JP3118680U - 防犯・安全ネジ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車や単車等のように振動の激しい箇所に使用されるネジ体の緩み防止を確実に行うことができ、しかも、取り付け後には、陸運事務局の地域名等などを印すことのできる防犯・安全ネジ構造を提供する。
【解決手段】工具の先端部分を係止させる凹部11aがネジ頭11の表面に形成されたネジ体1と、前記凹部11aに打ち込み又は圧入により埋没され、当該凹部11aからの抜け外れが不能となる埋込材2と、を備えてなる防犯ネジ構造において、前記ネジ頭11を嵌入する凹所31を形成すると共に、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成された座体3と、この座体3の締結面3aには、前記ネジ体1を螺合した際に弾性変形可能な弾性体4を埋設してなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、所望の締結面にネジ体をネジ止めした後、そのネジ頭に形成されている凹部に埋込材を埋没させて塞ぎ、いたずらや犯罪を目的としたネジ体の取外しを防止できる防犯ネジ構造の改良に関する。
従来より、自動車のナンバープレート或いは公園の遊具等を取り付けているネジを取り外して、前記ナンバープレートを犯罪などに悪用したり、或いは遊具等を壊したりする悪戯が多発しており、そのため、このような事件を未然に防止することを目的とする防犯ネジ構造が提案されている。
その一つとして、角棒スパナ、ドライバ、レンチなどの工具の先端部分を係止させて回転操作させるための四角穴、六角穴、十字穴、すり割り等からなる凹部がネジ頭の表面に形成されたネジ体と、前記凹部に打ち込み又は圧入により埋没され、当該凹部からの抜け外れが不能となる埋込材と、前記ネジ頭を嵌入する凹所を形成すると共に、外部からの取外しが不能な形状に形成された座体と、を備えてなる防犯ネジ構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この防犯ネジ構造は、所定の個所をネジ締めして固定した後、ネジ頭に形成されている凹部に埋込材を埋設して、ネジ体の抜き取りを防止できるものとして、本出願人が、先に特許出願し、その登録が認められて、現在、関係者からも好評を得ている。
一方、自動車のナンバープレートの場合には、従来より、取り付けたネジ体のネジ頭に、陸運事務局の地域名等が刻印された封緘を被覆している。
特開2003−90322号
このように、従来の防犯ネジ構造では、様々な防犯対策が可能であるとして、現在好評を得ているが、以下の点で改良の余地があった。
すなわち、自動車や単車等に使用される防犯ネジ構造では、例えば、ナンバープレートを取り付けた後、前記ネジ体に激しい振動を受け、この振動によって、僅かであるが、前記ネジ体が緩んでしまう恐れがある。
そのため、激しい振動を長時間受けても、ネジ体が緩まない確実な構造が望まれている。
また、ナンバープレートに取り付ける場合においては、前記ネジ頭が座体に形成された凹所に埋設されるために、前記ネジ頭に封緘を被覆して取り付けることができない問題がある。
更に、ナンバープレートや遊具等に取り付けされた後のネジ体は、その抜き取りを防止できる点では良いのであるが、取り付けされた後のネジ頭の周囲が外被された角ばった状態であるため、作業者の衣服等が引っ掛かり易く、特に、公園の遊具等に使用された場合には、幼児等がネジ頭に引っ掛かって怪我をする危険がある。
本考案は、かかる課題を解決することを目的とするもので、自動車や単車等のように振動の激しい箇所に使用されるネジ体の緩み防止を確実に行うことができ、しかも、取り付け後には、陸運事務局の地域名等などを印すことのできる安全な防犯・安全ネジ構造を提供する。
上記目的を達成するため、本考案に係る防犯・安全ネジ構造は、角棒スパナ、ドライバ、レンチなどの工具の先端部分を係止させて回転操作させるための四角穴、六角穴、十字穴、すり割り等からなる凹部がネジ頭の表面に形成されたネジ体と、前記凹部に打ち込み又は圧入により埋没され、当該凹部からの抜け外れが不能となる埋込材と、を備えてなる防犯ネジ構造において、前記ネジ頭を嵌入する凹所を形成すると共に、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成された座体と、この座体の締結面には、前記ネジ体を螺合した際に弾性変形可能な弾性体を埋設してなることを特徴とする。
