JP3119761U - 枝切鋏 - Google Patents
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Abstract
【課題】枝径の小さいものから大きいものまで、広い範囲の枝径のものに対応して、スムーズかつ確実に枝を切断し得る枝切鋏を提供する。
【解決手段】可動刃4と、可動刃4に対して刃先縁4aから逃げる方向へ動くように付設された枝挟持部材7と、枝挟持部材7に対応するように固定刃3に付設された枝受部材5と、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4a方向へ弾発付勢する弾発部材8と、を備えている。
【選択図】図2
【解決手段】可動刃4と、可動刃4に対して刃先縁4aから逃げる方向へ動くように付設された枝挟持部材7と、枝挟持部材7に対応するように固定刃3に付設された枝受部材5と、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4a方向へ弾発付勢する弾発部材8と、を備えている。
【選択図】図2
Description
本考案は、枝切鋏に係り、より詳しくは、樹木の枝の整枝や果樹の採果作業で使用される枝切鋏に関する。
従来の枝切鋏は、図9に例示するように、柄部41の先端に設けられると共に相互に枢結された固定刃43及び可動刃44と、取付けねじ46にて可動刃44に着脱自在に固着された枝挟持部材47と、枝挟持部材47に対応して固定刃43に固着された枝受部材45と、を備えている。この枝切鋏は、固定刃43及び可動刃44によって切断された後の枝50を、枝挟持部材47と枝受部材45にて挟圧保持できるようになっている。これにより、高所の枝や果実を、取り入れることができるようになっている。
また、図9に似た構造の枝切鋏は、従来より種々開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、相互に枢結された固定刃と可動刃の各背縁を断面L字形になるように夫々同一側方へ折曲げさせて折曲縁を設けると共に、これらの折曲縁を形成させた側の側面に、一方の固定刃には枝受部材を、他方の可動刃には枝挟持部材を着脱自在に装着した枝切鋏が開示されている。特許文献1では、細い枝を切断する場合には、切断後の枝を、枝挟持部材と枝受部材にて挟圧保持するようになっている。また、太い枝を切断する場合には、可動刃に装着された枝挟持部材を取り外して使用することにより、切断後の枝を、可動刃の折曲縁と枝受部材にて挟圧保持できるようになっている。
実公昭62−22126号公報
図9に示したような従来の枝切鋏では、細い枝50aは、切断された後に枝挟持部材47及び枝受部材45にて挟圧保持される。しかしながら、太い枝50bの場合、可動刃44を枝50bに切り込ませていくと、切断途中で枝挟持部材47が枝50bに接触する。そして、この状態から可動刃44を枝50bにさらに切り込ませようとしても、可動刃44と枝挟持部材47とが一体状となっていることによって、可動刃44は動かず、結局、太い枝50bを切断できないという問題点があった。そして、太い枝50bを切断可能にするには、一旦取付けねじ46を取り外して切断する必要があり、切断作業が煩雑なものになっていた。
また、上記特許文献1は、可動刃に装着された枝挟持部材を取り外して使用することにより、太い枝の切断及び切断後の保持が可能な構成であったが、図9に示した従来の枝切鋏と同様、枝挟持部材を取り外す際に取付けねじを取り外す必要があり、切断作業が煩雑であった。
そこで、本考案は、枝径の小さいものから大きいものまで、広い範囲の枝径のものに対応して、スムーズかつ確実に枝を切断し得る枝切鋏を提供することを目的とする。
また、上記特許文献1は、可動刃に装着された枝挟持部材を取り外して使用することにより、太い枝の切断及び切断後の保持が可能な構成であったが、図9に示した従来の枝切鋏と同様、枝挟持部材を取り外す際に取付けねじを取り外す必要があり、切断作業が煩雑であった。
