JP3115283U7 - - Google Patents
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Description
本考案は、健康・衛生分野における、おむつ交換および運動療法を補助するための、病弱者リフト装置に関するものである。
おむつ交換においては、おむつ交換を必要とする患者や被介護者等(以下、代表して患者と言う)を横臥位にさせて排泄物の処理をする昔ながらの方法が一般的であり、コツも体力も必要である。
看護や介護がらみの悲劇が繰り返される昨今、おむつ交換を容易にする補助具が、切実に必要とされている。
また、歩行補助具を使っても歩けず、寝たきり状態であっても、暑くて布団を蹴飛ばすなど、脚を動かすことができる患者もいるが、残された脚力を活かす機会は、殆ど無いに等しい現実がある。
看護や介護がらみの悲劇が繰り返される昨今、おむつ交換を容易にする補助具が、切実に必要とされている。
また、歩行補助具を使っても歩けず、寝たきり状態であっても、暑くて布団を蹴飛ばすなど、脚を動かすことができる患者もいるが、残された脚力を活かす機会は、殆ど無いに等しい現実がある。
従来、おむつ交換補助手段としては、金属製パイプ等で形成されたフレームに脚保持部を設け、患者の臀部を浮かせておく簡便な器具がさまざま提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、そのような器具を床ずれ防止エアマットの上に置いて使用した場合は、たとえ脚の落下止めがあったとしても、器具も患者の体も不安定であると同時に、器具の形状と重圧が、高価な床ずれ防止エアマットの弾性素材や空気弁等の寿命を短くするという問題が伴いがちであった。
しかしながら、そのような器具を床ずれ防止エアマットの上に置いて使用した場合は、たとえ脚の落下止めがあったとしても、器具も患者の体も不安定であると同時に、器具の形状と重圧が、高価な床ずれ防止エアマットの弾性素材や空気弁等の寿命を短くするという問題が伴いがちであった。
そこで、ベッド頭端部に器具を固定したり、あるいは、ベッドの四つの手摺上に立設した縦横の枠組みからロープ類を吊し、ジャッキで患者の腰を持ち上げる方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、ベッドの上からロープ類を吊すことは、それが患者に与える心理的な影響を、家族や介護者として危惧せざるをえない場合もあり、また、器具の取り付けを前提として補強されたベッドではないために、ベッドの強度や形状によっては、取り付けに適さないという問題もあった。
とりわけ、介護ベッドの場合は、レンタルが多く、各パーツは軽量化されており、器具取り付けの痕跡を、いささかでも残すのは、はばかられる状況がある。
ベッドの手すりを4つとも外さずにおむつ交換することの難しさもあり、また、不使用時に脇へ置いておく際の安定性の問題もあった。
しかし、ベッドの上からロープ類を吊すことは、それが患者に与える心理的な影響を、家族や介護者として危惧せざるをえない場合もあり、また、器具の取り付けを前提として補強されたベッドではないために、ベッドの強度や形状によっては、取り付けに適さないという問題もあった。
とりわけ、介護ベッドの場合は、レンタルが多く、各パーツは軽量化されており、器具取り付けの痕跡を、いささかでも残すのは、はばかられる状況がある。
ベッドの手すりを4つとも外さずにおむつ交換することの難しさもあり、また、不使用時に脇へ置いておく際の安定性の問題もあった。
そこで、器具を床に置き、介護ベッドの昇降機能を利用して患者の臀部を浮かせる方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
すなわち、まず、ベッド面を高く上昇させた状態におき、仰臥した患者の横から、該患者の膝裏と寝具上面の間に脚保持部を水平方向に挿入して膝裏を載置し、そのままベッド面を下降させることによって足と臀部を浮かせる方法である。
しかしながら、介護ベッドを使用する通常のおむつ交換は、介護者の腰痛姿勢を防ぐためにベッド面を最高位付近まで上昇させて行われるので、逆にベッド面を下降させる方法では、介護者によっては、自然な姿勢を取れないという問題があった。
すなわち、まず、ベッド面を高く上昇させた状態におき、仰臥した患者の横から、該患者の膝裏と寝具上面の間に脚保持部を水平方向に挿入して膝裏を載置し、そのままベッド面を下降させることによって足と臀部を浮かせる方法である。
しかしながら、介護ベッドを使用する通常のおむつ交換は、介護者の腰痛姿勢を防ぐためにベッド面を最高位付近まで上昇させて行われるので、逆にベッド面を下降させる方法では、介護者によっては、自然な姿勢を取れないという問題があった。
また、従来のおむつ交換において、患者は一方的に受け身の立場であり、身が縮む思いで羞恥と無力感に耐えている現実があった。たとえ、脚を動かすことができても、全く歩けない患者は、寝たきりで関節が固くなり、脚や臀部から、ふくらみが消え、床ずれができやすく、苦痛に苦痛を増して行くという問題があった。
回復や社会復帰の見込みがない患者は、リハビリの対象外とされ、薬漬け以外にないという問題も見られた。
回復や社会復帰の見込みがない患者は、リハビリの対象外とされ、薬漬け以外にないという問題も見られた。
さらに従来、健康を支援するための歩数計はあっても、通常、歩ける人達を対象としており、それに対し、たとえ全く歩けなくても、仰臥位等の、背側で体重を支えられた姿勢ならば、歩行に類似した空中足振り動作等(以下、歩行類似動作という)が可能な人達は、残された下肢の能力を活かす機会に恵まれないまま、廃用性萎縮が早々に進行する問題があった。 特開2001−29376号公報 特開平10−277103号公報 特開平11−192271号公報
本考案は、床ずれ防止エアマットや介護ベッドを使用する場合には、それらとの併用を容易にし、デリケートな介護用品に硬い器具を載せたり取り付けたりすることなく、ベッドや布団の上からロープ類を吊すことなく、昇降自在で、不使用時にも自立する器具であって、また、たとえ、歩くことは全くできなくても、仰臥位や半座位(半仰臥位)等で歩行類似動作が可能な人達の、残された可能性を活かして、クオリティ・オブ・ライフを高める運動療法面のリハビリを支援するおむつ交換補助具の提供を課題とする。
本考案は、前記課題を解決するため、以下の構成とした。
すなわち、本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具は、床ずれ防止エアマットとの併用を目的とし、脚部と、該脚部に立設した固定支柱と、該固定支柱に、シリンダ装置を介して昇降自在に設けられた昇降支柱と、該昇降支柱の上部位置に片持ち状態で支持されて実質的に水平方向へ延びた支持アームと、該支持アームに外嵌され患者等の膝の裏側に接する脚保持部と、該脚保持部の長軸の少なくとも一方の端部側に一体形成、又は別形成されて上向きに突出した凸状をなす落下止めとを具備し、前記脚保持部は、仰臥位にある患者等の屈曲した膝(立て膝)の裏と寝具(床ずれ防止エアマットを使用する場合は床ずれ防止エアマット)上面との間に、該寝具の側面から挿入配置されて、前記支持アーム及び前記昇降支柱を介して上昇されることによって、前記患者等の下肢を屈曲状態に支持したまま前記患者等の臀部を前記寝具(前記床ずれ防止エアマット)上面から浮上させることが、身体を吊すロープ類なしにできるとともに、前記下肢の落下を前記落下止めの上向きに凸状の突起が防止するようにしたことを特徴とする、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具に係るものである。