このように、本考案では、ネジ頭を嵌入する凹所を形成すると共に、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成された座体を設けているため、ナンバープレートや遊具等に取り付けされた後のネジ頭の周囲は、座体の凹所に完全に埋没され、角ばった部分が外被されないため、作業者の衣服等を引っ掛けたり、或いは、幼児等がネジ頭に引っ掛かって怪我をする危険がなく、安全である。
ここで、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状とは、外部に工具の先端部分を係止する部分が外被されない形状であって、且つ外面に尖った部分が外被されない滑面な状態を意味している。
また、座体の締結面には、弾性変形可能な弾性体を埋設しているため、ネジ体をネジ締めすれば、ネジ頭が座体を押し付けると共に、この座体でナンバープレート等の締結面を押し付けて、前記ナンバープレート等を取り付ける構造にしているため、前記座体がナンバープレート等の締結面に押し付けられる際には、前記弾性体が弾性変形された状態、すなわち、弾性体が外方に弾性付勢した状態で取り付けされるので、座体からネジ体に向けて常に押圧した状態となり、このネジ体の緩みを確実に防止できる。
本発明の座体は、破壊され難い金属製材料であれば良いが、硬質の合成樹脂で形成しても構わない。
また、本考案の弾性体は、座体に埋設されて一体化した構造であるので、取り付け作業時においては、ワッシャなどの部品を必要としないため作業性や取扱性を至極向上させることができる。
しかも、本考案の弾性体は、座体の締結面に埋設された構造であるので、ネジ体をネジ締め作業する際にも、前記ネジ体と共回りすることがないため、前記弾性体がナンバープレート等の締結面に摺れて、締結面を傷付きを防止できるうえ、弾性体の寿命も伸ばすことができる。
また、本考案の弾性体として、金属製のバネやゴム状弾性体等が挙げられるのであるが、特に、ゴム状弾性体が、以下に述べる理由より、望ましい。
即ち、本考案に係る防犯・安全ネジ構造をネジ締めすれば、前述のように、前記弾性体によってネジ体の緩みが防止されるのであるが、特に、ゴム状弾性体は、部材との粘性力・摩擦抵抗力が強いため、自動車、単車等の激しい振動に対しても緩むことがなく、確実にナンバープレート等を取り付けできるからである。
このようなゴム状弾性体としては、特に限定されるものではなく、天然ゴム或いは合成ゴム等、いずれのものでも良く、例えば天然ゴムの他、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム、スチレンゴム、シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、イソブチレン−イソプレンゴム(IIR)、エチレン−プロピレン・コポリマー(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエン・ターポリマー(EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、エチレン−酢酸ビニル・コポリマー(EVA)、ポリアルキレン・スルフィド、シリコンゴム、ポリ(クロル・トリフルオロエチレン)(CFM)、フッ化ビニリデン−6フッ化プロピレン・コポリマー(FPM)、ウレタンゴム(AU,EU)、プロピレンオキシドゴム(POR)、エピクロルヒドリンゴム(CHR)、アクリル酸エステル−アクリロニトリル・コポリマー(ANM)又はアクリル酸エステル−2−クロルエチルビニルエーテル・コポリマー(ACM)等の合成ゴムなどが挙げられ、具体的には、これらを用いたゴム製Oリングが望ましい。
また、本考案は、前記ネジ体に螺合されるネジ溝を備え、且つ外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成されたナット体を、更に備えた防犯・安全ネジ構造をも提供している。
すなわち、この考案では、従来からボルト、ナットで取り付けされる様々な部品、例えば、バンパーやスポイラー等の外部部品、又はカーコンポ等の室内部品などにも使用することができ、これら様々な部品にかかる激しい振動に対しても緩むことがないうえ、これら部品の取り外しを防止することができるのである。
