JP3119536B2 - 湯水混合制御装置 - Google Patents
湯水混合制御装置Info
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Description
湯するミキシングタイプの給湯器に用いられる湯水混合
制御装置に関する。
るため、熱交換器で加熱された湯と熱交換器を迂回して
供給された水とを混合して出湯する給湯器が知られてい
る。こうした給湯器に用いられる湯水混合制御装置にお
いては、湯水混合後の出湯温度を検出し、この出湯温度
が予め設定された設定温度になるように混合弁を駆動制
御して混合比を調整している。また、出湯停止後の再出
湯時における出湯特性を向上させるため、出湯停止され
たときに混合弁の動作を停止させてその状態を保持する
技術(例えば、特開昭60−3722号)や、その停止
保持状態から所定時間経過後に混合弁を水側閉成方向に
動作させる技術(例えば、特開平2−292589号)
が知られている。
止時に混合弁を所定の位置(例えば、水側全閉位置)に
動作させる場合、混合弁の駆動源であるモータを制御す
るコントローラの位置制御が不良となり、所望の位置に
混合弁を動作させることができないことがあった。つま
り、モータの脱調や混合弁の異物かみ込み等により、コ
ントローラ側で判断している混合弁(弁体)位置と実際
の位置とに相違を生じることがあった。こうした問題
は、弁体の位置をセンサにより直接検出しているもので
は生じないが、例えば、ステッピングモータを用いた制
御のようにパルス信号出力の履歴に基づいてコントロー
ラ側でモータ位置(弁体位置)を判断している場合等で
は、実際の弁体位置とコントローラ側で判断している位
置とに相違が生じていても、その相違を捉えることがで
きないことに起因している。
生じてもコントローラ側では何等異常を検知できず、そ
のまま混合制御を継続することとなり所望の設定温度で
の出湯ができなくなってしまう。このため、使用者がリ
モコン等により低温出湯を選択しても、高温で出湯開始
される危険性がある。本発明の湯水混合制御装置は上記
課題を解決し、混合制御の精度を向上させることを目的
とする。
置は、熱交換器により加熱された湯と、該熱交換器への
給水路から分岐したバイパス管に供給された水とを混合
して出湯する給湯器に用いられ、上記湯と水との混合比
を弁体の位置により調整し、該弁体により上記バイパス
管を全閉可能な混合弁装置と、上記混合弁装置を駆動制
御する混合制御手段とを備えた湯水混合制御装置におい
て、上記弁体が上記バイパス管全閉位置に有ることを検
知する全閉検知手段と、上記弁体が上記バイパス管を全
閉する位置を弁体原点位置として記憶する原点位置記憶
手段と、上記原点位置に対する現在の弁体位置を記憶す
る現在位置記憶手段と、上記弁体を上記バイパス管全閉
位置に駆動するにあたり、該全閉位置までの移動に要す
る距離より若干大きな移動指令を出力する指令手段と、
上記移動指令出力後に、上記全閉検出手段により弁体の
全閉状態が検知されたときの弁体位置を上記原点位置と
して更新記憶する原点更新手段と、上記移動指令が出力
されたにもかかわらず、上記弁体の全閉状態が検知され
ない場合に異常と判断する異常判断手段とを備えたこと
を要旨とする。
は、弁体 をバイパス管全閉位置に駆動するにあたり、弁
体の現在位置から全閉位置まで移動するに要する距離よ
り若干大きな移動指令が出力される。この場合、弁体が
バイパス管を全閉する位置を弁体原点位置として原点位
置記憶手段に記憶しており、また、原点位置に対する現
在の弁体位置を現在位置記憶手段に記憶していることか
ら、全閉位置までの移動距離は判断できる。そして、移
動指令の出力後、全閉検知手段により弁体の全閉状態が
検知されたときの弁体位置を原点位置として、原点位置
記憶手段に記憶された原点位置を更新する。また、この
とき本来なら全閉検知手段により全閉状態が検知される
はずであるが検知されない場合には、異常であると判断
する。この結果、現在位置記憶手段に記憶される弁体位
置と実際の位置とのずれを補正することができ、弁体の
正確な位置制御が可能となり、しかも異物かみ込み等に
よる異常も検出できる。
かにするために、以下本発明の湯水混合制御装置の好適
な実施例について説明する。
置を備えた給湯器の概略構成図である。この給湯器は、
上水道に接続される給水管1と、給水管1から導かれた
冷水をバーナ2での燃焼熱で加熱する熱交換器3と、熱
交換器3で加熱された湯を送り出す給湯管4と、給水管
1から分岐して設けられるバイパス管5と、バイパス管
5からの冷水と給湯管4からの湯とを混合して設定温度
