操作者が操作を加える第2操作部17と、保
持体12および縮径付与体13を軸体先端方向に付勢す
るためのスプリング18と、各種取り付け部材である筒
体15およびねじ19〜21とから構成されている。
【0016】握り部10は、内部が底から順に径の小さ
い略円柱状の凹部10a,凹部10bおよび10cが互
いに連通するように穿設されている。軸体11は、、先
端には『+』状の突状係合体11aが形成され、基端が
前記握り部10の凹部10aまで挿入されている。な
お、以下、軸体11の先端方向をその他の全ての部材に
おいても「先端方向」と、軸体11の後端方向をその他
の全ての部材においても「後端方向」と記載する。
【0017】前記保持体12は、図2に示すように第1
筒体121と当該第1筒体121を先端部に取着自在に
連結する第2筒体122との2つの筒体から構成され、
前記軸体11の直外周に、図3(a)から(b)にみら
れるように軸体11に対してスライド自在に挿通されて
いる。前記第1筒体121は、図3(a)に示すように
前記係合体11aを外套する部材であって、例えば周部
4箇所に先端から適当後端に向かう縦溝121a…を形
成し、縦溝121aと縦溝121aとの間の筒体分割片
121b…を図4の実線図から鎖線図で示すように外方
からの押圧力によって縮径変形可能に構成されている。
なお、図4は、前記ドライバ1の要部斜視図である。
【0018】前記第2筒体122は、先端に連結された
前記第1筒体121が前記係合体11aを外套する位置
に臨むような適度な長さを有する。前記縮径付与体13
は、図2に示すように第3筒体131と、当該第3筒体
131をその先端に取着自在に連結する第4筒体132
とから構成されていて、前記保持体12に対してスライ
ド可能に取り付けられている。
【0019】前記第3筒体131は、図3(a)に示す
ように前記第1筒体121を外套する部材であって、図
11に示すように先端部分で次第に内径が小さいテーパ
ー状に成形され、外壁には螺旋溝131aが形成されて
いる。図11は、動作状態を表すドライバ1の要部断面
図およびドライバ1の先端方向正面視図である。前記第
4筒体132は、前記第2筒体122を外套する部材で
あって、図2に示すように周面後端寄りには所定長さの
ガイド溝132aが軸方向に開設され、この後方の周面
部には螺合部132bが形成されている。なお、この螺
合部132bは、右ねじ方向の螺旋ねじである。
【0020】この第4筒体132は、前記ガイド溝13
2aと、当該ガイド溝132aに挿入した状態で第2筒
体から突設されたピン132cとによって、縮径付与体
13の保持体12に対する移動範囲が規制される。第4
筒体132は、先端に連結された前記第3筒体131が
前記第1筒体121を外套する位置に臨むような適度な
長さを有する。
【0021】この縮径付与体13が図4の実線図から鎖
線図に示すように相対移動して、テーパー部分が前記分
割片121b…と摺接するときに、第1筒体121の外
径よりも小さな内径に成形されたこのテーパー部分によ
って分割片121b…が中心方向に押圧されて前述の保
持体12の縮径変形が惹起される。前記部材14は、図
2および図3に示すように握り部10の凹部10aと略
同等の内径を有した内周部14aと、それよりも大きな
内径を有した内周部14bとが形成され、前記凹部10
bに挿通可能な外径を有する円筒体であって、前記内周
部14bの一部には、逆L字形のガイド溝14cが形成
されている。
【0022】この逆L字形のガイド溝14cは、軸方向
に延びる第1溝部14c1と、この後端から前記第1溝
部14c1と直交する方向に延びる第2溝部14c2と、
当該第2溝部14c2の端部に、僅かに先端方向に窪み
状に形成された戻り止め14c3とからなる。部材14
は、図3に示すように軸体11を外套するように握り部
10の凹部10bまで挿入され、固定ねじ19で軸体1
1と共に握り部10に固定されている。
【0023】内周部14bにより囲設される空間には、
図3に示すようにスプリング18を介在して前記保持体
12後端が挿入されている。前記第1操作部16は、図
