JP3116656B2 - 直方体寸法測定装置 - Google Patents

直方体寸法測定装置

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JP3116656B2 JP05117381A JP11738193A JP3116656B2 JP 3116656 B2 JP3116656 B2 JP 3116656B2 JP 05117381 A JP05117381 A JP 05117381A JP 11738193 A JP11738193 A JP 11738193A JP 3116656 B2 JP3116656 B2 JP 3116656B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B3/00Measuring instruments characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B3/11Chains for measuring length

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、段ボール箱等の直方
体の大きさを測定する寸法測定装置に係り、一回の測定
動作で直方体の3辺の長さを同時に測定するための直方
体寸法測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、宅配便における小荷物の配送料金
は、小荷物の重量と大きさ及び配達距離によって設定さ
れている場合が多い。特に荷物の大きさは一回に運送で
きる個数に関わるため、大きさに制限を設けている場合
が多い。こうした荷物の性格から、荷物は段ボール箱等
に梱包されて運ばれる。このため従来は荷物の大きさ
(段ボール箱の3辺の長さ)をメジャー等で測定する
か、あるいは目分量で判断していた。
【0003】一方で極めて制限された状態における直方
体の3辺の長さの瞬時測定方法としては、例えば直方体
の置かれる位置をガイド等によって制限し、そうした状
況下において3方向から超音波距離測定手段等により測
定するというものがある。この実施例を図10に示す。
この場合、測定装置51はテーブル52,ガイド板53
a,53bと超音波発信・受信器54,55,56と演
算装置57及び表示装置58より構成されている。被測
定物である直方体59はガイド板53a,53bによっ
て定められた位置に置かれ、3方に配置された超音波発
信・受信器54,55,56は超音波US(x,y,
z)を直方体59の各面に放射する。放射された超音波
US(x,y,z)は直方体59の各面(x,y,z)
で反射され、超音波発信・受信器54,55,56に入
射される。ここで、超音波発信・受信器54,55,5
6からガイド板53a,53b、テーブル52までの長
さが予め判っていれば演算装置57によって、直方体5
9を配置したことによって超音波の放射から入射までの
時間が検出できる。これは、音速から距離の変化として
とらえることができるため、直方体59の各辺(x,
y,z)の長さを知ることができる。尚、超音波による
距離測定方法は公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
荷物の大きさ(段ボール箱の3辺の長さ)をメジャー等
で測定する場合においては、荷物の3辺の長さをいちい
ち測定する必要があるため測定に時間がかかってしまっ
ていた。又、図10の装置においては、測定条件に拘束
されたり、測定装置が大きなものになってしまうなどの
欠点があった。
【0005】又、そうして測定した荷物の3辺の長さに
対応する料金を計算するということも大きな手間となっ
ていた。いうまでもなく目分量というものは正確な値を
求めることは困難であり、直方体の大きさの不確定さが
運送料金計算にも影響を与えていた。
【0006】そこで、この発明の目的は、容易に段ボー
ル箱等の直方体の大きさを測定することが可能な直方体
寸法測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、直方体の各
辺の長さを計るための寸法測定装置であって、前記直方
体の1つの角部に配設され、測定用線体を巻き取った巻
取式メジャーと、前記直方体における前記巻取式メジャ
ーの配置位置に対する対角での前記直方体の角部までの
前記巻取式メジャーの測定用線体の引き伸ばされた長さ
を計測する対角距離計測手段と、前記直方体の一辺を基
準として前記巻取式メジャーから測定用線体の引き伸ば
されている角度を検出する角度検出手段と、前記対角距
離計測手段により検出された前記直方体の対角距離に対
する前記角度検出手段により検出された角度の正弦値お
よび余弦値を算出して前記直方体の二辺の長さを算出す
る演算手段と、前記演算手段により長さが求められる直
方体の二辺から垂直方向への辺の距離を測定する垂直方