すなわち、本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具は、床ずれ防止エアマットとの併用を目的とし、脚部と、該脚部に立設した固定支柱と、該固定支柱に、シリンダ装置を介して昇降自在に設けられた昇降支柱と、該昇降支柱の上部位置に片持ち状態で支持されて実質的に水平方向へ延びた支持アームと、該支持アームに外嵌され患者等の膝の裏側に接する脚保持部と、該脚保持部の長軸の少なくとも一方の端部側に一体形成、又は別形成されて上向きに突出した凸状をなす落下止めとを具備し、前記脚保持部は、仰臥位にある患者等の屈曲した膝(立て膝)の裏と寝具(床ずれ防止エアマットを使用する場合は床ずれ防止エアマット)上面との間に、該寝具の側面から挿入配置されて、前記支持アーム及び前記昇降支柱を介して上昇されることによって、前記患者等の下肢を屈曲状態に支持したまま前記患者等の臀部を前記寝具(前記床ずれ防止エアマット)上面から浮上させることが、身体を吊すロープ類なしにできるとともに、前記下肢の落下を前記落下止めの上向きに凸状の突起が防止するようにしたことを特徴とする、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具に係るものである。
また、仰臥位、又は半座位(半仰臥位)等にある患者等において、前記脚保持部に屈曲状態で載置され上昇された下肢が、空中で保持され屈伸運動を反復した時、歩行動作とみなして該屈伸運動の歩数を表示するための歩数計を備えたことを特徴とする、請求項1記載の、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具に係るものである。
また、前記脚部に、移動するための車輪を有することを特徴とする、請求項1、または2記載の、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具に係るものである。
本考案は、上記の構成により、課題であった床ずれ防止エアマットや介護ベッドを使用する場合の併用が一層容易になり、また、たとえ歩けなくても歩行類似動作を通して、寝たきり状態の改善やストレスの発散に役立つことができる。
さらに、歩くことはできるが足腰が痛い等の理由を抱える人達にとっても、体重の負荷をぐんと軽くした状態で足振り運動や足踏み運動、下肢挙上の姿勢等が可能な、健康器具として役立つことができる。
さらに、歩くことはできるが足腰が痛い等の理由を抱える人達にとっても、体重の負荷をぐんと軽くした状態で足振り運動や足踏み運動、下肢挙上の姿勢等が可能な、健康器具として役立つことができる。
また、請求項2記載の考案においては、歩行類似動作を行う際、また、自分では動かせず介助の手を借りて他動的に下肢の動作を行う際に、備えられた歩数計が運動量の目安となり励みとなって運動の継続を助け、使用者層の広い、一層実用性に優れたリハビリ支援おむつ交換補助具としての効果を発揮することができる。
また、請求項3記載の考案においては、脚部に設けた車輪によって移動できるために、介護施設や病院内等での共用が容易になり、家庭内での用途だけでなく、公共的な場での用途にも適するリハビリ支援おむつ交換補助具として活用することができる。
図に基づいて、本考案の一実施形態を説明する。
図1(斜視図)に示されたリハビリ支援おむつ交換補助具1は、概略構成として、脚部2と、脚部2に立設した固定支柱3と、固定支柱3に、シリンダ装置4を介して昇降自在に設けられた昇降支柱5と、昇降支柱5の上部位置に片持ち状態で支持され実質的に水平方向へ延びた支持アーム6と、支持アーム6に外嵌された脚保持部8と、脚保持部8の長軸の端部側に設けられた、上方に凸状の落下止め9とを有するものである。
図1(斜視図)に示されたリハビリ支援おむつ交換補助具1は、概略構成として、脚部2と、脚部2に立設した固定支柱3と、固定支柱3に、シリンダ装置4を介して昇降自在に設けられた昇降支柱5と、昇降支柱5の上部位置に片持ち状態で支持され実質的に水平方向へ延びた支持アーム6と、支持アーム6に外嵌された脚保持部8と、脚保持部8の長軸の端部側に設けられた、上方に凸状の落下止め9とを有するものである。
前記脚部2は、長尺の胴部2dと、該胴部の両端部に車輪保持部2b、2cを有する。
しかし、脚部の形状や車輪の数は、他の構成も可能であり、その際、安定性を旨とする。脚部2は、低床ベッドの下の低い空間にも挿入するため、車輪保持部2b、2cの、車輪取り付け個所を上下に薄くするなど、車輪接地部から脚部上面までの高さを低く抑えることも可能である。
前記車輪保持部2cの中央上面に、固定支柱3を立設する。
昇降支柱5は、固定支柱3と円柱面で接してスライドすると、長軸に沿って回転が可能なので、安定性上、回転を生じない略角筒状、平面略楕円状の円筒、または、それらを組み合わせた形状で接し合うと良い。
前記昇降支柱5を昇降駆動するシリンダ装置4は、支柱内に配設することができ、駆動力として、ガス圧、油圧、バネ圧等を単独または組み合わせて利用でき、その一つとしてガス圧と油圧を用いたガスシリンダも知られている。
なお、シリンダ装置4に塵埃が入り込まぬよう、そして、安全上、固定支柱3から昇降支柱5にかけてカバーで被うのが好ましい(図では省略)。
昇降調節装置としては、手を用いずに操作可能なフットペダル13が、介護者にとって最も便利だが、おむつ交換補助具でなく、健康器具としてのみ用いるなどの用途や対象によっては、ハンドレバーのように手で操作する昇降調節装置とすることも可能である。
前記昇降支柱5の上部位置に支持された支持アーム6は、昇降支柱5の上端または、その上方から実質的に水平方向へ延び、昇降支柱5とともに昇降する。
また、支持アーム6は、安定性と安全性のため、昇降支柱との間で回動や振動を生じないことが望ましい。
しかし、歩行類似動作による振動を拡大して歩数計7のセンサが感知しやすいようにする目的の範囲内で、わずかに回動や振動を可能にする取り付けとすることも可能である。
前記支持アーム6に外嵌された脚保持部8は、素肌で載置された脚が痛くないように、そして冷たくないように、ポリウレタン系などの、緩衝材で形成されるのが良い。
ゴム系の緩衝材は丈夫だが、冬でなく秋口でさえ素肌に冷感を与え続け、患者が嫌がって動くので、毛糸で厚く編んだカバーが緩衝材に必要となるほどである。
また、脚保持部8は、下方に孤状の凹部を1対備えて、患者の両膝や股間が密着しにくい距離を保つ形状をなし、股間の清拭を容易にするが、変形例を、実施例の項で説明する。
脚保持部8の長軸の少なくとも一方の端部側には、一体形成、もしくは別形成され上向きに突出した凸状をなす落下止め9を有す。
落下止め9は、支持アーム先端部10に近接した側のみに設けることもできるが、脚保持部8の長軸の両端部側に設けるのが、安全上望ましい。
落下止め9は、上向きに突出した凸状であって、脚保持部8に載置された下肢の落下を、通常の使用法において防止する設置位置と形状と強度を備えることが、請求項1の要件を満たすものである。
支持アーム先端部10は、もし体に当たっても、その力を緩和するように、周囲を緩衝材で被う。
しかし、脚部の形状や車輪の数は、他の構成も可能であり、その際、安定性を旨とする。脚部2は、低床ベッドの下の低い空間にも挿入するため、車輪保持部2b、2cの、車輪取り付け個所を上下に薄くするなど、車輪接地部から脚部上面までの高さを低く抑えることも可能である。
前記車輪保持部2cの中央上面に、固定支柱3を立設する。
昇降支柱5は、固定支柱3と円柱面で接してスライドすると、長軸に沿って回転が可能なので、安定性上、回転を生じない略角筒状、平面略楕円状の円筒、または、それらを組み合わせた形状で接し合うと良い。
前記昇降支柱5を昇降駆動するシリンダ装置4は、支柱内に配設することができ、駆動力として、ガス圧、油圧、バネ圧等を単独または組み合わせて利用でき、その一つとしてガス圧と油圧を用いたガスシリンダも知られている。
なお、シリンダ装置4に塵埃が入り込まぬよう、そして、安全上、固定支柱3から昇降支柱5にかけてカバーで被うのが好ましい(図では省略)。
昇降調節装置としては、手を用いずに操作可能なフットペダル13が、介護者にとって最も便利だが、おむつ交換補助具でなく、健康器具としてのみ用いるなどの用途や対象によっては、ハンドレバーのように手で操作する昇降調節装置とすることも可能である。
