JP3115441B2 - 光学式文字読取装置 - Google Patents

光学式文字読取装置

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JP3115441B2
JP3115441B2 JP04353321A JP35332192A JP3115441B2 JP 3115441 B2 JP3115441 B2 JP 3115441B2 JP 04353321 A JP04353321 A JP 04353321A JP 35332192 A JP35332192 A JP 35332192A JP 3115441 B2 JP3115441 B2 JP 3115441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力画像データ又は入
力画像信号の密度変換回路を備えた光学式文字読取装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙面に書かれた手書き文字等を紙
面からの反射光を観測して読み取る光学式文字読取装置
が存在する。図2は、従来の光学式文字読取装置の一構
成例を示すブロック図である。図示の装置は、読取部1
1と、信号変換部12と、イメージメモリ14と、文字
切出し制御部15と、パターンメモリ16と、認識辞書
部17と、認識制御部18とを備えている。読取部11
は、光源19と、CCD20とから成り、紙面Pに書か
れた文字を光学的に読み取る。信号変換部12は、A/
D変換回路等から成り、読取部11の出力信号をA/D
変換等により多値のイメージデータに変換する。イメー
ジメモリ14は、信号変換部12から出力される多値の
イメージデータを格納する。
【0003】文字切出し制御部15は、2値化回路等を
備えており、イメージメモリ14に格納された多値のイ
メージデータを2値化し、2値のイメージデータから一
文字分のデータを読み出す。パターンメモリ16は、文
字切出し制御部15により切出された文字パターンを格
納する。認識辞書部17は、認識の際に比較対象となる
文字パターンを予め格納している。認識制御部18は、
パターンメモリ16に格納されている文字パターンと認
識辞書部17に格納されている比較対象となる文字パタ
ーンとを比較して最も近似したパターンを選び出し、文
字を特定する。このように構成された装置の動作は、以
下のようになる。
【0004】紙面Pに書かれた文字は、読取部11で、
光学系により定まった分解能で光電変換され、アナログ
電気信号として信号変換部12に送られる。信号変換部
12に送られたアナログ電気信号は、A/D変換器等に
より多値のイメージデータに変換され、イメージメモリ
14に格納される。文字切出し制御部15は、図示しな
い2値化回路により多値のイメージデータを2値化し、
イメージメモリ14から認識対象となる文字を切出し、
パターンメモリ16に格納する。認識制御部18は、パ
ターンメモリ16に格納された認識対象となる文字の特
徴を抽出し、この抽出された特徴と、予め用意されてい
る認識辞書部17の文字パターンとを比較して文字を認
識し、その結果を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような問題があった。即ち、上
記構成の装置で、装置のイメージ分解能を越えるような
細い文字や小さな文字を読み取らせた場合、細い線が切
れたり、文字がつぶれたりして読取性能が低下するとい
う問題があった。このような細い文字や小さい文字に対
しても十分な読取性能を得るためには、読取部11のイ
メージ分解能を上げることによって細い線のとぎれ、小
さい文字のつぶれなどをなくすようにすればよい。とこ
ろが、読取部11のイメージ分解能を上げることによっ
て処理すべきイメージデータの量が増加するため、以下
のような問題があった。 (1)イメージパターンを格納するために必要なイメー
ジメモリ14の容量が増加してしまった。
【0006】(2)文字を構成する画素数が増えること
により、1文字を認識するための処理時間が増加し、認
識処理能力が低下してしまった。 本発明は、以上の点に着目してなされたもので、文字を
構成する画素数を増加させずにイメージ分解能を向上さ
せた光学式文字読取装置を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、文字を光学的
に読取り、アナログ電気信号に変換し、当該アナログ電
気信号を濃度を示す多値のイメージデータに変換し、更
に当該イメージデータを2値化して、当該2値のイメー
ジデータから切り出した文字パターンを認識する光学式
文字読取装置において、主走査方向に連続して送られて
くるイメージデータに対しある時点の前記イメージデー
タを格納する第1のレジスタと、ある時点の一つ前の時
点のイメージデータを格納する第2のレジスタと、一つ
前の時点よりも前の時点のイメージデータを格納する少
なくとも一以上の他のレジスタと、前記第1,第2及び
他のレジスタに格納されたイメージデータの濃度を比較
し、主走査方向の濃度の増減方向を判定する比較部と、
前記比較部の判定に基づいて前記第2のレジスタに格納
されているイメージデータが極大及び極小のいずれかの
濃度を有するか否かを判定する極値判定部と、前記極値
判定部が前記極大及び極小のいずれかの濃度を有すると
判定すると、前記第2のレジスタに格納されているイメ
ージデータを選択して出力し、前記極大及び極小のいず
れの濃度も有しないと判定すると、前記第1のレジスタ
に格納されているイメージデータを選択して出力するセ
レクタと、セレクタから順次出力されるイメージデータ
を主走査方向に一画素毎に間引く間引き回路とを含むこ
とを特徴とするものである。また、他の発明は、文字を
光学的に読取り、アナログ電気信号に変換し、当該アナ
ログ電気信号を濃度を示す多値のイメージデータに変換
し、更に当該イメージデータを2値化して、当該2値の
イメージデータから切り出した文字パターンを認識する
光学式文字読取装置において、複数ライン分のイメージ
データに対し副走査方向に整列する各イメージデータを
ライン別に格納する第1のレジスタと第2のレジスタ及
び少なくとも一以上の他のレジスタと、前記第1,第2
及び他のレジスタに格納されたイメージデータの濃度を
比較し、副走査方向の濃度の増減方向を判定する比較部
と、前記比較部の判定に基づいて前記第2のレジスタに
格納されているイメージデータが極大及び極小のいずれ
かの濃度を有するか否かを判定する極値判定部と、前記
極値判定部が前記極大及び極小のいずれかの濃度を有す
ると判定すると、前記第2のレジスタに格納されている
イメージデータを選択して出力し、前記極大及び極小の
いずれの濃度も有しないと判定すると、前記第1のレジ
スタに格納されているイメージデータを選択して出力す
るセレクタと、セレクタから出力されるイメージデータ
を1ライン分毎に間引く間引き回路とを含むことを特徴
とするものである。
【0008】 更に他の発明は、文字を光学的に読取り、
アナログ電気信号に変換し、当該アナログ電気信号を濃
度を示す多値のイメージデータに変換し、更に当該イメ
ージデータを2値化して、当該2値のイメージデータか
ら切り出した文字パターンを認識する光学式文字読取装
置において、主走査方向に連続して送られてくる複数の
前記アナログ電気信号に対しある時点のアナログ電気信
号のサンプリング値を保持する第1のサンプルホールド
