JP3117779U - ベルトとバックル - Google Patents

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Abstract

【課題】長期使用に耐え、過度の外力にも損傷し難く、製造が容易で、ユーザの装着も容易であり、さらに美観に優れ、健康増進にも寄与するベルトなどを提供する。
【解決手段】クランプ23は、その一端の中空円筒状部の内部に止め具本体24を挿入し、さらにその内部にスプリングS1と蝶番軸244を挿入した状態でバックル20の上下2個のブラケット202に形成された貫通孔にはめ込まれている。さらに、この状態で、留め具本体24の留め棒242は、その挿入部243がフレーム方向に回転しようとする状態でクランプ23に形成された孔241から飛出す構造になっている。バンド25は、一端がクランプ23の反中空円筒状部方向からクランプ23内に挿入された状態でクランプ23に周知の手段で固定され、反対側端は自由とされている。マイナスイオンを放出する前記ベルト。前記ベルト用のバックル。
【選択図】図2

Description

本考案はベルトとバックルに関し、特にバネ力で内側からバックルの内面方向に押圧された凸棒の先端がバンドに形成された孔や内側の凹み内に入り込んでバンドを留めるベルト留め機構を有し、健康にも好ましいベルトとバックルに関する。
ユーザ(人)が腰周りに装着するベルト(日本語では通常、かかる物品を「バンド」と言うが、本考案はバンドに限定されないため、「ベルト」と記載する。また、その柔軟な帯状の部分を「バンド」と記載する)の締め付け長さの調整は、一端がバックルに固定されたバンドの自由端側をもバックルに固定する(留める)ことによりなされている。一般にバンドは、合成樹脂やなめし皮にて製造されており、バックルは自動留め型バックルが使用されている。自動留め型バックルを用いると、バンドの長さの調整は容易になされる。そして、自動留め型バックルには、種々のものが提案されている。
これらの自動留め型バックルは、バンドの内面側に張付けられた細長い布等からなる多数の横溝(バンドの長さ方向に対して直交する方向)あるいは凸(歯)部とバックルに対して固定された留め部(ロッカー)とが噛合って機能が発揮される。留め部が作用する方法によって、種々の自動留め型バックルがある。
例えば、韓国実用新案登録公報20−0235276号(特許文献1)には、凸部のある細長い布と留め部が噛合う通常のタイプの自動留め型バックルが開示されている。これを図1に示す。図1において、1はフレームを有するバックルである。2は、バックルのフレームに取付けられた回転軸である。3は、回転軸2に偏心して取付けられた卵形の留め具(ロッキングユニット)である。4は、留め具3のバックル1の内側に向く部分に付けられた留め歯である。5は、留め具3の所定位置に取付けられたレバーである。6は、バンドであり、図ではその自由端側が示されている。7は、バンド6の自由端側の内面に形成された多数の突出部あるいは歯である。
また、図示しないスプリングが回転軸2に取付けられ、これにより留め具3の留め歯4は、バックル1の内側(ユーザが装着した状態で、ユーザ側)に位置しているバンド6をその内側からバックル1の内側に、即ち外側方向に押圧する様になっている。さらに、ユーザが指でレバー5をバックル1側に押すと、留め具3が図上反時計方向に回転して、その留め歯4とバックル1の内側面間に隙間ができる様になっている。
この下で、バックル1とバンド6との固定(留め)は、即ちベルトの装着は、ユーザが一方の手でバックル1を保持しつつレバー5をバックル1側に押し、他方の手でバンド6を自由端からバックル1の内側の面と留め具3との間に形成された隙間内に所定長さだけ差し込み、しかる後レバー5を元に戻すことによりなされる。即ち、レバー5を元に戻すことにより、留め具3はスプリングの力で時計方向に回転し、その留め歯4がバックル1の内側の面との間でバンド6を挟みこむことによりなされる。この際、留め歯4とバンド6の内側の多数の突出部7とが噛合うため、バンド6の所定の締め付け長さが維持され、緩みが防止される。
以上の他、留め具が中空であり、その内部に往復運動可能なシャフトとバネとカム機構とが組み込まれており、通常はバネとカム機構の作用で留め具の留め歯がバックルの内側の面を押圧し、またこれに併せてシャフトの先端が留め具の中空部の端部に形成された孔から少し飛出して押しボタン状になっており、ユーザがこの押しボタン状のシャフトの先端を留め具内に押すとカム機構の作用で留め具が回転してその留め歯とバックルの内側の面間に隙間ができるタイプのものもある。
韓国実用新案登録第20−0235276号
しかしながら、横溝あるいは凸(歯)部は、長期間の使用や、過度の外力の作用により傷みやすい。
その対策として、バンドの内側に合成樹脂製の補強用布、膜を貼り付けたり縫い付けたりすることもなされているが、必ずしも充分ではなく、さらに貼り付け、縫い付けという新たな作業が必要となる。特に、縫い付けると、縫いあとがバンドの外表面側の美観を損ねることが多いため、高級品には好ましくない。
また、強度のある材料は一般的に硬く、衣服品の補強材として使用に不適当なことが多い。
また、ユーザが適切な締め付け長さとなるまでバンドの自由端側を挿入する際には、レバーを押し続ける必要がある。
また、スプリングは雨や汗に晒され易いため、どうしても発錆したり、損傷したりし易い。
また、ユーザの腰周りは、食事の前後等で多少変化するが、その補償にも充分ではない。
これらのため、長期の使用に耐え、過度の外力が作用しても損傷し難く、製造が容易、ユーザの装着も容易かつ便利となる留め機構を有し、しかも長時間着用していても緩んだりせず美観にも優れるベルトの開発が望まれていた。
以上の他、人が着用する物であるため、健康の維持、増進にも寄与するベルトやバックルの開発が望まれていた。