向距離測定手段と、直方体の大きさによって区分されて
いる課金データファイルを有し、当該データファイルと
測定された前記直方体の寸法を比較し課金データを出力
する演算手段とを備えた直方体寸法測定装置をその要旨
とする。
【0008】ここで、前記垂直方向距離測定手段は、巻
取式メジャーに設けられ、音波もしくは電磁波による到
達時間あるいは位相差を検出するものとするとよい。
又、前記垂直方向距離測定手段は、前記巻取式メジャー
の測定用線体における端からさらに垂直方向へのメジャ
ーの引き出しによって測定を行うものとするとよい。
【0009】
【0010】
【作用】直方体の1つの角部に配設された巻取式メジャ
ーから、直方体における巻取式メジャーの配置位置に対
する対角での直方体の角部まで巻取式メジャーの測定用
線体が引き伸ばされ、その長さが対角距離計測手段にて
計測される。又、角度検出手段にて直方体の一辺を基準
として巻取式メジャーから測定用線体の引き伸ばされて
いる角度が検出される。さらに、演算手段により、対角
距離計測手段により検出された直方体の対角距離に対す
る角度検出手段により検出された角度の正弦値および余
弦値が算出されて直方体の二辺の長さが算出される。一
方、垂直方向距離測定手段により、演算手段により長さ
が求められる直方体の二辺から垂直方向への辺の距離が
測定される。さらに、演算手段により、直方体の大きさ
によって区分されている課金データテーブルと測定され
た直方体の寸法が比較されて課金データが出力される。
よって、同時に測定された直方体の3辺の長さから配送
料金が算出されるため、料金計算が容易、かつ、正確に
行える。
【0011】ここで、垂直方向距離測定手段において、
音波もしくは電磁波による到達時間あるいは位相差を検
出することで距離測定が行われる。あるいは、垂直方向
距離測定手段において、巻取式メジャーの測定用線体に
おける端からさらに垂直方向へのメジャーの引き出しに
よって測定を行うことで距離測定が行われる。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1は、直方体としての段ボール箱
1に直方体寸法測定装置2をセットし、段ボール箱1の
大きさを測定するときの状態を示す。又、図2は、直方
体寸法測定装置2において筐体3からカバー4を外した
状態を示す。
【0014】図2において、筐体3とカバー4とで正方
形の箱型に形成されている。筐体3の側面には下方に延
びる位置決めガイド板18,19が取り付けられてお
り、図1に示すように、この直方体寸法測定装置2を段
ボール箱1の一平面(x−y平面)の角部に装着した場
合、位置が固定できるように位置決めガイド板18と1
9は90°の角度をなしている。
【0015】図2において、筐体3内には巻取式メジャ
ー47が収納されている。つまり、筐体3内には内ケー
ス5が収納され、この内ケース5は回転軸6に取り付け
られている。そして、内ケース5は回転軸6を中心に回
転できるようになっている(図中、θ方向)。さらに、
内ケース5内には第二の内ケース7が収納され、第二の
内ケース7は内ケース5に対して自由に回転できるよう
になっている。第二の内ケース7の外周には、測定用線
体としてのデータ付ワイヤ8が巻き付けられており、一
端は第二の内ケース7に固定されている。又、データ付
ワイヤ8の他端側の先端は対角距離計測手段としての長
さセンサ9を通過しており、データ付ワイヤ8の先端に
係合爪10が設けられている。そして、データ付ワイヤ
8は通常は第二の内ケース7に巻かれて収められてい
る。係合爪10は、図1に示すように、段ボール箱1の
一平面(x−y平面)における筐体3の設置位置の対角
部に引っ掛かけるようになっている。
【0016】データ付ワイヤ8には距離測定のために、
例えば1mm単位で磁気(NS極の繰り返し)、あるい
は光学的に読取り可能な白黒の縞模様が付けられてい
る。さらに、第二の内ケース7の内方には渦巻きバネ1
1が装着され、同バネ11によりデータ付ワイヤ8が巻
かれている方向とは反対方向に引き力が働くようになっ
ている。
【0017】長さセンサ9は内ケース5からのデータ付
ワイヤ8の引き出し口に装着されており、長さセンサ9
によりデータ付ワイヤ8の距離測定のためのマーキング
コードが読み取られる。又、データ付ワイヤ8が長さセ
ンサ9に対して傾きがないように引き出せるようにガイ
ド機能を兼ねている。
【0018】さらに、内ケース5の外周部には遮光板1
2が設けられており、遮光板12が角度検出手段として
の角度センサ13に挟み込まれている。この遮光板12
は内ケース5の回転と共に角度センサ13の中を移動す
る。又、遮光板12と筐体3の内面との間には引っ張り
コイルバネ14が装着されている。
【0019】筐体3の角部には箱型の高さセンサ部15
が一体形成され、高さセンサ部15は垂直方向距離測定
