JP3116048U - 靴擦れ防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ずれたりすることがなく、靴擦れが起き易い部分を保護することができる靴擦れ防止具を提供する。
【解決手段】足指に装着して足指の靴擦れを防止するための靴擦れ防止具(1)であって、支持構造(3)と、当該支持構造と一体の弾性保護部(5)と、を含み、当該支持構造は、足指のいずれかひとつに着脱自在に形成してあり、当該弾性保護部は、足指に装着した際に、当該足指の保護部位を被覆可能に形成してある。一本一本の指に装着可能であるのでずれにくく、靴擦れが起き易い部分を効果的に保護できる。
【選択図】図2

Description

本考案は、足指に装着して足指の靴擦れを防止するための靴擦れ防止具に関するものである。
これまで知られている靴擦れ防止具(以下、適宜「従来の防止具」という)として、ハイヒール用つま先ガードがある。この従来の防止具101は、図16に示すように、女性がハイヒールを履く際に、つま先の圧迫による痛み、体重の負荷による負担を軽減しようとするものである。すなわち、従来の防止具101は、全体が靴下のつま先部分に類似した形状に形成してあり、つま先の甲部分を被覆する先端部103と、つま先を載せるための踏板部105と、先端部103の内側に設けられたつま先を保護するためのガード材料107とから構成されている。先端部103と踏板部105とは、足のつま先ラインに沿って横向きU字状に一体化されていて、上記U字の開口側からつま先を挿入可能に構成されている。
登録第3091528号(段落0006、図2参照)
しかしながら、上述した従来の防止具101では、つま先に装着して歩行する際に、かかとが持ち上がりつま先が傾斜するので、従来の防止具101がつま先からずれて、却って靴擦れを起こしてしまう恐れがある(図16)。すなわち、従来の防止具101は、つま先の先端に向かってその形状が細く形成され、つま先が装着した従来の防止具101に対して進行方向後ろ側にずれ易く、このため、保護部位が露出してしまい、露出した部位が靴とこすれて靴擦れが起き得るのである。そこで、如何にして、歩行中に靴擦れ防止具がずれたり脱げたりせずに、取り付けた状態を保つことができるか、さらには、取り付けた状態を維持して靴擦れ防止の効果を如何にあげるか。これが本考案の課題である。
上記のような課題を解決しようとした考案者は、個々の足指に取り付ける靴擦れ防止具を考案した。従来の防止具101では、つま先全体の靴擦れを一挙に解決しようとしたが、本考案では、必要な足指に取り付けることにより、足指の靴擦れを解決しようとするものである。すなわち、本考案の靴擦れ防止具は、支持構造によって必要な足指にしっかりと装着できる。これにより靴と足指とのこすれ等によって、歩行中に靴擦れ防止具がずれなくなり足指に固定される。このように靴擦れ防止具がずれないため、靴擦れが起き易い箇所、すなわち、保護部位を保護部がしっかりと被覆でき、靴擦れを防止できるのである。本考案は、以上のような観点からなされたものである。なお、何れかの請求項記載の考案の説明において行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において他の請求項記載の考案にも適用されるものとする。
(請求項1に記載した考案の特徴)
請求項1記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項1の防止具」という)は、足指に装着して足指の靴擦れを防止するための靴擦れ防止具であって、足指に取り付けるための支持構造と、靴と足指の隙間をなくし、靴と足指との擦れをなくすための、当該支持構造と一体の弾性保護部と、を含み、足指に取り付ける当該支持構造は、足指のいずれかひとつに着脱自在に形成してあり、靴と足指の擦れをなくすための当該弾性保護部は、足指に装着した際に、当該足指の保護部位を被覆可能に形成してあることを特徴とする。当該支持構造は、たとえば合成樹脂や天然ゴム等を素材として形成してあり、足指に着脱できる形状のものであればよい。上記弾性保護部は、足指の擦れをなくすための、弾性素材から構成されてあればよく、たとえば,シリコーンのような合成ゴム、天然ゴムがこの弾性素材に該当する。当該弾性保護部の形状としては、一般的に被覆部を覆うことができる形状、たとえば、平面視楕円形、円形、四角形等が該当する。さらに当該弾性保護部は、当該支持構造と一体に形成してあるが、この一体とは、たとえば成形時に一体として形成してあるものの他、成形時には別々であるが接着剤等で一体としてあるもの等を含む趣旨である。また当該弾性保護部は、支持構造の上端部に一体として形成しているだけでなく、足指の側面、足指裏等を保護できるよう支持構造の側面や下端部に一体としてもよい。
(請求項1に記載した考案の作用効果)
請求項1の防止具により、歩行中に靴擦れ防止具が足指からずれたりすることで生じる、靴擦れが起きなくなる。すなわち従来の防止具では、歩行中に取れたり外れたり、または取れたりしなくても、靴擦れ防止具を取り付けた箇所からずれたりして、靴擦れ防止具としての機能が損なわれていた。しかし、請求項1の防止具は、必要な足指に取り付けることができ、一般的な足指であれば、足指の先端が太くなっているため、取り付けた後には、靴擦れ防止具が、足指から抜けづらくなっている。したがって、靴と足指が擦れ合うことを抑えることができ、防止具としての機能を発揮することができる。さらに請求項1の防止具は、足指に着脱可能とすることにより、何度でも取り付けたり外したりできるようにしている。このように、請求項1の支持構造により足指に装着でき、その支持構造と一体となった弾性保護部が、靴との擦れが起こり易い足指の部分、すなわち、保護部位を覆うようにしながら靴と足指の擦れを防ぎ、靴擦れを防止する。