と、ある時点の一つ前の時点のアナログ電気信号のサン
プリング値を保持する第2のサンプルホールドと、一つ
前の時点よりも前の時点のアナログ電気信号のサンプリ
ング値を保持する少なくとも一以上の他のサンプルホー
ルドと、前記第1,第2及び他のサンプルホールドに保
持されたサンプリング値を比較し、主走査方向の濃度の
増減方向を判定する比較部と、前記比較部の判定に基づ
いて前記第2のサンプルホールドに保持されたサンプリ
ング値が極大及び極小のいずれであるか否かを判定する
極値判定部と、前記極値判定部が前記極大及び極小のい
ずれかの値を示すと判定すると、前記第2のサンプルホ
ールドのサンプリング値を選択して出力し、前記極大及
び極小のいずれの値も示さないと判定すると、前記第1
のサンプルホールドのサンプリング値を選択して出力す
るアナログスイッチと、アナログスイッチより順次出力
されるサンプリング値を主走査方向に一つ毎に間引く間
引き回路とを含むことを特徴とするものである。また、
他の発明は、文字を光学的に読取り、アナログ電気信号
に変換し、当該アナログ電気信号を濃度を示す多値のイ
メージデータに変換し、更に当該イメージデータを2値
化して、当該2値のイメージデータから切り出した文字
パターンを認識する光学式文字読取装置において、複数
ライン分のアナログ電気信号に対し副走査方向に整列す
る各アナログ電気信号のサンプリング値をライン別に保
持する第1と第2のサンプルホールド及び少なくとも一
以上の他のサンプルホールドと、前記第1,第2及び他
のサンプルホールドに保持されたサンプリング値を比較
し、副走査方向の濃度の増減方向を判定する比較部と、
前記比較部の判定に基づいて前記第2のサンプルホール
ドに保持されたサンプリング値が極大及び極小のいずれ
であるか否かを判定する極値判定部と、前記極値判定部
が前記極大及び極小のいずれかの値を示すと判定する
と、前記第2のサンプルホールドのサンプリング値を選
択して出力し、前記極大及び極小のいずれの値も示さな
いと判定すると、前記第1のサンプルホールドのサンプ
リング値を選択して出力するアナログスイッチと、アナ
ログスイッチから出力されるサンプリング値を1ライン
分毎に間引く間引き回路とを含むことを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】本発明の光学式文字読取装置においては、少な
くとも3つ以上のレジスタに主走査方向に連続した多値
のイメージデータが格納される。例えば、3つのレジス
タが設けられる場合、同期信号の入力によりそれらのレ
ジスタのうちの第1のレジスタにある時点の多値のイメ
ージデータが格納されているとき、第2のレジスタに
は、そのイメージデータより1つ前の時点の多値のイメ
ージデータが格納される。更に第3のレジスタには、第
1のレジスタに格納されているある時点の多値のイメー
ジデータよりも、2つ前の時点の多値のイメージデータ
が格納される。この場合、2つの比較器が設けられ、一
方の比較器によりある時点のイメージデータとその1つ
前の時点のイメージデータの濃度が比較される。また、
他方の比較器により1つ前の時点のイメージデータと2
つ前の時点のイメージデータの濃度が比較される。そし
て、中央の1つ前の時点のイメージデータの濃度がある
時点のイメージデータとそれより2つ前の時点のイメー
ジデータのいずれの濃度よりも大きいとき、及びいずれ
の濃度よりも小さいとき、極値判定部により1つ前の
点のイメージデータの濃度が極大値又は極小値と判定さ
れる。セレクタは、極値判定部により極大値又は極小値
が判定されたときは、1つ前の時点のイメージデータを
選択する。また、セレクタは、極値判定部により極大値
又は極小値が判定されないときは、ある時点のイメージ
データを選択する。
【0010】また、上述のようなディジタル信号として
のイメージデータについてデータ変換を行なう代りに、
上述した変換の手順と同様の手順により光電変換により
生成されたアナログ電気信号について密度変換を行なう
こともできる。この場合には、レジスタの代りにアナロ
グ電気信号を保持するサンプルホールドを設け、セレク
タの代りにアナログ電気信号を切換えるアナログスイッ
チを設ける。更に、主走査方向の密度変換だけでなく、
少なくとも3ライン以上のイメージデータを格納し、副
走査方向の密度変換を行なうこともできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明の光学式文字読取装置の要
部の一実施例のブロック図である。この実施例は、請求
項1に記載された発明の実施例である。また、図3は、
本発明の光学式文字読取装置の全体構成例のブロック図
である。図3に示す装置は、読取部11と、信号変換部
12と、密度変換部13と、イメージメモリ14と、文
字切出し制御部15と、パターンメモリ16と、認識辞
書部17と、認識制御部18とを備えている。読取部1
1は、光源19と、CCD20とから成り、紙面Pに書
かれた文字を光学的に読み取る。読取部11のイメージ
分解能は、例えば、16本/mmであるものとする。
【0012】信号変換部12は、A/D変換回路等から
成り、読取部11の出力信号をA/D変換等により多値
のイメージデータに変換する。密度変換部13は、信号
変換部12から出力される多値のイメージデータを間引
いてデータ圧縮を行なう。その詳細については、後述す
る。イメージメモリ14は、密度変換部13から出力さ
れる多値のイメージデータを格納する。文字切出し制御
部15は、2値化回路等を備えており、イメージメモリ
14に格納された多値のイメージデータを2値化し、2
値のイメージデータから一文字分のデータを読み出す。
パターンメモリ16は、文字切出し制御部15により切
出された文字パターンを格納する。認識辞書部17は、
認識の際に比較対象となる文字パターンを予め格納して
いる。
【0013】認識制御部18は、パターンメモリ16に
格納されている文字パターンと認識辞書部17に格納さ
れている比較対象となる文字パターンとを比較して最も
近似したパターンを選び出し、文字を特定する。次に、
図1を参照して、本発明の光学式文字読取装置の要部で
ある密度変換部の詳細な構成を説明する。図1には、主
走査方向の密度変換部のみを示す。この密度変換部は、
例えば、16本/mmの分解能のイメージデータを8本/
mmの分解能のイメージデータに圧縮する。図示の回路
は、レジスタ1、2、3と、比較器4、5と、極値判定
部6と、セレクタ7と、分周器8等から成る。
【0014】レジスタ1、2、3は、RAM(ランダム
・アクセス・メモリ)等から成り、例えば、画素が25
6階調の場合は、各レジスタ1、2、3はそれぞれ8ビ
ットである。各レジスタ1、2、3には、それぞれ同期
信号が入力されており、レジスタ1は同期信号の入力に
よりA/D変換された多値のイメージデータを1画素分
格納する。これと同時に、レジスタ2は同期信号の入力
によりそのときレジスタ1に格納されていた1画素分の
多値のイメージデータを格納する。また、これと同時
に、レジスタ3は同期信号の入力によりそのときレジス
タ2に格納されていた1画素分の多値のイメージデータ
を格納する。このように、レジスタ1、2、3は、常
に、主走査方向に連続した3画素分のイメージデータを
格納する。比較器4、5は、これらのレジスタ1、2、
3に格納された隣接するイメージデータの濃度を比較し
て濃度変化の増減方向を調べる。即ち、比較器4は、レ
ジスタ2に格納された濃度Dn−1からレジスタ3に格