になるように混合比を制御する湯水混合制御部20と、
混合された湯を給湯栓6に導く出湯管7とを備える。ま
た、給水管1には出湯状態の有無を判断するために通水
量を検出する流量センサ8(水流スイッチであってもよ
い)と、入水温を検出する温度センサ9とが設けられ
る。一方、給湯管4には熱交換器3で加熱された湯温を
検出する温度センサ10が設けられる。尚、給湯器にお
ける燃焼系、給排気系、点火系等については本発明の要
旨でないため省略する。また、流量センサ8,温度セン
サ9,10は、燃焼系の制御に用いられるものを兼用す
ればよい。
ス管5との合流点に設けられる混合弁30と、混合弁3
0の弁体31を進退駆動するモータ40(本実施例では
ステッピングモータ)と、出湯管7に設けられ出湯温度
を検出する温度センサ14と、混合弁30の駆動制御を
行うコントローラ50と、弁体31のバイパス管5全閉
状態を検知する検知部60とからなる。
ス管5側に設けられる弁シート32と給湯管4側に設け
られる弁シート33との間で進退する弁体31により湯
と水との混合比を調整するもので、モータ40の回転が
ギヤ機構41を介してスピンドル34を進退運動させ弁
体31位置を調整するよう構成されている。以下、この
構成について説明する。
は、軸方向に摺動可能に設けられ、その途中に2つのE
リング35,36が所定距離あけてはめ込まれている。
このEリング35,36の間には、弁体31と、弁体3
1をバイパス管5閉成方向に付勢するバネ37およびそ
のバネ受38が挿通される。
スピンドル34の進退運動に変えるもので、モータ40
の軸に設けられる主ギヤ42と、主ギヤ42と噛合する
と共にその下部円筒側面にネジ43が形成された伝達ギ
ヤ44と、伝達ギヤ44のネジ43と噛合するネジ45
が形成され配管壁に固着された円筒ネジ46とから構成
される。従って、モータ40が回転すると伝達ギヤ44
はそれに応じて回転しつつネジ43,45の作用で軸方
向に進退運動するようになっている。
達ギヤ44の軸心に挿通され、その頭部39が伝達ギヤ
44の上面に形成された凹部47に収められその上から
キャップ48をはめて組み付けられている。従って、ス
ピンドル34は伝達ギヤ44と一体的に進退運動するよ
うになっている。尚、円筒ネジ46内には、伝達ギヤ4
4を上方向に付勢するバネ49が設けられており、ネジ
43,45間を常に当接状態に保ってバックラッシによ
る誤差を低減するようにしている。
動して弁シート32に当接(水側全閉)したときに、板
バネ61が伝達ギヤ44に押されて検知スイッチ62の
接点がオフするように構成されている。従って、水側全
閉状態はスイッチ62のオン、オフにより検出すること
ができる。
ついて説明する。水側全閉状態でない場合には、弁体3
1はバネ37の付勢によりEリング35に当接したかた
ちでスピンドル34と一体的に進退移動する。そして、
スピンドル34が水側閉方向(図面下方向)へ駆動され
て弁体31が弁シート32に当接すると、その後はスピ
ンドル34のみが移動することとなり弁体31自身は停
止して水側全閉状態を保持する(図2破線で示す状
態)。この状態から逆にスピンドル34が水側開方向
(図面上方向)に駆動されると、Eリング35が弁体3
1に当接して、以後弁体31はスピンドル34と一体的
に移動して混合比が調整される。尚、バネ37は弁体3
1のストローク誤差を吸収するためのものであるが、ス
ピンドル34の駆動操作力にはなんら影響を与えない
(水側全閉状態を除く)。つまり、従来においてはスト
ローク誤差を吸収する場合、バネを管路壁と弁体との間
に設けていたため、その荷重に打ち勝つだけの駆動操作
力を要したが、本実施例ではバネ受38をスピンドル3
4側に設けているため、スピンドル34の駆動操作力は
少なくてすむ。特に、この場合のバネ荷重は、水側と湯
側との圧力差に対して収縮しないように大きく設定され
ているため非常に有効なものとなっている。
回路を構成するCPU51と、制御プログラムや各種デ
ータを記憶するROM52と、モータ40の位置データ
などの各種データを一時的に記憶するRAM53と、温
度センサ9,10,14や流量センサ8、検知スイッチ
62からの信号を入力し演算可能な信号に変換する入力
インタフェース54と、モータ40に駆動制御信号を出
力する出力インタフェース55と、これらを相互に接続
するバス56等から構成される。
が、出湯中における処理については本発明の特徴でない
ため簡単な説明にとどめる。出湯中においては、所定の
周期(例えば、50mm秒)で温度センサ14により混合
された湯の出湯温度を検出し、出湯温度と設定温度との
偏差に基づいて操作駆動量を算出する。例えば、PD制