(請求項2に記載した考案の特徴)
請求項2記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項2の防止具」という)は、請求項1の防止具の基本的構成を備えさせた上で、前記弾性保護部は、保護部位としての足指の第2関節を含めて被覆可能に構成してあり、当該足指の第2関節を少なくとも部分的に収納(収容)可能な凹部が形成してあることを特徴とする。この凹部には、擦れが起き易い第2関節を少なくとも部分的に入れることができればよい。第2関節としたのは以下の理由による。一般的に靴擦れが起き易い足指の部分は、足指の出っ張りの部分、足指の節等の部分である。そして、一般的には、つめ先部分に近い第1関節よりも第2関節の節の方が大きい分、靴と、足指とが擦れ合う可能性がより高いといえる。したがって、保護部位としての第2関節を少なくとも部分的に収納(収容)可能とすることにより、その第2関節部分や、その周辺部分を含めて足指の靴擦れを防止できればよい。凹部の形状は、その凹部が第2関節の上から少なくも一部に蓋をするかのように収めることができる形状であればしっかりと固定でき易くなるため含まれ、たとえば、平面視略円形状の形状、略楕円形の形状が該当する。
(請求項2に記載した考案の作用効果)
請求項2の防止具によれば、請求項1の防止具の作用効果に加え、弾性保護部に凹部を形成することにより、足指の第2関節を少なくとも部分的にしっかりと嵌めこみ易くなる。このことにより、凹部が、第2関節等をしっかりと捉えることができ、適切に第2関節の部分、すなわち足指の出っ張り部分に対して被覆可能となる。すなわち凹部が第二関節にあたかも蓋をするかのように、上から程よく押さえ込むため、しっかりと足指を固定でき、靴と足指との擦れを防ぐことでき、足指の靴擦れ防止を図ることができる。
(請求項3に記載した考案の特徴)
請求項3記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項3の防止具」という)は、請求項1又は2の防止具の基本的構成を備えさせた上で、前記弾性保護部は、足指に取り付けた際に外部から視認可能、かつ、少なくとも所望図柄を表示可能な表示部が形成してあることを特徴とする。当該表示部に何かを貼り付けるとしても靴擦れ防止具の機能に悪影響を与えないよう嵩張らない程度であればよい。したがって弾性保護部と同等かそれ以下の視認可能な大きさがあればよい。なお、この当該表示部には図柄以外の文字、図形、記号、又はこれらの結合等であっても、客観的に見て図柄を表示可能であれば、請求項3の所望図柄に該当する。
(請求項3に記載した考案の作用効果)
請求項3の防止具によれば、請求項1又は2の防止具の作用効果に加え、靴擦れ防止具の当該保護部に表示部が形成してあることにより、所望図柄が施される。その結果、ハイヒールやサンダル等の外部から見える履物を履いている場合に、請求項3の防止具を付けた自分のつま先が、どのように周囲の目に映っているかを気にする必要がなくなる。たとえば、女性等にとって、サンダルやハイヒール等を履いた際に、自分の足先がどのように他人から見えているかは、大いに関心がある。たとえば、自分の足元を気にする女性にとって、サンダルやハイヒールから見えるつま先の一部に無地等や地味な靴擦れ防止具が見えてしまうことには抵抗を覚え得る。したがって、靴擦れ防止具に図柄を表示できる表示部を形成できるようにすることで、靴擦れ防止としての効果だけに留まらず、装飾的、ファッション的に富んだ靴擦れ防止具を提供できる。
(請求項4に記載した考案の特徴)
請求項4記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項4の防止具」という)は、請求項1乃至3何れかの防止具の基本的構成を備えさせた上で、足指に対する通気を可能とするための通気孔を弾性保護部に形成してあることを特徴としている。すなわち、靴の中は、ほぼ密封状態であるから、汗をかきやすく、また蒸れ易い。そのようないわば密室に、靴擦れ防止具をつけた状態の足指は、密封された密室の中の密室となる。このように湿気があり、通気しない状態では、靴の中で足や足指は滑りやすい。滑りやすい状態では、靴擦れが起き易い。したがって、通気孔を形成することにより、このような靴擦れが起き易い状態を防止できる。この通気孔の形状は、たとえば、円形、楕円形、四角等の形状が該当する。なお、弾性保護部に凹部がある靴擦れ防止具には、その弾性保護部に形成してある凹部からその凹部を貫通して足の甲側方向に通気孔が形成してあるもの、別途凹部を貫通せずに、通気孔を形成してあるものも含まれる。
(請求項4に記載した考案の作用効果)
請求項4の防止具によれば、請求項1乃至3何れかの防止具の作用効果に加え、弾性保護部に通気孔を形成することにより、支持構造内や保護部内等靴擦れ防止具内での蒸れ等を外部に放出して通気できるようになる。従ってこの通気孔を形成して通気を可能とすることにより、靴擦れ防止具内の蒸れを抑えることができるため、蒸れによる足指の滑りを防ぐことができ、靴と足指の擦れ等を防止することができるので、靴擦れを防止することができる。
(請求項5に記載した考案の特徴)