納された濃度Dn−2を差し引き、その結果、“+”、
“−”、“0”を出力する。また、比較器5は、レジス
タ1に格納された濃度Dnからレジスタ2に格納された
濃度Dn−1を差し引き、その結果、“+”、“−”、
“0”を出力する。これらの結果が“+”であれば、イ
メージデータの濃度変化は増加方向にあり、“−”であ
れば、減少方向にある。また、結果が“0”であれば、
イメージデータの濃度変化はない。
【0015】極値判定部6は、これらの比較器4、5の
出力から連続した3画素の濃度についての極大、極小の
有無を判定する。比較器4の出力結果が“+”でかつ比
較器5の出力結果が“−”であれば、注目される濃度D
nの画素の1つ前の画素の濃度Dn−1が極大である。
また、比較器4の出力結果が“−”でかつ比較器5の出
力結果が“+”であれば、注目される濃度Dnの画素の
1つ前の画素の濃度Dn−1が極小である。また、これ
以外の場合は、極大、極小は無い。セレクタ7は、極値
判定部6の判定の結果、極値があった場合に、レジスタ
2に格納された当該極値に対応した濃度Dn−1のイメ
ージデータを選択して出力する。一方、極値が無かった
場合は、レジスタ1に格納された注目される画素の濃度
Dnを選択して出力する。
【0016】分周器8は、レジスタ9とともに間引き回
路を構成する。即ち、分周器8は、当該セレクタ7から
出力されるイメージデータを半分に間引くためにイメー
ジデータをレジスタ9に入力する同期信号を1/2に分
周する。レジスタ9は、レジスタ1、2、3と同様に、
例えば8ビットのRAMから成り、同期信号を1/2に
分周した第2同期信号の入力によりセレクタ7から出力
される多値のイメージデータを格納する。1/2に分周
した第2同期信号が入力される結果、レジスタ9にはセ
レクタ7から出力される2画素のうちの1画素が格納さ
れる。この結果、セレクタ7から出力されるイメージデ
ータは1/2に間引かれる。図4は、紙面上の文字から
光電変換によりアナログ電気信号を生成し、A/D変換
後、イメージデータを生成する過程を示す。図4(a)
は、紙面P上に書かれた文字「イメージ」を示す。図示
の矢印Xの方向は、主走査方向を示し、矢印Yの方向
は、副走査方向を示す。図中の直線は、主走査を行なう
位置を示す。図示の位置で主走査を行なうと、光電変換
により生成されるアナログ電気信号は図4(b)に示す
ようになる。
【0017】図4(c)は、信号変換部12から出力さ
れた16本/mmの分解能の多値イメージデータを示す。
そのサンプリング点は、図4(c)において黒丸の点で
示されている。図4(c)中の直線は、閾値を示し、こ
の閾値で多値イメージデータを2値化すると、図4
(d)に示すようなイメージデータが生成される。図5
は、図4(c)のイメージデータを単純に1画素おきに
間引いて圧縮した場合のイメージデータを示す。図5
(a)及び(b)は、図4(a)及び(b)と同様の図
である。図5(c)では、図5(b)におけるA部の極
小値とB部の極大値がサンプリングされない。従って、
図5(c)の閾値で2値化すると、図5(d)に示すよ
うなイメージデータが得られる。このようなイメージデ
ータでは、図6に示すように、図5(b)のA部の線が
消え、また、B部の谷がなくなって濁点がつぶれてしま
う。
【0018】次に、上述した光学式文字読取装置の動作
を説明する。図3において、紙面Pに書かれた文字は、
読取部11で、光学系により定まった分解能(16本/
mm)で光電変換され、アナログ電気信号として信号変換
部12に送られる。このアナログ電気信号は、A/D変
換器等により多値のイメージデータに変換され、密度変
換部13に送られる。この結果、密度変換部13内で以
下のようにイメージデータの圧縮が行なわれる。図1に
示す密度変換部において、同期信号に同期して図4
(c)に示す16本/mmの多値のイメージデータが入力
される。入力直後のn番目の多値のイメージデータは、
レジスタ1に入力される。このとき、レジスタ2には1
つ前の画素の濃度Dn−1のイメージデータが格納され
ている。また、レジスタ3には2つ前の画素の濃度Dn
−2のイメージデータが格納されている。そして、n−
2番目の画素の濃度Dn−2とn−1番目の画素の濃度
Dn−1とが比較器4により比較され、これらの大小が
判定される。一方、n−1番目の画素の濃度Dn−1と
n番目の画素の濃度Dnとが比較器5により比較され、
これらの大小が判定される。これらの結果は、隣接する
画素の濃度のうち、後の画素の濃度から前の画素の濃度
を差し引いた値として求められる。即ち、これらの結果
は、“0”、“+”、“−”のいずれかとされる。
【0019】図7に、これらの結果から極値を判定して
取出す手順を説明する。図7(a)に示すように、Dn
−1からDn−2を差し引いた値が“−”であり、Dn
からDn−1を差し引いた値が“+”であるときは、D
n−1が極小値となる。従って、この極小値Dn−1を
Dn′として取出す。図7(b)に示すように、Dn−
1からDn−2を差し引いた値が“+”であり、Dnか
らDn−1を差し引いた値が“−”であるときは、Dn
−1が極大値となる。従って、この極大値Dn−1をD
n′として取出す。図7(c)に示すように、Dn−1
からDn−2を差し引いた値の符合と、DnからDn−
1を差し引いた値の符合とが等しいときは、Dn−1は
極値とならない。従って、DnをDn′として取出す。
【0020】図8に、出力される濃度データを示す。図
8において、比較器4の出力は、Dn−1−Dn−2で
あり、これらは“0”、“+”、“−”のいずれかとな
る。また、比較器5の出力は、Dn−Dn−1であり、
これらは“0”、“+”、“−”となる。これらによ
り、それぞれ図示のように出力値Dn′が決められる。
即ち、図7(a),(b)に示す場合は、Dn′=Dn
−1となり、それ以外はすべてDn′=Dnとなる。こ
の出力値Dn′は、同期信号が分周器8によって1つお
きに間引かれた第2の同期信号によってレジスタ9に一
旦格納され、図9に示すように圧縮後のm列目のn番目
のデータとして出力される。図10に、データ圧縮後の
イメージデータを示す。図10(b)のA部及びB部に
示す極小値及び極大値が、図10(c)のA部及びB部
に示すように、データ圧縮後も残される。従って、多値
のイメージデータは、図10(c)に示すようになり、
図10(a)の比較的細い線の部分及び谷の部分も鮮明
に保存される。このように、図5(c)に示すイメージ
データと比較して同一のデータ量であるにもかかわら
ず、鮮明な画像が得られる。
【0021】このように圧縮された多値のイメージデー
タは、イメージメモリ14に格納される。文字切出し制
御部15は、図示しない2値化回路により多値のイメー
ジデータを2値化する。この際、図10(d)に示すよ
うに、図10(a)の比較的細い線の部分及び谷の部分
も保存される。従って、図5(d)に示す場合と異な
り、線が消えたり、濁点がつぶれたりすることがない。
このように、イメージメモリ14上で多値のイメージデ
ータの2値化を行なった後、イメージメモリ14から文
字を切出し、パターンメモリ16に格納する。認識制御
部18は、パターンメモリ16に格納された当該文字の
特徴を抽出し、この抽出された特徴と、予め用意されて
いる認識辞書部17の文字パターンとを比較して文字を
認識し、結果を出力する。この際、文字の各部分がデー
タ圧縮後も鮮明に保存されているので、文字認識率が低
下することはない。従って、読取部11の分解能を2倍
