次に、添付図面を参照して、本考案に係る借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
図1には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態におけるハードウエア構成図が示されている。
本図において、借入資料作成装置100は、CPU1と、ROM2と、RAM3と、ハードディスク4と、キーボード5と、マウス6と、ディスプレイ7と、CD−ROMドライブ8と、プリンタ9と、バス10と、CD−ROM200と、から構成される。
CPU1は、本考案による借入資料作成プログラムに基づいて、借入資料作成装置100の全体を制御する。
ROM2は、オペレーションシステムやアプリケーションプログラムやデータベースの各テーブル等の情報を格納する。
RAM3は、CPU1のワークエリアとして使用される。
ハードディスク4は、ROM2と同様に、アプリケーションプログラムやデータベースの各テーブル等の情報を格納する。
キーボード5は、操作の命令を与えたり、文字(数字、記号を含む。)を入力するためのキーを有する。
マウス6は、操作の命令を与えたり、ディスプレイ7上の場所を指し示すためのものであり、その他のポインティングディバイスでもよい。
ディスプレイ7は、入力情報画面や各帳票の表示画面を表示する。
CD−ROMドライブ8は、CD−ROM200に対して読み書きする。
プリンタ9は、各帳票を印字する
バス10は、CPU1と、ROM2と、RAM3と、ハードディスク4と、キーボード5と、マウス6と、ディスプレイ7と、CD−ROMドライブ8と、プリンタ9とを、図のように接続する。
CD−ROM200は、アプリケーションプログラムやデータベースの各テーブル等の情報を記録するための外部の記録媒体である。
なお、ここでは、外部の記録媒体としてCD−ROM200を例に説明するが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、FDやMOであってもよい。その場合は、さらに、FDドライブまたはMOドライブをバス10に接続したハードウエア構成となる。
本考案による借入資料作成装置は、上記ようなハードウエア(コンピュータ)を有する。そして、本考案による借入資料作成プログラムは、後述する、資金繰表作成機能、売上一覧表作成機能、入金一覧表作成機能、仕入一覧表作成機能、支払一覧表作成機能、受取手形帳作成機能、支払手形帳作成機能、その他入金予定表作成機能、経費その他支払表作成機能、借入金一覧表作成機能、借入金返済予定表作成機能、銀行別出納帳作成機能、合計出納帳作成機能、銀行取引状況表作成機能、銀行別残高日計作成機能、現金出納帳作成機能、および/または仕訳日記帳作成機能を、借入資料作成装置のコンピュータに実現させる。
なお、上記のハードウエア構成は、典型例にすぎず、本考案は、上記の構成に限定されるものではない。
図2には、本考案に係る借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における機能ブロック図が示されている。
本図において、借入資料作成装置100は、データ入力部20と、データ処理部30と、マスタデータベース31と、データ記憶部32と、データ出力部40とから構成される。
データ入力部20は、各種の会計データを入力する手段である。ここで、売上見込みデータ、仕入見込みデータ,入金見込みデータ,その他入金見込みデータ、経費その他支払い見込みデータ、借入金及び借入金返済見込みデータ等が、予め設定された入力様式に従って、入力される。
データ処理部30は、マスタデータベース31とデータ記憶部32とに対してアクセスしながら、データ入力部20から入力されたデータの処理を行う。すなわち、データ処理部30は、データ入力部20から上記各種のデータが入力されると、入力されたデータに応じて必要なマスタデータをマスタデータベース31に対して参照し、これを抽出して、データの処理を実行し、処理結果をデータ記憶部32に記憶する。
データベース31には、上記各種のデータ処理に必要なマスタデータ、後述の売上一覧表(受注明細書)、入金一覧表、受取手形帳、仕入一覧表、支払一覧表、支払手形帳、その他入金予定表、経費その他支払表、借入金一覧表、借入金返済予定表、銀行取引状況表、資金繰表等の各種帳票に必要なコードや各項目に関するテーブル等が格納・登録されている。
データ記憶部32には、データ処理部30実行されたデータの処理の結果が記憶される。このとき、予め様式が設定された上記各種帳票の形態で処理データを記憶保持するか、または、それらの帳票が作成可能なデータ列として処理データを記憶保持する。
データ出力部40は、プリンタと、ディスプレイ等のデータ表示またはデータ出力の可能な装置を備え、データ記憶部32の処理データに基づいて、ユーザの指示に応じて、売上一覧表(受注明細書)、入金一覧表、受取手形帳、仕入一覧表、支払一覧表、支払手形帳、その他入金予定表、経費その他支払表、借入金一覧表、借入金返済予定表、銀行取引状況表、資金繰表等の各種帳票の出力・表示を行う。
なお、本図は概念構成を示しているにすぎないので、本考案は上記のブロック図に限定されるものではない。
図3は、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態の動作(データの流れ)のフローチャートが示されている。
ステップS1において、売上見込みデータが入力されると、ステップS2において、売上一覧表(受注明細書)が自動作成される。次いで、売上一覧表(受注明細書)から、ステップS3において、入金一覧表が自動作成される。売上代金を手形で受け取る場合は、さらに、ステップS4において、受取手形(記入)帳が自動作成される。
ステップS11において、仕入見込みデータが入力されると、ステップS12において、仕入一覧表が自動作成される。次いで、仕入一覧表から、ステップS13において、支払一覧表が自動作成される。仕入代金を手形で支払う場合は、さらに、ステップS14において、支払手形(記入)帳が自動作成される。
受取利息等、売上・借入以外の入金予定については、ステップS21において、その他入金見込みデータ(売上・借入以外の入金見込みデータ)として入力され、ステップS22において、その他入金(予定)表が自動作成される。
人件費・経費その他の支払い等、仕入・借入返済以外の出金予定については、ステップS31において、その他支払見込みデータ(仕入・借入返済以外の出金見込みデータ)として入力され、ステップS32において、経費・その他支払(予定)表が自動作成される。
ステップS41において、借入返済計画(借入金及び借入金返済見込みデータ)が入力されると、ステップS42において、借入金一覧表と、借入金返済予定表とが自動作成される。さらに、ステップS43において、銀行取引状況表が自動作成される。
ステップS51において、入金一覧表と、支払一覧表と、受取手形帳と、支払手形帳と,その他入金予定表と、経費その他支払表と、借入金返済予定表と、から銀行別入手金一覧表(銀行別出納帳)が自動作成される。
ステップS52において、銀行別入手金一覧表(銀行別出納帳)から入出金合計表(合計出納帳)が自動作成される。さらに、ステップS53において、銀行別入手金一覧表(銀行別出納帳)から資金繰表が自動作成される。
以上のような構成・動作により、本実施形態に係る借入資料作成装置は、売上見込みデータが入力されると売上一覧表(受注明細書)を自動作成する機能と、売上一覧表(受注明細書)から入金一覧表を自動作成する機能と、仕入見込みデータが入力されると仕入一覧表を自動作成する機能と、仕入一覧表から支払一覧表を自動作成する機能と、売上代金を手形で受け取る場合は受取手形帳を自動作成する機能と、仕入代金を手形で支払う場合は支払手形帳を自動作成する機能と、受取利息等(売上・借入以外)の入金にはその他入金予定表を自動作成する機能と、人件費・経費その他の支払(仕入・借入返済以外)の出金には経費その他支払表を自動作成する機能と、借入には借入金一覧表及び借入金返済予定表を自動作成する機能と、入金一覧表、支払一覧表、受取手形帳、支払手形帳,その他入金予定表、経費その他支払表、借入金返済予定表、から銀行別出納帳(銀行別入手金一覧表)を自動作成する機能と、銀行別出納帳(銀行別入手金一覧表)から合計出納表(総合入出金一覧表)を自動作成する機能と、合計出納表(総合入出金一覧表)から前記資金繰表を自動作成する機能と、銀行別に割引手形残高と短期借入残高と長期借入残高と預金残高と表示した銀行取引状況表を自動作成する機能と、から選択される少なくとも1つの機能を有する。
以下、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態におけるデータ入力方法について説明する。
図4には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態におけるメニュー画面が示されている。
ここでは、オペレーションシステム(以下OSという。)としてWindows(登録商標)が用いて説明する。
パーソナルコンピュータ(以下PCという。)において、OSを起動すると、プログラムマネージャー画面がディスプレイに7上にあらわれる。ここで、「資金繰りシステム」というグループを開く、「資金繰りシステム銀行さん」というアイコンをダブルクリックする。すると、図4のような「資金繰りシステム銀行さん」のメニュー画面(以下メニュー画面という。)がディスプレイに7上にあらわれる。