そこで、本考案は、枝径の小さいものから大きいものまで、広い範囲の枝径のものに対応して、スムーズかつ確実に枝を切断し得る枝切鋏を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案に係る枝切鋏は、可動刃と、該可動刃に対して刃先縁から逃げる方向へ動くように付設された枝挟持部材と、該枝挟持部材に対応するように固定刃に付設された枝受部材と、該枝挟持部材を上記可動刃の上記刃先縁方向へ弾発付勢する弾発部材と、を備えたものである。
また、柄部の先端に設けられると共に第1枢結軸にて相互に枢結された固定刃及び可動刃と、該可動刃に刃先縁から逃げる方向へ揺動可能に第2枢結軸にて枢結される枝挟持部材と、該枝挟持部材に対応して該固定刃に固着された枝受部材と、該枝挟持部材を上記可動刃の上記刃先縁方向へ弾発付勢する弾発部材と、を備え、上記第2枢結軸が、上記第1枢結軸よりも鋏基端側に位置するように配設されている。
また、上記枝挟持部材は、ガイド孔を有し、該ガイド孔には、上記第1枢結軸が挿通されて、該第1枢結軸及び上記第2枢結軸にて、該枝挟持部材を支持するように構成した。 また、上記弾発部材は、上記第2枢結軸に取り付けられる捩じりコイルばねである。
また、上記枝挟持部材は、横断面門型に折曲形成された金属板から成り、下端縁に滑り止め用凹凸波部を有する。
また、柄部の先端に設けられると共に第1枢結軸にて相互に枢結された固定刃及び可動刃と、該可動刃に刃先縁から逃げる方向へ揺動可能に第2枢結軸にて枢結される枝挟持部材と、該枝挟持部材に対応して該固定刃に固着された枝受部材と、該枝挟持部材を上記可動刃の上記刃先縁方向へ弾発付勢する弾発部材と、を備え、上記第2枢結軸が、上記第1枢結軸よりも鋏基端側に位置するように配設されている。
また、上記枝挟持部材は、ガイド孔を有し、該ガイド孔には、上記第1枢結軸が挿通されて、該第1枢結軸及び上記第2枢結軸にて、該枝挟持部材を支持するように構成した。 また、上記弾発部材は、上記第2枢結軸に取り付けられる捩じりコイルばねである。
また、上記枝挟持部材は、横断面門型に折曲形成された金属板から成り、下端縁に滑り止め用凹凸波部を有する。
本考案は、次のような著大な効果を奏する。
本考案の枝切鋏は、枝挟持部材と枝受部材とで枝を挟圧保持しつつ、可動刃及び固定刃にて枝を切断することができる。特に、枝挟持部材を取り外すことなく、従来より太い枝を切断することができる。また、太い枝を切断可能にするために取付けねじ及び枝挟持部材を取り外す必要があった従来の枝切鋏と異なり、切断作業が煩雑にならない。
また、枝挟持部材を可動刃の刃先縁方向へ弾発付勢する弾発部材により、枝挟持部材の下端縁が可動刃の刃先縁にできるだけ近づいた状態を常に保つことができる。これにより、切断後の細い枝をすぐに枝挟持部材と枝受部材とで挟圧保持できる。
また、弾発部材により、常に適度な力にて枝を保持しておくことができるので、切断途中で枝が移動するのを抑制でき、枝の切断がスムーズになる。
本考案の枝切鋏は、枝挟持部材と枝受部材とで枝を挟圧保持しつつ、可動刃及び固定刃にて枝を切断することができる。特に、枝挟持部材を取り外すことなく、従来より太い枝を切断することができる。また、太い枝を切断可能にするために取付けねじ及び枝挟持部材を取り外す必要があった従来の枝切鋏と異なり、切断作業が煩雑にならない。
また、枝挟持部材を可動刃の刃先縁方向へ弾発付勢する弾発部材により、枝挟持部材の下端縁が可動刃の刃先縁にできるだけ近づいた状態を常に保つことができる。これにより、切断後の細い枝をすぐに枝挟持部材と枝受部材とで挟圧保持できる。
また、弾発部材により、常に適度な力にて枝を保持しておくことができるので、切断途中で枝が移動するのを抑制でき、枝の切断がスムーズになる。
