JP3117091B2 - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JP3117091B2
JP3117091B2 JP03204436A JP20443691A JP3117091B2 JP 3117091 B2 JP3117091 B2 JP 3117091B2 JP 03204436 A JP03204436 A JP 03204436A JP 20443691 A JP20443691 A JP 20443691A JP 3117091 B2 JP3117091 B2 JP 3117091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像情報を符号化する
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ファクシミリ装置においては、
送信すべき画像或いは受信した画像はページメモリに蓄
積される。また、画像編集装置においては、編集の対象
となる画像或いは編集後の画像がやはりページメモリに
蓄積される。このページメモリに必要な容量は、画像サ
イズが大きくなるにつれ、また、解像度が高くなるにつ
れて増大する。更にカラー画像を蓄積する場合には、単
色画像の3倍の容量が必要となる。例えば、A3サイズ
の4色フルカラー画像を、400dpi(ドット/イン
チ)の解像度で蓄積する場合にはメモリ容量は128M
バイトにも達する。このようにメモリ容量が増大する
と、ページメモリの価格が高くなると共に、画像データ
の読み出し/書き込みに時間がかかり処理時間が長くな
るという問題が生じる。
【0003】このような問題の解決策として、符号化デ
ータのまま編集可能な形で画像信号を高能率符号化し、
ページメモリ容量を削減することが検討されている。こ
のような符号化には、以下の3点の特性が要求される。
【0004】第1は、圧縮率が一様であることである。
すなわち、ページメモリは有限の容量で構成されるた
め、画像に依存せずに予め設定された圧縮率で符号化で
きることが必要である。第2は、符号化データのままの
編集が可能であることである。すなわち、画像信号の2
次元的位置を符号化データから直接得るため、所定の単
位に分割された画像信号を一定の符号量で符号化できる
こと、及び、所定の単位毎に独立して符号化/復号可能
なことが必要である。第3は、符号化/復号処理が一様
であることである。すなわち、ページメモリ上で符号化
するため、高速、かつ、一定の速度で符号化/復号可能
であることが必要である。
【0005】従来の蓄積・伝送用の画像符号化装置で
は、可能な限り画像信号の空間的・周波数的な冗長度を
抑圧する必要から、画像信号毎の冗長度の変動により圧
縮率が変動する。また、より高度な符号化処理を導入す
る傾向にあり、所定の画像分割単位毎に独立に符号化/
復号処理を行うことが困難である。更に、適応処理の導
入により、符号化/復号処理に要する演算量が画像信号
毎の冗長度の変動に従い大幅に変動する等の理由から、
前記の特性を満足することは困難であった。
【0006】従来の符号化方式の一つとして、特開昭5
7−174984号公報に記載されているような、画像
信号をある大きさのブロック単位に分割し、各ブロック
毎にその形状を近似するBTC(Block Truncation Codi
ng) 符号化方式と呼ばれる方式がある。
【0007】このBTC符号化方式の概略を述べると、
この方式は、図16に示す画像を、図17に示すLi ×
j 画素のブロック単位に分割する。L=Li =Lj
ブロック内の画素濃度をそれぞれaijとすると、ブロッ
ク全体の平均濃度P0 は、P0 =Σaij /L2 とな
る。図18に示すように、ブロック全体の平均濃度P0
より小さい濃度の画素の平均濃度及び画素数をP1 ,N
1 とすると、
【0008】
【数1】
【0009】となり、P0 より濃度の大きい画素の平均
濃度及び画素数をP2 、N2 とすると、
【0010】
【数2】
【0011】となる。ただし、aij≦P0 のときφij
0、aij>P0 のときφij=1という条件を満たす。
【0012】いま、L2 及び濃度の階調レベル数よりも
小さい整数m及びnを導入して、|P1 −P2 |<m、
またはN1 <n、またはN2 <nのときには、ブロック
内の濃度分布は一様と判断し、φijを全て0として、図
19に示すように濃度P0 だけでブロック全体を代表す
る。また、|P1 −P2 |≧mかつN1 ≧nかつN2
nのときには、ブロック内の濃度分布は一様でないと判
断し、図20に示すように、濃度P1 とP2 でブロック
を表す。その場合、φijが0のところにP1 、1のとこ
ろにP2 を配置することに対応する。φijを解像度情
報、P0 またはP1 、P2 を階調情報と呼ぶ。解像度情
報は数ライン分ずつまとめて既存の2値符号化方式で符
号化し、同じ情報値を持つブロックの連続する長さを既
存のランレングス符号化方式で符号化し、伝送する。こ
の符号化方式におけるパラメータm、nは、mは画像の
孤立的なノイズの除去、nはブロック内の濃度の微妙な
揺らぎの除去を行うための閾値の役割を持ち、m、n共
に大きい値を持つ程画像は平均化される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
式は、ブロック内画素をたかだか2階調でしか表せない
ことから、符号化効率を上げるためにブロックサイズL
を大きくすると画質劣化が大きく、特に濃度勾配がなだ
らかな領域で劣化が激しいという問題がある。また、す
べてのブロックに対して解像度情報が均等に割当てられ
ているため冗長度が高いという欠点があった。このた
め、解像度情報を数ライン分まとめて2値符号化するこ
とでその冗長度を低くすることが行われているが、十分
ではなかった。
【0014】また、パラメータm,nの選択による符号
量の制御が困難であり、更に、符号化されたままでの画
像編集が困難であるという問題もあった。
【0015】本発明は、上記従来技術の欠点を取り除く
ために、画像の内容に応じて異なった複数の階調数を用
いてブロックを表現できるように拡張し、用いた階調数
に対応して必要な解像度情報のみを伝送することによっ
て、ブロックサイズを大きくして符号化効率を上げた場
合でも画質劣化が少なく、かつ冗長な解像度情報を伝送
しないために符号化効率が大きい符号化方式を実現する
ことを目的とする。
【0016】また、本発明は、入力画像信号をブロック
化した毎に特徴量分析手段によって波形/利得を分析し
て符号化モードを決定し、これに応じて後段のブロック
近似符号化手段によって適応的にブロック近似符号化を
実行することによって、予め符号化モードを決定してお
く必要なく、符号化モードの組合せを自由に変更できる
ようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の画像符号化装置
は、画像を標本化し複数の画素からなるm×n画素
(m,nは正整数)の入力ブロックに分割するブロック
化手段と、前記入力ブロックの階調と解像度を分類する
ブロック分類手段と、前記入力ブロック内の階調と解像
度の符号量が前記入力ブロック毎に所定の符号量となる
よう割り付けられた複数のブロック近似符号化手段とか
ら構成され、前記分類手段によって分類された結果に従
い前記複数のブロック近似符号化手段を適応的に切り替
えてブロック近似符号化を行うことを特徴とする。
【0018】また、本発明の画像符号化装置は、画像を
標本化し複数の画素からなるm×n画素(m,nは正整
数)の入力ブロックに分割するブロック化手段と、前記
入力ブロック内の平均値を求める平均値算出手段と、前
記入力ブロック内の各画素から前記平均値算出手段で求
められた前記平均値を減算する平均値分離手段と、該平
均値分離手段によって得られる平均値分離ブロックの解
像度方向と階調方向の特徴量を分析する分析手段と、該
分析手段の結果から予め設定された複数の前記平均値分
離ブロック内の画素間引き形状と画素間引き比率、及
び、前記平均値分離ブロック内の画素の階調数を各々独
立に決定するモード決定手段と、該モード決定手段によ
って決定された画素間引き形状と画素間引き比率に従っ
て前記平均値分離ブロック内の画素を間引く解像度近似
手段と、前記解像度近似手段によって間引かれた前記平
均値分離ブロック内の画素を前記モード決定手段で決定
された階調数で量子化する階調近似手段と、前記平均値
算出手段からの前記平均値と前記モード決定手段の決定
結果と前記階調近似手段の出力を多重化して符号データ