本考案は、以上の課題を解決することを目的としてなされたものであり、バネ力で内側からバックルの方向に押圧された固定用棒の先端がベルトに形成されたパンチ孔等に入り込んでベルトをバックルに留めるベルト留め機構を採用したものである。また、固定用棒の先端の形状、バネ力、バネの材料、パンチ孔等の補強用材料等に工夫を凝らしたものである。また、着用者の健康の維持、増進にも工夫を凝らしたものである。以下、各請求項の考案を説明する。
請求項1に記載の考案は、
一端にガイドが他端にブラケットが設けられたバックルと、該バックルの反ガイド側に一端を固着され他端は自由端であるバンドとを有するベルトであって、
前記バンドは、自由端の近くにパンチ孔または内側の面に凹部が形成されており、
前記バックルは、そのブラケットに、前記バンドの自由端をガイドを経由してブラケットとバックル間の隙間に通したときに、固定用棒の先端がバネ力で前記バンドに形成されたパンチ孔または内側の面の凹部に内側から入り込んで前記バンドを前記バックルに固定するバンド固定部と、
ユーザの操作により、前記固定用棒の先端がバネ力に抗して前記パンチ孔または凹部から抜け出す様に作用する固定解除部とが設けられていることを特徴とするベルトである。
本考案においては、ユーザがバンドの自由端をバックルの内側にあるガイド、さらにブラケットとバックルとの間に形成された隙間を通し、バックルへの固定端側からバックルのブラケットまでのバンドの長さ(締め付け長さ)を調節した後、バンドに形成されたパンチ孔あるいは内側の面に形成された凹みに内側からバンド固定部の固定用棒の先端がバネ力で入り込む(含む、先端が孔をつき抜ける)ことによりバンドのバックルへの固定がなされる。このため、長年の使用や過度の外力によるバンドの損傷も生じ難い。
なお、バンドの固定の解除は、ユーザによる固定解除部への解除操作、具体的には押しボタン操作やレバー操作で、前記固定用棒の先端がバネ力に抗して前記パンチ孔または凹部から抜け出すことによりなされる。
また、本考案のベルトにおいては、バンド固定部と固定解除部はバックルに対してバンドの長さ方向に移動しないように、例えば固定して取り付けられあるいはバックルのブラケットに取り付けられた軸を介して回転自在に取り付けられている。さらに、ガイドとブラケットはバックルの内側面からユーザの方向に凸出しており、それらの間に形成された凹部にバンド固定部と固定解除部が位置しているため、ユーザの動きに伴いユーザの体から意図せざる力を受けることがない。このため、ユーザの動きに伴い発生した外力による意図せざるバンドの固定の解除等が防止される。
また、バンドの一端のブラケットへの固定は、直接的あるいは他の冶具を介しての間接的固定を問わない。さらに、「固定」あるいは「留め」とは、バックルとバンドがバンドの長さ方向へ相対移動しない様にすることを指す。
また、バネ力の付与手段は板バネ、スプリング等の種類を問わない。
また、「パンチ孔」とは、バンド固定部の固定用棒が貫通可能な孔を指し、形成方法、外周部を金属製輪や熱融着で補強している等の形状、構造を問わない。
また、バンド固定部と固定解除部の構造は、前記の作用をなす限り、何れもクランプに収納されている、バネは複数必要とする、操作はレバーでなく押しボタンである等の型式、構造は問わない。さらに、固定用棒の形状も同様に単なる棒状に限定されない。
請求項2に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記固定用棒の先端を前記パンチ孔または凹部に入り込ませるためのバネは、ベリリウム銅、SUS304、SUS316、ニッケルめっきピアノ線のいずれか製のスプリングであることを特徴とするベルトである。
本請求項の考案においては、バネはスプリングとしているので、小さな形状でも容易に製造、取り付けが可能となる。
また、材料がベリリウム銅、SUS304、SUS316、ニッケルめっきピアノ線のいずれか製であるので、雨や汗に晒されても発錆しにくく、バネ力の劣化も少ない。特に、スプリングが留め具の一部をなす容器の内部に装着されるタイプの留め機構の場合には、雨や汗に一層晒され難くなり、この面から一層耐久性が増加する。
請求項3に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記バンドの自由端を前記ガイドを経由してブラケットとガイド間の隙間に通した状態で適切な締め付け長さとするためにユーザがバンドの自由端を0.5kg以上の力で引っ張った時に、前記パンチ孔または凹部に前記固定用棒の先端が入り込まずそのまま引っ張り続けることが可能となる様に、前記固定用棒の先端の形状および固定用棒の先端を前記パンチ孔または凹部に入り込ませるためのバネ力とが調整されていることを特徴とするベルトである。
本請求項の考案においては、前記固定用棒の先端の形状と該固定用棒の先端を前記パンチ孔または凹部に入り込ませるためのバネ力とが調整されているので、ユーザが腰周りに装着するため締め付け長さを調節する際には、バンドの自由端をバックルのガイド、さらにブラケットとバックルとの間の隙間を通した状態で片手でバンドの自由端側を引っ張れば、わざわざもう一方の手で固定解除部を操作していなくても、固定用棒の先端がパンチ孔等に入り込むことなくバックルとバンドの相対移動がなされることとなる。このため、装着性に優れる。
ここで、引っ張り力を「0.5kg」としたのは、女性や子供でも操作が可能なことを考慮したものである。
請求項4に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記バンドは、少なくとも前記パンチ孔または凹部の形成されている部分のバンドが複数の層からなり、そのうちの1層かつ外側でない層は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ネオプレンゴム、ナイロン6のいずれか製の薄膜であることを特徴とするベルトである。