前記昇降支柱5の上部位置に支持された支持アーム6は、昇降支柱5の上端または、その上方から実質的に水平方向へ延び、昇降支柱5とともに昇降する。
また、支持アーム6は、安定性と安全性のため、昇降支柱との間で回動や振動を生じないことが望ましい。
しかし、歩行類似動作による振動を拡大して歩数計7のセンサが感知しやすいようにする目的の範囲内で、わずかに回動や振動を可能にする取り付けとすることも可能である。
前記支持アーム6に外嵌された脚保持部8は、素肌で載置された脚が痛くないように、そして冷たくないように、ポリウレタン系などの、緩衝材で形成されるのが良い。
ゴム系の緩衝材は丈夫だが、冬でなく秋口でさえ素肌に冷感を与え続け、患者が嫌がって動くので、毛糸で厚く編んだカバーが緩衝材に必要となるほどである。
また、脚保持部8は、下方に孤状の凹部を1対備えて、患者の両膝や股間が密着しにくい距離を保つ形状をなし、股間の清拭を容易にするが、変形例を、実施例の項で説明する。
脚保持部8の長軸の少なくとも一方の端部側には、一体形成、もしくは別形成され上向きに突出した凸状をなす落下止め9を有す。
落下止め9は、支持アーム先端部10に近接した側のみに設けることもできるが、脚保持部8の長軸の両端部側に設けるのが、安全上望ましい。
落下止め9は、上向きに突出した凸状であって、脚保持部8に載置された下肢の落下を、通常の使用法において防止する設置位置と形状と強度を備えることが、請求項1の要件を満たすものである。
支持アーム先端部10は、もし体に当たっても、その力を緩和するように、周囲を緩衝材で被う。
歩数計7の本体は支持アーム上面に立設するのが便利であり、センサを内蔵または外付けで備える。下肢の反復動作を感知するセンサには、加速度センサ、振動センサ等が知られている。歩数計7は、手元で数値を見る一般の歩数計よりサイズを大きくし、文字の表示も大きくする。
また、歩数計7は、歩数以外に、運動所要時間、歩行距離などを表示してもよい。
歩数計7には、歩行類似動作の運動量を歩行距離として表示するための歩幅の設定や、センサ感度の選択などの設定機能を設けることもできる。
さらに、リハビリ支援おむつ交換補助具を患者の左右どちらから配置しても、歩数計7の文字表示面は、患者の顔の側に向けることができ、そのために、歩数計7は上下の縦軸を中心に180度回旋可能に設けてもよい。
また、歩数計7は、歩数以外に、運動所要時間、歩行距離などを表示してもよい。
歩数計7には、歩行類似動作の運動量を歩行距離として表示するための歩幅の設定や、センサ感度の選択などの設定機能を設けることもできる。
さらに、リハビリ支援おむつ交換補助具を患者の左右どちらから配置しても、歩数計7の文字表示面は、患者の顔の側に向けることができ、そのために、歩数計7は上下の縦軸を中心に180度回旋可能に設けてもよい。
車輪11は、取付高が低くて低床ベッドの下にも挿入可能で、且つ、車輪の幅が広くて安定した形状のキャスタが望ましい。
車輪11の移動を制止するストッパ12は、車輪の回転固定と旋回固定を同時に行うストッパが一般に知られている。
ストッパ12は、車輪11に設置されたものであるが、脚部2に設置するストッパも知られている。
車輪11の移動を制止するストッパ12は、車輪の回転固定と旋回固定を同時に行うストッパが一般に知られている。
ストッパ12は、車輪11に設置されたものであるが、脚部2に設置するストッパも知られている。
図2(側面図)と図3(使い方説明図1)に基づいて、本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具1の、おむつ交換における使用法を示す。
介護者は、おむつ交換ができるように患者15の着衣の一部を開けておき、支持アーム先端部10が、仰臥する患者の膝の横付近にくるように、リハビリ支援おむつ交換補助具1をベッドの横に配置する。
次に、患者の膝裏に手を差し入れて、その膝を屈曲(立て膝)させ、支持アーム6を患者の膝裏と寝具上面14との間の空間に挿入し、前記膝裏に脚保持部8を配置する。
その際に、支持アーム6を容易に挿入できるよう、患者の下腿を手で少し持ち上げても良い。なお、支持アーム6を寝具上面14に沿って寝具の幅方向へ挿入すると同時に、脚部2はベッドの下に、同方向へ挿入されて行く。
次に、片足でフットペダル13を踏んで昇降支柱5を上昇させ、患者15の臀部が寝具上面14からやや浮上した位置で止める。浮上した臀部の下に介護者が手を差し入れて拭きやすい空間があれば良い。
なお、フットペダル13を踏む時には、上昇力の補助と安全性のために、手で患者15の下腿を保持し、患者15の不意の動きに備えつつ踏むのがよい。
次に、支柱側の車輪2個の各ストッパ12をかけてから、ベッドの反対側に行き、患者15のおむつを外し、臀部や股間を清め、おむつ交換をする。
ベッドの横の、おむつ交換する位置に関しては、本考案の器具配置の反対側が、おむつ交換しやすいが、器具配置の側で行うこともできる。
なお、患者の臀部を寝具上面から浮上させることにより、おむつかぶれや、床ずれ、痔などを早く発見し早く対処するというメリットもある。
寝たきりの老人は、排便する力が衰え、便秘しやすいが、下肢を屈曲・挙上した姿勢をとることによって、排便を促し、残っている便を出させる効果が見られる。
おむつ交換後、ベッドの反対側に戻り、患者15の下腿を手で保持し、下降力の補助と安定性を保ちつつ、片足でフットペダル13を踏んで患者15の臀部を寝具上面14に降ろす。
支持アーム6を更に下げてフットペダル13から足を離し、次に各ストッパ12を解除して、本考案の器具を当初の位置に戻し、患者15の着衣を整える。
介護者は、おむつ交換ができるように患者15の着衣の一部を開けておき、支持アーム先端部10が、仰臥する患者の膝の横付近にくるように、リハビリ支援おむつ交換補助具1をベッドの横に配置する。
次に、患者の膝裏に手を差し入れて、その膝を屈曲(立て膝)させ、支持アーム6を患者の膝裏と寝具上面14との間の空間に挿入し、前記膝裏に脚保持部8を配置する。
その際に、支持アーム6を容易に挿入できるよう、患者の下腿を手で少し持ち上げても良い。なお、支持アーム6を寝具上面14に沿って寝具の幅方向へ挿入すると同時に、脚部2はベッドの下に、同方向へ挿入されて行く。
次に、片足でフットペダル13を踏んで昇降支柱5を上昇させ、患者15の臀部が寝具上面14からやや浮上した位置で止める。浮上した臀部の下に介護者が手を差し入れて拭きやすい空間があれば良い。
なお、フットペダル13を踏む時には、上昇力の補助と安全性のために、手で患者15の下腿を保持し、患者15の不意の動きに備えつつ踏むのがよい。
次に、支柱側の車輪2個の各ストッパ12をかけてから、ベッドの反対側に行き、患者15のおむつを外し、臀部や股間を清め、おむつ交換をする。
ベッドの横の、おむつ交換する位置に関しては、本考案の器具配置の反対側が、おむつ交換しやすいが、器具配置の側で行うこともできる。
なお、患者の臀部を寝具上面から浮上させることにより、おむつかぶれや、床ずれ、痔などを早く発見し早く対処するというメリットもある。
寝たきりの老人は、排便する力が衰え、便秘しやすいが、下肢を屈曲・挙上した姿勢をとることによって、排便を促し、残っている便を出させる効果が見られる。
おむつ交換後、ベッドの反対側に戻り、患者15の下腿を手で保持し、下降力の補助と安定性を保ちつつ、片足でフットペダル13を踏んで患者15の臀部を寝具上面14に降ろす。
支持アーム6を更に下げてフットペダル13から足を離し、次に各ストッパ12を解除して、本考案の器具を当初の位置に戻し、患者15の着衣を整える。
図4(使い方説明図2)に基づいて、本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具1の、リハビリ的な使用法を示す。
歩行類似動作は、大便処理の直後でなく、小便処理の後などが良く、換気状態に注意して行われる。
