JP3119241U - 防刃シート - Google Patents

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Abstract

【課題】刃物等による切裂に十分に耐え得る防刃性を有する防刃シートを提供する。
【解決手段】柔軟性を有するシート本体2と、このシート本体2に重合させて添着した防刃体3とを具備してなり、防刃体3として、金属素材からなる複数の線状体31を網状に形成したものを適用した。
【選択図】図1

Description

本考案は、刃物等による切裂を防止し得る防刃シートに関するものである。
従来より、鞄の一部が他人の手によって不意に切り裂かれて、財布等の貴重品が盗まれることを防止するために、例えば、アルミ板等の剛性の高い金属板を鞄の一部に装着可能にしたものや、アラミド繊維等の織布に粒子の粗い砥粒を付着した防刃シートを用いて鞄を成形したものが知られている。
しかしながら、金属板を用いた場合には、その剛性ゆえに柔軟性が得られず、機能性に欠けるとともに、鞄自体の重量増加を伴うという不具合が生じる。一方、アラミド繊維等の織布に粒子の粗い砥粒を付着させた防刃シートは、折りぐせがつきやすく、また折りぐせ箇所等において砥粒が相互に磨耗し合い、その結果、当該箇所において砥粒の剥落が発生し、砥粒の付着量が減少して、防刃性を低下させる(破れやすくなる)という問題が生じる。
本考案は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、刃物等による切裂に耐え得る十分な防刃性を有し、且つ種々の用途に適用可能な柔軟性を有する防刃シートを提供することにある。
すなわち、本考案の防刃シートは、柔軟性を有するシート本体と、当該シート本体に重合させて添着した防刃体とを具備してなり、当該防刃体が、金属素材からなる複数の線状体を網状に形成したものであることを特徴とする。
ここで、「線条体」とは、線状のものであればよく、単一の糸状又は紐状をなす物品(例えば金属素線等)から形成したもの、又は糸状又は紐状をなす物品を複数本束ねた又は縒り合せて形成したもの何れをも含む概念である。また、十分な防刃性を確保する範囲内であれば、糸状又は紐状をなす複数の物品を長手方向に継ぎ足したものであってもよい。
このようなものであれば、網状をなす防刃体により、良好な防刃性を得ることができるとともに、金属板と比較して高い柔軟性を有し、軽量化も図ることができる。また、アラミド繊維等の織布に粒子の粗い砥粒を付着した態様と比較して、砥粒の剥落による防刃性の低下という不具合が起こり得ず、長期に亘って良好な防刃性を維持することが可能である。さらに、この防刃体を柔軟性のあるシート本体に重合させて添着しているため、防刃体自体の柔軟性及び防刃性を損なうことなく、且つシート本体が防刃体をバックアップする補強材としても機能し、防刃シート自体の強度をも有効に向上させることができる。
このように本考案に係る防刃シートは、刃物等による切裂に耐え得る十分な防刃性を有し、且つその柔軟性ゆえに種々の用途に適用可能なものとなる。
特に、前記各線状体が、複数の金属素線からなるものであれば、線条体を単一の金属素線から形成した態様と比較して、防刃性をより高めることができるとともに、防刃シートを所定部位で折り曲げた場合であっても当該箇所に折ぐせがつき難く、復元性に優れたものとなる。また、線条体を単一の金属素線から形成した態様と比較して、線条体自体の伸縮性も向上し、様々な用途に好適に応用することができ、汎用性に富むものとなる。
周知の機械を利用して簡単に防刃体を成形するには、前記防刃体が、前記複数の線条体を平編みしたものであることが好ましい。
また、防刃体をシート本体に簡単且つ的確に添着する好適な実施態様としては、前記シート本体に塗布した接着剤により前記防刃体を前記シート本体に貼着する態様が挙げられる。
以上説明したように本考案によれば、良好な防刃性を得ることができるとともに、軽量化を図りつつ、高い柔軟性をも確保することができ、様々な用途に適用可能な汎用性及び実用性に優れた防刃シートを提供することができる。
以下、本考案の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る防刃シート1は、図1及び図2(図1及び図2は、それぞれ防刃シート1の平面を模式的に示す図、図1におけるX−X線断面を模式的に示す図である)に示すように、シート本体2と、シート本体2に重合させて添着した防刃体3とを備えたものである。
シート本体2は、柔軟性のあるシート状のものであり、本実施形態では、例えば綿素材からなる織布を適用している。