メニュー画面には、図のように、「年度変更」「入力」「印刷」プリンタの設定」データバックアップ」「終了」「ヘルプ」という項目が並んだメニューバーがある。それぞれの項目については後述する。
また、メニュー画面には、図のように、「年度変更」「入力」「印刷」プリンタの設定」データバックアップ」「終了」「ヘルプ」動物(牛)のイラストと、「売上一覧表」、「入金一覧表」、「入金確認」、「仕入一覧表」、「支払一覧表」、「支払確認」、「その他入金」、「経費・その他支払」、「借入金一覧」、「受取手形帳」、「支払手形帳」といったボタン群がある。
各ボタンがマウス6でクリックされると、後述のように、それぞれの入力画面がディスプレイに7上にあらわれる。
このように、Graphical User Interface(以下GUIという。)により操作の入力をアイコンメニューの選択といった図形情報により行うことができるので、誰でも簡単に操作でき、会計的な専門知識を有しない者でも容易に資金繰りの計算ができ、借入三表を作成できる。なお、GUIとは、コンピュータの操作に、図形などの視覚情報を利用するインターフェースのことをいう。
図4で説明したメニュー画面のメニューバー上の「年度変更」をマウス6でクリックすると、図5に示すような対象年度変更画面がディスプレイに7上にあらわれる。ユーザは、キーボード5を用いて、処理を行う年度を画面上の所定の場所に書き込む。書き込んだ年度が正しければ、画面右の「OK」をマウス6でクリックする。こうして、対象年度の新規入力または変更が行われる。
メニュー画面のメニューバー上の「入力」をマウス6でクリックすると、図6に示すように、「売上一覧表」、「入金一覧表」、「入金確認」、「仕入一覧表」、「支払一覧表」、「支払確認」、「その他入金」、「経費その他支払」、「借入金一覧」、「受取手形帳」、「支払手形帳」、「初期残高設定」といったメニューの一覧があらわれる。「売上一覧表」〜「支払手形帳」までは、基本的には、メニュー画面右にあるボタン群と同じ機能を有する。すなわち、各メニューが選択・実行されると、後述のように、それぞれの入力画面がディスプレイに7上にあらわれる。
「初期残高設定」は、このプログラムを導入するに当たって設定する銀行預金残高登録のためのメニューであり、選択・実行されると、図7に示すような銀行残高登録画面がディスプレイに7上にあらわれる。
銀行を登録するためには、画面右下にある「銀行追加」をクリックする。すると、図8のような銀行追加画面があらわれる。そこで、ユーザは、キーボード5等を用いて、所定の欄に銀行名を入力する。入力された銀行名が正しければ、「OK」をクリックする。すると、図9に示すような銀行残高登録画面に戻る。
預金残高を登録するためには、さらに、預金残高を登録(変更)する行をクリックし、画面右下の「残高変更」をクリックする。すると、図10に示すような初期設定残高変更画面があらわれる。そこで、ユーザは、キーボード5等を用いて、所定の欄に設定年月、普通預金、当座預金の残高を入力する。入力された設定年月、普通預金、当座預金の残高が正しければ、「OK」をクリックする。すると、図11に示すような銀行残高登録画面に戻る。
なお、預金以外(受取手形,売掛金,支払手形,買掛金,割引手形,借入金)の残高登録については、後述のように、資金繰対象年度以前のフローデータ(残高に関係してくるデータ)の登録(入力)によって行う。
以下、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における各種帳票の印刷手順について説明する。
図12には、メニューバーの「印刷」がクリックされた状態のメニュー画面が示されている。
「印刷」がクリックされると、図のように、14項目の帳票の一覧が表示される。帳票としては、「売上一覧表(横)」、「入金一覧表(横)」、「仕入一覧表(横)」、「支払一覧表(横)」、「受取手形(記入)帳(縦)」、「支払手形(記入)帳(縦)」「その他入金表(縦)」、「経費その他支払表(縦)」、「借入金一覧表(縦)」、「借入金返済予定表(縦)」、「銀行別入出金一覧表(縦)」、「入出金合計表(縦)」「銀行取引状況(表)(縦)」、「資金繰り表(縦)」がある。帳票のわきにある(縦)(横)はプリンタの設定における印刷の向きを表している。
その他入金表及び経費・その他支払表を印刷するときは、印刷する月を指定する。
銀行別入出金一覧表を印刷するときは、普通預金・当座預金・総合計から出力するものをクリックする。次いで、印刷する月を指定する。
入出金合計表を印刷するときは、普通預金・当座預金・総合計から出力するものをクリックする。次いで、印刷する月を指定する。
銀行取引状況(表)を印刷するときは、印刷する月を指定する。すると、指定月末残高が印刷される。
資金繰り表を印刷するときは、6ヶ月分表示されるので、印刷したい最初の月を指定する。
なお、印刷は、プリンタ9を用いて行われる。プリンタ9の設定としては、他に解像度、用紙サイズ、給紙方法等があるが、ここでは主に印刷の向きを選択する。
以下、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における各種データのバックアップについて説明する。
図13には、メニューバーの「データバックアップ」がクリックされた状態のメニュー画面が示されている。
「データバックアップ」がクリックされると、ハードディスクかフロッピー(登録商標)ディスクへのバックアップの選択画面が出てくる(復元も両方ある。)。実行するほうをユーザが選択する。
例えば、「フロッピー(登録商標)ディスクへバックアップ」が選択・実行されると、図14に示すような画面がディスプレイ7上にあらわれる。ここで、ユーザは、バックアップデータを格納するドライブを選択し、「OK]をクリックすると、後述の各種データのバックアップが行われる。
「フロッピー(登録商標)ディスクからの復元」が選択・実行されると、図15に示すような画面がディスプレイ7上にあらわれる。ここで、ユーザは、バックアップフロッピー(登録商標)を挿入するドライブを選択し、「OK]をクリックすると、データのリストアが行われる。
なお、本実施形態におけるプログラムを終了させるときは、メニューバーの「終了」をクリックする。また、メニューバーの「ヘルプ」をクリックすると、ユーザは、メニュー画面に対応する入力方法等のヘルプ機能を参照できる。
以下、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムにおける各機能について個別に説明する。
まず、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における売上一覧表(受注明細書)を自動作成する機能について説明する。
売上見込みデータが入力されると、図16のような売上一覧表(受注明細書)が自動作成される。売上一覧表(受注明細書)は、図のように、得意先別(売上先別)の各年度における売上実績ないし売上予定金額を、各月(売上月)毎に整理した表である。また、売上商品名、入金条件、一年の合計(年計)、振込先等の項目に関する情報も示すことができる。
ユーザが、キーボード5やマウス6を用いて、後述のように所定のデータを入力すると、同様の形式のデータ(売上一覧データ)が、ディスプレイ7に表示され、これがプリンタ9によりプリントアウトされる。
なお、図16の4月〜7月のデータは、商品の納入が無事に完了している、いわゆる「実績」データ(実績売上高)である。8月〜3月のデータは、商品の納入が未だ無事に完了していない、いわゆる「予定」データ(予定売上高)である。このように、商品の納入が無事に完了しているデータと完了していないデータとを判別可能なように表示すれば、ユーザは売上状況を容易に把握できる。
ここで、売上一覧表(受注明細書)の入力(削除・変更も含む)手順について説明する。
得意先・商品の登録(削除)及び売上金額の入力(変更)は、以下に説明するようにディスプレイ7に表示された売上一覧表画面を用いて行う。
メニュー画面で、「売上一覧表」(メニューバーの「入力」またはボタン)をクリックすると、図17に示すような得意先名称選択画面がディスプレイ7上にあらわれる。ユーザは、この得意先名称選択画面において選択する得意先の読み仮名のボタンを押して、得意先を入力する。
得意先の指定方法としては、次の3種類がある。
(1) 名称の最初の読みを、あ〜わ行の分類の中から選択する。
(2) 名称の最初の読みを、A〜Zの分類の中から選択する。
(3) (1)または(2)のように区分表示しないで、全てを表示する。
このようにして得意先を指定すると、図18のような売上一覧表画面があらわれる。
まず、得意先・商品の登録について説明する。
図18の売上一覧表画面の左上にある「編集」をクリックすると、図のように「得意先・商品登録」と「得意先・商品削除」が出てくるので、ここでは、「得意先・商品登録」をクリックする。
すると、図19に示すような得意先・商品登録画面が出てくる。そこで、ユーザは、得意先名、得意先読み、商品名、商品名読み、入金月、入金日,入金銀行、入金口座について入力する。なお、得意先読みと商品名読みについては、ひらがなで入力する。
