JP3116493U - 鳥玩具装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鳥本体11の鳥の鳴き声や囀りに似せた音声を発生させるスピーカ27の駆動、この音声に合わせて鳥本体11の嘴114と尾部115を動作させる駆動コイル24の駆動及び検出回路30、記憶回路31、制御回路32などの鳥本体11の動作に必要な駆動電力を止り木13の屋根12上に配設した太陽電池14から発生する起電力で賄い得るように構成した。
【選択図】 図2
Description
この種の鳥玩具装置は、鳥を模した鳥本体と、この鳥本体が取り付けられる、岩や木の切り株など模した支持台とを備え、鳥本体内には、嘴を鳥の囀り音に合わせて動作させるとともに尾部を鳥の囀り音に合わせて動作させるためのコイルと永久磁石を配設し、支持台内には、人や物体の出入りを検知するセンサーと、鳥の囀り音を記憶した音声記憶部と、鳥の囀り音を出力するスピーカと、これらを制御する制御部とが設けられている。
また、商用電源を用いた鳥玩具装置では、鳥本体と別に構成したスイッチングレギュレータのようなAC用電源アダプターが必要であるため、電源コストが上昇し、これが製品のコストを上昇させるほか、電源用コンセントなどの商用電源供給部がない場所では利用できないという問題がある。
請求項4の考案は、請求項1記載の鳥玩具装置において、前記第2永久磁石が設けられた前記第2揺動部材の他端が当接する前記駆動コイルの上面箇所にクッション用シート材が貼着されていることを特徴とする。
請求項6の考案は、請求項5記載の鳥玩具装置において、前記検出回路は、前記出入りする人や物体が前記太陽電池への入射光量を変化させた時の起電力の変化を検出して検知信号を出力するように構成されていることを特徴とする。
また、本考案の鳥玩具装置によれば、第2揺動部材の他端が当接する駆動コイルの上面箇所にクッション用シート材が貼着されているので、第2揺動部材の他端が駆動コイルの上面に衝合しても、その衝合力をクッション用シート材で吸収できるとともに、この衝合に伴うノイズ音の発生を低減できる。
また、本考案にかかる鳥玩具装置の検知手段を構成する検出回路によれば、出入りする人や物体が太陽電池への入射光量を変化させた時の起電力の変化を検出して検知信号を出力するように構成したので、太陽電池を人や物体の出入りを検知するセンサーとして機能させることができ、人や物体の出入りに伴う鳥玩具の動作を多様化できる。
図1は実施例1における鳥玩具装置の全体の構成を示す斜視図、図2は実施例1における鳥本体の拡大縦断側面図、図3は実施例1における屋根付き止り木の縦断正面図、図4の図3の底面図、図5は実施例1における鳥玩具装置の回路構成を示す回路図である。
前記鳥本体11は、図1及び図2に示すように、頭部111、胴部112、および腹部113の部分に分割された3つの中空体から構成され、それぞれは一体的に接合できる構造になっている。また、腹部113の下面中央には、鳥本体11を止り木13に取り付けるための結合部113dが突設されている。さらに、腹部113の下面には2本の足116が設けられている。
前記切妻形屋根12の一方の屋根部の外表面に形成した収容部12a内には、鳥本体11の動作電源として必要な電圧と電流容量を得るために必要な個数の太陽電池14が平板状に配列され、これら太陽電池14を収容した収容部12aは透明なカバー部材15により水密に閉塞されている。
前記蓋部材16の内側には蓄電池収納部18が設けられ、この収納部18内には蓄電池19が着脱可能に挿着されている。この蓄電池19は前記太陽電池14から出力される起電力によって所定の電圧と電流容量に充電される。
また、収納部18内には、図3及び図4に示すように、蓄電池19の正極と負極が別々に接触する接触端子18A,18Bが設けられている。
前記嘴114は、図2に示すように、頭部111内に軸20aを支点にして上下方向に回動可能にかつ頭部111の前後方向(鳥本体の前後方向)に延在して設けられた第1揺動部材20の一端に設けられ、第1揺動部材20の他端には第1揺動部材20に嘴114が閉じる方向の回動力、すなわち軸20aを中心とする時計回り方向の回動力を生じさせるのに必要な重さを有する第1永久磁石21が設けられている。この第1永久磁石21はゴム磁石から構成され、これにより、第1揺動部材20の時計回り方向への回動角度を規制する第1永久磁石21が胴部112の当接部位112aに衝合しても、その衝合圧力をゴム磁石で吸収できるように構成されている。
図5において、鳥玩具装置を駆動制御するための回路は、主として、太陽電池14、蓄電池19、光導電素子29、検知回路30、記憶回路31、制御回路32、スピーカ駆動回路33、コイル駆動回路34を備える。