を構成する多重化手段とを備え、前記分析手段において
前記入力ブロックの解像度方向の特徴量を分析する場合
において、予め求めたm×n画素(m,nは正整数)、
或いは、その正整数比j(jは正整数)で分割した画素
からなる複数の代表形状ブロックの組の各々と前記平均
値分離ブロックとの近似度を求め、最も近似度の高い代
表形状ブロックのインデックス、或いは、j個に分割さ
れたブロック毎の最も近似度の高い代表形状ブロックの
インデックスの組を前記入力ブロックの解像度方向の第
1の特徴量とし、少なくとも前記インデックス或いは得
られたj個のインデックスの組が互いに一致する比率を
前記平均値分離ブロックの形状の複雑度を示すパラメー
タとし、この複雑度を前記解像度方向の第2の特徴量と
することを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明においては、例えば、1或いは2階調か
ら2以上の階調数mまでの複数の階調数を用いてブロッ
クを表現できるように拡張し、用いた階調数に対応して
必要な解像度情報のみを伝送するようにしている。これ
によって、符号化効率を上げるために符号化のブロック
サイズを比較的大きくした場合でも画質劣化が少ない。
また、一般的にウェーバの法則で知られるように、濃度
勾配の平坦な画像領域ではわずかな階調の差が検出され
るが、濃度変化の激しい画像領域ではわずかな階調の差
が検出され難いという人間の視覚特性がある。そこで、
本発明では、濃度勾配の平坦な画像領域では、階調数を
増やすと同時に解像度を低下させ、逆に濃度変化の激し
い画像領域では、階調数を減らすと同時に解像度を高く
している。これにより、符号化による画質劣化が視覚的
に検出され難く、しかも冗長な階調情報及び解像度情報
を符号化することを避け符号化効率を上げている。
【0020】また、本発明においては、画像が標本化さ
れ、ブロック化手段により複数の画素からなるm×n画
素の入力ブロックに分割される。次に、分割された入力
ブロック内の平均値が平均値算出手段により求められる
と共に、平均値分離手段により入力ブロック内の各画素
から前記平均値が減算され平均値分離ブロックが得られ
る。つぎに、分析手段によりこの平均値分離ブロックの
解像度方向と階調方向の特徴量が分析される。この分析
結果に基づいて予め設定された複数の画素間引き形状と
画素間引き比率、及び、前記画素の階調数がモード決定
手段により決定される。前記平均値分離ブロック内の画
素は、モード決定手段によって決定された画素間引き形
状と画素間引き比率に従って解像度近似手段において間
引かれたのち、モード決定手段で決定された階調数で階
調近似手段において量子化される。前記平均値算出手段
からの前記平均値と、前記モード決定手段の決定結果
と、前記階調近似手段の出力は、多重化手段により多重
化され符号データが構成される。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら、実施例により本
発明の特徴を具体的に説明する。
【0022】本発明の画像符号化装置の概略の構成例を
図1に示す。
【0023】まず、本実施例の画像符号化装置の動作の
概略について説明する。符号化されるべきディジタル化
画像情報(入力画像)1は、ブロック化器2により、m
×n(m,nは、1以上の整数)画素毎にブロック化さ
れる。ブロック化された画像情報(入力ブロック)3
は、それぞれ異なった階調数で符号化を行う符号化器4
a〜4cに供給される。図1の例では、符号化器4aは
1階調のブロック近似符号化を行い、同じく符号化器4
bは2階調の符号化を、符号化器4cはm階調の符号化
を行う。各符号化器4a〜4cからの符号化画像情報5
a〜5cは共通に選択器6に供給される。
【0024】ブロック判定器7は、入力ブロック3の濃
度勾配の度合いを判定し、その判定結果8を選択器6に
出力する。本実施例においては、選択器6は、濃度変化
が激しい場合には符号化器4a側を選択し、濃度勾配が
平坦である場合には、符号化器4c側を選択する。なお
後述するように、解像度情報に関しては、1階調のブロ
ック近似符号化を行う符号化器4a側が多く、n階調の
ブロック近似符号化を行う符号化器4c側が少なくなる
ような符号化が行われる。したがって、濃度変化が激し
い場合には、階調情報が少なく解像度情報が多い状態で
符号化され、濃度勾配が平坦である場合には、階調情報
が多く解像度情報が少ない状態で符号化される。選択器
6は、符号化器4a〜4cの何れかで符号化された符号
化画像情報5a〜5cを、前記ブロック判定結果8に従
って選択し選択符号化画像情報9として出力する。
【0025】次に、上述の画像符号化装置の動作の詳細
について説明する。
【0026】本実施例では、ブロックサイズを8画素×
8画素とし、図1の画像情報3は、8画素×8画素のブ
ロックごとに入力されるものとする。また、2階調、4
階調、16階調の3種類のブロック近似符号化を行うも
のとする。ただし、ブロックサイズは他の値でもよい
し、ブロック形状も正方形に限らない。
【0027】図1に示すブロック判定器7は、先に述べ
たように、ブロック内画素の濃度勾配が平坦であるの
か、濃度変化が激しいのか、或いはその中間的な濃度分
布であるのかを判定する。具体的には、ブロック内画素
濃度の分散を計算し、分散が大きい場合に濃度変化が激
しいと判定し、分散が小さい場合に濃度勾配が平坦であ
ると判定し、その中間の場合に中間的な濃度分布である
と判定する。ただし、上記手法に限るものではなく、例
えば画素濃度値を空間軸で微分し、極大値及び、或いは
極小値の数を判定基準にしてもよい。
【0028】各符号化器4a〜4cの基本的構成は同一
であるので図2を参照して共通に説明する。
【0029】ブロック化された画像情報3が入力される
と、量子化レベル算出器10は、入力された画像情報3
から量子化レベル11を算出する。これらの量子化レベ
ルの個数及び値は、各符号化器で異なっており、例えば
2階調ブロック近似符号化を行う符号化器4bでは、図
3(a)に示すように、量子化レベルはQ1,Q2の2
個である。また、4階調、16階調の場合は、同図
(b)、(c)に示すように、量子化レベルはQ1〜Q
4(Q2,Q3は図示せず)の4個、Q1〜Q16(Q
2〜Q15は図示せず)の16個である。
【0030】具体的には、図3に示すように、最大量子
化レベルQ1と最小量子化レベルQ2、或いはQ4、或
いはQ16を決定し、その間を等間隔に分割し線形量子
化を行う。最大量子化レベルQ1は、ブロック内画素濃
度の最大値maxから順にn画素分の濃度値の平均値と
する。同様に最小濃度値minからn画素分の平均値を
最小量子化レベルとする。ここで、ブロック内画素数を
2、階調数をlとすると、該パラメータnは、およそ
n=L2 /lと表されるオーダの値とする。ただし、最
大量子化レベル及び最小量子化レベルの決めかたは上記
手法に限定されるものではなく、例えばブロック内最大
濃度値maxと最小濃度値minをそのまま使用しても
よい。さらに、最大量子化レベルと最小量子化レベルの
間を等間隔に線形量子化する場合に限らず、例えばMA
Xの量子化(Joel Max,“Quantizin
g for Minimum Distortio
n”,IRE TRANSACTION ON INF
ORMATION THEORY,March 196
0,pp7−12参照)のような非線形量子化を行って
もよい。すなわち、入力画像の確率密度関数を仮定して
それに最適な量子化器を設計すればよい。
【0031】次に、階調情報符号化器12は、上記量子
化レベル算出器10が出力した量子化レベル11を符号
化する。具体的には、図3に示すように最大量子化レベ
ルQ1と最小量子化レベルQ2、Q4或いはQ16の平
均値をLaとし、同じく両者の差をLdとし、これらの
値を出力する。本実施例では、入力された画像情報3が
画素当たり256階調を持ち、符号なし2進数表現で画
素当たり8ビットで表現されているとすると、図3に示
すLa及びLdもこれと同じ、或いは近い階調数で表現
し、合計16ビット程度で表現する。ただし、量子化レ
ベル12の符号化の手法はこれに限るものではなく、最
大量子化レベルと最小量子化レベルをそのまま割当てて
もよい。また、前記量子化レベル算出器15で非線形量
子化を行った場合には、量子化ステップ(隣り合う量子
化レベルの差)の変化の仕方も符号化する必要がある。
【0032】また、量子化器13は、量子化レベル11
に従って前記入力された画像情報3を量子化し、その結
果を解像度情報14として出力する。この場合、量子化