本請求項の考案においては、少なくとも前記パンチ孔または内側に凹部の形成されている部分のバンドは複数の層とし、かつそのうちの1層にポリイミド、ポリアミドイミド、ネオプレンゴム、ナイロン6のいずれか製の薄膜を使用しているため、パンチ孔または凹部が補強されることとなり、しかもこれらの材料は元来が柔軟である、あるいは柔軟なものを製造可能であるため、バンドの柔軟性は損われない。
また、ポリイミド、ポリアミドイミド、ネオプレンゴム、ナイロン6のいずれか製の層は、ユーザがベルトを装着したときに外側とならないため、ベルトの美観を損わない。なお、他人の眼につく外側の層、特にその外表面側は、装飾が容易な樹脂製、あるいは高価な雰囲気を出す皮製等とされることが好ましい。
また、バンドの柔軟性をより一層増すため、ポリイミド、ポリアミドイミド、ネオプレンゴム、ナイロン6のいずれか製の層は極薄い複数の層からなる様になされても良い。
請求項5に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記薄膜は、熱融着、耐水性かつ非硬化型接着剤のいずれかにより他層との接着がなされていることを特徴とするベルトである。
本請求項の考案においては、前記薄膜と他層との接着に熱融着、耐水性かつ非硬化型接着剤のいずれかを使用しているため、他層特に外側の層との接着性が良好なだけでなく、固着時に柔軟性を有するためバンドの屈曲性が損われず、さらに耐久性にも優れる。
請求項6に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記バンドは、少なくとも前記パンチ孔または凹部の形成されている部分がバンド長さ方向への伸縮性を有していることを特徴とするベルトである。
本請求項の考案においては、バンドはその長さ方向に多少の伸縮性を有しているので、ユーザの食事、軽い運動等による腰周りの変化に対して、一々、バンドの締め付け長さの調整を行う必要がなくなる。
なお、伸縮性の付与は、多層構造のバンドにおいては、強度の中心となる中間層をゴムとし、内層と外層を縦糸と横糸が各々バンドの長さ方向に45度傾いて織られた布製とする、多少伸縮性がある皮革を弾性を有する接着剤で貼り付ける、特に中間層を多少伸ばした状態で貼り付ける、即ち貼り付け後中間層が元にもどるため皮革層は逆に多少圧縮された状態となっている様にして接着する等の方法によりなされる。
また、「伸縮性」とは、手で軽く引っ張れば1〜3%程度伸びることを指す。
請求項7に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記バンドの素材中にマイナスイオン放出材と温度調整材を含浸させたこと、または前記バンドの素材の表面またはバックルの表面にマイナスイオン放出材と温度調整材とを含有する層を接着させたことを特徴とするベルトである。
本請求項の考案のベルトは、操作が容易であるだけでなく、含浸あるいは接着させているマイナスイオン放出材がマイナスイオンを放出するため、ベルトの着用者の神経を鎮め、快眠、食欲増進、疲労感の減少等をもたらし、健康の維持、促進に寄与する。
また、温度調整材が、ベルト等を使用者に快適な温度に維持し、健康の維持、促進に寄与する。
請求項8に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記バンドの素材中にマイナスイオン放出材と抗菌作用材を含浸させたこと、または前記バンドの素材の表面またはバックルの表面にマイナスイオン放出材と温度調整材とを含有する層を接着させたことを特徴とするベルトである。
本請求項の考案のベルトは、操作が容易であるだけでなく、含浸あるいは接着させているマイナスイオン放出材がマイナスイオンを放出するため、ベルトの着用者の神経を鎮め、快眠、食欲増進、疲労感の減少等をもたらし、健康の維持、促進に寄与する。
また、抗菌作用材が、ベルト等を清潔に維持し、ベルトの着用者の健康の維持、促進に寄与する。
請求項9に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記マイナスイオン放出材が、トルマリンであることを特徴とするベルトである。
マイナスイオン放出材としては、コスト、マイナスイオン放出度の点からトルマリンが好ましい。
請求項10に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記温度調整材が、相変換可能なパラフィンワックスであることを特徴とするベルトである。
相変換可能なパラフィンワックスは、周囲の温度が高くなれば固体から液体に変化して周囲の熱を吸収すると共に熱伝導率が高くなることにより、効率的に熱を外部に放出する。逆に、周囲の温度が低くなれば、液体から固体に変化して熱を放出すると共に、熱伝導率が低くなることにより外部への熱の放散を低下させる。これらの温度調整効果により、着用者に快適な温度となる様に作用する。
なお、相変換可能なパラフィンワックスは、直径2〜30μmのカプセルに入れられ、バンドの繊維や糸に組み込まれたり、バンドやバックルの表面にコーティングされて使用される。
請求項11に記載の考案は、前記のベルトであって、
前記抗菌作用材が、キトサンまたはコラーゲンであることを特徴とするベルトである。
キトサンおよびコラーゲンは、非溶出性であるため加工後の安定性が良好であり、溶出して皮膚にアレルギー源として作用することがなく、適度の抗菌作用を有するため、人が装着するベルトの抗菌作用材として最適である。
キトサンは、カニやエビ等の甲殻、昆虫の外皮、イカや貝などの軟体動物の器官、キノコなど菌類の細胞壁などの生体高分子から、炭酸カルシウム、タンパク質、色素などを除いて精製したキチンから、さらにアセチル基を外して、抽出して得られる。特に、カニの甲殻が好ましく使用される。なお、キチンとキトサンの混合物であるキチン・キトサンを使用してもよい。
また、コラーゲンは、繊維状タンパク質の一種であり、近年身体に対する適度の抗菌力を有する物質として注目されている。
請求項12に記載の考案は、
一端にガイドが他端にブラケットが設けられ、自由端の近くにパンチ孔または内側の面に凹部が形成されたバンドを留めるバックルであって、