また、第2枢結軸が、第1枢結軸よりも鋏基端側に位置するように配設されていることによって、可動刃の枝への切り込み量が増大するにつれて枝挟持部材と枝受部材との開き角度を小さくしていくことができるので、枝が外方へ逃げるのを防ぐことができ、スムーズかつ確実な切断が可能となる。
また、第1枢結軸及び第2枢結軸にて、枝挟持部材を支持するように構成することにより、スムーズかつ確実な切断が可能となる。
また、弾発部材を、第2枢結軸に取り付けられる捩じりコイルばねとすることによって、第1枢結軸付近の容積を小さくできるので、木の入り込んだ枝の間に枝切鋏の先端を容易に差し込んでいくことができ、作業性を向上させ得る。
また、枝挟持部材は、横断面門型に折曲形成された金属板から成り、下端縁に滑り止め用凹凸波部を有するので、ブロック状の金属部材にて枝挟持部材を製作する場合と比較して、枝挟持部材の重量を軽くでき、製造コストを削減できる。また、下端縁の一対の凹凸波部を、枝の長手方向へ所定の間隔を持って枝に当接させることができる。これにより、枝を安定して挟圧保持できるので、枝を確実に切断できる。
また、第1枢結軸及び第2枢結軸にて、枝挟持部材を支持するように構成することにより、スムーズかつ確実な切断が可能となる。
また、弾発部材を、第2枢結軸に取り付けられる捩じりコイルばねとすることによって、第1枢結軸付近の容積を小さくできるので、木の入り込んだ枝の間に枝切鋏の先端を容易に差し込んでいくことができ、作業性を向上させ得る。
また、枝挟持部材は、横断面門型に折曲形成された金属板から成り、下端縁に滑り止め用凹凸波部を有するので、ブロック状の金属部材にて枝挟持部材を製作する場合と比較して、枝挟持部材の重量を軽くでき、製造コストを削減できる。また、下端縁の一対の凹凸波部を、枝の長手方向へ所定の間隔を持って枝に当接させることができる。これにより、枝を安定して挟圧保持できるので、枝を確実に切断できる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本考案を詳説する。
図1〜図3に於て、本考案の実施の一形態に係る枝切鋏は、柄部1と、柄部1の基端に設けられる握り部11と、柄部1の先端に設けられる固定刃3及び可動刃4と、可動刃4に対して刃先縁4aから逃げる方向へ動くように付設された枝挟持部材7と、枝挟持部材7に対応するように固定刃3に付設された枝受部材5と、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4a方向へ弾発付勢する弾発部材8と、を備えている。
図1〜図3に於て、本考案の実施の一形態に係る枝切鋏は、柄部1と、柄部1の基端に設けられる握り部11と、柄部1の先端に設けられる固定刃3及び可動刃4と、可動刃4に対して刃先縁4aから逃げる方向へ動くように付設された枝挟持部材7と、枝挟持部材7に対応するように固定刃3に付設された枝受部材5と、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4a方向へ弾発付勢する弾発部材8と、を備えている。
柄部1は、可動刃4及び固定刃3を高所に持っていけるように長く形成されており、筒状である。柄部1の内部には、握り部11での操作を可動刃4に伝達するための伝達杆12が配設されている。伝達杆12の先端は、可動刃4と連結されている。
固定刃3及び可動刃4は、ボルト・ナット等の第1枢結軸2にて相互に枢結されている。
固定刃3及び可動刃4は、ボルト・ナット等の第1枢結軸2にて相互に枢結されている。
ここで、枝挟持部材7は、枝受部材5とで枝50を挟圧保持するものであり、図2〜図5に示すように、横断面門型に折曲形成された金属板から成っている。この枝挟持部材7は、側面視で可動刃4よりも小さく形成されている。また、枝挟持部材7は、下端縁に滑り止め用凹凸波部10,10を有している。凹凸波部10,10は、枝挟持部材7のうち先端部から中央部にかけた部分に設けられている。枝挟持部材7の下端縁は、可動刃4の刃先縁4aの形状に合わせて、湾曲状となるように形成されている。また、枝挟持部材7の側面には、複数の貫孔14…が設けられており、枝挟持部材7の軽量化が図られている。