の閾値は、対応する量子化レベルの平均値とする。例え
ば、量子化レベルQ1とQ2の間の閾値は、(Q1+Q
2)/2として表される。本実施例では、2階調、4階
調、或いは16階調に量子化するので、量子化された解
像度情報14は、画素当たり1ビット、2ビット、或い
は4ビットの情報となる。
【0033】次に、解像度情報選択器15は、量子化器
13で量子化された階調数に対応して、前記解像度情報
14から視覚的に冗長な情報を取り除き、必要な解像度
情報16を出力する。本実施例では、図4(a),
(b),(c)に示すように、2階調符号化の場合には
64画素(=8画素×8画素)すべての解像度情報を選
択し、4階調符号化の場合には32画素(=8画素×8
画素/2)の解像度情報を千鳥格子状に選択し、16階
調符号化の場合には16画素(=8画素/2×8画素/
2)の解像度情報を直交格子状に選択する。図中、斜線
で示された部分が選択された画素を示す。ただし、解像
度情報の選択の仕方は上記例に限るものではなく、例え
ば、2階調符号化の場合に32画素の解像度情報を千鳥
格子状に選択してもよい。ここで、重要なことは、ある
ブロックに階調情報を多く割当てた場合には解像度情報
の割当てを少なくし、逆に階調情報を少なく割当てた場
合には解像度情報の割当てを多くすることである。
【0034】次に、解像度情報符号化器17は、前記選
択された解像度情報16を符号化する。本実施例では情
報論的な冗長度を抑圧するための符号化を採用しない
で、選択された解像度情報16を符号なし2進数でその
まま表現して、符号化画像情報5a〜5cを出力する。
【0035】図1の選択器6は、前記ブロック判定結果
8に従って符号化器4a〜4cの出力する符号化画像情
報5a〜5cを選択して、これを出力する。
【0036】以上で、ブロックごとに入力された画像情
報3は、階調情報と解像度情報の組合せに符号化され、
符号化画像情報9として出力される。
【0037】各階調のブロック近似符号化における階調
情報と解像度との関係を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示すように本実施例では、ブロック
判定の結果に依らず、ブロックごとに常に一定の情報
(80ビット)を割当てて符号化している。復号の際に
どの符号化器が選択されたかを識別するために2ビット
のブロック選択情報をブロックごとに付加すると、本実
施例の符号化効率或いは圧縮率は、8画素×8画素×8
ビット/(80ビット+2ビット)=6.244とな
る。
【0040】なお、図2の階調情報符号化器12及び解
像度情報符号化器17では、情報論的な冗長度を抑圧す
るための符号化、例えばハフマン符号化や算術符号化な
どを用いないものとする。
【0041】次に、本実施例の復号の手順を簡単に説明
する。先ず、前記ブロック選択情報によって、図1の符
号化器4a〜4cの何れの符号化器が符号化の際に選択
されたかを識別し、図3に示す階調情報La、Ld、及
び解像度情報を復号する。本実施例では、ハフマン符号
化のような符号化を採用していないので、予め決められ
た順序とビット長で並ぶ2進数を順次読めばよい。次
に、該階調情報La、Ldを用いて、La+Ld/2か
らLa−Ld/2までの間を等間隔に分割し、量子化レ
ベルQ1、Q2、・・・を算出する。得られた量子化レ
ベルと該解像度情報から画像情報を再現する。このと
き、解像度情報がたとえば水平或いは垂直方向等に選択
的に欠落している場合には、既に再現した周囲の画素濃
度値を用いて補間を施して、欠けた画素の濃度を再現す
る。以上の手順で、符号化された画像が復号される。
【0042】本発明の他の実施例を図5に示す。図1に
示す実施例と異なるのは、符号化器4a〜4cで同時に
符号化されたそれぞれの符号化画像情報5a〜5cを、
局部復号器18に供給し、局部復号器18の出力により
選択器6が制御される点である。局部復号器18は、前
記符号化画像情報5a〜5cを復号し、ブロック判定器
7がそれぞれ符号化する以前の画像情報3と比較し、そ
の結果8に応じて選択器6が最も歪の少ない符号化画像
情報を選択して出力する。すなわち、ブロック判定器7
は歪計算手段として機能する。歪の尺度としては、2乗
誤差平均を用いてもよいし、差の絶対値の累積値などを
用いてもよい。
【0043】図5に示す本発明の他の実施例では、ブロ
ックごとに入力された画像が、濃度勾配が比較的平坦な
ブロックなのか、濃度変化の激しいブロックなのか、或
いは両者の中間的なブロックなのかを判定する必要がな
い。ブロックごとに入力された画像情報が、前記複数の
符号化器の何れかで符号化されるのが視覚的に最も画質
劣化が少ないかを判定するために、図1に示す本実施例
ではブロック内画素濃度の分散値や、空間軸での微分係
数を用いたが、必ずしも最適な判定を行っているとは言
えない。これに対して図5に示す他の実施例では、少な
くとも2乗誤差平均や差の絶対値の累積などの歪尺度に
おいて、最適な判定を行っている。したがって、より画
質劣化の少ない符号化を行うことができる。
【0044】次に、本発明の更に他の実施例について、
図6を参照して説明する。図5に示す実施例と異なるの
は、符号化器4a〜4cで同時に符号化されたそれぞれ
の符号化画像情報5a〜5cを、符号化器4a〜4cの
それぞれに対応して設けられた局部復号器18a〜18
cにそれぞれ供給して復号し、各局部復号器18a〜1
8cからの復号画像ブロック19a〜19cを入力画像
ブロック3と比較して、最も歪の少ない符号化画像情報
を選択している点である。すなわち、各局部復号器18
a〜18cからの復号画像ブロック19a〜19cを歪
量測定部20に供給し、この歪量測定部20において入
力画像部3に対する各復号画像ブロック19a〜19c
の歪の量を求め、最も歪の少ないすなわち最も近似度が
高い復号画像ブロックが得られる符号化器を決定するモ
ード情報21を出力し、このモード情報21に基づい
て、選択器6により符号化画像情報5a〜5cの中の最
も歪の少ないものを選択する。選択後のBTC符号化デ
ータ22は多重化部23においてモード情報21と多重
化され、入力画像ブロック3毎の符号化データ24が得
られる。
【0045】次に動作について詳細に説明する。
【0046】ディジタル入力画像1がブロック化器2に
よってm×n画素単位にブロック化される。これによっ
て得られた入力画像ブロック3毎にBTC符号化部4a
〜4cでモード1〜モードkまでのk通りに符号化され
る。
【0047】このBTC符号化モードは、例えばk=3
の場合で、 モード1:1/2サブサンプルと2レベル量子化の組合
せ モード2:1/4サブサンプルと4レベル量子化の組合
せ モード3:1/8サブサンプルと16レベル量子化の組
合せ 等、解像度情報の近似を行うサブサンプルと階調情報の
近似を行う量子化の組合せを予め設定する。なお、サブ
サンプルとは画像の間引きを意味し、例えば、1/8サ
ブサンプルとは画素を間引いて画素数を1/8にするこ
とを意味する。
【0048】モードi(但し、1≦i≦k)のサブサン
プル比をss(i),量子化レベル数をql(i)と
し、入力画像ブロック3内の画素階調レベル数をNとす
ると、圧縮率rは、 r=ss(i)×log2 (ql(i))/log2 (N) で与えられる。ここで、予めrが一定となるサブサンプ
ル比ss(i)と量子化レベル数、ql(i)の組合せ
を設定しておけば、入力画像ブロック3を常に一定の符
号量で符号化し、更に、予め圧縮率を指定して符号化す
ることができる。
【0049】次に、BTC符号化部4a〜4cで得られ
たBTC符号化データ5a〜5cをk通りの局部復号部
18a〜18cに供給して各々k種のBTC復号画像ブ
ロック19a〜19cを求め、この中から入力画像ブロ
ック3と最も近いBTC復号画像ブロックを歪量測定部
20で求める。
【0050】ここで、入力画像ブロック内の各画素をs
l (l=1,2,...,m・n),モードiでBTC
符号化された後に局部復号されたBTC復号画像ブロッ
クの各画素をxl (i)(l=1,2,...,m・
n)とし、S={s1 ,s2 ,...,sm ・ n },X
(i)={x1 (i),x2 (i),...,xm ・ n
(i)}とすると、近似度を表す評価関数d(S,X
(i))は、 d(S,X(i))=Σ|sl −xl (i)|:L1−Norm または、 d(S,X(i))=Σ(sl −xl (i))2 :L2−Norm で与えられる。以下、これをモードiに対する歪量と呼
ぶ。なお、L2−Normは、多次元座標軸上の二点間
の距離を示すユークリッド距離を示し、L1−Norm