前記ブラケットには、前記バンドの自由端をガイドを経由してブラケットとバックル間の隙間に通したときに、固定用棒の先端がバネ力で前記バンドに形成されたパンチ孔または内側の面の凹部に内側から入り込んで前記バンドを前記バックルに固定するバンド固定部と、
ユーザの操作により、前記固定用棒の先端がバネ力に抗して前記パンチ孔または凹部から抜け出す様に作用する固定解除部とが設けられていることを特徴とするバックルである。
本請求項の考案は、請求項1に記載のベルトのバックルのみを独立の考案として捉えたものである。このため、ユーザがベルトと組み合わせて装着したときには、請求項1の考案と同じ作用がなされ、効果が発揮される。
本考案においては、バネ力で押圧された固定用棒の先端がベルトに形成されたパンチ孔等に内側から入り込んでバンドをバックルに留めるため、長期の使用や過度の外力によりベルト留め機構の作用が損われることがない。
また、少なくともパンチ孔等が形成されている場所ではバンドを多層構造とし、そのうちの1層は補強用の層としているので、パンチ孔等の損傷が防止される。
また、バネとしてスプリングを採用し、その材質も優れたものを選定しているので、耐久性にすぐれ、美観を損うこともない。
また、補強用層の材料、接着材に工夫を凝らしているので、ベルトの柔軟性が損われない。
また、留め機構の固定用棒の先端の形状とバネ力に工夫を凝らしているため、バンドの締め付け長さの調整が容易である。
また、バンドに伸縮性を持たせているので、食事後等の締め付け長さの調整も不必要となる。
また、マイナスイオン放出材、温度調整材、抗菌作用材をベルトに含浸させるなどしているため、ユーザの健康増進に寄与する。
以下、本考案をその最良の実施の形態に基づいて説明する。なお、本考案は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本考案と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
以下、本考案をその好ましい実施の形態に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態は、パンチ孔へ挿入された留め具(固定用具、止め具、ロッキングユニット)の先端の抜出しにレバーを使用するものである。図2から図4を参照しつつ本第1の実施の形態のベルトを説明する。図2は、ベルトの要部(留め機構)の構成を示す図である。図2は、バックルに挿入されたバンドを留めている様子を示す図である。図4は、バックルへのバンドの着脱の様子を示す図である。
これらの図において、20はフレームつきのバックルであり、201はバックル20におけるベルトのガイドであり、202は(装着時)上下2箇所にあるブラケットであり、その中心には貫通孔が形成されている。23は一端が中空円筒状とされたクランプであり、241はクランプの中空円筒状の端部近くの中央に形成された孔である。24は留め具本体であり、242は留め棒であり、243は留め棒の挿入部(固定用棒あるいは留め棒の先端)であり、244は蝶番軸であり、245はレバーであり、246は留め具本体内を長さ方向に貫通して形成されたスプリング用孔であり、S1はスプリングである。25はバンドであり、251はバンドの長さ方向に複数形成されたパンチ孔である。
図2に示す様に、クランプ23は、その一端の中空円筒状部の内部に止め具本体24を挿入し、さらにその内部にスプリングS1と蝶番軸244を挿入した状態でバックル20の上下2個のブラケット202に形成された貫通孔にはめ込まれている。さらに、この状態で、留め具本体24の留め棒242は、その挿入部243がフレーム方向に回転しようとする状態でクランプ23に形成された孔241から飛出す構造になっている。
バンド25は、一端がクランプ23の反中空円筒状部方向からクランプ23内に挿入された状態でクランプ23に周知の手段で固定され、反対側端は自由とされている。
ユーザがベルトを装着する時には、バンド25の自由端がバックル20の内面とガイド201の形成する穴を通してバックル20のブラケット202方向に所定の長さだけ挿入されることとなる。この際、留め具本体24の留め棒242は、その挿入部243の挿入方向側の傾斜が適度に付されているので、バンド25の長さ方向に形成されたパンチ孔251にはまり込むことはなく、このためバンド25の挿入は円滑になされる。
次に、挿入が終了すると、留め具本体24の留め棒242先端の挿入部243が、スプリングS1の作用でバンド25のパンチ孔251に入り込むこととなる。この状態を、図3に示す。この際、留め具本体24の留め棒242は、その挿入部243の反挿入方向側の傾斜が適度に付されているので、バンド25に引っ張り力が作用してもパンチ孔251から抜け出ることはない。
次に、外すときは、ユーザがレバー245を操作して、具体的にはバックル20とレバー245を摘んでレバー245をバックル20の方向に近づけることによりなされる。即ち、このレバー245の操作により、留め具本体24が回転し、留め棒242の挿入部243も回転し、ベルト25のパンチ孔251から抜け出し、バンド25の固定(留め)が解除される。この様子を、図4に示す。
なお、図4に明白に示す様に、バックル20のガイド201とクランプ23の反ガイド側は内方に多少飛出し、その間にスペースが形成された形状であり、このスペース内にレバー245が位置するため、レバー245はユーザが操作しない限りバックル20側に回転することはない。このため、ユーザの意図しないベルトの開放、即ちバックル20とバンド25の固定の解除が防止される。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、留め具とクランプが別体である点が先の実施の形態と相違する。図5を参照しつつ本第2の実施の形態のベルトについて説明する。