手段としての超音波発信器16と超音波受信器17とが
設けられている。
【0020】一方、図2に示すように、カバー4には表
示器20が設けられている。表示器20はLCD(液晶
表示装置)等が使用される。さらに、カバー4には電源
オン・オフのための電源スイッチ21、リセットスイッ
チ22、測定開始スイッチ23等が設けられている。
尚、電子回路基板及び電源は図示されていないが、カバ
ー4の裏面側に設けられている。
【0021】次に、電子回路基板及び電源の構成につい
て図3を用いて説明する。超音波受信器17の出力は増
幅器24に接続され、増幅器24の出力は第1の波形整
形回路25に接続されている。第1の波形整形回路25
の出力は第1のカウンタ26に接続されている。又、電
子回路基板には演算手段としてのマイクロコンピュータ
(以下、マイコンという)27が備えられている。この
マイコン27には機能ブロックとして、時間・距離変換
テーブル28、クロック発生部29、A/D変換部3
0、角度変換テーブル31、容積演算部32、料金演算
部33、課金テーブルとしての容積・料金テーブル3
4、制御部35を備えている。
【0022】前述の第1のカウンタ26の出力は、マイ
コン27の時間・距離変換テーブル28に接続されてい
る。又、マイコン27のクロック発生部29は第1のカ
ウンタ26に接続されている。マイコン27の時間・距
離変換テーブル28の出力は容積演算部32に接続され
ている。
【0023】又、長さセンサ9の出力は増幅器36を介
して第2の波形整形回路37に接続されており、第2の
波形整形手段37の出力は第2のカウンタ38に接続さ
れている。第2のカウンタ38の出力は、マイコン27
の容積演算部32に接続されている。
【0024】さらに、角度センサ13の出力はマイコン
27のA/D変換部30に接続され、A/D変換部30
の出力は角度変換テーブル31に接続されている。さら
に、角度変換テーブル31の出力は容積演算部32に接
続されている。容積演算部32の出力は料金演算部33
に接続されている。尚、料金演算部33は容積(寸法)
・料金テーブル34が接続されている。料金演算部33
の出力は制御部35に接続され、制御部35の出力は表
示器20に接続されている。
【0025】又、制御部35には前記各種スイッチ2
1,22,23が入力されており、制御部35からは第
1のカウンタ26及び第2のカウンタ38に対してリセ
ット信号が出力されている。さらに、制御部35の出力
は、発信器駆動回路39に接続されており、発信器駆動
回路39の出力は超音波発信器16に接続されている。
【0026】以上、各機器は電源40から電源が供給さ
れている。次に、このように構成した直方体寸法測定装
置の作用について、図5,6,7,8を用いて説明す
る。
【0027】まず、操作者は測定したい段ボール箱1
(直方体)を平面(x−y平面)上に置き、同平面と平
行な段ボール箱1の一面(ここではx−y面)の交点
(角部)Pに本直方体寸法測定装置2を図1に示すよう
に設置する。ここで、直方体寸法測定装置2には筐体3
の側面に位置決めガイド板18,19が取り付けられて
いるため、同ガイド板18,19によって段ボール箱1
に密着するように設置することができる。
【0028】この状態から、係合爪10を段ボール箱1
の交点Pと同一平面上にある反対の交点(対角)P’の
位置に持っていき、同部分に係合爪10を引っかける。
すると、段ボール箱1のx−y面の対角線の長さ分、巻
取式メジャー47からデータ付ワイヤ8が引き出される
ことになり、この時のデータ付ワイヤ8の長さはLwで
ある(図5のステップ102)。尚、データ付ワイヤ8
は図2の渦巻きバネ11によって引き出す方向と反対方
向への力が加わっており、弛むことはない。
【0029】又、図1に示すように、段ボール箱1のx
−y面のy面方向の一辺(Ly(ref))を基準にし
た場合、同辺とデータ付ワイヤ8のなす角度はθ’であ
る。以上のような状況において、直方体寸法測定装置2
が稼働状態(電源が投入されている(図5のステップ1
01))にあれば、データ付ワイヤ8を引き出す際、長
さセンサ9によってデータ付ワイヤ8にコーティングさ
れている長さ情報を読み取ってゆく(図6のステップ2
01)。これは、コーティングされている長さ情報が磁
気であれば、長さセンサ9はデータ付ワイヤ8が引き出
されることによって生じる磁気パルス信号を検知するこ
とになる。
【0030】この場合、長さセンサ9は磁気検出センサ
を使用すればよい。又、これが光学的な情報であれば長
さセンサ9は反射型ホトセンサのようなものを使用す
る。尚、パルス信号数は、引き出されるデータ付ワイヤ
8の長さに対応したものとなっている。
【0031】こうしてデータ付ワイヤ8が引き出される
ことによって長さセンサ9で生じたパルス信号は、図3
の増幅回路36によって必要な大きさまで増幅される。
増幅されたパルス信号は、第2の波形整形回路37によ