歩行類似動作をする時の患者の姿勢は、上記おむつ交換の時と少し異なり、患者15の臀部が、寝具上面14から浮上せず寝具上面14に置かれた状態である。
また、仰臥位に限らず、介護ベッドで患者の上半身を起こしかけた半座位(半仰臥位)等でも下記のように行うことができる。半座位は、仰臥位から上半身が45度起きた姿勢を指すこともあるが、約45度前後を含めて、背後で体重が支えられた楽な姿勢で良い。
患者15は、脚保持部8に載置した下肢が、上昇され屈曲状態で支持された状態にて、膝を中心に下腿を前後に振る屈伸運動を、左右交互に行い、その歩行類似動作により、筋肉ポンプが血液やリンパ液の循環を促進し、脚のむくみを予防する。
下肢の動きは、小さな反復動作であっても良く、介助の手を借りた他動運動でも良い。
また、足踏み動作のように、左右交互に膝を胸の方に引き寄せることも応用動作として可能であり、水中歩行動作のように、下肢の様々な動きを行うこともできる。
寝たきりになって、坂道を転げ落ちるように体力・気力が失せて行く前に、まず、足元からの見直しと、身近な一歩からの改善手段が大切である。
患者と介護者が、簡単にあきらめ、見切りをつけてしまうことのないように。
歩行類似動作は、大便処理の直後でなく、小便処理の後などが良く、換気状態に注意して行われる。
歩行類似動作をする時の患者の姿勢は、上記おむつ交換の時と少し異なり、患者15の臀部が、寝具上面14から浮上せず寝具上面14に置かれた状態である。
また、仰臥位に限らず、介護ベッドで患者の上半身を起こしかけた半座位(半仰臥位)等でも下記のように行うことができる。半座位は、仰臥位から上半身が45度起きた姿勢を指すこともあるが、約45度前後を含めて、背後で体重が支えられた楽な姿勢で良い。
患者15は、脚保持部8に載置した下肢が、上昇され屈曲状態で支持された状態にて、膝を中心に下腿を前後に振る屈伸運動を、左右交互に行い、その歩行類似動作により、筋肉ポンプが血液やリンパ液の循環を促進し、脚のむくみを予防する。
下肢の動きは、小さな反復動作であっても良く、介助の手を借りた他動運動でも良い。
また、足踏み動作のように、左右交互に膝を胸の方に引き寄せることも応用動作として可能であり、水中歩行動作のように、下肢の様々な動きを行うこともできる。
寝たきりになって、坂道を転げ落ちるように体力・気力が失せて行く前に、まず、足元からの見直しと、身近な一歩からの改善手段が大切である。
患者と介護者が、簡単にあきらめ、見切りをつけてしまうことのないように。
本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具1aの図5(斜視図)、図6(側面図)、図7(使い方説明図)に基づいて、実施例1を説明する。脚部2aは、全高が比較的低く、車輪やストッパを備えず、滑りやすい表面素材を用い、床に敷かれた布団やマットレスの下に挿入することが容易な構成である。
この構成は、患者がベッドを使用していない場合に適するものであり、固定支柱3aと昇降支柱5aは、ベッド用より低い全高で済む。
脚部2aを着脱と交換可能にし、布団用とベッド用を兼用した構成とすることも可能であるが、布団用には、図5〜図7のような布団専用の器具が、取り扱い易い。
この構成は、患者がベッドを使用していない場合に適するものであり、固定支柱3aと昇降支柱5aは、ベッド用より低い全高で済む。
脚部2aを着脱と交換可能にし、布団用とベッド用を兼用した構成とすることも可能であるが、布団用には、図5〜図7のような布団専用の器具が、取り扱い易い。
図8(側面図)に基づいて、実施例2である本考案の脚保持部8bの説明をする。
略円柱状の脚保持部8bの両端部側に、上向きに突出した凸状をなす落下止め9bを設けたものであり、下方に孤状の凹部を持つ脚保持部8よりも、形成が容易な形状である。
また、図8のように支持アーム6bの先端部も落下止め9bで被うことができ、それにより、脚保持部の長軸が長くなり、下肢の運動範囲が側方に広くなる。
なお、図8のように脚保持部8bの表面に半円球状等の突起を複数設けることもでき、脚が滑ることを防止するとともに、指圧効果を目的とするものである。
略円柱状の脚保持部8bの両端部側に、上向きに突出した凸状をなす落下止め9bを設けたものであり、下方に孤状の凹部を持つ脚保持部8よりも、形成が容易な形状である。
また、図8のように支持アーム6bの先端部も落下止め9bで被うことができ、それにより、脚保持部の長軸が長くなり、下肢の運動範囲が側方に広くなる。
なお、図8のように脚保持部8bの表面に半円球状等の突起を複数設けることもでき、脚が滑ることを防止するとともに、指圧効果を目的とするものである。
図9(側面図)に基づいて、実施例3である本考案の脚保持部8cの説明をする。
脚保持部8cと落下止め9cは、一体形成でなく、別個に形成することも可能な一つの例である。
脚保持部8cと落下止め9cは、一体形成でなく、別個に形成することも可能な一つの例である。
図10(側面図)に基づいて、実施例4である本考案の脚保持部8dの説明をする。
支持アーム6の変形例である支持アーム6dに、下方に孤状の凹部を設け、脚保持部8dを外嵌した構成である。支持アーム上面の弯曲に並行して、支持アーム下面も湾曲させることも可能である。
支持アーム6の変形例である支持アーム6dに、下方に孤状の凹部を設け、脚保持部8dを外嵌した構成である。支持アーム上面の弯曲に並行して、支持アーム下面も湾曲させることも可能である。
本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具は、在宅介護支援の一環として利用できる。
また、病院や介護施設等の備品として、介護者の身体的負担を軽減するとともに、丁寧な清拭を容易にし、患者の排泄に伴う衛生状態の改善に貢献できる。
また、歩行類似動作に伴うメリットを活かし、心身の状態を改善する健康器具としても活用できる。
よって、従来の簡便なシリンダ装置、歩数計測装置、キャスタ、ストッパ等の優秀な物品の形状、構造又は新たな組み合わせにおいて、身近な実用性への活路を、新たにもたらすことができる。
また、病院や介護施設等の備品として、介護者の身体的負担を軽減するとともに、丁寧な清拭を容易にし、患者の排泄に伴う衛生状態の改善に貢献できる。
また、歩行類似動作に伴うメリットを活かし、心身の状態を改善する健康器具としても活用できる。
よって、従来の簡便なシリンダ装置、歩数計測装置、キャスタ、ストッパ等の優秀な物品の形状、構造又は新たな組み合わせにおいて、身近な実用性への活路を、新たにもたらすことができる。
1,1a リハビリ支援おむつ交換補助具
2,2a 脚部
2b,2c 車輪保持部
2d 胴部
3,3a 固定支柱
4 シリンダ装置
5,5a 昇降支柱
6,6b,6c,6d 支持アーム
7 歩数計
8,8b,8c,8d 脚保持部
9,9b,9c,9d 落下止め
10 支持アーム先端部
11 車輪
12 ストッパ
13 フットペダル
14 寝具上面
15 患者
2,2a 脚部
2b,2c 車輪保持部
2d 胴部
3,3a 固定支柱
4 シリンダ装置
5,5a 昇降支柱
6,6b,6c,6d 支持アーム
7 歩数計
8,8b,8c,8d 脚保持部
9,9b,9c,9d 落下止め
10 支持アーム先端部
11 車輪
12 ストッパ
13 フットペダル
14 寝具上面
15 患者
本考案は、健康・衛生分野における、おむつ交換および運動療法を補助するための、病弱者リフト装置に関するものである。
おむつ交換においては、おむつ交換を必要とする患者や被介護者等(以下、代表して患者と言う)を横臥位にさせて排泄物の処理をする昔ながらの方法が一般的であり、コツも体力も必要である。
看護や介護がらみの悲劇が繰り返される昨今、おむつ交換を容易にする補助具が、切実に必要とされている。
また、歩行補助具を使っても歩けず、寝たきり状態であっても、暑くて布団を蹴飛ばすなど、脚を動かすことができる患者もいるが、残された脚力を活かす機会は、殆ど無いに等しい現実がある。
