JP3119151B2 - デジタルデータ記録再生装置 - Google Patents

デジタルデータ記録再生装置

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JP3119151B2
JP3119151B2 JP08053790A JP5379096A JP3119151B2 JP 3119151 B2 JP3119151 B2 JP 3119151B2 JP 08053790 A JP08053790 A JP 08053790A JP 5379096 A JP5379096 A JP 5379096A JP 3119151 B2 JP3119151 B2 JP 3119151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ上の位
置情報を含むデジタルデータのビットストリームを記録
対象信号として、前記した磁気テープの走行方向に斜交
した状態の回転磁気ヘッドの回転軌跡に従った記録跡を
形成させた記録済み磁気テープを、記録時における磁気
テープの走行速度の1/N(ただし、Nは自然数)の走
行速度で順方向に走行させて得た再生信号の信号処理を
行なうデジタルデータ記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の走行
速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動
作を行なうようにしているヘリカル・スキャン型の磁気
記録再生装置は、ビデオテープレコーダ(VTR)、あ
るいはカセット・テープを用いた映像信号の記録再生装
置(ビデオ・カセット・レコーダ…VCR)として従来
から広く使用されて来ていることは周知のとおりである
他、大記憶容量のデジタルデータの記録再生装置として
も利用されるようになった。
【0003】ところで、前記したヘリカル・スキャン型
の磁気記録再生装置では、高密度記録を達成するための
一手段として、図7の(a),(b)に例示してあるよ
うに互に逆のアジマス角度を有する磁気空隙Mgを備え
ている1対の回転磁気ヘッドHp,Hm、すなわち、磁
気空隙Mgのアジマス角度が記録跡の幅方向に対して時
計まわりに90度以下の所定の角度に設定されている磁
気空隙Mgを備えた回転磁気ヘッドHpと、磁気空隙の
アジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに
90度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙Mg
を備えた回転磁気ヘッドHmとからなる1対の回転磁気
ヘッドとを、180度対称の位置に設けた上ドラムDu
を所定の回転数で回転させ、前記のドラムの周面の少な
くとも一部へ斜めに巻付けられた磁気テープTの基準縁
Te(図2参照)の位置が、下ドラム(図1,図2中の
Dd)に設けられている案内部G(図2参照)によって
規制された状態で所定の走行速度で走行する磁気テープ
を、前記の1対の回転磁気ヘッドによって順次交互にヘ
リカルスキャンさせ、前記した1対の回転磁気ヘッドH
p,Hmにおける各回転磁気ヘッドの180度毎の回転
と対応して、記録対象の信号による順次の記録跡を、磁
気テープT上に隣接した状態で順次に記録形成させた
り、記録跡中の記録情報を再生させるようにしている。
【0004】さて前記したVCRは、もともとアナログ
信号形態の記録信号の記録再生用のものとして広く使用
されて来たが、カセットテープの記憶容量が大きい点に
着目して、デジタル機器におけるデジタルデータ用の大
容量のメモリとして実用することも考えられ、S−VH
S(登録商標)方式のVCRの機構部をそのまま使用し
て、現行のVHS方式との互換性を有するとともに、デ
ジタル・インターフェースを介して供給されたデジタル
データのビットストリームをも記録再生できるようにし
たD−VHS方式のVCRも提案された。前記のD−V
HS方式のVCRでは、回転磁気ヘッドの180度の回
転と対応して磁気テープに形成される1本の記録跡(ト
ラック)に、図4に示すようにマージン領域58、プリ
アンブル領域59、サブコード領域60、ポストアンブ
ル領域61、IBG領域62、プリアンブル領域63、
主要データ領域64、ポストアンブル領域65、マージ
ン領域66が順次に並ぶような記録フォーマットにより
デジタルデータを記録させている。
【0005】前記した主要データ領域64は、データ領
域と誤り訂正符号領域とにより、全部でシンクブロック
(同期ブロック)番号が0から335までの336シン
クブロックで構成されている。前記の主要データ領域6
4の内で、データ領域は306シンクブロック(6の倍
数)に設定されており、また誤り訂正符号領域は誤り訂
正のための外符号(C3符号)が記録される30シンク
ブロックである。また、図5は前記した主要データ領域
中のシンクブロックの一例フォーマットを示している。
図5において67はシンクブロックを再生するための2
バイトの同期情報(Sync)領域であり、また、68
は3バイトのアドレス情報(ID)領域、69はヘッダ
を含む99バイトの実質的なデータ格納領域、70はシ
ンクブロック情報の誤り訂正のための8バイトのパリテ
ィ領域であり、シンクブロックは112バイトで構成さ
れている。そして、前記の3バイトのアドレス情報(I
D)領域68は2バイトのID(336シンクブロック
の識別情報、及び6本の記録跡を区別するための識別情
報)と1バイトのパリティとによって構成されている。
【0006】また図6は図4に示してある回転磁気ヘッ
ドの180度の回転と対応して磁気テープに形成される
1本の記録跡(トラック)に対する記録フォーマット中
のサブコード領域60の内容を具体的に示した図であ
り、4シンクブロック(4SB)からなるサブコード領
域60は、各112バイトからなる1シンクブロックで
構成されている。そして、前記の各1シンクブロック
は、各28バイトの4つの部分,,,によって
構成されている。前記した各28バイトからなる部分
(,,,として区別されている28バイトから
なる各1つの部分)は、それぞれ2バイトの同期情報
(Sync)71と、3バイトのID72と、19バイト
のデータ73と、4バイトのパリティ74とによって構
成されている。
【0007】前記した28バイトからなる各1つの部分
における3バイトのID72の部分の内の2バイトの部
分は、制御データ(例えば絶対アドレスを得るための情
報)や、その他必要な識別情報とによって構成されてお