ってディジタル信号として扱えるように波形整形され
る。波形整形されたパルス信号は第2のカウンタ38に
よって計数される(図6のステップ202)。例えば、
データ付ワイヤ8にコーティングされている長さ情報が
1mm単位であれば、第2のカウンタ38によって計数
された値(Count2 )の結果から、対角線の長さLwは
ount2 ミリメートルということになる。
【0032】一方、Ly(ref)とデータ付ワイヤ8
のなす角度θ’は以下のように計測される。即ち、巻取
式メジャー47からのデータ付ワイヤ8の引き出しによ
って、段ボール箱1のx−y面の交点PとP’を結ぶ対
角線が構成される。そして、内ケース5は筺体3内で回
転方向に対してある程度の範囲で自由に回転できるた
め、θ’に応じて回転移動することになる。この際、内
ケース5に装着された遮光板12も共に移動することに
なる。遮光板12の移動は角度センサ13における受光
面積を変化させることになる。即ち、角度センサ13は
面状の発光部と面状の受光部が対向するように設置され
ており、その間に遮光板12が挟み込まれている構造と
なっている。ここで、受光部はフォトダイオードやCd
sセルといったものが使用されている。
【0033】従って、内ケース5の回転移動と共に遮光
板12が移動し、角度センサ13における面状の発光部
からの光を遮るため面状の受光部で受光される光量が変
化する。この場合、遮光板12による遮光が大きい場合
は受光部の出力も小さくなる。即ち、受光部の出力は遮
光板12の位置によって決まり、線形の変化であるた
め、言い換えれば内ケース5の回転角度を検出すること
に他ならない。
【0034】こうして得られた角度センサ13の出力
(アナログ値(図6のステップ203))は、図3に示
すように、A/D変換部30によってディジタル値に変
換される。このディジタル値は角度変換テーブル31に
よって角度データに変換される(図6のステップ20
4)。
【0035】以上のような動作によって、図4に示すよ
うに、対角線長Lwと、対角線がLy(ref)に対し
てなす角度θ’が求まる。これから以下の式に示す演算
を行えばLx,Lyが求められる(図6のステップ20
5)。
【0036】Lx=Lw・sinθ’ Ly=Lw・cosθ’ 次に、高さ方向の長さLzの求め方について説明する。
【0037】マイコン27の制御部35の出力信号(S
TART)によって図3の発信器駆動回路39が起動さ
れ、トランジューサである超音波発信器16を駆動する
(図7のステップ301)。即ち、発信器駆動回路39
は超音波帯の信号を発振し、超音波発信器16を駆動す
るのに必要なレベルまで増幅するものである。同時に第
1のカウンタ26の計数の開始を指示する(図7のステ
ップ302)。これは、クロック発生部29から供給さ
れるクロックパルスの計数を行うということである。
【0038】こうして生成された超音波信号は超音波発
信器16から放射され、段ボール箱1が置かれている平
面(x−y)に到達する。ここで、超音波信号は平面
(x−y)で反射されて超音波受信器17に到達する
(図7のステップ303)。超音波受信器17は超音波
帯の信号を拾いあげるマイクロフォンのようなものであ
り、その出力は図3の増幅器24で必要な大きさまで増
幅される。増幅された信号は平面(x−y)の影響や、
周囲の雑音等の影響を受けて変形したパルス信号となっ
ているため、第1の波形整形回路25にてディジタル信
号として扱えるように波形整形され、第1のカウンタ2
6に入力される。これは、第1のカウンタ26の停止
(STOP)信号として機能し、第1のカウンタ26の
計数動作を停止させる(図7のステップ304)。この
第1のカウンタ26の計数で得られた値はLzの2倍の
距離(発射〜反射〜受信)を超音波が伝達するのにかか
った時間であるため、以下の関係式によってLzを求め
られる(図7のステップ305)。
【0039】Lz=(α・SNs・K)/2 ただし、SNs…音波が1秒間に進む距離 K …第1のカウンタ26によって計数された値 α …空間温度による音波伝達速度の変化係数 この式の関係は図3の時間・距離変換テーブル28に登
録されており、第1のカウンタ26の出力は時間・距離
変換テーブル28によって距離データに変換される。
【0040】尚、SNs(音波が1秒間に進む距離)は
通常、常温の乾燥空気で331.24cmであるため、
前記クロック発生部29におけるタイミングクロックは
例えば1ms単位で生成できれば距離分解能は0.33
124cmとなる。これは、通常使用荷物として使用さ
れると思われる直方体の辺の長さを表現するには十分な
精度であると考えられる。なお、αは常温における係数
として固定した値を用いてもよい。
【0041】以上のようにして得られた直方体3辺の値
の要素(Lw、θ’、Lz)は、図3の容積演算部32
に入力され(図8のステップ401)、容積もしくは3
辺の合計値を求める。
