JP3119607B2 - ふぐひれ時雨煮及びその製造方法 - Google Patents

ふぐひれ時雨煮及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はふぐひれの時雨煮及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ふぐは、数多い魚の中でも、特別の珍味
とされており、有毒な内臓等を除いて、身は刺身や干
物,唐揚げ等に、骨はちりなべやみそ汁等に、皮下のゼ
ラチン質は湯びきや煮凝り等に各々調理されて賞味され
ている。また、ふぐひれは香ばしく焙った後に、熱燗の
清酒を注いで芳香と味を抽出し、ひれ酒として楽しまれ
ている。そこで近年簡便にひれ酒を製造できる方法が種
々検討されている。例えば、特開平2−97374号公
報や同6−54677号公報にはふぐの風味を有したふ
ぐひれ酒が開示されている。また、実開昭60−121
778号公報や実公昭62−45593号公報、実開平
4−88298号公報にはふぐひれ酒用振り出し袋やふ
ぐ等の皮酒袋、ひれ酒用パック等が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のふぐひれの利用方法は、以下のような課題を有してい
た。ふぐひれはアミノ酸成分やカルシウム分等栄養分に
富むにもかかわらずふぐひれ酒の具や装飾的な置物(実
開平4−7894号公報)としてしか利用されておら
ず、ほとんどが廃棄されていた。ふぐひれは有効成分に
富むことから蠅がたかり易く、また、腐敗臭が強く作業
環境を著しく害すとともに、廃棄物として焼却する場合
には含水率が高いため省エネルギー性に欠けるという問
題点を有していた。また、ふぐひれ酒を作った後に残っ
たふぐひれは豊富なアミノ酸成分を含有するにもかかわ
らず、利用されずに廃棄されるため、放置しておくとア
ルコール臭と混じって悪臭を放ち、処理に多大の労力を
要すという問題点を有していた。また、ひれ酒は清酒に
浸漬したものであるため、利用が限られ利用率が極めて
少ないという問題点を有していた。そこで近年、ふぐひ
れの有効利用が広く、かつ強く要求されていた。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決し要求を満
たすもので、ふぐひれを加工し、酒肴にはもちろんのこ
と、食事の際の副菜として柔らかく割烹風の風味を有
し、年齢を問わず賞味できるふぐひれ時雨煮の提供、及
び簡便な方法で良質で安価なふぐひれ時雨煮を製造でき
るふぐひれ時雨煮の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため、本発明のふぐひれの時雨煮は、血抜き洗浄され
たふぐひれを時雨煮調味料で煮込んだ構成を有してい
る。この構成により、従来ひれ酒にしか利用されなかっ
たふぐひれを、副菜として有効利用することができ、カ
ルシウムや低分子有効成分に富んだ美味なふぐひれ時雨
煮を提供することができる。また、本発明のふぐひれ時
雨煮の製造方法は、血抜き洗浄し乾燥したふぐひれを焙
焼する焙焼工程と、焙焼工程で焙焼されたふぐひれを油
揚する油揚工程と、油揚工程で油揚されたふぐひれに酵
素剤を加え油抜きをする油抜き工程と、油抜き工程で油
抜きされたふぐひれを真水でさらすさらし工程と、さら
し工程でさらされたふぐひれを時雨煮調味料で煮込む煮
込み工程と、を備えた構成を有している。この構成によ
り、通常の調理方法では油分や魚臭みを取り除くことが
困難なふぐひれを美味に加工する事ができ、カルシウム
等の栄養価に優れた良質なふぐひれ時雨煮の製造方法を
提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のふぐひ
れ時雨煮は、血抜き洗浄されたふぐひれを時雨煮調味料
で煮込んだ構成を有している。この構成により、従来ひ
れ酒としての利用法しかなかったふぐひれを、酒肴のみ
ならず食事の際の副菜として利用でき、その風味と歯触
りを楽しめる良質の食品として有効利用できるという作
用を有する。更に、時雨煮調味料で煮込んでいるので割
烹風に味つけし保存性を持たせることができるという作
用を有する。ここで、ふぐひれとしては、トラフグ、シ
マフグ、サバフグ等の食用にされるふぐの背びれ,胸び
れ,尾びれ,尻びれが用いられる。
【0007】本発明の請求項2に記載のふぐひれ時雨煮
は、請求項1において前記時雨煮調味料が醤油1000
重量部に対して、甘味料500〜2000重量部、醗酵
調味料50〜180重量部、旨味調味料10〜45重量