また、枝挟持部材7の基端は、金属ピン等の第2枢結軸6にて可動刃4に枢結されている。そして、枝挟持部材7は、可動刃4の刃先縁4aから逃げる方向へ、第2枢結軸6の軸心C2 廻りに揺動可能となっている。この第2枢結軸6は、第1枢結軸2よりも鋏基端側に位置するように配設されている。
また、枝挟持部材7の基端は、金属ピン等の第2枢結軸6にて可動刃4に枢結されている。そして、枝挟持部材7は、可動刃4の刃先縁4aから逃げる方向へ、第2枢結軸6の軸心C2 廻りに揺動可能となっている。この第2枢結軸6は、第1枢結軸2よりも鋏基端側に位置するように配設されている。
また、枝挟持部材7は、凹凸波部10,10が設けられた部分よりも基端側、かつ、第2枢結軸6の取付け位置よりも先端側の位置に、長孔状のガイド孔9を有している。このガイド孔9には、上記第1枢結軸2が挿通されるようになっている。つまり、枝挟持部材7は、第1枢結軸2及び第2枢結軸6にて、支持される。
また、枝挟持部材7は、平面視すると、図3に示すように、可動刃4との間に固定刃3を挟むように配設されている。即ち、枝挟持部材7は、固定刃3の厚みと余裕代分だけ、可動刃4と離間した状態で配設されることとなる。なお、枝挟持部材7と固定刃3との隙間は、第1枢結軸2に外嵌されたスペーサ13にて一定に維持されている。
また、枝挟持部材7は、平面視すると、図3に示すように、可動刃4との間に固定刃3を挟むように配設されている。即ち、枝挟持部材7は、固定刃3の厚みと余裕代分だけ、可動刃4と離間した状態で配設されることとなる。なお、枝挟持部材7と固定刃3との隙間は、第1枢結軸2に外嵌されたスペーサ13にて一定に維持されている。
また、枝挟持部材7は、弾発部材8にて、可動刃4の刃先縁4a方向へ常に弾発付勢されるようになっているが、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持していない状態では、第1枢結軸2がガイド孔9の上端に当接することによって、枝挟持部材7の動きが抑制されるようになっている。そして、この状態では、枝挟持部材7の上面7aは、可動刃4の背縁4bに略沿った位置にあり、枝挟持部材7の下端縁(凹凸波部10,10)は、可動刃4の刃先縁4aより所定寸法だけ後退した位置にある。
また、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4aから逃げる方向に最大限揺動させた場合には、枝挟持部材7は、可動刃4に固着されたストッパ部材15にて動きが抑制されるようになっている。
また、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4aから逃げる方向に最大限揺動させた場合には、枝挟持部材7は、可動刃4に固着されたストッパ部材15にて動きが抑制されるようになっている。
枝受部材5は、固定刃3にボルト等の固着具にて固着されている。この枝受部材5は、固定刃3の刃先縁3aに略沿うように形成された波状の枝受面5aを有している。
弾発部材8は、第2枢結軸6に外嵌状に取り付けられる捩じりコイルばねである。弾発部材8の一方の端部は、可動刃4に係止され、他方の端部は、枝挟持部材7に係止されている。
弾発部材8は、第2枢結軸6に外嵌状に取り付けられる捩じりコイルばねである。弾発部材8の一方の端部は、可動刃4に係止され、他方の端部は、枝挟持部材7に係止されている。
次に、図6〜図8に基いて、本考案の実施の一形態に係る枝切鋏の作用について説明する。
まず、図示省略するが、所定径(例えば直径8mm)以下の細い枝50aを切断する場合、従来の枝切鋏と同様、細い枝50aは、切断された後に枝挟持部材7の凹凸波部10,10と枝受部材5の枝受面5aにて挟圧保持される。