また、ナット体も、引っ掛かりのない形状に形成しているので、特に、公園の遊具等のように締結面の裏側にも人が触れる危険のある場所では、幼児等がナット体に引っ掛かって怪我をすることを防止できる。
そのため、本考案では、座体の締結面及び/又はナット体の締結面には、前記ネジ体を螺合した際に弾性変形可能な弾性体を埋設している。
特に、座体の締結面だけでなく、ナット体の締結面にも前記弾性体を備えた場合では、前記ナンバープレート等の締結面を、その両面から弾性体で挟んだ状態にして取り付けされるので、ネジ体の緩みを更に確実に防止できる。
また、本考案では、弾性体を複数形成することも可能であり、具体的には、弾性体が、径の異なる複数のゴム製Oリングからなり、しかもそれらが座体及び/又はナット体の同心円状に、2重乃至3重の弾性体を形成したもの、又は、球状・粒状の弾性体を複数点在させたもの、或いは、線状の弾性体を複数設けたものであっても良い。
このように弾性体を複数形成すれば、弾性体と締結面との接触面積を増すことができ、その粘性力・摩擦抵抗力が更に強まり、自動車、単車等の激しい振動に対してもネジ体が緩むことなく、確実にナンバープレート等を取り付けできる。
更に、本考案では、ネジ体、埋込材、座体、ナット体の少なくとも1つの表面には、文字・図形・色又はこれらの組み合わせによって、識別される表示部を形成することも提案している。
すなわち、従来より、自動車のナンバープレートの場合には、取り付けたネジ体のネジ頭に、陸運事務局の地域名等が刻印された封緘を被覆して、ナンバープレートを取り付けた場所が特定されるようにしている。
ところが、本考案の防犯・安全ネジ構造は、その防犯目的のため、ナンバープレート等の取り外しをできない構造にしており、例えば、座体とナンバープレートとの間が密着された隙間のない状態で取り付けされる構造である。
そのため、座体とナンバープレートの間に凹みを形成させて、従来同様に封緘の開放端が係止する係止部分を形成することも考えたが、このような凹みを形成すれば、前記封緘を係止できる反面、前記凹みにバール等の先端を係止し易くなり、防犯目的を損なう危険がある。
そこで、本考案では、従来の封緘に代えて、ネジ体、埋込材、座体、ナット体の少なくとも1つの表面には、文字・図形・色又はこれらの組み合わせによって、識別される表示部を形成するようにしたものである。
特に、埋込材は、ネジ体をネジ締めした最終工程で打ち込みするものであるから、従来の封緘のように、ナンバープレートの取り付けが確実に行われた後に行うものとして適しており、表示部を埋込材の表面に形成するのが望ましい。
この埋込材は、ネジ頭の凹部内に埋没される大きさと形状を有し、その先端部分が座屈し易い軟性の材料が適しており、具体的には、鉛、軟鉄、銅、亜鉛、アルミニウム、錫、若しくはこれら材料の1又は複数の材料を主材料とする合金で形成された軟質金属材料で形成するのが好ましい。
なお、表示部は、陸運事務局の地域名等を示す従来同様の表示で良く、例えば、東京の陸運事務局ならば「東」、大阪の陸運事務局ならば「大」という具合である。
本考案によれば、次のような効果がある。
請求項1に係る防犯・安全ネジ構造によれば、ナンバープレートや遊具等に取り付けされた後のネジ頭は、角ばった部分が外被されないため、作業者の衣服等を引っ掛かけたり、或いは、幼児等がネジ頭に引っ掛かって怪我をする危険がなく、安全である。
また、ネジ体をネジ締めすれば、前記弾性体が弾性変形された状態で取り付けされるので、座体からネジ体に向けて常に押圧した状態となり、激しい振動を長時間受けても、ネジ体の緩みを確実に防止できる。
また、弾性体は、座体の締結面に埋設されて当該座体と一体化しているので、取り付け作業時においては、ワッシャなどの部品を必要とせず、作業性や取扱性を至極向上させることができる。
しかも、本考案の弾性体は、座体の締結面に埋設された構造であるので、ネジ体をネジ締め作業する際にも、前記ネジ体と共回りすることがないため、前記弾性体がナンバープレート等の締結面に摺れて、締結面を傷付きを防止できるうえ、弾性体の寿命をも伸ばすことができる。
請求項2に係る防犯・安全ネジ構造によれば、請求項1のものと、ネジ体に螺合されるネジ溝を備え、且つ外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成されたナット体を備えた構造にしているので、従来からボルト、ナットで取り付けされる様々な部品、例えば、バンパーやスポイラー等の外部部品、又はカーコンポ等の室内部品などにも使用することができ、これら様々な部品にかかる激しい振動に対しても緩むことがないうえ、これら部品の取り外しを防止することができる。