防刃体3は、図3及び図4(図3及び図4は、それぞれ防刃体3の一部を拡大して示す平面図である)等に示すように、金属素材からなる複数の線条体31を略網状に形成したものである。この線条体31は、複数の金属素線31aからなるものであり、本実施形態では、金属素線31aとして、ステンレス製の糸を適用している。なお、図2及び図4等では、この金属素線31aを4本束ねてなる線条体31を図示している。本実施形態における防刃体3は、これら複数の線条体31を、ループを形成しながら縦方向(巾方向)又は横方向(長手方向)に順次連結させて編んだ平編みしたものであり、図3等には、防刃シート1の横方向(長手方向)にループを形成しながら編み込んだいわゆる「よこ編み」タイプのものを示している。このように、複数の線条体31をループ状に順次連結して編んだ防刃体3は、柔軟性及び伸縮性に富んだものとなる。また、本実施形態では、防刃体3がより良好な防刃性及び柔軟性を発揮し得るように、相対的に異なる大きさの網目3Sa、3Sbが横方向(長手方向)に沿って交互に形成されるようにその編み方を設定している。なお、当該編み方は一例に過ぎず、例えば、防刃シート1の縦方向(巾方向)に沿って相対的に異なる大きさの網目が交互に形成されるような編み方、又は防刃シート1の横方向(長手方向)に対して所定角度をなす斜め方向に沿って相対的に異なる大きさの網目が交互に形成されるような編み方等、適宜の編み方を適用しても勿論構わない。
しかして、シート本体2の表面部に、図示しない接着剤を塗布し、その上から防刃体3を重合させて貼着することにより本考案に係る防刃シート1を形成する。なお、防刃体3は複数本の線条体31を網状に編み込んだものであるため、網目3Sa、3Sbのコーナー部では交差する線条体31同士が重合している。その結果、防刃体3を構成する線条体3の全部位がシート本体2に添着されるのではなく、交差して相互に重合する部位において相対的にシート本体2側に位置する線条体3のみがシート本体2に添着する。換言すれば、各線条体3に、シート本体2に添着されずシート本体2から浮いた部位が必ず存在することとなり、これにより、防刃体3自体の伸縮性及び可撓性を確保することができる。
このような防刃シート1を用いて、鞄や財布、手袋、或いは衣服等の物品を成形すれば、この防刃シート1の防刃性により当該物品が他人の手によって不意に切り裂かれるという事態を回避することができるとともに、高い柔軟性を有しているため、各物品の機能を損なうこともない。なお、前記鞄等は防刃シート1の適用可能な物品の一例に過ぎず、上記以外の物品を本考案の防刃シート1を用いて成形しても勿論構わない。また、物品の全部位に防刃シート1を用いる必要もなく、窃盗の際に狙われやすい特定の部位(例えば鞄であれば、鞄の底部、或いは鞄の前面又は背面に設けたポケット部等)にのみ防刃シート1を用いてもよい。
この防刃シート1は、これまでに詳述したシート本体2と防刃体3とを重合させた二層状の状態で物品の全部位又は特定部位に用いることも可能であるが、防刃体3をシート本体2との間で挟み込み得る図示しない当て地をさらに重合させた状態で物品の全部位又は特定部位に用いてもよい。なお、前者(シート本体2と防刃体3とを重合させた状態)を採用する場合、網状の防刃体3を敢えて外部に露出させる、換言すれば他人が容易に防刃体3を視認し得るように設定すれば、これにより、物品の意匠性向上を図るとともに、防刃シート1に、他人の手によって不意に切り裂かれることを未然に抑制する盗難抑制機能を付与することが可能である。
このように、本実施形態に係る防刃シート1は、柔軟性を有するシート本体2と、シート本体2に重合させて添着した防刃体3とを備えてなり、防刃体3が、金属素材からなる複数の線状体31を網状に形成したものであるため、切りに対する方向性がない良好な防刃性を有するとともに、従来の金属板と比較して、高い柔軟性を有し、鞄等の物品に適用した場合に当該物品本来の機能性を損なうことがなく、極めて実用性に優れたものとなる。また、アラミド繊維等の織布に粒子の粗い砥粒を付着した防刃シートと比較して、砥粒の剥落による防刃力の低下という不具合が起こり得ず、良好な防刃力を維持することができ、長寿命化に資する。さらに、この防刃体3を柔軟性のあるシート本体2に重合させて添着しているため、防刃体3自体の柔軟性及び防刃性を損なうことない上、シート本体2が防刃体3をバックアップする補強材としても機能し、防刃シート1自体の強度をも有効に向上させることができる。また、防刃体3をシート本体2に添着することにより、長尺の防刃シート1をロール状に巻いて保管・運搬する際に、積層(ロールの径)方向に防刃体3同士が直接干渉することを防止し、ロール状の防刃シート1を平面状に展開する場合に防刃体3同士が絡み合うという不具合を解消することができ、使い勝手に優れたものとなる。また、既に市販されている安価なステンレス素線から線条体31を形成するとともに、同じく既に市販されている安価な織布を用いてシート本体2を形成しているため、アラミド繊維等の織布に粒子の粗い砥粒を付着した態様と比較して、コストダウンを図ることができる。
