JP3119523B2 - 新規なイソアミラーゼ、その製造法及びそれを用いた糖類の製造法 - Google Patents

新規なイソアミラーゼ、その製造法及びそれを用いた糖類の製造法

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JP3119523B2 JP04069170A JP6917092A JP3119523B2 JP 3119523 B2 JP3119523 B2 JP 3119523B2 JP 04069170 A JP04069170 A JP 04069170A JP 6917092 A JP6917092 A JP 6917092A JP 3119523 B2 JP3119523 B2 JP 3119523B2
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラボバクテリウム・
オドラタムKU株(Flavobacterium odoratumKU)を培養
して得られる新規なイソアミラーゼ、その製造法及びそ
れを用いた糖類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】イソアミラーゼは、デンプン、アミロペ
クチン、グリコーゲン、及びそれらの部分加水分解物中
のα−1,6−グルコピラノシド結合を加水分解する酵
素である。イソアミラーゼ生産菌としては、シュードモ
ナス・アミロデラモサ(Pseudomonas amyloderamosa)(Bi
ochim. Biophys. Acta., 212巻、458 頁、1970年)、サ
イトファ−ガ属(Cytophaga)(FEBS LETTERS、 12 巻、 96
項、 1970年) 、フラボバクテリウム属(Flavobacteriu
m)、(Starch/Starke、32巻、132 項、 1980年) などが報
告されている。また、これらのイソアミラーゼを各種起
源のβ−アミラーゼと併用して高純度マルトースを生産
する方法も報告されている。例えばシュ−ドモナス・ア
ミロデラモサ(Pseudomonas amyloderamosa)が生産する
イソアミラーゼを用いる方法(J. Jpn. Soc. Starch Sc
i.、 31 巻、 38項、 1984年) や、フラボバクテリウム(Fl
avobacterium)属が生産するイソアミラーゼを用いる方
法(Starch/starke、32巻、352 項、 1980年) などであ
る。
【0003】しかしながら、これらのイソアミラーゼ
は、それらの至適pHや至適温度などが、併用される各
種アミラーゼと合致せず、必ずしも有利なものではなか
った。すなわち、一般にデンプン糖の生産は、50℃以
上の高温でpH5.0〜6.0の弱酸性条件下で行われ
ているが、シュ−ドモナス・アミロデラモサ(Pseudomon
as amyloderamosa) が生産するイソアミラーゼは、至適
pHが3.0〜4.0と酸性領域に片寄っており、耐酸
性の大豆β−アミラーゼとは併用可能であるが、麦芽β
−アミラーゼや細菌β−アミラーゼ及び耐酸性の弱いα
−アミラーゼとは併用が困難であった。また、フラボバ
クテリウム(Flavobacterium)属やサイトファーガ(Cytop
haga) 属が生産する従来のイソアミラーゼにおいては、
至適温度が40℃と低く、耐熱性の点で工業的使用が困
難であった。
【0004】一方、デンプン、アミロペクチン、プルラ
ン及びそれらの部分加水分解物中のα−1,6−グルコ
ピラノシド結合を加水分解する酵素として、クレブシエ
ラ・ニューモニアエ(Klebsiella pneumoniae)(Biochem.