看護や介護がらみの悲劇が繰り返される昨今、おむつ交換を容易にする補助具が、切実に必要とされている。
また、歩行補助具を使っても歩けず、寝たきり状態であっても、暑くて布団を蹴飛ばすなど、脚を動かすことができる患者もいるが、残された脚力を活かす機会は、殆ど無いに等しい現実がある。
従来、おむつ交換補助手段としては、金属製パイプ等で形成されたフレームに脚保持部を設け、患者の臀部を浮かせておく簡便な器具がさまざま提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、そのような器具を床ずれ防止エアマットの上に置いて使用した場合は、不安定であると同時に、器具の形状と重圧が、高価な床ずれ防止エアマットの弾性素材や空気弁等の寿命を短くするという問題が伴いがちであった。
しかしながら、そのような器具を床ずれ防止エアマットの上に置いて使用した場合は、不安定であると同時に、器具の形状と重圧が、高価な床ずれ防止エアマットの弾性素材や空気弁等の寿命を短くするという問題が伴いがちであった。
そこで、ベッド頭端部に器具を固定したり、あるいは、ベッドの四つの手摺上に立設した縦横の枠組みからロープ類を吊し、ジャッキで患者の腰を持ち上げる方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、ベッドの上からロープ類を吊すことは、それが患者に与える心理的な影響を、家族や介護者として危惧せざるをえない場合もあり、また、器具の取り付けを前提として補強されたベッドではないために、ベッドの強度や形状によっては、取り付けに適さないという問題もあった。
とりわけ、介護ベッドの場合は、レンタルが多く、各パーツは軽量化されており、器具取り付けの痕跡を、いささかでも残すのは、はばかられる状況がある。
ベッドの手すりを4つとも外さずにおむつ交換することの難しさもあり、また、不使用時に脇へ置いておく際の安定性の問題もあった。
しかし、ベッドの上からロープ類を吊すことは、それが患者に与える心理的な影響を、家族や介護者として危惧せざるをえない場合もあり、また、器具の取り付けを前提として補強されたベッドではないために、ベッドの強度や形状によっては、取り付けに適さないという問題もあった。
とりわけ、介護ベッドの場合は、レンタルが多く、各パーツは軽量化されており、器具取り付けの痕跡を、いささかでも残すのは、はばかられる状況がある。
ベッドの手すりを4つとも外さずにおむつ交換することの難しさもあり、また、不使用時に脇へ置いておく際の安定性の問題もあった。
そこで、器具を床に置き、介護ベッドの昇降機能を利用して患者の臀部を浮かせる方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
すなわち、まず、ベッド面を高く上昇させた状態におき、仰臥した患者の横から、該患者の膝裏と寝具上面の間に脚保持部を水平方向に挿入して膝裏を載置し、そのままベッド面を下降させることによって足と臀部を浮かせる方法である。
しかしながら、介護ベッドを使用する通常のおむつ交換は、介護者の腰痛姿勢を防ぐためにベッド面を最高位付近まで上昇させて行われるので、逆にベッド面を下降させる方法では、介護者によっては、自然な姿勢を取れないという問題があった。
すなわち、まず、ベッド面を高く上昇させた状態におき、仰臥した患者の横から、該患者の膝裏と寝具上面の間に脚保持部を水平方向に挿入して膝裏を載置し、そのままベッド面を下降させることによって足と臀部を浮かせる方法である。
しかしながら、介護ベッドを使用する通常のおむつ交換は、介護者の腰痛姿勢を防ぐためにベッド面を最高位付近まで上昇させて行われるので、逆にベッド面を下降させる方法では、介護者によっては、自然な姿勢を取れないという問題があった。
また、従来のおむつ交換において、患者は一方的に受け身の立場であり、身が縮む思いで羞恥と無力感に耐えている現実があった。たとえ、脚を動かすことができても、全く歩けない患者は、寝たきりで関節が固くなり、脚や臀部から、ふくらみが消え、床ずれができやすく、苦痛に苦痛を増して行くという問題があった。
回復や社会復帰の見込みがない患者は、リハビリの対象外とされ、薬漬け以外にないという問題も見られた。
回復や社会復帰の見込みがない患者は、リハビリの対象外とされ、薬漬け以外にないという問題も見られた。
さらに従来、健康を支援するための歩数計はあっても、通常、歩ける人達を対象としており、それに対し、たとえ全く歩けなくても、仰臥位等の、背側で体重を支えられた姿勢ならば、歩行に類似した空中足振り動作等(以下、歩行類似動作という)が可能な人達は、残された下肢の能力を活かす機会に恵まれないまま、廃用性萎縮が早々に進行する問題があった。 特開2001−29376号公報 特開平10−277103号公報 特開平11−192271号公報
本考案は、床ずれ防止エアマットや介護ベッドを使用する場合には、それらとの併用を容易にし、デリケートな介護用品に硬い器具を載せたり取り付けたりすることなく、ベッドや布団の上からロープ類を吊すことなく、昇降自在で、不使用時にも自立する器具であって、また、たとえ、歩くことは全くできなくても、仰臥位や半座位(半仰臥位)等で歩行類似動作が可能な人達の、残された可能性を活かして、クオリティ・オブ・ライフを高める運動療法面のリハビリを支援するおむつ交換補助具の提供を課題とする。
本考案は、前記課題を解決するため、以下の構成とした。
すなわち、本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具は、床ずれ防止エアマットとの併用を目的とし、脚部と、該脚部に立設した固定支柱と、該固定支柱に、シリンダ装置を介して昇降自在に設けられた昇降支柱と、該昇降支柱の上部位置に片持ち状態で支持されて実質的に水平方向へ延びた支持アームと、該支持アームに外嵌され患者等の膝の裏側に接する脚保持部と、該脚保持部の長軸の少なくとも一方の端部側に一体形成、又は別形成されて上向きに突出した凸状をなす落下止めとを具備し、前記脚保持部は、仰臥位にある患者等の屈曲した膝(立て膝)の裏と寝具上面との間に、該寝具の側面から挿入配置されて、前記支持アーム及び前記昇降支柱を介して上昇されることによって、前記患者等の下肢を屈曲状態に支持したまま前記患者等の臀部を前記寝具上面から浮上させることが、身体を吊すロープ類なしにできるとともに、前記下肢の落下を前記落下止めの上向きに凸状の突起が防止するようにしたことを特徴とする、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具に係るものである。
すなわち、本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具は、床ずれ防止エアマットとの併用を目的とし、脚部と、該脚部に立設した固定支柱と、該固定支柱に、シリンダ装置を介して昇降自在に設けられた昇降支柱と、該昇降支柱の上部位置に片持ち状態で支持されて実質的に水平方向へ延びた支持アームと、該支持アームに外嵌され患者等の膝の裏側に接する脚保持部と、該脚保持部の長軸の少なくとも一方の端部側に一体形成、又は別形成されて上向きに突出した凸状をなす落下止めとを具備し、前記脚保持部は、仰臥位にある患者等の屈曲した膝(立て膝)の裏と寝具上面との間に、該寝具の側面から挿入配置されて、前記支持アーム及び前記昇降支柱を介して上昇されることによって、前記患者等の下肢を屈曲状態に支持したまま前記患者等の臀部を前記寝具上面から浮上させることが、身体を吊すロープ類なしにできるとともに、前記下肢の落下を前記落下止めの上向きに凸状の突起が防止するようにしたことを特徴とする、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具に係るものである。