御(比例微分制御)であれば、次式のように求められ
る。 yn =kp・en+kd (en −en-1 ) yn …駆動操作量 en …出湯温度と設定温度との偏差 en-1 …前回検出したen kp …比例項制御定数 kd …微分項制御定数 そして、この操作駆動量yn にてモータ40を駆動し
て、出湯温度TM が設定温度TS に近づくように混合比
を制御するのである。
じると流量センサ8により出湯停止が検出され、以下に
示すスタンバイ制御処理が行われる。図3は、コントロ
ーラ50が実行するスタンバイ制御ルーチンを表し、所
定の周期(例えば、50mm秒毎)で繰り返し実行される
ものである。
態では、使用者がリモコン(図示略)により設定温度T
S を変更したか否かを判断し(S10)、変更された場
合にはRAM53に記憶されている設定温度TS をその
値に更新する(S11)。次に、温度センサ9,10に
より入水温度TC ,熱交換器出口側湯温度TH (以下、
熱交出口温度TH と呼ぶ)を検出し(S12)、TH ≦
TS +10℃か否かを判断する(S13)。出湯停止か
ら間もない場合等では「NO」と判断され、ステップ1
4に移行して適正な混合比Kの算出を行う。尚、ここで
の混合比とは、出湯したと仮定した場合の総流量QM に
対する湯側流量QH の比率をいう。
バイパス管5を流れる流量をQC 、湯水混合された温度
をTM とすると、 TH ・QH+TC・QC =TM ・QM の関係から、 TH ・QH /QM +TC ・QC /QM =TM K=QH /QM から TH ・K+TC ・(1−K)=TM となる。従って、K=(TM −TC )/(TH −TC )
として導かれ、混合温度TM を設定温度TS に置き換え
ることで式が得られる。
応じた弁体31の位置(リフト量)を図4に示す算出マ
ップから求め(S15)、モータ40を駆動して弁体3
1を上記算出された位置に移動させる(S16)。そし
て本ルーチンを一旦抜け、所定のタイミングで再度ステ
ップ10からの処理に移動する。
温度TH が放熱により低下してTH≦TS +10と判断
されると(S13:YES)、混合弁11を水側全閉
(バイパス管5流路全閉)・原点チェック処理を行う
(S20)。
沿って行われる。まず、弁体31の現在位置から原点位
置(水側全閉位置)までの距離Xを算出する(S2
1)。本実施例では、弁体31の駆動源としてステッピ
ングモータを用い原点位置(水側全閉位置)からのパル
ス数累計をRAM53に記憶させており、この位置デー
タを読み込むことにより水側全閉位置までの距離Xを求
めることができる。
始し(S22)、駆動中に検知スイッチ62がOFFし
たか否か、つまり水側全閉となる原点位置に弁体31が
達したか否かを判断する(S23)。こうした処理が繰
り返され、検知スイッチ62がOFFすれば、そのとき
のコントローラ50が判断しているモータ制御位置を原
点位置としてデータ更新し(S24)、モータ40を停
止させる(S25)。一方、モータ40の駆動距離がX
+α(小量加算分)に達しても依然として検知スイッチ
62がOFFしない場合には(S26:NO)異常処理
を行う(S27)。つまり、混合弁30が正常であれ
ば、モータ40を距離X+αだけ駆動する以前に水側全
閉となって検知スイッチ62がOFFするのであるが、
モータ40の脱調とか混合弁30の異物かみ込み等が生
じている場合には検知スイッチ62がOFFしないため
異常を検出できるのである。
タ40への通電を停止すると共に、図示しないリモコン
に異常表示を出力する。また、熱交出口温度TH を所定
温度に制御する給湯器の燃焼制御系では、その制御温度
を下げ(例えば、TH =55℃)再出湯時のやけど防止
を図る。
出湯停止後の熱交出口温度TH に応じて混合弁30の混
合比を調整し、出湯停止から短期間で再出湯された場合
でも、出湯温の立ち上がり特性が非常に良好となる。例
えば、出湯停止時に熱交換器3余熱による後沸きで温度
上昇して場合には水側開弁方向に動作し、放熱により温
度低下すれば水側閉弁方向に動作するため、出湯直後の
混合比が適切なものとなる。また、熱交出口温度TH が
設定温度TS +10℃以下にまで低下すればコールドス
タートと判断し水側全閉することで加熱速度が早まる。
1の原点位置を更新することで、コントローラ50側で
判断している弁体31位置と実際の位置との誤差(ず
れ)を補正することができる。しかも、このときに混合
弁30やモータ40の異常をも検出でき、高精度の混合
制御を実現できる。
る。先に示した実施例においては、熱交出口温度TH が
所定温度以上の場合に常に最適な混合比を算出してモー
タ40を駆動制御したが、止水と共に弁体31を停止さ