また、座体の締結面だけでなく、ナット体の締結面にも前記弾性体を備えた場合では、前記ナンバープレート等の締結面を、その両面から弾性体で挟んだ状態にして取り付けされるので、ネジ体の緩みを更に確実に防止できる。
請求項3に係る防犯・安全ネジ構造によれば、弾性体が、ゴム製Oリングであるため、部材との粘性力・摩擦抵抗力が強く、自動車、単車等の激しい振動に対しても緩むことがなく、確実にナンバープレート等を取り付けできる。
請求項4に係る防犯・安全ネジ構造によれば、弾性体を複数形成しているので、弾性体と締結面との接触面積を増すことができ、その粘性力・摩擦抵抗力が更に強まり、自動車、単車等の激しい振動に対してもネジ体が緩むことなく、より確実にナンバープレート等を取り付けできる。
請求項5に係る防犯・安全ネジ構造によれば、ネジ体、埋込材、座体、ナット体の少なくとも1つの表面には、文字・図形・色又はこれらの組み合わせによって、識別される表示部を形成しているので、特に、自動車のナンバープレートの場合には、従来の封緘に代えて、陸運事務局の地域名等等を特定して表示することができる。
以下、本考案に係る防犯・安全ネジ構造を図面とともに説明する。
図1は、本考案に係る防犯・安全ネジ構造Aの一実施例を示す使用状態図、図2は、図1で示した要部の一部を拡大した部分断面図である。
なお、本実施例では、自動車のナンバープレートNを取り付ける場合の防犯・安全ネジ構造Aを示しているが、これに限定されるものではなく、例えば、自動車・単車・電車・航空機等の各種部品、或いは、公園の遊具等、その用途は様々である。
この防犯・安全ネジ構造Aは、角棒スパナ、ドライバ、レンチなどの工具の先端部分を係止させて回転操作させるための四角穴、六角穴、十字穴、すり割り等からなる凹部11aがネジ頭11の表面に形成されたネジ体1と、この凹部11aに打ち込み又は圧入により埋没され、凹部11aからの抜け外れが不能となる埋込材2と、ネジ頭11を嵌入する凹所31を形成すると共に、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成された座体3と、を備えてなり、座体3の裏面となる締結面3aには、図2で示すように、ネジ体1を螺合した際に弾性変形可能なゴム製Oリングである弾性体4を埋設してなる。
また、ネジ頭部11の形状は、工具でネジ締め可能な形状であれば良く、ここでは、断面略台形の円錐状に形成したネジ頭部11に、六角レンチでネジ締め可能な六角状の凹部11aを形成したものを例示したが、これに限定されるものでなく、例えば、ナット頭のような角柱状ものでも構わない。
一方、座体3には、ネジ頭11の形状に応じて、これを嵌入する凹所31を形成すると共に、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成している。
本実施例では、ネジ体1の軸部12を貫通するリング状に形成された座体3の表面には、台形状のネジ頭11が嵌入可能なように、内径側に向けて傾斜させて窪ませた凹所31を形成し、この凹所31にネジ頭11が嵌入されたときには、座体3とネジ頭11とが断面台形の円盤状に形成されることによって、外面には尖った部分が外被されず、引っ掛かりのない全体形状にしたものを例示している。
なお、ナンバープレートの車体側には、ネジ溝N1が設けられており、ネジ体1の軸部12は、このネジ溝N1に螺合されるように形成している。
このように構成した防犯・安全ネジ構造Aは、以下の要領で使用する。
先ず、座体3にネジ体1の軸部12を貫通させたうえで、この軸部12をナンバープレートNの取付穴N2を通じて、車体側に形成されたネジ溝N1に手で軽く回しながら螺合して、ネジ体1を仮止めする。
次に、ネジ頭11の表面に形成された六角穴の凹部11aに、六角柱形状のネジ回し工具の先端部分を係止したうえで、これを回転操作してネジ締めすれば、ネジ頭11が座体3に押し付けられると共に、この座体3がナンバープレートNを押し付けて、当該ナンバープレートNを車体に確実に取り付けできる。
このネジ締めの際、座体3の締結面3aに設けた弾性体4は、図2で示すように、その押圧によって弾性変形した状態で取り付けされるので、弾性体4を埋設した座体3からネジ体1に向けて常に押圧した状態となり、このネジ体1の緩みを確実に防止できる。