入金月の登録は、↓バーをクリックすると、当月から11ヶ月後までの入金サイトが表示されるので、該当箇所をクリックする。
入金日の登録は、↓バーをクリックすると、1、5、10、15、20,25、末日の各日が表示されるので、該当箇所をクリックする。これらに該当しない入金日はキーボード5(テンキー)から入力する。
入金銀行の登録は、銀行名を登録する。一度登録された銀行は、↓バーをクリックすると出てくる。入金口座の登録は、↓バーをクリックして普通(預金)か当座(預金)を選択する。
以上の入力に誤りがなければ、得意先・商品登録画面右下の「OK」のボタンをクリックする。すると、得意先名、得意先読み、商品名、商品名読み、入金月、入金日,入金銀行、入金口座が登録され、該登録後の売上一覧表画面に戻る。
以上に対して、得意先・商品を削除する場合は、図18の売上一覧表画面にて、当該得意先・商品の金額欄をクリックして特定し、左上の「編集」をクリックする。次いで「得意先・商品削除」をクリックして、図20に示すような得意先・商品削除画面を出す。
得意先・商品削除画面上に示された得意先・商品を削除することで誤りがなければ、得意先・商品削除画面右下の「OK]ボタンをクリックする。すると、当該得意先・商品が削除され、該削除後の売上一覧表画面に戻る。
売上金額を入力する場合は、図21のように売上一覧表画面の入力しようとする場所にカーソルを移動し、クリックする。これによって入力場所が特定される。次いで、図22に示すように、に売上一覧表画面の左下の金額欄へ1円単位で入力する(消費税抜きの金額)。入力に誤りがなければ、金額欄の右脇の「OK」ボタンをクリックする。すると、図23に示すように、当該金額の入力後の売上一覧表画面に戻る。
なお、入力途中で取り消すときは、図22の「OK]ボタンの右隣の「取消」ボタンをクリックする。
売上金額を変更する場合は、図24に示すように、売上一覧表画面において変更するデータをクリックする。すると、図25に示すような画面に切り替わる。次いで、図26に示すように、ユーザは、売上一覧表画面左下の金額欄に、変更データを入力する。そして、誤りがなければ、金額欄の右脇の「OK]ボタンをクリックする。なお、売上取消(売上金額「0」に変更)の場合の処理手順については後述する。
図27のような入金内訳画面が出てくる。上段(売上金額)に表示されたデータが変更後の金額(消費税込みの金額)になっている。下段の枠で囲んだ中のデータが変更前の金額である。この金額を変更する。
図28に示すように、変更する行をクリックして選択し、右下の「変更」をクリックする。すると、図29に示すような入金内訳変更画面が出てくる。そこで、変更する場所へカーソルを移動してクリックする。変更金額を入力する。誤りがなければ、「OK]をクリックする。すると、図30のような入金内訳画面に戻る。そこには、修正後の金額が表示される。誤りがなければ、右下の「売上一覧へ」をクリックする。すると、図31に示すように、金額修正後の売上一覧表画面になり、変更が完了する。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における入金一覧表を自動作成する機能について説明する。
図32には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における入金一覧表の一例が示されている。入金一覧表は、売上一覧表を入金ベースで表示したものであり、売上一覧表(受注明細書)から自動作成される。
すなわち、入金一覧表は、図のように、得意先別(売上先別)の各年度における入金実績ないし入金予定金額を、各月(売上月)毎に示した表である。また、売上商品名、入金条件、一年の合計(年計)、振込先等の項目に関する情報も示すことができる。
ユーザが、キーボード5やマウス6を用いて、後述のように所定のデータを入力すると、同様の形式のデータ(入金一覧データ)が、ディスプレイ7に表示され、これがプリンタ9によりプリントアウトされる。
そのようにして作成された入金一覧表のデータ(入金一覧データ)が、後述の銀行別出納帳に転記され、さらに後述の資金繰表に集計される。
なお、図32の4月〜7月のデータは、入金処理(回収)が完了している、いわゆる「実績」データ(実績入金高)である。8月〜3月のデータは、入金処理(回収)が完了していない、いわゆる「予定」データ(予定入金高)である。このように、入金処理が完了しているデータと完了していないデータとを判別可能なように表示すれば、ユーザは入金状況を容易に把握できる。
ここで、売上入金及び入金金額等の変更手順について説明する。
売上入金及び入金金額等の変更処理は、後述のようにディスプレイ7に表示された入金一覧表画面を用いて行う。すなわち、入金に変更(分割、延期、手形になった場合等)が生じた時、図33に示したような入金一覧表画面を使って入力(変更処理)をする。なお、売上金額の変更は前述のように売上一覧表画面から行う。入金一覧表は、上記のような入金内容に変更が生じても、原則として、当初予定入金額が表示されるが、売上一覧表画面から売上金額が変更されれば、これに応じて自動的に変わる。
メニュー画面で、「入金一覧表」(メニューバーの「入力」またはボタン)をクリックすると、図17に示すような得意先名称選択画面がディスプレイ7上にあらわれる。ユーザは、前述したように、この得意先名称選択画面において選択する得意先の読み仮名のボタンを押して、得意先を入力する。
得意先の指定方法については、前述したのと同様である。そのようにして得意先を指定すると、図33のような入金一覧表画面があらわれる。
まず、分割入金に変更する場合について説明する。
入金一覧表画面の変更するデータをクリックすると、図34に示すような画面になる。ここでは、左下の金額欄に変更前の金額が表示されている。そこで、金額欄の右脇にある「変更」のボタンをクリックする。すると、図35に示すような入金内訳画面が出てくる。そこで、変更するデータの行をクリックし、画面右下の「変更」ボタンをクリックする。すると、図36に示すような入金内訳変更画面が出てくる。そこで、図37に示すように、変更金額を入力し、誤りがなければ、「OK」をクリックする。
すると、図38に示すような入金内訳画面に戻ると同時に修正後の金額が表示される。分割入金ということであり、データを追加するので、この入金内訳画面の「追加」をクリックする。すると、図39に示すような入金内訳追加画面が出てくる。そこで、各入力項目を入力し、誤りがなければ「OK]をクリックする。すると、図4に示すような入金内訳画面に戻る。誤りがなければ、画面右下の「入金一覧へ」をクリックし、入金一覧表画面に戻る。
次に、入金日の変更について説明する。
図33の入金一覧表画面において、変更の対象となるデータをクリックすると、図34に示した入金一覧表画面になる。そこで、左下金額欄の右にある「変更」をクリックする。すると、図35の入金内訳画面が出てくる。そこで、変更するデータの行をクリックし、右下の「変更」をクリックする。すると、図36の入金内訳変更画面が出てくる。そこで、入金日の欄に変更後の入金日をキーボード5(テンキー)で入力する。そして、誤りがなければ、「OK]をクリックする。すると、図38の入金内訳画面に戻る。ただし、入金予定日の欄には、修正後の日付が表示される。誤りがなければ、「入金一覧へ」をクリックし、変更を完了する。
手形入金の場合も、図36の入金内訳変更画面が出てくるまでは、入金日の変更と同じである。そして、入金内訳変更画面の科目の欄が「普通」となっているのを、図41に示すように「手形」に変更する。他に問題がなければ、「OK」をクリックする。すると、図42に示すような受取手形入力画面が出てくる。ここで、手形期日、手形番号、口座、振出人(裏書人)、支払人(引受人)、を入力する。誤りがなければ、「OK」をクリックする。図43に示すような入金内訳画面に戻る。そこには、備考欄に手形番号と期日が記入されている。特に問題がなければ、「入金一覧」をクリックし、変更を完了する。
なお、同一得意先で同月に複数の売上データがあって入金は手形一枚という場合は、手形金額を分割する。この場合、データのダブリ保護のため、手形番号を変える。
一部手形入金の場合は、図42、図43を用いて説明した手形入金の処理を行うと同時に、図38、図39を用いて説明した入金の追加処理を行う。
入金銀行の変更の場合は、前述した入金日の変更処理と同じ要領で、入金銀行を変更する。
次に、売上・入金の削除について説明する。
売上取消の場合、図44に示すような売上一覧表画面にて売上金額「0」を入力する。
図45に示すよう入金内訳画面で「削除」をクリックする。すると、図46に示すような入金内訳削除画面になるので、特に問題がなければ、「OK」をクリックする。すると、図47に示すような削除後の入金内訳画面に戻る。さらに、「売上一覧へ」をクリックすると、図48に示すような削除後の売上一覧表画面に戻る。
分割入金から一回入金に変更になった場合は、該当データを入金一覧表画面で選択し、入金内訳画面で不要となったデータを削除する。入金内訳削除画面になると、「OK」をクリックする。変更を要する時は、ひきつづき変更処理を行う。
ここで、入金確認について説明する。図49には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における入金確認一覧表画面が示されている。これは、売掛金の回収管理を行う画面である。