Z. 、334巻、79頁、1961年) などが生産する
プルラナーゼが知られているが、この酵素は、工業的な
マルトース生産に用いられているような20%(w/
v)以上という高濃度基質存在下では、イソアミラーゼ
とは違って反応が可逆的であり、マルトースを重合して
4糖を生成し、また、マルトースをアミロースに転移さ
せ、イソアミラーゼの場合のような高い純度のマルトー
スを製造できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のイソアミラーゼは、その至適pHや至適温度などが、
各種アミラーゼと合致しないので、アミラーゼと併用し
て高純度のマルトースなどの糖類を工業的に生産する上
で不利であった。このため、50℃以上で、しかも弱酸
性〜中性領域で、工業的に使用可能な新規イソアミラー
ゼの開発が強く求められていた。このような酵素を開発
することによって、デンプンからのマルトースなどのマ
ルトオリゴ糖や分岐CDなどの製造を安価かつ高い生産
性で実施することが可能となる。
【0006】したがって、本発明の第1の目的は、上記
要件を満足する新規なイソアミラーゼを提供することで
ある。
【0007】本発明の第2の目的は、上記新規イソアミ
ラーゼを簡単且つ高い収率で製造する方法を提供するこ
とである。
【0008】本発明の第3の目的は、上記要件を満足す
る新規なイソアミラーゼを使用し、デンプンもしくはそ
の分解生成物から収率よく糖類を得る方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、工業的使
用において、50℃以上で、かつ、弱酸性側で糖化可能
なイソアミラーゼを生産する微生物を得るべく鋭意検索
した結果、鹿児島県内の土壌から採取された細菌が上記
目的を達成する上で極めて有用であり、これを好気的に
培養することにより、培養物中に上記要件を満足する新
規イソアミラーゼが高収率で生成蓄積することを見いだ
し、本発明を完成したものである。
【0010】すなわち、本発明の新規なイソアミラーゼ
は、以下の理化学的性質を有することを特徴とする。 (イ)作用 アミロペクチン、デンプン、グリコーゲン、及びそれら
の部分加水分解物中のα−1,6−グルコピラノシド結
合を特異的に加水分解する。 (ロ)基質特異性 アミロペクチン、デンプン、グリコーゲン中のα−1,
6−グルコピラノシド結合を加水分解し、プルランを加
水分解しない。 (ハ)至適pH 5.5〜6.0 (ニ)安定pH 30℃、24時間の条件下でpH4.5〜8.0で安定
である。 (ホ)作用適温 45℃ (ヘ)失活温度、pH 45℃、10分間の条件下では、pH4及びpH8で完
全に失活し、pH6.0、15分間の条件下では、50
℃で完全に失活する。 (ト)温度安定性 pH6、15分間の条件下では、40℃まで安定であ
る。 (チ)阻害、活性化及び安定化 本酵素は、銅、水銀、亜鉛で阻害され、カルシウムで安
定化される。 (リ)分子量(SDS-PAGE法) 88,000 (ヌ)等電点(Isoelectric Focusing法) 8.7
【0011】上記イソアミラーゼは、菌体外分泌型酵素
であることが好ましい。
【0012】また、本発明のイソアミラーゼの製造法
は、フラボバクテリウム・オドラタム(Flavobacterium
odoratum)に属するイソアミラーゼ生産菌を培養し、培
養物から上記イソアミラーゼを採取することを特徴とす
る。
【0013】上記イソアミラーゼ生産菌としては、本発
明者らにより、新たに自然界から検索、単離されたフラ
ボバクテリウム・オドラタムKU株(Flavobacterium odo
ratum KU、微工研菌寄第12711号) が好ましく使用
される。この微生物の菌学的性質は、以下に示す通りで
ある。
【0014】(1)形態的特徴 栄養細胞が0.8〜1.0×1.5〜2.0μmの桿菌
で胞子を形成せず運動性はない。
【0015】(2)生理的性質 表1に示す通りであ
る。
【0016】
【表1】
【0017】以上の菌学的性質について、バージェイス
・マニュアル・オブ・システマティック・バクテリオロ
ジー(Bergy's Mannual of Systematic Bacteriology)
第1巻を参照し、本菌をフラボバクテリウム・オドラタ
ムKU株(Fravobacterium odoratum KU)と命名した。な
お、本菌は、工業技術院微生物工業技術研究所に平成4
年1月18日に寄託され、その受託番号は、微工研菌寄
第12711号(FERM P−12711)である。
【0018】本発明のイソアミラーゼの製造法につい
て、更に詳しく説明すると、上記のようなフラボバクテ
リウム・オドラタム(Flavobacterium odoratum)に属す
るイソアミラーゼ生産菌を適当な培地に摂取し、その生
育温度、好ましくは25〜40℃、更に好ましくは30
〜37℃にて、好ましくは24〜96時間好気的に培養
することにより、培養液中に菌体外分泌型酵素として、
前記イソアミラーゼが生成蓄積される。
【0019】なお、上記の培地としては、安価に入手し
得る公知の各種材料を使用することができる。例えば、
窒素源としては、コーン・スティープ・リカー、ポリペ
プトン、大豆粕、フスマ、肉エキス、酵母エキス、アミ
ノ酸液などが用いられ、炭素源としては、水飴、マルト
ース、各種デンプン、可溶性デンプン、デンプン液化
液、デキストリン、サイクロデキストリンなどが用いら
れる。また、これらの窒素源や炭素源の他に、各種の
塩、例えば、マグネシウム塩、カリウム塩、リン酸塩等
の無機塩や、各種ビタミン類を必要により添加する。好
ましい培地の例としては、例えば0.5%可溶性デンプ
ン、0.1%ポリペプトン、0.1%酵母エキス、0.