請求項5記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項5の防止具」という)は、請求項1乃至4何れかの防止具の基本的構成を備えさせた上で、前記支持構造に、足指に対する通気を可能とするための通気孔を形成してあることを特徴としている。すなわち、靴を履いた状態では、靴の中は、サンダルやハイヒール等でなければ、足首の部分で蓋をした状態であるため、ほぼ密封状態となる。さらに、歩行時に地面を蹴って進むため、足自体には熱が蓄積され易く、その熱を発散しようと汗をかきやすくなる。この汗を少しでも抑えるために通気孔を設けている。なお通気孔の形状は、たとえば、円形、楕円形、四角等の形状が該当する。
(請求項5に記載した考案の作用効果)
請求項5の防止具によれば、請求項1乃至4何れかの防止具の作用効果に加え、支持構造に通気孔を形成することにより、支持構造内や弾性保護部内等靴擦れ防止具内での蒸れ等を通気できるようになる。靴擦れ防止具を装着した際に蒸れることも少なくなる。したがってこの通気孔を形成して通気を可能とすることにより、靴擦れ防止具内の蒸れを抑えることができるため、蒸れによる足指の滑りを防ぐことができ、靴と足指の擦れ等を防止することができるので、靴擦れを防止することができる。
(請求項6に記載した考案の特徴)
請求項6記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項6の防止具」という)は、請求項1乃至5何れかの防止具の基本的構成を備えさせた上で、前記支持構造が、中空部に足指を挿入可能な幅方向縦断面O字状又は幅方向縦断面C字状に形成してあり、かつ、少なくともその周方向に伸縮可能に構成してあるから、足指の形状にピッタリと合わせやすく、隙間をなくして擦れを防ぐことを特徴とする。この幅方向縦断面O字状である支持構造は、その少なくとも周方向に伸縮可能であるから、支持構造に挿入した親指、人差し指、中指、薬指、小指の大きさに合わせやすく、挿入した足指との間に隙間を生じさせづらい。この支持構造の中空部への挿入は、装着する際に足のつま先方向からかかと方向に行い、取り外す場合には、かかと方向から足のつま先方向に引っ張って取り外す。支持構造は伸縮可能であることから、円滑な着脱が可能である。支持構造の構成素材は、たとえば、ゴム等の弾力がある部材(エラストマ−材)が該当する。ここで周方向に伸縮可能とは、足指に装着した際に、その足指の指回り方向周囲に沿うように支持構造が伸びたりすることである。この伸縮により足指に密着し、隙間が生じないため、装着して歩いても足指に対してずれたり外れたりしないから靴擦れを有効に防止できる。一方、幅方向縦断面C字形状の中空部は、幅方向縦断面O字形状の支持構造に比べて一部を欠如してあるから、その欠如部分を周方向に広げることができる。周方向に広げることができれば、その支持構造に足指を挟み込むように足指の甲の上から被せるように装着することができる。もちろん、つめ先からかかと方向に向けた引っ張り装着も可能であるが、甲の上からの装着であればワンタッチで行うことができるので引っ張り装着に比べて簡単である。この点、支持構造を足指から取り外す場合も同じく簡単に行うことができる。この幅方向縦断面C字状の支持構造は、文字通り一部(上記、欠如部分)に隙間が生じる。この欠如部分は、一般的には足指の裏側にあるが、どの部分にあってもよい。ここでは、欠如部分が足指裏にある場合について説明する。この幅方向縦断面C字状の支持構造は、装着する際に足の甲の方向から足指に被せるように取り付け、取り外す際には、足の甲側に引っ張るように取り外すことができる。支持構造を上から足指の甲に押し当て、さらに押圧すると、支持構造の隙間に足指が入り込み楔効果によって支持構造を広げ、広げた支持構造間に足指が挿入される。足指の挿入が完了すると、広げられていた支持構造が弾性復帰して挿入された足指を包み込むように密着する。これで、装着が完了する。幅方向縦断面C字状の支持構造の取り外しには、足指を包み込むように密着する支持構造の両端を広げて、支持構造の間に隙間を作り、取り付けた足指から足の甲の方向へ持ち上げる。これで取り外しが完了する。
(請求項6に記載した考案の作用効果)
請求項6の防止具によれば、請求項1乃至5何れかの防止具の作用効果に加え、足指の大きさに合わせて支持構造が伸縮可能となる。同じ足指でも足指の太さは、足指の先端から第2関節を経て、さらには足指のつけ根まで一定の太さではない。同じ足指の細い部分に合わせて形成した靴擦れ防止具では、伸縮しなければ取り付けることが難しい。また足指の太い部分に合わせて形成した靴擦れ防止具では、足指に取り付けることができても、歩行中に靴擦れ防止具が動いて、足指と擦れ靴擦れを起こす原因にもなる。しかし請求項6の靴擦れ防止具を使用すれば、支持構造が周方向に伸縮可能であるから、大きさや違いがある程度あっても、支持構造が足指にぴったりと密着して、靴擦れを引き起こす隙間を生じさせづらい。さらに、着脱容易なため気軽にとりつけることができる。したがって、足指の隙間をなくしながら、足に負担をかけずに足指に取り付けることができるため、靴擦れを防止することができる。
(請求項7に記載した考案の特徴)
