JP3117184B2 - ニンニク液で醸造酒を製造する方法 - Google Patents

ニンニク液で醸造酒を製造する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニンニク液で醸造
酒(清酒)を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニンニクが人体に有益な食物であること
は、一般に広く知られている。ニンニクの主成分は、発
見者に因んでスコルジニンまたは別名サチバミンと呼ば
れている。その主成分は、炭水化物の中のイオウ成分に
含まれている揮発成分であり、その主成分は一般家庭料
理で使用する加熱や温度では急変または消滅しないとい
うことが発表されている。
【0003】生ニンニクの口臭や刺激、辛味を除去して
胃や腸など内臓を損傷することがないように、食する前
に加熱や蒸す、煮るなどの調理をすることが推奨されて
いる。これは、刺激成分は排除しても、加熱することに
よってはニンニクの主成分(有効成分)は消滅,変化し
ないことを意味する。
【0004】このニンニクを原料として酒を製造する方
法が特公昭35−13891号公報に記載されている。
これは、次の工程からなる。 (a)ニンニクを清水に浸漬後、適当な大きさに切断す
る。 (b)これを合成酒の製造に使用されるような琥珀酸の
ような有機酸の稀薄液に浸漬する。 (c)水洗いする。 (d)これに、清水に浸漬処理した米を混和して蒸気で
蒸す。 (e)これが適温に冷却したときに、これに麹菌を接種
し、培養したものを甘味を加えたアルコール含有液中に
入れる。 (f)必要に応じて酵母菌、適当な薬草、薬草の煎液な
どを加えて醗酵醸成させる。 以上が、従来の、ニンニクを原料とする醸造酒の製造工
程である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の醸造
酒の製法では、ニンニクの粒と米を混ぜて蒸気で蒸し、
麹菌を接種して培養したものをアルコール含液中に入れ
るものであるため、ニンニク以外の米やアルコール液の
比率が高い。そのため、これらの製法を用いてニンニク
酒を製造しても、米やアルコールに対して数割程度のニ
ンニク成分しか抽出できないという問題があった。本発
明が解決すべき課題は、清酒や水や既に製造したアルコ
ールを一切使用せず、ニンニク成分を100%有効に含
有できる醸造酒の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のニンニク液で醸造酒を製造する方法は酒母
と蒸し米と米麹に、水を一切使用しない100%ニンニ
クの搾り汁から製造された脱臭ニンニク液を加えてどぶ
ろくを仕上げ、アルコール発酵させ醸造酒を作り出すこ
とを特徴とするものである。前記の、100%ニンニク
の搾り汁から製造された脱臭ニンニク液は、ニンニクの
搾り汁と大豆油とを混合撹拌し、静置して分離した透明
液を採取して60〜95℃で加熱した後静置し、浮上物
と沈澱物を分離して得た透明液を採取し、更に60〜9
5℃で加熱した後静置し、浮上物を除去して製造した脱
臭ニンニク液を使用する。日本酒は水がなければ絶対に
造り出せないものであるが、それを本発明では水を一切
使用せず、水の代わりに脱臭ニンニク液を使用して、蒸
し米、米麹、酒母を用いて、仕上がったどぶろくによる
アルコールを発酵させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を参照しな
がら具体的に説明する。まず、醪用白米3.5kgをよ
く水洗いして水切りをし、脱臭ニンニク液の中に充分浸
して、約24時間ほど放置し、米粒が液体を吸収してふ
やける状態にする。次に、この米を蒸気の通りのよい蒸
篭などの蒸し器に入れ、強火で約1時間ほど蒸す。蒸し
米が手のひらでひねり潰されて餅加減になるほどであれ
ば良い。次はその蒸し米3.5kgと米麹1.2kgと
更に酒母200gを合わせたものに、醪液の原料水とな
る本発明独自の脱臭ニンニク液7kgを加えてよくかき