1%NH4 NO3 、0.14%KH2 PO4 、0.02
%MgSO4・7H2 O、0.01%L−グルタミン酸
ナトリウムを含有する液体培地が挙げられる。
【0020】前記イソアミラーゼ生産菌は、イソアミラ
ーゼを菌体外に産生するため、培養を行った後、培養上
清から遠心分離により菌体を除去することにより、本発
明のイソアミラーゼの粗酵素液を得ることができる。工
業的には、この粗酵素液をそのまま用いることができ、
経済的で有利である。しかし、これを更に精製して使用
することもできる。精製方法としては、例えば、硫安等
による塩析、エタノール、アセトン、イソプロパノール
等による溶媒沈殿法、デンプン吸着法、限外濾過法、イ
オン交換樹脂等による一般的な酵素精製法を採用するこ
とができる。
【0021】本発明のイソアミラーゼの製造法の好まし
い具体例を挙げると、次の通りである。フラボバクテリ
ウム・オドラタムKU株(Flavobacterium odoratum KU、
微工研菌寄第12711号) を、2%可溶性デンプン、
1%大豆タンパク(商品名「ソルピーK」、日清製油株
式会社製)、0.1%NH4 NO3 、0.14%KH2
PO4 、0.1%CaCl2 ・2H2 O、0.02%M
gSO4 ・7H2 O、0.01%L−グルタミン酸ナト
リウムを含む培地に植菌し、30℃にて96時間好気的
に培養する。こうして得られた培養液を10,000×
g、4℃にて遠心して菌体を除去し、約1.3L(リッ
トル)の上澄液(粗酵素液)を得る。次いで、この上澄
液に13gのコーンスターチを添加し、4℃で2時間放
置し、イソアミラーゼをデンプンに吸着させる。そし
て、イソアミラーゼを吸着させたデンプンを10,00
0×g、4℃にて遠心して集める。このデンプンを10
0mL(ミリリットル)の1%(w/v)マルトテトラ
オース溶液(pH6.0)に溶解し、室温にて攪拌しな
がら2時間放置し、イソアミラーゼをデンプンより溶出
させる。この溶出液を10,000×g、室温にて遠心
してデンプンを除き、得られた上澄液を、0.2MNa
Clを含む10mMトリス・塩酸緩衝液(pH8.0)
に対して、一夜4℃で透析する。この酵素液を分画分子
量10,000の限外濾過膜を用いて濃縮した後、上記
トリス・塩酸緩衝液で平衡化したセファクリルS−30
0HRカラムを用いてゲル濾過を行い、活性画分を集め
る。こうして得られた精製酵素は、ポリアクリルアミド
ゲルディスク電気泳動法において単一のバンドを有する
ことが確認され、活性収率は約23%であった。
【0022】こうして得られる本発明の新規なイソアミ
ラーゼは、前述したような理化学的性質を有している。
【0023】本発明におけるイソアミラーゼの活性測定
法並びに活性表示法は、以下の通りである。すなわち、
0.5%もち米デンプン溶液0.35mLに、0.5M
の酢酸緩衝液(pH6.0)0.1mLを混合し、適時
希釈した酵素液を0.1mL加え、45℃で15分間反
応させる。その後、0.1N HClにて5倍希釈した
ヨード液(0.05Mヨウ素を含む0.5Mヨウ化カリ
ウム溶液)0.5mLを加えて酵素反応を止め、10m
Lの水を加えて十分に攪拌した後、分光光度計を用いて
610nmで測定する。酵素活性の単位は、上記条件下
で1分間に0.01吸光度を増加する酵素量を1単位と
した。
【0024】次に、本発明の糖類の製造法は、上述した
新規なイソアミラーゼと、α−アミラーゼ、β−アミラ
ーゼ及びグルコアミラーゼからなる群より選ばれた少な
くとも一種の酵素とを併用して、デンプンもしくはその
加水分解物に作用させることを特徴とする。
【0025】ここで、α−アミラーゼとしては、例え
ば、細菌液化型耐熱性α−アミラーゼ(商品名「クライ
スターゼT−5」、大和化成株式会社製)、バチルス属
Bacillus) 起源のマルトトリオース生成酵素、シュー
ドモナス・スツュツェリ(Pseudomonas stutzeri)起源
のマルトテトラオース生成酵素などを用いることができ
る。また、β−アミラーゼとしては、例えば、大豆由来
のβ−アミラーゼ(長瀬生化学株式会社製)、麦芽由来
のβ−アミラーゼ(商品名「ウルトラザイム」、Enzyme
Biosystems 社製)などを用いることができる。更に、
グルコアミラーゼとしては、例えば、リゾプス属(Rhiz
opus) 起源のグルコアミラーゼ(商品名「スミチー