請求項7記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項7の防止具」という)は、支持構造と、当該支持構造と弾性保護部と、を含み、当該支持構造が、足先が5本に分かれた5本指靴下を含めて構成してあり、当該5本指靴下の少なくとも1本の各指甲側にはポケットがあり、当該各ポケットが、靴擦れを防止するための柔軟保護部材を収納(収容)取り出し可能に形成してあることを特徴とする。保護部位を被覆するための柔軟保護部材の形状は、保護部位の形状によって色々な形状が考えられるが、そのような様々な形状の柔軟保護部材を収納(収容)できれば、靴下のポケットの形状は特に限定はない。たとえば、足指先端の形状を模したポケットでもよい。足指の靴擦れ防止具であるから、靴擦れが起き易い部分に、柔軟保護部材を収納(収容)取り出しとする。当該柔軟保護部材は、たとえば、シリコーン等の合成ゴム、天然ゴム等が該当する。なお当該柔軟保護部材の厚さが、過度にあると靴を履くことができなくなる。また、たとえ靴を履くことができても、足の圧迫を起こしたり、その柔軟保護部材を入れることできた隙間等により、新たな靴と足指との擦れを生じ、靴擦れを引き起こしたりする原因にもなるため、過度な厚みにならないことが必要である。
(請求項7に記載した考案の作用効果)
請求項7の防止具によれば、靴下のつま先にポケットをつけて、靴擦れ防止をするための柔軟保護部材を収納(収容)取り出し可能とすることで、簡単に靴擦れ防止をすることができる。すなわち、靴下の足指の甲側には、靴下を履いて靴を履いた際に履いた靴との間に隙間が生じる場合がある。人の足の形状は千差万別であるから、靴下を履いた際の、画一的に大量生産された靴とつま先部分との隙間の生じ方(部分)にも、千差万別の相違があることは極めて当然である。このような当該隙間を解消して靴擦れ防止をするべく、請求項7の防止具では、靴下の足指部分各々にポケットを取り付ける。そして、そのポケットに靴擦れを防止するための柔軟保護部材を収納(収容)取出可能とすることで、収納(収容)された柔軟保護部材によって足指の保護部位が保護されるから靴擦れ防止が可能となる。すなわち、靴下の個々の足指部分にポケットを取り付け保護が必要な足指に対応するポケットに柔軟保護部材を収納(収容)することによる靴擦れ防止によって、個々の足指に極め細やかな対応をすることができる。また靴擦れ防止具の取り外しも、一般の靴下を脱ぐ感覚で5本指靴下を脱げばいいのであるから極めて簡単に行うことができ、5本指靴下を脱がないまでも柔軟保護部材を取り出そうとするなら、ポケットに収納(収容)されている柔軟保護部材を手先で摘んで引き出すだけで済むのでこれもまた極めて容易である。
(請求項8に記載した考案の特徴)
請求項8記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項8の防止具」という)は、請求項7の防止具の基本的構成を備えさせた上で、5本指靴下のかかと部位の内側又は外側には、かかとポケットが形成してあり、当該かかとポケットが、靴擦れを防止するための柔軟保護部材を収納(収容)取出可能に形成してあることを特徴とする。当該かかと部分のポケットの形状は、かかとの靴擦れをなくすことができるよう、靴擦れを防止するための柔軟保護部材を収納(収容)取り出し可能に形成していることが必要である。たとえば、靴のかかと部分と対応できるよう縦方向に長い楕円形形状等が含まれる。さらに、靴下のかかと部分の外側に切れ込みがあり、ちょうどその切れ込み部分が、当該柔軟保護部材の収納(収容)口となり、靴下の内部にかかとポケットが形成してある場合のほか、かかと部分の外部にかかとポケットが形成してある場合も含まれる。
(請求項8に記載した考案の作用効果)
請求項8の防止具によれば、請求項7の防止具の作用効果に加え、かかと部分に柔軟保護部材を収納(収容)することができるため、足指と同時にかかとの靴擦れ防止もできる。これにより、靴と足との擦れを解消できる。
(請求項9に記載した考案の特徴)
請求項9記載の考案に係る靴擦れ防止具(以下、適宜「請求項9の防止具」という)は、足指に装着して足指の靴擦れを防止するための靴擦れ防止具であって、足指に取り付けるための支持構造と、靴と足指の隙間をなくし、靴と足指との擦れをなくすための、当該支持構造と一体の弾性保護部と、を含み、足指に取り付ける当該支持構造は、支持構造の中空部に足指を挿入可能、かつ、少なくともその周方向に伸縮可能な幅方向縦断面O字状又は幅方向縦断面C字状に構成してあるとともに、当該支持構造は、足指のいずれかひとつに着脱自在に構成してあり、靴と足指の擦れをなくすための当該弾性保護部は、足指に装着した際に、当該足指の第2関節の少なくとも一部を被覆可能に、かつ、少なくとも部分的に収納(収容)可能な凹部が形成してあることを特徴とする。
請求項9の防止具における支持構造は、その支持構造の中空部へ足指を挿入することができる。挿入した足指が、その足指の周方向に伸縮可能な幅方向縦断面O字状又は幅方向縦断面C字状の支持構造によって、足指の周方向に対して支持する。さらにその支持構造と一体として形成してある弾性保護部に形成してある凹部に足指の第2関節の少なくとも一部が、すっぽりと納まることで、第2関節出っ張っている部分が、凹部に引っかかると共に、足の甲方向から第2関節が蓋をされたかのような状態となる。この凹部と支持構造と弾性保護部との3つの固定により、請求項9の防止具は、足指にしっかり固定されるため、効果的に靴擦れ防止具として機能する。請求項9の支持構造は、一般的には合成樹脂や天然ゴム等を素材として形成してあり、足指に着脱できる形状のものであれば該当する。上記弾性保護部は、足指の擦れをなくすための、弾性の素材から構成されていればよく、たとえば、シリコーンのような合成ゴム、天然ゴムが該当する。当該弾性保護部の形状としては、被覆部を覆うことができる、たとえば、楕円形、円形、四角形、これらを組み合わせた形等が該当する。さらに当該弾性保護部は、当該支持構造と一体に形成してあるが、この一体とは、成形時に一体として形成してあるものの他、たとえば成形時には、別々であるが接着剤等で一体としてあるもの等を含む趣旨である。また当該弾性保護部は、支持構造の上端部に一体として形成いるだけでなく、足指の側面、足指裏等を保護できるよう支持構造の側面や下端部に一体としてもよい。