せ、熱交出口温度TH が所定温度まで低下したときに水
側全閉するようにして制御処理を簡略化してもよい。つ
まり、図3のステップ10,11,14,15,16の
処理を省いた構成であってもよい。また、設定温度TS
が変更されたときにのみ、混合比Kを算出してモータ4
0を駆動するようにしてもよい。
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、混合弁は
水側,湯側を個々に流量調整するものや、水側のみを調
整するものであってもよい。また、水側全閉に移行する
熱交換器3出口側の温度TX は、設定温度TS +10℃
に限るものではないが、TS ≦TX ≦TS +10℃が好
ましい。
制御装置によれば、水側全閉動作に伴って弁体位置のず
れが補正され、しかもモータの脱調とか混合弁装置の異
物かみ込み等の異常が検出されるため、高精度の混合制
御が可能となり、出湯温度制御を良好に行うことができ
る。
器の概略構成図である。
である。
る。
ローチャートである。
0…湯水混合制御部、30…混合弁、 31…弁体、
40…モータ、 50…コントローラ、60…検知部。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱交換器により加熱された湯と、該熱交
換器への給水路から分岐したバイパス管に供給された水
とを混合して出湯する給湯器に用いられ、 上記湯と水との混合比を弁体の位置により調整し、該弁
体により上記バイパス管を全閉可能な混合弁装置と、 上記 混合弁装置を駆動制御する混合制御手段とを備えた
湯水混合制御装置において、上記弁体が上記バイパス管全閉位置に有ることを検知す
る全閉検知手段と、 上記弁体が上記バイパス管を全閉する位置を弁体原点位
置として記憶する原点位置記憶手段と、 上記原点位置に対する現在の弁体位置を記憶する現在位
置記憶手段と、 上記弁体を上記バイパス管全閉位置に駆動するにあた
り、該全閉位置までの移動に要する距離より若干大きな
移動指令を出力する指令手段と、 上記移動指令出力後に、上記全閉検出手段により弁体の
全閉状態が検知されたときの弁体位置を上記原点位置と
して更新記憶する原点更新手段と、 上記移動指令が出力されたにもかかわらず、上記弁体の
全閉状態が検知されない場合に異常と判断する異常判断
手段と を備えたことを特徴とする湯水混合制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04322764A JP3119536B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 湯水混合制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04322764A JP3119536B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 湯水混合制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06147640A JPH06147640A (ja) | 1994-05-27 |
JP3119536B2 true JP3119536B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=18147386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04322764A Expired - Fee Related JP3119536B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 湯水混合制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3119536B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5154370B2 (ja) | 2008-11-11 | 2013-02-27 | 株式会社パロマ | 給湯器 |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP04322764A patent/JP3119536B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06147640A (ja) | 1994-05-27 |
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