ム」、新日本化学株式会社製)、アスペルギルス属(As
pergillus)起源のグルコアミラーゼ(商品名「アミログ
ルコシダーゼ」、ノボ社製)などを用いることができ
る。なお、本発明においては、上記酵素の他に、必要に
応じてプルラナーゼなどを併用してもよい。
【0026】また、本発明において、デンプンの加水分
解物とは、デンプンを液化型α−アミラーゼで液化した
デンプン液化液や、マルトースをはじめとする各種のマ
ルトオリゴ糖、サイクロデキストリン、これらの混合物
等を意味する。イソアミラーゼと併用する酵素の種類
や、基質の種類は、目的とする加水分解物に応じて定め
られる。
【0027】
【作用】本発明の新規なイソアミラーゼは、アミロペク
チン、デンプン、グリコーゲン中のα−1,6−グルコ
ピラノシド結合を加水分解する。デンプン糖の生成反応
は、低温かつ弱酸性条件下で実施された場合、微生物汚
染に起因する様々な悪影響を受けることが知られてい
る。そこで、このデンプンの酵素加水分解反応をできる
だけ高温条件下で行い、また、弱酸性〜中性側のpH条
件で実施することが望ましいとされている。
【0028】しかしながら、これまでに単離されたイソ
アミラーゼは熱安定性に劣り、殆どが40℃以下の至適
温度を示すにすぎなかった。また、シュードモナス・ア
ミロデラモサ(Pseudomonas amyloderamosa)が生産する
イソアミラーゼは、約50℃という高い至適温度を有し
ているが、前述したように至適pHが3.0〜4.0と
低いため、併用できる酵素が限られているという問題が
あった。
【0029】これに対して、本発明の新規なイソアミラ
ーゼは、至適pHが5.5〜6.0であり、作用適温が
45℃と高いため、工業的に使用されている殆どのα−
アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼと併用
することができ、デンプンの加水分解反応を55℃以上
で、しかも弱酸性領域近傍で実施することが可能とな
る。このことは、微生物汚染を確実に防止することを保
証し、また汚染に基づくpH低下を補償する目的でアル
カリ試薬を添加する必要もなくなり、大幅な製造コスト
低減が期待できることを意味する。更に、高温での反応
が可能なことから反応速度の改善が期待され、分解生成
物の生産性を高めることができる。
【0030】本発明のイソアミラーゼを、β−アミラー
ゼと併用して、デンプンもしくはその加水分解物に作用
させれば、マルトースを高収率で生産することができ
る。また、本発明のイソアミラーゼを、マルトリオース
生成酵素、マルトテトラオース生成酵素などと併用し
て、デンプンもしくはその加水分解物に作用させれば、
マルトトリオース、マルトテトラオースなどのマルトオ
リゴ糖を高収率で生産することができる。更に、本発明
のイソアミラーゼを、マルトトリオースなどのマルトオ
リゴ糖と、サイクロデキストリンとを含む糖液に作用さ
せると、イソアミラーゼの逆合成反応により、分岐サイ
クロデキストリンを得ることもできる。
【0031】
【実施例】
実施例1 フラボバクテリウム・オドラタムKU株(Flavobacterium
odoratum KU、微工研菌寄第12711号) を、2%マ
ルトース、1%大豆タンパク(商品名「ソルピーK」、
日清製油株式会社製)、0.1%NH4 NO3 、0.1
4%KH2 PO4 、0.1%CaCl2 ・2H2 O、
0.02%MgSO4 ・7H2 O、0.01%L−グル
タミン酸ナトリウムを含む培地(pH6.0)を100
mLずつ分注したフラスコ15本に植菌し、30℃で9
6時間、180rpmで回転振とう培養した。培養終了
後、培養液を10,000×g、4℃で30分間遠心分
離して菌体を除き、8.3単位/mLの粗酵素液1,3
00mLを得た。
【0032】この粗酵素液に13gのコーンスターチを
添加し、4℃で2時間放置し、イソアミラーゼをデンプ
ンに吸着させた。そして、イソアミラーゼを吸着させた
デンプンを10,000×g、4℃にて遠心して集め
た。このデンプンを1%(w/v)マルトテトラオース
溶液(pH6.0)100mLに懸濁し、室温にて攪拌
しながら2時間放置し、イソアミラーゼをデンプンより
溶出させた。この溶出液を10,000×g、室温にて
遠心してデンプンを除き、得られた上澄液を0.2MN
aClを含む10mMトリス・塩酸緩衝液(pH8.