部、寒天0.5〜10重量部、生姜80〜300重量部
を含有する構成を備えている。
【0008】この構成により、請求項1の作用に加え、
ふぐひれを柔らかく煮上げ、上品な割烹風の味わいに仕
上げることができるという作用を有する。醤油やみりん
を含み煮込まれるので塩分がふぐひれの全体に浸透し保
存性を向上させることができ、塩分や糖分が適量含まれ
ているので食欲を増進させることができるという作用を
有する。ここで醤油としては、濃口醤油、薄口醤油、た
まり醤油、淡色醤油、白醤油等の内1種以上が用いられ
る。ふぐひれの色つやを程よく残すためには薄口醤油が
特に好ましい。甘味料としては砂糖、水飴、ソルビトー
ル、マルトース、ステビア、甘草エキス、蜂蜜等の内1
種以上を組み合わせて用いられる。甘味料は500〜2
000重量部、好ましくは800〜1500重量部が用
いられる。甘味料が800重量部より少なくなるにつれ
ふぐひれ時雨煮が塩辛くなる傾向を生じ、特に500重
量部よりも少ないとこの傾向が著しく、また、1500
重量部より多くなると甘味が強くなりすぎ、特に200
0重量部よりも多いとこの傾向が著しいので好ましくな
い。醗酵調味料としてはみりん、清酒、ぶどう酒等が用
いられる。とくにみりんは、旨味が付与されるととも
に、香気の改良や魚臭さを消す作用を有するため好適に
用いられる。醗酵調味料は50〜180重量部、好まし
くは100〜120重量部が用いられる。醗酵調味料が
100重量部より少なくなるにつれ前記の作用が得られ
難くなる傾向を生じ、50重量部よりも少なくなるにつ
れこの傾向が著しく、120重量部より多くなるにつれ
繊細な味わいが得られなくなる傾向を生じ、特に180
重量部よりも多いとこの傾向が著しいので好ましくな
い。旨味調味料としては、グルタミン酸ナトリウム、イ
ノシン酸ナトリウム等が用いられ、ふぐひれに深い味わ
いを与える調味作用を有する。旨味調味料は10〜45
重量部、好ましくは20〜25重量部が用いられる。旨
味調味料が20重量部より少なくなるにつれ前記の作用
が得られ難くなる傾向を生じ、10重量部より少なくな
るにつれこの傾向が著しく、また、25重量部より多く
なるにつれ味がくどくなる傾向を生じ、45重量部より
も多くなるとこの傾向が著しいので好ましくない。
【0009】寒天は時雨煮調味料に適度の粘度とまろや
かさを与える作用を有する。寒天は0.5〜10重量
部、好ましくは1〜2.5重量部が用いられる。寒天が
1重量部より少なくなるにつれ前記の作用が得られ難く
なる傾向を生じ、0.5重量部より少なくなるにつれこ
の傾向が著しく、また、2.5重量部より多くなるにつ
れ時雨煮調味料のテクスチャーが悪くなる傾向を生じ、
10重量部より多くなるにつれこの傾向が著しくなるの
で好ましくない。生姜は薄切り、千切り、おろし等に加
工したものが用いられ、魚臭を取り除き、風味を加えて
食欲を増進させる作用を有する。生姜は80〜300重
量部、好ましくは100〜120重量部が用いられる。
生姜が100重量部より少なくなるにつれ前記の作用が
得られ難くなる傾向を生じ、特に80重量部よりも少な
いとこの傾向が著しく、また、120重量部より多くな
るにつれふぐひれの香味を打ち消すとともに、辛みがで
る傾向を生じ易くなり、また、特に300重量部より多
くなるにつれこの傾向が著しくなるので好ましくない。
なお、ここで、風味を添えるため山椒の実、紫蘇の実、
ゴマ、柚子皮等を加えてもよい。
【0010】本発明の請求項3に記載のふぐひれ時雨煮
は、請求項1又は2に記載のふぐひれ時雨煮において、
副原料として昆布や海苔等の海藻類、椎茸や松茸等の茸
類、蕗や筍等の野菜類、いかなごや小えび等の魚介類、
等のうちいずれか1種以上をふぐひれと共に煮込んだ構
成を有している。この構成により、栄養価が豊富なふぐ
ひれに加えて、四季折々のさまざまな味わいや香りを楽
しむことができるという作用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載のふぐひれ時雨煮
の製造方法は、血抜き洗浄し乾燥したふぐひれを焙焼す
る焙焼工程と、焙焼工程で焙焼されたふぐひれを油揚す
る油揚工程と、油揚工程で油揚されたふぐひれに酵素剤
を加え油抜きをする油抜き工程と、油抜き工程で油抜き
されたふぐひれを真水でさらすさらし工程と、さらし工
程でさらされたふぐひれを時雨煮調味料で煮込む煮込み
工程と、を備えた構成を有している。
【0012】この構成により、焙焼したために、芳醇な
香りを生じる作用を有する。また、油で揚げたため、軟
骨成分から余分な水分が蒸発するとともに微細孔が生成
し、酵素剤や時雨煮調味料が浸透しやすくなる作用を有