なお、図面上、図2では、座体3とナンバープレートNとの間には、弾性変形した弾性体4によって隙間が形成されているように見えるが、実際には、弾性体4は押し潰された状態になるので、座体3とナンバープレートNとは密着された状態となり、隙間が生じることはない。
このようにして、ナンバープレートNを車体にネジ締めした後、外被されている凹部11aに向けて、当該凹部11aと略同形の六角柱状に形成した鉛製の埋込材2をハンマー等で打ち込んで、この埋込材2を凹部11aに埋没させるのである。
また、図示しないが、凹部11aの底面に接合される側壁には、更に周方向に向けて溝を形成しておくのが好ましく、この溝を形成することで、埋込材2が前記溝にまで埋設されて、埋込材2を外部から取り外しすることを確実に防止できる。
また、本実施例では、埋込材2の表面に「大」の文字が刻設された表示部5を備えた埋込材5を示しており、ナンバープレートNの取り付け作業が、例えば、大阪の陸運事務局で行なわれたことを外部から目視によって容易に識別できるようにしている。
このような表示部5を備えた埋込材2によれば、従来の封緘と同じく、ナンバープレートNの取り付けが確実に行われた後の認証標識として使用することができる。
以上、説明した通り、本考案に係る防犯・安全ネジ構造Aによれば、ネジ締めした後のネジ体1の取り外しを確実に防止できることは勿論、ネジ体1をネジ締めすれば、ネジ頭11は、座体3の凹所31に完全に埋没して、ネジ頭11の周囲が座体3で覆われ、角ばった部分が外被されないため、作業者の衣服等を引っ掛かけたり、或いは、幼児等がネジ頭11に引っ掛かって怪我をする危険がなく、安全である。
また、弾性体4が弾性変形された状態で取付面3aに密着して取り付けされるため、激しい振動を長時間受けても、ネジ体1の緩みを確実に防止できる。
しかも、弾性体4は、座体3の締結面3aに埋設されて一体化しているので、取り付け作業時においては、ワッシャなどの部品を必要とせず、作業性や取扱性を至極向上させることができる。
また、本考案の弾性体4は、座体3に埋設しているので、ネジ体1をネジ締め作業する際にも、ネジ体1と共回りすることがないため、弾性体4がナンバープレートNに摺れて、ナンバープレート表面の傷付きを防止できるうえ、弾性体4の寿命をも伸ばすことができる。
更に、埋込材2の表面に表示部5を形成すれば、従来の封緘を用いることなく、自動車のナンバープレートNを取り付けた陸運事務局の地域名等を特定して表示することができる。
図3は、本考案に係る防犯・安全ネジ構造Aの他の実施例を示し、図3(a)は、本考案に係る防犯・安全ネジ構造Aの他の実施例を示す分解斜視図、図3(b)は、(a)の使用状態における要部の一部を拡大した部分断面図である。
ここで、図1、図2と共通する部位には、同一の番号を付して、その説明は省略することとし、以下では、本実施例の特徴についてのみ説明する。
この防犯・安全ネジ構造Aは、図1、図2で示したネジ体1、埋込材2、座体3に加え、ネジ体1に螺合されるネジ溝61を備え、且つ外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成されたナット体6を更に備えた構造にしてなり、これら座体3及びナット体6の締結面3a、6aに、ネジ体1を螺合した際に弾性変形可能な弾性体4を埋設してなる。
本実施例では、図1、図2で示した構造のものに加え、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成されたナット体6を更に設けた構造にしているので、特に、図3(b)で示すように、ネジ溝N1が予め形成されていない2つの部材を締結する場合に好ましく、例えば、バンパーやスポイラー等の外部部品、又はカーコンポ等の室内部品、或いは、公園の遊具などを取り付けるための防犯・安全ネジ構造Aとして使用できる。
そのため、これら様々な部品にかかる激しい振動に対しても緩むことがないうえ、これら部品の取り外しを防止することができる。
また、ネジ頭11は、座体3の凹所31に完全に埋没して、ネジ頭11の周囲が座体3で覆われ、角ばった部分が外被されず、且つ、ナット体6も外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成されているため、作業者の衣服等を引っ掛かけたり、或いは、幼児等がネジ頭11に引っ掛かって怪我をする危険がなく、安全である。