前述したメニュー画面で「入金確認」(メニューバーの「入力」またはボタン)をクリックする。すると、図50に示されている日付入力画面が出てくる。そこで、確認を行う月を入力し、「OK」をクリックする。すると、図49のような入金確認一覧表画面が出てくる。ここでは、当月の入金予定データが表示されている。入金が確認されれば、右端にある確認欄に確認済の印をつける(入金確認をした行をクリックする。)。完了したら、「メニューへ」をクリックする。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における仕入一覧表を自動作成する機能について説明する。
図51には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における仕入一覧表の一例が示されている。
仕入見込みデータが入力されると、図51のような仕入一覧表が自動作成される。仕入一覧表は、図のように、仕入先別の各年度における仕入実績ないし仕入予定金額を、各月毎に示した表である。また、仕入商品名、支払条件、一年の合計(年計)、振込先等の項目に関する情報も示すことができる。
ユーザが、キーボード5やマウス6を用いて、後述のように所定のデータを入力すると、同様の形式のデータ(仕入一覧データ)が、ディスプレイ7に表示され、これがプリンタ9によりプリントアウトされる。
なお、図51の4月〜7月のデータは、商品の納入が無事に完了している、いわゆる「実績」データ(実績仕入高)である。8月〜3月のデータは、商品の納入が未だ無事に完了していない、いわゆる「予定」データ(予定仕入高)である。このように、商品の納入が無事に完了しているデータと完了していないデータとを判別可能なように表示すれば、ユーザは仕入状況を容易に把握できる。
ここで、仕入一覧表(受注明細書)の入力(削除・変更も含む)手順について説明する。
仕入先・商品の登録(削除)及び仕入金額の入力(変更)は、以下に説明するようにディスプレイ7に表示された仕入一覧表画面を用いて行う。
前述のメニュー画面で、「仕入一覧表」(メニューバーの「入力」またはボタン)をクリックすると、図51に示すような仕入先名称選択画面がディスプレイ7上にあらわれる。ユーザは、この仕入先名称選択画面において選択する仕入先の読み仮名のボタンを押して、仕入先を入力する。仕入先の指定方法としては、前述の得意先の指定方法と同様の3種類がある。
そのようにして仕入先を指定すると、図53のような仕入一覧表画面があらわれる。
まず、仕入先・商品の登録について説明する。
仕入一覧表の作成は、まず仕入先・商品登録から行う。
仕入一覧表画面の左上の「編集」をクリックすると、「仕入先・商品登録」と「仕入先・商品削除」があらわれるので、ここでは「仕入先・商品登録」をクリックする。すると、図54のような仕入先・商品登録画面が出てくるので、仕入先読み、商品名,商品名読み,払月、払日、主な振込先、口座を入力する。なお、仕入先読みと商品名読みについては「ひらがな」で入力する。入力に誤りがなければ、「OK]をクリックする。すると、仕入一覧表画面に戻る。
以上に対して、仕入先・商品を削除する場合は、図53の仕入一覧表画面にて、当該仕入先・商品をクリックして特定し、左上の「編集」をクリックする。次いで、「仕入先・商品削除」をクリックすると、図55に示すような仕入先・商品削除画面が出てくる。
仕入先・商品削除画面上に示された仕入先・商品を削除することで誤りがなければ、仕入先・商品削除画面右下の「OK]ボタンをクリックする。すると、当該仕入先・商品が削除され、該削除後の仕入一覧表画面に戻る。
仕入金額を入力する場合は、図56のように仕入一覧表画面の入力しようとする場所にカーソルを移動し、クリックする。これによって入力場所が特定される。次いで、キーボード5(テンキー)を用いて、仕入一覧表画面の左下の金額欄へ1円単位で入力する(消費税抜きの金額)。入力に誤りがなければ、金額欄の右脇の「OK]ボタンをクリックする。
なお、入力途中で取り消すときは、図56の「OK]ボタンの右隣の「取消」ボタンをクリックする。
仕入金額を変更する場合は、図57に示すような仕入一覧表画面から行う。変更するデータをクリックすると、図58に示すような画面に切り替わる。次いで、図59に示すように、ユーザは、仕入一覧表画面左下の金額欄に、変更データを入力する。そして、誤りがなければ、金額欄の右脇の「OK]ボタンをクリックする。すると、図60に示すような支払内訳画面が出てくる。上段(仕入金額)に表示されたデータが変更後の金額(消費税込みの金額)になっている。下段の枠で囲んだ中のデータが変更前の金額である。この金額を変更する。
図60の画面において、変更する行をクリックして選択し、右下の「変更」をクリックする。すると、図61に示すような支払内訳変更画面が出てくる。そこで、変更する場所へカーソルを移動してクリックし、変更金額を入力する。誤りがなければ、「OK]をクリックする。すると、図62に示されているような支払内訳画面に戻る。そこには、修正後の金額が表示される。誤りがなければ、右下の「仕入一覧へ」をクリックする。すると、図63に示すように、金額修正後の仕入一覧表画面になり、変更が完了する。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における支払一覧表を自動作成する機能について説明する。
図64には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における支払一覧表の一例が示されている。支払一覧表は、仕入一覧表を出金ベースで表示したものである。
すなわち、支払一覧表は、図のように、仕入先別の各年度における支払実績ないし支払予定金額を、各月(支払月)毎に示した表である。また、仕入商品名、支払条件、一年の合計(年計)、振込先等の項目に関する情報も示すことができる。このような支払一覧表が、前述の仕入一覧表からを自動作成される。
ユーザが、キーボード5やマウス6を用いて、後述のように所定のデータを入力すると、同様の形式のデータ(支払一覧データ)が、ディスプレイ7に表示され、これがプリンタ9によりプリントアウトされる。
そのようにして作成された支払一覧表のデータ(支払一覧データ)が、後述の銀行別出納帳に転記され、さらに後述の資金繰表に集計される。
なお、図64の4月〜7月のデータは、支払処理が完了している、いわゆる「実績」データ(実績支払高)である。8月〜3月のデータは、支払処理が完了していない、いわゆる「予定」データ(予定支払高)である。このように、支払処理が完了しているデータと完了していないデータとを判別可能なように表示すれば、ユーザは支払状況を容易に把握できる。
ここで、仕入支払及び支払金額等の変更手順について説明する。
仕入支払及び支払金額等の変更処理は、後述のようにディスプレイ7に表示された支払一覧表画面を用いて行う。すなわち、支払に変更(分割、延期、手形で支払う場合等)が生じた時、図65に示すような支払一覧表画面を使って入力(変更処理)をする。
なお、仕入金額の変更は前述のように仕入一覧表画面から行う。支払一覧表は、上記のような支払内容に変更が生じても、原則として、当初予定支払額が表示されるが、仕入一覧表画面から仕入金額が変更されれば、これに応じて自動的に変わる。
前述のメニュー画面で、「支払一覧表」(メニューバーの「入力」またはボタン)をクリックすると、仕入先(支払先)名称選択画面(図51参照)がディスプレイ7上にあらわれる。ユーザは、この仕入先(支払先)名称選択画面において選択する得意先の読み仮名のボタンを押して、支払先を入力する。その指定方法については、前述したのと同様である。そのようにして支払先を指定すると、支払一覧表画面があらわれる。
まず、分割支払の場合について説明する。
図65の支払一覧表画面の変更するデータをクリックすると、図66に示すような画面に切り替わる。ここでは、左下の金額欄に変更前の金額が表示されている。そこで、金額欄の右脇にある「変更」のボタンをクリックする。すると、図67に示すような支払内訳画面が出てくる。そこで、変更するデータの行をクリックし、画面右下の「変更」ボタンをクリックする。すると、図68に示すような支払内訳変更画面が出てくる。そこで、図68に示すように、変更金額を入力し、誤りがなければ、「OK」をクリックする。すると、図69に示すような支払内訳画面に戻ると同時に修正後の金額が表示される。分割支払ということであり、データを追加するので、この支払内訳画面の「追加」をクリックする。すると、図70に示すような支払内訳追加画面が出てくる。そこで、各入力項目を入力し、誤りがなければ「OK]をクリックする。すると、図71に示すような支払内訳画面に戻る。誤りがなければ、画面右下の「支払一覧へ」をクリックし、支払一覧表画面に戻る。
次に、支払日の変更について説明する。
図65の支払一覧表画面において、変更の対象となるデータをクリックすると、図66に示した支払一覧表画面になる。そこで、左下金額欄の右にある「変更」をクリックする。すると、図67の支払内訳画面が出てくる。そこで、変更するデータの行をクリックし、右下の「変更」をクリックする。すると、図68の支払内訳変更画面が出てくる。そこで、支払日の欄に変更後の支払日をキーボード5(テンキー)で入力する。そして、誤りがなければ、「OK]をクリックする。すると、図67の支払内訳画面に戻る。ただし、支払予定日の欄には、修正後の日付が表示される。誤りがなければ、「支払一覧へ」をクリックし、変更を完了する。