に上げた場合も、イメージメモリ14の容量をそのまま
とし、安価で認識精度の高い光学式文字読取装置を提供
することができる。
【0022】ところで、本実施例では、副走査方向につ
いては、図11に示すように、主走査方向に圧縮された
イメージデータが、間引き回路21によって1列おきに
間引かれた第2同期信号によって1ライン分のシフトレ
ジスタ22に一時的に格納され、副走査方向に1/2の
圧縮をするようにしている。このような間引き回路21
及びシフトレジスタ22によって副走査方向のイメージ
データを間引くのは任意である。即ち、このような回路
を設けずに、読取部11の副走査方向の解像度を主走査
方向の1/2とするようにしても同様である。次に、図
12を参照して、副走査方向にも密度変換を行なう場合
の実施例の詳細な構成を説明する。この実施例は、請求
項2に記載された発明の実施例である。図12には、副
走査方向の密度変換部のみを示す。この密度変換部は、
例えば、副走査方向の16本/mmの分解能のイメージデ
ータを8本/mmの分解能のイメージデータに圧縮する。
【0023】図示の回路は、シフトレジスタ31、3
2、33と、レジスタ34、35、36と、比較器3
7、38と、極値判定部39と、セレクタ40と、間引
き回路41等から成る。シフトレジスタ31、32、3
3は、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等から成
り、例えば、画素が256階調で主走査方向の画素数が
512個の場合は、各シフトレジスタ31、32、33
の容量はそれぞれ8×512ビットである。各シフトレ
ジスタ31、32、33には、それぞれ図1に示す同期
信号を1/2に分周した第2同期信号が入力されてお
り、シフトレジスタ31はA/D変換された多値のイメ
ージデータを1ライン分格納する。一方、シフトレジス
タ32はそのときレジスタ1に格納されている多値のイ
メージデータより1ライン分前の多値のイメージデータ
を格納している。また、シフトレジスタ33はそのとき
シフトレジスタ32に格納されている多値のイメージデ
ータより1ライン分前の多値のイメージデータを格納し
ている。このように、シフトレジスタ31、32、33
は、副走査方向に連続した3ライン分のイメージデータ
を格納する。
【0024】レジスタ34、35、36は、RAM(ラ
ンダム・アクセス・メモリ)等から成り、例えば、画素
が256階調の場合は、各レジスタ34、35、36の
容量はそれぞれ8ビットである。レジスタ34はシフト
レジスタ31の端部から出力される多値のイメージデー
タを1画素分格納する。シフトレジスタ31に格納され
る多値のイメージデータは第2同期信号の入力毎に1画
素分ずつシフトされる。これと同時に、レジスタ35は
シフトレジスタ32の端部から出力される多値のイメー
ジデータを1画素分格納する。シフトレジスタ32に格
納される多値のイメージデータは第2同期信号の入力毎
に1画素分ずつシフトされる。また、これと同時に、レ
ジスタ36はシフトレジスタ33の端部から出力される
多値のイメージデータを1画素分格納する。シフトレジ
スタ33に格納される多値のイメージデータは第2同期
信号の入力毎に1画素分ずつシフトされる。このよう
に、レジスタ34、35、36は、常に、副走査方向に
連続した3画素分のイメージデータを格納する。
【0025】比較器37、38は、これらのレジスタ3
4、35、36に格納された隣接するイメージデータの
濃度を比較して濃度変化の増減方向を調べる。即ち、比
較器37は、レジスタ34に格納された濃度Dm,nか
らレジスタ35に格納された濃度Dm−1,nを差し引
き、その結果、“+”、“−”、“0”を出力する。ま
た、比較器38は、レジスタ35に格納された濃度Dm
−1,nからレジスタ36に格納された濃度Dm−2,
nを差し引き、その結果、“+”、“−”、“0”を出
力する。これらの結果が“+”であれば、イメージデー
タの濃度変化は増加方向にあり、“−”であれば、減少
方向にある。また、結果が“0”であれば、イメージデ
ータの濃度変化はない。
【0026】極値判定部39は、これらの比較器37、
38の出力から連続した3画素の濃度についての極大、
極小の有無を判定する。比較器37の出力結果が“+”
でかつ比較器38の出力結果が“−”であれば、注目さ
れる濃度Dm,nの画素の1つ前の画素の濃度Dm−
1,nが極小である。また、比較器37の出力結果が
“−”でかつ比較器38の出力結果が“+”であれば、
注目される濃度Dm,nの画素の1つ前の画素の濃度D
m−1,nが極大である。また、これ以外の場合は、極
大、極小は無い。セレクタ40は、極値判定部39の判
定の結果、極値があった場合に、レジスタ35に格納さ
れた当該極値に対応した濃度Dm−1,nのイメージデ
ータを選択して出力する。一方、極値が無かった場合
は、レジスタ34に格納された注目される画素の濃度D
m,nのイメージデータを選択して出力する。
【0027】間引き回路41は、当該セレクタ40から
レジスタ42を介して出力されるイメージデータを副走
査方向に半分に間引くために第2同期信号を1ラインお
きに間引く。そして、シフトレジスタ43に、m列目の
1ライン分のイメージデータが格納されるときはこれを
出力し、次のm+1列目の1ライン分のイメージデータ
が格納されるときはその出力を停止するというようにし
て1ライン毎にイメージデータを間引くようにする。次
に、上述した図12に示す副走査方向の密度変換部の動
作を説明する。図12に示す密度変換部において、第2
同期信号に同期して図10(c)に示す8本/mmの多値
のイメージデータが入力される。入力直後の1ライン分
の多値のイメージデータは、シフトレジスタ31に入力
される。このとき、シフトレジスタ32には1ライン前
のラインについての多値のイメージデータが格納されて
いる。また、シフトレジスタ33には2ライン前のライ
ンについての多値のイメージデータが格納されている。
【0028】一方、シフトレジスタ31の端部から出力
されたm列目のラインのn番目の画素の濃度(多値デー
タ)Dm,nは、レジスタ34に入力される。このと
き、シフトレジスタ32の端部から出力されたm−1列
目のラインのn番目の画素の濃度Dm−1,nが、レジ
スタ35に入力されるので、レジスタ35には1ライン
前の画素の濃度Dm−1,nが格納される。また、シフ
トレジスタ33の端部から出力されたm−2列目のライ
ンのn番目の画素の濃度Dm−2,nが、レジスタ36
に入力されるので、レジスタ36には2ライン前の画素
の濃度Dm−2,nが格納される。図13に、2次元メ
モリに格納されたこれらのイメージデータを示す。図1
3に示すように、2次元メモリ上のアドレス(m,n)
の画素が注目画素とされ、アドレス(m−1,n)及び
(m−2,n)の画素の濃度と比較される。
【0029】即ち、アドレス(m,n)の画素の濃度D
m,nとアドレス(m−1,n)の画素の濃度Dm−
1,nとが比較器37により比較され、これらの大小が
判定される。一方、アドレス(m−1,n)の画素の濃
度Dm−1,nとアドレス(m,n)の画素の濃度Dm
−2,nとが比較器38により比較され、これらの大小
が判定される。これらの結果は、副走査方向に隣接する
画素の濃度のうち、後の画素の濃度から前の画素の濃度
を差し引いた値として求められる。即ち、これらの結果
は、“0”、“+”、“−”のいずれかとされる。図1
4に、出力される濃度データを示す。図14において、