り、残りの1バイトの部分はパリティの情報で構成され
ている。前記した各28バイトからなる4つの部分,
,,のそれぞれに設けられているID72の2バ
イトの部分における絶対アドレスを得るための情報は、
それらの全部が集められたときに特定な絶対アドレスを
示すものとなる。
【0008】そして、ある特定な記録跡の記録フォーマ
ット中のサブコード領域を構成している4つのシンクブ
ロックにおける各個別のシンクブロックは、前記の特定
な記録跡と対応して定められている同一の絶対アドレス
を示すように、前記した4つのシンクブロックにおける
各個別のシンクブロックを構成している各4つの部分
,,,のそれぞれに設けられているID72の
2バイトの部分における絶対アドレスを得るための情報
が同一とされている。
【0009】ところで、既述のように、S−VHS(登
録商標)方式のVCRと同様な機構部を備えた構成態様
とされていて、デジタル・インターフェースを介して供
給されたデジタルデータのビットストリームも記録再生
できるD−VHS方式のVCRでは、通常のVCRで実
施されているトリックプレイ動作と同様に、記録動作時
における磁気テープの走行速度とは異なる磁気テープの
走行速度での再生動作(変速再生動作)も行なうことが
できるから、例えば記録の対象にされているデジタルデ
ータのビットストリームが、1/N(ただし、Nは自然
数)に時間軸圧縮された状態のものであった場合に、前
記した1/Nに時間軸圧縮された状態のデジタルデータ
のビットストリームをD−VHS方式のVCRで記録
し、前記のVCRの記録動作で得た記録済み磁気テープ
を、記録動作時における磁気テープの走行速度の1/N
の走行速度で連続走行させた状態として再生動作を行な
って、前記した記録済み磁気テープの各記録跡中におけ
る1/Nに時間軸圧縮された状態のデジタルデータをN
回ずつ繰返し再生し、前記のように繰返し再生されたデ
ジタルデータからN倍に時間軸伸長された状態のデジタ
ルデータを得るようにすることもできる。
【0010】しかし、前記したようなD−VHS方式の
VCRを含む、所謂、ヘリカル・スキャン型の磁気記録
再生装置において、回転磁気ヘッドの回転軌跡に従って
磁気テープに形成される記録跡のパターンは、ドラムの
直径、回転磁気ヘッドの回転数、回転磁気ヘッドの回転
方向、磁気テープの走行速度、磁気テープの走行方向、
トラック角度、ヘッドトラック幅、磁気テープの記録領
域幅等の諸条件によって定まるから、磁気記録再生装置
の動作モードの変更によって、例えば、磁気テープの走
行方向や走行速度等の条件が変化した場合には、回転磁
気ヘッドによって磁気テープに描かれる回転磁気ヘッド
の回転軌跡のパターンが異なるものになることは周知の
とおりである。
【0011】それで例えば、D−VHS方式のVCRに
ついて、直径が62mmの回転ドラムに取付けられた回
転磁気ヘッドを毎分1800回転させ、ドラムの外周の
一部に巻回されている磁気テープを、毎秒16.675
mmの送り速度で順方向に移送される状態として記録動
作を行なわせた場合に、回転磁気ヘッドによって走行時
の磁気テープに描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、
磁気テープの基準縁に対して5°57’8.6”の角度
となり、また例えば、前記のD−VHS方式のVCRに
ついて、直径が62mmの回転ドラムに取付けられた回
転磁気ヘッドを毎分1800回転させ、ドラムの外周の
一部に巻回されている磁気テープを停止させた状態で、
回転磁気ヘッドによって磁気テープに描かれる回転磁気
ヘッドの回転軌跡は、磁気テープの基準縁に対して5°
56’7.4”の角度となる。
【0012】そして、前記したD−VHS方式のVCR
について、直径が62mmの回転ドラムに取付けられた
回転磁気ヘッドを毎分1800回転させ、ドラムの外周
の一部に巻回されている磁気テープを、毎秒16.67
5mmの送り速度で順方向に移送させた状態で記録動作
を行なって得た記録済み磁気テープを再生する際に、記
録済み磁気テープの走行速度を、記録動作時における磁
気テープの走行速度の整数分の一として再生動作(所謂
スロー再生動作)を行なった場合に、回転磁気ヘッドに
よって走行時の記録済み磁気テープに描かれる回転磁気
ヘッドの回転軌跡は、前記した磁気テープの基準縁に対
して5°57’8.6”の角度と、磁気テープの基準縁
に対して5°56’7.4”の角度との間の角度とな
る。
【0013】図3は記録済み磁気テープの走行速度を、
記録動作時における磁気テープの走行速度の整数分の一
として再生動作(所謂スロー再生動作)を行なった場合
に、記録済み磁気テープに描かれる回転磁気ヘッドの回
転軌跡の変化範囲を説明している図であり、図において
Tは磁気テープであり、aは回転磁気ヘッドの進行方向
(図2中の上ドラムDuの回転方向と同じ)、bは磁気
テープTの走行方向(図1,図2中の磁気テープTの走
行方向と同じ)、Trp1,Trp2…、Trm1,Tr
m2…は所定の走行速度で順方向に走行している磁気テ
ープTに、磁気テープの走行方向に斜交した状態の回転
磁気ヘッドの回転軌跡に従って記録形成された順次の記
録跡(トラック)であり、前記の各記録跡は、図3中の
O点とN点とを結ぶ直線と平行である。
【0014】図3中の記録跡Trp1,Trp2…は、磁
気空隙Mgのアジマス角度が記録跡の幅方向に対して時
計まわりに90度以下の所定の角度に設定されている磁
気空隙Mgを備えた回転磁気ヘッドHpの180度の回
転と対応して、磁気テープT上に記録形成された記録跡
を示し、また、記録跡Trm1,Trm2…は、磁気空隙
のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわり
に90度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙M
gを備えた回転磁気ヘッドHmの180度の回転と対応
して、磁気テープT上に記録形成された記録跡を示して
いる。図3中のO点とS点とを結ぶ直線は磁気テープT
が停止している状態のときに磁気テープT上に描かれる
回転磁気ヘッドの回転軌跡を示している。そして、スロ
ー再生動作時における回転磁気ヘッドの回転軌跡は、記
録動作時における磁気テープ走行速度と同一の走行速度
で走行している磁気テープT上に描かれる回転磁気ヘッ
ドの回転軌跡を示す直線ONと、前記の直線OSとの間
の領域中に位置する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気テープ