まず、図示省略するが、所定径(例えば直径8mm)以下の細い枝50aを切断する場合、従来の枝切鋏と同様、細い枝50aは、切断された後に枝挟持部材7の凹凸波部10,10と枝受部材5の枝受面5aにて挟圧保持される。
次に、所定径よりも太い枝50bを切断する場合を説明する。この場合、図6に示すように、可動刃4の刃先縁4aを下方に揺動させて可動刃4を枝50に切り込ませていくと、ある程度切り込ませたところで枝挟持部材7の凹凸波部10,10が枝50に当接(接点P)した状態になる。そして、枝50は、枝挟持部材7の凹凸波部10,10と枝受部材5の枝受面5aにて保持される。ここで、さらに可動刃4を枝50に切り込ませていくと(図6の矢印A方向)、その間、枝50は、枝挟持部材7の凹凸波部10,10と枝受部材5の枝受面5aにて挟圧保持された状態となる。また、可動刃4を枝50に切り込ませていく際、第2枢結軸6の軸心C2 は、第1枢結軸2の軸心C1 廻りに回転する(図6の矢印B方向)。これにより、枝挟持部材7の基端は上方へ揺動する。また、第2枢結軸6の軸心C2 が第1枢結軸2の軸心C1 廻りの回転するのに伴って、弾発部材8の捩じり量が増えていき、枝50はより大きな力でもって挟圧保持される。
図7は、枝50が完全に切断された直後の状態を示しているが、このように、枝50が完全に切断されても、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持した状態を維持できる。 この後、図8に示すように、可動刃4の刃先縁4a略全体が固定刃3と重なり、かつ、枝挟持部材7がストッパ部材15に当接する所まで、可動刃4を揺動させることが可能となっている。
なお、本考案は、上述の実施の形態に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、本実施形態では、固定刃3及び可動刃4は、第1枢結軸2にて相互に枢結され、可動刃4と枝挟持部材7は第2枢結軸6にて枢結されるように構成したが、本考案はこれに限らず、固定刃と可動刃と枝挟持部材とを一つの枢結軸のみで枢結するように構成してもよい。
また、本実施形態では、枝挟持部材7は、横断面門型に折曲形成された金属板から成り、下端縁に滑り止め用凹凸波部10,10を有する場合を示したが、本考案はこれに限らず、ブロック状の金属部材にて枝挟持部材を形成してもよい。
また、本実施形態では、枝挟持部材7は、横断面門型に折曲形成された金属板から成り、下端縁に滑り止め用凹凸波部10,10を有する場合を示したが、本考案はこれに限らず、ブロック状の金属部材にて枝挟持部材を形成してもよい。
以上のように、本考案に係る枝切鋏は、可動刃4と、可動刃4に対して刃先縁4aから逃げる方向へ動くように付設された枝挟持部材7と、枝挟持部材7に対応するように固定刃3に付設された枝受部材5と、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4a方向へ弾発付勢する弾発部材8と、を備えたので、可動刃4の動きと枝挟持部材7の動きを独立させることができ、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持しつつ、可動刃4及び固定刃3にて枝50を切断することができる。また、枝50の切断後も枝50を挟圧保持した状態にできる。特に、枝挟持部材7を取り外すことなく、従来より太い(所定径より太い)枝50bを切断することができる。例えば、例えば直径15mm程度の枝50を切断することができる。また、太い枝50bを切断可能にするために取付けねじ及び枝挟持部材を取り外す必要があった(図9,特許文献1の)従来の枝切鋏と異なり、切断作業が煩雑にならない。