また、太陽電池14及び蓄電池19の負極(−極)とグランドとの間には、電源スイッチ36が接続されている。この電源スイッチ36は、図3及び図4に示すように、蓄電池19の正極側接触端子18Aに対し離接するように蓋部材16の内側に設けた可動接片36aと、この可動接片36aに隣接して蓋部材16の内側に揺動可能に設けられ可動接片36aを正極側接触端子18Aに対して離接させるカム部材36bと、このカム部材36bを揺動させ得るように止り木13の水平部材131に図4に示す矢印方向にスライド可能に設けられたオン・オフ用の切り替えレバー36cとから構成されている。
ここで、蓄電池19の最大充電電圧は、例えば2.5V〜3V程度であり、この充電電圧を得るための太陽電池14の開放電圧は、例えば4V程度である。
なお、蓄電池19が2.5V〜3V程度の電圧に充電された状態での太陽電池14の起動電流は、過充電防止用の発光ダイオード35bを通して流れ、発光ダイオード35bで消費することにより、蓄電池19の過充電を防止する。
前記光導電素子29の一端は、図5に示すように、抵抗R1を介して太陽電池14の正極に接続され、光導電素子29の他端はクランドに接続されている。このため、光導電素子29には電源スイッチ36を介して太陽電池14から発生する起電力が動作電源として供給されるようになっている。
前記増幅回路302は蓄電池19を動作電源とするもので、図5に示すように、トランジスタTr1のコレクタと抵抗R5との接続点に結合コンデンサC2を介してベースを接続したトランジスタTr2と、そのベース・エミッタ間に接続したプルーアップ用ダイオードD1及びそのコレクタとグランド間に接続したコンデンサC3とから構成される。そして、トランジスタTr2のコレクタとコンデンサC3との接続点から取り出される検出信号は制御回路32に取り込まれるように構成されている。
前記制御回路32は、検知回路30が人や物体の出入りを検知した時の検知信号を情報読み出しコマンドとして記憶回路31に入力することにより記憶回路31から音声情報を読み出し、これを音声信号に変換してスピーカ駆動回路33に出力し、また、前記読み出された音声情報をコイル駆動信号に変換してコイル駆動回路34に出力するものであり、この制御回路32は蓄電池19を動作電源としている。
まず、鳥玩具装置10を、例えば家の出入り口や窓際などの、人や物体の出入りする場所に吊り下げ状態に設置し、かつ電源スイッチ36をオン状態にする。この時、鳥玩具装置10が設置される場所の照度は、例えば500Lx以上の光が降り注ぐ場所であるのが望ましい。
制御回路32では、検知信号を情報読み出しコマンドとして記憶回路31に入力することにより記憶回路31から音声情報を読み出し、これを音声信号に変換してスピーカ駆動回路33に出力し、また、前記読み出された音声情報を、例えばパルス幅変調されたコイル駆動信号に変換してコイル駆動回路34に出力する。
また、コイル駆動信号がコイル駆動回路34を通して駆動コイル24に供給されると、駆動コイル24はパルス幅変調されたコイル駆動信号の波形に従って励磁と非励磁動作を繰り返す。ここで、駆動コイル24が励磁された時は、この駆動コイル24は第2永久磁石23と磁気的に反発する極性に励磁されるため、第2永久磁石23は駆動コイル24との磁気的反作用によって駆動コイル24から離間する方向に移動されるとともに、第2永久磁石23と一体の第2揺動部材22は軸22aを支点にして図2の2点鎖線に示す矢印Aの方向に回動される。そして、駆動コイル24が励磁されない時、第2揺動部材22は第2永久磁石23に作用する重力によって図2の実線に示すクッション用シート材26と当接する位置に戻される。
すなわち、駆動コイル24がコイル駆動信号の波形に従って励磁と非励磁動作を繰り返すことにより、第2永久磁石23と一体の第2揺動部材22は軸22aを支点に上下方向に揺動されると同時に、尾部115も第2揺動部材22と一体に上下方向に揺動される。すなわち、尾部115は前記スピーカ27からの鳥の鳴き声や囀り音に合わせて揺動されることになる。
すなわち、駆動コイル24がコイル駆動信号の波形に従って励磁と非励磁動作を繰り返すことにより、第1永久磁石21と一体の第1揺動部材20は軸20aを支点に上下方向に揺動されると同時に、嘴114も第1揺動部材20と一体に上下方向に揺動される。すなわち、嘴114は前記スピーカ27からの鳥の鳴き声や囀り音に合わせて揺動されることになる。
また、本実施例1によれば、第2揺動部材22の他端が当接する駆動コイル24の上面箇所にクッション用シート材26が貼着されているので、第2揺動部材22の他端が駆動コイル24の上面箇所に衝合しても、その衝合力をクッション用シート材26で吸収できるとともに、この衝合に伴うノイズ音の発生を低減できる。