(請求項9に記載した考案の作用効果)
請求項9の防止具によれば、歩行中に靴擦れ防止具が足指からずれたりして生じる、靴擦れが起きなくなる。請求項9の防止具では、足指に取り付けた状態をしっかりと保つことができ、防止具が足指からずれたりしない。そのため、弾性保護部が安定的に擦れが生じる足指の部分に固定され、靴と足指が擦れあわないよう防止具としての機能を発揮できるのである。
本考案によれば、足指に靴擦れ防止具を取り付けるため、靴擦れ防止具がずれたりすることがなくなり、靴擦れが起き易い部分を保護することができる。また、本考案により、多くの人が使用できる靴擦れ防止具を提供することができる。
次に、各図を参照しながら、本考案の実施をするための最良の形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。図1は、本実施形態に係る靴擦れ防止具を足指に取り付けた斜視図である。図2は、本実施形態に係る靴擦れ防止具の一部を切り欠いた側面図である。図3は、図2に示す靴擦れ防止具のA−A断面図である。図4は、一部を切り欠いた靴擦れ防止具の第1変形例を示す側面図である。図5は、図4に示す靴擦れ防止具のB−B断面図である。図6は、一部を切り欠いた靴擦れ防止具の第2変形例を示す側面図である。図7は、図6に示す靴擦れ防止具のC−C断面図である。図8は、靴擦れ防止具の第3変形例を示す斜視図である。図9は、図8に示す靴擦れ防止具の側面図である。図10は、図8に示す靴擦れ防止具の平面図である。図11は、図10に示す靴擦れ防止具のD−D断面図である。図12は、靴擦れ防止具の第4変形例を示す側面図である。図13は、図12に示す靴擦れ防止具の平面図である。図14は、図13に示す靴擦れ防止具のE−E断面図である。図15は、5本指靴下の靴擦れ防止具の斜視図である。
(靴擦れ防止具の全体構造)
図1乃至図3を参照しながら、本実施形態に係る靴擦れ防止具の全体構造について説明する。靴擦れ防止具1は、支持構造3と、支持構造3と一体の弾性保護部5と、から概ね構成してある。靴擦れ防止具1は、何れかの足指に着脱して使用するものであり、靴擦れ防止を必要とする足指がいずれの足指であっても対応できるように各足指に合わせた各種サイズを揃えておくとよい。もっとも、人差し指、中指及び薬指の3本指は、一般的にその太さや長さに大きな違いがないため、1種類の支持構造でこれら3本の足指に対応させることも可能である。この場合は、上記3本指用のほか、親指用と小指用を揃えておけば足りる。靴擦れ防止具1は全体として天然ゴム又は合成ゴムで構成することができるが、本実施形態では比較的安価であり安全性が立証されているシリコーンゴムにより構成してある。
(支持構造の構成)
支持構造3は、それを装着する足指の大きさや形状等に合わせた幅方向縦断面O字状の筒体により構成してある。すなわち、図3に示すように、支持構造3は、幅方向縦断面O字状の支持構造3の上端に、部分的に厚く形成した弾性保護部5をつけて一体となるよう構成してある。この支持構造3の形状は、幅方向縦断面O字状の筒体、すなわち、円形状、楕円形状、矩形に近い楕円等を含む形状である。なお、支持構造3と弾性保護部5は一体に構成してあるが別々に製造したものを、たとえば、熱融着したり接着剤を用いて接着したり、成形時に一体化して形成してあるものを含む趣旨である。この支持構造3は、足指の周方向及び長手方向に伸縮可能である。足指の関節は、その周辺部分に対して突き出しているため伸縮不能であると、足指と支持構造との間に隙間が生じ易い。しかし本実施形態では支持構造3が伸縮可能であることから、隙間を生じさせず足指にフィットしやすい。
靴擦れ防止具1の足指への取り付けは、支持構造3が有する中空部へ足指を挿入することにより行う。すなわち、中空部への挿入は、支持構造3の一部を両手で摘んで、足のつま先方向からかかと方向に靴下を履くように引っ張って行うとよい。引っ張られた支持構造3は、このとき、足指の起伏に追随して伸縮し、この伸縮が装着を許容する。取り外す場合には、かかと方向から足のつま先方向に引っ張って取り外す。取り外すときも、伸縮が足指の起伏を吸収して支持構造3の取り外しを許容する。図1に示す靴擦れ防止具1は、5本ある足指の中の人差し指に装着してあるが、親指や薬指等何れか一つ又は全部を含めた複数に装着可能であることはいうまでもない。この筒体は足指の形状に合わせやすいように、適宜くびれを設けてもよい。くびれをつけておけば、装着後に足指にフィットして抜けづらいからである。この支持構造3は、足指に着脱可能であるから、何度でも取り付けたり外したりできる。
(弾性保護部の構成)