このように、本考案に係る防犯・安全ネジ構造Aによれば、これら様々な部品に対してもネジ締めした後のネジ体1の取り外しを確実に防止できることは勿論、ネジ体1をネジ締めすれば、弾性体4が弾性変形された状態で取り付けされるため、激しい振動を長時間受けても、ネジ体1の緩みを確実に防止できる。
また、図3(b)に示すように、座体3だけでなく、ナット体6の締結面6aにも弾性体4を備えた場合では、両部材を、その両面から弾性体4で挟んだ状態にして取り付けされるので、ネジ体1の緩みを更に確実に防止できる。
図4(a)〜(c)は、本考案の座体に埋設された弾性体の他の実施例を示した座体の取付面3a側から見た図であり、図4(a)は、径の異なる複数のゴム製Oリングからなる弾性体4が、座体3の取付面3aに2重に設けられた座体3を示し、図4(b)は、球状・粒状の弾性体4が、座体3の取付面3aの同円周上に間隔をあけて複数設けられた座体3を示し、図4(c)は、線状の弾性体が間隔をあけて縞状に複数設けられた座体3を各々示したものである。
これら図4(a)〜(c)で示すように、弾性体4を複数形成すれば、図1〜図3で示された、弾性体4と締結面3aとの接触面積を増すことができ、その粘性力・摩擦抵抗力が更に強まり、自動車、単車等の激しい振動に対してもネジ体が緩むことなく、確実にナンバープレート等を取り付けできる。
なお、図4と同様にして、複数の弾性体4をナット体6の締結面6aに設けることも勿論可能である。
本考案に係る防犯・安全ネジ構造Aの一実施例を示す使用状態図である。 図1で示した要部の一部を拡大した部分断面図である。 本考案に係る防犯・安全ネジ構造Aの他の実施例を示し、図3(a)は、本考案に係る防犯・安全ネジ構造Aの他の実施例を示す分解斜視図、図3(b)は、(a)の使用状態における要部の一部を拡大した部分断面図である。 (a)〜(c)は、本考案の座体に埋設された弾性体の他の実施例を示した座体の取付面側から見た図である。
符号の説明
A 防犯・安全ネジ構造
1 ネジ体
11 ネジ頭
11a 凹部
2 埋込材
3 座体
3a 締結面
31 凹所
4 弾性体
5 表示部
6 ナット体
6a 締結面
61 ネジ溝

Claims (5)

  1. 角棒スパナ、ドライバ、レンチなどの工具の先端部分を係止させて回転操作させるための四角穴、六角穴、十字穴、すり割り等からなる凹部がネジ頭の表面に形成されたネジ体と、前記凹部に打ち込み又は圧入により埋没され、当該凹部からの抜け外れが不能となる埋込材と、を備えてなる防犯ネジ構造において、
    前記ネジ頭を嵌入する凹所を形成すると共に、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成された座体と、この座体の締結面には、前記ネジ体を螺合した際に弾性変形可能な弾性体を埋設してなることを特徴とする防犯・安全ネジネジ構造。
  2. 角棒スパナ、ドライバ、レンチなどの工具の先端部分を係止させて回転操作させるための四角穴、六角穴、十字穴、すり割り等からなる凹部がネジ頭の表面に形成されたネジ体と、前記凹部に打ち込み又は圧入により埋没され、当該凹部からの抜け外れが不能となる埋込材と、を備えてなる防犯ネジ構造において、
    前記ネジ頭を嵌入する凹所を形成すると共に、外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成された座体と、
    前記ネジ体に螺合されるネジ溝を備え、且つ外部からの取外しが不能な引っ掛かりのない形状に形成されたナット体と、
    前記座体の締結面及び/又はナット体の締結面には、前記ネジ体を螺合した際に弾性変形可能な弾性体を埋設したことを特徴とする防犯・安全ネジネジ構造。
  3. 弾性体が、ゴム製Oリングである請求項1又は2の何れかに記載の防犯・安全ネジ構造。
  4. 弾性体が、複数形成されている請求項1乃至3の何れかに記載の防犯・安全ネジ構造。
  5. ネジ体、埋込材、座体、ナット体の少なくとも1つの表面には、文字・図形・色又はこれらの組み合わせによって、識別される表示部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の防犯・安全ネジ構造。
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