は、この距離の近似解であるチェビシェフ距離を示す。
【0051】歪量測定部20では、1〜k迄の各モード
に対する歪量を求め、その歪量が最少となるモードを選
択して入力画像ブロックに対するBTC符号化モードを
決定する。この動作を表すと、全てのiに対して、 mode=min{d(S,X(i))} (1≦i≦k) となり、モードの総数がk種であるからk−1回、評価
関数d(S,X(i))を計算する。なお、modeは
モードを示す変数である。
【0052】ここまでの処理により、歪量が最少となる
BTC符号化モード(モード情報)21が求められる。
最後に、BTC符号化モード21に対応するBTC符号
化データ22を選択器6で選択した後、BTC符号化モ
ード21を多重部23によって多重して最終的な入力画
像ブロックに対するBTC符号化データ24を得る。
【0053】図7は、このBTC符号化動作原理を説明
した図である。一般に、人間の視覚特性は、以下のよう
な性質を有している。
【0054】(a)平坦な画像領域:階調性に対する感
度が高く、解像度に対する感度が低い。
【0055】(b)込み入った画像領域:解像度に対す
る感度が高く、階調性に対する感度が低い。
【0056】この性質はウェーバー則として知られてい
る。従って、256階調,400dpiの原画像の持つ
有為な情報は、画像領域の特性に依存して必ずしも全て
のデータを保存する必要がない。そこで、図6に示す符
号化装置では、階調数と解像度を近似する組合せたBT
C符号化モードを複数種類設定し、この中で最も入力画
像に近いモードによって近似符号化を行うものである。
例えば、濃度の変化が激しい画像を符号化する場合には
解像度を優先し、解像度を高くし階調数を減らして符号
化する。また、逆に濃度の変化が緩やかな画像を符号化
する場合には、階調性を優先し階調数を増加し、解像度
を低くして符号化する。このようにして符号長さを一定
にできる。固定長符号化は、このBTC符号化モードの
組合せを図7に示されるグラフ中の直線上に配置するこ
とに相当する。
【0057】上述した各実施例においては、画像の性質
に合わせて階調数に割り当てるビット数と解像度に割り
当てるビット数を動的に切り換えているので、一定ビッ
ト数で能率のよい圧縮処理を行うことができる。
【0058】次に、符号化の性能を向上させる際の拡張
性及び実現性を改善し、また、視覚特性上最適なモード
を選択できるようにした本発明の更に他の実施例につい
て、図8を参照して説明する。
【0059】入力画像1は、ブロック化器2によってm
×n画素から成る入力ブロック3に変換された後に、平
均値分離器25に供給される。平均値分離器25は、入
力ブロック3の平均値を算出し平均値情報26として出
力すると共に、入力ブロック3から平均値を減算して平
均値分離ブロック27として出力する。モード弁別器2
8は、平均値分離ブロック27の統計的及び空間的な特
徴量を分析し、その結果に従って近似符号化に於ける近
似パラメータすなわちモード情報29を得る。適応近似
符号化器30は、モード情報29に従って平均値分離ブ
ロック27に対して解像度の近似及び階調の近似を行
い、近似ブロック31を出力する。なお、モード弁別器
28及び適応近似符号化器30の詳細については後述す
る。
【0060】前記平均値分離器25からの平均値情報2
6、モード弁別器28からのモード情報29及び適応近
似符号化器30から近似ブロック31は、多重化器32
に供給されて多重化され、符号データ33として出力さ
れる。
【0061】図8に示す前記モード弁別器28の詳細に
ついて図9を参照して説明する。平均値分離器25から
の平均値分離ブロック27は、統計的及び空間的な特徴
量の内、波形情報を分析する波形分析器34に供給され
る。
【0062】波形分析器34は、代表的な波形情報を有
する代表ベクトルのセット(組)とm×n画素から成る
ブロックである平均値分離ブロック27とのパターン・
マッチングを行い、最も近い波形情報を持つ代表ベクト
ルを選んで選択された代表ベクトルを表すベクトル・イ
ンデックス36を出力するパターン・マッチング器35
と、ベクトル・インデックス36から解像度近似に関す
るパラメータの候補値を得、波形情報38として出力す
る波形マッピング・テーブル37とを備えている。
【0063】また、平均値分離ブロック27は、統計的
及び空間的な特徴量の内、m×n画素から成るブロック
に於ける利得情報を分析する利得分析器39にも供給さ
れる。利得分析器39は、平均値分離ブロック27のm
×n画素の値の分散値41を算出して出力する分散算出
器40と、平均値分離ブロック27のm×n画素の値の
頻度分布を計数してヒストグラム情報43として出力す
るヒストグラム計数器42と、分散値41及びヒストグ
ラム情報43から階調近似に関するパラメータの候補値
を得て利得情報45として出力する利得マッピング・テ
ーブル44とを備えている。
【0064】波形分析器34の出力及び利得分析器39
の出力は、モード判定器46に供給され、波形情報38
及び利得情報45から近似パラメータであるモード情報
29が得られる。
【0065】次に、図8に示す前記適応近似符号化器3
0の詳細について図10を参照して説明する。平均値分
離ブロック27は、解像度近似のためにサブ・サンプリ
ングを行う適応サブ・サンプラ47に供給され、サブ・
サンプル・パターン発生器48から供給されるサブ・サ
ンプル・パターン49に基づいて平均値分離ブロック2
7のm×n画素がサブ・サンプリングされる。このサブ
・サンプリングに際しては、サブ・サンプル・パターン
発生器48が、モード情報29の内、解像度近似に関す
るパラメータに従って、サブ・サンプル・パターン49
を制御する。適応サブ・サンプラ47によってサブ・サ
ンプリングされたサブ・サンプル・ブロック50は、適
応量子化器51に供給される。適応量子化器51は、モ
ード情報29の内、階調近似に関するパラメータに従っ
て階調近似すなわち量子化を行い近似ブロック31を出
力する。
【0066】なお、この量子化の際には、先ず、平均値
分離ブロック内の画素値の最大値、最小値からダイナミ
ックレンジを求め、平均値分離ブロック内の画素値をこ
のダイナミックレンジで正規化した後、階調近似に関す
るパラメータに従って量子化を行う。また、平均値分離
ブロック内の画素値の最大値及び最小値は、所定の特性
で量子化された後、後述する符号データに付加される。
但し、最大値及び最小値は必ずしも量子化する必要はな
いことは言うまでもない。
【0067】次に、図8〜図10に示す実施例の動作に
ついて説明する。
【0068】図11(a)に模式的に示すように、ラス
タ走査で入力された入力画像1は、ブロック化器2によ
って、同図(b)に模式的に示すように、m×n画素か
らなる入力ブロック3に走査変換される。以後、符号化
処理は、全て入力ブロック3を単位としてブロック単位
に各々独立で行われる。
【0069】入力ブロック3は平均値分離器25に供給
される。平均値分離器25は、入力ブロック3を構成す
るm×n画素の値Sij(i=1,2,・・・・,m,j
=1,2,・・・・,n)の平均値μすなわち平均値情
報26を算出し、その後、入力ブロック3を構成するm
×n画素それぞれの画素値から平均値μを減算し、平均
値分離されたm×n画素の値Xij(i=1,2,・・・
・,m,j=1,2,・・・・,n)から平均値分離ブ
ロック27を算出する。ここで、Sij、μ及びXijの関
係は以下の式で表される。
【0070】
【数3】
【0071】モード弁別器28は、平均値分離ブロック
27の統計的及び空間的特徴量を分析し、その結果に応
じて近似パラメータであるモード情報29を出力する。
【0072】図9に示すように、モード弁別器28の構
成要素である波形分析器34は、波形情報を分析し解像
度近似パラメータの候補値を得る。同じく利得分析器3
9は、利得情報を分析し階調近似パラメータの候補値を
得る。また、モード判定器46は、解像度近似パラメー
タの候補値と階調近似パラメータの候補値から近似パラ
メータすなわちモード情報29を得る。
【0073】波形分析器34は、平均値分離ブロック2
7の階調変化の2次元的な方向、及び階調変化の複雑さ
を表す波形情報を分析し、その結果から平均値分離ブロ
ック27の解像度を近似するための解像度近似パラメー
タの候補値を得る。
【0074】波形分析器34内に設けられたパターン・
マッチング器35は、予め用意された代表的な波形情報
を有する代表ベクトル・セットと、分析対象ブロック
(以後分析ブロックと呼ぶ)すなわち平均値分離ブロッ