弾性保護部5は、靴と足指との擦れを防ぐ弾性保護部材により構成してある。この弾性保護部5は、靴と足指との擦れを防ぐことができるよう、厚さ方向に十分なクッション性を有しており、かつ、靴を履いた際に、そのクッション性により、足指が受ける圧迫による靴擦れを起こさせない程度の適度な厚みに構成してある。本実施形態における弾性保護部5の形成位置は、足指に靴擦れ防止具1を装着した際、足指の部位の中で最も靴擦れしやすい足指甲側と靴の間に位置するように形成してある。足指甲側に代えて他の部位、又は、足指甲側とともに他の部位、を保護可能な弾性保護部5を形成することも可能である。本実施形態では、この足指甲側の擦れが生じ易い部分(保護部位)を被覆し、保護できるよう、弾性保護部5は、支持構造3の上部で一体に形成してある。図2では、弾性保護部5を理解し易いように、支持構造3と弾性保護部5を一部切り欠きしている。このように当該保護部5は、支持構造3の上端部に一体とするだけでなく、たとえば、足指の側面、足指の裏等を保護できるように、支持構造の側面や下端部に一体として形成してもよい。当該弾性保護部5の形状としては、一般的に被覆部を覆うことができる、足指長手方向に楕円形、円形、四角形等が該当する。この弾性保護部5を構成する材料は、たとえば,シリコーン等の合成ゴム、天然ゴム等から構成されている。
(第1変形例)
図4及び図5を参照しながら、第1変形例に係る靴擦れ防止具21について説明する。靴擦れ防止具21は、先に説明した靴擦れ防止具1と類似した構成を備えていて、両者間で異なるのは、後者では幅方向縦断面O字状であって支持構造を、前者では幅方向縦断面C字状にした点である。このため、両者間で共通する部材については図2及び図3に示した符号を図4及び図5に示すにとめ、それらについての説明は可能な限り省略する。靴擦れ防止具21は支持構造23を備え、支持構造23は、たとえば、幅方向縦断面O字状に形成してあったものの一部を欠如させ幅方向縦断面C字状に形成したもののほか、幅方向縦断面O字状の筒体、すなわち、円形状、楕円形状、矩形に近い楕円等の一部を欠如させ、C字の如くその両端が離れた形状のものも含まれる。図5に示すように、支持構造23は、幅方向縦断面C字状の形状である支持構造23の上(すなわち、履いた靴に面する側)につけた弾性保護部5と一体となっている。なお、ここで一体とは、靴擦れ防止具1の構成を説明する際に述べたように、別々に製造したものを、たとえば、熱融着したり接着剤を用いて接着したり、成形時に一体化して形成してあるものを含む趣旨である。このように、幅方向縦断面C字状の支持構造23により、同じくO字状に形成したものに比べ欠如部分の存在により通気性を確保することができ、これにより足指の蒸れを防ぎつつ、靴擦れ防止具本来の効果である靴擦れを防止できる。支持構造23は、弾性保護部5長手方向両端2箇所に設けてあるが、1箇所でも3箇所以上に設けてもよい。足指の蒸れを防止しながら靴擦れを防止するという点において異ならないからである。なお、この欠如部分は、一般的には足指の裏側にあるが、どの部分にあってもよい。欠如部分が足裏にある場合と足裏以外にある場合では、取り付け方法が相違するため、まず、足裏に欠如部分がある靴擦れ防止具21について説明し、その後、足裏以外に欠如部分がある靴擦れ防止具について簡単に説明する。幅方向縦断面C字状の支持構造23の欠如部分が足指の裏側にある場合に、支持構造23を装着する際に足の甲の上方向から足指に押し付けるようにして被せ取り付けることができ、取り外す際には、足裏の方向から、足の甲側に引っ張るようにすれば取り外すことができる。すなわち、支持構造23を上から足指の甲側に押し当て、さらに押圧すると、支持構造23の隙間に足指が入り込み楔効果によって支持構造23を広げ、広げた支持構造23の間に足指が挿入される。足指の挿入が完了すると、広げられていた支持構造23が弾性復帰して挿入された足指を包み込むように密着する。これで、装着が完了する。このときの支持構造23の動きが、図5で示す矢印の動きである。一方、幅方向縦断面C字状の支持構造の取り外しには、足指を包み込むように密着する支持構造23の両端を広げて、支持構造23の間に隙間を作り、取り付けた足指から足の甲側方向へ持ち上げる。これで取り外しが完了する。次に、幅方向縦断面C字状の支持構造の欠如部分が足指の裏側以外にある場合に、取り付けの際は、その支持構造の欠如部分に足指を押し当てるとともに、欠如していない方向からその欠如方向に向かって押圧する。この動作により、上記欠如部分が足指裏側にある支持構造23と同様に、靴擦れ防止具を足指に取り付けが完了する。取り外しの際には、足指を包み込むように密着する支持構造の両端を広げて、支持構造の間に隙間を作り、欠如部分から取り付けた足指を抜くようにして取り外せばよい。この動作により取り外しが完了する。
(第2変形例)
図6及び7を参照しながら、第2変形例に係る靴擦れ防止31について説明する。靴擦れ防止具31は、先に説明した靴擦れ防止具1と類似した構成を備えていて、両者間で異なるのは、後者には形成していなかった通気孔及び表示部を、前者に形成したことである。このため、両者間で共通する部材については図2及び図3に示した符号を図6及び図7に示すにとめ、それらについての説明は可能な限り省略する。図6に示すように、靴擦れ防止具31は、通気孔39を有する支持構造3と、支持構造3と一体の弾性保護部5と、から概ね構成してある。すなわち、図7で示すように、第2変形例は、幅方向縦断面O字状に形成してある支持構造3の下(または中)に、部分的に厚くした弾性保護部5を形成してある。なお、支持構造3は、第1変形例で用いたように足指の裏部分を切欠いてC字形状にしてもよい。支持構造3の足指甲側方向の上端部には、弾性保護部5を一体に形成してある。また支持構造3には、厚み方向に貫通する通気孔39を設けてある。図6では、支持構造3の幅方向片側(図6紙面手前側)に形成した4個の通気孔39のみが見えるが、図7に示すように幅方向反対側(図6紙面背面側)にも同じく4個の通気孔39を形成してある。