比較器37の出力は、Dm,n−Dm−1,nであり、
これらは“0”、“+”、“−”のいずれかとなる。ま
た、比較器38の出力は、Dm−1,n−Dm−2,n
であり、これらは“0”、“+”、“−”となる。これ
らにより、それぞれ図示のように出力値Dm,n′が決
められる。即ち、図7(a),(b)に示すのと同様の
場合は、Dm,n′=Dm−1,nとなり、それ以外は
すべてDm,n′=Dm,nとなる。
【0030】この出力値Dm,n′は、レジスタ42に
一旦格納され、間引き回路41によって1ラインおきに
間引かれた第3同期信号によって1ライン分のシフトレ
ジスタ43に一時的に格納される。これにより、副走査
方向に1/2の圧縮率で圧縮される。従って、イメージ
メモリ14に格納されるイメージデータは、主走査方向
のみでなく、副走査方向にもデータ圧縮後の解像度の高
いイメージデータとなる。この結果、主走査方向のみに
ついて密度変換を行なうより更に解像度の高いイメージ
データをイメージメモリ14に格納することができ、文
字認識率を更に向上させることができる。
【0031】次に、アナログ電気信号の整形を行なった
後、A/D変換する場合の実施例について説明する。こ
の実施例は、請求項3に記載された発明の実施例であ
る。図15は、本発明の光学式文字読取装置の全体構成
の他の例のブロック図である。また、図16は、本発明
の光学式文字読取装置の要部の他の実施例のブロック図
である。図15に示す装置は、読取部11と、密度変換
部23と、信号変換部24と、イメージメモリ14と、
文字切出し制御部15と、パターンメモリ16と、認識
辞書部17と、認識制御部18とを備えている。読取部
11は、光源19と、CCD20とから成り、紙面Pに
書かれた文字を光学的に読み取り、アナログ電気信号を
出力する。読取部11のイメージ分解能は、例えば、1
6本/mmであるものとする。密度変換部23は、読取部
11から出力されるアナログ電気信号の整形を行なう。
その詳細については、後述する。
【0032】信号変換部24は、A/D変換回路等から
成り、密度変換部23の出力信号をA/D変換等により
多値のイメージデータに変換する。イメージメモリ14
は、信号変換部24から出力される多値のイメージデー
タを格納する。文字切出し制御部15は、2値化回路等
を備えており、イメージメモリ14に格納された多値の
イメージデータを2値化し、2値のイメージデータから
一文字分のデータを読み出す。パターンメモリ16は、
文字切出し制御部15により切出された文字パターンを
格納する。認識辞書部17は、認識の際に比較対象とな
る文字パターンを予め格納している。認識制御部18
は、パターンメモリ16に格納されている文字パターン
と認識辞書部17に格納されている比較対象となる文字
パターンとを比較して最も近似したパターンを選び出
し、文字を特定する。
【0033】次に、図16を参照して、本発明の光学式
文字読取装置の要部である密度変換部の詳細な構成を説
明する。この図16には、主走査方向の密度変換部のみ
を示す。図示の回路は、サンプルホールド51、52、
53と、比較器54、55と、極値判定部56と、セレ
クタとしてのアナログスイッチ57と、分周器58等か
ら成る。サンプルホールド51、52、53は、コンデ
ンサ又はCCD(チャージ・カプルド・デバイス)等か
ら成り、光電変換されたアナログ電気信号のある時点の
サンプリング値に対応する電荷を保持する。そして、こ
の電荷に比例する信号をその時点で保持されたサンプリ
ング信号として出力する。各サンプルホールド51、5
2、53には、同期信号がそれぞれ入力されており、サ
ンプルホールド51は、同期信号が入力された時点で保
持していた電荷を放出し、その時入力されているアナロ
グ電気信号のレベルに対応する電荷を保持する。これと
同時に、サンプルホールド52は、同期信号が入力され
た時点で保持していた電荷を放出し、その時サンプルホ
ールド51から放出される電荷を保持する。また、これ
と同時に、サンプルホールド53は、同期信号が入力さ
れた時点で保持していた電荷を放出し、その時サンプル
ホールド52から放出される電荷を保持する。
【0034】比較器54、55は、これらのサンプルホ
ールド51、52、53に保持された電荷を比較して紙
面P上の濃度変化の増減方向を調べる。即ち、比較器5
4は、サンプルホールド52に保持された濃度Dn−1
の電荷からサンプルホールド53に保持された濃度Dn
−2の電荷の差を電位差として検出し、その結果、
“+”、“−”を出力する。また、比較器55は、サン
プルホールド51に保持された濃度Dnの電荷からサン
プルホールド52に保持された濃度Dn−1の電荷の差
を電位差として検出し、その結果、“+”、“−”を出
力する。これらの結果が“+”であれば、紙面P上のイ
メージの濃度変化は増加方向にあり、“−”であれば、
減少方向にある。
【0035】極値判定部56は、これらの比較器54、
55の出力から連続した3つのサンプリング値について
の極大、極小の有無を判定する。比較器54の出力結果
が“+”でかつ比較器55の出力結果が“−”であれ
ば、注目される濃度Dnのサンプリング値の1つ前のサ
ンプリング値の濃度Dn−1が極大である。また、比較
器54の出力結果が“−”でかつ比較器55の出力結果
が“+”であれば、注目される濃度Dnのサンプリング
値の1つ前のサンプリング値の濃度Dn−1が極小であ
る。また、これ以外の場合は、極大、極小は無い。アナ
ログスイッチ57は、極値判定部56の判定の結果、極
値があった場合に、サンプルホールド52に保持された
当該極値に対応した濃度Dn−1のサンプリング値を選
択してその電荷を出力する。一方、極値が無かった場合
は、サンプルホールド51に保持された注目される濃度
Dnのサンプリング値を選択してその電荷を出力する。
【0036】分周器58は、サンプルホールド59とと
もに間引き回路を構成する。即ち、分周器58は、当該
アナログスイッチ57から出力されるサンプリング値を
半分に間引くために同期信号を1/2に分周する。サン
プルホールド59は、サンプルホールド51、52、5
3と同様に、コンデンサ又はCCD等から成り、同期信
号を1/2に分周した第2同期信号の入力によりアナロ
グスイッチ57から出力されるサンプリング値を格納す
る。1/2に分周した第2同期信号が入力される結果、
サンプルホールド59にはアナログスイッチ57から出
力される2つのサンプリング値のうちの1つが保持され
る。この結果、アナログスイッチ57から出力されるサ
ンプリング値が1/2に間引かれる。このような装置に
おいて、紙面上の文字から光電変換によりアナログ電気
信号を生成し、A/D変換後、イメージデータを生成す
る過程は、前述した図4、図5、図10と同様である。
【0037】次に、上述した光学式文字読取装置の動作
を説明する。図15において、紙面Pに書かれた文字
は、読取部11で、光学系により定まった分解能(16
本/mm)で光電変換され、アナログ電気信号として密度
変換部23に送られる。この結果、密度変換部23内で
以下のようにアナログ電気信号の整形が行なわれる。図
16に示す密度変換部において、同期信号に同期して図
4(c)に示す16本/mmのサンプリング値が保持され
る。入力直後のn番目のサンプリング値は、サンプルホ
ールド51に入力される。このとき、サンプルホールド
52には1つ前の濃度Dn−1のサンプリング値が保持
されている。また、サンプルホールド53には2つ前の