このような効果を奏し得る防刃シート1は、幅広い用途に適用可能なものとなる。
特に、各線状体31が、複数の金属素線31aからなるものであるため、線条体31を単一の金属素線から形成した態様と比較して、防刃性を高めることができるとともに、防刃シート1を所定部位で折り曲げた場合であって当該箇所に折ぐせがつき難く、復元性に優れた、経年変化等による機能低下を抑制することができる。また、線条体31を単一の金属素線から形成した態様と比較して、線条体31自体の伸縮性も向上し、様々な用途に好適に応用することができ、汎用性に富むものとなる。殊に、金属の中でも軽量なステンレス素線を用いて線条体31を構成しているため、防刃シート1全体の軽量化を実現することができる。
さらに、防刃体3が、複数の線条体31を平編みしたものであるため、周知の編み機を利用して簡単に形成することができ、少ない設備投資で大量生産が可能である。
加えて、シート本体2に塗布した接着剤により防刃体3をシート本体2に貼着しているため、防刃体3とシート本体2とを縫合する態様と比較して、防刃体3をシート本体2に簡単且つ的確に添着することができる。
なお、本考案は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、線条体として、複数本の金属素線から形成したものを例示したが、線状体として、単一の金属素線(太さは不問)から形成したものを適用しても構わない。
また、線条体は、金属素材からなるものであればよく、ステンレスの他、銅や錫からなるものであってもよい。加えて、線条体は、複数の金属素材を捻り合わせた、又は縒り合せた、或いは溶着等により一体に接着したものであっても構わない。
さらに、上記実施形態では、防刃体として、複数の線条体をよこ編みにした態様を例示したが、これに限らず、複数の線条体を縦方向(巾方向)にループを形成しながら編むいわゆるたて編みタイプのもの、又は複数の線条体をよこ編みとたて編みとを適宜組み合わせて編んだものを防刃体として適用してもよい。
防刃体は、複数の線条体を略網状に形成したものであればよく、編物ではなく、経糸としての線条体と、緯糸としての線条体とを所定の組織で織り成した織物であってもよい。この場合、防刃体は、複数の線条体を、平織、斜文織、又は朱子織或いはこの3種の組織を適宜組み合わせたもの等、どのような組織で織り成したものであっても構わない。
また、防刃体の網目の形状は、略長方形状(正方形状含む)の他、略平行四辺形状(菱形状含む)や略台形状、又は円形状や楕円形状、或いは四角形以外の多角形状等、どのようなものであってもよい。なお、網目の寸法(目合い)は、小さければ小さいほど防刃性が向上する一方で柔軟性が低下し、大きければ大きいほど柔軟性が向上する一方で防刃性が低下するため、良好な柔軟性及び防刃性を確保するには、1mm〜5mm程度が好ましい。また、各網目が略四角形状である場合、各網目の縦寸法と横寸法とを異ならせることにより防刃体の良好な柔軟性及び防刃性を確保するようにしてもよい。
また、シート本体に、複数層の防刃体を重合して添着するようにしてもよい。これにより更なる防刃性向上を図ることができる。
また、シート本体は、柔軟性を有するシート状のものであればよく、ナイロン素材から形成したものや、塩化ビニル等の合成樹脂素材から形成したであってもよい。また、シート本体を、アラミド繊維等の高強度繊維から形成した(アラミド繊維の織布)場合には、防刃体と相俟ってさらに良好な防刃性を得ることができる。
また、シート本体に防刃体を重合させて添着させる手段として、接着剤等による貼着の他、所定部位を縫合する態様を採用しても構わない。
接着剤としては、糊や膠の他、ポリ酢酸ビニル、クロロプレンゴム、尿素樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本考案の一実施形態に係る防刃シートの平面図。 図1におけるX−X線断面を模式的に示す図。 同実施形態に係る防刃体の平面を拡大して示す図。 図3の一部をさらに拡大して示す図。
符号の説明
1…防刃シート
2…シート本体
3…防刃体
31…線条体
31a…金属素線

Claims (4)

  1. 柔軟性を有するシート本体と、当該シート本体に重合させて添着した防刃体とを具備してなり、
    当該防刃体が、金属素材からなる複数の線状体を網状に形成したものであることを特徴とする防刃シート。
  2. 前記各線状体が、複数の金属素線からなるものである請求項1記載の防刃シート
  3. 前記防刃体が、前記複数の線条体を平編みしたものである請求項1又は2記載の防刃シート。
  4. 前記シート本体に塗布した接着剤により前記防刃体を前記シート本体に貼着している請求項1、2又は3記載の防刃シート。
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