上の位置情報を含むデジタルデータのビットストリーム
を記録対象信号として、前記した磁気テープの走行方向
に斜交した状態の回転磁気ヘッドの回転軌跡に従った記
録跡を形成させた記録済み磁気テープを、記録時におけ
る磁気テープの走行速度の1/N(ただし、Nは自然
数)の走行速度で順方向に走行させて再生動作を行なっ
て得たデジタルデータを、前記のビットストリーム中か
ら抽出した磁気テープ上の位置情報と対応して記憶位置
が予め定められているメモリに記憶し、誤り訂正及びデ
ィインターリーブを施したデジタルデータを読出して順
次に出力するとともに、メモリにおけるデジタルデータ
が読出された状態の記憶領域に対し、再生動作によって
得た新たなデジタルデータが記憶されて行くようにして
いるデジタルデータ記録再生装置において、前記のよう
に、磁気テープT上に記録形成された記録跡を回転磁気
ヘッドが横切るような状態で再生されたデジタルデータ
が、その時点以後に前記のメモリから読出されるべき記
憶位置と対応する磁気テープ上の位置情報を含むデジタ
ルデータであることも起きるが、仮に、そのようなこと
が起こると、出力されるべき正しいデジタルデータが消
失されることになる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は磁気空隙のアジ
マス角度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに90度
以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備えた回
転磁気ヘッドと、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅
方向に対して反時計まわりに90度以下の所定の角度に
設定されている磁気空隙を備えた回転磁気ヘッドとが1
80度対称の位置に設けられている上ドラムを規定の回
転数で回転させ、所定の走行速度で順方向に走行してい
る磁気テープに、磁気テープ上の位置情報を含むデジタ
ルデータのビットストリームを記録対象信号として、前
記した磁気テープの走行方向に斜交した状態の回転磁気
ヘッドの回転軌跡に従った記録跡を形成させた記録済み
磁気テープを、記録時における磁気テープの走行速度の
1/N(ただし、Nは自然数)の走行速度で順方向に走
行させて再生動作を行なう手段と、磁気テープから再生
されたデジタルデータのビットストリームから磁気テー
プ上の位置情報を抽出する手段と、磁気テープ上のデジ
タルデータの記録位置と対応して、前記のデジタルデー
タの記憶位置が予め定められているメモリと、前記した
磁気テープから再生されたデジタルデータの磁気テープ
上の位置情報が、前記したメモリに設定されている記憶
領域内の記憶位置と対応しているか否かを判別する手段
と、前記した磁気テープから再生されたデジタルデータ
の磁気テープ上の位置情報が、前記したメモリに設定さ
れている記憶領域外の記憶位置と対応している場合に、
前記の位置情報が付されているデジタルデータがメモリ
に記憶されないようにする手段とを備えているデジタル
データ記録再生装置を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
のデジタルデータ記録再生装置の具体的な内容を詳細に
説明する。図1は本発明のデジタルデータ記録再生装置
の一例構成を示すブロック図であり、また図2はVCR
のテープ走行系の概略構成を示す斜視図である。まず図
2において、Duは上ドラム、Ddは前記の上ドラムD
uと対をなして設けられる下ドラムDdであり、前記の
下ドラムDdには、磁気テープTの基準縁Teの位置を
規制する案内部Gが設けられている。図2において1は
供給リール台、2は巻取りリール台であり、カセットケ
ース3内に設けてある供給リール4及び巻取りリール1
9に巻回させて磁気テープTを収納してあるカセットケ
ース3をVTRに装着すると、カセットケース3内の供
給リール4は機台20に設けられている供給リール台1
と連結され、またカセットケース3内の巻取りリール1
9は機台20に設けられている巻取りリール台2と連結
される。
【0018】磁気テープTがパラレルローディング方式
のローディング機構に設けられているローディングポー
ル(垂直ガイドローラ)9,14によってカセットケース
3内から引出されると、前記の磁気テープTはテンショ
ンポール5,ガイドポール6,全幅消去ヘッド7,インピ
ーダンスローラ8,ローディングポール(垂直ガイドロー
ラ)9,傾斜ガイド(スラントポール)10等を経て所
定の回転数で駆動回転されている上ドラムDuと、静止
の状態の下ドラムDdの周面の一部に、磁気テープの基
準縁Teが案内されている状態で巻回された後に、傾斜
ガイド(スラントポール)13,ローディングポール
(垂直ガイドローラ)14,オーディオ・コントロールヘ
ッド15,ガイドポール16,キヤプスタン18とピン
チローラ17等を経て巻取りリール19に至る磁気テー
プの走行路を走行できるように張設される。
【0019】前記のようにローディング機構によるロー
ディング動作が行なわれた後に、供給リール4から巻取
りリール19までの間に設定された磁気テープの走行路
を走行する磁気テープTは、テンションポール5→ガイ
ドポール6→全幅消去ヘッド7→インピーダンスローラ
8→ローディングポール(垂直ガイドローラ)9の区間の
走行路中では水平な状態で走行する。次いで、傾斜ガイ
ド(スラントポール)10によって磁気テープTの走行方
向が変更されることにより、前記の磁気テープTは所定
の回転数で駆動回転されている上ドラムDuと下ドラム
Ddとの両者に対して中心角で180度強の範囲にわた
り下ドラムDdに設けられている案内部Gに沿うような
状態で巻付けられるのである。
【0020】前記のように上ドラムDu及び下ドラムD
dに対して180度強の範囲にわたり巻付けられた磁気
テープTは、次いで傾斜ガイド(スラントポール)13
によって磁気テープTの走行方向が再び水平の状態の走
行方向に戻された後に、ローディングポール(垂直ガイ
ドローラ)14→オーディオ・コントロールヘッド15
→ガイドポール16→キヤプスタン18とピンチローラ
17等の区間の磁気テープの走行路を走行して巻取りリ
ール19に巻回される。図2中における矢印aは、上ド
ラムDuの回転方向であり、また、矢印bは磁気テープ
Tの順方向における走行方向を示している。
【0021】なお、図2中には図面の簡略化表示のため
に、上ドラムDuを所定の回転数で駆動回転させるため
