JP3115606U - 局所排気ユニット - Google Patents
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Abstract
既存の実験台を廃棄することなくそのまま利用することができ、また、排気管を床面に埋めるような大規模な工事を行うことなく、実験台上で発生する有害ガスを確実に排気できるようにする
【解決手段】
下端開口部(8a)に設けた吸込フード(F)を昇降自在且つ任意の位置で停止可能に保持するフレキシブルダクト(8)の上端側開口部(8b)を接続する複数の吸気接続口(7)と、排気ダクト(10)を接続する排気接続口(9)を、天井(2)に吊下設置されるケーシング(3)に形成し、その内部に、フレキシブルダクト(8)の吸込フード(F)から空気を吸い込んで排気ダクト(10)へ吐き出す排気ファン(11)を設けた。
【選択図】図1
Description
また、価格も設置コストも数百万と高額であるところから、作業者の人数に応じた十分な台数が設置されているところは少なく、したがって、大学やその他の実験室など学生や研究者の数が多いところでは、簡単な薬剤の調合は排気装置のない普通の実験台で行うこともあり、これが不慮の事故の原因となっている。
また、既存の実験台を利用することはできないので、これらを廃棄物として処分しなければならず、ゴミの発生を助長することとなり、環境保護の観点からも好ましくない。
請求項2の局所排気ユニットは、ケーシングが、前記吸気接続口を形成した集合チャンバと、前記排気ファンを設置する機械室に仕切られ、排気ファンの吸込口が集合チャンバと機械室の仕切板に開口形成されると共に、その吐出口が機械室に形成された排気接続口に接続されて成る。
請求項3の局所排気ユニットは、吸込フードに、フレキシブルダクトの下端開口部を開閉するダンパが配されている。
請求項4の局所排気ユニットは、吸込フードに、異物吸込防止フィルタが取り付けられている。
請求項5の局所排気ユニットは、天井に吊下設置される中継チャンバを設けた延長ダクトを接続するダクト接続口が前記ケーシングに形成され、前記中継チャンバの底面に前記フレキシブルダクトの上端開口部を接続する吸気接続口が形成されている。
請求項6の局所排気ユニットは、ケーシングの周面の天井寄りに排気接続口及びダクト接続口が開口形成されると共に、ケーシングの底面に吸気接続口が開口形成されている。
請求項7の局所排気ユニットは、各吸込フードに排気ファンを起動/停止させるスイッチが設けられると共に、該スイッチはそのひとつがオンされたときに排気ファンが起動され、全てがオフされたときに排気ファンが停止されるように成されている。
請求項8の局所排気ユニットは、排気ファンのスイッチが、吸込フードに設けられたダンパに連動してオンオフされるようになされている。
そして、実験台で薬剤を調合するときは、フレキシブルダクトを引っ張ってその下端開口部に取り付けられた吸込フードを降ろせば、任意の高さで停止させることができる。
この状態で、排気ファンを起動させれば、実験台近傍の空気が吸込フードから吸い込まれ、フレキシブルダクト−吸気接続口−排気ファン吸込口−吐出口−排気接続口−排気ダクトを経て外部に排出される。
ケーシングを実験台の大きさに応じて形成し、複数のフレキシブルダクトを所定のピッチで設ければ、吸込フードを実験台の任意の場所におろすことができるので、実験台のどこで調合しても確実に排気させることができる。
また、薬剤の調合が終了したときは、フレキシブルダクトを縮めることにより、吸込フードを邪魔にならない高さに退避させることができる。
請求項3のように、吸込フードにフレキシブルダクトの下端開口部を開閉するダンパを設ければ、各吸込フードごとに簡単に風量調節を行うことができる。
請求項4のように、吸込フードに異物吸込防止フィルタを取り付けておけば、実験台上に置かれた小物類を誤って吸い込むことがない。
請求項6のように、ケーシングの周面の天井寄りに排気接続口及びダクト接続口が開口形成されていれば、ダクト類を長いブラケットで天井からぶら下げずに、天井に確りと固定することができるので安全性が高く、収まりもよい。
また、ダクト類を天井近傍に配管できることから、照明の陰ができることもない。
また、全てがオフされなければ排気ファンが停止されないので、利用するときに必ずスイッチをオンしておけば、他の作業者がスイッチをオフすることにより排気ファンが停止される誤動作がなく、全員の作業が終了したときには全てのスイッチがオフされて排気ファンが停止される。
ここで、請求項8のように、排気ファンのスイッチを吸込フードに設けられたダンパに連動させ、ダンパを開いたときにオンされ、閉じたときにオフされるようにしておけば、全てのダンパが閉じられていなければ、排気ファンが停止されないので、他の作業者がダンパを開いて作業しているときに排気ファンが停止されることはあり得ず、誤動作を起こすことがない。
そして、下段の集合チャンバ5の底面には複数の吸気接続口7が形成され、下端開口部8aに設けた吸込フードFを昇降自在且つ任意の位置で停止可能に保持するフレキシブルダクト8…の上端側開口部8bが接続されている。
本例では、四つの吸気接続口7が形成され、その前後の間隔が、実験台Dの中央に標準設置される試薬棚Tの幅(約30cm)より幅広(約90cm)に選定されている。
このように、ケーシング3を集合チャンバ5と機械室6に仕切れば、有害ガスが流通する集合チャンバ5のみ耐薬品処理を施せば足り、有害ガスが流通しない機械室6の内面や排気ファン11の外面に対薬品処理を施す必要がない。