濃度Dn−2のサンプリング値が保持されている。
【0038】そして、n−2番目のサンプリング値の濃
度Dn−2とn−1番目のサンプリング値の濃度Dn−
1とが比較器54により比較され、これらの大小が判定
される。一方、n−1番目のサンプリング値の濃度Dn
−1とn番目のサンプリング値の濃度Dnとが比較器5
5により比較され、これらの大小が判定される。これら
の結果は、隣接するサンプリング値の濃度のうち、後の
サンプリング値の濃度から前のサンプリング値の濃度を
差し引いた値として求められる。これらの結果は、サン
プルホールドに保持された電荷量の差を電圧として検出
するため、“+”、“−”のいずれかとなる。また、こ
れらの結果から極値を判定して取出す手順は、前述した
図7に示す場合と同様である。即ち、図7(a)に示す
ように、Dn−1からDn−2を差し引いた値が“−”
であり、DnからDn−1を差し引いた値が“+”であ
るときは、Dn−1が極小値となる。従って、この極小
値Dn−1をDn′として取出す。
【0039】また、図7(b)に示すように、Dn−1
からDn−2を差し引いた値が“+”であり、Dnから
Dn−1を差し引いた値が“−”であるときは、Dn−
1が極大値となる。従って、この極大値Dn−1をD
n′として取出す。更に、図7(c)に示すように、D
n−1からDn−2を差し引いた値の符合と、Dnから
Dn−1を差し引いた値の符合とが等しいときは、Dn
−1は極値とならない。従って、DnをDn′として取
出す。図17に、出力される濃度データを示す。図17
において、比較器54の出力は、Dn−1−Dn−2で
あり、これらは“+”、“−”のいずれかとなる。ま
た、比較器55の出力は、Dn−Dn−1であり、これ
らは“+”、“−”のいずれかとなる。これらにより、
それぞれ図示のように出力値Dn′が決められる。即
ち、図7(a),(b)に示す場合は、Dn′=Dn−
1となり、それ以外はいずれもDn′=Dnとなる。
【0040】この出力値Dn′は、同期信号が分周器5
8によって1つおきに間引かれた第2同期信号によって
サンプルホールド59に保持され、圧縮後のm列目のn
番目のサンプリング値として出力される。そして、サン
プリング値の圧縮により整形したアナログ電気信号を信
号変換部24により8本/mmの変換率でA/D変換する
と、図10に示すイメージデータと同様のイメージデー
タが生成される。即ち、図10(b)のA部及びB部に
示す極小値及び極大値が、図10(c)のA部及びB部
に示すように、イメージデータの生成後も残される。従
って、多値のイメージデータは、図10(c)に示すよ
うになり、図10(a)の比較的細い線の部分及び谷の
部分も鮮明に保存される。このように、図5(c)に示
すイメージデータと比較して同一のデータ量であるにも
かかわらず、鮮明な画像が得られる。
【0041】このように読取部11の分解能の1/2の
解像度で生成した多値のイメージデータは、イメージメ
モリ14に格納される。文字切出し制御部15は、図示
しない2値化回路により多値のイメージデータを2値化
する。この際、図10(d)に示すように、図10
(a)の比較的細い線の部分及び谷の部分も保存され
る。従って、図5(d)に示す場合と異なり、線が消え
たり、濁点がつぶれたりすることがない。このように、
イメージメモリ14上で多値のイメージデータの2値化
を行なった後、イメージメモリ14から文字を切出し、
パターンメモリ16に格納する。認識制御部18は、パ
ターンメモリ16に格納された当該文字の特徴を抽出
し、この抽出された特徴と、予め用意されている認識辞
書部17の文字パターンとを比較して文字を認識し、結
果を出力する。この際、文字の各部分が主走査方向に1
/2減らしたデータ量のイメージデータを生成した後も
鮮明に保存されているので、文字認識率が低下すること
はない。従って、読取部11の分解能を2倍に上げた場
合もイメージメモリ14の容量をそのままとし、安価で
認識精度の高い光学式文字読取装置を提供することがで
きる。
【0042】ところで、本実施例では、副走査方向につ
いては、アナログ電気信号の整形を行なっていないが、
副走査方向について整形を行なうことも可能である。次
に、図18を参照して、副走査方向にも信号整形を行な
う場合の実施例の詳細な構成を説明する。この実施例
は、請求項4に記載された発明の実施例である。図18
には、副走査方向の密度変換部のみを示す。この密度変
換部は、例えば、副走査方向の16本/mmの分解能によ
り得られたアナログ電気信号のサンプリング値を8本/
mmの分解能のサンプリング値に圧縮して、アナログ電気
信号を整形する。図示の回路は、アナログシフトレジス
タ61、62、63と、サンプルホールド64、65、
66と、比較器67、68と、極値判定部69と、アナ
ログスイッチ70と、間引き回路71等から成る。
【0043】アナログシフトレジスタ(以下、単に「シ
フトレジスタ」という)61、62、63は、CCDメ
モリ(チャージ・カプルド・デバイス・メモリ)等から
成る。これらのCCDメモリは、それぞれ例えば512
個のメモリセルを備えている。CCDメモリは、図19
に示すように、シリコン基板81上に複数のゲート電極
82を固着した構造となっている。そして、隣接したゲ
ート電極82に順次パルス電圧信号を加えて、シリコン
基板81の表面又は内部の電位ポテンシャルを順次移動
して電荷を移動させる。各シフトレジスタ61、62、
63には、それぞれ図16に示す同期信号を1/2に分
周した第2同期信号が入力されており、シフトレジスタ
61はアナログ電気信号を1ライン分サンプリングして
保持する。一方、シフトレジスタ62はそのときシフト
レジスタ61に保持されているアナログ電気信号より1
ライン分前のアナログ電気信号を保持している。また、
シフトレジスタ63はそのときシフトレジスタ62に保
持されているアナログ電気信号より1ライン分前のアナ
ログ電気信号を保持している。このように、シフトレジ
スタ61、62、63は、副走査方向に連続した3ライ
ン分のアナログ電気信号を保持する。これらのアナログ
電気信号は、副走査方向のライン幅が16本/mmであ
る。
【0044】サンプルホールド64、65、66は、コ
ンデンサ又はCCD(チャージ・カプルド・デバイス)
等から成る。サンプルホールド64はシフトレジスタ6
1の端部から出力される電荷を保持する。シフトレジス
タ61に保持されるアナログ電気信号(サンプリング値
に対応した電荷)は第2同期信号の入力毎に1メモリセ
ル分ずつシフトされる。これと同時に、サンプルホール
ド65はシフトレジスタ62の端部から出力される電荷
を保持する。シフトレジスタ62に保持されるアナログ
電気信号(サンプリング値に対応した電荷)は第2同期
信号の入力毎に1メモリセル分ずつシフトされる。ま
た、これと同時に、サンプルホールド66はシフトレジ
スタ63の端部から出力される電荷を保持する。シフト
レジスタ63に保持されるアナログ電気信号(サンプリ
ング値に対応した電荷)は第2同期信号の入力毎に1メ
モリセル分ずつシフトされる。このように、サンプルホ
ールド64、65、66は、常に、副走査方向に連続し
た3個のサンプリング値に対応した電荷を保持する。
【0045】比較器67、68は、これらのサンプルホ
ールド64、65、66に保持された隣接するサンプリ
ング値の濃度を比較して濃度変化の増減方向を調べる。
即ち、比較器67は、サンプルホールド64に保持され
た濃度Dm,nのサンプリング値の電荷と、サンプルホ