手形支払の場合も、図68の支払内訳変更画面が出てくるまでは、支払日の変更と同じである。そして、支払内訳変更画面の預金区分の科目が「普通」となっているのを、図72に示すように「手形振出」に変更する。他に問題がなければ、「OK」をクリックする。すると、図73に示すような支払手形入力画面が出てくる。ここで、手形期日、手形番号、口座を入力する。誤りがなければ、「OK」をクリックする。すると、図74に示すような支払内訳画面に戻る。そこには、備考欄に手形番号と期日が記入されている。特に問題がなければ、「支払一覧へ」をクリックし、変更を完了する。
なお、同一支払先で同月に複数の仕入データがあって支払は手形一枚という場合は、手形金額を分割する。この場合、データのダブリ保護のため、手形番号を変える。
手形裏書の場合は、支払内訳変更画面が出てくるもでは、支払日の変更と同じ手順で処理をすすめる。そして、支払内訳変更画面の預金区分の科目が「普通」となっているのを、図75に示すように「手形裏書」に変更し、「OK]をクリックする。すると、図76に示すような受取手形選択画面が出てくる。当該手形を選択(クリック)し、「OK」をクリックする。すると、支払内訳画面に戻る。そこには、図77に示すように、備考欄に裏書手形、手形番号、期日が記入される。誤りがなければ、「支払一覧へ」をクリックし、変更を完了する。
一部手形支払の場合は、図73、図74を用いて説明した手形支払の処理を行うと同時に、図69、図70を用いて説明した支払の追加処理を行う。
支払銀行の変更の場合は、前述した支払日の変更処理と同じ要領で、支払銀行を変更する。
次に、仕入・支払の削除について説明する。
仕入取消の場合、図78に示すように、仕入一覧表画面にて仕入金額「0」を入力する。
図79に示すよう支払内訳画面で「削除」をクリックする。すると、図80に示すような支払内訳削除画面になるので、特に問題がなければ、「OK」をクリックする。すると、図81に示すような削除後の支払内訳画面に戻る。さらに、「仕入一覧へ」をクリックすると、図82に示すような削除後の仕入一覧表画面に戻る。
分割支払から一回払いに変更になった場合は、該当データを支払一覧表画面で選択し、支払内訳画面で不要となったデータを削除する。支払内訳削除画面になると、「OK」をクリックする。変更を要する時は、ひきつづき変更処理を行う。
ここで、支払確認について説明する。図83には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における支払確認一覧表画面が示されている。これは、買掛金の支払管理を行う画面である。
前述したメニュー画面で「支払確認」(メニューバーの「入力」またはボタン)をクリックする。すると、図50に示した日付入力画面が出てくる。そこで、確認を行う月を入力し、「OK」をクリックする。すると、図83に示された支払確認一覧表画面が出てくる。ここには、当月の支払予定データが表示されている。支払が確認されれば、右端にある確認欄に確認済の印をつける(支払確認をした行をクリックする。)。完了したら、「メニューへ」をクリックする。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態におけるその他入金予定表を自動作成する機能について説明する。
図84には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態におけるその他入金予定表の一例が示されている。
受取利息等(売上・借入以外)の入金データは、図のように「預金・入金元」、「日付(入金日)」、「摘要」、「(入金)金額」、「(入金)銀行」、「備考」「その他入金合計」の項目に区分けされた表に整理される。ユーザが、キーボード5やマウス6を用いて、後述のように所定のデータを入力すると、同様の形式のデータ(その他入金予定データ)が、ディスプレイ7に表示され、これがプリンタ9によりプリントアウトされる。こうして、受取利息等(売上・借入以外)の入金に対してはその他入金予定表が自動作成される
そのようにして作成されたその他入金予定表のデータ(その他入金予定データ)が、後述の銀行別出納帳に転記され、さらに後述の資金繰表に集計される。
ここで、その他入金予定データの追加・変更・削除の処理手順について説明する。
新規のデータを追加する場合は、まず、メニュー画面で「その他入金」(メニューバーの「入力」またはボタン)をクリックする。すると、図50に示した日付入力画面が出てくる。そこで、入力を行う月を入力し、「OK」をクリックする。すると、図85に示したその他入金表画面が出てくる。そこで、新規データを入力するときは、「追加」をクリックする。すると、図86に示すような、その他入金登録画面が出てくる。そこで、入金日、入金元、預金区分、金額、入金銀行、摘要を入力する。誤りがなければ、「OK」をクリックする。すると、図86に示すようなその他入金表画面に戻る。特に問題がなければ、「メニューへ」をクリックする。
データを変更する場合は、その他入金表画面を呼び出し、図88に示すように、変更するデータの行をクリックして選択し、画面右下の「変更」をクリックする。すると、図89に示すようなその他入金変更画面が出てくる。ここで、キーボード5(テンキー)を用いて変更すべき箇所を変更し、「OK」をクリックする。すると、図90に示すその他入金表画面に戻るので、特に問題がなければ、「メニューへ」をクリックする。
データを削除する場合は、その他入金表画面を呼び出し、図91に示すように、削除するデータの行をクリックして選択し、画面右下の「削除」をクリックする。すると、図92に示すようなその他入金削除画面が出てくる。当該データを削除してよければ、「OK」をクリックする。すると、図93に示すように、削除後のその他入金表画面が出てくるので、特に問題がなければ、「メニューへ」をクリックする。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における経費その他支払表を自動作成する機能について説明する。
図94には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における経費その他支払表(経費等支払一覧)の一例が示されている。
人件費・経費等、仕入・借入返済以外の出金データは、図のように「預金・科目」、「日付(出金日)」、「摘要」、「(出金)金額」、「支払銀行」、「備考」「支払合計」の項目に区分けされた表に整理される。
ユーザが、キーボード5やマウス6を用いて、後述のように所定のデータを入力すると、同様の形式のデータ(経費その他支払データ)が、ディスプレイ7に表示され、これがプリンタ9によりプリントアウトされる。このようにして、人件費・経費その他の支払(仕入・借入返済以外)の出金に対して、経費その他支払表が自動作成される。
そのようにして作成された経費その他支払表のデータ(経費その他支払データ)が、後述の銀行別出納帳に転記され、さらに後述の資金繰表に集計される。
ここで、経費その他支払データの入力(追加・変更・削除)の手順について説明する。
仕入、支払手形、借入返済以外の支出は、全て後述の経費・その他支払表画面を使って入力する。操作方法は、その他入金表画面と基本的に同じであるが、「科目」の欄がある点が異なる。「科目」は、経費・その他支払の内訳を表示し、資金繰表の支出項目(人件費,経費、設備資金、税金・配当金、支払利息、その他)からなる。ただし、資金繰表の支出項目以外で振替も科目の中に表示される。なお、振替には、他行振替(4パターン)、同行振替(2パターン)がある。
メニュー画面で「経費・その他支払」(メニューバーの「入力」またはボタン)をクリックし、図95に示す日付入力画面で入力を行う月を入力する。すると、図96に示すような経費・その他支払表画面が出てくる。そこで、新規又は追加でデータを入力する時は、「追加」を、変更の時は「変更」を、削除の時は「削除」をクリックする。
図97には、データの新規(追加)登録画面が示されている。
科目については,↓バーをクリックして、該当する科目(又は取引)を選択する。他行振替又は同行振替を選択した時は、摘要の入力は不要である。
他行振替の場合、「OK」を押すと、振替先選択画面が出てくるので、該当する銀行をクリックする。
一度登録された摘要は、↓バーをクリックすると出てくる。
全て入力されたら、「OK」をクリックする。
なお、図98には、データの変更処理を行う画面(経費・その他支払変更画面)が示されている。また、図99には、データを削除する画面(経費・その他支払削除画面)が示されている。それぞれの画面を用いて、経費その他支払データの変更・削除を行う。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における借入金一覧表・借入金返済予定表を自動作成する機能について説明する。
図100には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における借入金一覧表の一例が示されている。これは、「借入日」、「借入先」ごとに、「長/短・口座」、「借入残高」、「入金銀行」「利率/利息」を示した表である。他に、「備考」欄もあり、また、「借入合計」も示される。