図5は、ベルトの要部(留め機構)の構成を示す図である。図5において、第1の実施の形態と同じ物あるいは同じ作用をなす構成には同じ符号を付してある。以下、本実施の形態固有の構成のみを説明する。23Aは留め具本体24を内部に収納する支持ユニットである。203aと203bは、バックル20の上下に設けられたブラケットである。
本実施の形態のベルトは、留め具とクランプは別体であるため、ブラケット203a、203bには、バンド25の長さ方向に各々2箇所の細孔が形成されている。
また、クランプ23は、その反バンドの固定側端部がコの字型の冶具の垂直部に回転自在に貫通され、さらにコの字型の冶具の上下の横板部の先端が各々ブラケット203a、203bの反ガイド側の細孔に軸を介して回転可能な様に取り付けられている。
支持ユニット23Aは、外形がほぼ直方体であり、クランプ23側の端部の上下には各々短い軸が凸出して形成されている。また、前記コの字型の冶具の上下の横板部の先端には細孔が形成されており、前記支持ユニット23Aの短い軸は各々この細孔を貫通して、前記ブラケット203a、203bの反ガイド側の細孔にはめ込まれる構造となっている。
また、支持ユニット23Aのガイド201側の端部には、上下方向に貫く中空孔が形成されている。そして、第1の実施の形態のクランプ23の中空円筒状部と同じく、その中空孔の内部には留め具本体24が挿入されており、留め具本体24はまた中空であり、その内部には外周にスプリングS1が巻き付けられた蝶番軸244が挿入されており、さらに蝶番軸244の両端はブラケット203a、203bのガイド201側の細孔にはめ込まれている。また、留め具本体24が挿入されている中空孔の反ガイド側中央には、止め具本体24の留め棒242がその挿入部243がバックル20の内面側に回転しようとする状態で突き出るための穴241が形成されている。
このため、本実施の形態におけるユーザによるベルトの着用に伴うバックル20とバンド25の固定とその解除は、先の実施の形態と同じである。
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、留め棒242の挿入部243の操作がレバーの回転でなく、押しボタン操作によるのが第2の実施の形態と相違する。図6から図9を参照しつつ本第3の実施の形態のベルトについて説明する。
図6は、ベルトの要部(留め機構)の構成を示す図である。図7は、ベルトの留め機構が組立てられた状態を示す図である。図8は、バックルへのバンドの固定とその解除の様子を示す図である。図9は、押しボタン操作による留め棒の挿入部のパンチ孔への挿入と抜き出しの原理を示す図である。
図6から図9において、第2の実施の形態と同じ物あるいは同じ作用をなす構成には同じ符号を付してある。以下、本実施の形態固有の構成のみを説明する。34は留め機構全体(ロッキングユニット)を指す。341は、留め機構全体を収納するサポートユニットである。342は留め棒であり、343はその挿入部であり、344はそのレバー部である。345はレバー駆動棒であり、347はその傾斜面であり、348はその停止用突起部である。346は、押しボルトである。S2は、挿入部用スプリングである。S3は、
レバー駆動棒用スプリングである。
第2の実施の形態と同じく、留め機構全体34は、そのベルトの長さ方向両端でバックル20のブラケットにより固定される。このため、図7に示す様に、上下のブラケットには各々バンドの長さ方向に2箇所の細孔が形成されており、またサポートユニット341のガイド201側端部の上下に軸貫通用の細孔が形成され、反ガイド201側端部の上下にはブラケットの反ガイド201側細孔にはめ込むための軸状の突出部が形成されている。
また、留め棒342は、装着時にガイド側となる端部に貫通孔が形成されており、サポートユニット341の内部に(装着時に水平となる)バンドの方向に装着されたときに、その貫通孔内をサポートユニット341のガイド201側の上下2箇所の細孔を貫通する軸(図示せず)にて貫通され、これによりある程度回転可能となっている。
さらに、留め棒342の挿入部343は挿入部用スプリングS2にてバックル20の方向に押圧されている。
サポートユニット341の反ガイド側には、レバー駆動棒345がバンドの長さ方向に直交する方向に取り付けられている。さらに、その上端にはレバー駆動棒用スプリングS3が取り付けられ、これによりレバー駆動棒345は下方に押圧された状態となっている。また、サポートユニット341の下側面には、押しボルト346が上方に押込み自在に取り付けられており、その上部側先端はレバー駆動棒345の下端に折衝している。このため、図9の下の図に示す様に、ユーザが押しボルトを指で上方に(図では左方に)押すと、サポートユニット341内でレバー駆動棒345は上方に動き、図9の上の図に示す様に、指を離すとレバー駆動棒用スプリングS3により下方に押し戻されることとなる。
レバー駆動棒345は、図9に明瞭に示す様に、中央部分の肉厚が薄く両端は厚くなっており、このため押しボルト346側(図9では、右側)には傾斜面347が形成され、レバー駆動棒用スプリングS3側(図9では、左側)には停止用突起部348が形成されている。そして、通常の状態ではレバー駆動棒用スプリングS3により押しボルト346側に押圧され、停止用突起部348が留め棒のレバー部344に引っ掛った状態となっている。さらにこの状態で、レバー部344は挿入部用スプリングS2によりバックル20側に押圧されている。この結果、留め棒の挿入部343はバンド25に形成されたパンチ孔251に入り込み、バックル20とバンド25の固定がなされることとなる。図8と図9の上の図は、この状態を示す。
次に、ユーザによる押しボルト346の押圧がなされると、図9の下の図に示す様に、傾斜面347の作用の下、レバー駆動棒345は留め棒のレバー部344を押し下げつつ
左方に移動する。このため、レバー部344はレバー駆動棒345の肉厚がある右方端側で下方に押し下げられ、この結果、留め棒の挿入部343はバンド25に形成されたパンチ孔251から抜け出し、バックル20とバンド25の固定の解除がなされることとなる。図8と図9の下の図は、この状態を示す。