する。また、酵素剤を加えて油抜きしたため、通常の調
理方法では油分が抜けにくく、臭みの強いふぐひれから
油分や臭み成分を除くことができるという作用を有す
る。更に、真水でさらすさらし工程を備えたため、ふぐ
ひれから酵素剤や余分な油分、アクが完全に除かれて仕
上がりの味がまろやかになるという作用を有する。
【0013】ここで焙焼工程としては、ガス火、炭火等
で表面の色がアメ色に変化する程度まで焙焼する。揚げ
工程で使用する油としては、ラード、ヘット等の動物性
脂肪、コーン油、サンフラワー油、菜種油、大豆油、紅
花油、ゴマ油、オリーブ油、綿実油、米ぬか油等の植物
油等が用いられる。油温はふぐひれの種類等によって異
なるが、150℃〜230℃好ましくは170℃〜19
0℃である。油温が170℃より低くなるにつれ水分が
蒸発しにくくなるのと同時に油を吸収しやすくなるので
食味が油っぽくなる傾向を生じ、190℃より高くなる
につれ焦げやすくなる傾向を生じ、150℃より低い
か、230℃より高くなるとこの傾向が著しいので好ま
しくない。
【0014】油抜き工程に使用する酵素剤としては、リ
パーゼ等の脂肪分解酵素の水溶液が用いられる。酵素剤
の濃度は0.01重量%〜5重量%好ましくは0.05
重量%〜2重量%とする。酵素剤の濃度が0.05重量
%より小さくなるにつれて、油分を除くことが困難にな
る傾向を生じ、2重量%より大きくなるにつれ食味に悪
影響を与える傾向を生じるため、いずれも好ましくな
い。酵素剤の濃度が0.01重量%より小さいか、また
5重量%より大きくなると、上記傾向が著しくなるので
特に好ましくない。油抜き工程はふぐひれを加え攪拌又
は無攪拌で油成分を酵素剤で分解しながら酵素剤水溶液
を昇温し、十分に油抜きが進行した時点で煮沸して過剰
の酵素反応を停止して酵素を失活させる。
【0015】煮沸温度は90℃〜105℃、特に95℃
から100℃に維持するのが好ましい。煮沸温度が95
℃よりも低くなるにつれ酵素の失活に時間がかかる傾向
を生じ、また100℃より高くなるにつれて、ふぐひれ
の形が崩れやすくなる傾向を生じるので好ましくない。
また、煮沸温度が90℃よりも低くなるか105℃より
高くなると上記傾向が著しくなるので特に好ましくな
い。また、煮沸時間は、酵素剤の種類と濃度にもよる
が、10分〜40分、好ましくは20〜30分煮沸させ
る。煮沸時間が20分より短いと酵素剤の失活が十分に
行われなくなる傾向を生じ、30分より長くなるとふぐ
ひれの形が崩れやすくなる傾向を生じるため好ましくな
い。また、10分より短くなるか40分より長くなるに
つれこの傾向が著しいので更に好ましくない。
【0016】さらし工程としては、真水で10分〜12
0分さらす。ここでさらし工程が10分より短くなるに
つれ酵素剤やアクを除ききれず、食味に影響を及ぼすた
め好ましくない。また、120分より長くなるにつれ所
定の効果が得られなくなるためいずれも好ましくない。
煮込み工程としては時雨煮調味料で10分〜60分程度
煮込む。これにより全体に味が浸透し、まろやかで良質
なふぐひれ時雨煮が製造される作用を有する。煮込み工
程は10分より短くなるにつれ味が浸透しきらない傾向
を生じ60分より長くなるにつれ味がくどくなるととも
にふぐひれの形状が崩れる傾向を生じるのでいずれも好
ましくない。
【0017】以下、本発明の実施の形態の具体例を図面
を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1によるふ
ぐひれ時雨煮の製造工程を示すフロー図である。図1に
おいて1は血抜き洗浄し乾燥したふぐひれを焙焼する焙
焼工程、2は前記焙焼工程で焙焼されたふぐひれを油揚
する油揚工程、3は油揚工程で油揚されたふぐひれに酵
素剤を加え煮沸する煮沸工程、4は煮沸工程で煮沸され
たふぐひれを真水でさらすさらし工程、5はさらし工程
でさらされたふぐひれを時雨煮調味料で煮込む煮込み工
程である。
【0018】まず、焙焼工程1として、ふぐひれをアメ
色になるまで焙焼する。次に、焙焼したふぐひれを、油
揚工程2として、ふぐひれから水分が十分に蒸発し油の
表面に浮き上がる程度まで油揚する。次いで、油抜き工
程3で油揚されたふぐひれに酵素剤を加え、余分な油分
を分解し油抜きを行う。これをさらし工程4では真水で
さらして酵素剤やアクを十分に除いた後に、煮込み工程
5で所定時間煮込み調味する。以上のようにしてふぐひ
れ時雨煮が製造される。
【0019】次に、本発明を実施例を用いてより詳細に
説明する。
【実施例】
(実施例1)胴体から切り離されたふぐひれを水中でも