また、本実施例1における鳥玩具装置の検知回路30を構成する検出回路301によれば、出入りする人や物体が太陽電池14への入射光量を変化させた時の起電力の変化を検出して検知信号を出力するように構成したので、太陽電池14を人や物体の出入りを検知するセンサーとして機能させることができ、人や物体の出入りに伴う鳥玩具の動作を多様化できるという効果がある。
11 鳥本体
114 嘴
115 尾部
12 屋根
13 止り木
14 太陽電池
19 蓄電池
20 第1揺動部材
21 第1永久磁石
22 第2揺動部材
23 第2永久磁石
24 駆動コイル
26 クッション用シート材
27 スピーカ
28 回路基板
29 光導電素子
30 検知回路
301 検出回路
302 増幅回路
31 記憶回路
32 制御回路
33 スピーカ駆動回路
34 コイル駆動回路
Claims (6)
- 鳥を模した玩具用の鳥本体と、
前記鳥本体が固定される屋根付きの止り木と、
前記屋根の表面上に配設された太陽電池と、
前記止り木内に設けられ前記太陽電池から出力される電力を充電する蓄電池と、
前記鳥本体内に設けられ前記蓄電池を駆動電源とするスピーカと、
人や物体の出入りを検知し前記太陽電池の出力電圧を駆動電源とする検知手段と、
鳥の鳴き声や囀り音などの複数種類の音声情報を記憶し前記蓄電池を動作電源とする記憶手段とを備え、
前記鳥本体は嘴と尾部を有し、前記嘴は前記鳥本体内に軸を支点にして上下方向に回動可能にかつ前記鳥本体の前後方向に延在して設けられた第1揺動部材の一端に設けられ、前記第1揺動部材の他端には該第1揺動部材に前記嘴が閉じる方向の回動力を生じさせるのに必要な重さを有する第1永久磁石が設けられ、前記尾部は前記鳥本体内に軸を支点にして上下方向に回動可能にかつ前記鳥本体の前後方向に延在して設けられた第2揺動部材の一端に設けられ、前記第2揺動部材の他端には該第2揺動部材に前記尾部が上方へ揺動される方向の回動力を生じさせるのに必要な重さを有する第2永久磁石が設けられ、前記第2永久磁石は前記第1永久磁石に対して該第1永久磁石の下方から離間及び接近できるように相対向して配置され、かつ前記第2永久磁石の磁極を前記第1永久磁石の磁極と互いに反発し合う極性に構成することにより前記第1永久磁石に対する前記第2永久磁石の接近及び離間に伴う両者の磁気的作用で前記第1揺動部材に揺動運動が与えられるように構成し、
前記第2永久磁石の下方に位置する前記鳥本体内の箇所には前記嘴及び尾部を動作する駆動コイルを配設し、
前記検知手段が人や物体の出入りを検知した時の検知信号を情報読み出しコマンドとして前記記憶手段に入力することにより該記憶手段から音声情報を読み出し音声信号に変換して前記スピーカの駆動回路に出力し、かつ前記読み出された音声情報をコイル駆動信号に変換して前記駆動コイルの駆動回路に出力し前記蓄電池を動作電源とする制御回路を備え、
前記音声信号を前記スピーカの駆動回路に出力して前記スピーカを駆動することにより鳥の鳴き声や囀り音を前記スピーカから発生させると同時に前記コイル駆動信号を前記駆動コイルの駆動回路に出力して前記駆動コイルを制御することにより前記嘴及び尾部を前記スピーカらの音声に合わせて動作するように構成したことを特徴とする鳥玩具装置。 - 前記駆動コイルが前記第2永久磁石と磁気的に反発する極性に励磁された時に前記第2永久磁石を前記駆動コイルから離間する方向に移動させ、かつ前記駆動コイルが励磁されない時は前記第2永久磁石を自重で前記駆動コイルに接近する方向に移動させることにより前記第2揺動部材を含む尾部を上下方向に揺動させ、かつ前記第2永久磁石が前記駆動コイルから離間する方向に移動して前記第1の永久磁石に接近する時は該第2永久磁石との磁気的な反発作用により前記第1永久磁石を前記第2永久磁石から離間する方向に移動させることにより前記第1揺動部材を含む嘴を動作するように構成したことを特徴とする請求項1記載の鳥玩具装置。
- 前記第1永久磁石はゴム磁石から構成されていることを特徴とする請求項1記載の鳥玩具装置。
- 前記第2永久磁石が設けられた前記第2揺動部材の他端が当接する前記駆動コイルの上面箇所にクッション用シート材が貼着されていることを特徴とする請求項1記載の鳥玩具装置。
- 前記検知手段は、前記鳥本体に設けられ出入りする人や物体からの反射光を検知する光導電素子と、前記反射光を検知した時の前記光導電素子の光導電効果に伴う抵抗値の変化を検出して検知信号を出力する検出回路とを備えることを特徴とする請求項1記載の鳥玩具装置。
- 前記検出回路は、前記出入りする人や物体が前記太陽電池への入射光量を変化させた時の起電力の変化を検出して検知信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項5記載の鳥玩具装置。
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