図101には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における借入金返済予定表の一例が示されている。これは、「借入日」、「借入先」ごとに、残高、返済(予定)日を示した表である。他に、「長/短・口座」、「金額」、「入金銀行」「利率/利息」、「備考」の欄もある。
ユーザが、キーボード5やマウス6を用いて、後述のように所定のデータを入力すると、同様の形式のデータ(借入金一覧データ・借入金返済予定データ)が、ディスプレイ7に表示され、これらがプリンタ9によりプリントアウトされる。このようにして、借入に対しては借入金一覧表・借入金返済予定表が自動作成される。
そのようにして作成された借入金一覧表と借入金返済予定表とのデータ(借入金一覧データ・借入金返済予定データ)が、後述の銀行別出納帳に転記され、さらに後述の資金繰表に集計される。
ここで、借入金一覧データ・借入金返済予定データの入力(登録・変更・削除)の手順について説明する。
借入・返済に関するデータの入力は、図102に示す借入金一覧画面から行う。
借入登録をする場合、まず、前述のメニュー画面で「借入金一覧」(メニューバーの「入力」内またはボタン)をクリックする。すると、図101に示した借入金一覧画面が出てくるので、そこで、「借入登録」をクリックする。すると、図103示すような借入金登録画面が出てくるので、そこで、キーボード5を用いて、借入日、借入先、金額、借入利率、入金銀行,口座の区分(普通又は当座)、長/短の区分を入力し、誤りがなければ、「OK」をクリックする。すると、図104に示すような借入金一覧画面に戻るので、「メニューへ」をクリックする。
借入変更をする場合、図105に示すように、借入金一覧表画面で変更する行をクリックして選択し、変更データを特定する。そして、「借入変更」をクリックする。すると、図106に示すような借入金変更画面が出てくるので、変更する箇所にカーソルを移動し、マウス6やキーボード5等を用いて、データを変更し、「OK」をクリックする。すると、図107に示すような借入金一覧画面に戻る。
借入削除をする場合、図108に示すように、借入金一覧表画面で削除する行をクリックして選択し、削除データを特定する。そして、「借入削除」をクリックする。すると、図109に示すような借入金削除画面が出てくるので、当該データを削除してよければ、「OK」をクリックする。すると、借入削除後の借入金一覧画面に戻る。
借入返済の場合、図110に示すように、借入金一覧表画面で返済データを入力する行をクリックして選択し、返済データを特定する。そして、「返済計画」をクリックする。すると、図111に示すような借入金返済計画画面が出てくる。
そこで、返済年月日、返済金額、借入利息を入力し、「OK」をクリックする。すると、図112に示すような借入金一覧画面に戻るので、「メニューへ」をクリックする。
なお、借入利息については、この画面で入力しないで、「経費・その他の支払」の支払利息でも入力できる。
次に、売上代金を手形で受け取る場合に受取手形帳を自動作成する機能について説明する。
図113には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における受取手形帳(受取手形一覧表)の一例が示されている。これは、受取手形のリストを示した表である。本実施形態においては、受取手形ごとの「受取日」、「番号」、「振出・裏書人」、「支払・引受人」「金額」、「入金銀行」「期日」、「てん末」等が示されている。
前述のように、売上代金などを手形で受け取る場合は、図42に示された受取手形入力画面から受取手形のデータを入力する。そして、そのような入力が行われると、図113に示されたような受取手形帳(受取手形一覧表)と同様の形式のデータ(受取手形帳データ(受取手形一覧表データ))が自動作成され、ディスプレイ7に表示される。これをプリンタ9によりプリントアウトしたものが受取手形帳(受取手形一覧表)である。
なお、手形の裏書は、図75に示した支払内訳変更画面、図76に示した受取手形選択画面を用いて入力する。
以上のようにして作成された受取手形帳(受取手形一覧表)のデータ(受取手形帳データ(受取手形一覧表データ)が、手形の処理予定(期日落・裏書・割引)により後述の銀行別出納帳に転記され、さらに後述の資金繰表に集計される。
なお、入金処理が完了しているか否かを判別可能なようにデータを提示することが好ましい。例えば、入金処理が終了している手形に関するデータについては、図113に示したように「てん末」欄に「済」と表示すれば、ユーザは入金処理が終了している手形か否かを容易に判別可能となる。
また、手形裏書処理が行われた手形も判別可能なように受取手形データを提示することが好ましい。例えば、このような手形の「てん末」欄には、図112に示すように「裏書」と記し、「裏書日」を表示すれば、ユーザは裏書処理が行われた手形か否かを判別可能となる。
また、手形割引処理が行われた手形も判別可能なように受取手形データを提示することが好ましい。例えば、図113に示すように割引が行われた手形のデータの「てん末」欄に「割引」と付せば、ユーザは割引処理が行われた手形か否かを判別可能となる。
上記のように、「てん末」欄に手形裏書処理や手形割引処理に関するデータを表示させることと、後述の手形の割引処理とそのてん末の明細処理、及び手形裏書のてん末の明細処理を関連させのが好ましい。
ここで、手形の割引処理について説明する。
前述のメニュー画面で「受取手形帳」(メニューバーの「入力」内またはボタン)をクリックすると、図114に示すような受取手形帳画面が出てくる。そこで、手形割引をするデータをクリックして選択し、画面右下にある「手形割引」をクリックする。
すると、図115に示すような 手形割引入力画面が出てくるので、割引処理日、割引後の金額、割引銀行、口座を入力し、「OK」をクリックする。すると、図116に示すような受取手形帳画面に戻るので、特に問題がなければ、「メニューへ」をクリックする。
このようにして手形の割引処理が行われると、図116に示すとおり、受取手形帳画面上のてん末欄に「割」の文字が記される。
なお、割引料は、自動計算で支払利息に算入される。
割引取消等、手形割引処理をしていたデータを変更する場合は、図117に示すように、受取手形帳画面において、手形の割引処理がなされているデータの行を選択し、画面右下の「割引取消」をクリックする。すると、図118に示すような手形割引取消画面があらわれる。そこで、例えば、当該手形の割引を無効にしてよければ、「OK」をクリックする。すると、図119に示すような受取手形帳画面に戻る。そこでは、てん末欄の「割」の文字が消えている。
割引手形のてん末の明細を知りたい時は、図120に示すように、受取手形帳画面において、該当手形の行をクリックして特定し、次いで、メニューバーで「表示」をクリックし、「てん末情報表示」を選択する。すると、図121に示すような受取手形てん末(割引)画面が出てくる。そこには、割引処理日、割引銀行、割引後額、口座等が表示されるので、これを確認した後、画面右下の「受取手形帳へ」をクリックする。
裏書手形のてん末の明細を知りたい時は、図122に示すように、受取手形帳画面において、該当手形の行をクリックして特定し、次いで、メニューバーで「表示」をクリックし、「てん末情報表示」を選択する。すると、図123に示すような受取手形てん末(裏書)画面が出てくる。そこには、裏書支払日、支払額等が表示されるので、これを確認した後、画面右下の「受取手形帳へ」をクリックする。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における支払手形帳を自動作成する機能について説明する。
図124には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における支払手形帳(支払手形一覧表)の一例が示されている。これは、支払手形のリストを示した表である。本実施形態においては、支払手形ごとの「振出日」、「番号」、「科目/仕入先」、「摘要」「金額」、「支払銀行」「期日」、「てん末」等が示されている。
前述のように、仕入代金などを手形で支払う場合は、図73に示された支払手形入力画面から支払手形のデータを入力する。そして、そのような入力が行われると、図124に示された支払手形帳(支払手形一覧表)と同様の形式のデータ(支払手形帳データ(支払手形一覧表データ))が自動作成され、ディスプレイ7に表示される。これをプリンタ9によりプリントアウトしたものが支払手形帳(支払手形一覧表)である。このようにして、仕入代金を手形で支払う場合には支払手形帳が自動作成される。
以上のようにして作成された支払手形帳(支払手形一覧表)のデータ(支払手形帳データ(支払手形一覧表データ))が、支払期日により後述の銀行別出納帳に転記され、さらに後述の資金繰表に集計される。
なお、手形の支払が完了しているか否かを判別可能なようにデータを提示することが好ましい。例えば、支払が終了している手形に関するデータについては、図124に示したように「てん末」欄に「済」と表示すれば、ユーザは手形の支払が終了している手形か否かを容易に判別可能となる。