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、レバーの回転操作でなく、押しボタン操作により留め棒の挿入部がパンチ孔から抜け出すのは第3の実施の形態と同じであるが、押しボタンに形成された凸部と留め棒の溝の作用で止め棒が回転することが相違する。図10から図12を参照しつつ本第4の実施の形態のベルトについて説明する。
図10は、ベルトの留め機構のバックルへの取り付けの様子を示す図である。図11は、押しボタン操作により留め機構内部で留め棒が回転する様子を示す図である。図12は、押しボタン操作により留め機構の挿入部が回転する様子を示す図である。
図10から図12において、先の各実施の形態と同じ物あるいは同じ作用をなす構成には同じ符号を付してある。以下、本実施の形態固有の構成のみを説明する。442は、留め機構全体を収納する円筒状の容器である。443は留め棒の挿入部であり、444はスパイラルスリット(螺旋状に切欠いて形成された細孔)である。27aと27bは、上下のブラケットである。451は下部ブラケット27bへ円筒状の容器442を固定するための軸部であり、452は回転用軸であり、453は回転用ピンであり、454は押しボタン部である。S4は、回転軸押圧用のスプリングである。271は、上部ブラケット27aに形成された四角孔であり、下部のブラケット27bの対向する位置には円形の孔が形成されている。
留め機構の組立について説明する。図11の上下の図に示す様に、円筒状の容器442内へ軸部451、スプリングS4、回転用軸452、押しボタン部454の順に挿入する。またこの際、図12に示す様に、円筒状の容器442に形成されているスパイラルスリット444内へ回転用軸452の回転用ピン453を入り込ませておく。
次に、留め機構のブラケット27a、27bへの取り付けについて説明する。押しボタン部454の頂部の断面は四角であり、上部ブラケット27aに形成された四角孔に丁度うまく入り込み、さらにその頂部は上部ブラケット27aから上方に少し飛出す様になっている。
軸部451の下端は円筒状の容器442の下端から下方に飛出し、前記上部ブラケット27aの四角孔に対向する位置に形成されている下部のブラケット27bの円形の孔に挿入される。このため、留め機構は、上下のブラケット27a、27bに形成された四角と丸い孔に各々押しボタン部454の頂部と軸部451の下端が入り込んで装着される。これらの様子を、図10から図12に示す。
最後に、留め機構の作用について説明する。ユーザがベルトを装着している状態では、図11の上の図に示す様に、留め機構はバックル20のブラケット27a、27bにより保持されており、円筒状の容器442の内部では、スプリングS4のバネ力で回転用軸452、押しボタン部454とも上方(図では左方)に押し上げられている。この際、円筒状の容器442のスパイラルスリット444内へ回転用軸452の回転用ピン453が入り込んでいるため、円筒状の容器442は留め棒の挿入部443がベルト25のパンチ孔251内部に入り込む角度になっている。そしてこれにより、バンドの自由端側がバックル20へ固定されることとなる。
ユーザが固定を解除する際には、図11の下の図に示す様に、押しボタン部454を下方(図では右方)に押し下げる。これにより、円筒状の容器442のスパイラルスリット444内へ入り込んでいる回転用軸452の回転用ピン453のため、円筒状の容器442は留め棒の挿入部443がバンド25のパンチ孔251内部から外部に出る様に回転する。この状態で、ユーザはバンドをバックルから引抜くこととなる。
(第5の実施の形態)
本実施の形態は、バンドのパンチ孔の補強に関する。
長期間使用されると、パンチ孔が傷み、バックルとバンドの固定がうまくいかなくなることが考えられる。このため、バンドのパンチ孔のある部分を3層の薄膜からなる構造にして、中間層の材料を強度のある物質とするものである。3層構造の様子を図13に示し、さらに図2から図4に示す第1の実施の形態の留め機構を採用したベルトのパンチ孔部分にこの3層構造のバンドを採用している様子を図14に示す。これらの図において、65はパンチ孔部分に3層構造を有するバンドであり、651は内層であり、652は外層であり、653は中間層であり、655は内層651の外部側と外層652の内部側に形成された中間層を嵌め込むための凹みであり。656は強化されたパンチ孔である。
中間層653は、内層651と外層652に相互に向き合って形成された凹み655の内部に嵌め込まれている。なお、中間層653は、ナイロン6製の薄膜であり、内層の木綿製の布及び外層の皮革製に似せた樹脂膜と各々耐水性の接着剤で接着されている。ここに、補強層と接着剤をかかる材料にしたのは、硬すぎるとユーザのベルトの装着に不便であり、また食事後や運動時には適度に伸びる柔軟性あるいは弾性を有しているからである。
また、内層を木綿製布としたのは、衣服と接触するため、ユーザの激しい運動や過度の締め付け時に衣服を傷めない様にするためと適度の伸縮性を有する様に製造可能であり、外層を皮革製に似せた樹脂膜としたのは高級感を出すためと適度の伸縮性を有する様に製造可能であることによる。
本実施の形態では、中間層の上下方向の幅は、内層及び外層よりも小さくしているが、これは同じであっても良い。さらにこの際、中間層は内層と外層に縫い付けられていても良い。
また、パンチ穴656の形成されている部分だけでなく、バンド全体が3層からなる様にされていても良い。この場合には、ベルト全体に良好な伸縮性を持たせることもできる。
また、本実施の形態において、中間層653の両側にマイナスイオン放出材、温度調整材を含有する層を接着し、その外側面に内層651および外層652を縫い付けることにより、何等美観を損うことなくマイナスイオンの放出と温度の調整を行う様にしてもよい。
(第6の実施の形態)