2および図3に示すように前記部材14を挿通可能な内
径を有し、後端寄りが握り部10の凹部10cに埋没可
能な外径を有する略筒状の部材である。
【0024】当該第1操作部16は、図3に示すように
部材14の前記ガイド溝14cに挿入されたセットねじ
20によって、保持体12に対して連結されている。こ
れによって、保持体12,縮径付与体13および第1操
作部16とがスプリング18によって先端方向に一体的
に付勢されると共に、図3(a)から図3(b)に示す
ように、ガイド溝14cのストローク分だけそれらは、
一体的にスライドおよび回動が可能となる。
【0025】前記第2操作部17は、図3に示すように
前記保持体12における螺合部132bに対して螺合さ
れた筒体15に対して、ねじ21によって外套固定され
た筒状部材である。前記筒体15は、外周面後方に円輪
状のツバ部15aが立設された部材であって、図9に示
すように、このツバ部15aと前記第1操作部16の内
周壁先端側に立設された円輪状のツバ部16aとが当接
されて螺合されている。しかも、第1操作部の頭部に、
第2操作部自体の回動が阻害されない程度に接触するよ
うに、第2操作部の軸方向の長さは適度に規定されてい
る。図9はドライバ1の組立図であり、要部拡大断面図
を併記している。
【0026】このように保持体12に対してスライド自
在な縮径付与体13に、第2操作部17を螺合させるこ
とで、図10の実線図および破線図に示すように、第2
操作部17をFree方向/Lock方向への回動操作
に伴って、これと螺合している縮径付与体13がガイド
溝132aの距離分だけ、軸前方(実線図)・後方(破
線図)に移動自在となる。図10は、ドライバ1の要部
斜視図である。
【0027】以上の構成部材からなるドライバ1は、前
記説明では各部材を一体的に論じたが実際の組み付け
は、図5〜図9に示すような順で行う。図5〜図8は、
ドライバ1の組立図である。まず、図5に示すように握
り部10に軸体11および部材14を固定し、スプリン
グ18を介在させながら第2筒体122を挿通し、更
に、第4筒体132を挿通して、ピン132cをガイド
溝132aに挿入して図6に示すように第2筒体122
に取着する。
【0028】そして、筒体15を螺合取着し、図7に示
すように挿通する。続いて、図8に示すように2操作部
17を筒体15に固定して、最後に図9に示すように前
記第1筒体121および第3筒体131を取付ける。次
に、ドライバ1の全体の特徴的な動作について説明す
る。ドライバ1は、前記第1操作部16を後端に押し込
み、更に、回動させると前記戻り止め14c3で、セッ
トねじ20は当接されるので、図3(b)に示したよう
に軸体11先端の係合体11aは保持体12から突出し
た状態に固定される。
【0029】この状態では、ねじ30の頭部を係合体1
1aに容易に係合させることができる。また、この機構
は、ねじを押し締めする際やねじ30を深部にある骨ま
た関節骨深部などに締め込み留置する場合に好適な機構
である。次に、ねじ30を係合したら第1操作部16を
若干後端方向に押し、前記第1操作部をセットねじ20
が第1溝部14c1と第2溝部14c2の連通点にくるま
で回動させるとスプリング18の付勢力によって、セッ
トねじ20が第1溝部14c1の前方端部で当接され
る。
【0030】その状態では、図3(a)に示すように係
合体11aは、前記保持体12および縮径付与体13内
に埋没している。この状態で、図11に示すように第2
操作部17をLock方向に回動すると、縮径付与体1
3が後退し、保持体12の片121b…を押圧し、係合
されたねじ30の頭部を締め付ける。これによってねじ
をしっかりと保持する。
【0031】なお、図11は、ドライバ1の先端部分の
断面図と共に先端方向からみた正面図を併記している。
次に、第2操作部17をFree方向に回動すると、片
121b…が縮径していない元の径に復帰する。このと
き、片121b…はねじ30の頭部を押圧しないので、
容易にねじの係合は比較的簡単に外れる。
【0032】従って、ドライバ1を用いれば患部にねじ