ールド65に保持された濃度Dm−1,nのサンプリン
グ値の電荷との差を電位差として出力する。また、比較
器68は、サンプルホールド65に保持された濃度Dm
−1,nのサンプリング値の電荷と、サンプルホールド
66に保持された濃度Dm−2,nのサンプリング値の
電荷との差を電位差として出力する。これらの電位差が
“+”であれば、副走査方向の電荷の変化は増加方向に
あり、“−”であれば、減少方向にある。
【0046】極値判定部69は、これらの比較器67、
68の出力から副走査方向に連続した電荷についての極
大、極小の有無を判定する。比較器67の出力電圧が
“+”でかつ比較器68の出力電圧が“−”であれば、
注目される電荷量Dm,nの副走査方向の1つ前の電荷
量Dm−1,nが極小である。また、比較器67の出力
電圧が“−”でかつ比較器68の出力電圧が“+”であ
れば、注目される電荷量Dm,nの1つ前の電荷量Dm
−1,nが極大である。また、これ以外の場合は、極
大、極小は無い。アナログスイッチ70は、極値判定部
69の判定の結果、極値があった場合に、サンプルホー
ルド65に保持された当該極値に対応した電荷量Dm−
1,nを選択して出力する。一方、極値が無かった場合
は、サンプルホールド64に格納された注目される電荷
量Dm,nを選択して出力する。
【0047】間引き回路71は、当該アナログスイッチ
70からサンプルホールド72を介して出力される電荷
を副走査方向に半分に間引くために第2同期信号を1ラ
インおきに間引く。そして、シフトレジスタ73に、m
列目の1ライン分のアナログ電気信号が保持されるとき
はこれを出力し、次のm+1列目の1ライン分のアナロ
グ電気信号が保持されるときはその出力を停止するとい
うようにして1ライン毎にアナログ電気信号を間引くよ
うにする。次に、上述した図18に示す副走査方向の密
度変換部の動作を説明する。図18に示す密度変換部に
おいて、第2同期信号に同期して図10(c)に示す8
本/mmのサンプリング値で整形したアナログ電気信号が
入力される。入力直後の1ライン分のアナログ電気信号
は、シフトレジスタ61に入力される。このとき、シフ
トレジスタ62には1ライン前のアナログ電気信号(こ
れをサンプリングした各サンプリング値の電荷)が保持
されている。また、シフトレジスタ63には2ライン前
のアナログ電気信号が保持されている。
【0048】一方、シフトレジスタ61の端部から出力
されたm列目のラインのn番目の電荷量Dm,nは、サ
ンプルホールド64に入力される。このとき、シフトレ
ジスタ62の端部から出力されたm−1列目のラインの
n番目の電荷量Dm−1,nが、サンプルホールド65
に入力されるので、サンプルホールド65には1ライン
前の電荷量Dm−1,nが保持される。また、シフトレ
ジスタ63の端部から出力されたm−2列目のラインの
n番目の電荷量Dm−2,nが、サンプルホールド66
に入力されるので、サンプルホールド66には2ライン
前の電荷量Dm−2,nが格納される。これらの電荷量
を2次元的に示すと、図13と同様になる。図13に示
すように、2次元空間上の座標(m,n)の電荷量が注
目電荷量とされ、座標(m−1,n)及び(m−2,
n)の電荷量と比較される。
【0049】即ち、座標(m,n)の電荷量Dm,nと
座標(m−1,n)の電荷量Dm−1,nとが比較器
により比較され、これらの大小が判定される。一方、
座標(m−1,n)の電荷量Dm−1,nと座標(m−
,n)の電荷量Dm−2,nとが比較器68により比
較され、これらの大小が判定される。これらの結果は、
副走査方向に隣接する電荷量のうち、後の電荷量から前
の電荷量を差し引いた値として求められる。即ち、これ
らの結果は、“+”、“−”のいずれかとなる。図20
に、出力される電荷量を示す。図20において、比較器
67の出力は、Dm,n−Dm−1,nであり、これら
は“+”、“−”のいずれかとなる。また、比較器68
の出力は、Dm−1,n−Dm−2,nであり、これら
は“+”、“−”のいずれかとなる。これらにより、そ
れぞれ図示のように出力電荷量Dm,n′が決められ
る。即ち、図7(a),(b)に示すのと同様の場合
は、Dm,n′=Dm−1,nとなり、それ以外はいず
れもDm,n′=Dm,nとなる。
【0050】この出力電荷量Dm,n′は、サンプルホ
ールド72に一旦保持され、間引き回路71によって1
ラインおきに間引かれた第3同期信号によって1ライン
分のシフトレジスタ73に一時的に保持される。これに
より、副走査方向に1/2の圧縮率で圧縮される。従っ
て、信号変換部24で変換された後、イメージメモリ1
4に格納されるイメージデータは、主走査方向のみでな
く、副走査方向にも解像度の高いイメージデータとな
る。この結果、主走査方向のみについてアナログ電気信
号の整形を行なうより更に解像度の高いイメージデータ
をイメージメモリ14に格納することができ、文字認識
率を更に向上させることができる。
【0051】尚、上述した各実施例では、レジスタ又は
サンプルホールドは、それぞれ3つとしたが、3つでな
く、4つ以上設けてもよく、これに伴い、比較器は、2
つでなく、3つ以上設けてもよい。また、分周器8の分
周を1/3、1/4等に変更し、密度変換部13が圧縮
するイメージデータの分解能又は密度変換部23がアナ
ログ電気信号の整形の際に用いるサンプリング値の数
を、他の大きさにするようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学式文
字読取装置によれば、イメージデータの圧縮又はアナロ
グ電気信号の整形により密度変換を行なうようにしたの
で、次の(1)、(2)のような効果が得られる。 (1)読取部のイメージ分解能を上げた場合に、イメー
ジデータの量を従来のままとして高解像度を得ることが
でき、イメージデータを格納するために必要なイメージ
メモリの容量を増加させる必要がないようにすることが
できる。従って、イメージ分解能の向上に伴う光学式文
字読取装置の高価格化を軽減することができる。 (2)読取部のイメージ分解能を上げた場合に、その高
解像度を保ちつつ、文字を構成する画素数を従来のまま
に抑えることができ、文字認識率の高いものでありなが
ら、1文字を認識するための処理時間が増加せず、認識
処理能力が高い光学式文字読取装置を提供することがで
きる。 また、上述した(1)、(2)の効果は、主走査方向の
密度変換のみならず、副走査方向の密度変換を行なうこ
とにより、更に顕著なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式文字読取装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図2】従来の光学式文字読取装置の一構成例のブロッ
ク図である。
【図3】本発明の光学式文字読取装置の全体構成例のブ
ロック図である。
【図4】16本/mmのイメージデータの生成手順の説明
図である。
【図5】従来の8本/mmのイメージデータの生成手順の
説明図である。
【図6】データ圧縮によるイメージの部分的損傷の状態
の説明図である。
【図7】イメージデータからの極値抽出の原理の説明図
である。
【図8】主走査方向の比較器とセレクタ出力の関係の説
明図である。
【図9】イメージのライン上に位置する画素を示す図で
ある。
【図10】本発明に係るイメージデータの生成手順の説
明図である。
【図11】副走査方向の間引き回路のブロック図であ
る。