のドラムモータの図示を省略してあるが、前記のドラム
モータは、例えば、図1に示されているようにドラムベ
ースDBの下方に突出するような態様のものとして設け
てもよいし、あるいは上ドラムDuにロータを固定させ
た構成態様のモータが用いられてもよい。本発明のデジ
タルデータ記録再生装置の概略構成を示す図1におい
て、21は記録の対象にされている信号の入力端子であ
り、22は本発明のデジタルデータ記録再生装置の出力
端子を示している。図1中に示されている上ドラムDu
と、前記の上ドラムDuと対をなして設けられる下ドラ
ムDdとは、図2中に示されている上ドラムDuと下ド
ラムDdであり、また、15は図2中に示されているオ
ーディオ・コントロールヘッド(図1中ではコントロー
ルヘッドと表示している)18はキャプスタンである。
【0022】前記のデジタルデータ記録再生装置は、図
1中の操作部23に対して入力された動作モードの情報
に対応した所定の動作態様で動作する。すなわち、操作
部23から入力された動作モード情報が制御部24に与
えられることにより、制御部24ではデジタルデータ記
録再生装置の各構成部分が、操作部23から入力された
動作モードに従った動作を行なうことができるように、
制御信号発生部25に指令を与えて、制御信号発生部2
5から、デジタルデータ記録再生装置の各構成部分に対
して、それぞれ所定の制御信号を供給させる。図1に示
すデジタルデータ記録再生装置が、デジタルデータのビ
ットストリームの記録動作を行なう場合には、入力端子
21に供給された記録の対象にされているデジタルデー
タのビットストリームが、記録信号処理部26によって
磁気記録に適した記録信号とされ、それが記録増幅器で
増幅されて記録信号処理部26から出力される。
【0023】前記のデジタルデータ記録再生装置がデジ
タルデータのビットストリームの記録動作を行なう記録
動作モードに設定された場合には、記録信号処理部26
中でデジタルデータから抽出された時刻基準参照値の情
報に基づいて発生された時刻基準信号が供給される制御
信号発生部25で発生された基準信号が、ドラム回転制
御回路27に供給される。そして、前記のドラムモータ
回転制御回路27には、ドラムモータDmの回転軸に取
付けられた信号発生器28で発生された回転パルスが増
幅器29で増幅された後に供給されている。また、前記
した増幅器29からの出力信号は、制御信号発生部25
にも供給されでいて、制御信号発生部25ではDFF信
号(ドラム回転基準位相信号)を発生する。
【0024】それで前記のドラムモータ回転制御回路2
7では、前記した制御信号発生部25で発生された基準
信号を基準の信号として、ドラムモータDmの回転数と
回転位相とが所定の状態となるようなドラムモータ駆動
信号を発生する。前記のドラムモータ駆動信号は、駆動
増幅器30で増幅されてドラムモータDmに供給され
る。それにより前記のドラムモータDmによって駆動さ
れる上ドラムDuと一体的に回転する回転磁気ヘッドは
所定の回転数,位相で回転する状態にされる。また、磁
気テープTは記録動作モードで必要とされる走行速度で
連続走行している状態となるように、制御部24の制御
動作の下に、キャプスタンモータ31によって駆動され
るキャプスタン18とピンチローラ17(図2参照)と
によって駆動される。
【0025】記録動作時における磁気テープTの走行状
態の制御動作は、記録信号処理部26中でデジタルデー
タから抽出された時刻基準参照値の情報に基づいて発生
された時刻基準信号が供給される制御信号発生部25で
発生された基準信号が与えられるテープ速度信号発生回
路32と、速度制御回路33と、駆動増幅器34と、キ
ャプスタンモータ31と、キャプスタンモータ31の回
転軸に取付けられた信号発生器35と、増幅器36と、
録再切換スイッチ37の固定接点Rと可動接点vとによ
って自動制御系を構成している回路配置によって行なわ
れる。
【0026】前記したテープ速度信号発生回路32で
は、磁気テープTの走行速度を所定の走行速度にさせる
ための基準信号を速度制御回路33に供給する。前記の
速度制御回路33には、キャプスタンモータ31の回転
軸に取付けられた信号発生器35中で発生されたFG信
号(信号発生器35中の周波数発電機で発生されたFG
信号)が供給されているとともに、前記した信号発生器
35中で発生された回転基準位相信号PGが増幅器36
によって増幅された後に、録再切換スイッチ37におけ
る固定接点Rと可動接点vを介して供給されている。
【0027】速度制御回路33では、前記したデジタル
データのビットストリーム中から抽出された時刻基準参
照値の情報に基づいて発生された時刻基準信号の時間位
置に関して所定の位相関係となるように、キャプスタン
モータ31の回転状態を制御するための制御信号(誤差
信号)を発生し、それを駆動増幅器34に供給する。そ
して、前記した駆動増幅器34からの出力信号によりキ
ャプスタンモータ31が駆動回転されることにより、磁
気テープTは設定された各動作モードにおいて必要とさ
れる走行速度で磁気テープを図中の矢印bの方向に走行
される。
【0028】デジタルデータ記録再生装置が記録動作モ
ードとされた場合には、制御信号発生部25で発生され
たコントロールパルスが、録再切換スイッチ38の固定
接点Rと可動接点vを介してコントロールヘッド15に
供給され、図中の矢印bの方向に走行されている磁気テ
ープTにおける基準縁Te近傍に形成されているコント
ロールトラックに対して、コントロールパルスが記録さ
れる。そして、記録動作モード時に記録信号処理部26
から出力されて、録再切換スイッチ39の固定接点Rと
可動接点v(録再切換スイッチ39の固定接点R,Pと
可動接点vとは同時記録される信号の数だけ設けられ
る)と図示されていないロータリートランスとを介し
て、記録動作に用いられるべき回転磁気ヘッドに供給さ
れた記録信号が、所定の走行速度で連続走行している状
態の磁気テープTに回転磁気ヘッドによって図4につい
て既述したような記録フォーマットによって記録される
ことにより、平行なビデオトラック(図3参照)が形成
される。
【0029】また、図1に示すデジタルデータ記録再生
装置の再生動作に際しては、複数種類の再生モードの内
から選択した希望の再生モードの情報を操作部23に入
力する。それにより制御部24では、前記した操作部2
3に入力された再生モード情報で指定された再生モード
において、装置の各構成部分で行なわれべき所定の動作
に必要な各種の制御信号が、制御信号発生部25で発生
されるように、前記した制御信号発生部25を制御す