また、仰臥位、又は半座位(半仰臥位)等にある患者等において、前記脚保持部に屈曲状態で載置され上昇された下肢が、空中で保持され屈伸運動を反復した時、歩行動作とみなして該屈伸運動の歩数を表示するための歩数計を備えたことを特徴とする、請求項1記載の、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具に係るものである。
また、前記脚部に、移動するための車輪を有することを特徴とする、請求項1、または2記載の、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具に係るものである。
本考案は、上記の構成により、課題であった床ずれ防止エアマットや介護ベッドを使用する場合の併用が一層容易になり、また、たとえ歩けなくても歩行類似動作を通して、寝たきり状態の改善やストレスの発散に役立つことができる。
さらに、歩くことはできるが足腰が痛い等の理由を抱える人達にとっても、体重の負荷をぐんと軽くした状態で足振り運動や足踏み運動、下肢挙上の姿勢等が可能な、健康器具として役立つことができる。
さらに、歩くことはできるが足腰が痛い等の理由を抱える人達にとっても、体重の負荷をぐんと軽くした状態で足振り運動や足踏み運動、下肢挙上の姿勢等が可能な、健康器具として役立つことができる。
また、請求項2記載の考案においては、歩行類似動作を行う際、また、自分では動かせず介助の手を借りて他動的に下肢の動作を行う際に、備えられた歩数計が運動量の目安となり励みとなって運動の継続を助け、使用者層の広い、一層実用性に優れたリハビリ支援おむつ交換補助具としての効果を発揮することができる。
また、請求項3記載の考案においては、脚部に設けた車輪によって移動できるために、介護施設や病院内等での共用が容易になり、家庭内での用途だけでなく、公共的な場での用途にも適するリハビリ支援おむつ交換補助具として活用することができる。
図に基づいて、本考案の一実施形態を説明する。
図1(斜視図)に示されたリハビリ支援おむつ交換補助具1は、概略構成として、脚部2と、脚部2に立設した固定支柱3と、固定支柱3に、シリンダ装置4を介して昇降自在に設けられた昇降支柱5と、昇降支柱5の上部位置に片持ち状態で支持され実質的に水平方向へ延びた支持アーム6と、支持アーム6に外嵌された脚保持部8と、脚保持部8の長軸の端部側に設けられた、上方に凸状の落下止め9とを有するものである。
図1(斜視図)に示されたリハビリ支援おむつ交換補助具1は、概略構成として、脚部2と、脚部2に立設した固定支柱3と、固定支柱3に、シリンダ装置4を介して昇降自在に設けられた昇降支柱5と、昇降支柱5の上部位置に片持ち状態で支持され実質的に水平方向へ延びた支持アーム6と、支持アーム6に外嵌された脚保持部8と、脚保持部8の長軸の端部側に設けられた、上方に凸状の落下止め9とを有するものである。
前記脚部2は、長尺の胴部2dと、該胴部の両端部に車輪保持部2b、2cを有する。
しかし、脚部の形状や車輪の数は、他の構成も可能であり、その際、安定性を旨とする。脚部2は、低床ベッドの下の低い空間にも挿入するため、車輪保持部2b、2cの、車輪取り付け個所を上下に薄くするなど、車輪接地部から脚部上面までの高さを低く抑えることも可能である。
前記車輪保持部2cの中央上面に、固定支柱3を立設する。
昇降支柱5は、固定支柱3と円柱面で接してスライドすると、長軸に沿って回転が可能なので、安定性上、回転を生じない略角筒状、平面略楕円状の円筒、または、それらを組み合わせた形状で接し合うと良い。
前記昇降支柱5を昇降駆動するシリンダ装置4は、支柱内に配設することができ、駆動力として、ガス圧、油圧、バネ圧等を単独または組み合わせて利用でき、その一つとしてガス圧と油圧を用いたガスシリンダも知られている。
なお、シリンダ装置4に塵埃が入り込まぬよう、そして、安全上、固定支柱3から昇降支柱5にかけてカバーで被うのが好ましい(図では省略)。
昇降調節装置としては、手を用いずに操作可能なフットペダル13が、介護者にとって最も便利だが、おむつ交換補助具でなく、健康器具としてのみ用いるなどの用途や対象によっては、ハンドレバーのように手で操作する昇降調節装置とすることも可能である。
前記昇降支柱5の上部位置に支持された支持アーム6は、昇降支柱5の上端または、その上方から実質的に水平方向へ延び、昇降支柱5とともに昇降する。
また、支持アーム6は、安定性と安全性のため、昇降支柱との間で回動や振動を生じないことが望ましい。
しかし、歩行類似動作による振動を拡大して歩数計7のセンサが感知しやすいようにする目的の範囲内で、わずかに回動や振動を可能にする取り付けとすることも可能である。
前記支持アーム6に外嵌された脚保持部8は、素肌で載置された脚が痛くないように、そして冷たくないように、ポリウレタン系などの、緩衝材で形成されるのが良い。
ゴム系の緩衝材は丈夫だが、冬でなく秋口でさえ素肌に冷感を与え続け、患者が嫌がって動くので、毛糸で厚く編んだカバーが緩衝材に必要となるほどである。
また、脚保持部8は、下方に孤状の凹部を1対備えて、患者の両膝や股間が密着しにくい距離を保つ形状をなし、股間の清拭を容易にするが、変形例を、実施例の項で説明する。
脚保持部8の長軸の少なくとも一方の端部側には、一体形成、もしくは別形成され上向きに突出した凸状をなす落下止め9を有す。
落下止め9は、支持アーム先端部10に近接した側のみに設けることもできるが、脚保持部8の長軸の両端部側に設けるのが、安全上望ましい。
落下止め9は、上向きに突出した凸状であって、脚保持部8に載置された下肢の落下を、通常の使用法において防止する設置位置と形状と強度を備えることが、請求項1の要件を満たすものである。
支持アーム先端部10は、もし体に当たっても、その力を緩和するように、周囲を緩衝材で被う。
しかし、脚部の形状や車輪の数は、他の構成も可能であり、その際、安定性を旨とする。脚部2は、低床ベッドの下の低い空間にも挿入するため、車輪保持部2b、2cの、車輪取り付け個所を上下に薄くするなど、車輪接地部から脚部上面までの高さを低く抑えることも可能である。
前記車輪保持部2cの中央上面に、固定支柱3を立設する。
昇降支柱5は、固定支柱3と円柱面で接してスライドすると、長軸に沿って回転が可能なので、安定性上、回転を生じない略角筒状、平面略楕円状の円筒、または、それらを組み合わせた形状で接し合うと良い。
前記昇降支柱5を昇降駆動するシリンダ装置4は、支柱内に配設することができ、駆動力として、ガス圧、油圧、バネ圧等を単独または組み合わせて利用でき、その一つとしてガス圧と油圧を用いたガスシリンダも知られている。
なお、シリンダ装置4に塵埃が入り込まぬよう、そして、安全上、固定支柱3から昇降支柱5にかけてカバーで被うのが好ましい(図では省略)。
昇降調節装置としては、手を用いずに操作可能なフットペダル13が、介護者にとって最も便利だが、おむつ交換補助具でなく、健康器具としてのみ用いるなどの用途や対象によっては、ハンドレバーのように手で操作する昇降調節装置とすることも可能である。
前記昇降支柱5の上部位置に支持された支持アーム6は、昇降支柱5の上端または、その上方から実質的に水平方向へ延び、昇降支柱5とともに昇降する。
また、支持アーム6は、安定性と安全性のため、昇降支柱との間で回動や振動を生じないことが望ましい。
しかし、歩行類似動作による振動を拡大して歩数計7のセンサが感知しやすいようにする目的の範囲内で、わずかに回動や振動を可能にする取り付けとすることも可能である。
前記支持アーム6に外嵌された脚保持部8は、素肌で載置された脚が痛くないように、そして冷たくないように、ポリウレタン系などの、緩衝材で形成されるのが良い。
ゴム系の緩衝材は丈夫だが、冬でなく秋口でさえ素肌に冷感を与え続け、患者が嫌がって動くので、毛糸で厚く編んだカバーが緩衝材に必要となるほどである。
また、脚保持部8は、下方に孤状の凹部を1対備えて、患者の両膝や股間が密着しにくい距離を保つ形状をなし、股間の清拭を容易にするが、変形例を、実施例の項で説明する。
脚保持部8の長軸の少なくとも一方の端部側には、一体形成、もしくは別形成され上向きに突出した凸状をなす落下止め9を有す。