み洗いした後に流水中でさらし、十分に血抜きを行った
後に天日で乾燥した。これを焼き網の上に載せガス火で
さっと焙り表面に焦げ目をつけた。これを180℃のサ
ラダ油で揚げ水分を蒸発させた後に油切りを行いつつ室
温まで冷却した。次に油抜き工程として、リパーゼ製剤
(商品名:タリパーゼ、田辺製薬社製)の1%水溶液を
用意し、油揚したふぐひれを入れて徐々に昇温させ、十
分油が抜けたことを確認した後、98℃で25分間煮沸
した。以上のようにして油抜きされたふぐひれを流水で
1時間さらした後水切りを行った。次いで煮込み工程と
して、薄口醤油1000ml、砂糖500〜800g、
みりん100〜120ml、ソルビトール200〜50
0ml、水飴160g、グルタミン酸20〜25g、寒
天1〜2g、生姜100〜120gの時雨煮調味料で9
8℃で20分間煮込んだ。以上のようにして得られたふ
ぐひれ時雨煮を10人のテスターに対して官能試験を行
った。その結果を(表1)に示す。
【表1】 この(表1)からわかるように本発明のふぐひれ時雨煮
は柔らかく料亭風の味わいを有する極めて良質のふぐひ
れ時雨煮であることがわかった。
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のふぐひれ時雨
煮によれば、 a.従来ひれ酒としての利用法しかなかったふぐひれ
を、酒肴のみならず食事の際の副菜として利用でき、そ
の風味と歯触りを楽しめる良質の食品として有効利用で
きる。更に、時雨煮調味料で煮込んでいるので割烹風に
味つけし保存性を持たせることができる。
【0021】本発明の請求項2に記載のふぐひれ時雨煮
によれば、請求項1の効果に加え、 b.ふぐひれを柔らかく煮上げ、上品な割烹風の味わい
に仕上げることができる。醤油やみりんを含み煮込まれ
るので塩分がふぐひれの全体に浸透し保存性を向上させ
ることができる。塩分や糖分が適量含まれているので食
欲を増進させることができる。
【0022】本発明の請求項3に記載のふぐひれ時雨煮
によれば、請求項1又は2の効果に加え、 c.栄養価が豊富なふぐひれに加えて、四季折々のさま
ざまな味わいや香りを楽しむことができる。
【0023】本発明の請求項4に記載のふぐひれの時雨
煮の製造方法によれば、請求項1乃至3の効果に加え、 d.焙焼したためにふぐひれに芳醇な香りが生じる。 e.油で揚げたため、軟骨成分から余分な水分が蒸発す
るとともに微細孔が生成し、酵素剤や時雨煮調味料が浸
透しやすくなる。 f.酵素剤で油抜きしたため、通常の調理方法では油分
が抜けにくく、臭みの強いふぐひれから油分を除き、臭
みを除くことができる。 g.真水でさらすため、ふぐひれから酵素剤や余分な油
分、アクを完全に除くことができ、仕上がりがまろやか
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のふぐひれ時雨煮の製造方法を示すフロ
ー図
【符号の説明】
1 焙焼工程 2 油揚工程 3 煮沸工程 4 さらし工程 5 煮込み工程

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血抜き洗浄されたふぐひれを時雨煮調味
    料で煮込んだことを特徴とするふぐひれ時雨煮。
  2. 【請求項2】 前記時雨煮調味料が醤油1000重量部
    に対して、甘味料500〜2000重量部、醗酵調味料
    50〜180重量部、旨味調味料10〜45重量部、寒
    天0.5〜10重量部、生姜80〜300重量部を含有
    することを特徴とする請求項1に記載のふぐひれ時雨
    煮。
  3. 【請求項3】 副原料として昆布や海苔等の海藻類、椎
    茸や松茸等の茸類、蕗や筍等の野菜類、いかなごや小え
    び等の魚介類、等のうちいずれか1種以上をふぐひれと
    共に煮込んだことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    ふぐひれ時雨煮。
  4. 【請求項4】 血抜き洗浄し乾燥したふぐひれを焙焼す
    る焙焼工程と、焙焼工程で焙焼されたふぐひれを油揚す
    る油揚工程と、油揚工程で油揚されたふぐひれに酵素剤
    を加え油抜きをする油抜き工程と、油抜き工程で油抜き
    されたふぐひれを真水でさらすさらし工程と、さらし工
    程でさらされたふぐひれを時雨煮調味料で煮込む煮込み
    工程と、を備えたことを特徴とするふぐひれ時雨煮の製
    造方法。
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