【0042】容積Qは、Lx(=Lw・sinθ’)・
Ly(=Lw・cosθ’)・Lzなる演算を行えばよ
いし、直方体3辺の長さの和の値SはLx(=Lw・s
inθ’)+Ly(=Lw・cosθ’)+Lzなる演
算を行えばよい(図8のステップ402)。
【0043】これは、直方体の運搬費用(料金)が容積
Qで算出される場合と直方体3辺の長さの和の値Sで算
出される場合があるためである。こうして容積演算部3
2にて演算された結果は料金演算部33において容積
(寸法)・料金テーブル34のデータと比較され(図8
のステップ403)、その結果、必要な料金データが求
まることになる(図8のステップ404)。つまり、容
積(寸法)・料金テーブル34は、直方体の大きさによ
って区分されている課金データテーブルを有し、測定さ
れた寸法と比較されて課金データが出力される。
【0044】ここで、例えば名古屋から東京まで送る場
合の料金が、100〜150cmのとき1000円、そ
れ以下の場合は800円、それ以上の場合は1200円
であったとすれば、直方体の3辺の長さの合計が120
cmであると、料金が1000円であるといったことを
即座に知ることがきる。
【0045】こうして得られたデータは制御部35によ
って表示器20に入力され、情報が表示される(図8の
ステップ405)。尚、カバー4には各種スイッチ2
1,22,23が接続されているが、これら電源スイッ
チ21、リセットスイッチ22、測定開始スイッチ23
は次のような意味を持つものである。
【0046】電源スイッチ21は本直方体寸法測定装置
2を稼働させるための電源オンオフを行い、同時にデー
タ付ワイヤ8を引き出す際に引き出した長さを計測する
ためのものである。又、測定開始スイッチ23は高さ方
向の長さLzを計測するために発信器駆動回路39を起
動し、かつ各種演算を行うことの指示を行うものであ
る。さらに、リセットスイッチ22は計測の不具合や取
り止め、あるいは新たな計測を行うために前記第1のカ
ウンタ26及び第2のカウンタ38のカウンタ値をクリ
アするためのものである。こうした各種スイッチの操作
により制御部35に接続された各機器に信号を出力す
る。
【0047】このように本実施例では、データ付ワイヤ
8(測定用線体)を巻き取った巻取式メジャー47を直
方体としての段ボール箱1の1つの角部に配設した。
又、長さセンサ9(対角距離計測手段)により、段ボー
ル箱1における巻取式メジャー47の配置位置に対する
対角での段ボール箱1の角部までの巻取式メジャー47
のデータ付ワイヤ8の引き伸ばされた長さLwを計測す
る。さらに、角度センサ13(角度検出手段)により、
段ボール箱1の一辺を基準として巻取式メジャー47か
らデータ付ワイヤ8の引き伸ばされている角度θ’を検
出する。さらには、マイコン27(演算手段)により、
長さセンサ9により検出された段ボール箱1の対角距離
Lwに対する角度センサ13により検出された角度θ’
の正弦値および余弦値を算出して段ボール箱1の二辺の
長さを算出する(図6のステップ205)。又、超音波
発振器16,超音波受信器17(垂直方向距離測定手
段)により、マイコン27により長さが求められる段ボ
ール箱1の二辺から垂直方向への辺の距離Lzを測定す
るようにした。
【0048】よって、従来の荷物の大きさ(段ボール箱
の3辺の長さ)をメジャー等で測定する場合において
は、荷物の3辺の長さをいちいち測定する必要があった
が、本実施例の直方体寸法測定装置2を使用することに
より、一回の測定動作で直方体の3辺の長さを同時に測
定できる。又、図10の従来の装置においては、測定条
件に拘束されたり測定装置が大きなものになっていた
が、本実施例の直方体寸法測定装置2は小型化・携帯化
されている。このようにして、容易に段ボール箱等の直
方体の大きさを測定することができる又、段ボール箱1
の大きさによって区分されている容積・料金テーブル3
4(課金データテーブル)を有し、測定された寸法と比
較し、課金データを出力する演算機能を有するものとし
た。よって、同時に測定された段ボール箱1の3辺の長
さから荷送料金が算出されるため、料金計算が容易、か
つ、正確に行える。
【0049】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、高さ方向の長さLzを計測するた
めに、超音波の他の音波もしくは電磁波による到達時間
あるいは位相差を検出するようにしてもよい。又、光を
投射し、平面(x−y)により反射した光を受光し、こ
の時間を計測してもよい。この場合は光速度が非常に速
いため第1のカウンタ26における光分解能を高くし、
クロック発生部29におけるクロック周波数を高いもの
にする必要がある。さらに、角度センサ13に無接触型
ポテンションメータ等を利用してもよい。又、データ付
ワイヤ8は通常の巻取式メジャーと同様な幅広の薄板式