落下止め9は、支持アーム先端部10に近接した側のみに設けることもできるが、脚保持部8の長軸の両端部側に設けるのが、安全上望ましい。
落下止め9は、上向きに突出した凸状であって、脚保持部8に載置された下肢の落下を、通常の使用法において防止する設置位置と形状と強度を備えることが、請求項1の要件を満たすものである。
支持アーム先端部10は、もし体に当たっても、その力を緩和するように、周囲を緩衝材で被う。
歩数計7の本体は支持アーム上面に立設するのが便利であり、センサを内蔵または外付けで備える。下肢の反復動作を感知するセンサには、加速度センサ、振動センサ等が知られている。歩数計7は、手元で数値を見る一般の歩数計よりサイズを大きくし、文字の表示も大きくする。
また、歩数計7は、歩数以外に、運動所要時間、歩行距離などを表示してもよい。
歩数計7には、歩行類似動作の運動量を歩行距離として表示するための歩幅の設定や、センサ感度の選択などの設定機能を設けることもできる。
さらに、リハビリ支援おむつ交換補助具を患者の左右どちらから配置しても、歩数計7の文字表示面は、患者の顔の側に向けることができ、そのために、歩数計7は上下の縦軸を中心に180度回旋可能に設けてもよい。
また、歩数計7は、歩数以外に、運動所要時間、歩行距離などを表示してもよい。
歩数計7には、歩行類似動作の運動量を歩行距離として表示するための歩幅の設定や、センサ感度の選択などの設定機能を設けることもできる。
さらに、リハビリ支援おむつ交換補助具を患者の左右どちらから配置しても、歩数計7の文字表示面は、患者の顔の側に向けることができ、そのために、歩数計7は上下の縦軸を中心に180度回旋可能に設けてもよい。
車輪11は、取付高が低くて低床ベッドの下にも挿入可能で、且つ、車輪の幅が広くて安定した形状のキャスタが望ましい。
車輪11の移動を制止するストッパ12は、車輪の回転固定と旋回固定を同時に行うストッパが一般に知られている。
ストッパ12は、車輪11に設置されたものであるが、脚部2に設置するストッパも知られている。
車輪11の移動を制止するストッパ12は、車輪の回転固定と旋回固定を同時に行うストッパが一般に知られている。
ストッパ12は、車輪11に設置されたものであるが、脚部2に設置するストッパも知られている。
図2(側面図)と図3(使い方説明図1)に基づいて、本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具1の、おむつ交換における使用法を示す。
介護者は、おむつ交換ができるように患者15の着衣の一部を開けておき、支持アーム先端部10が、仰臥する患者の膝の横付近にくるように、リハビリ支援おむつ交換補助具1をベッドの横に配置する。
次に、患者の膝裏に手を差し入れて、その膝を屈曲(立て膝)させ、支持アーム6を患者の膝裏と寝具上面14との間の空間に挿入し、前記膝裏に脚保持部8を配置する。
その際に、支持アーム6を容易に挿入できるよう、患者の下腿を手で少し持ち上げても良い。なお、支持アーム6を寝具上面14に沿って寝具の幅方向へ挿入すると同時に、脚部2はベッドの下に、同方向へ挿入されて行く。
次に、片足でフットペダル13を踏んで昇降支柱5を上昇させ、患者15の臀部が寝具上面14からやや浮上した位置で止める。浮上した臀部の下に介護者が手を差し入れて拭きやすい空間があれば良い。
なお、フットペダル13を踏む時には、上昇力の補助と安全性のために、手で患者15の下腿を保持し、患者15の不意の動きに備えつつ踏むのがよい。
次に、支柱側の車輪2個の各ストッパ12をかけてから、ベッドの反対側に行き、患者15のおむつを外し、臀部や股間を清め、おむつ交換をする。
ベッドの横の、おむつ交換する位置に関しては、本考案の器具配置の反対側が、おむつ交換しやすいが、器具配置の側で行うこともできる。
なお、患者の臀部を寝具上面から浮上させることにより、おむつかぶれや、床ずれ、痔などを早く発見し早く対処するというメリットもある。
寝たきりの老人は、排便する力が衰え、便秘しやすいが、下肢を屈曲・挙上した姿勢をとることによって、排便を促し、残っている便を出させる効果が見られる。
おむつ交換後、ベッドの反対側に戻り、患者15の下腿を手で保持し、下降力の補助と安定性を保ちつつ、片足でフットペダル13を踏んで患者15の臀部を寝具上面14に降ろす。
支持アーム6を更に下げてフットペダル13から足を離し、次に各ストッパ12を解除して、本考案の器具を当初の位置に戻し、患者15の着衣を整える。
介護者は、おむつ交換ができるように患者15の着衣の一部を開けておき、支持アーム先端部10が、仰臥する患者の膝の横付近にくるように、リハビリ支援おむつ交換補助具1をベッドの横に配置する。
次に、患者の膝裏に手を差し入れて、その膝を屈曲(立て膝)させ、支持アーム6を患者の膝裏と寝具上面14との間の空間に挿入し、前記膝裏に脚保持部8を配置する。
その際に、支持アーム6を容易に挿入できるよう、患者の下腿を手で少し持ち上げても良い。なお、支持アーム6を寝具上面14に沿って寝具の幅方向へ挿入すると同時に、脚部2はベッドの下に、同方向へ挿入されて行く。
次に、片足でフットペダル13を踏んで昇降支柱5を上昇させ、患者15の臀部が寝具上面14からやや浮上した位置で止める。浮上した臀部の下に介護者が手を差し入れて拭きやすい空間があれば良い。
なお、フットペダル13を踏む時には、上昇力の補助と安全性のために、手で患者15の下腿を保持し、患者15の不意の動きに備えつつ踏むのがよい。
次に、支柱側の車輪2個の各ストッパ12をかけてから、ベッドの反対側に行き、患者15のおむつを外し、臀部や股間を清め、おむつ交換をする。
ベッドの横の、おむつ交換する位置に関しては、本考案の器具配置の反対側が、おむつ交換しやすいが、器具配置の側で行うこともできる。
なお、患者の臀部を寝具上面から浮上させることにより、おむつかぶれや、床ずれ、痔などを早く発見し早く対処するというメリットもある。
寝たきりの老人は、排便する力が衰え、便秘しやすいが、下肢を屈曲・挙上した姿勢をとることによって、排便を促し、残っている便を出させる効果が見られる。
おむつ交換後、ベッドの反対側に戻り、患者15の下腿を手で保持し、下降力の補助と安定性を保ちつつ、片足でフットペダル13を踏んで患者15の臀部を寝具上面14に降ろす。
支持アーム6を更に下げてフットペダル13から足を離し、次に各ストッパ12を解除して、本考案の器具を当初の位置に戻し、患者15の着衣を整える。
図4(使い方説明図2)に基づいて、本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具1の、リハビリ的な使用法を示す。
歩行類似動作は、大便処理の直後でなく、小便処理の後などが良く、換気状態に注意して行われる。
歩行類似動作をする時の患者の姿勢は、上記おむつ交換の時と少し異なり、患者15の臀部が、寝具上面14から浮上せず寝具上面14に置かれた状態である。
また、仰臥位に限らず、介護ベッドで患者の上半身を起こしかけた半座位(半仰臥位)等でも下記のように行うことができる。半座位は、仰臥位から上半身が45度起きた姿勢を指すこともあるが、約45度前後を含めて、背後で体重が支えられた楽な姿勢で良い。
患者15は、脚保持部8に載置した下肢が、上昇され屈曲状態で支持された状態にて、膝を中心に下腿を前後に振る屈伸運動を、左右交互に行い、その歩行類似動作により、筋肉ポンプが血液やリンパ液の循環を促進し、脚のむくみを予防する。
下肢の動きは、小さな反復動作であっても良く、介助の手を借りた他動運動でも良い。
また、足踏み動作のように、左右交互に膝を胸の方に引き寄せることも応用動作として可能であり、水中歩行動作のように、下肢の様々な動きを行うこともできる。
寝たきりになって、坂道を転げ落ちるように体力・気力が失せて行く前に、まず、足元からの見直しと、身近な一歩からの改善手段が大切である。
患者と介護者が、簡単にあきらめ、見切りをつけてしまうことのないように。