また、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4a方向へ弾発付勢する弾発部材8により、枝挟持部材7の下端縁(凹凸波部10,10)が可動刃4の刃先縁4aにできるだけ近づいた状態を常に保つことができる。これにより、所定径以下の細い枝50aを切断する場合、切断後の細い枝50aをすぐに枝挟持部材7と枝受部材5とで挟圧保持できる。
また、弾発部材8により、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持した状態で可動刃4が動く際、常に適度な力にて枝50を保持しておくことができるので、切断途中で枝50が移動するのを抑制でき、枝50の切断がスムーズになる。
また、弾発部材8により、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持した状態で可動刃4が動く際、常に適度な力にて枝50を保持しておくことができるので、切断途中で枝50が移動するのを抑制でき、枝50の切断がスムーズになる。
また、柄部1の先端に設けられると共に第1枢結軸2にて相互に枢結された固定刃3及び可動刃4と、可動刃4に刃先縁4aから逃げる方向へ揺動可能に第2枢結軸6にて枢結される枝挟持部材7と、枝挟持部材7に対応して固定刃3に固着された枝受部材5と、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4a方向へ弾発付勢する弾発部材8と、を備え、第2枢結軸6が、第1枢結軸2よりも鋏基端側に位置するように配設されているので、可動刃4の動きと枝挟持部材7の動きを独立させることができ、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持しつつ、可動刃4及び固定刃3にて枝50を切断することができる。また、枝50の切断後も枝50を挟圧保持した状態にできる。特に、枝挟持部材7を取り外すことなく、従来より太い(所定径より太い)枝50bを切断することができる。また、太い枝50bを切断可能にするために取付けねじ及び枝挟持部材を取り外す必要があった(図9,特許文献1の)従来の枝切鋏と異なり、切断作業が煩雑にならない。
また、枝挟持部材7を可動刃4の刃先縁4a方向へ弾発付勢する弾発部材8により、枝挟持部材7の下端縁(凹凸波部10,10)が可動刃4の刃先縁4aにできるだけ近づいた状態を常に保つことができる。これにより、所定径以下の細い枝50aを切断する場合、切断後の細い枝50aをすぐに枝挟持部材7と枝受部材5とで挟圧保持できる。
また、弾発部材8により、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持した状態で可動刃4が動く際、常に適度な力にて枝50を保持しておくことができるので、切断途中で枝50が移動するのを抑制でき、枝50の切断がスムーズになる。
また、弾発部材8により、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持した状態で可動刃4が動く際、常に適度な力にて枝50を保持しておくことができるので、切断途中で枝50が移動するのを抑制でき、枝50の切断がスムーズになる。
また、第2枢結軸6が、第1枢結軸2よりも鋏基端側に位置するように配設されているので、可動刃4が第1枢結軸2の軸心C1 廻りに回転(揺動)する際、第2枢結軸6の軸心C2 を、第1枢結軸2の軸心C1 廻りに回転させることができる。これにより、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持した状態に於て、可動刃4の刃先縁4aを下方に揺動させて枝50に切り込んでいく際、枝挟持部材7と枝50との接点Pの位置を略固定しつつ、枝挟持部材7の基端を上方へ揺動させることができる。その結果、可動刃4の枝50への切り込み量が増大するにつれて枝挟持部材7と枝受部材5との開き角度を小さくしていくことができるので、枝50が外方へ逃げる(押し出される)のを防ぐことができ、スムーズかつ確実な切断が可能となる。