中継チャンバ14には、その周面に延長ダクトを接続するダクト接続口17が形成されるとともに、その底面にフレキシブルダクト8の上端開口部8bを接続する吸気接続口18が形成されている。
また、夫々の吸込フードFに前記ダンパ19に連動して排気ファン11を起動/停止させるスイッチSが設けられると共に、このスイッチSはそのひとつがオンされたときに排気ファン11が起動され、全てがオフされたときに排気ファン11が停止されるように配線されている。
すなわち、ダンパ19の一つがわずかでも開けば排気ファン11が起動され、全てのダンパ19が閉じられたときに停止される。
なお、スイッチSの電気的配線は、フレキシブルダクト8内を通り、その上端開口部8bに設けられたアタッチメント21と、ケーシング3及び中継チャンバ14の吸気接続口7及び18に形成されたアタッチメント22を係合させることにより導通されるようになっている。
まず、ケーシング3を例えば既存の実験台Dの真上の天井2に固定して吊下設置し、その吸気接続口7にフレキシブルダクト8の上端側開口部8bを接続し、排気接続口9に排気ダクト10を接続する。
また、実験台Dの長さに応じて、ダクト接続口16に延長ダクト15を接続し、フレキシブルダクト8を垂下させたい位置の真上の天井2に中継チャンバ14を固定して吊下設置し、その吸気接続口17にフレキシブルダクト8の上端側開口部8bを接続して、設置作業を完了する。
このように、延長ダクト15を介して中継チャンバ14をケーシング3から離れたところ設置できるので、ケーシング3を小型にしても、広い実験台D全域をカバーすることができる。
また、設置工事は、天井にケーシング、中継チャンバ及びダクト類を取り付けるだけで足り、配管類を床下に埋める面倒な床工事は一切不要である。
また、ダクト類を天井近傍に配管できることから、照明の陰ができることもない。
この状態で、吸込フードFのダンパ19を開けばこれに連動したスイッチSにより排気ファン11が起動される。
そして、またダンパ開度により風量を調節すれば、実験台D近傍の空気が所定の風量で吸込フードFから吸い込まれ、フレキシブルダクト8−吸気接続口7(18)−排気ファン吸込口12−吐出口13−排気接続口9−排気ダクト10を経て室外に排出される。
また、吸込フードFには異物吸込防止フィルタ20が取り付けられているので、実験台D上に置かれた小物類を誤って吸い込むことがない。
このとき、ダンパ19に連動したスイッチSがオフされるが、全てのダンパが閉じられていなければ、排気ファン11が停止されないので、他の作業者がダンパ19を開いて作業しているときに排気ファン11は停止されることはあり得ず、誤動作を起こすことがない。
2 天井
3 ケーシング
7 吸気接続口
8 フレキシブルダクト
9 排気接続口
10 排気ダクト
11 排気ファン
F 吸込フード
Claims (8)
- 下端開口部に設けた吸込フードを昇降自在且つ任意の位置で停止可能に保持するフレキシブルダクトの上端側開口部を接続する複数の吸気接続口と、排気ダクトを接続する排気接続口が、天井に吊下設置されるケーシングに形成されると共に、そのケーシング内部に、前記フレキシブルダクトの吸込フードから空気を吸い込んで排気ダクトへ吐き出す排気ファンが配されたことを特徴とする局所排気ユニット。
- 前記ケーシングが、前記吸気接続口を形成した集合チャンバと、前記排気ファンを設置する機械室に仕切られ、排気ファンの吸込口が集合チャンバと機械室の仕切板に開口形成されると共に、その吐出口が機械室に形成された排気接続口に接続された請求項1記載の局所排気ユニット。
- 前記吸込フードに、フレキシブルダクトの下端開口部を開閉するダンパが配された請求項1〜3記載の局所排気ユニット。
- 前記吸込フードに、異物吸込防止フィルタが取り付けられた請求項1〜4記載の局所排気ユニット。
- 天井に吊下設置される中継チャンバを設けた延長ダクトを接続するダクト接続口が、前記ケーシングに形成され、前記中継チャンバの底面に前記フレキシブルダクトの上端開口部を接続する吸気接続口が形成された請求項1〜5記載の局所排気ユニット。
- 前記ケーシングは、その周面の天井寄りに排気接続口及びダクト接続口が開口形成されると共に、その底面に吸気接続口が開口形成された請求項6記載の局所排気ユニット。
- 前記各吸込フードに排気ファンを起動/停止させるスイッチが設けられると共に、該スイッチはそのひとつがオンされたときに排気ファンが起動され、全てがオフされたときに排気ファンが停止されるように成された請求項1〜6記載の局所排気ユニット。
- 前記スイッチが、吸込フードに設けられたダンパに連動してオンオフされるようになされた請求項7記載の局所排気ユニット。
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KR100903975B1 (ko) * | 2008-10-28 | 2009-06-25 | (주)가교테크 | 열교환기를 구비한 실험대 환기장치 |
JP2022190316A (ja) * | 2021-06-14 | 2022-12-26 | 宗昭 芝山 | 集合管型吸気口構造体ならびにこれを用いた殺菌装置および排気装置 |
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2005
- 2005-08-09 JP JP2005006442U patent/JP3115606U/ja not_active Expired - Fee Related
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