0)に対して、一夜4℃で透析した。この酵素液を分画
分子量10,000の限外濾過膜を用いて濃縮した後、
上記トリス・塩酸緩衝液で平衡化したセファクリルS−
300HRカラムにかけてゲル濾過を行い、活性画分を
集めた。こうして得られた精製酵素は、ポリアクリルア
ミドゲルディスク電気泳動法において単一のバンドを有
することが確認され、活性収率は約23%であった。
【0033】実施例2 以下の項目について、実施例1で調製した精製イソアミ
ラーゼの理化学的性質を調べた。
【0034】(1)特異性 アミロペクチン、グリコーゲン、プルランを含む2%溶
液5mLに、基質1gに対して300単位の上記精製イ
ソアミラーゼを添加し、45℃で24時間反応させた。
反応生成物をHPLC法で測定したところ、アミロペク
チン、及びグリコーゲンは、明らかに分解されていた
が、プルランは分解されていなかった。
【0035】(2)至適pH 0.2M酢酸緩衝液(pH4.0、5.0、5.5、
6.0)、0.2Mリン酸緩衝液(pH6.5、7.
0、7.5、8.0)、又は0.2Mグリシン緩衝液
(pH9.0)に溶解させた0.5%(w/v)もち米
デンプン溶液0.45mLに、上記精製イソアミラーゼ
を予め1mM EDTAを含む水で一夜透析したイソア
ミラーゼ含有溶液0.1mLを混合し、先に述べた方法
でイソアミラーゼ活性を測定した。この結果を図1の
(A)に示す。イソアミラーゼの至適pHは、pH6.
0における酵素活性を100とする相対活性で示した。
【0036】(3)安定pH (2)と同様に処理して得たイソアミラーゼ含有溶液
を、pH4〜9.5の範囲で、30℃で24時間及び4
5℃で10分間処理し、pH6.0で処理した時の残存
酵素活性を100とする相対活性を求めた。この結果を
図2の(A)に示す。図中、○−○は、30℃、24時
間処理した結果、●−●は、45℃、10分処理した結
果を示す。なお、使用した緩衝液は、酢酸緩衝液(pH
4〜6)、リン酸緩衝液(pH6.5〜8.0)及びグ
リシン−NaOH−NaCl緩衝液(pH8.5〜9.
5)である。
【0037】(4)作用適温 (2)と同様に処理して得たイソアミラーゼ含有溶液の
活性を、各温度で測定し、45℃で測定した時の酵素活
性を100とする相対活性を求めた。この結果を図1の
(B)に示す。
【0038】(5)失活条件及び温度安定性 (1)で得た精製イソアミラーゼを(2)と同様に処理
した後、10mM CaCl2 ・2H2 Oの存在下、及
び不存在下で、35℃、40℃、45℃、50℃及び5
5℃で15分間処理し、残存する活性をした。その結果
を図2の(B)に示す。図中、○−○は、CaCl2
2H2 Oを添加しないときの結果、●−●は、CaCl
2 ・2H2 Oを添加したときの結果を示す。このよう
に、Ca2+イオンを添加することにより、温度安定性が
向上し、50℃以上の温度条件下でも活性が維持される
ことがわかる。
【0039】(6)阻害化 (2)と同様に処理したイソアミラーゼ含有溶液に、終
濃度1mM(ただし、水銀は0.1mMと1mMの両
方)となるように、各種金属の塩酸塩又は化学試薬を添
加し、活性を測定した。そして、無添加の活性を100
とする相対活性を求めた結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】(7)分子量 SDS−ポリアクリルアミドを用いた電気泳動法により
求めた本発明のイソアミラーゼの分子量は、88,00
0であった。図3は、上記電気泳動法の実験結果を示
す。
【0042】(8)等電点 Isoelectric Focusing法により求めた本発明のイソアミ
ラーゼの等電点は、8.7であった。図4は、上記等電
点の測定結果を示す。
【0043】実施例3 2%可溶性デンプン、1%大豆タンパク(商品名「ソル
ピーK」、日清製油株式会社製)、0.1%NH4 NO
3 、0.14%KH2 PO4 、0.1%CaCl2 ・2
2 O、0.02%MgSO4 ・7H2 O、0.01%
L−グルタミン酸ナトリウムを含む培地(pH6.0)
を、500mL容の三角フラスコ20本に100mLず
つ入れ、フラボバクテリウム・オドラタムKU株(Flavob
acteriumodoratum KU、微工研菌寄第12711号) を
それぞれ植菌し、30℃で96時間、180rpmで回