を当接するまでの間に、さらに、当該患部にねじをねじ
込む場合において、先端からねじが外れる可能性は極め
て低い。また、従来の単にねじを係合するだけのドライ
バでは、鏡視下手術時等筋肉などの軟部組織を貫通して
患部にねじを当接する場合には特にねじが外れやすく、
ガイドワイヤを用いて患部にねじを案内しなければなら
なかったが、ドライバ1を用いれば、ガイドワイヤなど
を用いることなく、係合を維持した状態で患部までねじ
を挿入することができる。
【0033】加えて、前記第2操作部17を回動しない
かぎり、一旦係合したねじの保持を解除しないので、ね
じ締め作業中にねじを保持した状態が確実に維持され
る。さらに、ドライバ先端には右ねじ方向の螺旋溝13
1aが形成されているので、ねじ締め動作中に患部周辺
の筋肉等、軟部組織が先端に巻き付きにくい。また、ね
じ締め動作終了後に、第2操作部17を回動するだけで
速やかに、ねじ30頭部との係合を外し、ドライバ1の
先端を患部から遠避けることもできる。
【0034】このドライバ1を用いれば整形などの外科
手術が迅速に進行する。さらに、ねじを例えば1年程経
過後患部から抜去する場合には、前述したように単にね
じを係合させるだけの従来のドライバではねじのすり割
りが磨耗しやすかったが、ドライバ1では、ねじ頭の外
径部を積極的に締め付けることによって保持しているの
で、比較的大きなトルクを要するとしても、すり割りを
磨耗させることなくねじを抜去することができる。
【0035】[その他の事項] (1) 以上の説明は、ねじ30の頭部の径が、前記第
1筒体121の内径よりも小さいものに限られず、同等
若しくは若干大きめのものであっても、使用可能であ
る。大きめの径のねじを使用する場合には、ねじ頭部を
第1筒体121内に無理填めによって埋没させれば、片
121b…の縮径力によって、ねじ頭部はある程度締め
付けられそれだけでねじは保持され得るが、更に、縮径
付与体13で締め付けるように、操作すればよりいっそ
う係合は外れ難くなる。
【0036】(2) 保持体12を構成する第1筒体1
2および縮径付与体13を構成する第3筒体131の各
種寸法のものを予め準備しておき、ねじ頭部の径に応じ
て、交換するようにして前記ドライバ1を使用すること
も可能である。 (3) 前記実施の形態では、係合体である係合体11
aの形状がプラス形状であったがこれに限定されず、ね
じ頭部に設けられたすりわりの形状に対応させてマイナ
ス形状や六角形状などのものであってもよい。
【0037】尚、ねじとドライバ先端が凹凸の組み合わ
せで係合させる場合以外にも、ねじ頭部の凸部と係合す
る形状の凹部を係合体の先端方向に形成して、ねじとド
ライバ先端が凸凹の組み合わせで係合するようにするこ
ともできる。 (4) 前述の実施の形態では、第2操作部の回動操作
によって縮径付与体が移動する機構であったが、この他
にも単に当該操作部のスライド動作に伴って移動させる
機構とすることもできる。
【0038】なお、前記のように回動させる方が、ねじ
の保持が作業中に誤って解除される可能性が低いのでよ
り望ましい。 (5) また、前記実施の形態では、縮径付与体を移動
させて保持体縮径変形させる機構について言及したがこ
れに限定されることなく、保持体を移動させる機構とす
ることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のねじ締
め用具によれば、縮径付与体の保持体に対する締付力に
よって、係合されたねじは確実に保持されるので、狭小
な箇所にドライバを挿入して、ねじを患部に当接し、そ
して当該患部にねじをねじ込む作業において、ねじの係
合が外れる可能性は低い。
【0040】加えて、ねじ頭部の保持、保持解除は、握
り部とは別体に設けた回動操作部の回動操作によって行
なうことができ、しかも、保持操作はねじ締め付け方向
への回動操作で、保持解除操作はねじ締め付け方向とは
反対の方向への回動操作で行なうことができ、ねじ締め
操作と全く同じ操作感覚でねじ頭部の保持、保持解除操
作することができ、使い勝手が頗る高い。
【0041】また、取り敢えずねじ締め動作が終了した