のメジャーとし、スケールが明記されたものでもよい。
【0050】又、図9に示すように実施してもよい。即
ち、高さ方向の長さLzを測定するために、前記直方体
寸法測定装置2における係合爪10の部分に、さらにデ
ータ付ワイヤ48を巻き取った第2の巻取メジャー41
を有している。尚、長さ計測の仕組みは前記直方体寸法
測定装置2におけるデータ付ワイヤ8の作用と同じもの
である。この場合、第2の巻取メジャー41は角度測定
装置を行う必要は無い。
【0051】より詳細には、第2の巻取メジャー41は
筐体42の側面に取り付けられた位置決めガイド板43
によって直方体の角部の位置に規定される。ここで、第
2の係合爪44を直方体の高さ方向へ引くと、第2の巻
取メジャー41がメジャーケース45から引き出され、
長さセンサ46によって引き出されたデータ付ワイヤ4
8の長さを計測する。この計測は例えばデータ付ワイヤ
8を導電性のものにすれば、これによってデータ信号を
筐体3側に伝達させることができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
容易に段ボール箱等の直方体の大きさを測定することが
できると共に、配送料金の料金計算を容易、かつ、正確
に行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】直方体寸法測定装置を用いて段ボール箱の大き
さを測定するときの状態を示す斜視図である。
【図2】直方体寸法測定装置において筐体からカバーを
外した状態を示す正面図である。
【図3】直方体寸法測定装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】直方体の寸法測定のための説明図である。
【図5】直方体寸法測定装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】直方体寸法測定装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】直方体寸法測定装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】直方体寸法測定装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図9】別例の直方体寸法測定装置の正面図である。
【図10】従来の直方体寸法測定装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 直方体としての段ボール箱 8 測定用線体としてのデータ付ワイヤ 9 対角距離計測手段としての長さセンサ 13 角度検出手段としての角度センサ 16 垂直方向距離測定手段を構成する超音波発振器 17 垂直方向距離測定手段を構成する超音波受信器 27 演算手段としてのマイコン 34 課金データテーブルとしての容積・料金テーブル 47 巻取式メジャー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体の各辺の長さを計るための寸法測
    定装置であって、 前記直方体の1つの角部に配設され、測定用線体を巻き
    取った巻取式メジャーと、 前記直方体における前記巻取式メジャーの配置位置に対
    する対角での前記直方体の角部までの前記巻取式メジャ
    ーの測定用線体の引き伸ばされた長さを計測する対角距
    離計測手段と、 前記直方体の一辺を基準として前記巻取式メジャーから
    測定用線体の引き伸ばされている角度を検出する角度検
    出手段と、 前記対角距離計測手段により検出された前記直方体の対
    角距離に対する前記角度検出手段により検出された角度
    の正弦値および余弦値を算出して前記直方体の二辺の長
    さを算出する演算手段と、 前記演算手段により長さが求められる直方体の二辺から
    垂直方向への辺の距離を測定する垂直方向距離測定手段
    直方体の大きさによって区分されている課金データファ
    イルを有し、当該データファイルと測定された前記直方
    体の寸法を比較し課金データを出力する演算手段と を備
    えたことを特徴とした直方体寸法測定装置。
  2. 【請求項2】 前記垂直方向距離測定手段は、巻取式メ
    ジャーに設けられ、音波もしくは電磁波による到達時間
    あるいは位相差を検出するものである請求項1に記載の
    直方体寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 前記垂直方向距離測定手段は、前記巻取
    式メジャーの測定用線体における端からさらに垂直方向
    へのメジャーの引き出しによって測定を行うものである
    請求項1に記載の直方体寸法測定装置。
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