前述のメニュー画面において、「支払手形帳」(メニューバーの「入力」内またはボタン)を選択すると、図125に示す画面がディスプレイ7上にあらわれるので、ユーザは、プリントアウトしなくても、「支払手形帳」データを閲覧することができる。特に問題がなければ、「メニューへ」をクリックする。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における銀行別出納帳(銀行別入手金一覧表)を自動作成する機能について説明する。
図126には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における銀行別出納帳(銀行別入手金一覧表)の一例が示されている。これは、取引銀行ごとの一日単位の「入金(金額)」、「出金(金額)」、「残高」等の明細を半月分示した表である。つまり、一日単位の入金金額及び出金金額を取引銀行ごとに示したものといえる。
前述した入金一覧表と、支払一覧表と、受取手形帳と、支払手形帳と、その他入金予定表と、経費その他支払表と、借入金一覧表ないし借入金返済予定表と、からこのような銀行別出納帳が自動作成される。
すなわち、入金一覧表データと、支払一覧表データと、受取手形帳データと、支払手形帳データと、その他入金予定表データと、経費その他支払表データと、借入金一覧表データないし借入金返済予定表データと、から、ユーザの金融機関ごとの入出金の一覧を示すデータ(銀行別入出金一覧データ)が自動作成され、ディスプレイ7に表示される。これをプリンタ9によりプリントアウトしたものが銀行別出納帳(銀行別入手金一覧表)である。
銀行別入出金一覧データは、売上データ、その他入金データ、仕入データおよびその他支払データの内、入金方法または支払方法が「銀行振込」または「手形」となっているデータと、預入・引き出しデータと、借入・借入金データとを、日付順に並べたデータといえる。
売上データやその他入金データは、「入金額」を「入金」欄に表示する。また、「摘要」欄など他の項目も表示してもよい。例えば、「大山産業」から「手形」の入金が「2060000」円あった場合、図126に示す銀行別入出金一覧表例の「20日」の「入金」欄のように表示する。
仕入データおよびその他支払データは、「支払額」を「出金欄」に表示する。また、「摘要」欄など他の項目も表示してよい。例えば、「家賃」を「1000000」円振り込んだ場合、図126に示す銀行別入出金一覧表例の「20日」の「出金」欄のように表示する。
金融機関から借入があった場合には、借入・借入金データに基づき、借入額を「入金欄」に表示する。借入金を返済した(返済する)場合には、返済額を「出金欄」に表示する。
なお、同一得意先で複数プロジェクトがある場合、銀行別入出金一覧表には各プロジェクトの入金予定が合計されて表示することが好ましい。例えば、「20日」に「大山産業」から「1000000」円の手形と「1060000」円の手形の入金があった場合には、図126に示したように両者を併せて表示する。
預入・引き出し情報は、ユーザが金融機関に現金の預け入れを行った場合には、その金融機関の口座と、入金日、入金額の情報が含まれる。現金の引き出しを行った場合には、その金融機関の口座と、出金日、出金額の情報が含まれる。
なお、銀行別入出金一覧データは、図126、図127に示すように口座の種類(普通か当座か)ごとに分けて作成しても、図128に示すように銀行単位で(普通と当座をまとめて)作成してもよい。
また、残高を算出することが好ましい。残高は、予め登録された初期預金額から、入金があった場合にはその入金額を加算し、出金があった場合にはその出金額を減算することで算出できる。
また、所定の期間毎(好ましくは月毎)の入金額の合計額、出金額の合計額、および/または残高を表示することが好ましい。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における合計出納表(総合入出金一覧表)を自動作成する機能について説明する。
図129には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における合計出納表(総合入出金一覧表)の一例が示されている。これは、すべての取引銀行との半月単位の「入金(金額)」、「出金(金額)」、「残高」等を日付順に示した表である。つまり、銀行からの入金金額及び銀行に対する出金金額の明細を一日単位で示したものといえる。
前述のように、入金一覧表と、支払一覧表と、受取手形帳と、支払手形帳と、その他入金予定表と、経費その他支払表と、借入金一覧表ないし借入金返済予定表と、から銀行別出納帳が自動作成される。すなわち、入金一覧表データと、支払一覧表データと、受取手形帳データと、支払手形帳データと、その他入金予定表データと、経費その他支払表データと、借入金一覧表データないし借入金返済予定表データと、から、ユーザの金融機関ごとの入出金の一覧を示すデータ(銀行別入出金一覧データ)が自動作成される。
さらに、金融機関ごとの入出金の一覧を示すデータ(銀行別入出金一覧データ)から、すべての取引銀行との半月単位の「入金(金額)」、「出金(金額)」、「残高」等を日付順に示したデータ(総合入出金一覧表データ)が自動作成される。つまり、すべての取引銀行の銀行別入出金一覧データを1つの表にまとめたものが、総合入出金一覧表データである。そして、この総合入出金一覧表データが、ディスプレイ7に表示される。これをプリンタ9によりプリントアウトしたものが合計出納表(総合入出金一覧表)である。このようにして、銀行別出納帳(銀行別入手金一覧表)から合計出納表(総合入出金一覧表)が自動作成される。
総合入出金一覧表データは、売上データ、その他入金データ、仕入データおよびその他支払データの内、入金方法または支払方法が「銀行振込」または「手形」となっているデータと、預入・引き出しデータと、借入・借入金データとを、日付順に並べたデータといえる。つまり、各データを金融機関ごとに分けない点を除いては、銀行別入出金一覧データと同様といえる。
また、総合入出金一覧表データは、残高を表示することが好ましい。なお、預金種別(普通、当座等)毎に作成可能としてもよい。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における資金繰表を自動作成する機能について説明する。
図130には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における資金繰表の一例が示されている。前述の合計出納表(総合入出金一覧表)からこのような資金繰表が自動作成される。
資金繰表は、企業資金の流れを把握するために、収入と支出について月毎に分類、集計し、一表に集約したものである。本実施形態においては、図130のように、「売上高」、「仕入高」、「収入」「前月より繰越高」「収入」「支出」「差引過不足高」「財務収支」「翌月へ繰越高」「主要科目月末残高」等が月別に示されている。
「収入」の欄は、「売上現金回収」、「受手期日入金」、「手形割引」、「前受け金」、「その他」、「(手形回収)」、及び「合計」の欄に分かれている。 「支出」の欄は、「仕入現金支払」、「支手決済」、「前渡金」、「人件費」、「経費」、「設備資金」、「税金・配当金」、「支払利息」、「その他」、「(振出手形)」、及び「合計」の欄に分かれている。
「財務収支」の欄は、「借入金」と、「借入金返済」、とに分かれている。
「主要科目月末残高」の欄は、「受取手形」、「売掛金」、「支払手形」、「買掛金」、「割引手形」、「借入金」、とに分かれている。
このように、企業の収入と支出について、所定の項目に分類し、金額を集計して、一表に集約した資金繰表が自動作成される。
ただし、本考案は、このような形式には限定されない。
前述のように売上見込みデータから売上一覧表データと入金一覧表データとが、仕入見込みデータから仕入一覧表データと支払一覧表データとが、売上・借入以外の入金に対しては、その他入金予定表データが、仕入・借入返済以外の出金に対しては、その他支払表データが、借入に対しては、借入金返済予定表データが、それぞれ自動作成される。そして、入金一覧表データと、支払一覧表データと、その他入金予定表データと、その他支払表データと、借入金返済予定表データと、から銀行別出納帳データが自動作成される。また、銀行別出納帳データから合計出納表データが自動作成される。さらに、合計出納表データから資金繰表データが自動作成される。この資金繰表データが、ディスプレイ7に表示される。これをプリンタ9によりプリントアウトしたものが資金繰表である。このようにして、売上見込みデータと、仕入見込みデータと、その他入金見込みデータと、その他支払い見込みデータと、借入金及び借入金返済見込みデータと、の入力から資金繰表が自動作成される。
なお、前述の受取手形帳データ、支払手形帳データもこの資金繰表(データ)に反映される。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における銀行取引状況表を自動作成する機能について説明する。
図131には、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における銀行取引状況表の一例が示されている。これは、銀行別に割引手形残高(商手)と、短期借入残高と、長期借入残高と、預金残高と、を示した表である。