あとにさらにねじを追い締めする際やねじを深部にある
骨また関節骨深部などに締め込み留置する場合に好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るドライバ1の斜視図である。
【図2】前記ドライバ1の斜視図である。
【図3】前記ドライバ1の断面図であり、第1操作部1
6の操作による縮径付与体13のスライド状態を描いて
いる。
【図4】前記ドライバ1の要部斜視図である。
【図5】前記ドライバ1の組立図である。
【図6】前記ドライバ1の組立図である。
【図7】前記ドライバ1の組立図である。
【図8】前記ドライバ1の組立図である。
【図9】前記ドライバ1の組立図である。
【図10】前記ドライバ1の要部斜視図である。
【図11】前記ドライバ1の要部断面図である。
【図12】従来のドライバの使用例を示す正面図であ
る。
【図13】従来のドライバの別な使用例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ドライバ 10 握り部 10a〜10c 凹部 11 軸体 11a 係合体 12 保持体 121 第1筒体 121a 縦溝 121b 片 122 第2筒体 13 縮径付与体 131 第3筒体 131a 螺旋溝 132 第4筒体 132a ガイド溝 132b 螺合部 132c ピン 14 筒体 14a,14b 内周部 14c 溝 14c1,14c2 第1,第2溝部 14c3 戻り止め 15 筒体 15a ツバ部 16 第1操作部 16a ツバ部 17 第2操作部 18 スプリング 19,20,21 固定用ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−100468(JP,U) 実公 昭29−16996(JP,Y1) 実公 昭47−8957(JP,Y1) 実公 昭36−29996(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25B 23/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 握り部と、 基端が握り部に一体固定され、先端にねじの頭部と係合
    して握り部の回転操作に伴う回転力をねじに伝達する係
    合体が形成された軸体と、 縮径変形が可能で、縮径状態において前記係合体に係合
    されたねじの頭部を保持する保持体と、 前記保持体の周囲に、保持体に対してスライド可能に
    されて、後方へのスライドにより当該保持体を締め付け
    て縮径させる縮径付与体と、前記握り部とは独立して軸体外周周りに回動可能に配さ
    れると共に、軸体周りにねじ締め付け方向に回動操作さ
    れると、その回動量を軸体軸心方向後方への運動に変換
    して縮径付与体に伝達し、当該縮径付与体を後方へスラ
    イドさせる回動操作部と、 を備えることを特徴とするねじ締め用具。
  2. 【請求項2】 前記保持体は先端部分が縮径可能な筒体
    であり、 前記縮径付与体は、前記保持体を外套する筒体で、先端
    方向に次第に径が小さいテーパー状に形成され、前記保
    持体に対してスライド可能に取り付けられていると共
    に、螺旋状の螺合部で前記回動操作部と螺合されてお
    り、回動 操作部の回動量に応じて、前記縮径付与体が軸体先
    端方向後方に後退し、前記縮径付与体のテーパー部分が
    前記保持体を締め付け、縮径させることを特徴とする請
    求項1記載のねじ締め用具。
  3. 【請求項3】 前記保持体は、 前記係合体を埋没させた第1の状態と、係合体を突出さ
    せた第2の状態とをとることができることを特徴とする
    請求項2記載のねじ締め用具。
  4. 【請求項4】 前記縮径付与体は、先端部分の外周壁に
    螺旋溝が形成されていることを特徴とする請求項2若し
    くは3記載のねじ締め用具。
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