る。そして、デジタルデータ記録再生装置が再生動作を
行なう場合には、制御部24の制御動作によって、回転
磁気ヘッドの回転数が記録済み磁気テープを作成する際
の回転磁気ヘッドの回転数と同一の回転数に設定され、
前記の設定された回転数となるように回転磁気ヘッドの
回転数に対するドラム回転制御動作が行なわれるととも
に、選択された再生モードと対応して定まる所定の走行
速度に記録済み磁気テープTの走行速度が設定され、記
録済み磁気テープTの走行速度が前記の設定された走行
速度となるように、キャプスタンサーボ系によって磁気
テープの走行状態が制御される。
【0030】再生動作時において、前記の記録済み磁気
テープTの走行状態を制御するキャプスタンサーボ系に
は、選択された再生モードと対応して制御信号発生部2
5で発生した基準信号が、テープ速度信号発生回路32
に与えられているとともに、コントロールヘッド15に
よって再生されたコントロール信号が、録再切換スイッ
チ37の固定接点Pと可動接点vとを介して速度制御回
路33に与えられている他に、信号発生器35で発生さ
れたFG信号が速度制御回路33に与えられている。そ
れでキャプスタンモータ31によって回転されるキャプ
スタン18と、図示されていないピンチローラとによっ
て挟着されて駆動走行する記録済み磁気テープTは、選
択された再生モードと対応して定められた走行速度で連
続走行している状態にされる。
【0031】さて、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の
幅方向に対して時計まわりに90度以下の所定の角度に
設定されている磁気空隙を備えた回転磁気ヘッドと、磁
気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計
まわりに90度以下の所定の角度に設定されている磁気
空隙を備えた回転磁気ヘッドとが180度対称の位置に
設けられている上ドラムを規定の回転数で回転させ、所
定の走行速度で順方向に走行している磁気テープに、磁
気テープ上の位置情報を含むデジタルデータのビットス
トリームを記録対象信号として、前記した磁気テープの
走行方向に斜交した状態の回転磁気ヘッドの回転軌跡に
従った記録跡を形成させた記録済み磁気テープを、記録
時における磁気テープの走行速度の1/N(ただし、N
は自然数)の走行速度で順方向に走行させて再生動作を
行なうと、回転磁気ヘッドによって再生された磁気テー
プ上の位置情報を含むデジタルデータのビットストリー
ム、すなわち、図4を参照して既述した記録フォーマッ
トに従って磁気テープTに記録されていたデジタルデー
タのビットストリームは、録再切換スイッチ39の可動
接点vと固定接点Pとを介して再生信号処理部40に供
給される。
【0032】再生信号処理部40における再生増幅器4
1で増幅されたデジタルデータのビットストリームが波
形等化回路42に与えられ、波形等化回路42で波形等
化が行なわれたデジタルデータのビットストリームは、
フェーズ・ロックド・ループ44と、符号検出回路43
とに供給される。前記した符号検出回路43では、フェ
ーズ・ロックド・ループ44から供給されたビットレー
トの信号によって、波形等化回路42から供給されたデ
ジタルデータのビットストリームから符号検出を行な
う。符号検出回路43からの出力信号は復調器45によ
って復調された後に、その復調信号に対して同期検出保
護回路46で同期検出保護が施される。前記の同期検出
保護回路46から出力されたデジタルデータは、インナ
ー誤り訂正回路47に供給される。前記のインナー誤り
訂正回路47で、インナー誤り訂正が施されたデジタル
データのビットストリームは、データ部抽出部48とI
D検出部50とに供給される。前記のID検出部50に
は制御信号発生器25からDFF信号も供給されてい
る。
【0033】前記したデータ部抽出部48では、図4に
示されている主要データ領域64における336個のシ
ンクブロック(図5)のデータを抽出してバッファメモ
リ49に与える。また、前記のID検出部50では、主
要データ領域64における前記した336個のシンクブ
ロックのID領域68中の2バイトのID(識別情報)
から、336個のシンクブロックを識別するための識別
情報を抽出するとともに、ID検出部50に対して制御
信号発生器25から供給されるDFF信号を、その時点
における再生信号が回転磁気ヘッドHpと回転磁気ヘッ
ドHmとの何れのもので発生したのかを判別するための
情報として使用し、シャフリングのために設定された連
続する6本の記録跡ずつからなる各単位の記録跡群にお
ける個別の記録跡を区別するための識別情報を抽出し
て、前記の識別情報を書込みアドレス成生部51に与え
る。
【0034】前記した書込みアドレス成生部51に対し
てID検出部50から供給される前記した識別情報は、
磁気テープに順次に記録形成された連続する6本の記録
跡#0,#1〜#5ずつを、それぞれ単位の記録跡群と
している状態において、抽出された主要データ領域64
における336個の各シンクブロックが、前記した1群
の6本の記録跡の内の何番目の記録跡における何番目の
シンクブロックであるのかの情報を示しているもの、す
なわち、記録済み磁気テープに順次に記録形成されてい
る連続する6本の記録跡#0,#1〜#5からなる各単
位の記録跡群における順次のシンクブロックの磁気テー
プ上の位置情報を示しているものとされている。それ
で、前記の書込みアドレス成生部51では、前記したI
D検出部50から供給された記録済み磁気テープに順次
に記録形成されている連続する6本の記録跡#0,#1
〜#5からなる各単位の記録跡群における順次のシンク
ブロックの磁気テープ上の、それぞれ個別の位置情報と
対応して、予め定められているメモリ56のアドレスを
指示する書込みアドレス信号を発生して、それをメモリ
56と比較器52とに供給する。
【0035】書込みアドレス成生部51において前記の
書き込みアドレス信号を発生させるには、例えば、ID
検出部50から供給される識別情報、すなわち、磁気テ
ープに順次に記録形成された連続する6本の記録跡#
0,#1〜#5ずつを、それぞれ単位の記録跡群として
いる状態において、抽出された主要データ領域64にお
ける336個の各シンクブロックが、前記した1群の6
本の記録跡の内の何番目の記録跡における何番目のシン
クブロックであるのかの識別情報をアドレス信号として
リードオンリーメモリ(ROM)に与え、前記したRO
Mから前記した識別信号によるアドレス信号と対応し