歩行類似動作は、大便処理の直後でなく、小便処理の後などが良く、換気状態に注意して行われる。
歩行類似動作をする時の患者の姿勢は、上記おむつ交換の時と少し異なり、患者15の臀部が、寝具上面14から浮上せず寝具上面14に置かれた状態である。
また、仰臥位に限らず、介護ベッドで患者の上半身を起こしかけた半座位(半仰臥位)等でも下記のように行うことができる。半座位は、仰臥位から上半身が45度起きた姿勢を指すこともあるが、約45度前後を含めて、背後で体重が支えられた楽な姿勢で良い。
患者15は、脚保持部8に載置した下肢が、上昇され屈曲状態で支持された状態にて、膝を中心に下腿を前後に振る屈伸運動を、左右交互に行い、その歩行類似動作により、筋肉ポンプが血液やリンパ液の循環を促進し、脚のむくみを予防する。
下肢の動きは、小さな反復動作であっても良く、介助の手を借りた他動運動でも良い。
また、足踏み動作のように、左右交互に膝を胸の方に引き寄せることも応用動作として可能であり、水中歩行動作のように、下肢の様々な動きを行うこともできる。
寝たきりになって、坂道を転げ落ちるように体力・気力が失せて行く前に、まず、足元からの見直しと、身近な一歩からの改善手段が大切である。
患者と介護者が、簡単にあきらめ、見切りをつけてしまうことのないように。
本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具1aの図5(斜視図)、図6(側面図)、図7(使い方説明図)に基づいて、実施例1を説明する。脚部2aは、全高が比較的低く、車輪やストッパを備えず、滑りやすい表面素材を用い、床に敷かれた布団やマットレスの下に挿入することが容易な構成である。
この構成は、患者がベッドを使用していない場合に適するものであり、固定支柱3aと昇降支柱5aは、ベッド用より低い全高で済む。
脚部2aを着脱と交換可能にし、布団用とベッド用を兼用した構成とすることも可能であるが、布団用には、図5〜図7のような布団専用の器具が、取り扱い易い。
この構成は、患者がベッドを使用していない場合に適するものであり、固定支柱3aと昇降支柱5aは、ベッド用より低い全高で済む。
脚部2aを着脱と交換可能にし、布団用とベッド用を兼用した構成とすることも可能であるが、布団用には、図5〜図7のような布団専用の器具が、取り扱い易い。
図8(側面図)に基づいて、実施例2である本考案の脚保持部8bの説明をする。
略円柱状の脚保持部8bの両端部側に、上向きに突出した凸状をなす落下止め9bを設けたものであり、下方に孤状の凹部を持つ脚保持部8よりも、形成が容易な形状である。
また、図8のように支持アーム6bの先端部も落下止め9bで被うことができ、それにより、脚保持部の長軸が長くなり、下肢の運動範囲が側方に広くなる。
なお、図8のように脚保持部8bの表面に半円球状等の突起を複数設けることもでき、脚が滑ることを防止するとともに、指圧効果を目的とするものである。
略円柱状の脚保持部8bの両端部側に、上向きに突出した凸状をなす落下止め9bを設けたものであり、下方に孤状の凹部を持つ脚保持部8よりも、形成が容易な形状である。
また、図8のように支持アーム6bの先端部も落下止め9bで被うことができ、それにより、脚保持部の長軸が長くなり、下肢の運動範囲が側方に広くなる。
なお、図8のように脚保持部8bの表面に半円球状等の突起を複数設けることもでき、脚が滑ることを防止するとともに、指圧効果を目的とするものである。
図9(側面図)に基づいて、実施例3である本考案の脚保持部8cの説明をする。
脚保持部8cと落下止め9cは、一体形成でなく、別個に形成することも可能な一つの例である。
脚保持部8cと落下止め9cは、一体形成でなく、別個に形成することも可能な一つの例である。
図10(側面図)に基づいて、実施例4である本考案の脚保持部8dの説明をする。
支持アーム6の変形例である支持アーム6dに、下方に孤状の凹部を設け、脚保持部8dを外嵌した構成である。支持アーム上面の弯曲に並行して、支持アーム下面も湾曲させることも可能である。
支持アーム6の変形例である支持アーム6dに、下方に孤状の凹部を設け、脚保持部8dを外嵌した構成である。支持アーム上面の弯曲に並行して、支持アーム下面も湾曲させることも可能である。
本考案のリハビリ支援おむつ交換補助具は、在宅介護支援の一環として利用できる。
また、病院や介護施設等の備品として、介護者の身体的負担を軽減するとともに、丁寧な清拭を容易にし、患者の排泄に伴う衛生状態の改善に貢献できる。
また、歩行類似動作に伴うメリットを活かし、心身の状態を改善する健康器具としても活用できる。
よって、従来の簡便なシリンダ装置、歩数計測装置、キャスタ、ストッパ等の優秀な物品の形状、構造又は新たな組み合わせにおいて、身近な実用性への活路を、新たにもたらすことができる。
また、病院や介護施設等の備品として、介護者の身体的負担を軽減するとともに、丁寧な清拭を容易にし、患者の排泄に伴う衛生状態の改善に貢献できる。
また、歩行類似動作に伴うメリットを活かし、心身の状態を改善する健康器具としても活用できる。
よって、従来の簡便なシリンダ装置、歩数計測装置、キャスタ、ストッパ等の優秀な物品の形状、構造又は新たな組み合わせにおいて、身近な実用性への活路を、新たにもたらすことができる。
1,1a リハビリ支援おむつ交換補助具
2,2a 脚部
2b,2c 車輪保持部
2d 胴部
3,3a 固定支柱
4 シリンダ装置
5,5a 昇降支柱
6,6b,6c,6d 支持アーム
7 歩数計
8,8b,8c,8d 脚保持部
9,9b,9c,9d 落下止め
10 支持アーム先端部
11 車輪
12 ストッパ
13 フットペダル
14 寝具上面
15 患者
2,2a 脚部
2b,2c 車輪保持部
2d 胴部
3,3a 固定支柱
4 シリンダ装置
5,5a 昇降支柱
6,6b,6c,6d 支持アーム
7 歩数計
8,8b,8c,8d 脚保持部
9,9b,9c,9d 落下止め
10 支持アーム先端部
11 車輪
12 ストッパ
13 フットペダル
14 寝具上面
15 患者
Claims (3)
- 床ずれ防止エアマットとの併用を目的とし、脚部と、該脚部に立設した固定支柱と、該固定支柱に、シリンダ装置を介して昇降自在に設けられた昇降支柱と、該昇降支柱の上部位置に片持ち状態で支持されて実質的に水平方向へ延びた支持アームと、該支持アームに外嵌され患者等の膝の裏側に接する脚保持部と、該脚保持部の長軸の少なくとも一方の端部側に一体形成、又は別形成されて上向きに突出した凸状をなす落下止めとを具備し、前記脚保持部は、仰臥位にある患者等の屈曲した膝(立て膝)の裏と寝具上面との間に、該寝具の側面から挿入配置されて、前記支持アーム及び前記昇降支柱を介して上昇されることによって、前記患者等の下肢を屈曲状態に支持したまま前記患者等の臀部を前記寝具上面から浮上させることが、身体を吊すロープ類なしにできるとともに、前記下肢の落下を前記落下止めの上向きに凸状の突起が防止するようにしたことを特徴とする、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具。
- 仰臥位、又は半座位(半仰臥位)等にある患者等において、前記脚保持部に屈曲状態で載置され上昇された下肢が、空中で保持され屈伸運動を反復した時、歩行動作とみなして該屈伸運動の歩数を表示するための歩数計を備えたことを特徴とする、請求項1記載の、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具。
- 前記脚部に、移動するための車輪を有することを特徴とする、請求項1、または2記載の、床ずれ防止エアマットとの併用が容易な、リハビリ支援おむつ交換補助具。
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-
2005
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