また、枝挟持部材7は、ガイド孔9を有し、ガイド孔9には、第1枢結軸2が挿通されて、第1枢結軸2及び第2枢結軸6にて、枝挟持部材7を支持するように構成するので、枝挟持部材7を2点支持することができ、枝挟持部材7と枝受部材5とで枝50を挟圧保持する際に枝挟持部材7がぐらつかず安定して保持できる。これにより、スムーズかつ確実な切断が可能となる。
また、弾発部材8を、第2枢結軸6に取り付けられる捩じりコイルばねとすることによって、固定刃3及び可動刃4の枢結軸である第1枢結軸2に弾発部材を取付ける場合と比較して、第1枢結軸2付近の容積を小さくできる。これにより、木の入り込んだ枝の間に枝切鋏の先端を容易に差し込んでいくことができ、作業性を向上させ得る。
また、枝挟持部材7を固定刃3により接近させて配設できるので、枝挟持部材7と枝受部材5とで挟圧保持しつつ枝50を切断する場合に、枝50の切断対象部分を確実に固定しつつ枝50をスムーズに切断できる。
また、枝挟持部材7を固定刃3により接近させて配設できるので、枝挟持部材7と枝受部材5とで挟圧保持しつつ枝50を切断する場合に、枝50の切断対象部分を確実に固定しつつ枝50をスムーズに切断できる。
また、枝挟持部材7は、横断面門型に折曲形成された金属板から成り、下端縁に滑り止め用凹凸波部10, 10を有するので、ブロック状の金属部材にて枝挟持部材7を製作する場合と比較して、枝挟持部材7の重量を軽くでき、製造コストを削減できる。また、下端縁の一対の凹凸波部10, 10を、枝50の長手方向へ所定の間隔を持って枝50に当接させることができる。これにより、枝50を安定して挟圧保持できるので、枝50を確実に切断できる。
1 柄部
2 第1枢結軸
3 固定刃
4 可動刃
4a 刃先縁
5 枝受部材
6 第2枢結軸
7 枝挟持部材
8 弾発部材
9 ガイド孔
10 凹凸波部
2 第1枢結軸
3 固定刃
4 可動刃
4a 刃先縁
5 枝受部材
6 第2枢結軸
7 枝挟持部材
8 弾発部材
9 ガイド孔
10 凹凸波部
Claims (5)
- 可動刃(4)と、該可動刃(4)に対して刃先縁(4a)から逃げる方向へ動くように付設された枝挟持部材(7)と、該枝挟持部材(7)に対応するように固定刃(3)に付設された枝受部材(5)と、該枝挟持部材(7)を上記可動刃(4)の上記刃先縁(4a)方向へ弾発付勢する弾発部材(8)と、を備えたことを特徴とする枝切鋏。
- 柄部(1)の先端に設けられると共に第1枢結軸(2)にて相互に枢結された固定刃(3)及び可動刃(4)と、該可動刃(4)に刃先縁(4a)から逃げる方向へ揺動可能に第2枢結軸(6)にて枢結される枝挟持部材(7)と、該枝挟持部材(7)に対応して該固定刃(3)に固着された枝受部材(5)と、該枝挟持部材(7)を上記可動刃(4)の上記刃先縁(4a)方向へ弾発付勢する弾発部材(8)と、を備え、
上記第2枢結軸(6)が、上記第1枢結軸(2)よりも鋏基端側に位置するように配設されていることを特徴とする枝切鋏。 - 上記枝挟持部材(7)は、ガイド孔(9)を有し、該ガイド孔(9)には、上記第1枢結軸(2)が挿通されて、該第1枢結軸(2)及び上記第2枢結軸(6)にて、該枝挟持部材(7)を支持するように構成した請求項2記載の枝切鋏。
- 上記弾発部材(8)は、上記第2枢結軸(6)に取り付けられる捩じりコイルばねである請求項2又は3記載の枝切鋏。
- 上記枝挟持部材(7)は、横断面門型に折曲形成された金属板から成り、下端縁に滑り止め用凹凸波部(10)(10)を有する請求項1,2,3又は4記載の枝切鋏。
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JP2005010801U JP3119761U (ja) | 2005-12-20 | 2005-12-20 | 枝切鋏 |
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