て、磁気テープ上のそれぞれ個別の位置情報と対応し
て、予め定められているメモリ56のアドレスを指示す
る書込みアドレス信号が出力されるようにする。
【0036】既述のように、書込みアドレス成生部51
で発生された書込みアドレス信号が供給されている前記
した比較器52には、書込みアドレス制御部54に設け
られている書込みアドレスカウンタの計数値も供給され
ている。前記の書込みアドレス制御部54に設けられて
いる書込みアドレスカウンタには、制御部24中に設け
られているシステムクロック信号発生器から送出された
システムクロック信号が、プログラマブル分周器53に
おいて記録動作時の磁気テープの走行速度と再生動作時
の磁気テープの走行速度との比と対応して定められた所
定の分周比で分周されたクロック信号が供給されてお
り、また、この書込みアドレスカウンタは、記録済み磁
気テープに順次に記録形成されている連続する6本の記
録跡#0,#1〜#5からなる各単位の記録跡群につい
ての再生時間の経過毎にリセットされる。
【0037】それで書込みアドレス制御部54に設けら
れている書込みアドレスカウンタから比較器52に供給
される書込みアドレスカウンタの計数値は、記録済み磁
気テープに順次に記録形成されている連続する6本の記
録跡#0,#1〜#5からなる各単位の記録跡群におけ
る順次のシンクブロックの磁気テープ上の位置と対応し
て予め定められているメモり56のアドレス値(図9中
の一点鎖線で示す直線上のアドレス値)を示している。
前記した書込みアドレス制御部54に設けられている書
込みアドレスカウンタの計数値と、前記した書込みアド
レス成生部51で発生された書込みアドレス信号の示す
アドレス値とを比較する比較器52では、前記した書込
みアドレス成生部51で発生された書込みアドレス信号
の示すアドレス値が、前記したアドレスカウンタの計数
値に対して予め定められている大きさの差の範囲内(図
9中における一点鎖線図示の直線と平行な2本の実線と
の間の部分)にあるか否かを判断し、前記した書込みア
ドレス成生部51で発生された書込みアドレス信号の示
すアドレス値が、前記したアドレスカウンタの計数値に
対して予め定められている大きさの差の範囲内の場合に
は、メモリ56に書込み許可信号を与え、また前記した
書込みアドレス成生部51で発生された書込みアドレス
信号の示すアドレス値が、前記したアドレスカウンタの
計数値に対して予め定められている大きさの差の範囲外
である場合には、メモリ56に書込みが行なわれないよ
うにする。
【0038】そして、前記のメモリ56では、前記した
比較器52から書込み許可信号が与えられている状態の
ときだけに、既述した書込みアドレス信号によって指定
されるメモリの記憶位置にバッファメモリ49から読出
されたデジタルデータの書込み動作が行なわれる。前記
のようにしてメモリ56に書込まれたデジタルデータ
は、メモリ56とアウター誤り訂正デインターリーブ部
57との間でのデータのやりとりが行なわれる間に、ア
ウター誤り訂正とデインターリーブによるデジタルデー
タの並べ替えとが行なわれて前記のメモリ56に記憶さ
れる。メモリ56に記憶されたデジタルデータは、読出
しアドレス制御部55からメモリ56に供給されるアド
レス信号及び読出しクロック信号によってメモリ56か
ら読出され、出力端子22に送出される。
【0039】前記した読出しアドレス制御部55からメ
モり56に供給される読出しアドレス信号と読出しクロ
ック信号とによるメモリ56からのデジタルデータの読
出し動作は、前記のメモり56に対してバッファメモリ
49から読出されたデジタルデータが書込まれた後に、
アウター誤り訂正デインターリーブ部57によるアウタ
ー誤り訂正動作とデインターリーブ動作とが実行され終
ってから開始される必要がある。それで、前記した読出
しアドレス制御部55に設けられる読出しアドレスカウ
ンタは、制御部24中に設けられているシステムクロッ
ク信号発生器から送出されたシステムクロック信号が、
プログラマブル分周器53において記録動作時の磁気テ
ープの走行速度と再生動作時の磁気テープの走行速度と
の比と対応して定められた所定の分周比で分周されたク
ロック信号による計数動作によって得られる計数値(読
出しアドレス値)と、既述した書込みアドレスカウンタ
における計数動作によって得られる計数値(書込みアド
レス値)との間に所定の差が存在しているようにされて
いることが必要とされる。
【0040】前記のように、書込みアドレス値に対し
て、所定の差を有するアドレス値を出力させる読出しア
ドレスカウンタとしては、書込みアドレスカウンタと読
出しアドレスカウンタとの初期値の設定時に、所定の差
を有する初期値を設定すればよいのであり、それは例え
ば前記した書込みアドレスカウンタと読出しアドレスカ
ウンタとにプリセットカウンタを用い、前記した初期値
の設定時にプリセットカウンタにプリセットさせるべき
計数値(プリセット値)の間に所定の差を有するように
しておけばよい。
【0041】図8はメモリ56に対するデジタルデータ
の書込み,メモリ56からのデジタルデータの読出し等
を含む前記した諸動作を説明するための図であり、図中
のA面とB面とは、それぞれ既述したシャフリングのた
めに設定された連続する6本の記録跡ずつからなる各単
位の記録跡群のデジタルデータを記憶できる記憶領域を
示しており、図8ではA面の記憶領域について、メモり
56に対してバッファメモリ49から読出されたデジタ
ルデータが書込まれた後に、アウター誤り訂正デインタ
ーリーブ部57によるアウター誤り訂正動作とデインタ
ーリーブ動作とが実行されている状態であり、アウター
誤り訂正デインターリーブ部57によるアウター誤り訂
正動作とデインターリーブ動作とが終了したデジタルデ
ータが記憶されているB面の記憶領域から読出されたデ
ジタルデータが出力端子22に送出されているととも
に、バッファメモリ49から読出された新たなデジタル
データがB面に書込まれている状態を示している。
【0042】図8において、図の左側に記載してある#
0,#1,#2…、#0,#1,#2…#5は、前記し
たシャフリングのために設定された連続する6本の記録
跡ずつからなる各単位の記録跡群における個別の記録跡
のデジタルデータが記憶できる記憶領域#0〜#5を示
しており、また、B面における記憶領域#0の始まりの
部分から記憶領域#1の途中までの部分まではバッファ
メモリ49から読出された新たなデジタルデータの書込
みが終了している部分である。前記したB面における記
憶領域#1の途中までのバッファメモリ49から読出さ