通気孔39の数は4個に限られず、少なくとも1個あればよい。通気孔39を形成することで、支持構造3を装着した足指がかいた汗による蒸れを少なくすることができる。さらに、この支持構造3と一体となっている弾性保護部5の外部から視認可能となっている部分(表示部42)には、図柄を表示できるようにしてある。この表示部42を形成したのは、以下の理由による。つま先の先端部を覆う靴ならば、靴を脱がなければ自分の足先に何をつけていても他人から見えない。したがって、他人の目を気にする必要もない。しかし、ハイヒールやサンダル等つま先部分がない履物では、足先に靴擦れ防止具を装着すれば、周囲の目に映る。靴を脱いだときの足先も同じく周囲の目に映る。ファッションやおしゃれに関心が高い女性にとって、外見上なんら図柄もない地味な靴擦れ防止具に抵抗を覚えることも少なくない。このような抵抗感を和らげるため弾性保護部5の外部から視認可能な部分、すなわち表示部42を形成することで、図柄を表示できるようにした。なお、弾性保護部5が、この表示部42を兼ねているが、たとえば、図柄を表示しやすいように、弾性保護部5の上に、図柄が印刷されたシールを貼ったり、薄くコーティングしたりして表示部42を形成することも含まれる。なお、図6に示すように、第2変形例に係る靴擦れ防止31の表示部42には、花びらの図柄を表示している。ここでは、図柄としているが、この表示部42には図柄以外の文字、図形、記号、又はこれらの結合等を表示することもできる。上記文字等を表示してある場合であっても、客観的に見て図柄を表示可能であれば、上記文字等を表示してある部分は、表示部に該当する。
(第3変形例)
図8乃至図11を参照しながら、第3変形例に係る靴擦れ防止51について説明する。靴擦れ防止具51は、先に説明した靴擦れ防止具1と類似した構成を備えていて、両者間で異なるのは、後者には、形成していなかった通気孔を前者に形成したことである。このため、両者間で共通する部材については図2及び図3に示した符号を図8乃至図11に示すにとめ、それらについての説明は可能な限り省略する。図8に示すように、靴擦れ防止具51は、支持構造3と支持構造3と一体であり、かつ、通気孔59を有する弾性保護部5と、から概ね構成してある。すなわち、図10及び11で示すように、第3変形例は、幅方向縦断面O字状に形成してある支持構造3に、部分的に厚くした弾性保護部5を形成し、かつ、その弾性保護部5の平面視上略中央に通気孔59を形成してある。この通気孔59を形成することで、靴擦れ防止具51を装着した足指がかいた汗による蒸れを少なくすることができる。さらに、図9では、靴を履いた際の、靴擦れ防止具51と足指との位置関係を示している。靴擦れ防止具51に通気孔59を設けても、弾性保護部5の適度な厚みがあることから、通気孔59を通って足指の第2関節等が、靴へ接触しないように形成してある。したがって第2関節等がこの通気孔59に形成してある穴を介して靴と擦れず、靴擦れを防止できる。
(第4変形例)
図12乃至図14を参照しながら、第4変形例に係る靴擦れ防止61について説明する。靴擦れ防止具61は、先に説明した靴擦れ防止具1と類似した構成を備えていて、両者間で異なるのは、後者には形成していなかった通気孔及び凹部を前者に形成したことである。このため、両者間で共通する部材については図2及び図3に示した符号を図12乃至図14に示すにとめ、それらについての説明は可能な限り省略する。図12乃至図14に示すように、靴擦れ防止具61は、支持構造3と支持構造3と一体の弾性保護部5から構成してあり、弾性保護部35は、凹部64と通気孔69を有している。すなわち、図13及び図14で示すように、第4変形例は、幅方向縦断面O字状に形成してある支持構造3に、部分的に厚くした弾性保護部5を形成し、かつ、その弾性保護部5の平面視上略中央で、外部から視認できない足指の甲側と接する内側中央には、凹部64が形成してある。この凹部64が形成してあることで、その凹部64に、少なくとも第2関節の一部が、凸部として嵌り込み、靴擦れ防止具61を、足指に安定的に固定する。さらに、凹部64を平面視上中央に挟み囲むように4つの通気孔69が形成してある。図13に示すように通気孔69は、足指の長手方向に、その凹部64を挟んで2個形成してあり、かつ、足指と交差する横方向に、その凹部64を挟んで2個形成してあり、全部で4個形成してある。この通気孔69を形成することで、足指がかいた汗による蒸れを少なくすることができる。したがって靴擦れを防止できる。なお、この変形例に限らず、たとえば、弾性保護部5の対角線上に通気孔69を形成したり、1個または複数の通気孔が形成したりする靴擦れ防止具であってもよい。また、弾性保護部5に第2関節の少なくとも一部を収納(収容)凹部を形成するとともに、その凹部の上部を貫通させる通気孔を有している靴擦れ防止具でもよい。
(第5変形例)