【図12】本発明装置の副走査方向の密度変換部の一実
施例のブロック図である。
【図13】2次元メモリにおける任意のアドレスの画素
を示す図である。
【図14】副走査方向の比較器とセレクタ出力の関係の
説明図である。
【図15】本発明の光学式文字読取装置の全体構成の他
の例のブロック図である。
【図16】本発明の光学式文字読取装置の要部の他の実
施例のブロック図である。
【図17】主走査方向の比較器とアナログスイッチ出力
の関係の説明図である。
【図18】本発明装置の副走査方向の密度変換部の他の
実施例のブロック図である。
【図19】CCDメモリの構成の説明図である。
【図20】副走査方向の比較器とアナログスイッチ出力
の関係の説明図である。
【符号の説明】
1、2、3、9、34、35、36、42 レジスタ 4、5 比較器 6、39 極値判定部 7、40 セレクタ 8 分周器 21 間引き回路 22、31、32、33、43 シフトレジスタ 51、52、53、59、64、65、66、72 サ
ンプルホールド 54、55、67、68 比較器 56、69 極値判定部 57、70 アナログスイッチ 61、62、63、73 アナログシフトレジスタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字を光学的に読取り、アナログ電気信
    号に変換し、当該アナログ電気信号を濃度を示す多値の
    イメージデータに変換し、更に当該イメージデータを2
    値化して、当該2値のイメージデータから切り出した文
    字パターンを認識する光学式文字読取装置において、 主走査方向に連続して送られてくる前記イメージデータ
    に対しある時点の前記イメージデータを格納する第1の
    レジスタと、 前記ある時点の一つ前の時点の前記イメージデータを格
    納する第2のレジスタと、 前記一つ前の時点よりも前の時点の前記イメージデータ
    を格納する少なくとも一以上の他のレジスタと、 前記第1,第2及び他のレジスタに格納されたイメージ
    データの濃度を比較し、主走査方向の濃度の増減方向を
    判定する比較部と、 前記比較部の判定に基づいて前記第2のレジスタに格納
    されているイメージデータが極大及び極小のいずれかの
    濃度を有するか否かを判定する極値判定部と、 前記極値判定部が前記極大及び極小のいずれかの濃度を
    有すると判定すると、前記第2のレジスタに格納されて
    いるイメージデータを選択して出力し、前記極大及び極
    小のいずれの濃度も有しないと判定すると、前記第1の
    レジスタに格納されているイメージデータを選択して出
    力するセレクタと、 該セレクタから順次出力されるイメージデータを主走査
    方向に一画素毎に間引く間引き回路とを含むことを特徴
    とする光学式文字読取装置。
  2. 【請求項2】 文字を光学的に読取り、アナログ電気信
    号に変換し、当該アナログ電気信号を濃度を示す多値の
    イメージデータに変換し、更に当該イメージデータを2
    値化して、当該2値のイメージデータから切り出した文
    字パターンを認識する光学式文字読取装置において、 複数ライン分のイメージデータに対し副走査方向に整列
    する各イメージデータをライン別に格納する第1と第2
    のレジスタ及び少なくとも一以上の他のレジスタと、 前記第1,第2及び他のレジスタに格納されたイメージ
    データの濃度を比較し、副走査方向の濃度の増減方向を
    判定する比較部と、 前記比較部の判定に基づいて前記第2のレジスタに格納
    されているイメージデータが極大及び極小のいずれかの
    濃度を有するか否かを判定する極値判定部と、 前記極値判定部が前記極大及び極小のいずれかの濃度を
    有すると判定すると、前記第2のレジスタに格納されて
    いるイメージデータを選択して出力し、前記極大及び極
    小のいずれの濃度も有しないと判定すると、前記第1の
    レジスタに格納されているイメージデータを選択して出
    力するセレクタと、 該セレクタから出力されるイメージデータを1ライン分
    毎に間引く間引き回路とを含むことを特徴とする光学式
    文字読取装置。
  3. 【請求項3】 文字を光学的に読取り、アナログ電気信
    号に変換し、当該アナログ電気信号を濃度を示す多値の
    イメージデータに変換し、更に当該イメージデータを2
    値化して、当該2値のイメージデータから切り出した文
    字パターンを認識する光学式文字読取装置において、 主走査方向に連続して送られてくる前記アナログ電気信
    号に対しある時点の前記アナログ電気信号のサンプリン
    グ値を保持する第1のサンプルホールドと、 前記ある時点の一つ前の時点の前記アナログ電気信号の
    サンプリング値を保持する第2のサンプルホールドと、 前記一つ前の時点よりも前の時点の前記アナログ電気信
    号のサンプリング値を保持する少なくとも一以上の他の
    サンプルホールドと、 前記第1,第2及び他のサンプルホールドに保持された
    サンプリング値を比較し、主走査方向の濃度の増減方向
    を判定する比較部と、 前記比較部の判定に基づいて前記第2のサンプルホール
    ドに保持されたサンプリング値が極大及び極小のいずれ
    であるか否かを判定する極値判定部と、 前記極値判定部が前記極大及び極小のいずれかの値を示
    すと判定すると、前記第2のサンプルホールドのサンプ
    リング値を選択して出力し、前記極大及び極小のいずれ
    の値も示さないと判定すると、前記第1のサンプルホー
    ルドのサンプリング値を選択して出力するアナログスイ
    ッチと、 該アナログスイッチより順次出力されるサンプリング値
    を主走査方向に一つ毎に間引く間引き回路とを含むこと
    を特徴とする光学式文字読取装置。
  4. 【請求項4】 文字を光学的に読取り、アナログ電気信
    号に変換し、当該アナログ電気信号を濃度を示す多値の
    イメージデータに変換し、更に当該イメージデータを2
    値化して、当該2値のイメージデータから切り出した文
    字パターンを認識する光学式文字読取装置において、 複数ライン分のアナログ電気信号に対し副走査方向に整
    列する各アナログ電気信号のサンプリング値をライン別
    に保持する第1と第2のサンプルホールド及び少なくと
    も一以上の他のサンプルホールドと、 前記第1,第2及び他のサンプルホールドに保持された
    サンプリング値を比較し、副走査方向の濃度の増減方向
    を判定する比較部と、 前記比較部の判定に基づいて前記第2のサンプルホール
    ドに保持されたサンプリング値が極大及び極小のいずれ
    であるか否かを判定する極値判定部と、 前記極値判定部が前記極大及び極小のいずれかの値を示
    すと判定すると、前記第2のサンプルホールドのサンプ
    リング値を選択して出力し、前記極大及び極小のいずれ
    の値も示さないと判定すると、前記第1のサンプルホー
    ルドのサンプリング値を選択して出力するアナログスイ
    ッチと、 該アナログスイッチから出力されるサンプリング値を1
    ライン分毎に間引く間引き回路とを含むことを特徴とす
    る光学式文字読取装置。
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