れた新たなデジタルデータの書込みが終了している部分
に続く、B面における記憶領域#1の途中からから記憶
領域#3の途中までの部分まではB面の記憶領域中のデ
ジタルデータの内で、読出されて出力端子22に送出さ
れた部分であり、さらに前記したB面における記憶領域
#3の途中以降から記憶領域#5の終りまでの部分は、
B面の記憶領域中のデジタルデータの内で、これから読
出されて出力端子22に送出されるべきデジタルデータ
が記憶されている部分である。そして、前記したメモリ
56のA面とB面との使用状態は、A面とB面とについ
て順次交互に変更されるのである。
【0043】ところで、図1を参照して既述したよう
に、シャフリングのために設定された連続する6本の記
録跡ずつからなる各単位の記録跡群における連続する6
本の記録跡#0,#1〜#5のそれぞれの主要データ領
域64に含まれている336個の各シンクブロック中か
ら、ID検出部50で抽出された各単位の記録跡群にお
ける個別の記録跡を区別するための識別情報と対応し
て、書込みアドレス生成部51で発生された書込みアド
レス信号の示す書込みアドレス値と、書込みアドレス制
御部54中に設けられている書込みアドレスカウンタの
計数値とを、比較器52で比較した際に、比較器52に
おける比較結果が予め定められている大きさの差の範囲
内にあるか否かによって、比較器52ではメモリ56に
書込み許可信号を与えたり与えなかったりするような動
作を行なうとしていたが、図8に例示してあるメモリ5
6の記憶領域を参照して前記した比較器52が、メモリ
56に書込み許可信号を与えたり与えなかったりする領
域について説明すると次のとおりである。
【0044】比較器52が、メモリ56に対して書込み
許可信号を与える領域は、例えば図8に例示してあるメ
モリ56の記憶領域のB面における記憶領域#0の始ま
りの部分から記憶領域#3の途中の部分までの領域であ
り、比較器52がメモリ56に対して書込み許可信号を
与えない領域は、例えば前記したB面における記憶領域
#3の途中以降の、これから読出されて出力端子22に
送出されるべきデジタルデータが記憶されている領域で
ある。次に図9は、記録済み磁気テープに記録形成され
ている記録跡に対して1/2のオフトラックの状態で再
生動作が行なわれても、本来、再生の対象にされている
記録跡に対して隣々接の関係にある記録跡からは信号を
再生しないようなヘッドトラック幅を備えている構成態
様の回転磁気ヘッドを用いて、記録済み磁気テープの走
行速度を記録動作時の磁気テープの走行速度の1/2と
して再生動作を行なった場合を例にして、前記した比較
器52が、メモリ56に対して書込み許可信号を与える
領域(図中のENで指示する領域)と、比較器52がメ
モリ56に対して書込み許可信号を与えない領域(図中
のNOで指示する領域)とを示したものである。
【0045】これまでの説明では、磁気テープ上の位置
情報として利用する識別情報として、磁気テープに順次
に記録形成された連続する6本の記録跡#0,#1〜#
5ずつが、それぞれ単位の記録跡群とされている状態に
おける、抽出された主要データ領域64における336
個の各シンクブロック中のID領域68に含まれている
6本の記録跡の内の何番目の記録跡であるかの情報を用
いていたが、磁気テープ上の位置情報として利用する識
別情報が、記録跡単位でなく、シンクブロック単位とさ
れてもよい。また、磁気テープ上の位置情報として利用
する識別情報として、磁気テープに順次に記録形成され
た各記録跡の絶対アドレスが用いられてもよいのであ
り、前記のように磁気テープ上の位置情報として、磁気
テープに順次に記録形成された各記録跡の絶対アドレス
が用いられる場合には、図7を参照して既述したサブコ
ード領域60中に含まれているID領域72から、記録
跡の絶対アドレスの情報が抽出されて用いられるように
すればよい。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明は磁気空隙のアジマス角度が記録跡の
幅方向に対して時計まわりに90度以下の所定の角度に
設定されている磁気空隙を備えた回転磁気ヘッドと、磁
気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計
まわりに90度以下の所定の角度に設定されている磁気
空隙を備えた回転磁気ヘッドとが180度対称の位置に
設けられている上ドラムを規定の回転数で回転させ、所
定の走行速度で順方向に走行している磁気テープに、磁
気テープ上の位置情報を含むデジタルデータのビットス
トリームを記録対象信号として、前記した磁気テープの
走行方向に斜交した状態の回転磁気ヘッドの回転軌跡に
従った記録跡を形成させた記録済み磁気テープを、記録
時における磁気テープの走行速度の1/N(ただし、N
は自然数)の走行速度で順方向に走行させて再生動作を
行なって、磁気テープから再生されたデジタルデータの
ビットストリームから磁気テープ上の位置情報を抽出し
て、前記の磁気テープ上のデジタルデータの記録位置と
対応して、前記のデジタルデータの記憶位置が予め定め
られているメモリに書込む場合に、前記した磁気テープ
から再生されたデジタルデータの磁気テープ上の位置情
報が、前記したメモリに設定されている記憶領域内の記
憶位置と対応しているか否かを判別して、前記した磁気
テープから再生されたデジタルデータの磁気テープ上の
位置情報が、前記したメモリに設定されている記憶領域
外の記憶位置と対応している場合に、前記の位置情報が
付されているデジタルデータがメモリに記憶されないよ
うにしたものであるから、本発明のデジタルデータ記録
再生装置では、例えば、磁気テープT上に記録形成され
た記録跡を回転磁気ヘッドが横切るような状態で再生さ
れたデジタルデータが、その時点以後に前記のメモリか
ら読出されるべき記憶位置と対応する磁気テープ上の位
置情報を含むデジタルデータであった場合には、それが
メモリに書込まれないから、出力されるべき正しいデジ
タルデータが消失するようなことが起こらないのであ
り、本発明によれば既述した従来の問題点は良好に解決
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルデータ記録再生装置の一例構
成を示すブロック図である。
【図2】VCRのテープ走行系の概略構成を示す斜視図
である。
【図3】記録済み磁気テープの記録跡と回転磁気ヘッド
の回転軌跡との関係を説明するための図である。
【図4】記録フォーマットを示す図である。
【図5】主要データ領域のシンクブロックの構成例を示