図15を参照しながら、5本指靴下の靴擦れ防止具71について説明する。5本指靴下の靴擦れ防止具71では、足指の甲側上部にポケット76が形成してある。このポケット76には、切れ込み78が設けられており、その切れ込み78からポケット76へ柔軟保護部材75を収納(収容)取り出し可能にしてある。この柔軟保護部材75は、本実施形態に係る靴擦れ防止具1における弾性保護部5と同様の素材、たとえば、天然ゴム、シリコーン等の合成ゴムから構成してある。柔軟保護部材75は、靴と足指との擦れを防ぐことができるよう、厚さ方向に十分なクッション性を有しており、かつ、靴を履いた際に、そのクッション性により、足指が受ける圧迫による靴擦れを起こさせない程度の適度な厚みに構成してある。靴擦れ防止具71は、ポケット76に入れた柔軟保護部材75により、靴と足指との擦れやすい部分に対応可能であるため、容易に靴擦れを防止できる。さらに、図15には、前述の靴擦れ防止具71のかかとに、かかとポケット86を取り付けることで、靴擦れ防止具81が示される。靴擦れ防止具81のかかとポケット86は、5本指靴下の外部から視認できる靴下生地の表側部分又は足を入れる靴下生地の裏側部分、のどちらに形成してもよい。かかとポケット86は、かかと専用の柔軟保護部材85を収納(収容)取り出し可能にしてある。これにより、靴と擦れ合うかかと部分に、ちょうど柔軟保護部材85がクッションとしての役割を果し、靴擦れ防止具81として靴擦れに対応可能となるため、靴擦れを防止できる。
本実施形態に係る靴擦れ防止具を足指に取り付けた斜視図である。 本実施形態に係る靴擦れ防止具の一部を切り欠いた側面図である。 図2に示す靴擦れ防止具のA−A断面図である。 一部を切り欠いた靴擦れ防止具の第1変形例を示す側面図である。 図4に示す靴擦れ防止具のB−B断面図である。 一部を切り欠いた靴擦れ防止具の第2変形例を示す側面図である。 図6に示す靴擦れ防止具のC−C断面図である。 靴擦れ防止具の第3変形例を示す斜視図である。 図8に示す靴擦れ防止具の側面図である。 図8に示す靴擦れ防止具の平面図である。 図10に示す靴擦れ防止具のD−D断面図である。 靴擦れ防止具の第4変形例を示す側面図である。 図12に示す靴擦れ防止具の平面図である。 図13に示す靴擦れ防止具のE−E断面図である。 5本指靴下の靴擦れ防止具の斜視図である。 従来の靴擦れ防止具を取り付けて歩行した際を示した図である。
符号の説明
1 靴擦れ防止具
3 支持構造
5 弾性保護部
21 靴擦れ防止具
23 支持構造
31 靴擦れ防止具
39 通気孔
42 表示部
51 靴擦れ防止具
59 通気孔
61 靴擦れ防止具
64 凹部
69 通気孔
71 靴擦れ防止具
75 柔軟保護部材
76 ポケット
81 靴擦れ防止具
85 柔軟保護部材
86 かかとポケット
101 防止具
103 先端部
105 踏板部
107 ガード材料

Claims (9)

  1. 足指に装着して足指の靴擦れを防止するための靴擦れ防止具であって、
    支持構造と、当該支持構造と一体の弾性保護部と、を含み、
    当該支持構造は、足指のいずれかひとつに着脱自在に形成してあり、
    当該弾性保護部は、足指に装着した際に、当該足指の保護部位を被覆可能に形成してある
    ことを特徴とする靴擦れ防止具。
  2. 前記弾性保護部は、保護部位としての足指の第2関節を含めて被覆可能に構成してあり、
    当該足指の第2関節を少なくとも部分的に収納可能な凹部が形成してある
    ことを特徴とする請求項1記載の靴擦れ防止具。
  3. 前記弾性保護部には、足指に取り付けた際に外部から視認可能、かつ、少なくとも所望図柄を表示可能な表示部が形成してある
    ことを特徴とする請求項1又は2何れか記載の靴擦れ防止具。
  4. 前記弾性保護部には、足指に対する通気を可能とするための通気孔を形成してある
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の靴擦れ防止具。
  5. 前記支持構造には、足指に対する通気を可能とするための通気孔を形成してある
    ことを特徴とする請求項1乃至4何れか記載の靴擦れ防止具。
  6. 前記支持構造が、中空部に足指を挿入可能な幅方向縦断面O字状又は幅方向縦断面C字状に形成してあり、かつ、少なくとも周方向に伸縮可能に構成してある
    ことを特徴とする請求項1乃至5何れか記載の靴擦れ防止具。
  7. 足指に装着して足指の靴擦れを防止するための靴擦れ防止具であって、
    支持構造と、当該支持構造と弾性保護部と、を含み、
    当該支持構造が、足先が5本に分かれた5本指靴下を含めて構成してあり、
    当該5本指靴下の少なくとも1本の足指甲側にはポケットがあり、
    当該ポケットが、靴擦れを防止するための柔軟保護部材を収納取出可能に形成してある
    ことを特徴とする靴擦れ防止具。
  8. 前記5本指靴下のかかと部位の内側又は外側には、かかとポケットが形成してあり、
    当該かかとポケットが、靴擦れを防止するための柔軟保護部材を収納取出可能に形成してある
    ことを特徴とする請求項7記載の靴擦れ防止具。
  9. 足指に装着して足指の靴擦れを防止するための靴擦れ防止具であって、
    支持構造と、当該支持構造と一体の弾性保護部と、を含み、
    当該支持構造は、中空部に足指を挿入可能、かつ、少なくとも周方向に伸縮可能な幅方向縦断面O字状又は幅方向縦断面C字状に構成してあるとともに、
    当該支持構造は、足指のいずれかひとつに着脱自在に構成してあり、
    当該弾性保護部は、足指に装着した際に、当該足指の第2関節の少なくとも一部を被覆可能に、かつ、少なくとも部分的に収納可能な凹部が形成してある
    ことを特徴とする靴擦れ防止具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200059944A (ko) * 2018-11-22 2020-05-29 김해하 발가락 보호장치

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