転振とう培養した。この培養液を10,000×g、4
℃で20分間遠心分離して菌体を除去し、10.5単位
/mLの粗酵素液を1850mL得た。
【0044】次いで、粗酵素液に15gのコーンスター
チを添加し、4℃で2時間放置し、イソアミラーゼをデ
ンプンに吸着させた。そして、10,000×g、4℃
にて遠心してイソアミラーゼを吸着させたデンプンを集
めた。このデンプンを100mL(ミリリットル)の1
%(w/v)マルトテトラオース溶液(pH6.0)に
懸濁し、室温にて攪拌しながら2時間放置し、イソアミ
ラーゼをデンプンより溶出させた。この溶出液を10,
000×g、室温にて遠心して、デンプンを除いた上澄
液を得た。この上澄液を分画分子量10,000の限外
濾過膜を用いて濃縮し、2,500単位/mLの濃縮粗
酵素液を約5mL得た。
【0045】次に、10Lの25%(w/v)馬鈴薯デ
ンプン懸濁液を、細菌液化型耐熱性α−アミラーゼ(商
品名「クライスターゼT−5」、大和化成株式会社製)
を用いて105℃で液化した後、直ちに125℃で30
分間オートクレーブし、DE(Dextrose Equivalent :直
接還元糖に対する全固形物の割合)2.7のデンプン液
化液を得た。この液化液5mLに、デンプン重量に対し
て、0.25%の大豆由来のβ−アミラーゼ(長瀬生化
学株式会社製、10,000U/g)と、0.001%
の上記と同じ細菌液化型耐熱性α−アミラーゼと、45
0単位の上記イソアミラーゼ濃縮粗酵素液を添加し、p
H6.0、55℃で、72時間反応させた。
【0046】反応終了後の糖液に対して、0.2%(w
/v)の活性炭を添加し、沸騰水浴中で5分間加熱した
後、0.45μmポアサイズのメンブランフィルターで
濾別した。こうして得られた糖液中の糖組成を、ウルト
ロン(ULTRON)PS−80N(商品名、親和化工
株式会社製)カラムを用いた高速液体クロマトグラフ法
で測定した結果、G1 :0.4%、G2 :89.3%、
3 :7.5%、オリゴ糖:2.8%であった。
【0047】実施例4 実施例3で得られた糖液に対して、特開平2−1138
86号に記載されているサーモモノスポラ・ビリディス
TF−35(Thermomonospora viridis TF−35)由
来の酵素を、デンプン1gに対して150単位添加し、
更に48時間反応させた。
【0048】得られた糖液を、実施例3と同様の方法で
脱色して濾過した後、その糖組成を実施例3と同様な高
速液体クロマトグラフ法で測定した結果、G1 :3.0
%、G2 :94.0%、G3 :2.5%、オリゴ糖:
0.5%であった。
【0049】実施例5 約10Lの30%(w/v)のとうもろこしデンプン懸
濁液を、細菌液化型耐熱性α−アミラーゼ(商品名「ク
ライスターゼT−5」、大和化成株式会社製)を用いて
90℃で液化した後、直ちに120℃で30分間オート
クレーブし、DE5.5のデンプン液化液を得た。
【0050】このデンプン液化液の5mLをとり、デン
プン1g当たり0.2%の麦芽由来のβ−アミラーゼ
(商品名「ウルトラザイム」、Enzyme Biosystems 社
製)と、100単位の実施例3で調製したイソアアミラ
ーゼ濃縮粗酵素液とを添加し、pH6.0、55℃で、
72時間反応させた。
【0051】得られた糖液を、実施例3と同様の方法で
脱色して濾過した後、その糖組成を実施例3と同様な高
速液体クロマトグラフ法で測定した結果、G1 :3.2
%、G2 :76.5%、G3 :14.7%、オリゴ糖:
5.6%であった。
【0052】実施例6 重量比で、マルトースとα−CD(サイクロデキストリ
ン)を3:1の割合、マルトースとβ−CDを5:1の
割合、マルトースとγ−CDを3:1の割合で含む、約
70%(w/v)濃度のそれぞれの糖液に対して、実施
例3で調製したイソアミラーゼ濃縮粗酵素液を、基質1
g当たり7,500単位ずつ添加し、pH6.0、55
℃で、72時間反応させた。
【0053】反応後のそれぞれの糖液について、Asahip
ak GS-320 (商品名、旭化成工業株式会社製)を用いて
糖組成を調べたところ、分岐α−CD14.1%、分岐
β−CD7.9%、分岐γ−CD15.2%がそれぞれ
生成していた。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