す図である。
【図6】記録フォーマットとサブコード領域のシンクブ
ロックの構成例を示す図である。
【図7】回転磁気ヘッドの配置例を示す平面図である。
【図8】メモリにおける記憶領域を説明するための図で
ある。
【図9】メモリの記憶領域への書込み許可範囲と書込み
不許可範囲を説明するための図である。
【符号の説明】
DB…ドラムベース、Dd…下ドラム、Du…上ドラ
ム、Hp,Hm…回転磁気ヘッド、T…磁気テープ、T
e…磁気テープの基準縁、1…供給リール台、2…巻取
りリール台、3…カセットケース、4…供給リール、5
…テンションポール、6,16…ガイドポール、7…全
幅消去ヘッド、8…インピーダンスローラ、9,14…
ローディングポール(垂直ガイドローラ)、10,13…
傾斜ガイド(スラントポール)、15…コントロールヘ
ッド、17…ピンチローラ、18…キヤプスタン、19
…巻取りリール、23…操作部、24…制御部、25…
制御信号発生部、26…記録信号処理部、27…ドラム
回転制御回路、28,35…信号発生器、29,36…
増幅器、30,34…駆動増幅器、32…テープ速度信
号発生回路、33…速度制御回路、31…キャプスタン
モータ、39…録再切換スイッチ、40…再生信号処理
部、41…再生増幅器、42…波形等化回路、43…符
号検出回路、44…フェーズ・ロックド・ループ、45
…復調器、46…同期検出保護回路、47…インナー誤
り訂正回路、48…データ部抽出部、49…バッファメ
モリ、50…ID検出部、51…書込みアドレス生成
部、52…比較器、53…プログラマブル分周器、54
…書込みアドレス制御部、55…読出しアドレス制御
部、56…メモリ、57…アウター誤り訂正・デインタ
ーリーブ回路、
フロントページの続き (72)発明者 山田 康明 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地日本ビクター株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−265702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 321 H04N 5/7826

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方
    向に対して時計まわりに90度以下の所定の角度に設定
    されている磁気空隙を備えた回転磁気ヘッドと、磁気空
    隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわ
    りに90度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙
    を備えた回転磁気ヘッドとが180度対称の位置に設け
    られている上ドラムを規定の回転数で回転させ、所定の
    走行速度で順方向に走行している磁気テープに、磁気テ
    ープ上の位置情報を含むデジタルデータのビットストリ
    ームを記録対象信号として、前記した磁気テープの走行
    方向に斜交した状態の回転磁気ヘッドの回転軌跡に従っ
    た記録跡を形成させた記録済み磁気テープを、記録時に
    おける磁気テープの走行速度の1/N(ただし、Nは自
    然数)の走行速度で順方向に走行させて再生動作を行な
    う手段と、磁気テープから再生されたデジタルデータの
    ビットストリームから磁気テープ上の位置情報を抽出す
    る手段と、磁気テープ上のデジタルデータの記録位置と
    対応して、前記のデジタルデータの記憶位置が予め定め
    られているメモリと、前記した磁気テープから再生され
    たデジタルデータの磁気テープ上の位置情報が、前記し
    たメモリに設定されている記憶領域内の記憶位置と対応
    しているか否かを判別する手段と、前記した磁気テープ
    から再生されたデジタルデータの磁気テープ上の位置情
    報が、前記したメモリに設定されている記憶領域外の記
    憶位置と対応している場合に、前記の位置情報が付され
    ているデジタルデータがメモリに記憶されないようにす
    る手段とを備えているデジタルデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方
    向に対して時計まわりに90度以下の所定の角度に設定
    されている磁気空隙を備えた回転磁気ヘッドと、磁気空
    隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわ
    りに90度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙
    を備えた回転磁気ヘッドとが180度対称の位置に設け
    られている上ドラムを規定の回転数で回転させ、所定の
    走行速度で順方向に走行している磁気テープに、磁気テ
    ープ上の位置情報を含む1/N(ただし、Nは自然数)
    に時間軸圧縮された状態のデジタルデータのビットスト
    リームを記録対象信号として、前記した磁気テープの走
    行方向に斜交した状態の回転磁気ヘッドの回転軌跡に従
    った記録跡を形成させた記録済み磁気テープを、記録時
    における磁気テープの走行速度の1/Nの走行速度で順
    方向に走行させて再生動作を行なう手段と、磁気テープ
    から再生された時間軸圧縮された状態のデジタルデータ
    のビットストリームから磁気テープ上の位置情報を抽出
    する手段と、磁気テープ上のデジタルデータの記録位置
    と対応して、前記のデジタルデータの記憶位置が予め定
    められているメモリと、前記した磁気テープから再生さ
    れた時間軸圧縮された状態のデジタルデータの磁気テー
    プ上の位置情報が、前記したメモリに設定されている記
    憶領域内の記憶位置と対応しているか否かを判別する手
    段と、前記した磁気テープから再生された時間軸圧縮さ
    れた状態のデジタルデータの磁気テープ上の位置情報
    が、前記したメモリに設定されている記憶領域外の記憶
    位置と対応している場合に、前記の位置情報が付されて
    いるデジタルデータがメモリに記憶されないようにする
    手段とを備えているデジタルデータ記録再生装置。
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