ク27とのパターン・マッチングにより波形情報分析を
行う。
【0075】図12は、予め用意される代表的な波形情
報を有する代表ベクトル・セットの内容について模式的
に示している。
【0076】先ず、代表的な画像からなるトレーニング
用の入力ブロックのサンプルが正規化され、この正規化
されたサンプルは、単位超球面上に分布するサンプル群
と定義される。次に、正規化されたサンプルを2分割す
るための軸である主成分が求められる。上記単位超球面
上のサンプル群は、良く知られている主成分分析法を適
用し、最も寄与率の高い高いベクトル、すなわち、第1
主成分ベクトルで定義される超平面を用いて2分割され
る(図12(a)参照)。この超平面は、代表ベクトル
36を含む空間である。そして上記単位超球面上におけ
るサンプルの各ベクトルが上記主成分のどちら側に入っ
ているかを調べる。次に、図12(b1),(b2),
(c1)〜(c4)に示されるように、分割した各空間
(分割空間#1,#2)における主成分ベクトルで定義
される超平面を用いて更に2分割される(分割空間#
3,#4、分割空間#5,#6)。上述の分割処理が所
定回数繰り返される。これをn回繰り返すとn段の2進
木状に代表ベクトル・セットが得られる。図12(d
1)〜(d4)は、各分割空間#3〜#6に対応する重
心パターンを示している。図12(d1)〜(d4)
は、階調変化の2次元的な変化を示す方向が、それぞれ
水平方向、垂直方向、左斜め方向、右斜め方向であるこ
とを示している。これが分析ブロックの方向vに対応す
る。各重心パターンに対応して予め図12(e1)〜
(e4)に示すサブ・サンプリング・パターンが設定さ
れており、選択された重心パターンに応じてサブ・サン
プリング・パターンが決定される。このサブ・サンプリ
ング・パターンのサンプリング・レートがrに対応して
いる。
【0077】適応近似符号化器30では入力ブロックと
代表ベクトル・セットの近似度を2進木探索によって求
め、最終段に到るまでのパスの履歴をもってインデック
スとし、このインデックスに対応する上記のサブ・サン
プリング・パターンから1種類、同様にこのインデック
スに対応する上記のサブ・サンプリング・レートから1
種類をそれぞれ選択する。2進木探索の手法としては、
例えば、A.Buzoet al,:“Speech
coding based upon vector
quantization, IEEE Trans.
Acoust. Speech & Signal P
rocess, ASSP−28.5, pp.526
−574に開示されているような木探索法を採用するこ
とができる。また、探索動作の効率化を図るためには、
本出願人により平成3年6月25日付けで出願された特
許出願「画像信号分析方式」の明細書で提案されている
ような手法を採用することが望ましい。
【0078】上述の波形情報分析により、分析ブロック
の階調変化の方向及び複雑度が得られ、代表ベクトルの
インデックスから、ベクトル・インデックス36が得ら
れる。
【0079】近似度を求める操作は、分析ブロックと代
表ベクトル・セットのパターン・マッチングによって行
われる。
【0080】m×n画素の分析ブロックをx={xi
i=1,2,...,m×n}、k個の代表ベクトルか
らなる代表ベクトル・セットをy={yi │i=1,
2,...,k}とすると、パターン・マッチングは以
下の式で定義できる。
【0081】全てのiに対して d(x,yp )=min{d(x,yi )} (i=1,2,....,k) ここで、d(x,yi )はxとyi との歪測度であり、
ユークリッド距離を表す2乗歪等で定義される。pは代
表ベクトルのインデックスすなわちベクトル・インデッ
クス36であり、pの表す代表ベクトルxp が、分析ブ
ロックに最も近い波形情報を持つ代表ベクトルとして選
択されたことを示している。このベクトル・インデック
ス36は波形マッピング・テーブル37に供給される。
【0082】波形マッピング・テーブル37は、ベクト
ル・インデックス36から解像度近似パラメータの候補
値すなわち波形情報38を出力する。解像度近似パラメ
ータの候補値は、階調変化の2次元的な方向を表す分析
ブロックの方向v(p)、及び階調変化の複雑さを表す
サブ・サンプルレートr(p)から成る。
【0083】また、図9に示される利得分析器39は、
平均値分離ブロック27の振幅と画素値の頻度分布を表
す利得情報を分析し、その結果から平均値分離ブロック
27の階調を近似するための階調近似パラメータの候補
値を得る。利得情報分析は、平均値分離ブロック27を
構成するm×n画素の値の分散値とヒストグラム(累積
頻度分布)を計数することで行う。
【0084】利得分析器39内に設けられた分散算出器
40は、平均値分離ブロック27を構成するm×n画素
の値の分散値41を算出する。平均値を分離したm×n
画素の分散値は次式で定義される。
【0085】
【数4】
【0086】或いは、
【0087】
【数5】
【0088】ここでは、以後、分散値σを用いて説明す
る。
【0089】分散値σは1種以上の閾値、例えば、高,
中,低を弁別する二つの閾値と比較され、分散が大、
中、小のいずれに属しているかが判別され、判別結果が
前記階調方向の特徴量の一つとなる。
【0090】ヒストグラム計数器42は、図13に示す
ように、分散値σにより平均値分離ブロック27を閾値
処理して頻度を計数する。すなわち、閾値を±σ/aに
設定し、−σ/a未満、−σ/a以上かつσ/a以下、
σ/aより大きい範囲の3か所で頻度を計数する。ここ
でaは、1以上の実数であり、本実施例では、例えばa
=3とする。3か所で計数した頻度値をそれぞれH-1
0 、H1 とする。図13に示すように、H-1、H0
1 から、ヒストグラムが単峰分布(同図(a)参照)
か或いは双峰分布(同図(b)参照)かを判断し結果を
ヒストグラム情報43として得る。例えば、H-1
0 、かつ、H0 ≧H1 の場合に単峰分布であり、その
他の場合に双峰分布であると判断する。
【0091】このヒストグラム情報43は、画像の種類
を判断するために利用される。すなわち、写真画像は単
峰分布となり文字画像は双峰分布となるので、分布状態
から画像の種類が判断できる。
【0092】ここで、−σ/aによる閾値処理は、各入
力ブロックのダイナッミックレンジの差異の影響を除去
するために、平均値分離ブロック27内の各画素を各々
前記分散値で除算して正規化した状態でヒストグラムを
求めることに相当する。
【0093】次に、利得マッピング・テーブル44は、
分散値41及びヒストグラム情報43から、階調近似パ
ラメータの候補値すなわち利得情報45を得る。階調近
似パラメータの候補値は、階調近似すなわち量子化の特
性c及びレベル数lからなる。なお、ここでの量子化の
特性cとは、ヒストグラムの分布の種類を示している。
例えば、分散値41の大きいときは濃度分布の幅が広い
ことが予想されるので階調性を高めるためレベル数lが
多く設定されるが、ヒストグラム情報43が双峰分布を
示しているとき、すなわち、文字画像であるときは分散
値41が大きい場合でも階調数が減少され、文字が明確
に符号化されるようにする。
【0094】モード判定器46は、解像度近似パラメー
タの候補値と階調近似パラメータの候補値から近似パラ
メータすなわちモード情報29を得る。m×n画素毎に
一定の符号量に制御する固定長符号化を行う場合、符号
量に関係する解像度近似パラメータの候補値の内のサブ
・サンプルレートr、及び階調近似パラメータの候補値
の内のレベル数lを操作することによって、後述する適
応近似符号化器30から出力される近似ブロック31の
データ量を一定にする。ここで、近似ブロック31のデ
ータ量は、p・log2 lに比例するので、p・log
2 lの値を一定に制御すればよい。制御を行った解像度
近似パラメータと階調近似パラメータを合わせてモード
情報29として出力する。また、解像度近似パラメータ
の候補値と階調近似パラメータの候補値の各々を、その
ままモード情報29とすれば、再生画質を一定に保つこ
とができる。
【0095】図8に示される適応近似符号化器30は、
モード情報29に従って、平均値分離ブロック27に対
して解像度の近似及び階調の近似を行う。
【0096】適応近似符号化器30の動作の詳細につい
て図10を参照して説明する。
【0097】サブ・サンプル・パターン発生器48は、
モード情報29の内、解像度近似パラメータすなわち、
階調変化の2次元的な方向を表す分析ブロックの方向
v、及び階調変化の複雑さを表すサブ・サンプルレート