本実施の形態は、バンドが3層構造であるのは第5の実施の形態と同じであるが、パンチ孔に代えて内側(人体側)に凹みを形成している点が相違する。以下、図面を参照しつつ本実施の形態を説明する。
図15は、3層構造のバンドに、パンチ孔に代えてその内側に凹みを形成している様子を示す図であり、図16はこのバンドを図2から図4に示す第1の実施の形態の留め機構を採用したベルトに採用している様子を示す。
これらの図において、75はバンドであり、751は内層であり、752は外層であり、753は中間層であり、755は外層の内側と内層の外側に形成された中間層を嵌め込むための凹みであり、756は内層751と中間層753に形成されたベルト留め用の凹みである。
図16に示す様に、留め機構の留め棒の挿入部243の先端がベルト留め用の凹み756内に入り込んで、バンドのバックルへの固定がなされる。
本実施の形態においては、外層に貫通孔が形成されないので、ユーザが装着した状態での美観が良好になる。また、長年の使用の結果、バンドを貫通するパンチ孔が変形し、美観を損ねる様になることもない。
図16に示す様に、本実施の形態の留め棒の挿入部243の先端は、バンドのベルト留め用の凹み内に挿入された状態では、バンドが挿入されてくるガイド側は多少丸みを有し、クランプ側ではバックルに直交する形状となっている。このため、ユーザがベルトを着用するため一方の手でバックルを保持し、他方の手でバックルのガイド内に通したバンドの自由端を丁度良い締め付け長さとなるまで引っ張る際、留め棒の挿入部243にバンドのベルト留め用の凹み756がきた時に、留め棒の挿入部先端は滑って、凹み756内に入り込まない。その結果、ユーザはわざわざレバーや押しボタンを操作しなくても、バンド75が丁度良い締め付け長さとなるまで引っ張り続けることが可能となる。この一方で、ベルトの着用時には、ユーザがレバーや押しボタンを操作しない限り、留め機構によるバックル20とバンド75の固定が解除されることがない。
(第7の実施の形態)
本実施の形態は、先の第6の実施の形態におけるベルトのバンド75に形成されたバックル20との固定用の凹み756をリングで補強するものである。図17を参照しつつ本実施の形態を説明する。
図17は、留め機構の留め棒の挿入部の先端がベルト留め用の凹み内に入り込んでバンドのバックルへの固定がなされている様子を示すものであり、先の実施の形態の図16に相当する。
図17において、762はリングであり、763はその内側端と外側端に形成されたフランジ(鍔)である。これらのフランジ763は、リングの外周側に曲げこんでバンドの内層751と中間層753を挟み込み、バンドからの脱落が防止され、併せて内層と中間層の一層の固定がなされる。またこのため、リングの外側のフランジ763を収納するため、中間層753の外部側かつ凹みの外周部には切欠きが形成されている。
本実施の形態においては、リングは補強用の中間層と併せて凹み部を一層補強する。
なお、補強用リングは、第1から第4の実施の形態のベルトのパンチ孔に設けられても良い。この場合には、バンドを補強するだけでなく、バンドの外部側に出たフランジを美しく光る金属でめっきしたりすることにより、ベルトに審美性を付加することも可能となる。
また、以上の各実施の形態のベルトは、人が腰の回りに装着するベルトに限定されず、バッグ、ハンドバック、袋等に適用されても良い。
また、自動留め機構を有するバックルでなく、手動による帯び止めに適用されても良い。
本考案のベルトは、スプリングにより内側から外側に向かって押されている固定用(留め)棒がベルトに形成されたパンチ孔や内側の凹みに入り込んでバックルとバンドを固定する(留める)ため、過度の外力で外れることがない。
また、バンドは複数層からなり、そのうちの非外側の1層を補強用層としているので、強度が優れかつ美観が損われることがない。さらに、この補強用層に弾性を持たせているので、外力で一時的に変形しても、永久歪は生じない。さらにまた、伸縮可能なので、食事後等に一々締め付け長さを調整する必要もない。
また、複数層のうち、外側の層にはパンチ孔を形成しない様にすれば、一層美観にも優れる。
これらのため、各種の物品の留め機構を有するベルトとして広く用いることができる。
従来技術のベルトの止め機構の要部の構造を示す図である。 本考案の第1の実施の形態のベルトの留め機構の要部を示す図である。 前記実施の形態において、バックルに挿入されたバンドを固定している様子を示す図である。 前記実施の形態において、バックルへのバンドの固定とその解除の様子を示す図である。 本考案の第2の実施の形態のベルトの留め機構の要部の構造を概念的に示す図である。 本考案の第3の実施の形態のベルトの留め機構の構造を示す図である。 前記実施の形態において、ベルトの留め部が組立てられた状態を示す図である。 前記実施の形態において、バックルへのバンドの固定とその解除の様子を示す図である。 前記実施の形態において、押しボタン操作による留め機構の作動の原理を示す図である。 本考案の第4の実施の形態におけるベルトの留め機構のバックルへの取り付けの様子を示す図である。 前記実施の形態において、押しボタン操作により留め機構内部で留め棒が回転する様子を示す図である。 前記実施の形態において、押しボタン操作により留め機構の挿入部が回転する様子を示す図である。 パンチ孔の部分を3層の薄膜からなる構造にしたバンドの3層構造の様子を示す図である。 前記バンドを、第1の実施の形態のベルトに採用している様子を示す図である。 3層構造のバンドに、パンチ孔に代えて凹みを形成している様子を示す図である。 前記バンドを、第1の実施の形態のベルトに採用している様子を示す図である。 バンドに形成されたバックルとの固定用の凹みをリングで補強する様子を示す図である。
符号の説明
1 バックル
2 回転軸
3 留め具
4 留め歯
5 レバー
6 バンド
7 バンド内面側の突出部
20 バックル
201 ベルトのガイド
202 ブラケット
