JP3116441B2 - 一端封止型白熱電球のマウント組立体 - Google Patents

一端封止型白熱電球のマウント組立体

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JP3116441B2 JP03211432A JP21143291A JP3116441B2 JP 3116441 B2 JP3116441 B2 JP 3116441B2 JP 03211432 A JP03211432 A JP 03211432A JP 21143291 A JP21143291 A JP 21143291A JP 3116441 B2 JP3116441 B2 JP 3116441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一端封止型白熱電球の
マウント組立体に関し、詳しくは、一端封止型白熱電球
の管軸に沿って二次コイルよりなるフィラメントが配設
される一端封止型白熱電球のマウント組立体に関する。
【0002】
【従来技術】管軸に沿って二次コイルよりなるフィラメ
ントを配設した一端封止型白熱電球は、近年、店舗等の
一般照明用として注目されている。そして、この種の白
熱電球は効率アップのためにバルブの外表面に赤外線反
射コーティング膜を設けたものが主流になりつつあり、
この赤外線反射コーティング膜を有効に機能させるため
には、フィラメントを管軸上に正確に位置させることが
肝要である。
【0003】従来、この種の白熱電球のマウント組立体
は、ガラス片に保持された一対の内部リード間にフィラ
メントが保持されるとともに、ガラス片に保持されて伸
びるサポータでフィラメントの中間部の一次コイルを支
持し、フィラメントの耐震性をアップさせるとともに点
灯中にフィラメントが撓むのを防止するようにしてい
る。
【0004】また、最近ではマウント組立の自動化を容
易にするために、サポータの先端にリング状部を形成
し、このリング状部内に二次コイルよりなるフィラメン
トを挿通する構造のマウント組立体が提案されている
(実開平2−76466号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の白熱電球のマウント組立体において、前者のマ
ウント組立体はサポータの先端にフック部を形成し、こ
のフック部をフィラメントの一次コイルに係止させて、
カシメにより先端を閉塞するので、自動化が困難である
という問題点を有している。また後者のマウント組立体
は、リング部においてフィラメントを取り囲んでいるだ
けなので、フィラメントの耐震性に劣り、フィラメント
の撓みも防止できないという問題点がある。従って、フ
ィラメントが撓んでくると、管軸上にフィラメントが位
置しなくなり、赤外線反射コーティング膜が有効に機能
しなくなる。
【0006】本発明は以上のような問題点を解決するた
めに成されたものであり、その目的とするところは、マ
ウント組立体の耐震性が良好で、点灯中にフィラメント
が撓むこともなく、かつ自動化が可能な一端封止型白熱
電球のマウント組立体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載に一端封
止型白熱電球にマウント組立体は、ガラス片に保持され
た一対の内部リード間に二次コイルに形成されたフィラ
メントが保持され、該フィラメントの中間部を前記ガラ
ス片に保持されて伸びるサポータで支持してなる一端封
止型白熱電球のマウント組立体において、前記サポータ
は、一端側がガラス片に固定され、他端側がフィラメン
トに係合されており、当該フィラメントに係合されるサ
ポータの他端側は、前記フィラメントの一次コイルに係
合するフック部と、該フック部に連続して、該フック部
とは直交する方向に導出されたガイド部とが設けられて
いることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【作用】本願発明の一端封止型白熱電球のフィラメント
組立体によれば、サポータの一端側がガラス片に固定さ
れ、他端側がフィラメントに係合されており、フィラメ
ントに係合されるサポータの他端側は、フィラメントの
一次コイルに係合するためのフック部と、このフック部
に連続して、該フック部と直交する方向に導出されたガ
イド部とが設けられているので、ガイド部がフィラメン
トの二次コイルのピッチ間に沿って移動することによ
り、このガイド部によってフック部をフィラメントの一
次コイルに確実に案内することができ、フック部がフィ
ラメントの一次コイルに確実に係合される。したがっ
て、サポータによってフィラメントを確実に支持するこ
とができるので、ファイラメントが管軸からずれること
がない。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明に係わる一端封止型白熱電球のマウン
ト組立体の一実施例であり、1はフィラメント、2なら
びに3は一対の内部リード、4はサポータ、5はガラス
片である。
【0011】フィラメント1は、一次コイル12をダブ
ルコイル状に巻いた二次コイル部11と、この二次コイ
ル部11の両端に伸びるよう形成された一次コイルより
なるリード部13、14とよりなる。このフィラメント
1の一設計例を示せば、100V、60Wのハロゲン白
熱電球の場合、フィラメント素線径はφ0.06mm、
一次MD(マンドレル)はφ0.25、二次MDはφ
1.0、二次コイルのピッチ間隔は138%である。
尚、MD(マンドレル)とは、フィラメントを巻き付け
てコイル状に形成するときに使用する芯線の直径であ
る。
【0012】内部リード2、3は、例えば素線径がφ
0.3mmのタングスタテン線よりなり、それぞれ離間
した状態でガラス片5によって保持されている。そし
て、一方の内部リード2は上方に長く伸ばされて、フィ