rに応じて、平均値分離ブロック27をサブ・サンプリ
ングするパターン49を得る。パターン49は、例え
ば、m×n画素から成るブロックを縦方向にのみ1/2
に間引くパターン(図12(e1)参照)、同じく横方
向にのみ1/2に間引くパターン(同図(e2)参
照)、同じく縦及び横方向にそれぞれ1/2に間引くパ
ターン(同図(e3),(e4)参照)など方向vとレ
ートrの組合せによって決まる。
【0098】適応サブ・サンプラ47は、サブ・サンプ
リング・パターン49に従って、平均値分離ブロック2
7をサブ・サンプリングする。
【0099】適応量子化器51は、モード情報29の
内、階調近似パラメータすなわち、量子化の特性c、及
び量子化レベル数lに従って、サブ・サンプル・ブロッ
ク50を量子化する。量子化の特性cが図13(a)に
示すような単峰分布を示す場合は単峰分布(例えば写真
画像)に最適な量子化器を、また、図13(b)に示す
ような双峰分布を示す場合は、双峰分布(例えば文字画
像)に最適な量子化器をそれぞれ選択的に用いる。ここ
で、量子化器としては、例えば、分布毎に前述したMA
Xの最適量子化器等の非線形量子化器を用いれば良い。
すなわち、前述のMAXの文献に開示されているよう
に、既知の分布に対して最適な量子化特性が設計できる
ので、その量子化特性を有する量子化器を用いれば良
い。量子化器は、量子化の特性c及び量子化レベル数l
の組合せに応じてそれぞれ用意する。例えば、単峰分布
と双峰分布の各々に適合した2、4、8、16レベルの
量子化器を用意し、特性cとレベル数lに応じて選択す
る。
【0100】図8に示される多重化器11は、上述のモ
ード弁別器28から得られるモード情報29、平均値分
離器25から得られる平均値情報26、及び適応近似符
号化器30から得られる近似ブロック31を多重化し、
図14に示すような符号データ33を作成する。なお、
先に述べたように、量子化の際に 平均値分離ブロック
内の画素値の最大値、最小値からダイナミックレンジを
求め、平均値分離ブロック内の画素値をダイナミックレ
ンジで正規化する場合には、最大値、最小値を所定の特
性で量子化して符号データ33に付加する。
【0101】上述した図8〜図10に示される実施例に
よれば、下記の効果が得られる。
【0102】(1)モード判定器46によって符号化モ
ードの組合せを自由に変更することができるため拡張性
に優れている。
【0103】(2)性能向上のため符号化モードの種別
を増やしても、処理量が増大しない。 (3)モード弁別器28の判定基準すなわち波形マッピ
ング・テーブル37、利得マッピング・テーブル44、
及びモード判定器46に、視覚特性を考慮した基準を設
定することにより、視覚特性上最適なモードを選択する
ことが可能である。
【0104】したがって、符号化処理の簡易さが求めら
れるページメモリ向けの符号化に適した符号化器を実現
できる。
【0105】次に、本発明をカラー静止画符号化に適用
した実施例について説明する。
【0106】カラー静止画符号化については、ISO
(国際標準化機構)とCCITT(国際電信電話諮問委
員会)の共同体であるJPEG(Joint Photographic Ex
pertsGroup)によりADCT(Adaptive Discrete Cosine
Transform)方式が国際標準方式として勧告されてい
る。このADCT方式の機能は、基本的なアプリケーシ
ョンを実行するための必須機能と、より広い範囲のアプ
リケーションを実行するためのオプション機能とに分か
れており、オプション機能の一つとして順次再生符号化
がある。この順次再生符号化は、1画面分の画像情報を
1度に符号化するのではなく、先ず、解像度及び階調性
の低い画像情報を符号化し、これ以降に解像度及び階調
性の高い画像情報を順次符号化するものである。
【0107】この順次再生符号化を行う場合には、一度
の符号化によって再現しきれなかった画像成分すなわち
符号化誤差を、再び符号化する。符号化誤差を得るため
には、一度符号化された画像すなわち符号データを、符
号化器内部に設けた局部復号器で復号し、符号化前の画
像すなわち原画像との差分をとる。従って、一度の符号
化及び局部復号を行っている期間、原画像を符号化器内
部のメモリに保持しておく必要がある。このメモリに
は、少なくとも画像1枚分すべての画素値を一時記憶す
るため、大量のメモリが必要になる。』そこで以下に説
明する実施例においては、画像情報を符号化してメモリ
に記憶することにより、メモリ容量を削減している。
【0108】図15は、メモリ容量を削減した本発明の
実施例を示すブロック図である。
【0109】入力画像メモリ52からの入力画像53
は、解像度変換器54及び減算器55を介してADCT
符号化器56に供給され、ADCT符号化器56でm×
n画素の画像ブロック単位で符号化され、ADCT符号
データ57が得られる。なお、ADCT符号化器56
は、ブロック化器を内蔵しているものとする。また、A
DCT符号データ57は、ADCT復号器58で復号さ
れた後、加算器59を介して、たとえば、ml ×nl
素の画像ブロック単位(図12(c)参照)で符号化を
行う内部符号化器60に供給され再度符号化され、内部
符号化されたADCT局部符号画像61としてページメ
モリ62に記憶される。なお、局部符号化器60は、A
DCT符号化されるm×n画素の画像ブロックから、内
部符号化されるml ×nl のブロックを得るブロック化
器を内蔵しているものとする。ページメモリ62からの
内部符号化されたADCTの局部符号データ63は、内
部符号化器60と逆の処理を行う内部復号器64で復号
されてADCTの局部復号画像情報65が得られ、この
局部復号画像情報65は、解像度変換器66を介して減
算器55に供給される。また、解像度変換器66の出力
は、1ステージ分 (1画面分)の遅延を行う遅延回路6
7を介して加算器60に供給される。
【0110】次に、図15に示す実施例の動作について
説明する。なお、原画像の画像情報は、低解像度から高
解像度へ向けて各ステージ毎に順次符号化される。
【0111】入力画像メモリ53には、原画像の画像情
報が記憶されており、解像度変換器55により画像情報
の解像度が所定の解像度に変換される。最初のステージ
では、解像度変換器55により画像情報は低解像度に変
換されるが、各ステージ毎に順次高解像度に変更され
る。
【0112】第1ステージでは、入力画像メモリ52か
らの入力画像53は解像度変換器54により低解像度に
変換され、減算器55の一方の入力端子に供給される。
このとき、減算器55の他方の入力端子には入力がない
ので、解像度変換器54の出力はそのまま符号化器56
に供給されて符号化され、符号データ57として出力さ
れる。この第1ステージでの符号データ57は、低解像
度である。受信側 (図示せず) でこの低解像度の画像情
報の符号データ57を復号すれば、低解像度の画像情報
が得られる。この低解像度の画像情報の符号データ57
は復号器58にも供給され、ここで復号されて加算器5
9の一方の入力端子に供給される。このとき、加算器5
9の他方の入力端子には入力がないので、復号器58の
出力はそのまま内部符号化器60に供給されて符号化さ
れて内部符号データ61とされた後、ページメモリ62
に記憶される。ここまで第1ステージの処理が終わる。
【0113】第2ステージでは、入力画像53は解像度
変換器54により今度は中解像度に変換され、減算器5
5の一方の入力端子に供給される。第2ステージにおい
ては、入力画像メモリ52からの入力画像53の読み出
しに同期して、ページメモリ62から局部符号データ6
3が読み出され、内部復号器64で復号されて内部復号
画像情報65とされ、解像度変換器66で中解像度に変
換されてから、減算器55の他方の入力端子に供給され
るとと共に、遅延回路67を介して加算器59に供給さ
れる。減算器55により減算された、第1ステージの符
号化画像と第2ステージで符号化されるべき画像の差分
の画像、すなわち、符号化誤差画像68は、符号化器5
6に供給されて符号化され、符号データ57として出力
される。この第2ステージでの符号データ57は中解像
度である。受信側でこの中解像度の符号化誤差画像の符
号データ57を復号し、先に復号した低解像度の画像情
報を中解像度に変換した画像に加算すれば中解像度の復
号画像情報が得られる。この中解像度の符号化誤差画像
の符号データ57は、復号器58にも供給され、ここで
復号されて加算器59の一方の入力端子に供給される。
加算器59により加算された中解像度の復号画像69
は、内部符号化器60により符号化され、符号データ6