至適pHが弱酸性〜中性領域にあり、作用適温が高い新
規なイソアミラーゼを提供することができ、このイソア
ミラーゼを用いることにより、例えば55℃程度の高温
域で糖化反応を行うことが可能となる。そして、このイ
ソアミラーゼと、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グ
ルコアミラーゼなどとを併用して用いることにより、プ
ルラナーゼでは得られなかった高純度のマルトース、あ
るいはそれ以上の重合度のマルトオリゴ糖、分岐CDな
どを工業的に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイソアミラーゼの相対活性のpH依存
性及び温度依存性を測定した結果を示す図表である。
【図2】本発明のイソアミラーゼの残存活性とpH及び
温度との関係を測定した結果を示す図表である。
【図3】SDS−ポリアクリルアミドを用いた電気泳動
法により、本発明のイソアミラーゼを含むタンパク質の
分子量を測定した結果を示す図表である。
【図4】Isoelectric Focusing法により本発明のイソア
ミラーゼの等電点を測定した結果を示す図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C12N 9/44 C12R 1:20) (C12P 19/16 C12R 1:20) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 9/00 - 9/99 C12P 19/00 - 19/64 C12N 1/00 - 1/38 BIOSIS(DIALOG) MEDLINE(STN) WPI(DIALOG)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の理化学的性質を有するイソアミラ
    ーゼ。 (イ)作用 アミロペクチン、デンプン、グリコーゲン、及びそれら
    の部分加水分解物中のα−1,6−グルコピラノシド結
    合を特異的に加水分解する。 (ロ)基質特異性 アミロペクチン、デンプン、グリコーゲン中のα−1,
    6−グルコピラノシド結合を加水分解し、プルランを加
    水分解しない。 (ハ)至適pH 5.5〜6.0 (ニ)安定pH 30℃、24時間の条件下でpH4.5〜8.0で安定
    である。 (ホ)作用適温 45℃ (ヘ)失活温度 45℃、10分間の条件下では、pH4及びpH8で完
    全に失活し、pH6.0、15分間の条件下では、50
    ℃で完全に失活する。 (ト)温度安定性 pH6、15分間の条件下では、40℃まで安定であ
    る。 (チ)阻害、活性化及び安定化 本酵素は、銅、水銀、亜鉛で阻害され、カルシウムで安
    定化される。 (リ)分子量(SDS-PAGE法) 88,000 (ヌ)等電点(Isoelectric Focusing法) 8.7
  2. 【請求項2】 菌体外分泌型酵素である特許請求の範囲
    第1項記載のイソアミラーゼ。
  3. 【請求項3】 フラボバクテリウム・オドラタム(Flav
    obacterium odoratum)に属するイソアミラーゼ生産菌を
    培養し、培養物から請求項1記載のイソアミラーゼを採
    取することを特徴とするイソアミラーゼの製造法。
  4. 【請求項4】 前記フラボバクテリウム・オドラタム
    Flavobacterium odoratum)に属するイソアミラーゼ生
    産菌として、フラボバクテリウム・オドラタムKU株(Fl
    avobacterium odoratum KU、微工研菌寄第12711
    号) を用いる請求項3記載のイソアミラーゼの製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のイソアミラーゼと、α−
    アミラーゼ、β−アミラーゼ及びグルコアミラーゼから
    なる群より選ばれた少なくとも一種の酵素とを併用し
    て、デンプンもしくはその加水分解物に作用させること
    を特徴とする糖類の製造法。
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