前述した、借入金一覧表データ、借入金返済予定表データ、銀行別出納帳データ、合計出納帳データ、資金繰り表データ等から、銀行別に割引手形残高(商手)と、短期借入残高と、長期借入残高と、預金残高と、を示した表のデータ(銀行取引状況表データ)が自動作成される。この銀行取引状況表データが、ディスプレイ7に表示される。これをプリンタ9によりプリントアウトしたものが銀行取引状況表である。
預金残高は、各金融機関の普通口座の残高と、当座口座の残高と、ユーザに入力させた固定性預金(定期預金など)残高とを合計した金額である。
借入金額は、借入・借入金データ(借入金一覧表データ・借入金返済予定表データ)を金融機関ごとに分けて、それぞれの額を合計したものである。なお、返済した額を借入額から減算してもよい。また、長期借入金と短期借入金とを分けて表示することが好ましい。長期と短期の境界は任意に設定できる。
次に、本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムの一実施形態における上述した以外の機能について説明する。
本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムは、銀行(預金)残高日計データ作成機能をさらに有する。
銀行(預金)残高日計データは、各金融機関ごと(または口座毎)に預金残高を日付順に表示し、かつ、全銀行の預金残高の合計額を日付毎に算出しこれを表示したデータである。
なお、全金融機関の預金残高を預金種別毎に日付毎に算出し、これを表示するようにしてもよい。
本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムは、現金出納データ(現金出納帳)作成機能をさらに有する。
現金出納データは、ユーザが所持する現金の流れを示すデータである。具体的には、売上データ、その他入金データ、仕入データおよびその他出金データの内、入金方法または出金方法が「現金」であるデータを日付毎に並べ、かつ、残高を算出し、これを表示する。
本考案による借入資料作成装置および借入資料作成プログラムは、仕訳日記帳作成機能をさらに有する。
仕訳日記帳作成機能は、売上データ、その他入金データ、仕入データおよびその他出金データから仕訳日記帳を作成する機能である。この機能を実現するためには、これらのデータの入力時または入力後に、それぞれのデータが属する「科目」をユーザに選択および/または入力させる。入力された「科目」の情報は、各データに含める。そして、これらのデータを「科目」毎に仕分けし、各科目毎に日付順に並べ、所定の形式(仕訳日記帳形式)の一覧データを作成する。
上記仕訳日記帳形式では、各データ毎に、少なくとも科目、科目コード、日付、摘要、金額、入金銀行/出金銀行の情報を表示する。また、借方/貸方毎に各科目毎および/または全データの合計金額を算出し、これを表示することが好ましい。
売上データ、その他入金データ、借入金データ(借入の場合)は、借方に「預金」種別、貸方に各データの科目を表示する。預金種別としては、通常、当座と普通があり、各データに含まれる。科目としては、例えば、売上現金回収、受手期日入金、手形割引、借入金、その他といった科目がある。
仕入データ、その他支払データ、借入金データ(借入金返済の場合)は、借方に各データの科目、貸方に預金種別を表示する。科目としては、例えば、仕入現金支払い、仕手決済、人件費、経費、設備資金、税金、配当金、支払利息、その他、借入金返済、他行振替、同行振替などがある。
科目コードは、各データに予め登録させ、これを表示してもよいが、空欄のままにしてもよい。
日付は、売上日、仕入日等である。
摘要は、各データの摘要欄に含まれる情報を表示すればよい。例えば、売上現金回収の場合には得意先名を表示、振替の場合は支払先銀行、支払の場合は仕入れ先名を表示する。
金額は、入金金額、出金金額、借入金額、借入金返済額を表示する。
備考欄がある場合には、これを表示してもよい。例えば、振替の場合のみ振替先の口座の種類(普通、当座)を表記してもよい。
なお、同一科目で同一日時のデータ(売上現金回収場合はさらに同一取引先のデータ)は、合計金額を算出し、この金額を表示することが好ましい。
また、振替が行われているデータについては仕訳日記帳に表示する必要はない。
また、売掛金などの入金に関する仕訳日記帳、経費などの支払に関する仕訳日記帳および振替仕訳に関する仕訳日記帳をそれぞれ作成すれば、決算処理が極めて容易になる。
売掛金などの入金に関する仕訳日記帳は、売上データ、その他入金データおよび借入金データ(借入金に関する情報)を用い、前記同様に作成すればよい。
経費などの支払いに関する仕訳日記帳は、仕入データ、その他出金データおよび借入金データ(借入金返済に関する情報)を用い、前記同様に作成すればよい。
振替仕訳に関する仕訳日記帳は、売上データ、その他入金データ、仕入データおよびその他出金データの内、振替が行われたデータをピックアップし、各科目毎に仕訳日記帳を作成する。
売掛金/売上の振替に関しては、日付は末日とし、金額は売上金合計額とする。摘要欄には、例えば、「3月度売上高」のように振替の内容を判別可能とする情報を含めることが好ましい。
仕入/買掛金の振替に関しては、日付は末日とし、金額は仕入金合計額とする。摘要欄には、例えば、「3月度仕入高」のように振替の内容を判別可能とする情報を含めることが好ましい。
受取手形/売掛金の振り替えに関しては、日付は末日とし、金額は手形回収額とする。摘要欄には、例えば、「3月度仕入高」のように振替の内容を判別可能とする情報を含めることが好ましい。
割引手形/受取手形の振替に関しては、日付は末日とし、金額は割引手形で当月期日到来の合計金額とする。摘要欄には、例えば、「3月度割引手形期日到来分」のように振替の内容を判別可能とする情報を含めることが好ましい。
買掛金/受取手形の振替に関しては、日付は末日とし、金額は営業外受取手形を除く、裏書日が当月の合計金額とする。摘要欄には、「3月度裏書手形」のように振替の内容を判別可能な情報とすることが好ましい。
買掛金/支払手形の振替に関しては、日付は末日とし、金額は営業外支払手形を除く当月振出手形の額とする。摘要欄には、例えば、「3月度支払手形」のように振替の内容を判別可能な情報を記載する。
また、以下の情報は、上記データとは別にユーザが入力する。
(1)買掛金/売掛金の振り替え
摘要欄には「相殺」などの振替内容を判別可能な情報を記載する。
(2)給与/預かり金の振り替え
摘要欄には厚生年金、健康保険、源泉所得税、住民税、財形等の振替内容を判別可能な情報を記載する。
(3)旅費交通費/給与の振替
摘要欄には通勤定期代振替のように振替内容を判別可能な情報を記載する。
(4)給与/法定福利費の振替
摘要欄には雇用保険のように振替内容を判別可能な情報を記載する。
(5)雑費/預かり金の振替
摘要欄には源泉所得税のように振替内容を判別可能な情報を記載する。
最後に、本考案による借入資料作成プログラムについて説明する。
本考案に係る借入資料作成プログラムは、コンピュータに、上述した資金繰データ処理装置としての機能を実現させるためのプログラムである。つまり、本考案による借入資料作成装置に、少なくとも上記資金繰りデータ作成機能を実現させ、さらに、売上一覧データ作成機能、仕入一覧データ作成機能、売上を除く入金データ作成機能、仕入を除く支払データ作成機能、借入・借入金返済予定データ作成機能、現金出納データ(現金出納帳)作成機能、銀行別入出金一覧データ作成機能、銀行別残高日計データ作成機能、入出金合計データ作成機能、銀行取引状況データ作成機能および/または仕訳日記データ(仕訳日記帳)作成機能を実現させるプログラムである。 本考案に係る借入資料作成プログラムは、コンピュータに、上述した資金繰データ処理装置としての機能を実現させるためのプログラムである。
すなわち、本考案による借入資料作成プログラムは、図1に示したようなハードウエア(コンピュータ)を有する本考案による借入資料作成装置に、上述したような、資金繰表(データ)作成機能、売上一覧表(データ)作成機能、入金一覧表(データ)作成機能、仕入一覧表(データ)作成機能、支払一覧表(データ)作成機能、受取手形帳(データ)作成機能、支払手形帳(データ)作成機能、その他入金予定表(データ)作成機能、経費その他支払表(データ)作成機能、借入金一覧表(データ)作成機能、借入金返済予定表(データ)作成機能、銀行別出納帳(データ)作成機能、合計出納帳(データ)作成機能、銀行取引状況表(データ)作成機能、銀行別残高日計(データ)作成機能、現金出納帳(データ)作成機能、および/または仕訳日記帳(データ)作成機能を実現させるプログラムである。
以上、この考案の好適な実施の形態を説明したが、上述の実施の形態はこの考案の説明のための例示であって、この実施形態のみにこの考案の範囲を限定する趣旨ではない。当業者は、この考案の要旨を逸脱することなく、種々の変形、改良、修正、簡略化などを上記実施形態に加えた種々の他の形態でもこの考案を実施することができる。
例えば、上記説明では、資金繰りなどを各月毎に算出したが、所定の期間毎(例えば、各週毎、各日毎、半期毎等)に算出してもよい。どのような期間毎に算出するかは、ユーザの財務環境毎に決定すればよい。