1としてページメモリ62に記憶される。ここまで第2
ステージの処理が終わる。
【0114】以下同様に、第3ステージでは、入力画像
53はそのままの解像度で解像度変換器54を通して減
算器55の一方の入力端子に供給される。第3ステージ
においては、入力画像メモリ52からの入力画像53の
読み出しに同期してページメモリ62から符号データ6
3が読み出され、内部復号器64で復号されて内部符号
情報65とされ、解像度変換器66で高解像度に変換さ
れてから減算器55の他方の入力端子に供給されると共
に、遅延回路67を介して加算器59に供給される。減
算器55により減算された符号化誤差画像69は、符号
化器56に供給され符号化され、符号化データ57とし
て出力される。この第3ステージでの符号データは、高
解像度である。受信側でこの高解像度の符号化誤差画像
の符号データ57を復号し、先に復号した中解像度の画
像情報を高解像度に変換した画像に加算すれば高解像度
の復号画像情報が得られる。
【0115】図15に示す実施例においては、局部符号
化器60で画像を符号化してからページメモリ62に記
憶することにより、ADCT方式の順次再生符号化器の
メモリの容量を削減することができる。この時、ADC
T符号化器56での画像ブロックと、局部符号化器60
での画像ブロックの大きさが正整数比の関係に有るよう
に設定しておけば、何れか大である方の画像ブロック毎
に、局部符号化器60の符号化・復号動作を行うことが
できる。なおこの場合、局部符号化器60は、全画像を
符号化・復号した後、ADCT符号化器56との画像デ
ータの入出力を行うことが不要となる。
【0116】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明においては (1)符号化効率を上げるために符号化のブロックサイ
ズを大きくした場合でも、2階調以上の符号化器を適応
的に使用するため、画質の劣化が少ない。
【0117】(2)複数の符号化器を適応的に使用する
ため、文字/線画像などの解像度再現が視覚的に重要な
画像、人物/風景画像などの階調再現が視覚的に重要な
画像、及び両者の中間的な性質を持つ画像に対して、符
号化による画質劣化が視覚的に検出され難い。また、ハ
フマン符号化などの情報論的な冗長度を抑圧する符号化
を採用せずとも高い符号化効率を達成できる。
【0118】(3)ハフマン符号化などの情報論的な冗
長度を抑圧する符号化を採用しないでブロックごとに常
に符号化効率を一定にしているため、符号化画像情報を
ある一定容量のメモリに格納する場合や、同じく一定転
送速度の2次記憶装置で記憶/再生する場合などに、符
号化効率(符号量)の制御が不要となり、バッファメモ
リの容量を削減或いは省略することができる。また、あ
る画像単位で符号化された符号化画像情報のある一部分
だけをブロックサイズ単位に独立にアクセスすることが
できるので、符号化画像情報のままで画像の切り出し、
転記、移動、消去などの画像編集を高速に実行できる。
【0119】更に、例えば、予め複数のブロック近似符
号化を実行することなく、BTC符号化モードを決定す
るようにした場合には、 (4)予め符号化モードを決定しておく必要がないの
で、符号化モードの組合せを自由に変更することがで
き、拡張性が高い。
【0120】(5)性能向上のため符号化モードの種別
を増やした場合でも、符号化/局部復号、歪量測定に要
する処理量が一定であるので、実現性が高い。
【0121】(6) 視覚特性上重要な特徴量を用い
て、符号化モードを切り換えているので同一圧縮率での
主観評価上の画質を大幅に向上することができる。ま
た、同一画質条件下では、圧縮率を向上させることがで
きる。さらに、前記特徴量を例えば、編集/印刷処理な
どの符号化後の副次的な処理に利用することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる画像符号化装置の概略の構成
図である。
【図2】 同画像符号化装置における符号化器の概略の
構成図である。
【図3】 複数の符号化器における量子化の状態を示す
説明図である。
【図4】 各符号化器における解像度情報の相違を示す
説明図である。
【図5】 本発明の他の実施例の概略の構成図である。
【図6】 本発明の更に他の実施例の概略の構成図であ
る。
【図7】 図6に示す実施例の動作原理を説明するため
のグラフである。
【図8】 適応近似符号化器を使用した本発明の実施例
の構成図である。
【図9】 図8に示す実施例において使用されるモード
弁別器の詳細を示す構成図である。
【図10】 図8に示す実施例において使用される適応
近似符号化器の詳細を示す構成図である。
【図11】 画像の走査変換を示す説明図である。
【図12】 波形情報分析の原理を示す説明図である。
【図13】 利得情報分析の原理を示す説明図である。
【図14】 符号データの構成例を示す説明図である。
【図15】 順次再生符号化器に本発明を適用した実施
例を示す構成図である。
【図16】 複数ブロックに分割された画像を示す説明
図である。
【図17】 一つのブロックの構造を示す説明図であ
る。
【図18】 符号化の際に基準となる濃度を示す説明図
である。
【図19】 画像の濃度変化が平坦である場合の符号化
の状態を示す説明図である。
【図20】 画像の濃度変化が急激である場合の符号化
の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 入力画像、2 ブロック化器、3 入力ブロック、
4a〜4c BTC符号化器、5a〜5c BTC符号
化画像情報、6 選択器、7 ブロック判定器、8 ブ
ロック判定結果、9 選択された符号化画像情報、10
量子化レベル算出器、11 量子化レベル、12 階
調情報符号化器、13 量子化器、14解像度情報、1
5 解像度情報選択器、16 選択された解像度情報、
17 解像度情報符号化器、18,18a〜18c 局
部復号器、19a〜19c BTC復号画像ブロック、
20 歪量測定部、21 モード情報、22 BTC符
号化データ、23 多重化部、24 符号化データ、2
5 平均値分離器、26平均値情報、27 平均値分離
ブロック、28 モード弁別器、29 モード情報、3
0 適応近似符号化器、31 近似ブロック、32 多
重化器、33符号データ、34 波形分析器、35 パ
ターン・マッチング器、36 ベクトル・インデック
ス、37 波形マッピング・テーブル、38 波形情
報、39利得分析器、40 分散算出器、41 分散
値、42 ヒストグラム計数器、43 ヒストグラム情
報、44 利得マッピング・テーブル、45 利得情
報、46 モード判定器、47 適応サブ・サンプラ、
48 サブ・サンプル・パターン発生器、49 サブ・
サンプル・パターン、50 サブ・サンプル・ブロッ
ク、51 適応量子化器、52 入力画像メモリ、53
入力画像、54,66解像度変換器、55 減算器、
56 符号化器、57 符号データ、58 復号器、5
9 加算器、60 内部符号化器、61,63 内部符
号化されたADCTの局部符号データ、62 ページメ
モリ、64 内部復号器、65 ADCTの局部復号画
像情報、67 遅延回路、68 符号化誤差画像、69
復号画像
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一弘 神奈川県海老名市本郷2274番地富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭62−266924(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 G06T 9/00 H03M 7/34

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を標本化し複数の画素からなるm×
    n画素(m,nは正整数)の入カブロックに分割するブ
    ロック化手段と、前記入力ブロックの階調と解像度を分
    類するブロック分類手段と、前記入力ブロック内の階調
    と解像度の符号量が前記入力ブロック毎に所定の符号量
    となるよう割り付けられた複数のブロック近似符号化手
    段とから構成され、前記分類手段によって分類された結
    果に従い前記複数のブロック近似符号化手段を適応的に
    切り替えてブロック近似符号化を行うことを特徴とする
    画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記ブロック分類手段は、前記複数のブ