混ぜる。
【0008】この脱臭ニンニク液は、本発明者が特開平
5−304924号公報「脱臭ニンニク液の製造方法お
よび包装方法」において開示した方法によって製造す
る。すなわち、ニンニクの搾り汁と大豆油とを混合撹拌
し、静置して分離した透明液を採取して60〜95℃で
加熱した後静置し、浮上物と沈澱物を分離して得た透明
液を採取し、更に60〜95℃で加熱した後静置し、浮
上物を除去するものである。
【0009】この脱臭ニンニク液と前記の原料とを混ぜ
て静置すると、最初はニンニク液を吸って蒸し米や米麹
は膨れ上がる。しばらくすれば発酵が始まる。そのう
ち、発酵しはじめたらブツブツと音を立てて発酵し、数
日経てば、醪から甘酢っぱい匂いがしてくる。夏と冬と
では発酵の進行が大分違い、大体3週間から1か月かか
ってどぶろくとして飲める状態となる。発酵中の醪の温
度は12〜16℃がちょうど良く、これより低いと発酵
が長引くので、醪の安置室の平均温度は18〜20℃位
が良い。
【0010】このようにして、醪の仕込みが充分になる
と、どぶろくに仕上がって、甘いどぶろく酒となり、飲
めるようになる。次にこれを液体と粕とに分離するた
め、どぶろく酒になったものを搾り出し、液体だけを容
器に移して暫くすると、日時が経つほど容器の底にオリ
が沈殿し、上部に澄んだ液が分離し、1か月もすれば上
澄み液は美しい透明なものとなり、これが清酒となって
出来上がるのである。以上のように原料水となる水をニ
ンニク液に取り替えて、醪仕込みからどぶろく酒に仕上
げ、それを搾り出し、上澄みの透明の液を清酒とした新
しいニンニク清酒の製造方法である。
【0011】清酒の中のアルコール含有量を酒度計で測
定する。 清酒2000ccを蒸留する。 初めの200ccは60度 次の200ccは25度 次の200ccは10度 次の200ccは3〜5度
【0012】
【発明の効果】従来の日本酒(清酒)は白米、米麹、ア
ルコールの栄養成分が主に有効視されていたが、本発明
の醸造酒は清酒の製造に必要な水に代えて100%ニン
ニク液を用い、ニンニクの成分を最大限に含有できるよ
うにした。このニンニクの成分がアルコールによって体
内に摂取されやすくなる。ニンニクの薬効成分、さらに
有効成分として栄養成分のニンニク独特の活力が、健康
上大いに効果があるものと思われる。ニンニク液とし
て、脱臭ニンニク液を使用することにより、ニンニク特
有の臭みをなくし、他人への迷惑を気にすることなく健
康増進を図ることができる。さらに原料となるニンニク
は高価なものを使用せず、一般農家で多量に生産が可能
であり、また醸造工程も手軽にできて、産業上の面から
も大いに有意義なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−108366(JP,A) 特開 昭61−92559(JP,A) 特開 昭51−76495(JP,A) 特開 平4−51884(JP,A) 特開 平5−304924(JP,A) 特公 昭35−13891(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酒母と蒸し米と米麹に、水を一切使用し
    ない100%ニンニクの搾り汁から製造された脱臭ニン
    ニク液を加えてどぶろくを仕上げ、アルコール発酵させ
    醸造酒を作り出すことを特徴とするニンニク液で醸造酒
    を製造する方法。
  2. 【請求項2】 100%ニンニクの搾り汁から製造され
    た脱臭ニンニク液は、ニンニクの搾り汁と大豆油とを混
    合撹拌し、静置して分離した透明液を採取して60〜9
    5℃で加熱した後静置し、浮上物と沈澱物を分離して得
    た透明液を採取し、更に60〜95℃で加熱した後静置
    し、浮上物を除去して製造された脱臭ニンニク液であ
    る、請求項1記載のニンニク液で醸造酒を製造する方
    法。
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