203a ブラケット
203b ブラケット
23 クランプ
23A 支持ユニット
24 留め具本体
241 クランプの孔
242 留め棒
243 留め棒の挿入部
244 蝶番軸
245 レバー
246 スプリング用孔
25 バンド
251 バンドのパンチ孔
271 四角孔
27a 上部ブラケット
27b 下部ブラケット
34 留め機構全体
341 サポートユニット
342 留め棒
343 留め棒の挿入部
344 留め棒のレバー部
345 レバー駆動棒
346 押しボルト
347 レバー駆動棒の傾斜面
348 レバー駆動棒の停止用突起部
442 円筒状の容器
443 留め棒の挿入部
444 スパイラルスリット
451 軸部
452 回転用軸
453 回転用ピン
454 押しボタン部
65 3層構造のバンド
651 内層
652 外層
653 中間層
655 内層と外層の凹み
656 パンチ孔
75 バンド
751 内層
752 外層
753 中間層
755 中間層を嵌め込むための凹み
756 ベルト留め用の凹み
762 リング
763 リングのフランジ
S1 スプリング
S2 挿入部用スプリング
S3 レバー駆動棒用スプリング
S4 スプリング

Claims (12)

  1. 一端にガイドが他端にブラケットが設けられたバックルと、該バックルの反ガイド側に一端を固着され他端は自由端であるバンドとを有するベルトであって、
    前記バンドは、自由端の近くにパンチ孔または内側の面に凹部が形成されており、
    前記バックルは、そのブラケットに、前記バンドの自由端をガイドを経由してブラケットとバックル間の隙間に通したときに、固定用棒の先端がバネ力で前記バンドに形成されたパンチ孔または内側の面の凹部に内側から入り込んで前記バンドを前記バックルに固定するバンド固定部と、
    ユーザの操作により、前記固定用棒の先端がバネ力に抗して前記パンチ孔または凹部から抜け出す様に作用する固定解除部とが設けられていることを特徴とするベルト。
  2. 前記固定用棒の先端を前記パンチ孔または凹部に入り込ませるためのバネは、ベリリウム銅、SUS304、SUS316、ニッケルめっきピアノ線のいずれか製のスプリングであることを特徴とする請求項1に記載のベルト。
  3. 前記バンドの自由端を前記ガイドを経由してブラケットとガイド間の隙間に通した状態で適切な締め付け長さとするためにユーザがバンドの自由端を0.5kg以上の力で引っ張った時に、前記パンチ孔または凹部に前記固定用棒の先端が入り込まずそのまま引っ張り続けることが可能となる様に、前記固定用棒の先端の形状および固定用棒の先端を前記パンチ孔または凹部に入り込ませるためのバネ力とが調整されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベルト。
  4. 前記バンドは、少なくとも前記パンチ孔または凹部の形成されている部分のバンドが複数の層からなり、そのうちの1層かつ外側でない層は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ネオプレンゴム、ナイロン6のいずれか製の薄膜であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のベルト。
  5. 前記薄膜は、熱融着、耐水性かつ非硬化型接着剤のいずれかにより他層との接着がなされていることを特徴とする請求項4に記載のベルト。
  6. 前記バンドは、少なくとも前記パンチ孔または凹部の形成されている部分がバンド長さ方向への伸縮性を有していることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のベルト。
  7. 前記バンドの素材中にマイナスイオン放出材と温度調整材を含浸させたこと、または前記バンドの素材の表面またはバックルの表面にマイナスイオン放出材と温度調整材とを含有する層を接着させたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のベルト。
  8. 前記バンドの素材中にマイナスイオン放出材と抗菌作用材を含浸させたこと、または前記バンドの素材の表面またはバックルの表面にマイナスイオン放出材と温度調整材とを含有する層を接着させたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のベルト。
  9. 前記マイナスイオン放出材が、トルマリンであることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のベルト。
  10. 前記温度調整材が、相変換可能なパラフィンワックスであることを特徴とする請求項7に記載のベルト。
  11. 前記抗菌作用材が、キトサンまたはコラーゲンであることを特徴とする請求項8に記載のベルト。
  12. 一端にガイドが他端にブラケットが設けられ、自由端の近くにパンチ孔または内側の面に凹部が形成されたバンドを留めるバックルであって、
    前記ブラケットには、前記バンドの自由端をガイドを経由してブラケットとバックル間の隙間に通したときに、固定用棒の先端がバネ力で前記バンドに形成されたパンチ孔または内側の面の凹部に内側から入り込んで前記バンドを前記バックルに固定するバンド固定部と、
    ユーザの操作により、前記固定用棒の先端がバネ力に抗して前記パンチ孔または凹部から抜け出す様に作用する固定解除部とが設けられていることを特徴とするバックル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101422444B1 (ko) * 2014-03-28 2014-07-22 이정완 버클
KR20160144070A (ko) * 2015-06-08 2016-12-16 송광수 의복벨트용 버클

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