    ロック近似符号化手段によって前記入力ブロックを同時
    或いは順次符号化した複数の符号化情報を復号する局部
    復号手段と、前記入力ブロックと前記局部復号手段から
    得られる複数の局部復号ブロックとの近似度を求める歪
    計算手段とから構成され、前記複数の局部復号ブロック
    中で最小歪となるものから前記ブロックの分類結果を得
    ることを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記画像符号化装置の符号化情報を復号
    する場合において、解像度情報が所定方向に選択的に欠
    落している場合には、復号済みの周囲の画素から対応す
    る画素を補間して再生することを特徴とする請求項1記
    載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 画像を標本化し複数の画素からなるm×
    n画素(m,nは正整数)の入力ブロックに分割するブ
    ロック化手段と、前記入力ブロック内の平均値を求める
    平均値算出手段と、前記入力ブロック内の各画素から前
    記平均値算出手段で求められた前記平均値を減算する平
    均値分離手段と、該平均値分離手段によって得られる平
    均値分離ブロックの解像度方向と階調方向の特徴量を分
    析する分析手段と、該分析手段の結果から予め設定され
    た複数の前記平均値分離ブロック内の画素間引き形状と
    画素間引き比率、及び、前記平均値分離ブロック内の画
    素の階調数を各々独立に決定するモード決定手段と、該
    モード決定手段によって決定された画素間引き形状と画
    素間引き比率に従って前記平均値分離ブロック内の画素
    を間引く解像度近似手段と、前記解像度近似手段によっ
    て間引かれた前記平均値分離ブロック内の画素を前記モ
    ード決定手段で決定された階調数で量子化する階調近似
    手段と、前記平均値算出手段からの前記平均値と前記モ
    ード決定手段の決定結果と前記階調近似手段の出力を多
    重化して符号デ−タを構成する多重化手段とを備え、前
    記分析手段において前記入力ブロックの解像度方向の特
    徴量を分析する場合において、予め求めたm×n画素
    (m,nは正整数)、或いは、その正整数比j(jは正
    整数)で分割した画素からなる複数の代表形状ブロック
    の組の各々と前記平均値分離ブロックとの近似度を求
    め、最も近似度の高い代表形状ブロックのインデック
    ス、或いは、j個に分割されたブロック毎の最も近似度
    の高い代表形状ブロックのインデックスの組を前記入力
    ブロックの解像度方向の第1の特徴量とし、少なくとも
    前記インデックス或いは得られたj個のインデックスの
    組が互いに一致する比率を前記平均値分離ブロックの形
    状の複雑度を示すパラメータとし、この複雑度を前記解
    像度方向の第2の特徴量とすることを特徴とする画像符
    号化装置。
  5. 【請求項5】 前記モード決定手段によって前記入カブ
    ロック内の画素間引き形状、画素間引き比率、及び、階
    調数を各々独立に決定する場合において、先ず、前記分
    析手段で求められる前記入力ブロックの解像度方向の第
    1及び第2の特徴量から予め用意された前記平均値分離
    ブロック内の画素間引き形状と画素間引き比率の候補を
    求め、これと独立に前記分析手段で求められる前記入力
    ブロックの階調方向の第1及び第2の特徴量から予め用
    意された前記平均値分離ブロック内の画素の階調数の候
    補を求めた後、前記画素間引き形状と画素間引き比率の
    候補と前記階調数の候補の組合せの中で予め設定された
    一定の圧縮率となる組を選択して前記入力ブロック内の
    画素間引き形状、画素間引き比率、及び、階調数を決定
    することで、前記入力ブロック単位に一定の符号量に制
    することを特徴とする請求項4記載の画像符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記モード決定手段によって前記入力ブ
    ロック内の画素間引き形状、画素間引き比率、及び、階
    調数を各々独立に決定する場合において、先ず、前記分
    析手段で求められる前記入力ブロックの解像度の第1及
    び第2の特徴量から、予め用意された前記平均値分離ブ
    ロック内の画素間引き形状と画素間引き比率の候補を求
    め、これと独立に前記分析手段で求められる前記入力ブ
    ロックの階調方向の第1及び第2の特徴量から予め用意
    された前記平均値分離ブロック 内の画素の階調数の候補
    を求めた後、前記画素間引き形状と画素間引き比率の候
    補と前記階調数の候補の組合せので予め設定された一定
    の再生画像品質となる組を選択して前記入力ブロック内
    の画素間引き形状、画素間引き比率、及び、階調数を決
    定することで、前記入力ブロック単位に一定の再生画像
    品質に制御することを特徴とする請求項4記載の画像符
    号化装置。
  7. 【請求項7】 前記モード決定手段によって、前記複数
    の平均値分離ブロック内の画素間引き形状画素間引き
    比率を予め設定する場合において、前記代表形状ブロッ
    クの組の各々の2次元空間上での形状の方向と直交する
    方向に画素間引き形状の組を設定し、前記解像度方向の
    第2の特徴量に応じて前記平均値分離ブロック内の画素
    間引き比率の組を設定することを特徴とする請求項4
    載の画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記モード決定手段の決定結果から前記
    階調近似手段によって前記平均値分離ブロック内の画素
    を量子化する場合において、先ず、前記平均値分離ブロ
    ック内の画素値の最大値、最小値からダイナミックレン
    ジを求め、前記平均値分離ブロック内の画素値をこのダ
    イナミックレンジで正規化し、前記分析手段によって得
    られた階調方向の第2の特徴量に応じて予め準備された
    複数の非線形量子化特性から1種類を選択し、前記モー
    ド決定手段によって決定された階調数で前記正規化され
    た前記平均値分離ブロック内の画素値を量子化すると共
    に、前記平均値分離ブロック内の画素値の最大値、最小
    値を所定の特性で量子化して前記符号データに付加する
    ことを特徴とした請求項5又は6記載の画像符号化装
    置。
  9. 【請求項9】 画像を標本化し低解像度から高解像度に
    向けて順次所定の解像度に変換する第1の解像度変換手
    段と、該第1の解像度変換手段から供給される画像を複
    数の画素からなるm×n画素(m,nは正整数)のブロ
    ックに分割するブロック化手段と、該ブロック化手段に
    よってブロック化された入力ブロックを符号化する第1
    のブロック符号化手段と、該第1のブロック符号化手段
    で符号化された入力ブロックを局部復号する第1の局部
    復号手段と、該第1の局部復号手段によって復号された
    局部復号ブロックを前記第1のブロック符号化手段にお
    けるブロックの大きさと同一、或いは、整数比となるよ
    うに設定された入力ブロ ック単位で前記第1のブロック
    符号化手段における符号化動作に同期して符号化する第
    2のブロック符号化手段と、符号化された局部復号画像
    を順次所定の解像度に変換された画像単位に記憶する記
    憶手段と、該記憶手段に記憶された前記局部復号画像を
    復号する第2の局部復号手段と、該第2の局部復号手段
    からの局部復号画像を前記第1の解像度変換手段の解像
    度に対応する解像度に変換する第2の解像度変換手段
    と、前記第1の解像度変換手段と前記ブロック化手段と
    の間に設けられ前記第1の解像度変換手段で変換された
    画像から前記第2の解像度変換手段で変換された前記局
    部復号画像を減じる減算手段とから構成され、前記第1
    及び第2のブロック符号化手段として請求項4記載の画
    像符号化装置を用いたことを特徴とする画像符号化装
    置。
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