ラメント1側に屈曲され、先端にこのフィラメント1の
リード部13が挿通されるコイル部21が4ターン形成
されている。そして、他方の内部リード3の先端にも、
リード部14が挿通されるコイル部31が形成されてい
る。これらのコイル部21、31は、その伸びる方向が
リード部13、14の伸びる方向と一致するように形成
されている。すなわち、図1においてはフィラメント1
が上下方向に配設されているので、コイル部21は下か
ら上に伸びるように形成され、コイル部31は上から下
に伸びるように形成されている。そしてこれらのコイル
部21、31がカシメられて、フィラメント1のリード
部13、14と接続されるが、このとき、コイル部2
1、31の外側2ターンのみがカシメられ、内側の2タ
ーンはフィラメント1の変形を防止する役割を果たす。
【0013】サポータ4は、内部リード2、3とは離間
して一端側がガラス片5に固定され、一旦屈曲されて上
方に伸ばされ、他端側がフィラメント1のほぼ中央で再
度屈曲されてフック部41が形成され、このフック部4
1がフィラメント1の一次コイル部12に係合されてい
る。そして、このサポータ4は図4に拡大して示すよう
に、フック部41の先端、つまり、サポータの他端側の
先端にはフック部41に連続してガイド部42が形成さ
れ、このガイド部42はフック部41とは直交するよう
に導出されている。このガイド部42は、後述する製造
方法で説明するが、二次コイル11のピッチ間Lにフッ
ク部41を案内する役目を果たすものである。
【0014】次に本発明の一端封止型白熱電球のフィラ
メント組立体を図2と図3に基づいて説明する。図2は
フィラメント1のリード部13、14を内部リード2、
3のコイル部21、31に固定した後、二次コイル部1
1の略中央を図示略の治具等で保持してサポータ4側に
引き寄せた状態を示す図である。そして、サポータ4の
ガイド部42に向けてフィラメント1の保持を解除する
と、フィラメント1の弾性力により、フィラメント1は
元の状態に復元しようとするが、このときガイド部42
が二次コイル11のピッチ間Lに入り、フック部41に
一次コイル12が導かれて、図1に示す状態になる。
【0015】図3は、フィラメント1を内部リード2、
3に固定するまでは前記した製造方法と同じであるが、
その後は、内部リード4を図示略の治具などで二次コイ
ル11側に押し込んだ状態を示す図である。そして、こ
の押し込んだ状態を解除すると、サポータ4が弾性力に
より復元するときにガイド部42が二次コイル11のピ
ッチ間Lに入り、フック部41に一次コイル12が導か
れて、図1に示す状態になる。
【0016】以上の製造方法によれば、サポータ4のフ
ック部41の先端にこのフック部41とは直交するよう
にガイド部42を形成したので、図2または図3の状態
に変位させたフィラメント1もしくはサポータ4が弾性
力で復元するときに、二次コイル11のピッチ間にガイ
ド部42が自動的に入り込み、フック部41に一次コイ
ル12が確実に係合される。この係合した状態でフック
部41の先端がカシメられ、フィラメント1とサポータ
4が確実に係止されるので、フィラメントが点灯中に撓
むことのないマウント組立体を自動機で製造することが
可能となる。
【0017】
【発明の効果】本願発明の一端封止型白熱電球のフィラ
メント組立体によれば、サポータの一端側がガラス片に
固定され、他端側がフィラメントに係合されており、フ
ィラメントに係合されるサポータの他端側は、フィラメ
ントの一次コイルに係合するためのフック部と、このフ
ック部に連続して、該フック部と直交する方向に導出さ
れたガイド部とが設けられているので、ガイド部がフィ
ラメントの二次コイルのピッチ間に沿って移動すること
により、このガイド部によってフック部をフィラメント
の一次コイルに確実に案内することができ、フック部が
フィラメントの一次コイルに確実に係合される。 したが
って、サポータによってフィラメントを確実に支持する
ことができるので、フィラメントの耐震性が良好で、フ
ィラメントが点灯中に撓むこともなく、ファイラメント
が管軸からずれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一端封止型白熱電球のマウント組立体
の説明図である。
【図2】本発明の一端封止型白熱電球のマウント組立体
の製造方法における一工程を示す説明図である。
【図3】本発明の一端封止型白熱電球のマウント組立体
の製造方法における一工程を示す説明図である。
【図4】サポータの先端側を示す拡大斜視図である。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−117768(JP,U) 実開 昭56−143769(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01K 1/18 H01K 3/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス片に保持された一対の内部リード
    間に二次コイルに形成されたフィラメントが保持され、
    該フィラメントの中間部を前記ガラス片に保持されて伸
    びるサポータで支持してなる一端封止型白熱電球のマウ
    ント組立体において、前記サポータは、一端側がガラス片に固定され、他端側
    がフィラメントに係合されており、 当該フィラメントに係合されるサポータの他端側は、
    記フィラメントの一次コイルに係合するフック部と、該
    フック部に連続して、該フック部とは直交する方向に導
    出されたガイド部とが設けられていることを特徴とする
    一端封止型白熱電球のマウント組立体。
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