JP3115114U - 加湿器 - Google Patents

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裕一 左澤
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Abstract

【課題】自然蒸発により加湿を行う加湿器において、持ち運びが容易で、さらに構造を簡易にすること。
【解決手段】加湿器として、一定高さに水平に支持され、側面下方に1以上の穴が設けられた管体により形成される散水管と、散水管よりも上方に形成される水を流入させる口である給水口と、給水口と散水管とを連結する管体により形成される導通管とを設ける。このような構成を用いて、散水管にタオルや布などを巻きつけて、給水口より水を注いで散水管を通じてタオル等を濡らすことで、タオル等に含まれた水分の自然蒸発により加湿を行う。
【選択図】図1

Description

本考案は、動力を用いずに自然蒸発により加湿を行う加湿器に関する。
一般的に、加湿器は熱した水蒸気を用いるスチーム式、水を微細化して放出する超音波式、風を送って水を気化させる気化式の3つの方式があるが、いずれのものも電力等のエネルギーを用いる必要がある。
これに対して、下記特許文献1には、タオルなどに水を含ませて自然蒸発により加湿を行う発明が示されている。これは、タオルなどを弾性体により吊るしておき、乾いた状態では上方に位置する給水容器から毛管現象によりタオル等に水が供給され、水が十分に吸収されるとタオル等の重みで弾性体が伸びて給水が終了し、この状態でタオル等の自然蒸発により加湿を行う。タオル等の水分がある程度なくなると、タオル等は軽くなるので、再び弾性体が縮んでタオル等に水が供給されるようになっている。このように、下記特許文献1に記載の発明では、長時間、適当な水分をタオル等に給水しながら加湿を行うことができる。
特開昭53−89235号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明は、給水容器を有するので持ち運びの際に重くなり、また、タオル等を上下動させる機構が必要であるために構造が複雑となる。
本考案は、このような問題に鑑みて、自然蒸発により加湿を行う加湿器において、持ち運びが容易で、さらに構造を簡易にすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、一定高さに水平に支持され、側面下方に1以上の穴が設けられた管体により形成される散水管と、前記散水管よりも上方に形成される水を流入させる口である給水口と、前記給水口と前記散水管とを連結する管体により形成される導通管と
よりなる加湿器である。
この加湿器は、散水管にタオルや布などを巻きつけて、給水口より水を注いで散水管を通じてタオル等を濡らすことで、タオル等に含まれた水分の自然蒸発により加湿を行うものである。
請求項2に記載の考案は、前記加湿器において、前記導通管は、前記給水口から二股に分かれ、前記散水管の両端に接続されるものであり、前記散水管の前記穴は中央からほぼ対称に2以上設けられるものである。
請求項3に記載の考案は、前記加湿器において、さらに、前記散水管の下方に水を受ける受け皿を設けたものである。
請求項1に記載の考案は、給水のためのタンクを要しないので、常に加湿器全体が軽くなり、容易に持ち運ぶことができる。また、機械的な動きをすることが無いので、構造を簡易にすることができる。
請求項2に記載の考案は、散水管の両端から水が供給されることになるので、散水管に中央に対称に設けられる2以上の穴からほぼ均等に水がタオル等へ供給され、タオル等の濡れ具合にむらが生じることを抑制することができる。
請求項3に記載の考案は、散水管の下方に水を受ける受け皿を設けることで、給水口から水を多く流入させ過ぎ、タオル等から水が滴るようになっても受け皿で受けることで床等を濡らすことを防ぐことができる。
以下、本考案の実施形態について、図を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係る加湿器Xの斜視図を示す。本加湿器Xは、散水管10、給水口20、導通管30、受け皿40、支持柱50とから構成される。散水管10は水平に配される管体であり、下面に8つの穴11が中央に対して対称に形成されている。導通管30は、散水管10の両端部のそれぞれに連結される管体であり、それぞれが、散水管10の上方へ曲がり中央へ向うように形成されている。給水口20はロート状に形成されており、導通管30のそれぞれの上端部は給水口20の下端に連結される。即ち、導通管30は給水口20の下端から二股に分かれるようになっており、また、給水口20は導通管30に支持されて散水管10よりも上方に位置するようになっている。また、給水口20の上部には、コの字状の持ち手21が固定されている。受け皿40は上方が開放した扁平な箱状体により形成される。支持柱50、50は2本の長尺の板状体により形成され、それぞれの下端側が、受け皿40の側面に固定されると共に、上端側が導通管30の外壁に固定されている。これにより、導通管30とこれに連結される散水管10、給水口20は支持柱50、50により、上方に支持固定されることとなる。これらの各構成要素は金属もしくは合成樹脂により形成される。
次に、以上のような構成を有する加湿器の使用方法について説明する。まず、使用者は、散水管10にタオル等の給水力の高い布などを巻きつける。次に、給水口20へ薬缶などを用いて水を適量注ぐ。給水口20から供給された水は導通管30を通って散水管の両端から散水管内へと流れ込み、穴11よりタオル等へ導かれる。穴11は散水管10の幅方向にほぼ均等に設けられているので、タオル等は幅方向にほぼ均等に水分を保有することになる。なお、タオル等へ水が供給されすぎた場合は、タオル等から水が滴り落ちるが、これは受け皿40へ落下して溜まることになる。この状態で、室内に放置しておけばタオル等に含まれた水分が自然蒸発して、室内を加湿することができる。タオル等が乾いてくれば再び給水口20からタオル等へ給水すればよい。また、必要に応じて、持ち手21を持って屋内の適当な場所へ移動させることもできる。この際、給水タンクが無いので、比較的軽いので簡易に運ぶことができる。さらに、構造が簡単なので、製造コストを低くすることができ、また、故障することもほとんどない。
実施形態に係る加湿器を示す斜視図である。
符号の説明
X 加湿器
10 散水管
11 穴
20 給水口
21 持ち手
30 導痛管
40 受け皿
50 支持柱

Claims (3)

  1. 一定高さに水平に支持され、側面下方に1以上の穴が設けられた管体により形成される散水管と、
    前記散水管よりも上方に形成される水を流入させる口である給水口と、
    前記給水口と前記散水管とを連結する管体により形成される導通管と
    よりなる加湿器。
  2. 前記導通管は、前記給水口から二股に分かれて、前記散水管の両端に接続され、
    前記散水管は、前記穴が中央からほぼ対称に2以上設けられる
    請求項1に記載の加湿器。
  3. 前記加湿器において、さらに、
    前記散水管の下方に水を受ける受け皿を設けた
    請求項1又は2に記載の加湿器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220036195A (ko) * 2020-09-15 2022-03-22 김동진 자연기화식 수건 가습기

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